【銀魂】登場キャラのモデル一覧!銀時や将軍家・真選組の元になった歴史上の人物は?

幕末をモチーフにしたSF時代劇「銀魂」では、幕末に実在した歴史人物をモデルとするキャラクター・組織が多数登場し、幕末好きからも注目を集めています。本文では、「銀魂」の登場キャラのモデルになった歴史上の人物一覧を、銀さん達万事屋、局長・近藤勲率いる真選組、事実上の国のトップ・徳川将軍家、桂小太郎ら攘夷志士や見廻組を始めとするその他のキャラ一覧にまとめて紹介します。

【銀魂】登場キャラのモデル一覧!銀時や将軍家・真選組の元になった歴史上の人物は?のイメージ

目次

  1. 銀魂とは?
  2. 銀魂のキャラのモデルになった歴史上の人物一覧~万事屋~
  3. 銀魂のキャラのモデルになった歴史上の人物~真選組~
  4. 銀魂のキャラのモデルとなった歴史上の人物~かぶき町四天王~
  5. 銀魂のキャラのモデルとなった歴史上の人物~将軍家~
  6. 銀魂のキャラのモデルになった歴史上の人物~その他~
  7. 銀魂のキャラのモデルになった人物に関する感想や評価
  8. 銀魂のキャラのモデルになった人物まとめ

銀魂とは?

銀さんこと坂田銀時たちの日常をギャグテイストで描いた「銀魂」は、幕末の日本を題材にしたSF時代劇作品であり、作中では歴史上の人物をモデルにした名前・組織が登場します。以下では、「銀魂」の登場キャラ・組織のモデルとなった歴史上の人物一覧を、万事屋、真選組、徳川将軍家、攘夷志士などのその他キャラ一覧にまとめて紹介します。

銀魂の概要

空知英秋先生の代表作「銀魂」は、作者の初連載作品であり、2004年~2019年にかけて、週刊少年ジャンプ・ジャンプGIGA・銀魂公式アプリで連載され、単行本は全77巻で構成されています。物語は、主人公・坂田銀時とその周囲の人々の日常を描いたドタバタコメディが多い一方で、将軍暗殺篇以降は、最終回を意識したシリアス要素の多い、ストーリー展開で描かれています。

銀魂のあらすじ

天人と呼ばれる宇宙人の襲来と、攘夷戦争の終結から20年後。剣術道場の跡取り息子・志村新八は、ひょんなことから、坂田銀時が営む万事屋で働き始めます。ほどなくして、神楽と定春も万事屋に加わり、銀さん率いる万事屋は、時には、周囲のトラブルに巻き込まれながらも、かぶき町の平和を守るために、様々な事件に挑みます。

銀魂の物語のモデルとなった時代

銀魂の物語は、江戸末期の幕末~明治維新の頃をモデルとしており、銀魂の登場キャラ・組織の多くは、幕末に活躍した歴史上の人物・組織の名前をモデルに起用しています。一方で、主人公・坂田銀時や、柳生一族のように幕末以前の歴史人物や、神楽など架空の人物をモデルとするキャラも登場しています。

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銀魂のキャラのモデルになった歴史上の人物一覧~万事屋~

銀さんが営む万事屋は、人・物探しなどの探偵調査から、大工仕事などの肉体労働に至るまで、かぶき町のあらゆる依頼を引き受けるなんでも屋です。以下では、万事屋銀ちゃんのメンバーのモデルとなった歴史上の人物一覧を紹介します。

坂田銀時

銀魂の主人公・坂田銀時は、なんでも屋「万事屋銀ちゃん」を営む侍で、周囲からは「銀さん」の愛称で親しまれています。かつては、攘夷戦争で戦った攘夷志士の隊士であり、その活躍ぶりから「白夜叉」と呼ばれました。終戦後は、他の攘夷志士たちと別れて、天照院奈落の手下から逃れる中でお登勢と出会い、現在に至ります。

坂田金時のモデルは、平安時代の武将・源頼光に仕えた坂田金時で、銀魂のモデル一覧では古い時代の人物です。坂田金時は、昔話「金太郎」の成長後に改名した名前であり、酒呑童子を退治したことで有名な一方、その実像が謎に包まれており、一部では伝説上の人物とも考えられています。

神楽

万事屋の住み込み従業員・神楽は、両サイドに作ったお団子ヘアとチャイナ服が特徴の夜兎族の少女です。ある事件をきっかけに万事屋で働くこととなり、銀さん・新八、ペットの定春とと共にかぶき町で起った事件に挑みます。また、真選組の沖田とは、事あるごとにバトルを繰り広げており、真選組が江戸を去る際には、沖田との再戦を約束しました。

