わにとかげぎすの最終回の結末をネタバレ考察！原作漫画のあらすじも紹介

「わにとかげぎす」は、さえない中年男とその男に一目惚れする謎の隣人女性との物語です。「わにとかげぎす」は、2017年にTBSで毎週水曜日に放送されたテレビドラマで、原作は、大人気漫画「行け！稲中卓球部」や「ヒミズ」の作者である古谷実さんです。プロデュースは「逃げるは恥だが役に立つ」「コウノドリ」の峠田浩さん、演出「カルテット」「家族狩り」の坪井敏雄さん、脚本は「凶悪」「ミュージアム」の髙橋泉さんです。

原作「わにとかげぎす」は、恋人も友達もいないさえない中年男性の富岡ゆうじが主役です。富岡は深夜のスーパーの警備員として働いていましたが、これまでの孤独な人生を思い返し、このままではダメだと思い友達を作る決意をします。そんなある日、富岡のもとに奇妙な脅迫状が届き、そこからさまざまなトラブルや事件に巻き込まれることになります。それと同時に出会いや別れを経て物語は予想外の結末を迎えるのです。

原作の「わにとかげぎす」は、大人気マンガ家の古谷実の作品で「週刊ヤングマガジン」で2006年から2007年まで連載されていました。今まで人生を無駄に過ごしてきたことに気づき、そんな自分を変えようという男の姿をユーモアを交えて描かれています。「行け！稲中卓球部」のイメージが強くギャグ漫画家の印象が強いという古谷実さんですが、「ヒミズ」などのシリアスでサスペンス要素の入った作品も高い評価を得ています。

最終回結末1。富岡は、職場の前に停まっていた車から女性を助すけて逃がした事で不良グループに追われることになります。一旦自分の部屋に戻った富岡は、逃げるために急いで荷物をまとて、働いている会社も辞めることにしました。そのあと、梓に連絡することもなく部屋に手紙だけ残して姿を消したのです。

詳しい状況を知らない梓は、富岡の事務所の尋ねると、事務所の中はめちゃくちゃに荒らされていました。それは、富岡が逃げたことに腹をたてた、吉達の仕業でした。しばらくして吉たちの仲間は、富岡に会うことが出来ずにタクシーに乗って帰ろうとしていた梓を発見した為、拉致する計画を立てていました。

切羽詰まった状況の吉は、手書きの富岡の似顔絵をメールで仲間に送り町中を探させていました。会社を辞め家も飛び出し、行くところのない富岡は夜が明けるまで橋の下で過ごしていました。次の日、家に帰ってきた梓はドアに挟まっている富岡からの手紙を発見しました。

梓が富岡を捜すために公園を探していると、その姿を公園にいた吉に見つかり、後を追われてしまいますが梓は全く気づいていません。吉が梓に追いつきそうになったその瞬間、吉は突っ込んできた車にはねられてしまいました。吉をはねたのはヤクザの東金で、富岡の似顔絵が描かれた紙を見つけると血だらけの吉にもたれかかりじっとその紙を見ていました。

最終回結末2。富岡が行く当てもなく道を歩いてると、ボロボロの自転車を売りつけてくる変なおじさんに遭遇しました。そのおじさんは、富岡が助けたホームレスの「オヤジ」だったのです。何かを感じたオヤジは富岡を連れて自分の住んでる場所に向いました。

富岡は、今の状況や梓との関係をオヤジに伝えました。それを聞いたオヤジは、梓から身を引こうとしている富岡に説教し、そのオヤジの言葉で富岡は梓に電話をしたのです。待ち合わせ場所の公園で富岡が待っていると、梓は何事もなかったかのような振る舞いで、自身が書いた小説が賞をとれたことの喜びを富岡に伝えました。そして、卑屈になっていた富岡に喝を入れ、二人は幸せそうにアパートに帰っていきました。

最終回結末3。しばらくすると二人は、住んでいた町を離れ違う場所で新しい生活を始めていました。そんなある日の晩、梓に一本の電話が書かてきました、相手は最悪の元カレ灰野からでした。金貸しの島田からに責められている灰野は、小説家として成功し始めた梓をゆすり翌朝までに200万円を持ってくるように脅していました。

それを聞いていた富岡は、警察に相談するように梓に伝えましたが、梓は頑なにそれを拒否して何もしないでくれと富岡にお願いしました。ですが、黙って待っていることのできない富岡は、翌朝待ち合わせの場所に変装して向かうことにしました。すると、灰野ではなく灰野の彼女と名乗る女がやってきました。彼女は、梓が写っているDVDも処分したので、逆にもう終わらせてほしいと富岡に言ってきました。

