白い巨塔・唐沢寿明版の最終回あらすじと結末ネタバレ!財前のモデルや原作小説も紹介

唐沢寿明主演のドラマ「白い巨塔」のあらすじを、最終回・結末までネタバレで紹介します。ドラマ「白い巨塔」の原作は、山崎豊子の小説「白い巨塔」で、大学病院の医局で繰り広げられる権力争いを描いた作品です。主人公の外科医・財前五郎は、教授になるためならどんなことでもする野心家です。今回は、何度か実写化された作品の中で、唐沢寿明の主演版について紹介します。また、原作小説のあらすじも結末までネタバレで紹介します。

白い巨塔・唐沢寿明版の最終回あらすじと結末ネタバレ!財前のモデルや原作小説も紹介のイメージ

目次

  1. 白い巨塔(唐沢版)とは?
  2. 白い巨塔(唐沢版)のあらすじネタバレ
  3. 白い巨塔(唐沢版)の最終回結末ネタバレ
  4. 白い巨塔(唐沢版)の財前のモデル
  5. 白い巨塔(唐沢版)の原作小説あらすじネタバレ
  6. 白い巨塔(唐沢版)のドラマキャスト
  7. 白い巨塔(唐沢版)に関する感想や評価
  8. 白い巨塔(唐沢版)の最終回ネタバレや原作小説まとめ

白い巨塔(唐沢版)とは?

唐沢寿明主演のドラマ「白い巨塔」とは、大学の医学部附属病院を舞台に、医局で繰り広げられる権力争いを描いた作品です。山崎豊子原作の小説「白い巨塔」のドラマ化作品です。ドラマ「白い巨塔」は、2019年の5月に岡田准一主演で放送されましたが、過去に何度も映像化されており、代表的な作品としては、1978年の田宮二郎主演版、2003年の唐沢寿明主演版があります。

ここでは、2003年に放送された唐沢寿明主演の「白い巨塔」のネタバレあらすじを、最終回・結末まで紹介し、また、山崎豊子による原作小説「白い巨塔」のあらすじも、ネタバレで結末まで紹介します。さらに唐沢寿明主演のドラマ「白い巨塔」の、主なキャストの紹介もします。

白い巨塔(唐沢版)のドラマ情報

唐沢寿明主演の「白い巨塔」は、2003年に放送されたドラマです。放送期間は、フジテレビ系で、第1部が2003年の10月から12月まで全10回、第2部が2004年の1月から3月まで全11回が放送されました。この作品は山崎豊子の小説「白い巨塔」が原作で、物語の設定は1960年代ですが、ドラマ「白い巨塔」では放送当時(2003年)の医学の水準に合わせて描かれています。

唐沢寿明主演のドラマ「白い巨塔」の視聴率は、毎回20%を超え、最終回には32.1%を記録しました。この記録は、1978年版(主演・田宮二郎)の最終回の31.4%を超える数字となり、連続ドラマの記録としても屈指の数字となりました。今回は、唐沢寿明主演のドラマ「白い巨塔」の最終回・結末のネタバレあらすじを紹介し、主人公の財前教授のモデルについても見ていきます。また、山崎豊子の原作小説についても紹介します。

白い巨塔(唐沢版)の主題歌

唐沢寿明主演のドラマ「白い巨塔」の主題歌は、タイトル「アメイジング・グレイス」で、ヘイリー・ウェステンラが歌っています。ヘイリー・ウェステンラはニュージーランド人です。2008年の6月に「アメイジング・グレイス」と日本のポップス曲をカバーしたアルバム「純~21歳の出会い」を発売しました。

白い巨塔(唐沢版)の原作者

唐沢寿明主演のドラマ「白い巨塔」の原作者は、山崎豊子です。小説「白い巨塔」は「サンデー毎日」で、1963年の9月から1965年の6月まで連載されました。文庫版は新潮文庫から全5巻が刊行されています。大阪の国立大学医学部の附属病院を舞台に、教授の椅子を狙う野心溢れる外科医を主人公に、医局に渦巻く重厚な人間模様を描いた作品です。

