2018年07月23日公開
2022年11月15日更新
ワンピースのガイモンは重要な伏線?今後のストーリ予想や再登場の可能性は?
ワンピース3巻の第22話に登場するガイモン。一話完結というワンピースにとっては極めて珍しいガイモンの登場回ですが、ファンの間で楽しまれている伏線の発見や今後の展開の考察などではかなり注目されており、再登場も期待されています。宝箱にハマったアフロのオジサンはインパクト抜群でしたが、それだけでは終わらないガイモンの伏線説や再登場説の可能性はあるのでしょうか?様々な根拠を元に今一度ワンピース3巻およびガイモンに注目します。
目次
- ワンピース初期のたった一話に登場したガイモンの重要性
- ワンピースの伏線として重要とされるガイモンのプロフィール
- ワンピースのガイモン登場回:第22話「あんたが珍獣」のあらすじ(前半)
- ワンピースでガイモンが重要な伏線とされるセリフ「世界を買っちまえ」
- ひとつなぎの大秘宝「ワンピース」の正体とは?
- ガイモンの「買う」とナミの「買う」
- ワンピースのガイモン登場回:第22話「あんたが珍獣」のあらすじ(後半)
- ガイモンの登場回はワンピースでは珍しい一話完結
- ガイモン編:憶測その1「初めて語られたワンピースの世界の地形」
- ガイモン編:憶測その2「元海賊のガイモン」
- ガイモン編:憶測その3「ガイモンの銃の腕前」
- ガイモン編:憶測その4「寝ていて上陸しなかったゾロ」
- ワンピースでは、ルフィの誘いを断った人物に関連するものが後で手に入るという法則がある?
- ワンピース3巻の表紙の意味「ゴールドロジャーのコート」
- ワンピース3巻の表紙が他の回で使われている謎
- 今後のワンピースにガイモン再登場の可能性は?
- ワンピース“偉大なる航路”の最終地点「ラフテル」にひとつなぎの大秘宝があるのか?
- ワンピース第1話「ROMANCE DAWN」海賊王の嘘とは?
- 孤独な男ガイモンが幸せになっていた?その後の人生は?
- ガイモンの再登場を期待して今後のワンピースの展開を楽しもう!
ワンピース初期のたった一話に登場したガイモンの重要性
ワンピースが連載されて20年以上経ち、ファンの間では今後の展開を予想する様々な考察が人気となっています。伏線の作り方が非常に上手いワンピース作者の尾田栄一郎先生の意図をいち早く察知し、するどい考察をするワンピースのファンサイトや人物は一目置かれるほどです。そんな中でも、ワンピースの超初期である3巻の第22話に登場するガイモンという人物の重要性や正体、再登場などが今注目されています。
ワンピースの伏線として重要とされるガイモンのプロフィール
ガイモンが登場した第22話はワンピースの単行本でいうと1998年に発行された3巻に掲載されています。ワンピースがスタートした20年前のたった一話だけのエピソードに登場したガイモンは正体が謎な部分も残っています。今後再登場が期待されるガイモンのプロフィールを画像とともに紹介します。
ワンピースのガイモンは自力で起き上がれない?
首から下が宝箱にスッポリと挟まった状態のアフロヘアのオジサン。体育座りの様な体勢で挟まっており、足と手が少し出ているので移動や銃を撃つ事などは可能な状態です。しかし、転倒すると自力では中々起き上がれないので走る事などは危険な行為かも知れません。今までや今後の生活に不安を感じる体型です。
ルフィが無理やり引っ張って宝箱から出そうと試みましたが、かなり痛そうでした。長年の運動不足や20年という年月によって宝箱はガイモンにミラクルフィットしているらしく、無理に体を抜いたり宝箱を壊したりすると逆に体がイカレてしまうそうです。もう体と宝箱が一体化してしまっているのかも知れません。今後も宝箱を外すような事は考えにくいです。
ワンピースのガイモンは笑いのセンスあり?