神楽は、モデル一覧では珍しい架空人物・かぐや姫をモデルとしています。神楽が夜兎族であることや、相手に無理難題を突き出す一面はかぐや姫を意識しているでしょう。また、神楽は、作中では黙っていれば美少女と言われますが、自由奔放な姿からはかぐや姫を連想しにくく、銀魂のキャラで一番元ネタとかけ離れたキャラとも評されています。

志村新八

志村新八は、銀魂の語り部兼準主人公であり、眼鏡がトレードマークの少年です。実家は、剣術道場・恒道館であるが、父親の病死により道場は一時閉鎖され、生活費を稼ぐことや銀さんの侍魂に惚れ込み、万事屋で働き始めます。銀さんからは「ぱっつぁん」の愛称で呼ばれ、世話好きかつお人よしな性格が幸いし、思わぬ事件に巻き込まれることもしばしばあります。

志村新八のモデルは、新撰組・二番隊隊長であった永倉新八であり、名前は志村けんさんから取られました。モデルとなった永倉新八は、新撰組最強と称された剣士の1人で、明治維新後も生存することができた数少ない隊士です。真選組でありながら、万事屋の従業員に起用された経緯は、銀魂の企画段階で、主人公に新撰組が起用された際の名残と言われています。

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銀魂のキャラのモデルになった歴史上の人物~真選組~

江戸の治安を守る特殊警察・真選組とその隊員たちは、幕末に実在した新撰組をモデルにキャラ設定がなされました。以下では、銀魂・真選組のモデルになった新撰組の隊士一覧を紹介します。

近藤勲

真選組局長・近藤勲は、かつて浪士組と呼ばれていた真選組のまとめ役であり、仲間からは「近藤さん」と呼ばれ厚い信頼を寄せられています。銀魂の三枚目キャラであり、時には品のないネタも繰り出す一方、パワー型の剣術を得意とするなど、局長の名に恥じない強さ・人格を兼ね備えています。また、新八の姉・妙に惚れており、アタックする度に拒絶されるパターンが銀魂のお決まりとなっています。

近藤勲のモデルは、新撰組局長・近藤勇です。14代将軍徳川家茂の上洛を警護する組織「浪士組」への参加を機に、会津藩主・松平容保の庇護の下、壬生浪士組を結成し、後に「新撰組」へと改め、尊王攘夷志士の取り締まりに当たります。しかし、鳥羽・伏見の戦いへの参戦から新撰組は、幕府軍とみなされ、流山に向かう途中で新政府軍に捕まり、斬首されました。

土方十四郎

鬼の副長こと土方十四郎は、新撰組副長を務め、整った容姿と冷静沈着かつ不愛想な性格が特徴の剣士です。少年時代に剣術道場を営む近藤に拾われ、新撰組結成後は、局中法度を定めるなど厳しい行動で隊を引っ張っていきます。また、作中では大の愛煙家かつマヨラーで知られ、銀さんとは顔を合わせる度にいがみ合うなど、ライバル心を持っています。

土方十四郎のモデル・土方歳三は、「鬼の副長」で知られる新撰組の副長であり、近藤亡き後、残された隊士を率いて戊辰戦争に参戦し、明治2年(1869年)の箱館戦争にて戦死しました。銀魂の企画段階では、土方歳三を主人公に据える案が浮上しましたが、土方の性格を崩しながら書くことは難しいと判断され、サブキャラとして描かれました。

沖田総悟

真選組・一番隊隊長の沖田総悟は、近藤・土方に次ぐ真選組の隊士であり、銀魂では現副長・土方の座を狙っています。外見は、中性的な容姿の美男子であるものの、性格は自由奔放かつ好戦的で腹黒いなどと称されています。剣の腕前は、真選組随一と称され、単身で敵の部隊を一掃するなど、近藤・土方を上回る実力を秘めています。

沖田総悟のモデルは、新撰組一番隊組長・沖田総司です。浪士組時代から近藤・土方たちと行動を共にし、新撰組発足後は、芹沢鴨の暗殺など、重要な任務を任されていました。元治元年(1864年)の池田屋事件にも参戦したが、結核の病状により戦線離脱し、その後も回復が見込めず、近藤勇の死から2ヶ月後に病死しました。

斉藤終

真選組三番隊隊長・斎藤終は、真選組の古参メンバーの1人で、将軍暗殺篇で初登場を果たしました。隊の者でも声を聞いたことが無いと言われるほど無口である一方、剣の腕前は沖田から一目置かれるほどの実力を有しています。さらば真選組篇では、目的の一致から攘夷志士たちと手を組み、黒縄島の戦いに参戦します。銀魂終盤では、隠密組織に転身した真選組に所属したことが明らかとなっています。

