2018年09月11日公開
2018年09月11日更新
ひよっこのスピンオフドラマはいつ?続編の可能性や内容を予想・考察
NHK連続テレビ小説「ひよっこ」のスピンオフドラマが放送されることを心待ちにしているファンも多いのではないでしょうか?当初は期待されたほどの視聴率が取れていなかった「ひよっこ」ですが、実際に見ているひとからの評判は良く、視聴率がどんどん上がって素敵なハッピーエンドを迎えました。「ひよっこ」出演の若手俳優たちもその後、いろいろなドラマで活躍しています。そこで、今回は「ひよっこ」スピンオフについてまとめました。
目次
ひよっこのスピンオフドラマの放送日はいつ?続編の内容や可能性について徹底考察!
ひよっこは、2017年4月3日から9月30日まで放送された、NHK連続テレビ小説です。主人公・谷田部みね子を演じたのは有村架純さん。同じく連続テレビ小説「あまちゃん」で小泉今日子さんの青春時代を演じて話題になった彼女が、多数の民放ドラマや映画出演を経て、主役でもどってきました。有村架純さん以外のキャストも豪華で、それぞれの登場人物がとても魅力的でした。
視聴者の中には、主人公・谷田部みね子ではなく、別の登場人物に思い入れがあるというひとも多いことでしょう。そこで気になるのは、今までの連続テレビ小説、通称朝ドラでも製作されてきたスピンオフドラマが、ひよっこ版は製作されないのだろうかということです。スピンオフドラマだと、過去の作品では、主人公以外の登場人物を軸にしたストーリーになっていました。今回は、そんなひよっこスピンオフドラマを予想・考察します。
ひよっこはどんな作品?
脚本は岡田惠和さん
ひよっこの脚本は岡田惠和さんです。数々の人気ドラマや映画を手掛けた脚本家ですが、連続テレビ小説では、2001年「ちゅらさん」2011年「おひさま」も手掛けています。ひよっこは、モデルとなる人物がいるわけではなく、何か大きなことを成し遂げた女性の話ではありません。いいひとしか出てこないと言われたりもしましたが、岡田惠和さんならではの、とても丁寧なストーリー展開でした。
主役を演じる有村架純さんは、岡田さんの指名でした。若手俳優の中で有村架純さんのみ指名で、他のキャストはオーディションをして選んだメンバーです。ひよっこ終了後、他のドラマや映画でひよっこ出演の若手俳優がたくさん活躍しています。もちろん、脇を固めるベテラン勢も豪華でした。
ひよっこのあらすじとは?
物語の始まりは1964年、場所は架空の村・茨城県奥茨城村。主人公みね子は高校生。祖父と父母、妹、弟との仲の良い6人家族で農家です。不作だった時に借金をかかえた谷田部家は、父が東京へ出稼ぎに行っています。みね子は家の手伝いをよくする女の子で、このまま農家である家の手伝いをしてずっといつまでも奥茨城で暮らすつもりでした。
しかし、出稼ぎに行っている父が失踪してしまいます。そしてみね子は、家族のために働き、東京にいるはずの父を探すため、幼馴染のふたりとともに上京することになります。勤め先は工場でした。そこには乙女寮という寮があり、個性的な仲間たちと出会います。ところがその工場が倒産し、仲間はバラバラに。
みね子は最後まで就職先が見つかりませんでしたが、かつて父が美味しいお店だったと話してくれた「すずふり亭」という洋食屋さんにつとめることになります。そのお店で働くひとたちや、みね子が暮らすアパートの住人たち、商店街のひとたち、みね子はあたたかいひとたちに囲まれて働きます。バラバラになってしまった乙女寮のみんなとのつながりも、奥茨城の幼馴染とのつながりも続きます。
失敗をしたり、恋をしたり、泣いたり笑ったり、様々な人たちに出会い支えられながら東京で懸命に暮らしていくみね子。そんな中、失踪した父を見つけます。父が失踪したのは、けがをして記憶喪失になっていたからでした。自分や家族を忘れてしまった父を見て傷つくみね子でしたが、母をはじめとする家族のみんなや、父の弟夫婦、村のみんなに支えられて、父は少しずつ農家での暮らしにもどっていきます。
そして、家族のために父の分までひとりで背負ってがんばっていたみね子を、父は自由にしてあげたいと思うようになります。記憶がすべてもどったわけではないけれど、ゆっくりまた始める谷田部家と、東京での仲間に囲まれて幸せに暮らすみね子の結婚、と大団円でドラマは終わりました。
ひよっこの最後の放送は紅白歌合戦の特別編だった
実はドラマが終わった後、2017年の大晦日のNHK紅白歌合戦で、ひよっこの特別編が放送されました。この時の紅組司会は有村架純さんです。脚本は本編同様岡田氏によるものでした。すでにドラマは終了しているのに、物語の舞台となったすずふり亭のセットが登場し、豪華キャストもそのままに物語が始まりました。そして紅白に出場していたひよっこ主題歌担当の桑田佳祐さんも登場したのです。
特別編は2部構成でした。結婚して3ケ月のみね子。大晦日のすずふり亭は、商店街のみんなや乙女寮のみんなが集まってパーティーをしています。そこに知らない男性が。その男性が、ひよっこ主題歌「若い広場」を歌う桑田佳祐さん。桑田佳祐さんの演じた役は浜口庫之助(はまぐち くらのすけ)さん。この人物は、ひよっこ最終回でみね子たちが歌合戦で歌った「涙くんさよなら」の作詞作曲をしたひとです。
そして桑田佳祐さんは「涙くんさよなら」を弾き語りし、みんなで歌うと、去っていきます。そして特別編は終了しますが、桑田さんは桑田さんとして紅白の舞台に再登場し、ひよっこ主題歌「若い広場」を歌ったのでした。懐かしいセットと変わらない登場人物たちに会えて、多くのファンが、続編はいつなんだと改めて期待した特別編でした。
ひよっこのスピンオフドラマ・続編の放送の可能性を考察!