性格は優しくノリが良いのでルフィともすぐに打ち解けていました。20年の間ガイモンがいる島にはたびたび海賊が上陸するみたいですが、ほとんどが珍獣を捕獲する目的か財宝探しばかりで人間とは話していなかったようです。20年振りに人間とまともに話した割には、ルフィの「箱入り息子なのか?」の質問に「ああ、小さな頃から大切に育てられて、あほかお前!」と見事なノリツッコミをしていました。
ワンピースのガイモンの誕生日は8月5日
ワンピースに登場するキャラクター達には誕生日が設定されています。単行本で読者が投稿するSBSのコーナーに「○○というキャラクターの誕生日は○月○日でどうですか?」みたいな感じで読者が提案し尾田先生に承認してもらうか、BLUE DEEPというキャラクター図鑑に掲載されているか、そのどちらかで誕生日が分かります。ガイモンは8月5日なので語呂合わせで、8(ハ)月5(コ)日なのでしょう。
心優しき「たわしのおっさん」
ルフィに「たわしのおっさん」と呼ばれているガイモン。詳しい正体は不明ですが、元海賊であることは本人が打ち明けており、画像でも確認出来ています。宝箱に挟まった経緯は後のワンピース第22話のあらすじで紹介しますが、挟まってから20年間たった一人で中身を確認していない大岩の上の宝箱と珍獣達が暮らす森を“森の番人”として守っていました。
ワンピースのガイモン登場回:第22話「あんたが珍獣」のあらすじ(前半)
無人島で出会う珍獣達
道化のバギーを倒しナミを一味に迎えたルフィとゾロ。航海の途中に孤島を発見しますが、ナミは「無人島よ。行くだけムダ。」だと言います。しかし、ルフィとゾロが素直に従うはずもなくそのまま無人島へ向かってしまいます。バギーとの一戦で深手を負っていたゾロは小舟でぐっすり寝ていたので、ルフィとナミだけで上陸する事に。するとそこは世にも珍しい“珍獣”達が暮らす正体不明の島なのでした。
ガイモンは森の番人
一風変わった島に上陸したルフィとナミ。どんどん森の中へ入ろうとすると、どこからか声が聞こえてきました。「それ以上踏み込むな!」「命惜しくば即刻この場を立ち去れい!」と声の主は脅してきます。しかし、姿を見せず正体不明の声の主はどこか間の抜けた様子です。そしてルフィが声の主を探そうとした瞬間、ルフィは背後から銃で撃たれてしまいます。まぁ、ゴム人間のルフィには効きませんけどね。
銃で撃たれたにも関わらず、全く効いていないルフィを見て驚く声の主。ルフィが振り返ると、宝箱からはみ出たアフロヘアと一丁の銃。怪しさMAXのその人物こそが、今回の記事の主役となる『ガイモン』です。逃げ出すガイモンはすぐに転んでしまい、そのまま一人では起き上がれません。珍しいものが大好きなルフィは興味津々。「たわしか?たわし人間」と呼んでいました。
20年間で宝箱がミラクルフィットしたガイモン
話を聞くと20年前海賊の一味だったガイモンは200人の仲間とともにこの島へ上陸。宝を探していましたが結局3週間かけて見つけたのは、カラの宝箱1個だけでした。島を離れる直前、ガイモンは気になっていた大岩の上を探しによじ登ります。するとそこにはガイモンの予想通り宝箱が5つ並んでいました。喜んだのもつかの間、ガイモンは手を滑らせて大岩から落ちてしまいました。
そして、落ちた所に運悪くカラの宝箱がありガイモンはすっぽりとハマってしまい、気絶してしまいました。目を覚ました頃には仲間達は遠く海の彼方におり、それから20年ガイモンは宝箱にハマったまま無人島で暮らしていたそうです。もちろん無人島には財宝狙いの海賊が幾度となく上陸してきたそうですが、ガイモンは自分が見つけた財宝を渡すまいと正体を隠し“森の裁き”として必死に海賊を追っ払って来たのだそうです。
ワンピースでガイモンが重要な伏線とされるセリフ「世界を買っちまえ」
前半のストーリーだけを見ると、ガイモンはワンピースにとってすごく重要なキャラクターとは思えません。どちらかというと、正体不明の面白キャラといった印象です。では、なぜワンピースでガイモンが重要視され今後の再登場を期待されているのでしょうか?その理由として、ワンピース第22話「あんたが珍獣」最後のシーンでガイモンがルフィにかけた何気ない一言が伏線ではないか?と考えられています。
ルフィとナミが島を離れる時、ガイモンはルフィに対してこう言い放ちました。「お前には必ずいい仲間が集まる!“ワンピース”はお前が見つけて、世界を買っちまえ!」何気なく読んでいると見逃してしまいそうなフレーズですが、じっくり読んでみると確かに少し違和感が残ります。『世界を買っちまえ!』ワンピースの正体は世界を買えるだけの財宝なのでしょうか?それとも「買う」には他の意味があるのでしょうか?