最終回結末4。梓は、勝手な行動をした富岡に怒っていましたが、同時に富岡が居なくなってしまう怖さの方が嫌だと、殴るそぶりを見せながら富岡に抱きつき彼女は泣いていました。そして、そんな梓を富岡も抱きしめました。

その後富岡は、新しい職場を見つけ働き始めました。ある日、富岡が職場から帰宅しようとするとヤクザの東金とすれ違いました。東金は吉が書いた似顔絵をとりだして富岡の後を追いますが、途中で信号が赤になると「面倒くせー」と言って去っていきました。そして、無いも知らない富岡が無事に家の近くまで来ると、ベランダから梓が手を大きく振りながら、富岡の帰りを喜んで待っていました。

原作あらすじネタバレ1。「わにとかげぎす」の主人公である富岡ゆうじは、夜間警備員として働いており、友達も恋人もおらず、顔面偏差値ゼロと言われるほどのさえない男です。そんな富岡も自分のこれまで無駄な時間を過ごし方や、何も考えずに生きてきたことの代償が今だと気づき始めていました。その夜富岡は、偶然流れ星を見つけ「友達を下さい」と少女のように自分の手を握って祈り始めました。

そんな彼に一枚の奇妙な手紙が届きます。そこには「警備員へ、お前は一年以内に頭がおかしくなって死ぬ」と書かれていました。ばかばかしいと思いながらも、かなりビビっている富岡でした。手紙を書いた人が気になっていた富岡は、主を探している時に、差出人を見たというホームレスと出会います。その男を家に泊めることにしますが、そのホームレスはどうしようもない男で、ギャンブルで借金を作り借金取りに追われていました。

ある日富岡が帰宅すると、家にはボコボコにされたホームレスの男と、その男を追っていた借金取りがいました。その借金取り曰く、「オレを買ってくれる人がいる」と言うホームレスの言葉で富岡の部屋に来たとのこと。借金取りは、それを富岡に確認していました。闇金業者のボスを怒らせてしまっていたホームレスは、殺されるかもしれない状況だったのです。

ですが、富岡にはこのホームレスを助けるために大金を出す義務も義理もありませんでした。そもそも、このホームレスのおっさんの自業自得だからです。それでも富岡は、それでも富岡はこう言いました。「じゃあ…買います」。富岡はそういうヤツなのです。その状況を見すごすことが出来ず、少ない貯金を空にしたのです。

原作あらすじネタバレ2。「わにとかげぎす」の主人公である富岡はまったくモテない人生を歩んできました。学生時代のフォークダンスでもてを繋いだことがありません。ですが、そんな富岡をかっこいいと思っている女性が現れました。その女性は、富岡の隣の部屋に住む美女「羽田」です。羽田の好みのタイプは通常とは違い、富岡がドンピシャだったのです。

以前付き合っていた男もブサイクで最低な彼氏でした。しかも盗撮魔の元カレは羽田の部屋を隠し撮りした映像を持ったまま逃げているのです。そんな過去もある羽田は、借金取りとのやり取りを聞いており知らないホームレスのためにお金を出した富岡に惚れてしまったのです。そして、富岡が友達を作ろうとしていることを知っている羽田は、自分から富岡にアプローチして友達になったのでした。

原作あらすじネタバレ3。以前富岡に届いた手紙の差出人が判明しました。その犯人は、高校を卒業したばかりの若い男で、富岡の仕事を横取りしたいからと理由でした。しばらくすると、富岡の職場に職場に2人新人が入ってくることになりました。1人は「花林」というバカっぽい男で、もうひとりは、名前を「雨川勇」といい富岡に手紙を書いたあの若い男でした。職場から見えるマンションに住む女性を見たいがために働き始めました。
 

原作あらすじネタバレ4。新人の雨川が惚れている女性というのがヤクザの愛人でした。雨川はその女にいいように利用されあるものを盗む作戦に巻き込まれます。そして、報酬がもらえると知った花林も手伝うことになりました。

作戦決行の日、ビビりながらも盗みだすことに成功した雨川たち。ですが、その愛人は雨川たちを騙して盗んだお金を独り占めしようとしていたのです。すると、女の前に猟銃を持った男が急に現れ盗んだお金を要求してきました。その男に罵声を浴びせる女でしたが、次の瞬間「ドン！」と聞こえると、男は持っていた猟銃で女の頭を撃ち抜いていました。

