精霊の守り人をネタバレ解説!シーズン最終章までの感想やラストの結末も紹介

3シーズンに渡って放送されたNHK大河ファンタジー精霊の守り人。ドラマとは思えない力の入った演出や豪華なキャスト、どこか懐かしさや馴染みやすさを感じる事のできるアジアンテイストな世界観で高い人気を集めたドラマです。その最終章は物語を締めくくるに相応しい結末を迎えています。今回は精霊の守り人をネタバレありで紹介しつつ、それぞれのシーズン毎の感想もネタバレありで紹介していきます。

精霊の守り人をネタバレ解説!シーズン最終章までの感想やラストの結末も紹介のイメージ

目次

  1. 精霊の守り人の最終章までの感想やラスト・結末をネタバレ解説!
  2. 精霊の守り人のストーリー
  3. 精霊の守り人の最終章をネタバレ!
  4. 精霊の守り人の最終章の結末・ラストをネタバレ!
  5. 精霊の守り人のシーズン1の感想
  6. 精霊の守り人のシーズン2の感想
  7. 精霊の守り人の最終章の感想
  8. 精霊の守り人の最終章のラスト・結末ネタバレまとめ

精霊の守り人の最終章までの感想やラスト・結末をネタバレ解説!

NHK大河ファンタジーとして3シーズンに渡って放送されたのが上橋菜穂子さんの大人気ファンタジー小説シリーズ「~の守り人」シリーズを原作とした精霊の守り人です。作中で5年、現実世界で3年がかりの壮大な物語と、ドラマとは思えない高い技術を用いた演出で評価されているドラマです。

シーズン3まで展開された精霊の守り人は各シーズン、各話毎に感想が挙げられる程に人気を集めた作品でもあります。その集大成となる最終章の結末はどのように展開されているのでしょうか?今回は精霊の守り人の最終章のあらすじをネタバレありで紹介しつつ、最終章の結末、さらには各シーズン毎の感想などをネタバレありで紹介していきます。

精霊の守り人|NHK大河ファンタジー

精霊の守り人のストーリー

精霊の守り人は女用心棒のバルサがたまたま新ヨゴ国の第2皇子チャグムが川に落ちたところに通りかかりそれを助ける事から始まります。その流れで王宮に行く事になったバルサはそこでチャグムの母親であるニノ妃からチャグムを連れて逃げてほしいと依頼されます。チャグムの身体には精霊の卵が宿っていましたが、帝はそれを悪しき魔物だと思い込み暗殺しようとしているというのです。

チャグムの用心棒として雇われたバルサはチャグムを連れて王宮から脱出します。帝から放たれる刺客と戦いながらバルサは精霊と交信できる呪術師達の力を借り、チャグムに宿った精霊の卵を孵化させる事になります。バルサとチャグムはそんな旅の中で大きく影響し合っていくのです。

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精霊の守り人の最終章をネタバレ!

ここからは精霊の守り人の最終章のあらすじをネタバレありで紹介していきます。最終章はシーズン1からシーズン2の時とは違い、シーズン2のラストから直結した物語が展開されます。ちなみにシーズン2ではチャグムがシーズン2にてロタ王国の新国王となったイーハンに新ヨゴ国との同盟を断られ、バルサと合流してカンバル王国に向かうという所で結末を迎えていました。

最終章1話をネタバレ

最終章ではシーズン2ラストで侵攻が仄めかされていたタルシュ帝国による新ヨゴ国への侵攻がついに始まってしまいます。上記のようにシーズン2ラストにてロタ王国に同盟を断られたチャグムはバルサと共にカンバル王国へ向かっていました。しかし帝からの正式な使者というわけでもなく、新ヨゴ国では既に死んだ事にされているチャグムは直接カンバル王に会える確証はありません。一方でバルサに取っては、帰郷でもありました。

バルサは王に直接会えないならカンバル王直属の武人「王の槍」に接触する事を提案します。バルサの育ての親で短槍の師匠でもあるジグロは元王の槍で、その地位を捨ててバルサを連れて逃げだしたという過去があります。当然、そこには追手として元は仲間である「王の槍」が放たれる事になります。ジグロは8人の王の槍を倒しましたが、9人目の刺客としてやってきたのが兄カグロでした。

