精霊の守り人にはアニメ版があった?登場キャラクターなどドラマ版と比較

アニメ版の精霊の守り人があったことをご存知でしょうか?ドラマ版では、綾瀬はるかさん主演で、豪華なキャストと映画のようなスケールの映像で話題になりましたが、そのドラマ版よりずっと以前にアニメ版がNHKで放送されていました。ドラマ版とアニメ版では、エピソードもキャラクターも違いがあり、両方とも見ていた視聴者はイメージや設定の違いで好みが分かれるところだったことでしょう。その精霊の守り人のアニメ版についてあらすじや違いなどをまとめました。

精霊の守り人にはアニメ版があった?登場キャラクターなどドラマ版と比較のイメージ

目次

  1. 精霊の守り人はアニメ版もある!登場キャラクターやドラマ版との比較も!
  2. 精霊の守り人に登場するキャラクターを紹介
  3. 精霊の守り人のアニメ版のあらすじをネタバレ紹介!
  4. 精霊の守り人はドラマ版もある!アニメ版との比較紹介
  5. 精霊の守り人はアニメ版がある!キャラクターやドラマ版との比較紹介まとめ!

精霊の守り人はアニメ版もある!登場キャラクターやドラマ版との比較も!

精霊の守り人は、2014年に国際アンデルセン賞作家賞を受賞された上橋菜穂子さん原作による、全12巻からなる「守り人シリーズ」と呼ばれる異世界ファンタジー小説です。精霊の住む世と人の住む世が混在している世界が舞台になっています。皇子でありながら精霊の卵を体内に宿してしまったチャグムを、女用心棒バルサが守り旅をする物語です。

精霊の守り人ドラマ版は、2016年3月よりNHKで大河ファンタジーとして、主人公バルサを綾瀬はるかさんが演じ、3シーズンに渡り放送され話題になりました。広域にわたるロケとVFXを駆使し、映画のような大掛かりな映像で不思議な精霊の世界を表現し、綾瀬はるかさんの本格的なアクションや豪華な共演陣で見応えのあるドラマになっていました。

一方アニメ版の精霊の守り人は、ドラマ版よりかなりさかのぼり2007年4月から、NHK-BS2にて放送されました。その後、2008年4月からNHK教育テレビにて再放送をし、さらにドラマ版精霊の守り人シーズン1終了に合わせて、2016年4月からもNHK総合テレビで再放送されました。全26話で監督は「攻殻機動隊」や「東のエデン」で知られる神山健治さんです。そしてサントラ界の大御所・川井憲次さんが音楽を担当しました。

オープニングテーマはL'Arc〜en〜Cielの「SHINE」、エンディングテーマはタイナカサチの「愛しい人へ」で、製作会社はプロダクションI.Gです。原作者の上橋菜穂子さんも太鼓判を押すアニメでした。そんな精霊の守り人のアニメ版あらすじや、ドラマ版あらすじとの比較などについてご紹介します。

Thumb攻殻機動隊の見る順番は?アニメ・映画の時系列と各シリーズのあらすじも紹介 | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

精霊の守り人に登場するキャラクターを紹介

精霊の守り人の主人公・短槍使いのバルサ

この物語の主人公である、女用心棒のバルサは北にあるカンバル国出身の30歳。女性ながら「短槍使いのバルサ」と呼ばれる槍使いの凄腕用心棒です。カンバル王の主治医であった父が陰謀に巻き込まれ、父の親友であった槍使いジグロに連れられて逃亡します。その後、用心棒として人助けの旅をしていました。声の担当は安藤麻吹さんでした。

水の精霊の卵を宿した皇子・チャグム

新ヨゴ皇国の皇子ですが、体内に水の精霊の卵を宿し「精霊の守り人」となります。しかしそのために、皇族が精霊の守り人となるはずがないと、実の父である帝に命を狙われる身になってしまいます。それを知った母である二ノ妃が、バルサにチャグムの身を守るよう頼み、それを引き受けたバルサとともに身分を隠して旅に出ます。

バルサの幼馴染の薬草師・タンダ

呪術師・トロガイの弟子で呪術師見習いでもある薬草師で、バルサの幼馴染です。バルサより2歳年下ですが、温厚でバルサを大切に思っており、けがの絶えないバルサを何度も助けます。同じように精霊の守り人になったチャグムのことも守り、ときに二人の危機を救います。