原作者の山崎豊子は、大阪市出身ということで、大阪の世相を描いた作品が多く、「白い巨塔」の舞台も大阪大学がモデルとされています。「華麗なる一族」も関西の銀行が舞台です。戦争を題材にした小説3部作と言われているのが「大地の子」、「不毛地帯」、「二つの祖国」です。また、航空会社の闇を描いた小説「沈まぬ太陽」があります。山崎豊子は、直木賞、菊池寛賞、毎日出版文化賞の特別賞など多数の受賞歴があります。

白い巨塔 2003年10月9日(木)放送 #1 - フジテレビ

白い巨塔(唐沢版)のあらすじネタバレ

ここから、唐沢寿明主演のドラマ「白い巨塔」(2003年)のあらすじを、ネタバレで最終回・結末まで紹介していきます。野心溢れる外科医・財前を演じる唐沢寿明の演技が良いと言われているドラマ「白い巨塔」の2003年版のネタバレあらすじを、最終回・結末まで紹介していきます。

あらすじネタバレ①権力闘争

あらすじネタバレ①財前五郎は浪速大学の医学部付属病院・第一外科の助教授です。食道ガンの手術において天才的な技術を持つ財前は、次々と手術を成功させています。野心家の財前は、次の教授の椅子を狙っていますが、財前とは不仲の第一外科・東貞蔵教授は妨害をします。東教授は退官の日が迫っており、周りは財前が次期教授の座に就くだろうと思っていました。しかし東教授は教授選に、石川大学の助教授・菊川を推薦します。

東教授の思惑を察知した財前は、医学部長の鵜飼教授を取り込むため、高価な贈り物をしますが、鵜飼教授の反応に手応えを感じられません。焦った財前は妻・杏子の父・財前又一の援助により鵜飼の恩人である地区医師会の岩田会長にすり寄ったり、教授選の選考委員に賄賂を贈ったりするなど、教授になるためならどんなことでもします。

患者よりも教授選を優先する態度に、第一内科の助教授で同期の里見脩二は、財前に注意を促しますが、財前の意思は変わりません。財前の勝利はほぼ確実かと思われましたが、選考委員に大河内教授が名乗りを上げました。大河内教授は、医局内部で繰り広げられる権力闘争による賄賂の応酬や、おべっかなどの茶番劇を極度に嫌っています。そのため大河内教授は、教授を全国から公募すると発表します。それを聞いた財前は動揺します。

教授になるため手段を選ばない財前は、自分を嫌っている東教授の手術の助手をしたいと申し出ます。さらに財前は、教授になりたいわけではない、などという素振りをして、大河内教授に良い印象を持ってもらうための芝居をするなど、教授選に向けてあらゆる手立てを講じます。

あらすじネタバレ②勝者の財前

あらすじネタバレ②いよいよ教授選が始まりました。東教授が、表向きの理由として、財前か菊川かどちらかに決めることができない言い、投票を辞退しました。食道ガンの佐々木の診察中にそのことを知らされた財前は、診察を止めて飛び出していきました。菊川も最終決戦まで残っており、財前の派閥の医局員・佃と安西が、菊川に辞退を迫ります。財前の部下たちの行いを知った鵜飼医学部長は怒りをあらわにします。

財前は票のためになりふり構わず教授たちに縋りつきます。そして投票の結果、財前の教授就任が決定。財前は、東教授退官の日に佐々木の手術をすると言いました。里見や柳原から、転移の可能性を考え、検査をしてはどうかと提案されますが、検査で手術の日が遅れることを避けたい財前。その理由は、東教授最後の総回診に医師たちが同行できない状況を作りたかったのでした。教授として総回診する財前の姿を、じっと見つめる里見。

あらすじネタバレ③思わぬ誤診

あらすじネタバレ③手術後、佐々木の病状が悪化します。財前は術後の肺炎だと言い、柳原に処置させました。その後もますます悪化していく佐々木を診察することなく、財前は学会出席のためポーランドへ向かいました。里見や柳原が危惧した通り、佐々木のがんは転移していました。何度も財前に連絡をしますが、返事は返ってきません。ついに佐々木は亡くなりました。