斉藤終のモデル・斎藤一は、新撰組三番隊隊長で、近藤らによる壬生浪士組の結成を受けて、他の隊士らと共に入隊、組内では裏切りを摘発する粛清役として暗躍しました。一時は、御陵衛士へ加わるも後に新撰組に復帰し、会津戦争を最後に新政府軍へ降伏します。明治維新後は警視庁の警察官となり、警視隊として西南戦争に参戦しました。

山崎退

山崎退は、真選組の監察方(密偵)を担う隊士で、万事屋の新八と共に、銀魂の地味キャラとして通っています。仕事には忠実であるが、暇さえあればバトミントンやガバディをするなまけ癖が玉にキズでしょう。終盤・銀ノ魂篇では、虚との戦いで重傷を負い、戦後は新政府が導入した「機械同心第一號」の被検体として復活を果たし、土方の下で活躍しました。

山崎退のモデル・山崎丞は、新撰組諸士調役兼監察を担っていた隊士で、文久3年の末頃に浪士組(後の新撰組)に入隊し、隊士の動向調査・情報探索に従事しました。池田屋事件では、島田魁と共に尊攘過激派の捜索あたり、彼らの計画を未然に防ぐことに成功します。最期は、鳥羽・伏見の戦いで戦死しました。

原田右之助

真選組十番隊隊長・原田右之助は、スキンヘッドが特徴の隊士で、土方が車を使用する際には運転手を担うことが多いです。同僚・山﨑とは仲が良く、新選組動乱篇では、銀時から土方の異変の知らせを受け、事態の収束に務めました。終結後は、万事屋に対して伊東鴨太郎の身柄の引き渡しを要請しています。

原田右之助のモデル・原田左之助は、近藤勇に付き従い浪士組になり、後に新撰組の十番隊組長に就任します。芹川鴨一派の粛清や池田屋事件、禁門の変など新撰組の主な戦闘に参戦し、甲陽鎮撫隊以降は永倉新八と共に靖兵隊を結成します。しかし、後に靖兵隊も抜け出し彰義隊へ加入し、上野戦争での負傷がもとで亡くなりました。

神山五郎

神山五郎は、瓶底眼鏡と大声口調が特徴の一番隊隊士です。3人の殉職者を出した六角事件の生き残りであり、六角屋の主人に斬りかかられた際、誤って斬殺してしまった過去を持っています。また、創覚党の残党に捕まった沖田を救出するべく、銀時たちに救助を依頼しました。さらば真選組篇では、真選組の旅立ちシーンにて、神山に似た人物が登場しています。

平山五郎の説明・イメージ画像

神山五郎のモデル・平山五郎は、新撰組・副長助勤を務めた隊士です。浪士組では芹沢鴨の六番組に配属され、壬生浪士組結成にて副長助勤に選出され、芹沢率いる水戸派と行動を共にします。後に、水戸派の乱暴狼藉が問題視され、会津藩から密命が下った近藤派一派の手で、芹沢らと共に殺害されました。

佐々木鉄之助

少女漫画のような目が特徴の佐々木鉄之助は、土方の小姓を務める隊士です。出自は、名門佐々木家の妾の息子であり、佐々木異三郎は義理の兄に当たります。さらば真選組篇では、斎藤・山崎ら残された隊士と共に桂一派と手を組み、近藤の救出に向かいます。黒縄島の戦いでは、今井信女と共に異三郎を介抱し、脱出を試みました。

土方の遺品を届ける・イメージ画像

佐々木鉄之助のモデル・市村鉄之助は、新撰組の隊士募集を機に兄と共に入隊し、鉄之助は、土方歳三に仕えます。その後、新撰組の主な戦争に参戦し、土方の小姓として会津~蝦夷まで付き従います。箱館戦争では、生前の土方から遺品を託され、戦線離脱して土方の親戚へ届けられました。その後は、明治6年に病死、または西南戦争で西郷隆盛軍に加わり戦死したとも伝わっています。

伊東鴨太郎

新選組の参謀・伊東鴨太郎は、入隊して1年ほどの新参者であるものの、近藤にその才能を認められ、真選組の頭脳として信頼されています。その正体は、真選組の壊滅を目論むスパイと判明するも、後に攘夷志士の捨て駒でした無かったことや、近藤たちの姿を間も当たりにしたことで、改心していきます。最期は、真選組隊士として土方との決闘に挑み、仲間との絆を噛みしめながら息を引き取りました。

