2019年08月26日公開
2019年08月26日更新
【トットちゃん】ダニー市川は実在する人物?徹子の部屋にも出演?演じる俳優も紹介
テレビ朝日系列帯ドラマ「トットちゃん!」は松嶋菜々子が母役・清野菜名が黒柳徹子役の実在する人物にフィクションを交えながら放送された。今回のまとめでは、悲しい恋の結末とダンスの人生をかけNYに渡ったダニー市川についてまとめる。ダニー市川は、実在の人物だったのか。徹子の部屋に出たダニー市川は誰がモデルだったのか。そしてダニー市川を演じた新納慎也のプロフィールやこれまで演じた作品などについてもまとめる。
目次
ダニー市川はトットちゃんの登場人物
ダニー市川はダンサー
テレビ朝日系列のお昼の帯ドラマとして始まった第2弾は黒柳徹子をモデルにした「トットちゃん!」が放送された。このまとめではトットちゃんが幼い頃、家族で身を寄せていた芸術家たちの住む乃木坂上倶楽部で出会ったダンサーのダニー市川のモデルは誰なのか、徹子の部屋に出演したダニー市川とは実在の人物なのかをまとめる。
NYに移住したダニー市川
「トットちゃん」に登場したダニー市川(新納慎也)は社交ダンスを通じてエミーと知り合い駆け落ちをして乃木坂上倶楽部に身を寄せた。芸術を理解する人たちが集まるアパートでトットちゃんはダニー市川たちと知り合う。しかし戦争によって一度は離れ離れになる乃木坂上倶楽部の面々だったが、無事また逢うことが出来た。しかし戦争の残した貧困からエミーが踊ったダンスにダニー市川が怒り二人は別れダニーは海の向こうに。
1971年9月から1年間黒柳徹子(清野菜名)がNYに留学した時セントラルパークで再会した。その時はミュージカルのダンサーだと自己紹介していたが、何処か歯切れの悪い答えだった。その後20年近く経ってから成功し徹子の部屋に呼ばれるようなミュージカルの関係者になっていた。
ダニー市川は徹子の部屋に出た実在する人物?
ドラマの中でのダニー市川
「トットちゃん」のドラマの中でダニー市川(新納慎也)とは、トットちゃんがまだ幼い頃、伯爵令嬢のエミー(凰稀かなめ)と駆け落ち結婚をする社交ダンスのダンサーとして現れる。幸せは戦争が踏みにじりダニー市川は戦争へと召集される。戻った時にエミーが生活のために社交ダンス以外のダンスで生計を立てていた事を知りそれが許せなくて離婚し海外へ行ってしまった。
ダニー市川とエミーは多くの才能のある訳ありの人生を送っている人たちの住む乃木坂上倶楽部に入居していた。この乃木坂上倶楽部は実在の乃木坂クラブがモデルとなっていた戦前の日本ではモダンなアパートメントだった。ダニー市川とその妻エミーのモデルがいるのか、実在の人物がいるのか調べてみた。まずエミーのモデルの方は皇室の血を引く実在の人物などが候補に挙がっているがモデルとしての決め手がない。
ダニー市川についてはトットちゃんがNY留学した時に再会し、その時にはミュージカルの仕事をしていると言った。トットちゃんは、ダニー市川にエミーがダニー市川も知っているシイナ(小澤征悦)と結婚したことを告げるべきか悩みNYでは言えないままに日本に戻ったことを後悔していた。徹子の部屋にダニー市川が出演した時に、その時の事が話せたというドラマのエピソードもある。
マギー賞を受賞
「トットちゃん」のドラマの中でマギー賞を受賞したダニー市川と紹介され「徹子の部屋に出演している様子が映された。マギー賞とは何なのか、調べるとアメリカの大きな賞の中には見つからなかった。ミュージカルの大きな賞だと「王様と私」で俳優としてノミネートされた渡辺謙が記憶に新しい。ミュージカルでの男性の受賞者で日本人となると、トットちゃんはもちろんダニー市川よりずっと年下の川名康浩の名前があった。