ジグロとカグロによる戦いは数日にも及びましたが、それは戦いというよりもジグロがカグロに槍の手ほどきをしているような状態でした。最期にはジグロはカグロに王の槍の証でもあるカンバルの紋章を渡して自分を殺したと報告するように求めたのでした。バルサの予想ではその功績もあってカグロがその後、王の槍として王の側近になっているのではないかと考えての提案でしたが、実際の所はバルサにも分かりませんでした。

確信は持てないままチャグムとバルサはカンバル国の国境付近までやってきます。なんとか通行を許してもらえましたが、国境を越えた所でタルシュ帝国の追手に襲撃されます。多勢に無勢ながらそれを倒したバルサ。その騒ぎに国境で通行許可を与えたカームがやってきます。カームは最初襲撃者を夜盗の類と思いましたが、直ぐに只者ではない事を悟り、それを倒したバルサもまた只者ではないと認識します。

そしてバルサは「王の槍のカグロに会いたい」とカームに意志を伝えカームが案内してくれる事になりました。偶然にもカームはカグロの息子だったのです。しかしカグロに会えたのはチャグムではなくバルサ1人だけでした。2人きりで対面するカグロとバルサ。カグロはジグロの現在を聞き、バルサが正直に死んでしまった事を伝えます。そしてカグロはジグロが何故国を裏切ったのかを知りませんでした。

バルサはジグロの汚名を晴らしたいと考えながらも堪えて本来の要件であるカンバル王への謁見を求めるバルサ。カグロの「お前は何者なんだ?」という問いに「ジグロの娘です」と答えたバルサに対し目に涙を浮かべるカグロなのでした。一方で新ヨゴ国には、タルシュ帝国から降伏の最期通告が届いていました。しかし帝は「神は人間に降伏しない」と要求を拒否する事を選びます。

王に2人の事を報告に向かうカグロ。息子のカームには2人には手を出すなと言って出て行きましたが、カームはチャグムの正体に気付きつつあり、帝国に襲われた理由などを詰問します。その問答の中でバルサがジグロの名前を出すと態度が変わります。ジグロの裏切りによって一族が追い詰められた為に、カームにとっては「一族の恥」であり恨んでいると言うのです。

実際のジグロとカグロの結末とは違う作られた話を信じ切り話すカームに、バルサは耐えきれずに「カグロはジグロを倒していない」と実際の結末を語ります。そしてカグロはジグロの足元にも、その弟子である自身の足元にも及ばないというのです。それにはカームも黙っていられず2人は槍で対する事になります。勝負はバルサの圧倒で、ここにはいられないとチャグムを連れて出て行く所で1話のラストを迎えます。

最終章2話をネタバレ

最終章の2話では1話のラストでカグロの家からバルサとチャグムが逃げ出した所からは始まりません。これまで回想や登場人物のセリフの中でのみ語られてきたジグロの事実が語られる事になります。物語はバルサが6歳の時、まだカンバル国に住んでいた頃の話です。バルサの父で王宮付きの医師だったカルナ。カルナは現在の王であるログサムにバルサを人質に取られて当時の王である先王ナグルを殺すように迫られます。

カルナは先王ナグルの死を病死に見せる為に微量ずつ服毒させていきます。カルナは間もなくナグルが死ぬだろうという時になんとか城を抜け出してジグロに会い経緯を告白、バルサを守ってほしいと伝えるのです。そしてナグルが死ぬと後追いで死んだように見せてナグルの妻も殺されます。そして事態を知っている自身の命が危ない事も悟っていました。

話を聞いたジグロはログサムに真意を訪ねにいきます。「力のある者が君主になるべき」だと主張するログサム。その証明にカンバル国がずっと山の王から与えられている宝石(ルイシャ)を奪って財産にすると宣言します。ジグロはそこに賛同を示しませんでしたがログサムはならば従うか自身を殺すかの2択を迫ります。ジグロは一旦、カルナとバルサに手を出すなと言いログサムの元を後にします。

ジグロはその足で、最長老トトの元に向かいます。ログサムが成そうとしている山の王からのルイシャの奪取が本当に出来るかを確かめようとしたのです。トトは山の王はとても人が倒せる者ではないと言いますが、一方で短槍の名手であるジグロがいればログサムにも光があるかもしれないとも言います。そこでジグロはカンバル国を出る決心をする事になります。