伊東鴨太郎のモデルは、新撰組参謀・伊東甲子太郎と筆頭局長・芹沢鴨です。伊東甲子太郎は、元治元年(1864年)年に新撰組に入隊するも、慶応3年(1876年)に離脱し、御陵衛士を結成します。そして、池田屋事件から3日後に近藤派に暗殺されています。一方、芹川鴨は、浪士組結成時からの隊士であったが、近藤派との対立・分離を経て、文久3年(1863年)に暗殺されました。

篠原進之進

篠原進之進の紹介・イメージ画像

篠原進之進は、新撰組の監察方(密偵)を担い隊士であり、伊東鴨太郎と共に真選組の乗っ取りを目論みます。しかし、伊東の粛清によって計画は失敗に終わり、篠原をはじめとする裏切り者の隊士の消息は不明とされています。

篠原進之進のモデル・篠原泰之進は、新撰組諸士調役兼監察方及び柔術師範を務めた隊士です。慶応元年(1865年)に新撰組に加盟し、近藤らから重用されるも、慶応3年に御陵衛士の結成に伴い、新撰組を離れます。鳥羽・伏見の戦いでは薩摩軍として参戦し、明治維新後は戊辰戦争での功績が認められ、永世士族の身分を与えられました。

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銀魂のキャラのモデルとなった歴史上の人物~かぶき町四天王~

銀魂にて、歴史上の人物がモデルとなったキャラは、万事屋銀さんの大家・お登勢などサブキャラにも見られます。以下では、銀魂・かぶき町四天王のモデルとなった歴史上の人物一覧を紹介します。

お登勢

万事屋の大家であるお登勢(本名:寺田綾乃)は、スナックバー「スナックお登勢」を営むママであり、「女帝お登勢」の異名で通っているかぶき町四天王の1人です。怖そうな外見であるものの、面倒見が良く人情に厚い性格で、若くして夫・辰五郎と死別しています。銀さんとは、攘夷戦争集結直後の夫の墓参り先で出会ったことがきっかけです。

お登勢のモデルは、京都の寺田屋を切り盛りする同名の女将です。若くして夫を亡くし、尊王攘夷の志士たちを匿ったことで、お登勢も幕府から目を付けられることとなりましたが、それでも寺田屋の営業を続けました。また、非常に世話好きで面倒見が良かったとも言われ、坂本龍馬と死別したお龍を自分の養女にしたと伝わっています。

泥水次郎長

泥水次郎長は、「大侠客の泥水次郎長」の異名で通っているかぶき町四天王の1人です。極道組織・溝鼠組の組長として周囲からは恐れられているものの、幼馴染であるお登勢には敵わない模様です。西郷特盛やお登勢の夫で友人の寺田辰五郎と共に攘夷戦争に参戦しており、自分を庇って戦死した友人の約束を果たすべく、お登勢とかぶき町を守るべく、陰ながら支え続けています。

泥水次郎長のモデル・清水次郎長は、幕末・明治時代に実在した侠客・博徒であり、銀魂のモデル一覧では珍しい経歴の持ち主です。清水次郎長の生き様は後に講釈師・三代目神田白山によって「清水次郎長伝」として広まりました。任侠ものは三代目白山が得意とする演目であり、その人気から「次郎長白山」の異名が付けられました。

西郷特盛

かまっ娘倶楽部のママ・西郷特盛は、「鬼神マドマーゼル西郷」の異名で通っているかぶき町四天王の1人です。かつては攘夷戦争の初期に活躍した攘夷志士であり、後に「白褌の西郷」と呼ばれる活躍を見せました。私生活では、妻を早くに亡くし、息子・てる彦のために母親代わりにならなくてはと思い過ぎた結果、現在の姿へ変貌しました。

西郷特盛のモデル・西郷隆盛は、薩摩藩を代表する藩士の1人で、戊辰戦争では新政府軍の主導として活躍します。明治維新後は、参議に就任し日本の近代化に尽力するも、明治六年の政変や征韓論での他の政治家との意見の相違や対立により、明治政府での官職を辞任し故郷・鹿児島に帰還します。そして、明治10年(1877年)に起きた西南戦争では、明治政府軍と対決し自刃しました。

華陀

かぶき町四天王でもっとも若々しい華陀は、清楚な出で立ちに刃物を仕込んだ羽扇子を愛用する賭場のオーナーです。かぶき町にある賭場のほとんどを取り仕切り、華陀以前に賭場を仕切っていた溝鼠組とは対立関係にあります。華陀の正体は、三大部族・辰羅族の天人で、春雨の元第四師団団長傭兵であったものの、高杉に捕獲された後に春雨へ連れ戻され、資金横領の罪で投獄されました。