ルフィがガイモンと話している時、「おれは“ワンピース”を目指すんだ!」と真っ直ぐに夢を語るシーンがありました。その姿を見たガイモンはルフィを信用したのか、20年間守り続けていた大岩の上の宝箱の事やこれまでの経緯を自分から話し出しました。ルフィの優しさに触れたガイモンがワンピースを目指し島を離れるルフィに向けて言った「世界を買っちまえ」というフレーズが今後の伏線かも?と期待されています。
ひとつなぎの大秘宝「ワンピース」の正体とは?
海賊王“ゴールドロジャー”がこの世の全てをそこに置いてきたとされる、ひとつなぎの大秘宝「ワンピース」。同漫画のタイトルでもあり、ストーリーの“核”といえるワンピースの正体はいったい何なのか?様々な憶測や考察が繰り広げられている中、1巻でコビーがワンピースについて「富と名声と力のひとつなぎの大秘宝、あの“ワンピース”を目指すって事ですよ!」と表現していました。
いずれ重要なキャラクターになるであろうコビーの言葉を素直に受け取ると、ワンピースの正体は「莫大な財宝で巨万の富を得る」ことや「何かを成し遂げて名声を得る」ことや「全てをねじ伏せる巨大な力を持つ」ことだけではないようです。富と名声と力、またはもっと広い意味でバラバラのものをひとつにつないだもの。それがワンピースの正体を考える上での基本となります。
ガイモンの「買う」とナミの「買う」
話をガイモンの「世界を買っちまえ」に戻します。ここでガイモンが言った「買う」という表現とよく似たセリフをワンピース9巻第72話でナミがココヤシ村についてこう言っていました。「何が何でも一億ベリー稼いで私はこの村を買うの!」。ここで言うナミの「買う」という表現は、一億ベリーでアーロンからココヤシ村を購入するという意味と、買って村をアーロンの支配から解放するという2つの意味があります。
「買う」という行為は支配からの解放?
