2019年07月24日公開
2019年07月24日更新
貴族探偵の原作小説をネタバレ!あらすじ・結末やドラマ版との違いは?
『貴族探偵』というドラマをご存知でしょうか?ドラマ『貴族探偵』は2017年にフジテレビで「月9枠」で放送された話題のドラマです。主演は国民的アイドルの『嵐』から相葉雅紀さんを抜擢し、共演に武井咲さん、井川遥さん、生瀬勝久さんなど豪華な俳優が名を連ねています。『貴族探偵』は原作が小説という事もあり、そのストーリーの面白さから話題となりました。今回はそんな『貴族探偵』の原作小説とドラマとの違いや原作小説のあらすじをネタバレ紹介し、結末のネタバレや視聴者から寄せられた感想も合わせてご紹介していきます。
目次
貴族探偵とは?
『貴族探偵』は2017年4月17日から6月26日までフジテレビで毎週月曜日21時から放送された「月9ドラマ」です。主演に相葉雅紀さんを起用し、話題となりました。まず始めに、ドラマ『貴族探偵』についてご紹介していきます。
貴族探偵の作品情報
ドラマ『貴族探偵』は”貴族探偵”と呼ばれる主人公が様々な事件に出くわし、解決に導いていくというストーリーです。よくある”探偵もの”のドラマとは違い、”貴族探偵”は推理をしません。貴族探偵の付き人であるメイド達が代わりに推理をしていくというストーリーになっています。
貴族探偵の概要
ドラマ『貴族探偵』は全11話で構成されています。第27回年間ドラマ大賞2017で「作品賞」、「主演男優賞(相葉雅紀)」、「主題歌賞(嵐「I'll be there」)」を受賞し、”トリプル受賞”として話題となりました。
貴族探偵のスタッフ
ドラマ『貴族探偵』のスタッフは、2015年に同じく相葉雅紀さん主演で放送された「月9ドラマ」の『ようこそ、わが家へ』の脚本・黒岩勉(くろいわ・つとむ)さん、プロデューサー・羽島健一(はしま・けんいち)さん、演出・中江功(なかえ・いさむ)さんが勤められています。
プロデューサーの羽島さんが偶然『貴族探偵』の原作小説を手にした事からドラマ化となりました。偶然にも「月9ドラマ30周年」にあたり、記念作品として放送される事になりました。原作者の麻耶雄嵩(まや・ゆたか)先生の意向から推理シーンは原作小説に忠実に再現されています。
原作は小説
”貴族”が探偵をするという奇想天外なストーリーで話題となったドラマ『貴族探偵』は麻耶雄嵩先生の小説を原作に作製されているドラマです。次は原作小説『貴族探偵』を執筆された麻耶雄嵩先生についてご紹介していきます。
作者・麻耶雄嵩のプロフィール
原作者である麻耶雄嵩(まや・ゆたか)先生は1969年5月29日生まれの小説家・推理作家です。三重県の伊賀市出身で京都大学工学部を卒業されています。在学中に推理小説研究会に所属され、その頃から短編の執筆を始められました。
一般的な”問題作”と呼ばれる小説を一貫して書き続けており、独特の世界観を有し、そのカルト風やマニアックな作風から一部のファンからは熱狂的な指示を得ています。
麻耶雄嵩の主な作品
麻耶雄嵩先生のデビュー作は1991年に発表された『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』です。その後長期にわたり無冠の作家でしたが、2011年『隻眼の少女』で第64回日本推理作家協会賞と第11回本格ミステリ大賞をダブル受賞しました。2015年には『さよなら神様』で第15回本格ミステリ大賞を受賞されています。
麻耶雄嵩先生は「メルカトル鮎シリーズ」、「名探偵 木更津悠也シリーズ」、「神様シリーズ」、「貴族探偵シリーズ」と多くのシリーズ作品が人気となっており、その他単発作品も多く発表されています。
貴族探偵の原作小説のあらすじ・結末をネタバレ
次にそんな麻耶雄嵩先生原作の小説『貴族探偵』についてあらすじをネタバレしていきます。また、合わせて原作小説の結末もご紹介していきます。ドラマとは違った『貴族探偵』となっており、ドラマ同様に人気の高い小説となっています。
ネタバレあらすじ①貴族探偵1話
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小説『貴族探偵』第1話「ウィーンの森の物語」のあらすじです。被害者は密室状態の別荘で殺害された会社社長・都倉政一でした。容疑者は妻、愛人兼秘書、息子、娘、親友で営業部長の正津です。しかし、先に帰宅した愛人も同一犯により殺害されてしまいます。都倉の別荘の鍵が入った妻のカバンから正津の指紋が出た事で、正津が犯人と思われました。
ネタバレです。真犯人は妻の光恵でした。光恵の計画では愛人と同じブランドのカバンを持っていた為、すり替える事によって愛人のカバンにスペアキーを入れ、殺害の罪をなすりつけるつもりでした。しかし、密室のトリックに失敗してしまいます。
その為、急遽計画を変更し、愛人の自宅までスペアキーを取りに行った際に愛人も手にかけ、別荘でトリックに失敗した部屋を作ります。スペアキーを持っている事で疑いの目が晴れると思っていた光恵でしたが、光恵の持っていた愛人のカバンに正津の指紋があり、光恵の犯行の証拠となってしまいました。カバンをすり替えた事が原因で犯行が明かされてしまう結末となりました。
