2018年06月12日公開
2018年06月12日更新
攻殻機動隊の見る順番は?アニメ・映画の時系列と各シリーズのあらすじも紹介
攻殻機動隊の見る順番を解説しています。士郎正宗による漫画『攻殻機動隊』は、数々の映像作品が作られている人気作ですが、その作品数の多さゆえに、どの順番で見ればいいのかわからない場合があります。ここでは、攻殻機動隊の映像作品の時系列を解説するとともに、オススメの鑑賞順や各シリーズのあらすじを紹介します。ぜひ正しい順番で見て、攻殻機動隊の世界を存分に楽しんでください。
攻殻機動隊は世界中から愛されている!
『攻殻機動隊』は士郎正宗による漫画作品、およびその映像化作品です。日本のみならず世界中で愛されている作品で、特に押井守監督による映画『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』(1995年)は、当時のアメリカで5000本売れれば大ヒットと言われていた中、異例の30万本以上の販売を記録し、ビデオ売上で全米ビルボード第1位を獲得しました。これは日本映像ソフト史上初めてのことです。
さらに神山健治監督によるTVアニメ版『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』および『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』、そして押井守監督による映画第2作目の『イノセンス』も含めると、累計のソフト売上は550万枚以上にも登る、大変な人気作品となっています。
また、1999年に公開されたウォシャウスキー兄弟による映画『マトリックス』は、本作のイメージを元に製作されたと言われているなど、後のクリエイターに大きな影響を与えた作品でもあります。2017年にはハリウッドで実写化もされました。
攻殻機動隊のここがおもしろい!
独特の世界観
『攻殻機動隊』は、人体のサイボーグ化や脳の電脳化が進んだ社会を描く近未来SFであり、「魂(作中では「ゴースト」と表現)はどこにあるのか?」という哲学的な問いをテーマに含む作品です。
現代社会にも通じるような様々な犯罪・社会問題を提起する骨太な物語や、発表当時はインターネット環境が今ほど整っておらずダイアルアップがせいぜいだった中で、今以上に高度なインターネットシステムが存在する世界を描いている先見性など、その世界観を構築する要素がどれも卓越しており、他にはない独特の面白さを生み出しています。
魅力的なキャラクターたち
主役となるのは、日々犯罪への対処にあたるプロフェッショナル集団、公安9課の面々です。「攻殻機動隊」の俗称を持つ彼らは、課長である荒巻を筆頭に、現場での部隊長として指揮をとる主人公・草薙素子、そして彼女らの部下にあたるメンバーなど、それぞれが各分野で高い能力を持つ精鋭部隊です。どんな高難度の任務であっても確実に遂行していく姿はとても痛快で、確実に作品の魅力の一つとなっています。
スタイリッシュなアクション
「義体」と呼ばれる身体のサイボーグ化を施しているキャラクターも多く、彼らの超人的な身体能力を使って繰り広げられるスタイリッシュなアクションや銃撃戦も魅力の一つです。特に、主人公の草薙は世界屈指の義体使いでもあり、女性でありながら誰より強く活躍する草薙の戦闘シーンは、男女問わず人気を集めています。
以上のような魅力から人気の攻殻機動隊ですが、人気であるがゆえに作品数も多く、時系列に沿って正しい順番で見ないと内容が繋がらず混乱してしまう可能性もあります。そこで次項では、各作品の時系列を紹介するとともに、見るべき順番を紹介します。
攻殻機動隊アニメ・映画の時系列を紹介!
