2018年05月15日公開
2018年05月15日更新
ワンピースの世界地図画像は?レッドライン・グランドラインと4つの海
『ワンピース』の世界地図には、未だ明らかになっていない部分が多数存在します。4つの海はそれぞれどのような海なのか?グランドラインやレッドラインと東西南北4つの海の関係はどうなっているのか?冒険と謎に満ちた『ワンピース』の世界ですが、連載が長期化し、そろそろ忘れかけてきたという方も多いはず。今回は、大人気漫画『ワンピース』の地理について、レッドライン・グランドラインと4つの海を中心に、世界地図などの画像とともに紹介します。
目次
- ワンピースとは?
- ワンピースの世界地図画像
- 世界地図と画像でみるワンピース!東の海イーストブルー
- 世界地図と画像でみるワンピース!イーストブルーは麦わらの一味始まりの海
- 世界地図と画像でみるワンピース!西の海ウエストブルー
- 世界地図と画像でみるワンピース!ウェストブルーはロビンやブルックの故郷があった場所
- 世界地図と画像でみるワンピース!南の海サウスブルー
- 世界地図と画像でみるワンピース!サウスブルーはエースやフランキーの出身海
- 世界地図と画像でみるワンピース!北の海ノースブルー
- 世界地図と画像でみるワンピース!サンジはノースブルー出身だった
- 世界地図と画像でみるワンピース!赤い土の大陸レッドライン
- 世界地図と画像でみるワンピース!偉大なる航路グランドライン
- 世界地図と画像でみるワンピース!グランドラインに常識は無い?
- 世界地図と画像でみるワンピース!グランドライン前半の楽園とは?
- 世界地図と画像でみるワンピース!グランドライン後半の新世界とは?
- 世界地図と画像でみるワンピース!グランドライン最終目的地ラフテルとは?
- 世界地図と画像でみるワンピース!グランドラインと4つの海を隔てるカームベルトとは?
- 世界地図と画像でみるワンピース!空に浮く島!空島
- 世界地図と画像でみるワンピース!幻の海オールブルー
- 世界地図と画像でみるワンピース!北極と南極もある?
- ワンピースの世界地図は知ると物語がもっと面白くなるものだった!
ワンピースとは?
『ワンピース(ONEPIECE)』は、週刊少年ジャンプで1997年から連載されている漫画作品です。舞台は、海賊王の遺した財宝「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を求め、数多の海賊たちがしのぎを削る「大海賊時代」、海賊王を目指す主人公のモンキー・D・ルフィが、仲間たちとともに世界中の海を旅し、さまざまな出会いと別れ、そして強敵との戦いを繰り広げる海洋冒険活劇です。
『ワンピース』の魅力は、食べるとカナヅチになる代わりに超人的な力を得る「悪魔の実」のユニークな能力や、ルフィたちが訪れる特色豊かな島の数々、そして登場人物それぞれの生きざまや人情によって描かれる笑いあり感動ありの物語。これらが多くの読者に支持され、週刊少年ジャンプを代表する看板作品のひとつとなっています。
『ワンピース』の人気は世界級です。2017年現在の国内累計発行部数は約3億6000万部、海外を含めると約4億3000万部発行されており、同一作者による最多発行部数作品としてギネス記録になっています。1999年からはアニメが放送開始、その他ゲームだけでなく、USJのアトラクション、4代目市川猿之助さんによるスーパー歌舞伎など、漫画やアニメの枠を越えた広い展開が行われていることからも、その人気の凄さがわかります。
そんな世界規模の人気を誇る『ワンピース』では、ルフィたちの冒険もまた、さまざまな海や多くの島を巡る世界規模のものです。ルフィたち麦わらの一味の旅が進み、『ワンピース』世界の姿もだんだんと明らかになってきました。今回は、大人気漫画『ワンピース』の世界地図をもとに、ルフィたちの冒険の舞台となる4つの海や「偉大なる航路(グランドライン)」などの『ワンピース』世界を、画像とともに紹介します。
ワンピースの世界地図画像
