2018年10月27日公開
2018年10月27日更新
陸王の最終回の結末・あらすじをネタバレまとめ!感想や感動の名場面も紹介
放送前から注目を集め放送されると高い人気を集めたヒューマンドラマ陸王。その徐々に盛り上がっていくあらすじは感動の名場面を生み、最終回の結末が気になるという人も多くなっています。今回はドラマ陸王の登場人物やあらすじをネタバレしながら紹介し最終回の結末、最後までをネタバレありで紹介しつつ、最終回の結末まで視聴した人の感想なども含めてネタバレありで紹介していきます。
目次
陸王の最終回の結末が気になる!
2017年に放送され話題を集めたヒューマンドラマが陸王です。中でも最終回は視聴率が20%を越え、これで終わってしまう事を悲しんだファンから「陸王ロス」という言葉が生まれる程に高い人気を集めました。出演したキャストの一体となった演技、そして原作から登場する最終回のあらすじは最終回だけ見たという人にも感動を与えています。
しかしやはり最終回までの流れを知っている方がより楽しめるようになっているのも事実です。今回はドラマ陸王の最終回の結末を紹介しつつ、そこに繋がるまでのあらすじ、キャスト、既に最終回まで視聴した人の感想をネタバレありで紹介していきます。
陸王のドラマキャストを紹介!
はじめにドラマ陸王に出演したキャストを演じた登場人物と共に紹介していきます。今回は最終回までの軌跡に関してもネタバレありで紹介し、特に最終回で活躍の目立つ4人をピックアップして紹介します。ドラマ陸王全話を見る場合にはこれ以上に多くの登場人物が登場する事になり、それぞれに相応しいキャストさんがキャスティングされています。
茂木裕人/竹内涼真
ドラマ陸王は本来後述する役所広司さんが演じる宮沢紘一が主演、主人公を務めますが、最終回に関していえば竹内涼真さん演じる茂木裕人さんが主役と言える程に活躍を見せています。1話で怪我をして以来復活に向けて練習する傍ら、ライバルの毛塚の差に焦る様など、苦しむ姿が多く描かれてきた茂木ですが、最終回でいよいよフルマラソンに復活する事になるのです。その舞台は1話で怪我をした豊橋国際マラソンになります。
そんな茂木裕人を演じたのは竹内涼真さんです。「仮面ライダードライブ」で主演したのをきっかけに陸王と同じ原作者のドラマ化作品「下町ロケット」への出演、さらにNHK連続テレビ小説「ひよっこ」での島谷純一郎役でその知名度を高める事になりました。陸王に出演した2017年には「ブレイク俳優ランキング」「男性写真集売上」「ViVi国宝級イケメンランキング2017年下半期」にて1位を獲得しています。
宮沢紘一/役所広司
陸王本来の主人公である役所広司さん演じる宮沢紘一は新規事業として立ち上げた足袋の技術を生かした新しいランニングシューズ「陸王」の開発に着手。そのきっかけとなった茂木に履いてもらう事を1つの目標に取り組んでいました。しかし陸王開発に欠かせない「シルクレイ」の製造機が壊れてしまい、先行き不安な状態になっていました。最終回では買収を持ちかけてきたフィリックスと条件付き業務提携を結ぶ事を決めます。
演じた役所広司さんは、連続ドラマに主演するのは実に15年振りで主に映画をメインに活動していた俳優さんです。日本はもちろん海外にも名の知れた日本人俳優であり、ハリウッド作品への出演経験はもちろん、著名な映画賞の演技賞を獲得する程の俳優さんです。テレビへの出演では「ガイアの夜明け」の初代進行役のイメージが強いという人も多い俳優さんです。
宮沢大地/山崎賢人
役所広司さん演じる宮沢紘一の息子で、ドラマ陸王の中で精神的に大きく成長するのが山崎賢人さん演じる宮沢大地です。大学の工学部卒業後、家業であるこはぜ屋を手伝いながら就職活動を行っていました。シルクレイ製造のアシスタントとして、その後はアッパー素材探しに孤軍奮闘する中で大きく成長、その裏で続けていた就職活動により、元々第一志望だった「メトロ電業」への中途採用試験の最終面接まで残る事になりました。
演じる山崎賢人さんは2010年に俳優デビューすると、漫画の実写化作品に多数出演、主演を務め知名度を上げています。「ヒロイン失格」「orange」「L・DK」「オオカミ少女と黒王子」など少女漫画の実写作品でヒロインの相手役を務めていました。ドラマ陸王での等身大の若者である宮沢大地役でさらに演技の幅が広がったと言われ、今後に注目が集まる俳優さんです。
毛塚直之/佐野岳
出典: https://thetv.jp
茂木の学生時代からのライバルとして度々名前が上がるのが毛塚直之です。自身が怪我をしている間もどんどん実績を重ねていく毛塚に茂木が焦る姿など最終回まで登場こそ多くないものの最終回では茂木のライバルとして、ドラマ陸王を盛り上げる重要な役割を果たしています。そして最終回、復活を果たした茂木と久しぶりの真剣勝負をする事になるのです。
演じた佐野岳さんは元々はサッカーで県代表に選ばれた事もある身体能力の持ち主で芸能界入りする時から身体能力の高さをアピールして芸能界入りしたという経緯もあって、「仮面ライダー鎧武」に主演、仮面ライダーシリーズの歴代主演俳優の中で一番身体能力が高いと言われています。以降、多数の作品に出演し、同じ原作者のドラマ化作品「下町ロケット」などにも出演しています。
陸王のドラマあらすじをネタバレ!