ジグロは自身の決心を確かなものとする為に、好意を寄せていたカルナの妹でもあるユーカに最期に会いに行きます。そして覚悟を決め、バルサを連れてカンバル国から逃亡する事になるのです。当然ログサムはジグロを許しません。王位につくと側近となり、ジグロの元仲間でもある「王の槍」を刺客として刺し向けるのです。それはおよそ15年間で8人にも及び、そして9人目として放たれたのが実兄であるカグロでした。

刺客として放たれる前、ログサムはカグロに一連の事件の真実を告げます。自分が前王ナグルを殺すように命令した事、そしてジグロが逃げたのは実行犯である医者の娘(バルサ)を連れて逃げる為だった事などです。その真実を話した上でカグロに忠誠を誓うかを問い、カグロはログサムに仕える事を選びます。そしてカグロは刺客としてジグロの前に立つのです。

相対する事になるジグロとカグロ。しかしその実力差は圧倒的にジグロが優勢でした。それは傍で見るバルサも感じる程でしたが、ジグロはカグロにトドメを刺そうとはしません。バルサからその事を問われて「カグロは自分の兄だ」と話します。2人は数日にも渡って槍を交えます。そこに言葉はありませんでしたが、それはジグロやカグロに槍を伝授していたのでした。

ジグロは自身のせいでカグロや一族が苦しんでいる事を危惧していました。だからこそ、カグロに槍を伝授し、自らを殺した功績で王の槍になってもらおうと考えたのです。最期には、ジグロからカグロに自身が持っている王の槍の証、金の槍飾りが渡され、「ジグロを仕留めたとカンバル王に言ってください」と自らの思いを明かします。2話はこのジグロとカグロのやりとりがラストに描かれています。

最終章3話をネタバレ

2話が全編いわゆる過去編だったので3話は1話のラストから直結する時間軸に戻って展開されます。1話のラストでカグロの元を抜け出したバルサは、2話でも登場した、バルサの父カルナの妹ユーカの元を訪ねます。ユーカは死ぬ前のカルナからバルサは死んだと言われており最初は信じてもらえませんでしたが、バルサは本人しか知りえない幼い頃の骨折の話をする事でユーカに本人だと認めてもらいます。

バルサはユーカにジグロに育ててもらい、今は用心棒をやっている事などこれまでの真実を語ります。しかしユーカもまたジグロの事を「裏切り者」と言います。しかしバルサはユーカの知らない、ジグロの真実を説明します。ユーカもジグロが逃げる直前に自分の所に来た理由を悟り、思いを改める事になります。

ユーカの元でバルサは自身が知らないカンバル国の事、王の槍が持つ金の槍飾り、そしてジグロがカグロに伝授した「槍舞」の力について、そして山の王と「ルイシャ贈りの儀式」についての話を聞く事になります。多くの話を聞いたバルサでしたが、そんなバルサの元に王からの追手としてカグロとカームがやってきます。バルサはチャグムの身元を明かして匿ってもらい、自身が捕まってカンバル王に会う道を選びます。

一方その頃、タルシュ帝国と新ヨゴ国の戦争は既に始まっていました。タンダは徴兵されてしまった家族に変わり最前線に立っています。タンダはそこでナユグが見えてしまうコチャに出会います。コチャは、精霊の世界から何かがやってくると怯えていました。タンダは自身が呪術師である事を明かし、以後、コチャと行動するようになります。

匿われたチャグムは、こちらも2話で登場したトトの元に身を寄せる事になります。シーズン1にて描かれた精霊の卵を抱いた経験を指摘されて事実を答えるチャグム。そこでトトはチャグムに精霊の世界から水が溢れて国を覆う程の洪水が起こるという予見を伝えます。同時にカンバル国と山の王との戦いが近い事も示唆しました。

3話のラスト、バルサはいよいよカンバル王ログサムに会う事になります。形は連行という形なれど対面を果たした事で、バルサはチャグムの存在、そしてログサムに話を聞く準備があるなら連れてくると伝えます。ログサムはカグロの報告からバルサがジグロが連れだした娘だとは知っていたので、その話を断り、カグロが英雄になった経緯を話した事実かどうかを確認します。バルサが返答に困る所で3話は結末を迎えています。

最終章4話をネタバレ

3話のラストでついに対面したバルサとログサム。2人の関係は長く歪な関係です。3話の結末直前、ログサムから向けられた「カグロの英雄譚」に関しての質問に対してバルサが答える所から4話は始まります。バルサは事実とは異なると知りながらもカグロの英雄譚がそのとおりであると認めます。そしてログサムは、ジグロが盗んだ事になっている9個の槍飾りはログサムがそう見せかけただけだと告白します。