突然の出来事に焦る2人。花林は男が支持に従って女を埋める穴を掘りましたが、雨川は反抗的な態度をとった為拘束されてしまいました。今、雨川と花林の命を握っている男は、このあたりに住んでいる地元の男で、見るからに普通ではなく、自分の父親もその猟銃で撃ってしまうほどの異常者でした。二人は絶体絶命の状況に置かれてしまいました。

その頃、一晩たっても全く帰ってこない2人を心配した富岡は、探しに行くことにしました。それをドライブだと勘違いした羽田も強引についてきてしまい、2人で事件現場に向かう展開になってしまいました。すると、手がかりを探していると偶然あの猟銃男に遭遇してしまいました。

すると猟銃男が銃口を向けてきたので、焦った富岡はとっさに車で猟銃男にぶつかっていきました。かなりの衝撃を受けた猟銃男は致命傷を負った様子でした。その場から逃げ出し助かった二人は捕らわれていた雨川たちを救出しました。

ですが、女が殺されたことに怒り狂っている雨川は、復讐のため弱っている猟銃男を斧を使って殺してしまいました。その後、殺人の罪で雨川は捕まり少年院へ、花林は1億円をもったまま逃亡を続けていました。そして、富岡は仕事をクビになりました。

原作あらすじネタバレ5。あの事件から3カ月半。仕事をクビになった富岡の仕事を探していましたが、なかなかうまくいきません。 そんなある日、羽田が富岡の部屋を訪ねてきて二人はお互いの現状を報告し合いました。すると突然「私とつきあってみませんか？」羽田は富岡に告白ともとれる言葉を伝えました。富岡には友達じゃなくて恋人がいた方が良いと説明する羽田でしたが、突然のことに富岡は混乱していました。

もちろん告白を嬉しく思っている富岡ですが、「無職で未来も無いようなおじさんが、若くて美人の羽田さんの未来を奪ってしまう」と、告白すぐに受け入れることはできませんでした。それでも羽田の想いは強く、がんがん押してくる羽田の勢いに負けてしまい富岡は想いを受け止め二人は付き合うことになったのです。仕事を探していた富岡は、しばらくしてまた夜間警備の仕事に就きました。

羽田の勢いに押されて付き合い始めた富岡でしたが、内心はまだビビっていました。今まで女性と付き合ったこともなくキスもしたことがない富岡は、それがコンプレックスでした。そして、いつか夢から覚めたように自分を捨てるのではないかという不安もあったのです。

ですが、そんな不安の中でも富岡は羽田のことを好きになっていきました。そして、そんな富岡の「超好きになっちゃうよ？」という言葉に対し羽田は「いいですよ」と答えるのでした。富岡は、男らしく羽田を部屋に誘い、32年の人生で初めて女性を抱き、そのあまりの気持ちよさに感動を覚えていました。

原作あらすじネタバレ6。別れを覚悟した富岡は羽田と話をする為に会うことにしました。ですが、先に話し始めた羽田は、「賞をとりました」と嬉しそうに予想外の内容を富岡に報告したのです。小説家になるのが夢だった羽田は少しずつ小説を書いており、今回その作品が大きな賞を獲ったという事でした。二人が凄い栄誉な事だと喜んでいると、喜び終えた羽田が「富岡さんの話って何ですか？」と尋ねてきました。

自分のことを幸せにする自信がないから別れるつもりでいるという富岡の考えを知った羽田は、さらっと「私が富岡さんを幸せにします！」と伝え、言い返すこともなく二人は一緒に帰っていきました。 しばらくして、羽田は小説家デビューしました。小説家として生活できるようになったら結婚するつもりでいたという羽田の想いを知った富岡は、今まさに幸せの絶頂にいました。

原作あらすじネタバレ7。幸せな二人を邪魔するかのように、羽田の元カレが近づいてきました。盗撮魔でもあるこの男は、羽田が小説家としてデビューしたことを知り盗撮映像をネタに400万円を要求してきたのです。羽田は、その話にはのらないと覚悟を決めていましたが。ですが、富岡はじっとしていることができず、何も考えが無いまま男が指定した待ち合わせ場所に向いました。

待ち合わせ場所を見張る為にコンビニにいた富岡ですが、持っている雑誌は逆さまでそわそわしている態度はどこから見ても挙動不審でした。そんな富岡に一人の女性が近寄ってきました。その女性は、「羽田の写っているDVDは捨てた」と言って去っていきました。その女性は羽田の元カレの彼女で、DVDの存在を知り怒って処分したとのことでした。
 