攻殻機動隊の映像作品群は、大きく3つに分けられます。①神山健治監督によるTVアニメ『攻殻機動隊S.A.Cシリーズ』、②押井守監督による2作品の映画、③黄瀬和哉が総監督を務めた『攻殻機動隊ARISEシリーズ』の3つです。作中で描かれた年代の時系列で並べると③②①の順番になるのですが、内容的に①が最もわかりやすいので、上から順に①②③の順番で見るのが初めての方にもオススメの鑑賞順番となっています。
また、鑑賞時の注意点として挙げられるのが、これらの3つはそれぞれがパラレルワールドとなっていることです。公安9課に所属する主要な登場人物は同じですが、細かい部分で各キャラクターの設定や起きた出来事などが異なっています。
例えば、後述の神山健治監督のアニメ『S.A.Cシリーズ』の一作目は、作中の時系列で言うと押井守版の映画第1作目の1年後にあたるのですが、実際には別の世界線の出来事であるため、両者のストーリーに繋がりはありません。この「パラレルワールドである」ということを知らないまま見るとやはり混乱してしまうので、設定が異なる別の世界線であることを押さえておきましょう。
下に1〜10の攻殻機動隊のアニメシリーズと映画作品を挙げますが、このうち1〜5が①『攻殻機動隊S.A.C』シリーズ、6〜7が②押井守監督による映画シリーズ、8〜10が③『攻殻機動隊ARISE』シリーズとなっています。上から順番に見るのがオススメの順番なので、参考にしてみてください。
1「攻殻機動隊 Stand Alone Complex」
『攻殻機動隊 Stand Alone Complex』は神山健治監督によるTVアニメシリーズ一作目で、2002年に全26話で放送されました。略して『攻殻機動隊S.A.C.』や『S.A.C.』とも呼ばれています。物語は西暦2030年を舞台としていて、草薙素子を中心に公安9課の面々の活躍が描かれています。
2「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」
『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』は、攻殻機動隊S.A.Cに続くTVアニメシリーズ二作目で、2004年に全26話で放送されました。前作に引き続き神山健治が監督を務め、時系列としては『S.A.C.』から2年後の西暦2032年が舞台となっている作品です。
3「攻殻機動隊 S.A.C. Solid State Society」
S.A.C.シリーズの三作目となる『攻殻機動隊 S.A.C. Solid State Society』は、TVアニメシリーズではなく一本の長編アニメ作品として2006年に放送されました。時系列としては『2nd GIG』からさらに2年後の西暦2034年が舞台となっています。また2011年には『攻殻機動隊 S.A.C. SOLID STATE SOCIETY 3D』として3D映画版が劇場公開されました。
4「攻殻機動隊 S.A.C. The Laughing Man」
『攻殻機動隊 S.A.C. The Laughing Man』は別個の新作ではなく、TVアニメ第一シリーズ『攻殻機動隊 Stand Alone Complex』全26話を160分に再編した総集編となっています。S.A.Cの物語の主軸になっていた「笑い男事件」を描いたエピソードを中心に編成された作品で、2005年に製作されました。
5「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG Individual Eleven」
『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG Individual Eleven』も総集編にあたり、こちらはTVアニメ第二シリーズとして紹介した『攻殻機動隊 S.A.C 2nd GIG』全26話を160分に再編集した作品です。S.A.C 2nd GIGの物語の主軸だった「個別の11人事件」を中心に、新作カットや完全新作のシーンも追加し再構築されています。上述のThe Laughing Man同様、2005年に製作されました。
以上、ここまでの5作品が『攻殻機動隊S.A.C.シリーズ』です。基本的には上から順番に1・2・3(総集編の4・5はお好みで)の順で見るのがオススメですが、そんなに時間を取りたくないと言う場合は、総集編を活用して4・5・3の順番で見ると、時系列に沿いつつ『攻殻機動隊S.A.Cシリーズ』のエッセンスを押さえることができます。
6「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」
ここからの2作品は『攻殻機動隊S.A.C.シリーズ』とは異なる世界線の作品です。『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』は押井守監督による攻殻機動隊の映画第1作目で、西暦2029年が舞台になっています。
公開の順番でいうと1995年と最も古く、士郎正宗原作の『攻殻機動隊』が初めて映像化された作品でもあります。2008年には、本作の主にCG映像をリニューアルした映画『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊2.0』が全国5都市で公開されました。
7 「イノセンス」
タイトルに攻殻機動隊と銘打たれてはいませんが、本作も攻殻機動隊の映像作品の一つです。『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』の続編にあたる映画作品で、前作同様に押井守が監督を務め、2004年に公開されました。時系列としては前作『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』の最後で草薙素子が失踪してから3年後の、西暦2032年が舞台となっています。
8 「攻殻機動隊ARISE」
ここから紹介する作品は黄瀬和哉が総監督を務めた作品群で、上述した2つの作品群とはまた世界線が異なります。このうち最初に取り上げる『攻殻機動隊ARISE』は、全4部からなる映画シリーズです。物語の舞台は2027年と、攻殻機動隊の映像作品の時系列では最も古い年代を扱った作品で、主人公の草薙素子が公安9課設立前に所属していた機関でのエピソードや、草薙が自分の隊を作るに至るまでの物語が描かれています。
9 「攻殻機動隊ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE」
『攻殻機動隊ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE』は、上述の映画シリーズ『攻殻機動隊ARISE』をテレビ放送用に再構成し、さらに追加エピソードを2話加えたTVアニメシリーズとなっています。全10話の構成で、第1話〜第8話は映画『攻殻機動隊ARISE』4作をそれぞれ前後編に分けて再構成、そして第9話〜第10話では第8話の直後の2029年を舞台にした追加エピソード『PYROPHORIC CULT』が描かれています。
10 「攻殻機動隊 新劇場版」
現状では最も新しい攻殻機動隊の映像作品が『攻殻機動隊 新劇場版』で、『攻殻機動隊』25周年記念映画作品として、2015年に公開されました。西暦2029年3月を物語の舞台としており、時系列としては前述のALTERNATIVE ARCHITECTUREでのラストエピソード『PYROPHORIC CULT』の直後の物語となっています。
攻殻機動隊シリーズのあらすじを紹介!