華陀の名前のモデルは、三国志に登場する外科医・華陀であり、銀魂のモデル一覧では珍しい海外の歴史人物から起用されました。一般的に知られている「三国志演義」では、第15回から登場し、後に曹仁との戦闘で毒矢を受けた関羽の治療や、頭痛に苦しむ曹操の診療にあたるエピソードが有名です。

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銀魂のキャラのモデルとなった歴史上の人物~将軍家~

事実上の国のトップでありながら、天人の傀儡となった将軍家も、江戸末期に実在した3代の将軍がモデルとなっています。以下では、銀魂・将軍家のモデルとなった歴史上の人物一覧を紹介します。

徳川茂茂

江戸幕府の14代将軍・徳川茂茂は、民を大切に想う優しい君主である一方、実際は天導衆の傀儡政権に敷かれている現実に嘆いています。天導衆のやり方に疑問を感じ、後に天子の協力を得ることで京に新政権を樹立させることを決意します。最期は、一橋喜喜の刺客が放った毒針に倒れるも、将軍から1人の人間に戻れる喜びをかみしめながら、お茶を淹れてきた妹・そよ姫の膝の上で眠るように息を引き取ります。

徳川茂茂のモデルは、江戸幕府・14代将軍の徳川家茂です。紀州徳川家の第13代当主であり、後に大老・井伊直弼らの支持を受けて、将軍に就任します。徳川家茂も若くして亡くなりましたが、将軍として文武両道に励む姿やその人格は、勝海舟を始めとする幕臣たちから高く評価され、銀魂でもその人柄が反映されています。

徳川定定

徳川定定は、第13代将軍で、茂茂の伯父にあたる人物です。天人襲来時に将軍職へ就き、幕府を立て直すべく、攘夷志士の大量粛清を主導し、後に名君と呼ばれるようになります。現在は、相談役として権勢を誇るも、一国傾城篇にて、甥・茂茂との形勢逆転により、反逆罪・要人暗殺の罪で投獄され、最期は高杉の手で暗殺されました。

徳川定定のモデルは、江戸幕府13代将軍・徳川家定であり、14代の家茂とは従兄弟の関係にあります。黒船来航直後の嘉永6年(1853年)に将軍に就任し、安政5年(1858年)に薨去しました。生まれつき病弱で障害を患ってたことから、家定の将軍としての活動はほとんどありませんでした。しかし、家定の正室・天璋院篤姫は、家茂の正室・和宮と共に江戸城無血開城を実現するなど、徳川宗家の存続に尽くしました。

徳川喜喜

徳川喜喜は、新政権の樹立を目指す一橋家の当主であり、後に15代将軍です。将軍暗殺篇から本格的に動き出し、邪魔な存在である定定・茂茂の暗殺を決行します。将軍就任後は、旧将軍派の粛清に取り掛かるも、倒幕や喜喜の方針に疑問を持つ家臣の裏切り・離別に遭うも、孤立無援に陥る中で心境の変化を芽生えさせます。銀ノ魂篇では、歴代将軍の幻影から将軍として認められ、最期を迎えました。

徳川喜喜々のモデル・徳川慶喜は、江戸幕府・15代将軍です。水戸徳川家の出身で、家茂の死後、将軍職に就任、慶応3年(1867年)に大政奉還を執り行い、政権を朝廷に返還します。しかし、新政府樹立を目指す薩長との衝突を避けることが出来ず、戊辰戦争に突入します。終戦後は、貴族院議員に就任するも、家督を慶久に譲ると隠居し、趣味に明け暮れる余生を過ごしたと伝わっています。

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銀魂のキャラのモデルになった歴史上の人物~その他~

幕末を題材にした銀魂では、攘夷志士と呼ばれる長州藩ゆかりの武士や組織も登場する一方、実在の男性をモデルにした女性キャラも誕生しています。以下では、銀魂のその他のキャラのモデルになった歴史上の人物一覧を紹介します。

長谷川泰三

長谷川泰三は、幕府重鎮の入国管理局局長であったものの、銀さんとのトラブルで不祥事を起こし、現在は職を転々としながら生活を送っています。銀魂では、仕事先で銀さんを始めとするキャラにからまれることが多く、毎回のようにトラブルに見舞われています。

長谷川泰三のモデルは、長谷川平蔵であり、時代劇「鬼平犯科帳」で広く知られる実在の人物です。江戸中期の火付盗賊改方の長官であり、大物盗賊の取り締まりに尽力する一方で、犯罪者の更生施設の立案や、石川島人足寄場の設立にも貢献しました。有能でありながら出世には恵まれなかったものの、的確かつ人情にあふれた仕事ぶりから、庶民からの人気は非常に高かったと言われています。