現在の時点でも続編決定のお知らせはない
いったいいつひよっこのスピンオフドラマや続編が放送されるのかと気になるところですが、残念ながら現在はそのようなお知らせはありません。しかしいつだろうとずっと心待ちにしているファンは多く、視聴率も良かったひよっこですから、まだまだ期待はできそうです。
他の朝ドラのスピンオフドドラマ・続編の製作はどうなっている?
かつて岡田惠和さんが脚本を担当した連続テレビ小説「ちゅらさん」は、続編がパート4まで作られています。また、「ごちそうさん」以降、続けてスピンオフドラマも作られているのです。ひよっこより後に放送されていた「わろてんか」もすでにスピンオフドラマが作られています。
今までの連続テレビ小説で続編が作られたものには、「私の青空」「ちゅらさん」「どんど晴れ」「てっぱん」「梅ちゃん先生」があります。「純情きらり」「風のハルカ」は特別編が作られました。
スピンオフは「ちりとてちん」「だんだん」「つばさ」「ゲゲゲの女房」「てっぱん」「純と愛」「ごちそうさん」「花子とアン」「マッサン」「まれ」「あさが来た」「とと姉ちゃん」「べっぴんさん」「わろてんか」と多数あります。それなら、ひよっこのスピンオフドラマ、もしくは続編もいつ製作されてもおかしくありません。
脚本家は当初10年分の物語にするつもりだった
脚本家である岡田惠和さんは、当初ひよっこを1964年から1974年までの物語にする予定でした。ですから、みね子とヒデの結婚後の生活も書くつもりだったのです。それをやめたのは、10年分を短く書くためにその間の展開を飛ばしたくなかったからというのと、みね子の妹・弟を演じた宮原和、髙橋來のふたりの子役を替えたくなかったからとのことです。だとすれば、スピンオフ、続編はいつでも書けそうだとおおいに期待できます。
脚本家の心残りが
また、岡田惠和さんの本当はもっと書きたかったエピソードがあるのです。それは、竜星涼さん演じる正義と、井之脇海さん演じる雄大の友情の続きを書きたかったということ。いつか続編ができればぜひ書きたいということでした。となれば、雄大と結婚した小島藤子さん演じる幸子も登場することになりますから、いつものあの乙女寮のメンバーも揃って楽しい話になるでしょう。
ひよっこ出演の若手俳優たちは大活躍
そしてひよっこに出演していた若手俳優たちは、現在ドラマや映画で大活躍しています。みね子の親友役・佐久間由衣さんは「明日の約束」「シグナル」「チア・ダン」と続けて出演、乙女寮の松本穂香さんはauのCMや、「ブランケットキャッツ」「コウノドリ」と出て、「この世界の片隅に」では主役です。米子役の伊藤沙莉さんは子役出身ですでに多くのドラマに出ていますが、松本穂香さんと一緒に「この世界の片隅に」に出演中です。
元ヒーローのイケメン俳優も大活躍
みね子の夫になる磯村勇斗さんは、「仮面ライダーゴースト」の仮面ライダーネクロムに変身するアラン役でした。前述の竜星涼さんは、「獣電戦隊キョウリュウジャー」のキョウリュウレッド・ダイゴ役でした。そして、みね子の最初の恋人を演じた竹内涼真さんは、「仮面ライダードライブ」の主役・仮面ライダードライブに変身する泊進ノ介役でした。
朝ドラ受けをしていた、あさイチの当時の司会者・イノッチこと井ノ原快彦さんもヒーローがいっぱいいるとコメントしていましたが、この3人も大活躍しています。これだけ今人気の若手俳優が出演しているひよっこですから、いつと言わず今すぐにでも続編やスピンオフが放送されることになれば、高視聴率が狙えます。
ひよっこの脚本家・出演者は続編に意欲的!