出典: https://eiga.com
各作品の時系列とオススメの鑑賞順番を確認したところで、各作品の内容・あらすじを見ていきましょう。攻殻機動隊は監督が異なる各シリーズ毎に、作品のテーマや作品全体の雰囲気が少しずつ異なっていて、その違いを楽しむのも面白さの一つとなっています。
「攻殻機動隊 Stand Alone Complex」
TVアニメ『攻殻機動隊 Stand Alone Complex』は、「義体」と呼ばれる人体のサイボーグ化や、「電脳」によるインターネットへの直接的な接続が今よりも当たり前となっている時代に、とある高級料亭でアンドロイドの芸者が外務大臣一向を人質に立てこもる事件が発生、荒巻を長とする公安9課の面々が対応に向かうエピソードから始まります。
その後も次々と続発するサイバーテロへの対応や、要人警護などの極秘任務を遂行する公安9課は、以前にも発生していた「笑い男事件」と呼ばれる劇場型犯罪の発生を再び確認、主人公・草薙素子を中心にその犯人を追っていくこととなります。
Stand Alone Complexは基本的には1話完結方式で進んでいきますが、「笑い男事件」のみは複数エピソードで構成され、S.A.C.の物語の主軸を作り上げていきます。本作や後述の作品を含む神山健治監督による『S.A.Cシリーズ』は、現代社会にも通じる社会問題をテーマとした近未来SFとなっていて、他の作品群と比べて比較的理解しやすいテーマ設定や派手なアクションを含む娯楽性が高いシリーズとなっています。
「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」
S.A.Cの続編アニメとなる本作では、冒頭で「個別の11人」と名乗る武装グループが中国大使館を占拠、公安9課もその対処にあたります。総理から提示された突入の条件は「犠牲者を出さず15分以内にテロリストを鎮圧すること」でした。
一見無茶にも思えるこの条件に対する公安9課の活躍から、物語は始まります。S.A.Cと同様、1話完結方式を採りつつも、主軸となる「個別の11人事件」の真相が複数エピソードに渡って描かれていく物語となっています。
「攻殻機動隊 S.A.C. Solid State Society」
2nd GIGでの「個別の11人事件」解決後、それまでリーダー的存在だった草薙素子が公安9課を去り、そして2年が経った西暦2034年が舞台の物語です。公安9課は失踪した草薙に代わりトグサをリーダーに任命、新体制で任務にあたっていました。そんな中、突如として複数の人間が自殺を遂げるという不審な事件が発生します。
捜査線上に浮かび上がったカ・ゲルという軍人を追い詰めるトグサ率いる公安9課でしたが、彼はあろうことかトグサの目の前で拳銃自殺してしまいます。そこには失踪したはずの草薙もおり、一部始終を目撃していました。捜査を進める中、公安9課の面々および草薙素子は、国家の中枢に関わるある大きな犯罪の存在に気づくことになっていきます。
「攻殻機動隊 S.A.C. The Laughing Man」
『攻殻機動隊 S.A.C. The Laughing Man』は、前述の通りTVアニメシリーズ第1作『攻殻機動隊 S.A.C.』から「笑い男事件」エピソードのみを抽出、再編集した総集編です。『S.A.C.』を見た方がより深く攻殻機動隊の世界を知ることができますが、この総集編だけを見た場合でも大筋は分かるようになっているので、S.A.C.26話分を長いと感じる場合はこの『The Laughing Man』から見るのもおすすめです。
「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG Individual Eleven」
『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG Individual Eleven』も、同様にTVアニメシリーズ第2作『攻殻機動隊 S.A.C 2nd GIG』から「個別の11人事件」のエピソードを抽出した総集編です。『The Laughing Man』同様、本作を見るだけでも2nd GIGの主軸エピソードが理解できる構成となっています。
「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」
押井守監督による『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』は、前項までの『S.A.C.シリーズ』とはテイストが大きく異なる作品です。公安9課のリーダー・草薙素子が電脳を持つ全身義体であるという設定は同じですが、本作での草薙は、自身が人間なのかそれとも機械なのか、自身のアイデンティティに疑問を抱きながら任務にあたっています。
ある時、外務大臣の通訳が電脳をハッキングされる事件が発生します。容疑者となったのは、国際手配中の凄腕ハッカー・通称「人形使い」でした。他人の電脳をハックして人形のように操ることができ、なかなか尻尾をつかませない人形使いについて、公安9課の面々は捜査を進めていきます。