桂小太郎

「狂乱の貴公子」の異名を持つ桂小太郎は、吉田松陽の教え子の1人で、真選組・幕府から指名手配を受けている攘夷志士の筆頭です。当初は過激なテロ攻撃で倒幕を目論んでいたが、銀さん達との交流を通じて、平和な攘夷の道を模索し始めます。銀魂・終盤では、偽名を用いて新政府に登用され、後に初代総理大臣に就任しました。

桂小太郎のモデル・桂小五郎(後の木戸孝允)は、維新の三傑に数えられる長州藩出身の革命家です。藩内の尊王攘夷派の指導者として頭角を現し、明治政府の発足後は、「五箇条の御誓文」の制定など重要なポストを任されつつも、若くして亡くなります。また、攘夷志士の頃は、「逃げの小五郎」とも呼ばれており、銀魂の「逃げの小太郎」のモチーフになっています。

エリザベス

桂のペット・エリザベスは、坂本辰馬から贈られた謎の宇宙生物です。普段は、プラカードで意思表示をしているものの、いざという時には桂を庇いながら敵を一掃するなど、驚異的な戦闘能力の持ち主です。その正体は、央国星三皇子の長兄・ドラゴニアであり、転落事故で亡くなったとされましたが、実際は一命をとりとめており、エリザベスに似た生物と遭遇したことで現在の姿に至りました。

エリザベスの名前のモデルは、イングランド女王・エリザベス1世であり、モデルとなった歴史上の人物一覧にてヨーロッパ人の名前が起用されました。エリザベス1世が統治したイングランドでは、劇作家シェークスピアなど、イギリスの芸術文化が花開いた黄金時代と評される一方、政治面では研究者によって評価が分かれています。

ハタ皇子

央国星の王子・ハタ皇子は、珍しい生物をこよなく愛する天人で、ゴキブリから恐竜に至るまで、あらゆる生き物を愛でています。桂のペット・エリザベス(本名:ドラゴ二ア)とは兄弟であり、死んだと思われている兄の帰還を待ちわびています。

ハタ皇子のモデルは、ムツゴロウさんこと畑正憲さんであり、銀魂のモデル一覧で唯一、現代の著名人が起用されました。ムツゴロウさんは、大学で動物学を学び、後に会社務めを経て作家デビューを果たします。著作は、動物に関するエッセーを中心に執筆しており、動物への造詣の深さから、テレビ番組にも出演しています。

坂本辰馬

坂本辰馬は、星間貿易会社・海援隊のリーダーであり、宇宙を渡り歩く生活をしています。過去に「桂浜の龍」として攘夷戦争に参戦した隊士であり、主に後方支援を担いました。烙陽決戦篇では、銀さん達と共に奈落との戦いに身を投じ、銀ノ魂篇では、アルタナ解放軍との停戦交渉に挑みました。

坂本辰馬のモデルは、江戸末期の土佐藩郷士・志士の坂本龍馬です。貿易会社・政治組織を兼ねた海援隊の結成や、緊張状態にあった薩長同盟の実現、倒幕や明治維新に関与した最中、近江屋事件にて中岡らと共に暗殺されました。一方、辰馬の船「咸臨丸」や、船酔いがひどい設定は、幕臣・勝海舟をモデルとしています。

陸奥

海援隊の副官的存在の陸奥は、傭兵三大部族・夜兎族の天人である女性隊士です。坂本辰馬とは対照的な性格から「カミソリ副官」と呼ばれ、辰馬や隊士からの信頼が厚い人物です。烙陽決戦篇では、鬼兵隊の隊士の救出に携わり、銀ノ魂篇では、天鳥船へ乗り込み、圓翔と激戦を繰り広げます。

陸奥のモデル・陸奥宗光は、紀州藩士で、明治政府の外交官を務めた政治家です。明治維新後に行われた版籍奉還・廃藩置県などの制定に大きな影響を与えました。また、外務大臣を務めた第2次伊藤内閣にて、不平等改正に尽力するなど、その辣腕から「カミソリ大臣」の異名が付けられました。陸奥宗光は、銀魂のモデル一覧では珍しい、女性キャラの設定に起用されています。

柳生九兵衛

柳生九兵衛は、名門・柳生家の時期当主で、志村妙の幼馴染です。性別は女性であるものの、普段から男装に身を包み、初登場時には、真選組の隊士たちを圧倒するなど、柳生家期待の剣豪です。銀ノ魂篇では、柳生一門共に奈落と交戦し、終戦後は柳生家の剣術指南をしながら、柳生家の存続のためにお見合いをしています。