最終回のあらすじを紹介する前にドラマ陸王の全体的なあらすじもネタバレありで紹介していきます。最終回だけでも感動できる結末を迎えると言われるドラマ陸王ですが、やはりそれ以前までの流れを知っている方がより楽しむ事ができ結末で感動できます。
資金繰りに困っていたこはぜ屋
宮沢紘一が社長を務めるこはぜ屋は足袋の町として栄えた歴史を持つ埼玉県行田市に本拠を構える老舗の足袋屋でしたが、足袋自体の需要減少による取引減、さらには業界全体の衰退もあって銀行からの融資も渋られるという状況で資金繰りに苦戦していました。そこでこはぜ屋の担当銀行員の坂本から足袋の技術を生かした新規事業を開拓してはどうかという提案を受けるのです。
娘のランニングシューズを買いに行くというきっかけで宮沢が閃いたのがランニングシューズの開発でした。坂本もそのアイデアに賛同し、ランニングインストラクターの資格を持つスポーツショップの店長、有村を紹介します。有村の知識によって足袋の構造が怪我をしにくいランニングに適している事を知ります。そして実際にマラソンを見てはどうか?という有村の誘いで豊橋国際マラソンを実際に見に行く事になるのです。
宮沢と茂木の出会い
有村に案内される形で見学に訪れた豊橋国際マラソン。そこに茂木は出場していました。中盤以降順位を上げていった茂木は先頭で終盤、宮沢が見ている40km地点まで来ます。しかしそこで足の怪我により無念のリタイアを迫られる事になります。その光景を目の前で見た宮沢は「軽くて走りやすく怪我をしにくいランニングシューズ開発」をする決心をし、いつか茂木に履いてほしいと思うようになります。
通常の足袋製造業務の後に行われるランニングシューズ開発は難航を極めますが、なんとか形にする事に成功します。「陸王」と名付けられたシューズは早速茂木に贈りますが、レース用としてもトレーニング用としてもソールの耐久力に難のあった陸王はすぐに履き潰れてしまいました。茂木と接触できた宮沢は茂木のアドバイスも受けてソールの改良に取り組む事になるのです。
増えていく協力者と再びの資金難
宮沢は坂本からもたらせた繭を特殊加工した「シルクレイ」に目を付け、そのシルクレイの特許を持つ飯山、さらには茂木の怪我を理由にサポートを辞めたアトランティスと揉めて退社したシューフィッターの村野と協力者を増やしていきます。そして村野の仲介もあって「陸王」を履いた茂木が「ニューイヤー駅伝」で活躍、さらに他の選手にも履いてもらえるという話が持ち上がるなど順風満帆に進んでいくと思われました。
しかし陸王では「実績がない」という理由で銀行の融資を受ける事も出来ず、営業も同じく「実績がない」事を理由に上手くいかないなど商品化自体は軌道に乗る事はなく、さらには陸王のキモである「シルクレイ」を開発する製造機も壊れてしまいさらに資金繰りに苦しむ事になります。そこに持ち上がったのが「シルクレイ」に目を付けたフィリックスという会社の買収話でした。
100年続く老舗こはぜ屋の看板を下ろす事への抵抗と陸王の開発にかける思いの板挟みとなる宮沢、一度は買収話に応じる事を決めますが、飯山からの入れ知恵もあり、フィリックスの社長御園に業務提携の話を持ちかける事になります。経営方針の違いもあり、この業務提携の提案と買収話が決裂するまでが最終回直前までで描かれている結末でした。
陸王のドラマ最終回をネタバレ!