そしてログサムはバルサと槍で戦う事を望みます。ログサムにとってはバルサは裏切ったジグロの代わりとするには十分な相手です。バルサに実力以上の力を発揮させる為に、父カルナやジグロの事に触れて挑発を繰り返しながら死闘を演じます。バルサの強さは圧倒的でしたが、皇太子ラダールの仲裁によってその場は収まります。バルサは牢に入れられ、チャグムの居場所を吐かせるように命令が出されます。

牢に入れられたバルサの元にカグロが訪ねてきます。カグロはバルサがカグロをかばった事を聞いてきたのです。何故かばったのかを問うカグロにバルサは「ジグロの願いを無駄にするわけにはいかない」と答えます。バルサの心意気に目に涙を浮かべたカグロは「何か出来る事はないか?」と尋ねます。しかしバルサは「タルシュに騙されるな」と忠告しただけでした。

一方でタルシュ帝国側でも動きを見せます。シーズン2にてチャグムと対したラウルを好まない動きが見え始めていたのです。そしてラウルは新ヨゴ国の最前線に立つ事になります。ラウルはそれを皇帝や兄が戦死を望んでいると考えました。

牢に入れられていたバルサだったがログサムに呼び出される事になります。最初の邂逅では話を聞く事に難色を示したログサムでしたが、バルサの話を聞くと言うのです。そこでバルサは初めて、タルシュ帝国と対抗する為にロタ王国と同盟を結んで欲しい、それが結果新ヨゴ国とともにタルシュからの侵攻を防ぐ事になると伝えました。

しかしログサムはバルサの言葉を信用できるのかと問います。バルサはチャグムの言葉を聞いてほしいと進言しますが、ログサムは難色を示します。その代わりにその言葉を命を賭けて証明しろと「王の槍」と戦うように言いました。「殺し合う理由がない」とするバルサにならばカームと戦えとけしかけます。以前バルサに敗れているカームは戦闘姿勢を見せますがそれでもバルサはやるとは言いませんでした。

やる気を見せないバルサにカグロは自身が戦うと申し出ます。ログサムにとっても突然の言葉に驚きますが、バルサはその勝負を受ける事にします。カグロはカームに「よく見ておけ、これが王の槍だ」と言ってバルサとの戦いに挑みます。2人の勝負は、一瞬の判断の差でバルサが勝利を収めます。カグロは自らの負けを宣言すると、自身の後釜としてバルサを推薦、王の槍の証である金の槍飾りをバルサの槍に挿します。

そして自分の役割はこれまでとなんと王宮の闘技場の壁を駆けあがり谷の底に身を投じます。それがカグロのできるバルサへの協力だと悟ったバルサ。その思いに思わず「金の槍飾り」をログサムに投げつけようとしますが、残った8人の王の槍に取り囲まれます。そこにチャグムがやってきた所で4話は結末を迎えています。

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精霊の守り人の最終章の結末・ラストをネタバレ!

ここからは精霊の守り人の最終章のラストで描かれる精霊の守り人全体の結末をネタバレありで紹介していきます。ドラマ版としては精霊の守り人最終章の最終話で語られる結末です。

タルシュ帝国が滅亡

新ヨゴ国に攻め入っていたタルシュ帝国。その陣頭指揮を取るタルシュ帝国第2皇子のラウル皇子の元に、本国にいるペリス総督からの親書が届きます。そこにはなんと、ペリス提督がタルシュ帝国で謀反を起こし、皇帝や第1皇子も既に死んでしまった事が書かれていました。事態を察したラウルは皇子は「俺を殺せ」と叫んで死ぬべく突進します。しかしそこに立ちはだかったのがバルサでした。

そこから精霊の守り人最期の戦闘、バルサ対ラウル皇子が描かれる事になります。しかしこの勝負はやる前から結果が見えていました。生きる気力を失ったラウル皇子が無気力で勝てる程バルサは甘い相手ではありません。あっという間にバルサに追い詰められボコボコにされてしまいます。しかしバルサは「負けた者こそ生きるべきだ!」と言ってラウル皇子にトドメを刺そうとはしませんでした。