脚本家・岡田惠和さんが書きたかったエピソードは実はまだ他にもあって、いつか続編をぜひ書きたいと思っているそうなのです。スピンオフもいいけれど、自分以外の脚本家に書かれるスピンオフよりも、自分自身で書きたいのだと非常に意欲的です。
ひよっこのスピンオフ・続編があるならどんな内容になる?
岡田惠和さんは、みね子とヒデが結婚した後、荻窪あたりで洋食屋さんをやっている展開を書きたかったのだそうです。あるインタビューに答えて、パート2でぜひやりたいと答えていますから、岡田惠和さんが書く続編は、夫婦になった二人が営む小さなお店が舞台になっているでしょう。ふたりの子どもも登場するかもしれません。
また、岡田惠和さんがお気に入りのふたりの子役・みね子の妹弟が主役というスピンオフも考えられます。同じく岡田惠和さんお気に入りの登場人物と言えば、古舘伊知郎さんの息子でありミュージシャンでもある古舘佑太郎さん演じるヤスハルが主人公のスピンオフも面白そうです。岡田惠和さんの中でヤスハルは「不憫でかわいい」という役どころだったそうですから、本編での味を出しつつ面白いスピンオフになりそうです。
それから、泉澤祐希さん演じる三男は、お兄さんがひとりだけなのになぜ「三男」なのかということについても、三男と結婚する伊藤沙莉さん演じる米子か、尾上寛之さん演じる三男の兄・太郎と結婚する佐藤仁美さん演じる高子のどちらかに子どもができたときに明かす予定だったと岡田惠和さんは話しています。柴田理恵さん演じる姑のきよも入って、楽しいバトルもからめてきそうで期待大です。
他にも見てみたいスピンオフ
ひよっこには他にも魅力的な登場人物がたくさんいて、スピンオフで主役になったら楽しそうな登場人物ばかりです。たとえばアパートあかね荘にいっしょに住んでいた漫画家コンビ・岡山天音さん演じる啓輔と浅香航大さん演じる祐二はどうでしょう?あのコンビを中心にしたら笑って見ることができる楽しいスピンオフになりそうです。
谷田部家のその後も気になります。沢村一樹さん演じる父の実は大丈夫でしょうか?きっと、木村佳乃さん演じる母・美代子さんや古谷一行さん演じる祖父に支えられて、花づくりの仕事もがんばっているでしょう。峯田和伸さん演じる弟と、しずちゃん演じるその妻もおもしろくて素敵だったので、奥茨城村のスピンオフも見応えがありそうです。
すずふり亭に嫁いだ和久井映見さん演じる愛子さんの毎日を見るのも楽しそうですし、商店街の養子をとった中華料理屋夫婦のその後や、海外に恋人と渡ったシシドカフカさん演じる早苗さんのその後や、乙女寮のみんなのその後、菅野美穂さん演じる世津子さんのその後など、挙げ出すときりがないほどです。それだけひよっこは、魅力的な登場人物がいっぱいだったのです。
出演者たちも続編に意欲
そしてドラマ最終回のイベントでは、主演の有村架純さんが、「岡田さんの力を借りれば続編ができるのではないか、チャンスがあるならぜひ。」と語っています。また、相手役の磯村勇斗さんも、「続きがあることを信じています。」と答えました。イベントに参加したファンもこれには大喜びです。
大活躍している人気俳優ばかりですから、キャスト全員をまたそろえるのが一苦労ですが、ひよっこを機に全国的に知られた若手俳優もいます。またひよっこ組再集結となれば、脚本家のまだまだ書きたかったエピソードや、主演の有村架純さんと相手役・磯村勇斗さんの期待できるコメントを聞いて、我もと思う俳優さんもいらっしゃることでしょう。
ひよっこのスピンオフドラマ・続編に期待して放送を待とう!
ここまで、ひよっこのスピンオフドラマと続編についてまとめました。ひよっこファンは、その放送がいつになるのか早く知りたいところですが、他の朝ドラ作品同様、いずれ作られることを期待しましょう。もしかしたら、ちゅらさんのように、ひよっこも何部作も続くシリーズドラマになるかもしれません。