『ワンピース』の世界は、画像のように、大きく分けて4つの海と1つの大陸、1つの航路によって6つに区分されています。世界をぐるりと縦断する大陸「赤い土の大陸(レッドライン)」と、そのレッドラインに対して垂直に世界を横断する航路「偉大なる航路(グランドライン)」。そして、このレッドラインとグランドラインによって分かたれた東西南北4つの海です。
上の地図画像のようにレッドラインとグランドラインによって分割された4つの海は、「東の海(イーストブルー)」、「西の海(ウエストブルー)」「南の海(サウスブルー)」「北の海(ノースブルー)」と呼ばれ、それぞれの海に社会背景や食材などの特色があります。4つの海は、レッドラインとグランドラインによって分断されているため、容易には行き来できません。
世界地図と画像でみるワンピース!東の海イーストブルー
「東の海(イーストブルー)」は、レッドラインとグランドラインで4つに区分される海の1つで、『ワンピース』の物語における始まりの海です。他の海との位置関係は画像の通りで、ノースブルーとはレッドラインで、サウスブルーとはグランドラインで、ウエストブルーとはその両方で隔てられています。
イーストブルーは、東西南北およびグランドラインの中で最も治安が安定しており、政府からは「平和の象徴」、海賊たちからは「最弱の海」と言われています。それは、イーストブルーにいる賞金首の賞金額平均が300万ベリー程度と(他の海と比べれば)低額なためです。しかし、後に15億ベリーの賞金首になるルフィや、海賊王ゴール・D・ロジャーの出身海でもあり、賞金の平均額は低いものの大物海賊を輩出する海でもあります。
治安が安定していると言われつつも、「最弱の海」と低く見られているためかイーストブルーの海軍の規模は小さく、バギーやアーロンなど1000万超えの賞金首は野放し状態で町を支配するなどしています。また、海軍本部の目が届かないからか、海軍側にも、恐怖政治でシェルズタウンを思うまま支配していたモーガンのような、海賊並みに悪質な思想を持った人物がいます。
世界地図と画像でみるワンピース!イーストブルーは麦わらの一味始まりの海
ルフィの故郷はイーストブルーのフーシャ村
『ワンピース』の主人公にして麦わら海賊団の船長であるモンキー・D・ルフィは、イーストブルーのゴア王国にあるフーシャ村の出身です。ルフィは17歳でフーシャ村を出立し、ゾロやウソップ、ナミ、サンジを仲間にしつつ、アーロンやアルビダなど1000万超えの賞金首や海軍大佐のモーガンを次々に倒して名を上げ、グランドラインに入ります。イーストブルーは「麦わらの一味」が始まった海なのです。
ゾロはイーストブルーのシモツキ村出身!幼馴染との約束を果たすため世界へ
ルフィの最初の仲間である三刀流の剣豪ロロノア・ゾロも、イーストブルーのシモツキ村出身です。ゾロは、イーストブルーで「海賊狩りのゾロ」として名を知られていた賞金稼ぎでした。モーガンに捕まり処刑されかけていたところをルフィに救われ、ルフィの最初の仲間になります。ゾロの目標は、世界一の大剣豪になること。それは亡くなった幼馴染との約束であり、ゾロは約束を果たすためイーストブルーから世界に旅立ちます。
ウソップはイーストブルーのシロップ村出身!ゴーイングメリー号との出会いもココ
麦わらの一味の狙撃手ウソップも、イーストブルー出身です。イーストブルーのシロップ村で育ったウソップは、親しくしていた富豪の娘カヤを狙うクロネコ海賊団を、ルフィと協力して倒したことをきっかけに、麦わらの一味の仲間になります。また、麦わらの一味の最初の船であるゴーイングメリー号も、シロップ村で作られ、この時カヤからルフィたちに贈られました。
ナミはイーストブルーのココヤシ村育ち!村を救われルフィの仲間に
麦わらの一味の航海士であるナミは、生まれはまだ明らかになっていませんが、育ちはイーストブルーのココヤシ村です。ココヤシ村の人々を人質に取られ、アーロン海賊団の測量士として海図を作成しつつ、海賊を対象に詐欺などで金を稼ぐ「海賊泥棒」をしていたナミでしたが、ルフィたちがアーロン海賊団を破ったことで解放され、世界地図を書くという夢を持って麦わらの一味に加わります。
サンジと麦わらの一味の出会いはイーストブルーのレストラン