ここからはいよいよドラマ陸王の最終回のあらすじをネタバレありで結末まで紹介していきます。上記のあらすじのネタバレでも紹介したようにこはぜ屋とフィリックスとの買収話が決裂してしまった所から物語がスタートします。
御園からの提案
フィリックスとの業務提携案こそ叶わなかったものの、業務提携という道を見つけた宮沢達は、他に「シルクレイ」に興味を示す企業がないかとシルクレイの売り込みを行います。銀行もその姿勢に協力的な姿勢を見せます。しかし、先行資金として必要になる「シルクレイ」製造機の1億円という内容に加えアトランティスの妨害も入りに提携先を見つける事は出来ずに居ました。そこに御園から宮沢に再び連絡が入ります。
一度は宮沢の提案を突っぱねたばかりか、怒りを露わにしていた御園と宮沢の関係は完全に崩壊したと思われましたが、それでもやはり「シルクレイ」の魅力があったのか、それとも宮沢の想いが通じたのか、買収とは違う形の話を宮沢に持ちかけます。それが宮沢の提案した業務提携案を現実的に落とし込み双方がリスクを抱える形の条件付き業務提携でした。
その内容は「フィリックスがこはぜ屋に3億融資する」「3億の返済期間は5年」「内前半3年間はフィリックスからの発注を保証」「返済できなければこはぜ屋はフィリックスの傘下に入る」という内容です。こはぜ屋の収支を考えると難しい融資である事は事実でしたが、現実的な妥協案とも言える御園の提案に宮沢は社員達にも納得してもらった上でその承諾を受ける事に決めます。
また茂木をサポートしようと提案する社員に対して、宮沢は或いは5年後には会社が無くなるかもしれない状態でサポートをする事は出来ないとその提案を固辞します。しかしその裏で前話で製作された最後の「陸王」を村野が無断で茂木に届けていました。村野は宮沢達の思いを届けないわけにはいかないと、茂木を惑わせる事を認識しながらも届けずにはいられないのでした。
茂木・豊橋国際マラソンに出場
サポートは出来ないまでもこれからも茂木を応援しようと決意を固めたこはぜ屋の一同。茂木がライバルであるアトランティスのシューズ「R2」を履いていてもその気持ちは変わらないという事を確認して、茂木のフルマラソン復活レースとなり、2年前、1話で茂木が怪我をしたあの豊橋国際マラソンの会場に出向きます。茂木の様子を見に行くという村野の宮沢はついていきました。
宮沢はお守り代わりに持っているだけでいいからとこはぜ屋の面々が作った靴ひもを茂木に渡します。そこに訪れたのがアトランティスの小原でした。小原や周囲の手のひら返しにうんざりしていた茂木は、村野から受け取っていた最後の「陸王」を履いてレースに出る事を決意、小原の前で履き換えようとして見せます。茂木の元に最後の陸王がある事を知らなかった宮沢は驚き、村野は勝手な事をしたと謝るのでした。
放心状態のまま社員達の元に戻った宮沢でしたが、なんとか社員達にこれから起こるだろう事を説明しようとしますが、言葉にならないまま選手の入場が始まります。選手団の最後に登場した茂木は、「陸王」に受け取ったばかりの靴ひもを通して履いていました。その様子に宮沢以外のこはぜ屋一同は驚きます。茂木はこはぜ屋の面々に気付くと頭を下げてからスタートラインに向かいました。
出典: https://prcm.jp
一方で関係者控室でその様子を観ていた事情を知らない佐山は控室を飛び出そうとしますがそこにダイワ食品陸上部の面々、そして城戸監督が立ちはだかります。契約違反で辞めさせるという佐山に、城戸監督は「命を削って走るアイツらの邪魔をするな」と一喝するのでした。
出典: https://prcm.jp
レースは外国人選手達が作る先頭集団に茂木と毛塚がついていくという形で進行します。25km地点でケニアの選手が集団を抜け出すと毛塚が後を追う一方で、茂木は集団に残って耐えていました。毛塚はケニアの選手を追走するべく30km地点の給水をスルー、一方で集団に控える茂木はその様子を見ながらしっかりと給水を取りました。
茂木は30km地点から続く得意の登りの為に力を溜めているのではと村野が予想します。その予想通り、坂を登り切った時には毛塚のすぐ後ろまで茂木は迫っていました。そして35km地点での給水。30km地点の給水をスルーした毛塚は今度は給水を取ろうとしますが、失敗してしまいます。その様子をすぐ後ろで見ていた茂木、毛塚の横につけると自身のボトルを渡すのでした。