財前がポーランドから帰国すると、佐々木の息子・庸一がやって来て、父親が死んだのはお前のせいだと言いました。佐々木の親族は財前を医療ミスで訴えることにしました。佐々木の妻・よし江は弁護士を探すため奔走しています。そしてたどり着いたのが関口弁護士でした。

よし江からの訴えによって調査を開始した関口弁護士ですが、今や教授となった財前の下では、決め手となるような証拠を集めることができません。大学病院の会議で、佐々木のカルテが病院側の弁護士によって改ざんされていきます。その様子を見た里見は、会議室を出ていきました。里見は、財前が行った治療について裁判で証言することを関口に約束します。

あらすじネタバレ④裁判の始まり

あらすじネタバレ④財前の医療ミスについての裁判が始まりました。里見は患者の側に立って証言する決意です。里見は、患者の佐々木はガンの転移が疑われ、財前に詳しい検査を薦めたけれど、財前は検査をせず手術を強行したと証言しました。大河内教授も財前のミスだとはっきり証言しました。しかし、鑑定医からの報告は財前に有利なものとなりました。

関口弁護士は里見の元を訪れ、患者側に添った鑑定が出来れば財前を追い込むことができると言いました。里見は真実を証言することを約束します。

あらすじネタバレ⑤裁判の勝敗

あらすじネタバレ⑤裁判は財前の勝利となりました。家族は不服として控訴しました。しかし、大学を敵にまわしたくない人ばかりで、新しい証言や証拠を集めることができません。里見は浪速大学を辞め、千成大学へ転職。関口は財前を嫌う東に会いますが、患者側で証言することを拒否します。財前は一審の勝利に気を良くし、がんセンターの予定地で、世界のがん治療のトップとして最上階に君臨する姿を想像します。

里見が東に会い、財前が佐々木の精密検査を省き、手術を強行した理由を話しました。東の退官日、財前が東と会いたくないからという理由で手術を急いだのだと里見から聞いた東は、患者側に協力することにしました。第二審が始まりました。東が証言に立ちましたが、病院側の弁護士によって財前に対する個人的な恨みだと言われてしまいます。医師たちの証言は難解で、佐々木の遺族は敗北感を味わいます。

次の法廷で財前は尋問を受けます。関口の尋問に対する答えに詰まった財前は、部下の柳原に責任を押し付け始めました。柳原はたまらず「嘘だ」と叫びました。法廷は騒然となり、その日は閉廷しました。財前は、カンファレンスの記録が残っていたことを思い出し、その記録を処分してしまいました。公判ではカンファレンスの記録は無くても「術前説明」が提出されました。

「術前説明」が証拠として認められ、財前は窮地に立ちます。そしていよいよ公判となり、財前は負けました。その直後、財前が倒れ、検査の結果、肺がんを患っていることがわかりました。財前は、かつての師匠で、唯一信頼できる東に手術を依頼します。

あらすじネタバレ⑥末期がん

あらすじネタバレ⑥手術が始まり、胸部を開いて見ると、胸膜すべてを覆うがん細胞に東は絶句します。財前の病状は最早手遅れの状態です。ここまで、唐沢寿明主演の2003年のドラマ「白い巨塔」のあらすじを、ネタバレで紹介してきました。自身が末期のがんだと知った財前。ここから唐沢寿明主演のドラマ「白い巨塔」の最終回を、ネタバレで見ていきます。

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白い巨塔(唐沢版)の最終回結末ネタバレ

ここまで、唐沢寿明主演のドラマ「白い巨塔」のネタバレあらすじを見てきました。教授の椅子を掴んだ財前でしたが、医療ミスで告訴されてしまいます。裁判の結果に納得がいかない財前でしたが、病に倒れてしまいました。診断は末期がんでした。突然、栄光の道を断たれた財前でした。ここからは、ドラマ「白い巨塔」の最終回・結末までのあらすじを、ネタバレで見ていきます。