トニー賞ではこの川名康浩が日本人初のトニー賞ベストミュージカルを受賞となっている。1961年生まれなのでこの年生まれた芸能人で言うと田原俊彦・柳葉敏郎・浅野温子など。田原俊彦は黒柳徹子がザ・ベストテンの司会をしていた頃の常連なので年齢が全く違うが、経歴だけダニー市川のモデルにしたのではないかという推察もある。
アメリカにトニー賞と同等またはミュージカルの有名な賞があるのかわからなかったのであるが、ダニー市川のモデルとなる人物の受賞歴は探せなかった。
ドラマでは徹子の部屋に出演
徹子の部屋に呼ばれるのはある程度の実績があり、結果を残した人が多い。マギー賞の所でも述べたが、マギー賞は実在しない。実在しない賞をトニー賞として上では述べたが、ダニー市川はどのような実績で徹子の部屋に出られたのだろうか。
実在したかは不明
ダニー市川のモデルは誰なのか、エミーの方にはそれらしき候補は上がる。しかしダニー市川についてはモデルになった男性が見つからない。その事からダニー市川というのは実在の人物ではなく物語上の架空の人物ではないかという説もある。
ダニー市川は徹子の部屋に出演していない?
ダニー市川が実在しないという仮説を立てると、もちろん徹子の部屋に出演は不可能である。徹子の部屋に呼ばれるゲストは黒柳徹子があちこちで活躍している人を呼ぶため、公開されている情報だけ見てもダニー市川に該当する人物を特定することは出来なかった。
ドラマのダニー市川は黒柳徹子の願い?
ダニー市川についてはいくつかの仮説がある。戦争に行ったまま戻ってこなかったという説。エミーと離婚しアメリカに渡ったがそのまま結果を残せず消息を絶ってしまった説。脚本家と黒柳徹子の話し合いでせめてフィクションを交えたドラマの中では、成功させてあげたいという黒柳徹子の願いがあったのではないかという説がある。
マギー賞のところで述べた川名康浩のように世界に挑戦し、日本人として結果を残した男として幼い頃からの知り合いのダニー市川を物語の中だけでも成功させてあげたかったのではないかなどの仮説もある。またNYで出会っていたところまで実在していたのだとしたら、エミーのその後を伝えなかった後悔を昇華したかったのではないかという説もあった。
ダニー市川を演じる新納慎也とは?
新納慎也のプロフィール
「トットちゃん」のドラマの中でダニー市川を演じた新納慎也(にいろしんや)は、1975年4月21日兵庫県生まれの俳優。16歳でスカウトされモデルとして活動後、大阪芸術大学舞台芸術学科演劇コースに入学した。2年生を終了した時点で大学を辞め20歳で上京し、1994年から舞台俳優として活動を始めた。このころの新納慎也の芸名は名字だけの「NIIRO」を使っていた。
1997年NHKの子供番組「にこにこぷんがやってきた」の歌のお兄さんとして2年間出演している。この頃の芸名はNIIRO(ニイロ)であるが、歌のお兄さんとしては新納慎也の名前で活動していた。現在の新納慎也と改めたのは2003年12月からである。
新納慎也の経歴
新納慎也は16歳でスカウトされたモデルの仕事も神戸出身という事もあり、大阪を拠点とした仕事をしていた。関西に流れるCMや雑誌、OSAKAコレクションなど学業と両立しながら続けていた。モデルとしても人気があった。阿部寛・井浦新などモデルから俳優として成功しているように新納慎也も俳優を目指し俳優として学べる大学に入った。
上京後俳優を目指しながらNHKの歌のお兄さんとしての活動を2年間行う中で、歌って踊れるミュージカル俳優としての要素を武器にして新納慎也は、ミュージカルの世界に踏み出す。その後ミュージカルの舞台を数多く踏んだ後「エリザベート」のトートダンサーと呼ばれる「黒天使」では8人くらいの男性ダンサーが死を表現して踊るのだが、独特の雰囲気のある新納慎也はその中でも目立つ存在であった。