サンジはイーストブルー出身ではありませんが、イーストブルーの海上レストラン「バラティエ」のコックとして初登場し、そこでルフィの勧誘を受けて麦わらの一味に加入します。サンジは4つの海全ての魚が住む伝説の海オールブルーを探していますが、未だその場所は不明。オールブルーは、ワンピースの世界地図を考えるうえでも重要な海になると思われます。
世界地図と画像でみるワンピース!西の海ウエストブルー
「西の海(ウエストブルー)」は、画像のようにグランドラインを挟んでノースブルーに、レッドラインを挟んでサウスブルーに面している海域です。麦わらの一味のニコ・ロビンやブルック、ホールケーキアイランド編で活躍したカポネ・ベッジ、ルフィの麦わら帽子の持ち主であるシャンクスの出身海であり、「西の五大ファミリー」なるマフィアが裏社会を牛耳っていると言われていますが、その全容は未だ明らかになっていません。
世界地図と画像でみるワンピース!ウェストブルーはロビンやブルックの故郷があった場所
ウエストブルーにはロビンの故郷オハラが存在していた
『ワンピース』のアラバスタ編で麦わらの一味の仲間に加わった、考古学者でハナハナの実の能力者のニコ・ロビン。ウエストブルーには、ロビンの故郷であるオハラという島が存在していました。オハラは考古学者たちの集まる島で、世界の歴史についての研究が行われていました。島の中心にある図書館には、世界中の書物が集められており、画像の地球儀のような世界地図もあったようです。
オハラでは、世界政府により研究が禁止されている「空白の100年」と「ポーネグリフ」の研究も秘密裏に行われていました。しかし、その研究が世界政府に知られてしまい、オハラは海軍による総攻撃バスターコールを受け、オハラは壊滅、当時8歳だったロビンを除いて島民は全員死亡し、オハラは地図から消え去りました。
ブルックは元ウエストブルーの海賊だった
『ワンピース』のスリラーバーク編で麦わらの一味の仲間になった音楽家ブルック。ブルックはもともとウエストブルーのある王国の護衛船団長で、そこからルンバー海賊団に入団、グランドラインに入るも不運が重なってルンバー海賊団は全滅してしまったという経歴を持っています。
また、グランドラインの入り口リバースマウンテンの双子岬にいる大クジラ・ラブーンとはルンバー海賊団時代に出会い共に旅をした仲であり、麦わらの一味に加入したあとはラブーンとの「再び帰ってくる」という約束を果たすべく、グランドラインの制覇を目指しています。
その他ウエストブルー出身の海賊たち
ウエストブルーからは、麦わらの一味の仲間の他にも、グランドラインの「新世界」を支配する四皇の1人で、ルフィに麦わら帽子を託した赤髪のシャンクスや、ホールケーキアイランド編でルフィたちと共闘することになるカポネ・ベッジなど、『ワンピース』の物語においても重要な海賊たちが輩出されています。また、ブルックが仲間になるスリラーバーク編のスリラーバークは、もともとウエストブルーにあった島でした。
世界地図と画像でみるワンピース!南の海サウスブルー
「南の海(サウスブルー)」は、画像のようにグランドラインを挟んでイーストブルーに、レッドラインを挟んでウエストブルーに面する海域です。麦わらの一味のフランキーの出身地であること、シャボンディ諸島でバーソロミュー・くまに吹き飛ばされたチョッパーが、2年間の修行を積んだトリノ王国があることがわかっていますが、どのような海かはまだ語られておらず、『ワンピース』の4つの海のなかで最も情報のない海域です。
世界地図と画像でみるワンピース!サウスブルーはエースやフランキーの出身海
ルフィの義兄エースはサウスブルー生まれ
白ひげ海賊団二番隊隊長であり、ルフィの義兄のポートガス・D・エースが生まれたのは、サウスブルーのバリテラです。エースは海賊王ゴール・D・ロジャーとルージュという女性の間に生まれた子どもでした。ルージュは、エースが海賊王の息子であることを政府から隠すため、20ヶ月もエースを身籠り続け、エースを出産しすぐに死んでしまいます。その後、エースはルフィの祖父であるガープに引き取られ、ルフィと共に育ちます。
フランキーはサウスブルーの出身?
