べっぴんさんのKADOSHOのモデルは丸紅?エイス倒産やキアリスとの関係も考察

2016年に放映されたNHK朝のテレビ小説「べっぴんさん」は子供服を中心とするアパレルブランド、ファミリアをモデルにした立志伝的ドラマです。このドラマには他にも大手商社であるKADOSHO(カドショー)やアパレルブランド、エイスが登場します。KADOSHOの社長は古門充信ですが、実在の大手総合商社丸紅をモデルにしているのではないかと言われています。ここでは「べっぴんさん」に登場する企業・人物・ブランドのモデルについて考察していきます。

べっぴんさんのKADOSHOのモデルは丸紅?エイス倒産やキアリスとの関係も考察のイメージ

目次

  1. べっぴんさんのKADOSHO(カドショー)とは?
  2. べっぴんさんのKADOSHOのモデルは丸紅?
  3. べっぴんさんのKADOSHOとエイスの関係
  4. べっぴんさんのKADOSHOとキアリスの関係
  5. べっぴんさんのKADOSHOに関する感想や評価
  6. べっぴんさんのKADOSHOのモデルまとめ

べっぴんさんのKADOSHO(カドショー)とは?

NHKテレビ小説「べっぴんさん」は2016年に放映されました。「べっぴんさん」は子供服を中心としたアパレルブランド、ファミリアの創業から成長までを描いたドラマとして知られています。劇中ではキアリスというブランドを主人公たちは立ち上げますが、その成長過程で絡んでくる大手総合商社がKADOSHO(カドショー)です。

NHK朝ドラ「べっぴんさん」に登場する大手総合商社KADOSHO(カドショー)の社長は古門充信です。KADOSHO(カドショー)にも古門充信にもモデルとなった企業や人物が存在すると言われており、それは日本を代表する総合商社丸紅なのではないかと分析する人もいます。ここではべっぴんさんに出てくるKADOSHO(カドショー)・古門充信・エイスに至るまでモデル企業や人物を考察していきます。

べっぴんさんの作品情報

NHKの連続テレビ小説「べっぴんさん」は2016年度下半期の朝ドラとして放映されました。主演は芳根京子です。昭和時代の兵庫県神戸市や大阪府を舞台にして子供服中心のアパレルブランド、キアリスを立ち上げた女性たちの半生を描いた作品です。平均視聴率は20.3%、最高視聴率は21.1%を記録しヒット作の多いNHK朝ドラの中でも確固たる地位を作り上げたと言われています。

NHK朝ドラ「べっぴんさん」は本放送時の好評を受けてスペシャルドラマ「恋する百貨店」とスピンオフラジオドラマ「たまご焼き同盟」さらにスピンオフドラマべっぴんさん特別編「忘れられない忘れ物~ヨーソローの一日~」がいずれも2017年に放映されました。また「べっぴんさん」はブルーレイとDVDが発売されており、容易に鑑賞することが可能です。

KADOSHOは大手商社

NHK連続テレビ「べっぴんさん」に登場するKADOSHO(カドショー)は日本有数の大手総合商社です。べっぴんさんの「大阪万博編」に登場します。KADOSHO(カドショー)は岩佐栄輔が立ち上げたファッションブランド、エイスに出資することとなります。そして出資を受けたエイスは資本を元手にして全国展開をしていくこととなります。

KADOSHOの社長は古門充信

NHK朝ドラ「べっぴんさん」に登場する大手商社KADOSHO(カドショー)の社長は古門充信です。古門充信は新進気鋭のファッションブランドであるエイスに多大なる関心を持ち、栄輔に出資の話を持ちかけます。また、後に坂東すみれたちが立ち上げたアパレルブランド、キアリスにも興味を持ちキアリス銀座出展計画の資金提供を持ちかけることとなります。

連続テレビ小説「べっぴんさん」 | NHKドラマ

べっぴんさんのKADOSHOのモデルは丸紅?

ここではNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」に登場する大手商社KADOSHO(カドショー)のモデル企業について考察していきます。KADOSHO(カドショー)にはモデル企業があると言われており、それは日本を代表する総合商社である丸紅株式会社ではないかと分析する人もいると言われています。KADOSHO(カドショー)のモデルが本当に丸紅株式会社であるのかを取り上げていきます。

KADOSHOのモデルは丸紅

NHK朝ドラ「べっぴんさん」の「大阪万博編」に登場する大手商社KADOSHO(カドショー)のモデルとなった企業は日本を代表する有数の総合商社丸紅株式会社であると推察する人が多いと言われています。その理由については後述しますKADOSHO(カドショー)とエイスの関係性が丸紅株式会社とVANの関係性ととても良くにているからだと分析する人もいます。

古門充信の実在モデル

NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」に登場する大手総合商社であるKADOSHO(カドショー)の社長を務めているのは古門充信です。この古門充信にもモデルとなる人物がいると言われています。古門充信のモデルだと言われている人物は丸紅株式会社5代目社長の檜山廣であると推察する人が多いと評されています。

「べっぴんさん」の古門充信のモデルとなった人物だと言われている丸紅株式会社5代目社長檜山廣は1909年生まれで現在の一橋大学である東京商科大学を卒業後、丸紅株式会社の母体となった大同貿易に入社し、頭角を現しました。1964年に社長に就任し、1975年まで社長を務めました。その後は同社会長も務めました。丸紅株式会社の中興の祖と呼ばれています。

丸紅株式会社5代目社長である檜山廣は丸紅株式会社を一大総合商社へと成長させた中興の祖として知られています。また、檜山廣は戦後最大の疑獄事件と呼ばれているロッキード事件の中心人物の一人として有罪判決を受けました。そして実刑が確定しました。しかし、高齢のために刑の執行は停止の状態となり、彼は収監されることなく2000年に亡くなりました。

モデルとなった丸紅の歴史

ここでは「べっぴんさん」に登場する大手商社KADOSHO(カドショー)のモデルになったのではと言われている総合商社丸紅株式会社の歴史を紹介していきます。丸紅は1858年に創業者伊藤忠兵衛が麻布の卸売業として始めた事業がルーツとなっており、同じく日本有数の総合商社である伊藤忠商事株式会社とは兄弟会社と呼べる関係です。丸紅は1872年に呉服商の「紅忠」という屋号で事業展開していきます。

「紅忠」はその後同根会社である伊藤忠と分割・合併を頻繁に繰り返しながら1921年に株式会社丸紅商店となりました。その時の社長は伊藤忠兵衛の義理の甥にあたる七代目伊藤長兵衛でした。1941年には丸紅・伊藤忠・岸本商店が合併し三興株式会社となり、さらに1944年には三興・大同貿易・呉羽紡績が合併して大建産業へと名称を変更しました。大同貿易は檜山廣が大学卒業後に入社した会社です。

大建産業は第二次世界大戦後に過度経済力集中排除法の適用を受けます。俗に言う集排法とはGHQが主導で行なった財閥解体のための法律です。日本有数の巨大企業となっていた大建産業は集排法によって①伊藤忠商事②丸紅③呉羽紡績④尼崎製釘所⑤大建工業へと分割させられました。この丸紅が現在も続いている私たちが知るところの丸紅株式会社なのです。

丸紅株式会社は2019年8月現在、食品・穀物・繊維・ライフスタイル・衣料・情報・金融・不動産・農業・化学品・紙パルプ・石油・金属・鉄鋼・石炭・電力・発電・航空・船舶・自動車などありとあらゆる分野を扱っている総合商社として拠点数67カ国・地域、132カ所、関連企業40社以上という日本を代表する一大総合商社として世界にその名を轟かせています。

べっぴんさんのKADOSHOとエイスの関係

NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」にはエイスというアパレルブランドが登場します。このエイスとKADOSHO(カドショー)との関係が丸紅株式会社と実在したファッションブランドVANの関係ととてもよく似ていると分析するファンが多いと言われています。ここではKADOSHO(カドショー)とエイスの関係について紹介していきます。

「ぺっぴんさん」に登場するアパレルブランド、エイスは岩佐栄輔が立ち上げました。栄輔は主人公すみれの良き協力者でした。すみれのことが好きでしたがすみれの夫紀夫が戦争から帰還したことを受けて彼女の前から姿を消しました。栄輔はその後渡米して若者のファッション文化を学び、帰国後に立ち上げたのがエイスです。大急百貨店に出店し、社長としての才覚を見せていきます。

エイスはその勢いを拡大させていきます。その過程でKADOSHO(カドショー)から出資を受け東京進出を果たしました。栄輔自らメディアに出演するなどまさに時代の寵児となったのです。大阪万博の閉会式のプロデュースを任される、速いスピードでの店舗展開などその勢いは衰えることを見せませんでした。