ラウル皇子の監視役として従軍していた側近のヒュウゴも「新しい国造りの為にはラウル皇子の力が必要だ」と言って本国に連れ帰る事になります。ラウル皇子は泥にまみれた顔を手で覆って退場していきました。

新ヨゴ国・帝の最期

上記のバルサとラウル皇子の対決と同時刻、新ヨゴ国の王宮でもまた最期のやりとりが行われています。ここまでの話の中で、新ヨゴ国が精霊の世界からもたらされる大洪水によって沈んでしまう事が分かっていたのです。星読のシュガの進言を帝は受け入れ、民を逃がす事に同意しますが、自らは沈みゆく王宮に残り新ヨゴ国の最期を見届けようとしました。

ニノ妃も一緒に残る事を希望しますが、一蹴し、ニノ妃をシュガに託します。帝は天から降り注ぐ大量の水の中で、本当の神になるべくその命を尽き絶えさせました。精霊の守り人の物語で最初から最後までチャグムと対立する事になる父である帝ですが、決して悪い人では無かった事を示すようにチャグムもまた「帝は本当に神になった」とその様子を見下ろしていました。

バルサとタンダ

精霊の守り人の本当のラストはバルサとタンダの姿が描かれて終わります。2人は元々幼馴染の関係ですが、作中でも度々お互いを思い合うような様子を見せていました。足を失ってしまったタンダでしたが、自身の家で煮込み鍋を作るタンダ。そんなタンダが待つ言えにバルサは短槍を玄関口に置いて、「ただいま」と言って入って行くのです。精霊の守り人のラストは2人の姿が描かれて結末を迎えました。

精霊の守り人のシーズン1の感想

ここからは精霊の守り人のシーズン1の感想を紹介していきます。シーズン1は全4話である事も合って、その内容よりも、雰囲気に関しての感想が多いです。

4K画質が綺麗

精霊の守り人はシーズン1から全編に渡って4K画質で撮影、放送されています。地上波ではまだそこまで多くない4K画質での放送だった事もあり、精霊の守り人で初めて4Kのドラマを見たという人も多く、その画質の綺麗さに触れる感想は非常に多いです。特にシーズン1はバルサとチャグムが追っ手から身を隠す為に薄暗い洞窟の中や蝋燭しか明かりのない部屋の中でのシーンも多くあったので綺麗さが際立っていたという感想もあります。

世界観が馴染みやすい

映像の綺麗さをさらに際立たせているのが精霊の守り人の世界観です。どうしてもファンタジー=西洋の中世のようなイメージの作品が多い中、精霊の守り人はどちらかといえば東洋的なテイストの世界観になっています。ファンタジーとしては見慣れないとは言え、文化的な意味合いでどこか懐かしい、馴染みやすいと感じた人も多いようです。

特に精霊的な表現などのファンタジー要素を演出する場面では東洋の神秘的な形での表現が多く、映画ではなくドラマでこの規模の演出が見れる事に驚いたとする感想もあります。そのような綺麗な世界観が上記でも触れたように4K画質で撮影、放送されているのでその綺麗さはより際立っていると言えます。

精霊の守り人のシーズン2の感想

ここからは物語が大きく転換した精霊の守り人シーズン2の感想を紹介していきます。シーズン1は概ね原作1巻の精霊の守り人をベースとしていますが、シーズン2では、「神の守り人」「蒼路の旅人」「天と地の守り人」の3つの原作の話を再構成した形で物語が展開されているので、そこに触れる感想が多いです。

チャグムの成長が分かりやすくて良い

シーズン1ではまだまだ子供っぽさが目立ったチャグム皇子ですが、シーズン2になって作中でも4年の歳月が経過した事、何よりシーズン1での経験を経て大きく成長した姿が描かれます。しっかりとした成長を現す為にキャストも変更し、作中では今や新ヨゴ国の統治者である父帝よりも英雄視されて高い人気を集めていると言われる程です。

さらにシーズン2は序盤バルサとチャグムの物語は全く別の形で展開されます。そのチャグムの物語の中でも翻弄されつつもなんとかしようともがくチャグムの姿には多くのファンが好評を集めています。そこ成長も合って、シーズン2ラストでバルサと合流した時に見せた安堵的な顔は非常に良かったとする人も多いです。