ウォーターセブン編を経て船大工として麦わらの一味に加わったフランキーは、サウスブルーの出身のようです。しかし、物心付く前にはグランドラインに入っていたようです。そして、フランキーは10歳の時、海賊の親に捨てられ、その後ウォーターセブンで伝説の船大工トムに拾われました。今後、サウスブルーのことが明らかになる中で、フランキーの家族についても語られるかもしれません。
世界地図と画像でみるワンピース!北の海ノースブルー
「北の海(ノースブルー)」は、グランドラインを挟んでウエストブルーに、レッドラインを挟んでイーストブルーに面している海域です。ノースブルーはかつて、ヴィンスモーク家という王族が、武力によって海域を支配していました。
また、ハート海賊団の船長トラファルガー・ローがノースブルーの出身で、その故郷が世界政府に滅ぼされていることや、グランドラインの「新世界」を支配する四皇の1人ビッグ・マム(シャーロット・リンリン)が、ヴィンスモーク家の科学力を狙っているなど、最近になって徐々にノースブルーの情勢などが明らかになってきました。
世界地図と画像でみるワンピース!サンジはノースブルー出身だった
サンジはヴィンスモーク家の三男だった
ノースブルーで生まれ、イーストブルーで育ったことだけがわかっていたサンジですが、その本名がヴィンスモーク・サンジで、かつてノースブルーを武力によって支配した「ジェルマ王国」のヴィンスモーク家の三男であることが明らかになりました。ゾウ編の最終盤でこのことが明らかになり、ホールケーキアイランド編ではサンジとヴィンスモーク家の確執、そして麦わらの一味と四皇のビッグ・マムとの戦いが描かれます。
ヴィンスモーク家の家長でサンジの父であるヴィンスモーク・ジャッジは、ヴィンスモーク家が再びノースブルーを支配するべく、生まれてくる子どもたちに強力な戦闘力を与える特殊な手術を施しました。しかし、兄弟のうちサンジだけが普通の子として生まれます。それを疎んだジャッジはサンジを冷遇、事故で死んだことにまでします。その後、イーストブルーでサンジはヴィンスモーク家から脱走し、ゼフと出会いました。
出典: http://festy.jp
ホールケーキアイランド編では、サンジは父ジャッジと再会し、ヴィンスモークがビッグ・マムと同盟を結ぶために、ビッグ・マムの娘シャーロット・プリンと結婚させられそうになります。麦わらの一味やゼフを人質に取られ、サンジは一味から脱退しようとしますが、ルフィたちの説得によって思いとどまりました。その後、サンジを取り戻した麦わらの一味は、敗走という形ながらホールケーキアイランドからの脱出に成功します。
この一件で、サンジの賞金額は1億7700万ベリーから一気に3億3000万ベリーに。しかしこの高額賞金は「ヴィンスモーク」の名前こみのもので、サンジ的にはあまり嬉しくないようです。また、このときルフィの賞金額も、5億から15億と大幅に上がっています。
世界地図と画像でみるワンピース!赤い土の大陸レッドライン
グランドラインへの入り口リヴァースマウンテン
「赤い土の大陸(レッドライン)」は、『ワンピース』世界の海を縦断する巨大な大陸です。この大陸が壁になって、『ワンピース』世界の海は東西に両断されています。「偉大なる航路(グランドライン)」に入ろうとする海賊たちは、このレッドラインにあるリヴァース・マウンテンという山の運河を船で登り、グランドラインに入ります。
「山を船で登る」とは一見不可能に思われますが、リヴァース・マウンテンには4つの海の海流が集まっており、上手く海流に乗ることができれば、河を逆行し山に登ることができます。しかし、上手く海流に乗ることができなければ、レッドラインの断崖絶壁に叩きつけられそのまま海の藻屑に。グランドラインに挑む海賊の半数がリヴァース・マウンテンに入る際に脱落すると言われる、グランドライン最初の関門です。
リヴァース・マウンテンの運河の出口には、双子岬という2つの灯台が立つ岬があり、グランドラインに入った海賊たちは、ここから伸びる7つの航路のどれかを選び、グランドラインの終着点ラフテルを目指します。
グランドラインの中間点マリージョアと魚人島
レッドラインは世界をぐるりと縦に取り巻く大陸のため、当然リヴァース・マウンテンの反対側にもレッドラインの壁が存在します。そこを越え、グランドラインの後半「新世界」に入る方法は2つ。世界政府の承認を受け、レッドラインにある聖地マリージョアを通り抜ける方法と、マリージョアのほぼ真下、海底1万メートルにあるレッドラインの穴から、その内部にある魚人島を経由するという方法です。