ガイモンが言った「ワンピースはお前が見つけて、世界を買っちまえ」という発言。ガイモンがひとつなぎの大秘宝「ワンピース」の正体ついてどこまで知っているかによってこの言葉の意味は大きく変わります。“この世の全て”というくらいの宝なので、ワンピースの正体が莫大な財宝だと考えているなら「世界を購入しちゃえ」という意味になります。
もし、ガイモンがワンピースの正体について深く知っている人物だとしたら(昔所属していた海賊団で情報を得ていたなど)、「世界を買っちまえ」の意味は「世界を解放してくれ」になります。または、ガイモンがワンピースの正体ついて何も知らなかったとしても、尾田先生がガイモンの言葉をかりて世界の解放という伏線を張ったのかも知れませんね。今後のワンピースの展開に注目しましょう。
ワンピースのガイモン登場回:第22話「あんたが珍獣」のあらすじ(後半)
ガイモンが20年守った宝箱
ガイモンから20年の経緯を聞いたルフィとナミ。ガイモンの代わりに大岩の上にある宝箱を取ってきてあげる事にします。ルフィがひとっ飛びで大岩の上に着くと、そこには確かに宝箱が5つ並んでいました。喜ぶガイモンは「ここへ落としてくれ!おれに当たらんようにな!わっはっは」とルフィに声をかけると、ルフィは「いやだね、渡したくねぇ!」と言います。
ガイモンのツラい現実
「なにバカなこと言ってんのよ!冗談やめて早く落としなさい!」と怒るナミ。ガイモンもさぞ怒っているかと思いきや「お前はいいヤツだなぁ。」と泣いていました。そうです、ガイモンもうすうす考えていた事が現実となってしまいました。宝箱は5つとも全てカラッポだったのです。なので、ルフィはガイモンが悲しむと思い宝箱を渡す事を拒否していたのでした。
ワンピース麦わら一味に新メンバー誕生?
20年間も一人で守り通した宝箱の中身がカラだったという残酷な事実。しかし、とことん前向きなルフィは「まぁくよくよすんなよおっさん!20年でおれ達が来て良かったよ!あと30年遅かったら死んでたかもな!」と励まします。そして「これだけバカみちまったら後は“ワンピース”しかねぇよ。もう一回おれと海賊やろう!」とガイモンを麦わらの一味に誘うのでした。
ガイモンの決意とワンピースの謎「世界を買っちまえ」
ルフィに誘われたガイモンは喜びましたが、愛着がある珍獣達を守る為に島に残る決断をしました。宝が“無い”と分かった今、気持ち新たに森の番人を続けたいのだそうです。別れを惜しむ中ルフィ達は島を後にします。別れ際ガイモンは「お前には必ずいい仲間が集まる!“ワンピース”はお前が見つけて、世界を買っちまえ!」と見送り、ルフィ達はグランドラインへ進路を向けるのでした。
ガイモンの登場回はワンピースでは珍しい一話完結
20年以上もの長きに渡るワンピースの連載の中で、一話で完結した話はかなりレアなケースです。しかし宝箱にハマったまま抜け出せないアフロのおっさんという強烈なインパクトと尾田先生が得意とする「良いお話」が上手く絡んで、20年経った今もガイモンの存在感はワンピース読者の間でも色褪せず記憶に残っています。
ワンピース3巻のガイモンが登場する第22話は、第21話「町」という道化のバギーとの決着の回と第23話「キャプテン・ウソップ登場」というこれまたワンピースにとって重要な回の間にあえて挟んである話という所も、ワンピースファンの間ではただのオリジナルストーリー的なエピソードではないのでは?と伏線を期待してしまう要因でしょう。
はたしてガイモンが言った「買っちまえ」は、ワンピースファンの間で考察されるような重要な伏線となり今後どこかでガイモンが再登場するのか?様々な憶測や伏線めいた要因がちりばめられているワンピースのストーリーですが、ガイモン編は本当にひとつなぎの大秘宝「ワンピース」にとって重要な回なのでしょうか。重要な伏線となりうる憶測を画像とともにいくつかご紹介します。
ガイモン編:憶測その1「初めて語られたワンピースの世界の地形」
ワンピースで一話完結ながら様々な憶測が飛び交うガイモン編。このガイモン編では初めてワンピースの世界の地形が画像とともに語られました。バギーから奪った“偉大なる航路”(グランドライン)へと続く海図を見るシーンがあり、そこでナミが初めて“赤い土の大陸”(レッドライン)が世界の海を2つに両断している事、その中心といわれる町から直角に世界を一周する航路がグランドラインだという事を画像付きで説明しています。