客演として参加したStudio-Life公演「OZ」でも新納慎也の個性的な表現をする演技は評判を呼んだ。その個性的な表現力・存在感は「ミュージカル界の異端児」とも呼ばれた。三谷幸喜の依頼により香取慎吾主演の「TALK LIKE SINGING」でアメリカブロードウェイでのデビューもした。俳優業としてテレビドラマにも参加しNHK大河ドラマの「真田丸」では悲劇の豊臣秀次を演じた。
豊臣秀次は、「真田丸」の中で人気のあるキャラクターであったが、数えきれないほどの側室がいる秀吉にやっと息子が生まれたことで、後継ぎの可能性のある秀次は秀吉の命令により、寺に蟄居させられた。謀反の疑いをかけられて非業の死を遂げる役である。新納慎也の秀次が亡くなった時、ネットでは秀次ロスという言葉もあった。
ダニー市川にモデルはいる?
モデルがいたかは不明
出典: https://thetv.jp
ダニー市川が実在するかどうかが、不明なのでモデルについても不明である。しかし「マギー賞を受賞」と「ドラマのダニー市川は黒柳徹子の願い?」のところでも述べてきた仮説のようにトニー賞を初めて受賞した日本人である川名康浩の成功までの過程を、NY進出後のダニー市川に当てはめたのではないかというモデル説もある。
特にダニー市川が海を渡ってエミーや乃木坂上倶楽部というアパートメントを去って行ったことをエミーとトットちゃんが語り合うシーンは「もう2度と会えない人の様だった」という意見もあったため、死亡説も強く残っている。
モデルが徹子の部屋に出演の可能性は?
「トットちゃん」のダニー市川のNYに行ってからのモデルを川名康浩と仮定してここでは、川名康浩が「徹子の部屋」に出演する可能性について述べる。川名康浩は元々劇団四季の俳優であった。そこから何のコネも元手の金すらないままにNYのブロードウエイを目指して海を渡ったという。この点においてダニー市川もアメリカには何のコネも金もなかった点は共通している。
ダニー市川はダンサーとして海を渡っているが、川名康浩はプロデューサーとしてブロードウエイの高い壁に果敢に挑んだと落語家の立川志の輔が自身のブログで書いている。新作ミュージカルが出来た時のオープニングパーティがNYで行われるのに、一緒に喜んでほしいと立川志の輔に連絡するような仲らしい。もちろん仕事のある立川志の輔は行けなかったという。
出会いのことなどは特に書かれていないので不明だが、川名康浩が劇団四季にいた頃からの知り合いでは?と推察する。立川志の輔は川名康浩が「挫折を味わい、弱音を吐いても」と川名康浩が夢を実現させるために成功するかどうかも分からない舞台へのスポンサー探しを頑張った話をブログに書いている。この点についてミュージカルファンのブログに川名康浩の成功の秘訣として次の3点が描かれていた。
自分を応援してあげる
周りは気にしない
好きなものなら諦めない
立川志の輔のブログによると住んでいる拠点はNYの様で、毎年正月に立川志の輔のパルコ劇場で行われる落語を聞きに来るのだという。全く日本に帰らないわけでもないので撮影期間が合えば「徹子の部屋」に出演は可能かもしれない。川名康浩のトニー賞を取った「キンキーブーツ」(2013年)は日本でも三浦春馬・小池徹平というキャストで演じたミュージカルが話題になっている。
今の時代は世界に拠点を置いて活躍する日本人も増えている。演劇界では渡辺謙・真田広之は「ラストサムライ」以降ハリウッドやブロードウエイでの仕事も増えている。スポーツも野球だけでなくサッカー・バスケットボール・テニスと多くの才能が海外へ進出している。
そんな一歩を記した人として、よばれても不思議ではない人物である。ダニー市川に本当のモデルがいたとしたら、黒柳徹子よりも15~20くらい年上である。年齢的に出演は不可能なのではないかと推測されている。
ダニー市川に関する感想や評価は?