安全なのはマリージョアを通る方法ですが、無法者である海賊は当然通ることができません。そのため、魚人島を抜けることになりますが、魚人島にたどり着くにはシャボンディ諸島で船に特殊なコーティングを施したうえで、危険な深海を突破する必要があります。2年の修行を経て再集結したルフィたち麦わらの一味も、魚人島を経由するルートを通り、魚人島で起きたクーデターに巻き込まれながらも「新世界」入りを果たしました。
世界地図と画像でみるワンピース!偉大なる航路グランドライン
「偉大なる航路」は、『ワンピース』の世界を横に取り巻く航路です。海賊王の遺した「ひとつなひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」は、グランドラインのどこかにあると言われ、それを求め世界中から海賊たちがグランドラインに集まっています。4つの海ではめったに見られない悪魔の実の能力者も、グランドラインでは珍しくありません。
それに加え、グランドラインには「海軍本部」「四皇」「王下七武海」の三大勢力が君臨し、それぞれの支配地に目を光らせています。別名「海賊の墓場」と言われ、並の海賊では生き残れない危険な航路です。グランドラインは大きく2つの区域に分けられ、イーストブルーとサウスブルーに面する前半部分は「楽園(パラダイス)」、ウエストブルーとノースブルーに面する後半部分は「新世界」と呼ばれています。
世界地図と画像でみるワンピース!グランドラインに常識は無い?
グランドラインは常識が役に立たない何もかもデタラメな海
グランドラインは、気候や生態系などが全くのデタラメで、突然嵐が発生することもあります。これはグランドラインの島々が発する特殊な磁場の影響ですが、このために島同士の往来が困難であり、各島々には独自の文明が発達しています。
また、グランドラインの島々は、島ごとに季節が異なっており、春島・夏島・秋島・冬島の4つに大別されます。さらにその中に「春島の冬」や「秋島の夏」などの四季が存在し、グランドラインを生き残るには最低16段階の季節を乗り越えなければならないとされています。このように、『ワンピース』でルフィたちが毎回全く様子の異なる島を冒険する背景には、グランドラインという特殊な事情があるのです。
グランドラインでは普通の羅針盤も役に立たない
グランドラインの島々は特殊な磁気を帯びているため、普通の羅針盤は航海の役に立ちません。グランドラインの航海では、「記憶指針(ログポース)」や「永久指針(エターナルポース)」という特殊な羅針盤を使います。
ログポースは、しばらく島に滞在し、島の「記録(ログ)」を貯めることで次の目的地を指し示すというもの。滞在期間は島によって異なります。エターナルポースは、特定の島だけを指し示す特別なログポースです。
世界地図と画像でみるワンピース!グランドライン前半の楽園とは?
グランドラインの前半は、地図上ではイーストブルーとサウスブルーに面しており、別名「楽園(パラダイス)」と呼ばれています。これは、グランドラインの後半「新世界」に足を踏み入れるも、そのメチャクチャな天候や海流、地理によって脱落していった海賊たちが、「前半は楽園だった」と語ることから、そう言われています。
グランドライン前半では、「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を求め4つの海からリヴァース・マウンテンを経てグランドラインに入ったルーキー海賊たちが、しのぎを削っています。スタート地点である双子岬からは7つの航路が伸びており、そのどれか1つを選ぶことになります。航路はシャボンディ諸島で一度集結し、どの航路を選んでも、最終的にはグランドラインの終着点ラフテルにたどり着くと言われます。
麦わらの一味の船医であるトニートニー・チョッパーは、グランドライン前半にある冬島ドラム島の出身です。また、一時期一味に加わっていたネフェルタリ・ビビの故郷アラバスタ王国のあるサンディ島や、一味がゴーイングメリー号と別れ、フランキーとサウザンド・サニー号を仲間に加えたウォーターセブン、ブルックと出会った「魔の三角地帯(フロリアン・トライアングル)」も、グランドラインの前半にあります。
世界地図と画像でみるワンピース!グランドライン後半の新世界とは?
