陸王とコラボした十万石まんじゅうとは？埼玉の銘菓の登場シーンも紹介

2017年10月にドラマ化された「陸王」原作は同タイトルの小説となるこの作品は、実在する和菓子とコラボしました。その和菓子の名前は「十万石まんじゅう」といいます。陸王によって十万石まんじゅうの名が知れ渡ったといっても過言ではないですが、そもそも十万石まんじゅうとはなんなのか気になると話題です。

陸王とは、小説家の池井戸潤が執筆した、2013年7月から2015年4月まで連載された小説です。2016年7月に単行本が刊行、2017年10月にテレビドラマ化されました。

埼玉県行田市にある足袋製造会社「こはぜ屋」は100年の歴史を持つ老舗だが、業績が低迷していた。ある日、4代目社長の宮沢紘一は足袋製造の技術を生かしたランニングシューズの開発を思いつき、プロジェクトチームを立ち上げます。

会社の存続をかけてのプロジェクトですが、資金難や人材不足など、様々なトラブルに直面します。こはぜ屋の社員達は周りの人の協力を受けて、試行錯誤を続けながらランニングシューズの開発に邁進していきます。

ドラマ版陸王のキャストその１は役所広司です。役所広司が演じる「宮沢紘一」は、老舗足袋製造会社「こはぜ屋」4代目社長です。業績が低迷しているこはぜ屋を立て直すべく「陸王プロジェクト」を立ち上げ、ランニングシューズの開発という事業を始めます。

ドラマ版陸王のキャストその2は山崎賢人です。山崎賢人が演じる「宮沢大地」は、宮崎紘一の長男です。大学の工学部を卒業後、就職に失敗してからは、こはぜ屋を手伝いながら就職活動をしています。物語の中で、飯山晴之の代わりにシルクレイ製造を行なったり、アッパー素材を作れる会社探しにと奮闘します。

ドラマ版陸王のキャストその3は上白石萌音です。上白石萌音が演じる「宮沢美枝子」は、宮崎茜の長女です。海外で仕事をするのが夢の高校3年生で、筑波大学に進学することを考えたり、海外で仕事をするために海外留学を考えたりしています。

ドラマ版陸王のキャストその4は檀ふみです。檀ふみが演じる「宮沢美枝子」は、宮崎紘一の妻です。宮崎紘一が困難に立ち向かっているときに、常に優しく差し伸べています。

ドラマ版陸王のキャストその5は寺尾聰（てらおあきら）です。寺尾聰が演じる「飯山晴之」は、繭を特殊加工した「シルクレイ」を考察し、特許を取得しています。宮沢紘一の「陸王プロジェクト」に参加させることを条件に、特許使用を認めます。

ドラマ版陸王のキャストその6は市川右團次です。市川右團次が演じる「村野尊彦」は、ベテランのシューフィッターです。陸上部の選手である茂木の怪我の責任を押し付けた、アトランティス日本支社営業部長の小原を見限ってアトランティスを退社し、こはぜ屋の陸王プロジェクトにアドバイザーとして参加します。

ドラマ版陸王のキャストその7は竹内涼真です。竹内涼真が演じる「茂木裕人」は、東西大学時代に箱根駅伝5区を走った期待の陸上部の選手です。初めて宮澤紘一と出会ったとき、「2代目陸王」に対する問題を伝えたり、ソールをシルクレイに変更した「3代目陸王」を履いて奮闘したりします。

ドラマ版陸王のキャストその8はピエール瀧です。ピエール瀧が演じる「小原賢治」は、スポーツブランド「アトランティス」の日本支社営業部長です。半腱様筋を痛めて将来の見込みのない茂木裕人とのサポート契約を打ち切りったが、茂木裕人が陸王で好記録を出した事に不快感を示し、こはぜ屋と取引していた会社との契約を奪い取ります。

ドラマ版陸王の撮影に協力した埼玉県行田市では、放送開始から撮影地を回る観光客が増加し、陸王関連の商品の売り上げが伸びたり、足袋製造の技術指導を行う「きねや足袋」はランニング足袋「きねや無敵」の注文が殺到しました。

これを受けて行田市は、陸王のドラマ化や田んぼアート事業10周年を記念して、古代蓮の里南側の水田にドラマ版陸王の主演である「役所広司」の似顔絵が描かれた陸王の田んぼアートを製作しました。この田んぼアートは十万石まんじゅうと陸王のコラボの際に発売された「陸王まんじゅう」のパッケージデザインにも使用されています。