レース終盤が近くなってくるとスタート地点のスクリーンでレースを見守っていた宮沢が移動を開始します。向かうのは2年前、1話で茂木が怪我をしたあの40km地点です。そこは同時に宮沢が陸王開発を決心した場所でもあります。後述する理由で会場入りが遅れた大地ともその場所で合流、2人で茂木達を待つ事になります。
しかし茂木達の先を走っていた1位のケニアの選手が2年前の茂木と同じ地点で倒れてしまいます。過去の自分を重ねて動揺を隠せない茂木でしたが、その耳に、宮沢の応援が届きました。「陸王を信じて走れー、茂木」という声に背中を押された茂木は再び勝負に集中する事ができます。
一方の大地は最終面接へ
豊橋国際マラソンの当日、その裏では大地のメトロ電業の最終面接が行われていました。その様子が豊橋国際マラソンの様子の間々に流れていきました。「陸王」を実績として持ち込んだ大地はそこでした苦労や経験を語ります。あまりに楽しそうに語る大地に面接官の1人が「今の開発を続けたいのでは?」と質問をした所で面接シーンは終了。上記でネタバレした父紘一との豊橋国際マラソン会場での合流シーンが描かれる事になります。
茂木の優勝インタビュー
最後ゴール直前までもつれた毛塚との勝負でしたが、最後には毛塚を下して勝利します。そんな勝負の様子を宮沢親子はしっかりタブレットで確認していました。これまでのシーンでは茂木が歩み寄っても挑発するばかりだった毛塚も茂木の強さを認めて握手を求めました。茂木もその握手に応じます。そして茂木の優勝インタビューが行われる事になるのです。
茂木は城戸監督に送り出される形で優勝インタビューの登壇に登ります。復活レースでの優勝に、「ここまで辛かった事」などが質問される中で茂木は「辛い時は陸王に支えられた」と陸王の存在にフューチャーした答えをし、この勝利を陸王を作ってくれたこはぜ屋さんに捧げたいと思いますと答えるのです。そのインタビューの効果もあってか、茂木の応援で無人になっているこはぜ屋の事務所の電話が鳴り続ける事になります。
大地の決断
豊橋国際マラソンから数日後、相変わらずこはぜ屋の電話は鳴り続け、陸王の注文が入り続けていました。そこに大地が話があると紘一に声をかけます。大地は無事にメトロ電業に内定が決まりましたが、こはぜ屋で働きたいという思いが強くなり、内定を断ろうと思うと決心を伝えます。しかし紘一は大地にメトロ電業にいってこはぜ屋で出来ない経験をして来いと送りだすのでした。
大地はそんな紘一の思いを受けて、戻るつもりでは働かないと決断しメトロ電業に就職する事を決め大地の成長物語としてのドラマ陸王は結末を迎えます。順番は前後しますが、この大地の決断のエピソード以降描かれる事になる1年後の話では大地がメトロ電業の食堂のテレビで茂木を応援する姿が映し出されています。
それぞれのその後:こはぜ屋の場合
上記でもネタバレしたように大地の決心を本編の結末とし、そこからはエピローグ的な形で1年後の現状が語られる事になります。埼玉中央銀行の家長支局長がこはぜ屋を再訪するのです。こはぜ屋は陸王によってその1年で30億売り上げたと宮沢は答えました。そして20人だったこはぜ屋は60人まで社員を増やし、メインバンクを埼玉中央銀行からメガバンクに変えた事が語られます。
この規模になったら当然と語る家長支局長、これからも付き合っていこうという意志を確認して帰っていきました。シーンは変わって、アトランティスのR2と並んで売られる陸王のコーナーやスポーツショップの店長有村が自身のお客さんに陸王を勧めるシーンなどが描かれこはぜ屋が、陸王が順調に売れている事が描かれています。こはぜ屋の現状という意味で描かれるシーンとしてはこれらのシーンが最終回の結末となります。
それぞれのその後:茂木の場合
茂木の所属するダイワ食品陸上部は新たにフィリックスの支援を受けていました。そして茂木は豊橋国際マラソン以降世界陸上日本人トップ5位、熊谷シティマラソンで日本人トップ2位、ニューイヤー駅伝で6区区間賞、茨城マラソンで日本新記録を樹立など高成績を収めている様子がテレビに映し出されます。
そのテレビをこはぜ屋の最初の20人、上記でも触れたメトロ電業の食堂で見る大地、さらには銀行員大橋などもそれぞれにテレビを見ながら茂木を応援するシーンでドラマ陸王は結末を迎えます。
陸王のドラマ感動の名場面を紹介!