柳生九兵衛のモデル・柳生十兵衛は、江戸時代前期の剣豪・旗本です。父は、将軍家兵法指南を務めた柳生宗矩であり、兵法・柳生新陰流の発展に務めるも、若くして急死しました。柳生十兵衛の本名は、柳生三厳といい、「武蔵野」や「月之抄」「昔飛衛という者あり」の著作を残しました。

柳生輿矩

柳生家の現当主・柳生輿矩は、柳生九兵衛の父です。妻亡き後、残された九兵衛の立場を考え、後妻を迎えることなく、九兵衛を次期当主に選び、男として育てました。一方で、九兵衛のことは、娘としても大切に想っており、親として見守る姿勢を取っています。

柳生輿矩のモデル・柳生宗矩は、大和柳生藩初代藩主であり、徳川将軍家の兵法指南役として活躍した剣豪です。息子・十兵衛と共に江戸時代を代表する剣豪の1人で、柳生新陰流を地位を確立させました。

佐々木異三郎

見廻組の局長・佐々木異三郎は、松平片栗虎と共に浪士組(真選組)の創設に関わりながら、奈落とも通じてたものの、後に奈落の制裁を受け、妻・子供を失います。この出来事が、佐々木に倒幕を芽生えさせ、目的を達成するべく、一橋喜喜に近づきます。最期は黒縄島で戦死したものの、彼の思想は、後の幕藩体制に大きな影響を与えました。

佐々木伊三郎のモデル・佐々木只三郎は、会津藩士の出身で、後に旗本・佐々木家の養子に入り、浪士組の創設や彼らを会津松平家の支配下に置くように計らいます。後に京都見廻組隊士となり、攘夷志士を掲げる長州藩と戦います。見廻組隊士・今井信郎の後年の証言から、近江屋事件の実行犯として名指しされ、その信ぴょう性が議論されています。

今井信女

見廻組副長・今井信女は、姫カットと無表情が特徴の女隊士で、その実力から見廻組の副長を務めています。幼くして奈落に所属し、佐々木異三郎の妻子殺害にも関与していたものの、事実を見抜いた佐々木の部下となり、今井信女の名前を与えられます。終盤では、銀時たちと共に虚の戦いに身を投じ、終戦後は、そよ姫を護るべく、女性初の警察庁長官に就任します。

今井信女のモデル・今井信郎は、江戸末期~明治にかけての佐幕活動家・政治家です。慶応3年に京都見廻組に入隊し、坂本龍馬・中岡慎太郎が暗殺された近江屋事件に関わります。しかし、後の証言によると、今井は見張り役を任されたため、暗殺には直接参加していなかったこと、坂本を暗殺したのは、佐々木只三郎であったと語っています。

高杉晋助

鬼兵隊の総督・高杉晋助は、松下村塾の門下生の1人で、攘夷志士の中で最も過激な男として、幕府から危険視されている人物です。攘夷戦争終結後は、鬼兵隊を復活させ武力による倒幕を目論みます。銀ノ魂篇では、銀さんらと共に天導衆との戦いに身を投じるも、解放軍から瀕死の重傷を負わされます。最期は、取り込んだ因子に潜む虚と奮戦し、虚の精神消滅後に息を引き取ります。

高杉晋助のモデル・高杉晋作は、江戸時代後期~幕末にかけて活躍した長州藩士で、長州藩を倒幕に方向づけた人物です。桂小五郎などと共に尊王攘夷の志士として活動し、文久3年(1863年)の下関戦争を機に、藩士と藩士以外の武士・庶民からなる奇兵隊を創設しました。その後も幕府による長州征伐に対抗するも、大政奉還の7ヶ月前に肺結核で亡くなりました。

河上万斉

「人斬り万斉」の異名を持つ河上万斉は、鬼兵隊の事実上ナンバー2であり、三味線の弦・仕込み刀を武器に戦います。烙陽決戦篇にて、春雨の攻撃で窮地に陥っていたところを快援隊に救われたことで、後に銀さんたちと行動を共にします。銀ノ魂篇では、味方を火之迦具土神の中枢部へ侵入させるべく、単独で解放軍に立ち向かい、壮絶な最期を迎えました。

河上万斉のモデル・河上彦斎は、尊王攘夷派の熊本藩士です。江戸後期の兵学者・思想家の佐久間象山を暗殺したと伝わる人物で、幕末の四大人斬りに数えられています。若い頃から攘夷論を掲げており、後に長州藩の攘夷派との交流を深めていきます。しかし、明治維新後は、過激な思想や新政府の方針に従わない姿勢から、反乱分子と見なされて処刑されました。