グランドラインの後半は、地図上ではウエストブルーとノースブルーに面しており、「新世界」と呼ばれています。「新世界」では、燃える海や雷の降る島など「楽園」の比ではないほど異常な天候や海流に加え、世界三大勢力の1つ「四皇」が、それぞれのナワバリに君臨する、過酷にして苛烈な海域です。
グランドラインを半周し、再びレッドラインを越えた先にある最後の海「新世界」は、世界で最も航海が困難な海とされています。前半の指針であった島々の帯びる磁気すら変動することがあるため、ログポースも「新世界」用の、針が3つあるログポースが使用されます。この「新世界」を制した者が「海賊王」の称号を得られると言われています。
新世界に君臨する四皇
「四皇」は、「新世界」に君臨する4人の大海賊の総称で、「海軍本部」「王下七武海」と共に世界三大勢力と言われています。それぞれが強大な戦力とナワバリを持ち、その影響力は新世界を越えて世界に及びます。その力の大きさは、四皇の1人を食い止めるために、残りの「海軍本部」と「王下七武海」が並ぶほどです。
『ワンピース』の本編開始時には、赤髪のシャンクス、白ひげ(エドワード・ニューゲート)、ビッグ・マム(シャーロット・リンリン)、百獣のカイドウが「四皇」に数えられていましたが、エース奪還のため起こったマリンフォード頂上戦争で白ひげが死亡し、そのナワバリを奪う形で黒ひげ(マーシャル・D・ティーチ)が「四皇」入りを果たしました。
世界地図と画像でみるワンピース!グランドライン最終目的地ラフテルとは?
ラフテルは、グランドラインの最果てにあるとされている伝説の島です。この島の存在を確認したのは海賊王ゴール・D・ロジャーの一団だけと言われ、ここに「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」が眠っていると考えられています。「記録(ログ)」の果てでラフテルの存在に気づいたロジャーは、そこから冒険をやりなおしたと言われていますが、ラフテルがどのような場所なのかは、未だ明らかになっていません。
ラフテルに至るカギはポーネグリフ
グランドラインに突入する際にその存在が語られ、長らく謎のままだったラフテルですが、ゾウ編においてラフテルの存在する場所へのヒントが明示されました。それは「ロードポーネグリフ」という4つのポーネグリフ(古代文字で記された碑文)です。ロードポーネグリフには、ラフテルの所在のヒントとなる地点がそれぞれ記されており、4つのポーネグリフに記された地点を繋げた交点に、ラフテルがあるとされています。
現在判明しているロードポーネグリフは3つ。1つはゾウのくじらの森にあり、ロビンが解読したこのロードポーネグリフを読んだナミは、「海図が書けそう」と言っていました。そのため、ロードポーネグリフは4つで1つの海図になるものと思われます。残りの2つは四皇のカイドウとビッグ・マムが、それぞれ所持しています。
世界地図と画像でみるワンピース!グランドラインと4つの海を隔てるカームベルトとは?