最終回結末ネタバレ①襲う絶望

最終回ネタバレあらすじ①手術を試みたものの手のほどこしようのない病状に東は、何もできずに閉めるしかありませんでした。財前の義父・又一は、手術は成功したと財前に伝えてほしいと言いました。しかし、財前はその嘘に気づきます。そのため財前は里見の元を訪れました。財前を診察した里見。財前の肺がんはステージ4に達し、しかも脳に転移していることも確認されました。余命3ヶ月という診断でした。

財前は自身の病状を冷静に受け止めました。里見が「俺の病院に来い、お前を助けたい」と言いますが、財前は断ります。

最終回結末ネタバレ②財前の言葉

最終回ネタバレあらすじ②財前は、愛人のケイ子を伴って病院の屋上からがんセンターを眺めています。センター長となって最上階の椅子に座る夢を描いていた財前。その夢を目前にして病魔に侵されたのでした。財前は「僕がいなくても誰かがやるんだ、それが死ぬことより悔しい」と言いました。ケイ子に心情を切々と語り、ケイ子を抱きしめる財前ですが、意識を失い倒れてしまいました。

病室に戻された財前の元に里見が駆けつけました。意識が戻った財前に、東は薬を投与しようとしますが財前は拒否します。里見は自身が務める病院に財前を転院させ、緩和ケア病棟で静かに過ごさせたいと思い、財前に進めます。しかし財前はこの病院で死にたいのだと言いました。里見はそれでも次のように財前に声を掛けます。

せめて財前の不安を受け止めたい

里見のその言葉を聞いた財前は、里見の必死の想いを受け止めながらも、苦しい中で次のように答えました。

里見‥僕に不安はないよ。ただ‥‥無念だ

上記の言葉を残した財前は、息を引き取りました。財前の死後、病室に財前から里見に宛てた手紙が残されていました。それは、自身の死後のことについて書いてありました。

最終回結末ネタバレ③手紙の内容


最終回ネタバレ③財前は、自身の命が長くないことを悟り、里見に宛てて次のような手紙を書き残しました。

君にはがん治療の発展に挑んでもらいたい。

遠い未来に、がんによる死がこの世から無くなることを信じている。

ひいては僕の屍を病理解剖のあと、君の研究材料の一石として役立ててほしい。

なお、自らがん治療の第一線にあるものが早期発見できず、手術不能のがんで死すことを心より恥じる。


このように、財前は自らの体を提供することで、がんの治療が発展し、根治できることを願っています。しかし、がん治療の第一人者として、自身のがんを早期に発見できなかったことを恥じています。

白い巨塔(唐沢版)の財前のモデル

上の画像は、ドラマ「白い巨塔」の財前役を演じた歴代の俳優の画像です。向かって左から、1966年の映画版と1978年のドラマ版の田宮二郎、次に2003年版の唐沢寿明、そして2019年版の岡田准一です。原作の作者山崎豊子が描いた主人公・財前五郎のモデルと言われる人物について見ていきます。

財前のモデルは外科医の神前五郎

「白い巨塔」の主人公・財前五郎のモデルとなった人物は、大阪帝国大学(現・大阪大学)の教授で外科医の神前五郎(こうさきごろう)さんという方だそうです。ただし、神前教授は権力争いをしていたわけではなく、名前や肩書を借りただけということで、「白い巨塔」の財前についての様々な設定は、山崎豊子のオリジナルです。

浪速大学のモデルは千葉大学?


「白い巨塔」の舞台は国立浪速大学となっていますが、唐沢寿明主演のドラマ「白い巨塔」のモデルは、千葉大学ではないかと言われています。原作は大阪の大学病院が舞台で、原作者の山崎豊子は、特定の大学がモデルではないと言っています。ドラマでは主要キャストの多くが標準語を話しているということと、当時千葉大学医学部では激しい権力闘争があったからとも言われています。

白い巨塔(唐沢版)の原作小説あらすじネタバレ

唐沢寿明主演のドラマ「白い巨塔」のあらすじを、最終回・結末までネタバレで紹介してきました。ここからは、山崎豊子によるドラマ「白い巨塔」の原作小説のあらすじを結末までネタバレで見ていきます。