ガイモンのいる孤島へ上陸する前にバギーから“偉大なる航路”(グランドライン)へ続く海図を奪ったルフィとナミ。その海図を見ていたルフィもガイモンもグランドラインがどれなのか、海図をどう見るのか全く分かっていなかったのでナミが世界の地形を説明した流れになっただけかも知れませんが、読者がワンピースの世界の地形を画像付きで知ったのが一話完結のこの回というのも意図的なものなのかも知れません。
ガイモン編:憶測その2「元海賊のガイモン」
ガイモンが元海賊だったことは本人の説明と画像から分かりましたが、回想の中に出てくる画像からはどの海賊団に所属していたのかは分からず、船長も画像では後ろ姿だけで誰かは特定出来ませんでした。しかし、総勢200名ともなると結構大きな海賊団だったのでしょう。また、200名で3週間も島を捜索したという点も重要な“何か”がある情報があったのでは?という憶測が浮かびます。
また、この孤島には珍獣達が多く暮らしていますが20年前にガイモン達の海賊団が上陸し島を捜索していた時には珍獣達の捕獲という描写は画像では確認できません。20年前は、まだ珍獣達はいなかったのでしょうか?ルフィ達が上陸した時は、すぐに珍獣が現れたので20年前の海賊達も目にしないはずはないと思われるのですが。真相は謎のままです。
ガイモン編:憶測その3「ガイモンの銃の腕前」
20年間も一人で森の番人を続けてきたガイモン。やはり銃の腕前もたいしたもので、背後からルフィを撃った際は一発で心臓にヒットしています。ゴム人間のルフィで無ければ致命傷を与えるであろう箇所へのクリーンヒット。もともと射撃が得意だったのか20年間で鍛え上げられたのか定かではありませんが、画像で見たガイモンの銃の腕前は中々のものです。機動力は皆無に等しいですが。
ガイモン編:憶測その4「寝ていて上陸しなかったゾロ」
ゾロはバギー編で後ろからバギーに刺されたり、キズを負ったまま戦闘したり、自分で傷口を大きくしたりと相変わらずめちゃくちゃしていたので、ガイモン編では船で爆睡しており結局最後まで上陸しませんでした。ゾロはたいていの傷なら寝て治すので不思議ではないですが、尾田先生があえて上陸させなかったのか(宝箱を斬る事が出来る?)は不明ですが、やや謎の残る展開でした。
ワンピースのTVアニメ版ではメリー号でルフィ・ゾロ・ナミ・ウソップが孤島に上陸し、ガイモンに会っています。またゾロが刀で宝箱を斬る様なシーンも無く漫画版とは微妙に内容が違っています。なので、ゾロが上陸しなかった謎という点は考えすぎかも知れませんね。
ワンピースでは、ルフィの誘いを断った人物に関連するものが後で手に入るという法則がある?
ワンピースでルフィが海賊王を目指し、いよいよ冒険に出発する海賊デビュー初日。「まずは仲間集めだ、10人はほしいなぁ!」という画像から、麦わらの一味はルフィ+10人の仲間になるのではないか?と考えられています。ルフィは気に入った人物を仲間に誘いますが、時には衝動的に正体不明の珍しい生き物も仲間に誘うので周りに止められる場面もよく見かけます。
ワンピースの連載の中でルフィが本気で仲間に誘った人物でも断られるケースやすぐに仲間に入れないケースなどは何度かあります。しかし、誘いを断った人物に関連する人物やテーマとなっているものが、ルフィや麦わらの一味に後から手に入るという法則があるようです。ワンピースの中で実際にどのようなケースが存在するのか見ていきましょう。
Dr.クロッカスとDr.くれはに関連するテーマは医師
双子岬で出会った元海賊王の船医の経験もある「Dr.クロッカス」と高い医療技術や知識を持ち130歳を越える年齢ながら快活な老女医「Dr.くれは」ともにルフィは仲間に誘っていましたが、断られていました。この二人に共通する事といえばもちろん医師です。後に船医チョッパーが仲間に加わるので、誘いを断った二人の医師の代わり同じ職種の仲間が増えています。
ウォーターセブンの市長のアイスバーグは優秀な船大工
ウォーターセブンの市長であり、造船会社ガレーラカンパニーの社長をしているアイスバーグ。伝説の船大工トムさんの一番弟子でもあり、元トムズ・ワーカーの社員です。ルフィはアイスバーグが優秀な船大工と知ると仲間に誘いましたが断られています。やはりここでも、船大工に断られた後に船大工のフランキーが仲間に加わっています。