エイスのモデルはVAN

NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」に登場するファッションブランド、エイスのモデルはかつて1960年代に一世を風靡したブランドVAN(株式会社ヴァンヂャケット)であると言われています。VANは日本の男性ファッションデザイナーの草分けとも言われている石津謙介が1951年に創業したブランドです。ニューイングランド風のファッションをアイビーと名付けて日本に持ち込みました。

アイビーファッションは当時の日本の若者たちの間で瞬く間に大流行しました。やがて1954年にはVANブランドを打ち出してVANは1960年代のファッション業界の最先端を走り続けることとなりました。

VANと丸紅の関係

VAN(株式会社ヴァンヂャケット)は1969年頃より丸紅から出資を受けていました。石津謙介の放漫経営が原因でメインバンクの三和銀行が融資から撤退したことを受けての丸紅参入でした。丸紅側はVANを自社に取り込むことが真の目的だと言われていますが、石津は伊藤忠・三菱商事からも出資を受けることで巧みにこれを交わし、出資金を元手に急速な店舗拡大路線を推し進めていきました。

しかし、石津謙介の放漫経営は変わらない状態で売り上げが上がっても赤字経営の状態が長く続き、また出資側企業の足並みも揃わなかったことも一因となり、株式会社ヴァンヂャケットは1978年4月に倒産しました。石津謙介はその後もフリーのファッションデザイナーとして活動しましたが、2005年5月24日に93歳でこの世を去りました。

エイスは倒産する?

NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」のストーリーの中ではエイスは残念ながら倒産してしまいます。株式会社ヴァンヂャケットの倒産とは若干様相が異なっており、エイスが減収に転じた時にKADOSHO(カドショー)が即座に出資を打ち切ったことが影響しての倒産です。その後栄輔はファッション評論家として執筆や講演活動を行なっていくこととなります。

べっぴんさんのKADOSHOとキアリスの関係

ここではNHK朝ドラ「べっぴんさん」において主人公たちが立ち上げた子供服メインのアパレルブランド、キアリスとKADOSHO(カドショー)との関係について取り上げていきます。KADOSHO(カドショー)は銀座へ出店を計画しているキアリスに対して資金援助を申し出るなど協力体制を築こうとしていました。

キアリスのモデルはファミリア

NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」に登場するキアリスのモデルは子供服で有名なアパレルブランド、ファミリアです。ファミリアは創業者坂野惇子・田村光子・田村江つ子・村井ミヨ子の4人を中心に「良心的な育児用品を母親と子供のために」という思いで立ち上げられました。ファミリアは阪急百貨店への出店をきっかけにして大きく生長していき、全国的な知名度を得るに至りました。

皇室御用達ブランドとしての地位

ファミリアは関西を中心に根強い人気を誇っている子供服アパレルブランドです。ファミリアが抜群の知名度と信頼を誇っていると言われている大きな要因にファミリアが皇室御用達ブランドとして知られていることがあります。皇室御用達ブランドとなったきっかけは皇太子妃美智子様(当時)が第1子をご懐妊された時に坂野惇子が宮中から仕度を仰せつかったということがあります。

べっぴんさんのKADOSHOに関する感想や評価

ここではNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」のKADOSHOに関する感想や評価を取り上げていきます。Twitterでの感想や評価を紹介します。べっぴんさんのKADOSHOは果たしてTwitter上でどのような感想や評価を受けているのでしょうか?それではご覧ください。

「べっぴんさん」のストーリーの中でKAOSHOがキアリスの銀座出店計画に出資を申し出たエピソードをご覧になった方のツイートです。KADOSHOがキアリスを取り込もうとしているところを上手に利用すれば良いけど、迷っているすみれに感情移入されているようです。

「べっぴんさん」でKADOSHOの古門充信社長がキアリスの面々に「子供服なんか作っているのはもったいない」と言い放ったことに対して嫌悪の感想を持たれた方のツイートです。

「べっぴんさん」のストーリーの中で効率化こそが日本の進歩だと力説する古門充信と若者のポイ捨てに危機感を抱く坂東すみれとの対比が見事であるとの感想をお持ちの方のツイートです。

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べっぴんさんのKADOSHOのモデルまとめ

NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」のKADOSHOやエイス、キアリスのモデルについて調査・考察して紹介してきました。ドラマに登場する企業やブランドのモデルを知ることでまた違った角度から「べっぴんさん」の世界を堪能することができるとも言われています。是非「べっぴんさん」をお楽しみください。

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