原作あらすじネタバレ①権力争いが激しい大学病院

財前五郎は、浪速大学の医学部付属病院・第一外科の助教授です。財前は食道ガンの手術を得意とし、その天才的な技術で次々と成功させています。そんな財前は教授になるという野心を持っています。財前は大阪医師会の有力者である財前又一の娘婿です。元は母子家庭で育ち、慈善団体の支援によって医学部入学を果たせたという「苦学生」でした。

財前は、学生の頃から向上心が強く野心家でした。医師となった財前は、恩人に紹介された財前又一に気に入られ、娘・杏子と結婚し、財前家に入りました。そこからエリートの階段を昇り始めた財前は、教授を目指すことになったのでした。権力争いに明け暮れる大学病院の医局において、財前は教授になるため、特に有名人の手術を優先して行うなど、マスコミを利用して大学内外での名声、知名度を上げていきます。

原作あらすじネタバレ②教授の座を争う決選投票

教授選は、推薦・立候補などの方法で大学病院の内部・外部を問わず公募されます。その際、論文や著作物の数・業績や学会での発表内容、などを判断材料として教授会による投票で、決定されます。浪速大学では、第一外科・東貞蔵教授の退官の日が迫っており、財前はその空いた席を狙います。義父・財前又一の強力な援助の下、金と又一の権力によって教授たちを取り込んでいきます。

第1回目の投票の結果、財前は東教授が自身の後継者として推薦した菊川と、野坂教授推薦の葛西の3人に絞られます。そして最後は財前と菊川の一騎打ちとなり、財前が勝利しました。

原作あらすじネタバレ③転落人生の始まり

財前は権力争いばかりに明け暮れているわけではありません。外科医としても一流です。財前の専門は「食道噴門ガン(現・食道胃接合部ガン)で、財前オリジナルの縫合術を持っています。胃の調子が悪いと訴える佐々木庸平が内科にやって来ました。内科の助教授・里見が診察をしますが、原因を特定できなかったので、里見は財前に佐々木の診察を頼みました。財前は、透視による検査を行い、食道噴門ガンと診断しました。

早速入院した佐々木は中小企業の社長です。しかし、財前にとっては利用価値のない普通の患者ということで、手術を終えると、柳原にすべてを任せて海外の学会へ行ってしまいました。佐々木は術後に容体が悪化し、亡くなってしまいます。手術前から佐々木のガンは肺に転移していたのでした。財前は確かに佐々木のエックス線写真で、肺に影があることを見つけていましたが、佐々木が若い頃患った結核の跡だと思い込んだのでした。

財前は、佐々木の病状を正確に診断していなかったのでした。佐々木の手術の前に、里見や柳原が詳しい検査を進めましたが、財前は検査を怠ったのでした。患者より自身の利益を優先した結果、一人の患者を死なせてしまったのでした。佐々木の解剖が行われ、誤診による死亡だと確認されました。佐々木の遺族は、医療ミスを犯したとして財前を告訴しました。

遺族は、裁判のため証拠集めに奔走します。財前は佐々木を担当させていた柳原に、医療ミスの証拠となるようなものを隠せと言いました。そして医師の小山義信を財前側の鑑定医としました。裁判が始まりました。裁判所から依頼された鑑定医の唐木が、医療ミスではないという証言をしたことで、財前は勝利します。

原作あらすじネタバレ④終わりが見えない裁判

佐々木の妻・よし江が財前勝利を不服とし、関口弁護士とともに控訴します。財前は金と権力によって自身に有利な証言をさせるなど、裁判は財前の思惑通りに進みます。佐々木の遺族が敗北感に襲われるなか、元看護師長の亀山君子が証人となります。君子は日頃、財前の一般患者への対応に腹立たしく思っていたことから、遺族側で証言することにしました。さらに化学療法専門の医師・長谷部も強力することになりました。