ここからはドラマ陸王の中でも特に感動する名場面であると言われるシーンをネタバレありで紹介していきます。最終回だけでも見てほしいと言われるドラマ陸王ですがその理由の1つとして名場面が多い事も理由に挙げられます。以下の名場面は全て最終回からピックアップしています。
茂木が陸王を選ぶ場面
最終回の中でも屈指の名場面と言われるのが上記の最終回の結末までのあらすじでもネタバレした豊橋国際マラソンのレース前、茂木がアトランティスの小原の前でR2を脱ぎ陸王を選ぶシーンです。このシーンは視聴者からすれば既に茂木の元に陸王が渡っている事は知っていましたが、宮沢始めこはぜ屋の面々はその事実を知らないシーンでもあり、茂木は明確に自身の意志を示したシーンでもあります。
小原役を演じたピエール瀧さんも「日本中に嫌われるつもりで演じた」という小原はドラマ陸王きっての悪役です。その小原に対して反旗を翻した茂木という構図、そしてそれを後ろから見ている宮沢の思いを考えると感動してしまうと感想に書く人も多い名場面です。
茂木が毛塚にボトルを差し出すシーン
こちらも上記の結末までのあらすじでも触れたシーンですが、豊橋国際マラソンのレース中、給水のボトルを落とした毛塚に茂木が自身のボトルを差し出すシーンです。今まさに雌雄を決しようとしている相手である毛塚に対して行われたこのシーン自体にも感動するという感想も多いですが、最終回までの毛塚の態度を知っているとさらにその思いが強くなるという感想もあります。
上記のあらすじではネタバレしていませんが、ドラマ陸王の節々で茂木と毛塚の様子は描かれています。そしてその構図は「怪我をした茂木を挑発する毛塚」というような状態だったのです。実際最終回の豊橋国際マラソン前にも毛塚は茂木に対して「せめて完走はしろよ」と挑発しています。このような態度をする毛塚に対して、慈悲を差し出す茂木という構図に感動してしまったという感想が多いのです。
大地の決断
茂木以外の名場面と言われると真っ先に上がるのが上記の最終回の結末でもネタバレした大地の決断シーンです。父であり社長である紘一の言葉はもちろんですが、こちらもやはり最終回までで就職に関して四苦八苦し、時に紘一と衝突さえしていた大地の様子を見ていると成長した様子に感動してしまったとする感想が非常に多いです。
そしてセリフはもちろんですが、頭を下げる大地に対して覆いかぶさるようにしてエールを送る紘一という構図もまた感動的であるという声が非常に多くなっています。ぜひ演技も込みで見てほしいと言われるシーンです。
佐山の拍手
意外と感想で多いのが小籔千豊さん演じる佐山の拍手です。このシーンは豊橋国際マラソンの結末後、最後の最後まで勝負をした茂木と毛塚に対して映像越しに送られたものです。それまでの佐山は上司である小原の腰巾着として常に顔色を伺っており、自社を裏切ったと言える茂木に拍手を送る事などできませんでしたがこのシーンでは一度小原と目が合いながらも構わず拍手を送り続けています。
上記ではネタバレしていませんがその後、別会社への出向を命じられた小原の事を見限るシーンもあり、この拍手のシーンが小原の腰巾着として悪役側だった佐山の目が覚めたシーンではないかと言われ感動的な名場面の1つとして感想に上がっています。
みんなテレビを前に茂木を応援している
そしてドラマ陸王のラストシーン、陸王を履いて走る茂木を応援するこはぜ屋の面々で終わるというシーンも名場面として人気の高いシーンです。ドラマ陸王がハッピーエンドである事を明確にしている場面でもあり、そこには立場の違いから宮沢達と対立する事の多かった大橋の姿も描かれています。上記の小原を除けば不幸になった人がいないといえる陸王を象徴するシーンであり、名場面の1つとして必ず感想に上がるシーンです。
陸王のドラマを観た感想や評価を紹介!