陸王は十万石まんじゅうのほかにも、スポーツメーカー「ミズノ」とコラボしており、実際に足袋型ランニングシューズが作られています。実際にドラマで出てきたランニングシューズを購入・使用することはできませんが、似た商品として、「きねや無敵」というランニングシューズが販売されています。

十万石まんじゅうとは、埼玉県行田市のお菓子メーカー「十万石ふくさや」が製造・販売する和菓子のことです。埼玉県の伝統的な和菓子として世間に知られていますが、実は戦後に誕生した和菓子です。十万石まんじゅうのCMは埼玉県のローカルCMとして、埼玉県民の間で定着しています。

十万石まんじゅうのCMで使われている「うまい、うますぎる」のキャッチコピーは、版画家の棟方志功が残した言葉が由来となっています。

十万石ふくさやの初代である横田信三が、棟方志功に掛け紙用の作品を依頼する際、十万石まんじゅうを食べた棟方志功が「もし忍城の姫が生きていてこの饅頭を食べたのなら同じことを言ったに違いない」との意味を込めて、姫がまんじゅうを食べる絵を描きました。

十万石まんじゅうの製法・材料は創業から現在まで変更されていません。小さめの生菓子ですが、行田の歴史を感じて欲しいという思いが込められています。

見た目は「十万石」という焼印が押されている小さなまんじゅうですが、甘すぎない餡には大粒に揃っている十勝産エリート小豆が使われており、小豆の風味を最大限に生かすために大粒ザラメ糖で仕上げています。きめ細かいまんじゅうの皮には新潟産コシヒカリの挽きたて粉と、厳選された国産つくね芋を使用されています。材料を厳選して作られたこそ、十万石まんじゅうは美味しく、みんなから愛されている銘菓となっています。

ドラマ版陸王の中で、十万石まんじゅうが出てくるシーンがあるのは第2話「執念で完成させろ! 想いは金に勝てる?」です。エンドロールにも十万石まんじゅうを提供した会社「十万石ふくさや」が掲載されています。

ドラマ版陸王第2話の中で十万石まんじゅうが出てくるシーンですが、山崎賢人が演じる「宮沢大地」の元に、上白石 萌音が演じる「宮沢茜」が夜食として十万石まんじゅうが差し出されるシーンがあります。写真のワンシーンにてわかる通り、ドラマに出ている十万石まんじゅうは「陸王」ではなく「十万石」の焼印が押されています。

十万石まんじゅうと陸王がコラボした、陸王まんじゅうの売れ行きは凄まじく、十万石まんじゅうを販売している会社も想定外と驚いています。現在では毎日出せば売れる状況で、生産が間に合わないようです。

十万石まんじゅうは埼玉県民にとって有名な和菓子で、人気バラエティ番組「秘密のケンミンショー」でも紹介された事があります。そんな十万石まんじゅうですが、陸王とのコラボした、陸王まんじゅうは中々買う事ができません。そんな中、入手出来て食べた人の感想は貴重なものです。そんな、貴重な感想を一部紹介します。

この方の感想では、しっとりとした皮と甘すぎない餡が気に入っているようです。この感想から分かるように、陸王んじゅうは十万石まんじゅうと変わらない美味しさが詰まっています。

陸王とコラボした陸王まんじゅうは十万石の各店舗で購入できます。しかし、店舗販売は毎週日曜日のみで、日曜日以外で購入したい場合は3日前までの事前予約が必要なので、購入を検討している方は注意です。また、十万石の店舗は十万石公式サイトから確認できます。

陸王まんじゅうは本来、放送最終回までの期間限定発売でしたが、好評につき発売期間を延長しています。現在は掛け紙をリニューアルし、5個入りと10個入り、どちらも陸王焼印入りのみの詰め合わせになっております。

十万石まんじゅうは十万石ふくさや公式サイトにてオンライン販売されていますが、陸王まんじゅうはオンライン販売していないので、その点にも注意しましょう。

今回紹介した十万石まんじゅうですが、銘菓にふさわしい美味しさを持っている事がわかりました。蔵王とコラボした蔵王まんじゅうは現在も購入できるので、近くに販売店がある方はこの機会に十万石まんじゅうや蔵王まんじゅうを買って、味わってみましょう。