控訴審でも勝利を確信していた財前ですが、ここにきて柳原が財前の証言は嘘だと言ったり、第一審で勝利した財前側の河野弁護士が違う事件の弁護に行ってしまったりで、風向きが変わってきました。佐々木の遺族は、ようやく証人や証拠が揃い、裁判は佐々木側の勝利となりました。判決文を聴いた財前は激しく怒り、その場に倒れてしまいました。

原作あらすじネタバレ⑤病魔に襲われる

財前は胃癌と診断されました。里見は、財前には胃潰瘍と嘘を付き、本当の病名を伏せることにしました。そして東に手術を依頼しました。しかし、財前の病状はすでに手遅れの状態となっていました。それでも里見は東に抗がん剤の投与を懇願し、最後まで見捨てないで欲しいと頭を下げるのでした。財前は自身の病状について気づいていました。

教授となってこれから栄光の人生が待っていた矢先の病魔。死期を感じた財前は手紙を書き残します。その内容は、自身の体を解剖し、これからのガン研究に役立てて欲しいと言うものでした。

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白い巨塔(唐沢版)のドラマキャスト

唐沢寿明主演のドラマ「白い巨塔」のあらすじを、最終回・結末まで紹介し、原作小説のあらすじも、結末まで紹介してきました。ここからは、ドラマ「白い巨塔」の唐沢寿明主演版の主なキャストを紹介していきます。

財前五郎/唐沢寿明

2003年版ドラマ「白い巨塔」で、主人公・財前を演じた唐沢寿明は1963年生まれ、東京都出身です。所属事務所は研音です。1980年、16歳から俳優として活動を始めましたが、初めの頃は「仮面ライダー」シリーズや戦隊ものなどのスーツアクター、裏方の仕事などをしていました。1988年のNHK朝ドラ「純ちゃんの応援歌」に出演したことで、全国的に知られるようになり、また、この作品の主演・山口智子と後に結婚しました。

唐沢寿明の主な出演作を紹介します。2002年のNHK大河ドラマ「利家とまつ~加賀百万石物語~」で主演、2008年の映画「20世紀少年」で主演、2009年のドラマ「不毛地帯」で主演、2015年の映画「杉原千畝 スギハラチウネ」で主演、ドラマ「ナポレオンの村」、2017年の映画「LAST COP THE MOVIE」、2019年のドラマ「グッド・ワイフ」、ドラマ「ボイス 110緊急指令室」で主演、などです。

里見脩二/江口洋介

2003年版ドラマ「白い巨塔」で、里見を演じた江口洋介は1967年生まれ、東京都出身です。所属事務所はパパドゥです。1987年の映画「湘南暴走族」がデビュー作にして初主演となりました。1990年代になると「東京ラブストーリー」や「愛という名のもとに」、「101回目のプロポーズ」などに出演しました。中でも「ひとつ屋根の下」シリーズは歴代の最高視聴率という記録を出した大ヒット作品となりました。

江口洋介の主な出演作を紹介します。1999年~2010年のドラマ「救命病棟24時シリーズ」で主演、2009年の映画「GOEMON」で主演、2013年のドラマ「黒澤明ドラマスペシャル 野良犬」で主演、2015年のドラマ「しんがり 山一證券 最後の聖戦」で主演、映画「天空の蜂」で主演、2018年のドラマ「ヘッドハンター」で主演、2019年の映画「コンフィデンスマンJP-ロマンス編-」などです。

鵜飼良一/伊武雅刀

2003年版ドラマ「白い巨塔」で、鵜飼教授を演じた伊武雅刀は1949年生まれ、東京都出身です。所属事務所はパパドゥです。1967年のドラマ「高校生時代」のオーディションに合格。この作品から俳優として活動を始めました。アニメ「宇宙戦艦ヤマト」などで声優などの経験があります。その後1984年のドラマ「金曜日の妻たちへⅡ、男たちよ、元気かい?」で主人公の夫役で出演し、全国的に知られることになりました。

伊武雅刀の主な出演作を紹介します。2010年の映画「桜田門外ノ変」、映画「交渉人 THE MOVIE」、2011年のドラマ「マルモのおきて」、2013年の映画「終戦のエンペラー」、2014年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」、2016年のドラマ「火の粉」、ドラマ「忠臣蔵の恋~四十八人目の忠臣~」、2018年のドラマ「モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-」、2019年のドラマ「レ・ミゼラブル 終わりなき旅路」などです。