ここからは特定の名場面に関しての感想ではなく作品全体の感想などを中心に紹介していきます。とは言ってもやはり作品全体を見ている人の感想の多くは、最大の盛り上がりポイントである最終回に関しての内容が多いのも事実です。
最終回の盛り上がり方が良い
ドラマ陸王の最終回は派手なマラソンシーンが大きく描かれると共に、それぞれの思いが重なったシーンでもあります。宮沢達の茂木を応援したいという思い、そしてその思いを察して無断で茂木に最後の陸王を渡す村野、その様子を目撃しながらも黙認した城戸監督など最終回直前にはそれぞれの思いが集約されていく様子が描かれています。そうした思いを受けて茂木が陸王を選ぶ事になるのです。
また1つネタバレになりますが陸王を選らんだ茂木が出場する豊橋国際マラソンの内容、そしてその後の優勝インタビューはドラマオリジナルの内容です。原作を既に読んだ上でドラマ陸王を見たという人であっても原作の該当シーンは大きく異なる物の、絵で魅せるドラマとして考えればこの改変は好意的に見られるという人も多いです。
最終回のハッピーエンドが良い
近年の映像化作品は明確に「ハッピーエンド」が書かれない作品も多いという背景もありますが、陸王の登場したほぼ全ての登場人物が幸せな形でエンディングを迎えるという陸王の結末は非常に高評価を受けています。またドラマ陸王の中でも唯一暗躍する場面の多い小原だけが不幸になったというのも意外と評価している人が多いです。
敢えて不幸になった人も描く事で、よりこはぜ屋の成功、茂木の復活が強調され、ハッピーエンド感がある結末になったという感想が多くなっています。
それぞれの演技が良い
上記で紹介した以外にもドラマ陸王には数々の登場人物が登場し、それぞれのキャストがそれぞれの役を演じています。大ベテランの俳優さんから、本作が連続ドラマは初だという人、若手も入り混じっていますが、それぞれの演技は非常に上手く、それぞれの役をしっかり演じながらも役者の持つ良さを発揮しているという感想は非常に多いです。
特に、ダイワ食品陸上部など、実際にマラソン選手として目立つような役者の人もしっかりと演じているというのが高い評価を集める事になっています。もちろんキャスティングされているのはそれまでもスポーツで実績を持っているような人も多くなっており、ドラマ陸王のこだわりの強さを感じる部分だと言えます。
もちろんそれぞれの俳優さんがしっかり役に入り込んでいるので、それぞれの俳優さんのイメージに引っ張られる事なく視聴できるという点も評価されています。
中だるみしている
好評を集める陸王ですが、全体の感想としては「中だるみしている」というマイナス評価をする感想も見られます。元々シューズ開発に四苦八苦する様子が描かれる前半から中盤にかけてほぼ「陸王」が完成しており、そこからは資金面の問題であったりと直接的にシューズ開発が行われないというのが中だるみと表現された感想の理由となっています。
それも最終回の結末を盛り上げる為と思えば仕方のない部分だという人もいるので全体で言えば中盤には中だるみしているのは事実です。しかしそれらのストーリーがあるからこその最終回なので、だからといって見なくていいという人がいないのも事実です。
陸王のドラマ最終回の結末まとめ!
ドラマ陸王は最終回に最高の盛り上がりを見せほとんどの登場人物がハッピーエンドで終える形で結末を迎えています。派手なシーンも多く、最終回だけ見ても感動出来るシーンが多いです。時間のない人でも最終回だけは視聴する事をおすすめするという感想も多くあります。
もちろんそれまでの流れを知っていればより楽しめる結末である事は間違いありませんが、最終回だけ見ても楽しめるように出来ているのも事実です。全10話の陸王全てを追い掛けるのは大変ですが、最終回だけでも視聴してみてはいかがでしょうか?