NHKの仕事や契約していた仕事を全部お休みしてニューヨークにやってきたトットちゃん。そこでダニー市川(新納慎也)と再会する。ミュージカルダンサーと言いつつ自分の事を「俺なんか」というダニー市川。「明日からのツアー」という言葉も「本当は仕事がないのでは?」と疑う意見も多かった。
『トットちゃん!』展開が気になりつつ、Twitterからの情報を遮断し、先程見ました。
— まきまき🏉かなめのミカタ (@kanamemaki1) November 16, 2017
えっ?シイナさんと???
ダニーは???
え〜〜〜〜〜〜⁉️と混乱しながらスカステ付けたらエミーがバトラーでまた混乱(°_°)
でも今日のエミー、可愛いかったな☺️💕#凰稀かなめ#エミー市川#トットちゃん! pic.twitter.com/AMyPpsfguD
月を見上げながら海の向こうに去って行ったダニー市川を思っていたエミーが、次第に他の男に心を寄せていくのは自然な流れである。けれど視聴者としてはダニー市川をずっと思っていてほしいという思いもあったようだ。その為シイナとエミーの結婚に驚いた人も多かった。
『Pajama Game』昼夜間。
— 新納慎也(Shinya NÎRO) (@ShinyaNIRO) October 8, 2017
また『トットちゃん!』のセリフを覚える!実はダニーさん最後のシーンが次の休演日に撮影なのだ!
いよいよこの二重生活も終わる!
頑張りどころっ!!
そしてまた夜には2枚目シドを演じますよ。#パジャマゲーム
#トットちゃん pic.twitter.com/5u3U7nwEKI
舞台とドラマの撮影を掛け持ちしながら演じている新納慎也のつぶやき。ダニー市川としては70歳くらいの年齢の紳士を演じ、舞台の上では「Pajama Game」の二枚目シドを演じる。化粧の右半分と左半分がそれぞれの役のメイクのサービスショットになっている。
そろそろ締めで回想まじえるトットちゃん!新納慎也…ダニー、ちゃんとミュージカルやってたんだ…腐ってなかったんだ…ダークファンタジー…。人生はプレッツェルの味…。プロフェッショナルとは何か。朝から肉を食うこと。城田優とずっと付き合っていたのね…。黒柳徹子が見送ってきた人々を思う週。
— 吉田潮 (@yoshidaushio) December 15, 2017
多くの帯ドラマなどでは後半はこれまでの思い出の人たちが回想シーンで流れる事が多い。海の向こうに消えたように見えたダニー市川が、成功してドラマに戻ってくるシーンは、ホッと胸をなでおろした人も多かった。
ダニー市川は実在する人物?まとめ
「トットちゃん!」は黒柳徹子・黒柳朝の人生を描いたテレビ朝日系列で放送された帯ドラマである。NHKの朝ドラのようにじっくりと作り込み、人間がその人生の中で出会う人たちの様子を描いている。今回のまとめでは、ダンサーのダニー市川についてまとめた。戦争前・戦争・戦争後と時代に人生を狂わされた人も多い時代である。今回取り上げたダニー市川も戦争がなければエミーと添い遂げる人生もあったはずである。
結局ダニー市川が誰であるのか、実在の人物の特定は出来なかった。けれどダンス・ミュージカルというジャンルで探していくと、いろいろな挑戦をしている人の人生の情報などにも触れることが出来た。ダニー市川を演じた新納慎也はこの作品でも輝いていたが、舞台でもまた違う魅力が見られる。気になる方はドラマ・舞台とチェックしてみては?