ガイモンのテーマは「仲間を守る」ということ
では、ガイモンのテーマは何でしょうか?ルフィの誘いを断った理由として、20年間暮らしてきた島の珍獣達を今後も守りたいという強い意志がありました。なので、ガイモンのテーマは仲間を守る事であったり仲間を守れる力ではないかと推測されます。ルフィは一度シャボンディ諸島で仲間を守れない悔しさを経験しましたが、2年の修行を経た後に仲間を守れる強さを身につけています。
このような事から、ワンピース内ではルフィが仲間に誘って断られた人物は後に同じ職業の人物が仲間になったり、関連するテーマのものが手に入ったりする法則が存在しているようにも感じます。
ワンピース3巻の表紙の意味「ゴールドロジャーのコート」
ワンピースの単行本の表紙はその巻を象徴するようなイラストとなっており、ワンピースファンの間でも楽しみのひとつでもあります。ガイモン編が掲載されているワンピース3巻の表紙には海賊王“ゴールドロジャー”のコートを羽織ったルフィと気合いを入れた戦闘モードのゾロが2ショットで描かれています。
ワンピースの表紙裏に掲載されている尾田栄一郎先生のコメント。そのコメントには画像も添えられており、ワンピース3巻では、伏線ともとれるようなゴールドロジャーのコートを羽織った正体不明のガイコツが描かれています。バギー編では若かりしシャンクスやシルバーズ・レイリーの初登場シーンもあったり、ガイモン編ではグランドラインの事が説明されたりと、ワンピース3巻は今後につながる貴重な巻なのかも知れません。
ワンピース3巻の表紙が他の回で使われている謎
ルフィがワンピース3巻の表紙で海賊王の格好をしている画像は紹介しましたが、表紙の画像に限って言うとルフィが海賊王の格好をするのは後にも先にも「ワンピース3巻のみ」です。尾田先生が意図したことかどうかは分かりませんが、ワンピース3巻が重要な巻なのかも?と思われる画像がもう一つ存在するので紹介します。
ワンピース3巻の表紙がこんな場所にあった!
この画像を発見した人はすごい!と思ったのですが、ワンピース12巻の第108話「100人の賞金稼ぎ」にてバロックワークスにゾロが襲われる緊張のシーン。酒場に飾ってある絵をよく見るとワンピース3巻の表紙が再登場しています。尾田先生の遊び心だと思われますが、あえてワンピース3巻の表紙を選んでいる所に伏線の匂いとロマンを感じます。
今後のワンピースにガイモン再登場の可能性は?
ワンピースには単行本の他に扉絵の画集「COLOR WALK」という本があります。扉絵に色を付けた画集は眺めているだけでも楽しめるのですが、その扉絵に対しての尾田先生のコメントなども載っておりワンピースファンなら見ておきたい本です。また、尾田先生の対談やインタビューも載っているので普段聞く事が出来ない作品に対する思いなども知る事が出来ます。
その尾田栄一郎画集「COLOR WALK1」にて、ガイモンについて次のようにコメントされています。「一番気に入っているのはガイモンさん。あの発想はなかなか越えられないですよ。」と発言されており、「20年宝箱にはまり続けた男。あの設定はわれながらすごいと思う。」と強烈なインパクトを残した設定も気に入っておられるのだそうです。やはり今後の再登場にも期待してしまいます。
また、ガイモンがワンピースにとって重要なキャラクターかも?という証拠に、麦わらの一味に縁の深い重要なキャラクターばかりが登場するエンディングテーマがあり、シャンクやビビやオーナーゼフなど蒼々たるメンバーの中にガイモンも珍獣達とともに再登場しています。ワンピースの空島編:後半のエンディング曲「月と太陽」がその曲で、ノジコの次に特徴的なシルエットで登場しています。
ワンピースでは一話完結という話はガイモン編以外に無く、それだけでも異質な感じがありますが、もしかするとまだガイモン編は完結しておらず続きがあるのかも知れませんね。そう捉えるとガイモンの再登場は大いに期待出来ますし、伏線の回収なども今後楽しみになってきます。尾田先生のお気に入りキャラなだけに今後、新世界後半などに再登場があるかも知れませんね。
ワンピース“偉大なる航路”の最終地点「ラフテル」にひとつなぎの大秘宝があるのか?