チャグムの教育係の星読博士・シュガ

20歳という若さながら、「星の宮一の英才」と呼ばれる星読博士です。チャグムを理解し心から思う教育係で、チャグムを救うために、国に伝わる古い手記を読み解き、精霊の守り人や精霊と戦う術を調べます。その中でトロガイと出会い、呪術も学ぶようになります。

バルサの養父・ジグロ

バルサの養父となる槍使いで、その腕前は100年にひとりと言われたほどでした。ジグロはバルサとの逃亡生活の中でバルサに槍を教え、各地を渡り歩きます。その途中、カンバルからの追手となったかつての友を、バルサを守り育てるため、自身の手で打たねばなりませんでした。その苦しみを知るバルサは、ジグロの罪をあがなうために用心棒として命を救う旅をすることを決意したのです。

精霊と語れる呪術師・トロガイ

タンダの師匠で年齢不詳の呪術師・トロガイ。彼女は、精霊たちの住む世「ナユグ」と通じる能力を持っており、精霊の守り人となったチャグムのことを知って、シュガとともにチャグムを救う手だてを調べます。しわだらけのおばあさんの見た目ですが、口も達者で足腰もしっかりしていて知識も豊富、呪術も使え、頼りになるキャラクターです。

たのまれ屋の少年・トーヤと少女・サヤ

橋の下に住み、たのまれ屋をしているふたりは、かつてバルサに救われたことがあり、バルサを慕っています。バルサの役に立ちたいと思っているふたりは、追われるバルサとチャグムの手助けをしますが、ドラマ版ではさほど出番がなかったこのふたりは、アニメ版では出番が多く、バルサたちと関わる場面が多いキャラクターです。

精霊の守り人・「守り人」シリーズ 公式サイト | 上橋菜穂子 - 偕成社

精霊の守り人のアニメ版のあらすじをネタバレ紹介!

アニメ版精霊の守り人は、用心棒として旅を続ける短槍使いのバルサが、新ヨゴ皇国を2年ぶりに訪れるところから始まります。それではここから、精霊の守り人アニメ版のあらすじを紹介します。

精霊の守り人アニメ版のあらすじ

バルサは、突然暴走しだした牛車から振り落とされ、川に落ちた少年を助けます。その少年は、新ヨゴ皇国の第二皇子チャグム。助けた褒美と宮から招かれたバルサは、チャグムの母である二ノ妃から、チャグムが何かを体内に宿したことで、父である帝に疎んじられ命を狙われていることを聞きます。そして二ノ妃は、バルサの腕を見込んでチャグムの用心棒を頼むのでした。

帝に反する危険を知っていながら、バルサは用心棒を引き受け、チャグムを連れて逃走します。宮からは、帝の隠密「狩人」が追手として差し向けられました。一度、たのまれ屋のトーヤとサヤのところに身を寄せ、逃亡を続けるふたりに狩人が迫ります。バルサはひとりチャグムを守って戦いますが、槍が壊れたこともあり深手を負います。なんとかチャグムを守ったバルサですが力尽き、チャグムにタンダを呼んでくるよう頼みます。

宮育ちで弱いところもあるチャグムは、森を恐れながらバルサを救うべく必死にタンダの元へ走ります。バルサを助けたタンダは、バルサの幼馴染で薬草師、さらに呪術師の見習い。タンダの師匠トロガイやトーヤもバルサの看病をし、バルサはチャグムの正体を明かします。そして、精霊の世「ナユグ」とつながることのできるトロガイは、チャグムに宿ったのが水の精霊の卵であり、チャグムが精霊の守り人となったと教えるのでした。

宮では、チャグムは死んだと発表し、その裏で帝の追手がバルサたちに差し向けられました。バルサは、チャグムの身なりを平民の子のものに変え、仲間たちの手を借りて逃亡し、ある里に落ち着き暮らし始めました。その暮らしの中で、もともと賢いチャグムはなんでも覚え、生きるためにはお金が必要なことを知り、トーヤの手伝いなどもしながら、逞しく成長していきます。それを見守るバルサとの絆も深まっていくのでした。

その頃宮では、チャグムの教育係のシュガが星を読み、国を覆う乾きの相が消えないことに気付き古い碑文を読み解きます。そして国に伝わる建国史が、代々帝の権力を確立するためねつ造されたものだと知ります。さらに水の精霊こそが恵みをもたらすとわかります。同じ頃トロガイも、ナユグの水の民と話し、建国史が嘘だということ、精霊の守り人は卵食いのラルンガに食べられてしまうことも知るのでした。