そんな中、生産されたばかりのある女性型の義体が、ひとりでに動き出して逃走するという事案が発生します。公安9課が調査した結果、この義体の電脳には生身の脳が入っていないはずにも関わらず、そこには人間の魂のようなもの、作中で言う「ゴースト」が宿っていることがわかりました。
他人のゴーストが入っている電脳をハックして意のままに操る人形使いと、生身の脳が入っていないにも関わらずゴーストが宿っている電脳、この二つが繋がる時、自身のゴーストの在処について疑問を抱いていた草薙はある選択を導き出すことになっていきます。
この様に押井守版の攻殻機動隊は、ゴーストという名の魂の在処について考える哲学的な要素が強い作品となっています。そのため難解な面もあるのですが、前述のようにウォシャウスキー監督の『マトリックス』に影響を与えたのもこの押井守版『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』だったとされているなど、後の作品やクリエイターに大きな影響を与えた重要な作品であると言えます。
「イノセンス」
前作『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』のラストで草薙素子が失踪し、3年が経ったころの物語です。公安9課に所属するバトーは身体の大部分を義体化しており、以前草薙が抱いていた「人間と機械の境目」についての疑問を彼も同様に抱くようになっていました。そんな中、アンドロイドの一つである少女型ガイノイドの暴走事件が発生します。
草薙に代わり9課のリーダーとなったトグサとともに捜査を進めるバトーは、ガイノイドの製造に関わる重大な秘密に辿り着きます。その秘密はバトーが抱える疑問にも繋がる内容であり、バトーは更なる疑問と葛藤を生じさせてることになっていくのでした。このように前作同様、「人間と機械の間で自分がどこに存在するのか?」という哲学的な要素が強い作品となっています。
「攻殻機動隊ARISE」
『攻殻機動隊ARISE』は、攻殻機動隊作品の時系列の中で最も古い年代を扱っていて、公安9課が設立される以前の物語です。陸軍501機関所属に所属していた三佐・草薙素子は、任務からの帰還直後、恩人であるマムロ中佐が殺害されたことを知ります。マムロ殺害の原因について調査を進める中、草薙はマムロの友人だったという荒巻と出会います。草薙の能力の高さを評価した荒巻は、草薙に自分の部隊を持つように持ちかけます。
その場では荒巻の提案を受け入れなかった草薙でしたが、事件の真相解明とその結末を契機に、501機関を離れて少佐へと昇進。荒巻から打診された特殊部隊の設立に応じ、捜査中に出会った有能なメンバーに声をかけ部隊を編成していくことにしました。この特殊部隊が前身となり、のちに公安9課、通称・攻殻機動隊が設立されることになっていくことになります。
「攻殻機動隊ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE」
『攻殻機動隊ARISE ALTERNATIVE ARCHITECTURE』は、前述のように主に『攻殻機動隊ARISE』のTV放送向け再編成版ですが、ラストの第9話〜第10話で新エピソード「PYROPHORIC CULT」が描かれています。
自分の隊を作った草薙は、しかし荒巻の公安9課には属さず、独立した特殊部隊としてニューポートシティで発生した航空機爆破テロの捜査の任に就きます。容疑者として挙がったのは、記憶を改変する電脳ウイルス・ファイアスターターのブローカー、通称「パイロマニア」でした。ファイアスターターを「人類進化の鍵」と信仰するパイロマニアの正体を追う中で、草薙は最終的に得体の知れない陰謀の陰に気づくことになっていきます。
「攻殻機動隊 新劇場版」
『攻殻機動隊 新劇場版』は、『ALTERNATIVE ARCHITECTURE』の続編であり、ARISEシリーズの完結編です。前作に引き続き、荒巻からの公安9課直属になることの打診には応じずに自由に自身の隊を動かす草薙素子でしたが、あるとき東亜連合大使館が占拠され、草薙たちの部隊も出動します。現場で対処にあたっていましたが、その隙に遠く離れた場所で爆弾テロが発生、総理大臣が命を落とします。
調査を進めていくと、どうやら草薙素子とほぼ同様の見た目を持つ偽物がいて、この人物が犯人と推定されました。自身の偽物を追って操作を進める草薙は、前作のファイアスターターが事件に関与していることを発見、最終的には思いもよらない黒幕に出会うことになるのでした。本作の結末では、草薙が作った部隊が正式に公安9課に属すことが決定、遂に攻殻機動隊が発足するなど、まさに記念碑的な作品となっています。
攻殻機動隊を正しい順番で見て楽しもう
以上、攻殻機動隊の各作品の時系列と、そのあらすじを紹介しました。作品数の多い攻殻機動隊の映像作品群ですが、大きく分けて3つのパラレルワールドに分かれていることを踏まえつつ、各シリーズの中でしっかりと時系列に沿って順番に見れば、混乱せずに見ることができます。ぜひ時系列に沿って鑑賞し、攻殻機動隊の細部まで作り込まれた豊かな世界観を楽しんでください。