ワンピースのストーリーの中でひとつなぎの大秘宝「ワンピース」が最終地点であるラフテルにあるとされていますが、これはあくまでも有力な説であり今まで海賊王の一団以外に誰も到達出来ていない為「ワンピースがラフテルにある」という事は証明できていません。つまり、あくまでも有力な“説”にすぎず元ロジャー海賊団の一員であったクロッカスでさえも断言を避けています。
ワンピース第1話「ROMANCE DAWN」海賊王の嘘とは?
ワンピースの始まり第1話冒頭のロジャーの言葉は嘘?
ワンピース第1話始まりのシーン。海賊王ゴールドロジャーが公開処刑される場面でロジャーが死に際に放った一言「おれの財宝か?欲しけりゃくれてやるぜ、探してみろこの世の全てをそこに置いてきた」この発言により大海賊時代を迎えますが、この発言自体が嘘なのではないか?という考察があります。発言が嘘だとする様々な根拠を見ていきます。
ワンピースはラフテルに存在しない?ガイモン編「カラの宝箱」
この記事でガイモン編が「ひとつなぎの大秘宝」に関してのヒントが隠されている重要な回ではないか?と紹介してきました。ガイモンが20年間必死で守ってきた宝箱が全てカラだったという何とも切ないストーリー。一話完結という珍しいエピソードでもあり、一話の中で“ワンピース”という単語が7回も出てくる異例の回でもあります。
ガイモン編がひとつなぎの大秘宝「ワンピース」と密接に関わっていると仮定するならば、「宝箱がカラ」=「ひとつなぎの大秘宝がラフテルに存在しない」という伏線と考えられるのではないでしょうか。
ワンピースに関わる言葉「この世の全て」ロングリングロングランド編
フォクシー海賊団との死闘を繰り広げた「ドーナツレース」にて、フォクシーは“ウソ指示大作戦”と“ウソゴール大作戦”を仕掛けます。しかし、航海士ナミはことごとく無視して進んでいきました。その時に実況していたイトミミズというキャラクターが言ったセリフが「これは手強い!この世の全てを信じない女なのか?」です。
「この世の全て」というフレーズは間違いなくひとつなぎの大秘宝「ワンピース」を連想させる言葉です。イトミミズがあえて海賊王の有名な言葉を使い実況しただけかも知れませんが、島を一周するレースであるドーナツレースというのも世界を一周する“偉大なる航路”グランドラインを連想することが出来ます。
以上の事から「フォクシーのウソ指示」=「ロジャーの嘘指示」、「ドーナツレースのウソゴール」=「最終地点ラフテルは嘘のゴール」という伏線とも考える事ができ、ロジャーの発言が嘘だという根拠とすることが出来ます。
ワンピースにおける海賊王ロジャーと探検家ノーランド
ワンピースのストーリー展開では、異なるエピソードや異なる人物を重ねて描く事が良くあります。例えば先に紹介したガイモンの「買う」とナミの「買う」の意味であったり、ドーナツレース1周とグランドライン1周など至る所に類似した要素をもつ話が盛り込まれているのもワンピースの特徴でもあります。
比較的有名な考察としてあげられるのが海賊王ゴールドロジャーと探検家モンブラン・ノーランドが重ねて描かれているというものです。公開処刑が行われた時に“死に際の発言”をした事、最後の発言でロジャーは「おれの財宝か?」モンブランは「黄金郷は存在する」など財宝に関わる発言をしている事なども類似している点です。子孫であるエースやクリケットが虐げられた点も見逃せない類似点です。
しかし、二人の公開処刑の描かれ方に関して言うと“真逆”です。ゴールドロジャーの公開処刑の画像は正面から描かれ笑みをこぼしています。
一方モンブラン・ノーランドの公開処刑の描かれ方は顔が見えない背後からの画像となっており、クリケットの話によると大粒の涙を流していたといいます。では、なぜ類似点が多い二人の公開処刑の画像だけ真逆に描かれているのでしょうか?