カームベルトは、4つの海とグランドラインの間にあってグランドラインを挟み込む帯状の無風海域です。その中は数百メートル級の危険な海王類の巣となっています。このため、4つの海から直接グランドラインに入ったり、グランドラインから4つの海に脱出することは非常に困難であり、普通はリヴァース・マウンテンを通ってグランドラインに入ることになります。
ただ、一応通り抜けることができないわけではありません。海楼石を船底に敷き詰めた海軍の船と、海王類の天敵である「遊蛇(ユダ)」に船を引かせた九蛇海賊団の船は、海王類から気配を隠し比較的簡単にカームベルトを抜けることができます。しかし、視覚的に発見される可能性はあるため、100%安全ではありません。
カームベルトの中にも島が存在します。王下七武海の1人ボア・ハンコックが率いる九蛇海賊団が根城とする、男子禁制の女ヶ島はカームベルトの中にあり、外からは容易に訪れることができないようになっています。ルフィは、バーソロミュー・くまによってシャボンディ諸島から飛ばされ、女ヶ島にたどり着きました。この他、大監獄インペルダウンや司法の島エニエス・ロビーなど、世界政府関係の施設もカームベルトにあります。
世界地図と画像でみるワンピース!空に浮く島!空島
『ワンピース』には、世界地図に記されていない、空に浮く島・空島も存在します。積帝雲と呼ばれる空高く積み重なった雲の上に存在する島で、普通の海から空島に行くには、ハイウェストの頂という地点を経由する方法と、「突き上げる海流(ノックアップストリーム)」という、空に上がる海流に乗る必要があり、困難を極めます。
空島には400年前、ノックアップストリームによって海から空に打ち上げられたジャヤという黄金の島があり、ジャヤの大地を巡ってジャヤの先住民シャンディアと、空島スカイピアの民の争いが続けられていました。ルフィたちはノックアップストリームで空に上がり、スカイピアを支配していたエネルたち神の軍団と戦って勝利し、争いを終結させます。
世界地図と画像でみるワンピース!幻の海オールブルー
オールブルーは、「東の海(イーストブルー)」「西の海(ウエストブルー)」「南の海(サウスブルー)」「北の海(ノースブルー)」の4つの海にいる、すべての種類の魚たちが住んでいると言われる伝説の海です。麦わらの一味のコックであるサンジは、このオールブルーを見つけることを目標としています。
『ワンピース』の世界の海は、レッドラインとグランドラインによって4つに分割されているため、基本的に交わることはありません。作中で唯一4つの海の海流が流れ込む場所とされているのがリヴァース・マウンテンですが、サンジは特にリアクションしておらず、リヴァース・マウンテンがオールブルーというわけではないようです。また、グランドラインそのものがオールブルーということでもないようです。
オールブルーについては、グランドラインの終着点であるラフテル周辺の海域がオールブルーであるという説や、レッドラインが崩れ4つの海が繋がることでオールブルーになる説など、様々な予想がされていますが、その存在と場所を裏付ける情報はまだ示されていません。しかし、オールブルーが「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」と同じくらい、『ワンピース』における重要なキーワードであることは間違いないでしょう。
世界地図と画像でみるワンピース!北極と南極もある?
本編中で具体的な描写があるわけではありませんが、『ワンピース』の世界には、現実の地球と同じように北極と南極が存在するようです。ロジャー海賊団時代のシャンクスとバギーは、北極と南極のどちらが寒いかで言い争い、殴り合いの喧嘩までしています。また、ルフィたちが魚人島で戦ったホーディ・ジョーンズは、巨大タコのクラーケンを北極から奴隷として連れてきたと発言していました。
言葉通りに考えれば、北極はノースブルーに、南極はサウスブルーにあるものと思われます。グランドラインにいるルフィたちが北極や南極に訪れることがあるかはわかりませんが、これから北極や南極と関わりのある人物が登場するかもしれません。
ワンピースの世界地図は知ると物語がもっと面白くなるものだった!
ここまで『ワンピース』の世界地図を、現在判明している世界観や、グランドライン・レッドラインなどの情報とともに、画像を交えて紹介してきました。『ワンピース』の物語は、エピソード毎に切り取っても面白いものばかりですが、イーストブルーから現在地までの麦わらの一味の冒険の軌跡や、レッドラインを隔てて再会を誓ったブルックとラブーンの関係など、地図からそのドラマを考えると、より深みを感じることができます。
画像は、原作者の尾田栄一郎先生が描かれた『ワンピース』の世界地図です。『ワンピース』本編は、グランドラインの後半「新世界」での冒険に突入していますが、世界についてはまだまだ謎が多く残されています。しかし、これからルフィたち麦わらの一味がグランドラインを進み、終着点のラフテル、そして「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」に近づくことで、その謎も明らかにされていくと思われます。
『ワンピース』の物語は、「四皇」や「世界政府」との戦いもあり、どんどんと世界、そして海賊王の遺した「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」の核心に迫っていくものと思われます。これからルフィたち麦わらの一味が、どのような冒険を繰り広げ、その先に何が待っているのか。世界地図の未だ明らかになっていない部分には何があるのか。今後の『ワンピース』の展開から目を話すことができません。