原作結末ネタバレ1。原作「わにとかげぎす」の最終回では、富岡はレンタルショップに勤めており羽田と結婚する予定であり、幸せな様子が描かれています。孤独だった自分のことを誰よりも理解してくれる、羽田という特別な人ができた富岡は、自分の生きている様を見届けてくれる存在と語っています。

原作結末ネタバレ2。「わにとかげぎす」の原作の結末では、頭から血を流した人物が描かれており、ハッピーエンドだと思われた物語の結末をめぐり沢山の憶測が飛び交っています。チンピラの恨みを買い殺されてしまった説や、富岡が、幸せに押しつぶされて自殺したという説もありますが、一番有力なのが「過去の自分は死んだ説」です。

羽田に出会わなければ人としての喜びを知らない人生を歩んでいたであろう富岡が、大切な人と出会うことで幸せな人生を歩む。つまりそれは、不幸な自分はもう存在しておらず、最後のシーンのように「死んだ」という表現で生まれ変わりを表しているという説です。

ドラマ「わにとかげぎす」の登場人物を紹介します。くりぃむしちゅーの有田哲平が主役を務める本作は、放送開始前から話題となっていました。ネタバレですが、その他にも豪華キャスト陣やドラマ限定のキャラクターも登場します。

富岡ゆうじは、夜間警備員として働いています。友達も彼女もいない独身の38才。そんな富岡は、今の現状に不安を抱いて生きていました。そして突然届いた1枚の手紙に怯えて過ごす事になります。しかし、隣に住む謎の美女や、たくさんの人との出会いで、富岡の優しさという魅力が解放されていくのです。しかし、その優しさが、沢山のトラブルや事件を招いてしまうのでした。

羽田梓は、webライターとして働きながら小説家になる為に日々努力しています。富岡の隣の部屋に住んでおり、とても美人ではありますが好きな男性のタイプが一般と違っていたりと、少し変わった性格をしています。そんな羽田は、富岡の魅力にやられ恋に落ちてしまいます。富岡に振り向いてもらう為に色々な手で仲良くなろうと近づきますが、自分に興味があるはずがないと思っている富岡はなかなか羽田の想いに気づきません。

花林雄大は富岡の部下として働いています。まだ会ったこともない女性とのリア充生活を夢見て上京してきた花林は、常にテンションが高く、空気が読めるタイプではないため他人との距離も近いのが特徴的です。上司である富岡には素直な態度ですが、同時期に入社した雨川とは言い争う場面もあります。

雨川勇は、花林と同じく富岡の部下として働いています。その職場で働く理由は、好きな人の部屋をいつでも覗けるからという理由でした。その女に翻弄され、ある事件を起こしてしまうのですが、その事件に富岡達も巻きこまれてしまうのです。

上原洋介は、鬱でアル中の父親と2人で山梨の山奥に住んでいました。必死で生きてきた上原でしたが今では様々なことに絶望し希望を持てず、生きる意味も価値も失ってしまい、死のうとしていた所で、花林と雨川達に出合うのです。

東金直弥は、ドラマオリジナルのキャラクターでヤクザの若頭組長という設定です。雨川が惚れている吉岡という女性が働くパチンコ店のオーナーですが、闇金や人身売買などもやっており物語の結末までカギを握る存在です。

ドラマ「わにとかげぎす」の魅力のひとつに、主演を務めた有田さんが原作に近いキャスティングだったという点があります。芸人でありながらもドラマの主役をこなしてしまうので、ドラマだけではなく個人としても評価が高いようです。

有田さんの存在も大きい本作ですが、ヒロインとして登場する本田翼さんの存在も欠かせない要素となっています。美人ですが少しおかしいキャラクターが斬新と話題で「わにとかげぎす」の魅力のひとつとして高い評価を得ています。

「わにとかげぎす」は、ドラマだけではなく原作も大人気で年齢や性別を問わず沢山の層から支持されています。古谷実さんはギャグマンガ家のイメージがある方も多いようですが、シリアスな作品はドラマや映画化もされており専門家からも高い評価を得ています。

今回は、「わにとかげぎすの最終回の結末をネタバレ考察！原作漫画のあらすじも紹介」を解説してきましたがいかがでしたか？キャスティングでも話題を呼んだ本作ですが、主役に関しては原作ファンの評価も高いようです。まだご覧になっていない方は、今回のネタバレ内容と合わせながら原作とドラマを見比べてはいかがでしょうか？