ここでようやくロジャーの最後の発言が嘘である根拠とつながってきます。つまり、ロジャーの発言「この世の全てをそこに置いてきた」が嘘であるならば、反対に描かれたモンブランの発言「黄金郷は存在する」は真実だと言う事です。確かに黄金郷はありましたよね、空島に。
孤独な男ガイモンが幸せになっていた?その後の人生は?
20年間も一人で宝箱(中身はカラッポ)と森の珍獣達を守ってきたガイモンは、ルフィの仲間への誘いを断り森の番人を続ける事を選択しました。ワンピース本編では未だに再登場していないガイモンですが、読者に人気の扉絵「世界の甲板からVol.7」にてガイモンのその後が描かれており、再登場しています。
なんと幸せそうな光景でしょう。ラブラブな状態の時にしか発動されない「あ~ん」までしてもらっています。後ろの珍獣達も微笑ましい表情で見つめていますね。この可愛らしい女の子の名前は、サーファンクルといい宝箱ではなく樽に入っています。島にたどり着いたいきさつ等は不明ですが、かなりのロングヘアなのでガイモンと同じように長く樽にハマっているか?再登場で知りたい所です。
ガイモンの再登場を期待して今後のワンピースの展開を楽しもう!
孤独な生活を20年間も続けていたガイモン。その後の人生では新たなパートナーとも出会い幸せそうな姿を見せてくれています。今後のワンピースの中で再登場するかも知れないガイモンですが、樽に入った可愛らしい女の子サーファンクルの事も気になります。彼女なのか、もしかして夫婦なのか?樽に入ったいきさつや島にたどり着いた経緯など気になる事ばかりです。再登場に期待しましょう。
今回はガイモンの何気ない一言からひとつなぎの大秘宝「ワンピース」の正体について考察されたものを紹介してきました。長期連載中のワンピースには非常にたくさんのキャラクターが登場しており、話も複雑化しています。尾田先生お得意の伏線も至る所に散りばめられ、何年もかけて伏線を回収する事も珍しくありません。最終回まで今後何年かかるのか分からないので、ファンの間では様々な考察がされているのでしょう。
ガイモンの「世界を買っちまえ」という言葉やゴールドロジャーの死に際の言葉などから、ひとつなぎの大秘宝「ワンピース」の正体は“支配のない自由な世界”ではないか?という考察を紹介しました。ルフィが目指している海賊王とは“この海で一番自由なヤツ”という考えなので、目指している方向と手に入れたいものが一致している所がこの考察のするどい部分でもあります。
しかし、いくらひとつなぎの大秘宝「ワンピース」を予想した所で、その答え合わせはまだまだ先の話です。ルフィの言葉を借りるのなら、「宝があるかないかなんて聞きたくねぇ!」「つまらねぇ冒険ならおれはしねぇ!」です。ワンピースが何なのか、今後の展開で何が起きるのかをワクワク待ちながら楽しみましょう。その中でガイモンの再登場などがあれば嬉しいでしょう。