分かっていても改変が目立つ

精霊の守り人のドラマ版、特にシーズン2から原作を再構築した形で放送される事は事前に発表されていました。その再構築には原作者である上橋菜穂子さんが加わっている事も公表され、原作ファンから見ても最初から大きく改変される事は分かっている状態での放送となっています。しかしやはり改変した事に関する感想を集める結果となってしまいました。

特にそれぞれの物語が展開された後にバルサとチャグムが合流するという構図だった故に、特にバルサの物語を描く必要があったのかとする感想も見られます。確かに合流後が描かれるシーズン3は主にシーズン2でのチャグムの物語の延長線上にあり、シーズン2のバルサの物語は「これで終わりなの?」という印象を抱いた人も多いようです。

エンディングが間延びしてる感じが目立つ

またシーズン2の結末に関しても「間延びしている」とした感想が多いです。話の流れ的には単独行動するしかなくなったチャグムにバルサが合流しようとしてシーズン2ラスト、第9話にてやっと合流という形になるのですが、そこまでのやりとりは必要だったの?とする感想が多くなっています。

展開的にもチャグムの物語でチャグムと絡んだ登場人物が再度登場し、バルサが段々とチャグムに迫って行く形なので、チャグムの物語を簡略化して模倣しているようだと感じた人も多くなったようです。同時にこの展開から「物語が分からなくなった、複雑になった」とする感想も見られます。

精霊の守り人の最終章の感想

最後に今回メインで紹介している精霊の守り人最終章の感想も紹介していきます。最終章もまた原作「闇の守り人」と「天と地の守り人」をベースに物語を再構築した物語です。

槍舞が良かった!

最終章前半の舞台となるカルバン国、バルサはそこで「王の槍」として山の王との戦いに赴く事になるわけですが、そこで精霊となったジグロと相対します。シーズン1からここまでひたすらにジグロの強さを伝えられてきた視聴者としても非常に気になる展開、最終的にはバルサが勝ちを得るわけですが、そのお互いの槍を使った舞のような戦闘に対しての感想が非常に多いです。

バルサを演じた綾瀬はるかさんはアクションシーンもこなせる事はシーズン1、もっと言えば以前に出演した大河ドラマ「八重の桜」などから見ている人は知っていましたが、やはりその集大成と言えるのがこのジグロとの槍舞のシーンだとする感想も多いです。特に相手も同じ短槍使いのジグロである為にその舞が際立っていたとする感想もある程です。

綺麗な大団円だった!

最終章、特に結末に当たっても大きく改変がなされています。上記で紹介したラストの1つであるタルシュ帝国の滅亡などは、原作にはなかったドラマ版オリジナルの展開です。このように原作とは少し結末を変え、見事に大団円になる形が描かれています。このいわゆる悪者がいないラストが良かったとする感想も目立ちます。

一方でどうしても仕方のない部分だとは思いますが、描かれなかった部分や見てみたかったとする感想も見られます。ロタ王国の反乱、トロガイの行方、ガカイの運命などなど、精霊の守り人の物語の中でどうなったおんかが分からない事に触れるエピソードが欲しかったとする感想もあります。またチャグムが王となった新たな国を見てみたいからエピローグ的な形でもう1話!という感想も見られました。

精霊の守り人の最終章のラスト・結末ネタバレまとめ

精霊の守り人は日本で作られたドラマながら、海外のドラマや映画にも負けない綺麗な演出とアジアンテイストな世界観で人気を集める原作を再構築しながらもドラマシリーズとして展開されました。「世界に届けるソフト」という1つの製作テーマを現すように、豪華なキャストによる演技力、そして高い技術力を結集したドラマになっています。

また精霊の守り人は製作決定時点で3シーズン展開される事が決定された上で製作された作品でもあります。それ故に3つのシーズンに分かれてこそいますが、1つの物語としてしっかりとした展開が行われている作品です。序盤から結末に至るまでが1本のストーリーとして展開されるので、矛盾なども少なく、その綺麗な世界に入り込む事ができます。

多くのファンタジー作品が中世の西洋をベースとしている事もあって、精霊の守り人を見て、ファンタジーでありながらどこか懐かしさを感じさせるという表現をする感想も見られます。ドラマ用に原作者の上橋菜穂子さんも協力して行われた再構築も、違和感のないものになっています。その原作の雰囲気をそのままに精霊の守り人は展開されているのでまだ視聴していないという人はぜひ1度視聴してみてはいかがでしょうか。

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