さらに星を読み、精霊の守り人であるチャグムがまだ生きていると確信したシュガは、チャグムを救う道を探します。トロガイから真相を聞いたバルサたちも、チャグムを救う方法を探します。そしてトロガイはシュガに接触し、情報を共有、彼女を信頼したシュガとともにお互いに決戦に備えて手だてを調べることにしたのでした。また、バルサとタンダはチャグムを連れ、卵がかえる春まで秘密の狩り穴で生活をすることにしました。

まだ精霊の守り人としての運命に戸惑うチャグムに、バルサは自分と養父ジグロの話をします。そのふたりに自分とバルサを重ねたチャグムは、強くなるためバルサに槍を教わるのでした。そして迎えた決戦の日、チャグムは体内の卵に導かれるまま森に入っていきます。チャグムを守ろうとするバルサとタンダ、狩人たちは行動を共にします。タンダ捨て身の行動でナユグに触れられるようになったバルサたちはラルンガと戦います。

精霊の守り人はドラマ版もある!アニメ版との比較紹介

ドラマ版はキャラクターのイメージが違う

チャグムを演じたのは小林颯くんでした。バルサたちをにらみつけることも多く、頑なな印象でしたが、アニメ版は弱虫から逞しく成長していく、賢くて温厚な少年です。 ドラマ版精霊の守り人は、チャグムの賢さや優しさを描き切れていなかったようです。

タンダを演じたのは東出昌大さんです。髪もボサボサ、服も見た目も野性的な印象でしたが、アニメ版は髪もきちんと結って身なりを整えた好青年で、バルサより年下ながら、落ち着いて頼りになるイメージでした。

原作者・上橋菜穂子さんが、シュガは精霊の守り人一番人気のキャラクターだということを言った上で、演じる林遣都さんに、思うように演じてくださいと伝えたそうです。登場した時は、髪も短くかわいらしい印象で、新米博士といった感じでした。アニメ版の長髪でクールなイメージとは違いましたが、後半、アニメ版に近づいてきたようです。

ストーリー展開が大きく変わる

ドラマ版精霊の守り人はシーズン1から3までの3部作になっていますが、アニメ版精霊の守り人は、このドラマ版のシーズン1の部分を26話にした内容です。ですから当然のことながら、ドラマ版よりアニメ版の方が長くじっくりストーリーを追っています。各登場人物についてもドラマよりアニメの方がエピソードも多くなっています。主人公バルサとチャグムの旅も丁寧に描かれ、その中で親子のような情が芽生える過程がわかります。

前述したたのまれ屋のトーヤとサヤともチャグムは仲良くなり、国で暮らす子供たちの生活を実際に体験し、皇子としてではなく一般の子供たちとともに成長していきます。その中で、多様な人とのかかわりを経て、正義や思いやりを学び、強くなっていきます。それを母のように見守るバルサと、父のようで兄のようなタンダと、3人は家族のようになっていきます。チャグムだけでなく、バルサも成長するのです。

また、第二皇子チャグムと異母兄である第一皇子との思い出もアニメ版には描かれ、第一皇子が思いやりのある優れた皇子だったので、その異母兄が亡くなったと知ったチャグムが、自分が第一皇子になったのだと自覚し皇子として戻ろうと決意する心情に至る理由の一つとして成り立っていました。バルサとタンダも、恋人ではないながらもお互いに大切に思いあい、深く理解しあっているのだとわかる場面がアニメの方が多くありました。

バルサが戦いにおいて、自分の中の野生を自覚し悩む場面もアニメには登場します。また、狩人と呼ばれる帝の隠密たちは、アニメ版では全キャラクターが活躍しており、それぞれに得意分野を生かしていました。ドラマ版ではモンとジンくらいしか活躍しませんが、アニメ版では最後の精霊との決戦においても、狩人たちはバルサと手を組んでチャグムを守るために戦います。

精霊の守り人はアニメ版がある!キャラクターやドラマ版との比較紹介まとめ!

アニメ版精霊の守り人のあらすじを紹介し、ドラマ版精霊の守り人との比較をしてきましたが、いかがだったでしょうか?原作はさらに濃い内容になっていますので、それぞれの違いを楽しんでください。

関連するまとめ

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