東貞蔵/石坂浩二

2003年版ドラマ「白い巨塔」で、東教授を演じた石坂浩二は1941年生まれ、東京都出身です。所属事務所はプロダクション尾木です。1967年、劇団四季で浅利慶太の助手として台本や作詞などを手掛けたことがあります。多数のNHK大河ドラマに出演し、史上最多出演記録を西田敏行とともに持っています。大河ドラマ初主演は1969年の「天と地と」で、1975年の「元禄太平記」、1979年の「草燃える」で主演しました。

石坂浩二の主な出演作を紹介します。1976年~1979年の映画「金田一耕助シリーズ」で主演、1970年~のドラマ「ありがとう」シリーズ、1985年の映画「ビルマの竪琴」、1994年の映画「四十七人の刺客」、2008年のドラマ「魔王」、2009年の映画「沈まぬ太陽」、2012年のドラマ「相棒シリーズ」、2013年の映画「図書館戦争シリーズ」、2017年のドラマ「やすらぎの郷」で主演などです。

白い巨塔(唐沢版)に関する感想や評価

唐沢寿明主演のドラマ「白い巨塔」、最終回の感想です。財前と里見は医師として全く違う道を歩んでいますが、末期がんで余命わずかな財前に対して、里見は精一杯の治療を施してあげたいという思いが伝わってきたということです。財前と里見、裁判では対立した二人でしたが、二人の絆はつながっていて、この方は「尊い」という言葉で表現されています。

唐沢寿明主演のドラマ「白い巨塔」は、仕事、夫婦など、人生の様々なことを深く考えさせてくれるという感想です。長編小説「白い巨塔」が原作のこのドラマは、毎回飽きさせない展開で、最終回まで視聴者を魅了するエンターテイメント作品だという感想です。また、主演の唐沢寿明を始め、キャストも良かったということです。

唐沢寿明主演のドラマ「白い巨塔」は、山崎豊子の原作小説をドラマ化した作品で、主演の唐沢寿明を始め、役者として実績のあるキャストたちによる演技が素晴らしい、最高のドラマだという感想です。また、ドラマ「白い巨塔」の主題歌「アメージング・グレース」が今でも心に残っているそうです。

唐沢寿明主演のドラマ「白い巨塔」の感想です。普段、テレビを見ない方でも最終回まで毎週楽しみにするほど、面白いドラマだったということです。改めて唐沢寿明の演技がすごいということと、原作小説も面白く、ドラマをきっかけに他の山崎豊子の作品も読んだそうです。

唐沢寿明主演のドラマ「白い巨塔」の最終回の感想です。ドラマの最終回・結末、末期がんで志半ばで亡くなる財前を演じる唐沢寿明と、里見を演じる江口洋介のシーンは、演技だということを忘れるほど引き込まれ、泣いたという感想です。

白い巨塔(唐沢版)の最終回ネタバレや原作小説まとめ

いかがでしたか?唐沢寿明主演のドラマ「白い巨塔」のあらすじを、最終回・結末までネタバレで紹介しました。ドラマ「白い巨塔」の原作は、山崎豊子の小説です。今回は2003年に放送された唐沢寿明主演の「白い巨塔」について見てきました。大学病院の外科医で、教授の椅子を狙う財前五郎はあらゆる手段を講じて教授になりましたが、医療ミスによってその栄光は陰りをみせ、さらに末期がんであることが判明しました。

ドラマの最終回・結末で、唐沢寿明演じる主人公・財前と、江口洋介演じる里見のシーンに泣けたという感想がありました。また、原作「白い巨塔」のネタバレあらすじを結末まで見てきました。何度かドラマ化された「白い巨塔」ですが、今回注目したのは唐沢寿明主演版でした。その演技力で多くの視聴者を魅了したドラマ「白い巨塔」2003年版を、どうぞお楽しみ下さい。

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