来島また子

鬼兵隊の紅一点・来島また子は、回転式拳銃を愛用する「赤い弾丸」の美少女で、鬼兵隊復活のきっかけをもたらしました。銀ノ魂篇では、虚との決戦から2年後に失踪した高杉の行方を捜し続けます。ターミナルでの決戦後は、高杉に対して何もできなかったことに対する贖罪のため、各地の龍穴を巡る旅に出て、後に高杉の生まれ変わりと思われる赤ん坊を発見します。

来島また子のモデル・来島又兵衛は、長州藩の藩士で、禁門の変を主導した尊王攘夷派の1人です。高杉晋作が奇兵隊を創設したことを受けて、長州藩による遊撃隊を結成し、自ら総督に就任します。

武市変平太

鬼兵隊の参謀・武市変平太は、元幕府側の人間で、役人たちの腐敗した姿に失望していた時に、高杉に勧誘され鬼兵隊に加入しました。銀ノ魂篇では、火之迦具土神の発射の阻止を目指す高杉たちの後方支援を担い、最終話では、高杉を救えなかった後悔の念から、また子と共に龍穴を巡る旅に出ました。

武市変平太のモデル・武市半平太は、江戸末期の土佐藩郷士で、土佐勤王党の盟主です。黒船来航を機に、攘夷・挙藩勤王を掲げる土佐勤王党を立ち上げ、土佐藩の藩論を尊王攘夷に転換させ、勢力を拡大させます。しかし、八月十八日の政変で政局が一変し、前土佐藩主・山内容堂によって投獄・切腹を命じられ、土佐勤王党も壊滅に追いやられました。

岡田以蔵

人斬り以蔵の異名を持つ岡田以蔵は、盲目の攘夷志士であり、高杉の勧誘を受けて鬼兵隊に加わります。銀さんとは、橋田屋の用心棒として働いていた時に一戦を交えて敗北します。後に「紅桜」を用いて再戦するも、紅桜を制御し切れず、最期は銀さんに倒されました。

岡田以蔵は、同名の土佐藩郷士がモデルで、幕末の四大人斬りと言われています。「人斬りの以蔵」の異名は、司馬遼太郎の小説名から広まったものです。武市半平太に師事し、土佐勤王党に加わり、土佐藩の要人の暗殺に手を染めました。最期は、武市と共に土佐藩に捕らえられ、斬首されました。

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銀魂のキャラのモデルになった人物に関する感想や評価

銀魂のモデルになった人物に関する感想や評価・イメージ画像

銀魂では、幕末以外の歴史人物もモデルに起用され、銀魂を盛り上げています。以下では、銀魂のキャラのモデルになった人物に関する感想や評価を紹介します。

感想1:坂田金時は幕末の人物と勘違い

銀魂のモデル一覧で紹介したように、キャラの多くは幕末の人物や組織をモチーフに描かれています。一方で、主人公・銀さんのように一部のキャラクターは、幕末以前の人物も登場しています。銀魂ファンの中には、銀さんのモデル・坂田金時も幕末の人物ではないかと勘違いしてしまった方もおり、銀魂を通じて幕末に関心を持つファンが誕生しています。

感想2:モデルとなった沖田総司の方が好き

銀魂の真選組は、新撰組をモデルとし、男女問わず高い人気と知名度を誇る幕末の偉人です。銀魂屈指のかっこいいキャラクターとして、幕末ファンからも注目される真選組ですが、一部では銀魂のモデルになった実在の方が好きという声も寄せられています。ファンの中には、銀魂の沖田総悟より、剣豪として有名だった沖田総司を推す声も見られ、新撰組の根強い人気を感じさせます。

感想3:西郷特盛の誕生日を祝福

幕末と言えば、薩摩藩の西郷隆盛は欠かせません。戊辰戦争では、新政府軍の主導として活躍した西郷でしたが、銀魂では、かつての攘夷戦争で功績を上げた元隊士として登場しています。作中では、母親代わりから始めた女装や、かまっ娘倶楽部のママなど、幕末とはかけ離れたキャラ設定になっています。一方、その独特の存在感が人気を集め、SNS上では特盛の誕生日を祝福するメッセージが投稿されています。

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銀魂のキャラのモデルになった人物まとめ

銀魂のキャラのモデルになった歴史人物一覧のまとめを紹介しました。江戸末期の幕末をモチーフにした銀魂では、真選組や攘夷志士、徳川将軍家のように、幕末の偉人たちをモデルにしたキャラが多数登場し、幕末好きからも人気を集めています。また、主人公・坂田銀時のように、幕末以前の歴史人物をモデルに起用したキャラも登場しており、銀魂の人気に拍車をかけています。

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