ネタバレあらすじ②貴族探偵2話
小説『貴族探偵』第2話「トリッチ・トラッチ・ポルカ」のあらすじです。廃倉庫から頭部と両腕のない遺体が発見されます。被害者は様々な人物を恐喝していた宇和島逸子です。容疑者として名前が挙がったのは宇和島逸子に恐喝されていた高校教師・浜村です。しかし、浜村には犯行が不可能な事が分かりました。浜村がアリバイ工作をしたのか、真犯人がいるのか状況は混乱していきます。
ネタバレです。真犯人は宇和島のアリバイを証言した美容師の小関でした。小関は宇和島の髪の毛を切っていたと日時を証言し、第3者の目撃証言も得る事で自身のアリバイも証明していました。
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しかし、この時「髪を切られていた宇和島」はマネキンに、宇和島の頭部と両腕をつけたもので、すでに宇和島は殺されていました。これにより目撃証言が覆り、小関が犯人と断定されました。小関は宇和島に恐喝されていた被害者の1人で宇和島を恨んでいました。嘘のようなアリバイ工作が読者から驚きの感想が寄せられ、悲しい結末となりました。
ネタバレあらすじ③貴族探偵3話
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小説『貴族探偵』第3話「こうもり」のあらすじです。高級旅館で殺人事件が起こります。被害者は水橋佐和子という女性です。容疑者は、旦那である水橋、実の姉である真知子、真知子の夫で大物作家の大杉、大杉の友人で佐和子の元彼である堂島、たまたま旅行に訪れていた佐和子の元彼である松野、女子大生の絵美と紀子です。佐和子は男性遍歴が激しく、嫉妬による男の犯行と思われました。
ネタバレです。真犯人は大杉と真知子でした。実は佐和子のお腹の中には大杉の子供がおり、隠蔽する為に殺害したと推理されました。アリバイトリックは双子を使った”入れ替わり作戦”という結末でした。有名人である大杉の双子の弟である貴生川を使って入れ替わり犯行時間を作っていました。しかし、タバコ嫌いな大杉と喫煙者である貴生川の違いによって”入れ替わり作戦”はバレてしまいました。
ネタバレあらすじ④貴族探偵4話
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小説『貴族探偵』第4話「加速度円舞曲」のあらすじです。作家の厄神が別荘の一室で遺体で発見されます。執筆部屋の間取りや別荘の間取りが確認されましたが、なぜか別荘の隅にあった岩が崖下に落とされていました。
ネタバレです。犯人は別荘から遠くない本宅にいた妻と編集者滝野でした。妻と滝野は不倫関係にあり、現場を目撃された厄神は殺害されてしまいました。殺害現場は本宅で、2人はわざわざ遺体を別荘まで運んでアリバイ工作をしていました。その際に邪魔になった岩を崖下に落としてしまいました。しかし結果としてこの落とした岩が原因となり別荘に貴族探偵が訪れるきっかけになる結末となってしまいました。
ネタバレあらすじ⑤貴族探偵5話
小説『貴族探偵』第5話「春の声」のあらすじです。舞台は名家・桜川家です。名家である桜川家の一人娘・弥生の婿養子を迎える為、3人の婿候補が選ばれました。3人がそれぞれ弥生にアピールするものの、弥生は乗り気ではありません。そんな夜に、3人が泊まっている洋館で殺人事件が起きてしまいました。被害者は婿候補の3人です。犯人は婿を取りたくない弥生の犯行かと思われました。
ネタバレです。犯人は婿候補の3人でした。3人それぞれがライバルを消し去ろうと犯行に及びました。しかし、3人が犯人で3人とも殺害されているのでは理屈が通りません。真相は、果物ナイフで刺された婿候補が死んだと思った後に起き上がり、別の婿候補を殺害した後、死亡した為3人とも亡くなるという状況が生まれていました。予想できない真相と結末に、読者から驚きの感想が寄せられた回になりました。
ネタバレあらすじ⑥貴族探偵対女探偵1話
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小説『貴族探偵対女探偵』第1話「白きを見れば」のあらすじです。亡き師匠である名探偵の後を継いだ新米探偵の高徳愛香は大学時代の親友・紗知に誘われ、山荘「ガスコン荘」を訪れました。そこで、紗知の後輩の笹部がが殺害されてしまいます。容疑者はガスコン荘に招待されていた紗知の後輩達でした。そんな中、後輩の1人である千明の彼氏で後から合流した「亀井」という男が怪しいと愛香は睨みます。
ネタバレです。「亀井」は名の通り”貴族探偵”の仮名でした。そして真犯人は殺害された笹部本人でした。恋愛関係の縺れから、仲間の1人を殺そうとした笹部が返り討ちにあったという真相でした。愛香は被害者を容疑者に含めず推理し、”貴族探偵”を犯人と推理してしまいます。この事を鼻で笑われてしまい、「事件を解決できない探偵とは何なのか」と侮辱される結末となってしまいました。
ネタバレあらすじ⑦貴族探偵対女探偵2話
小説『貴族探偵対女探偵』第2話「色に出にけり」のあらすじです。元華族のお嬢様・依子には3人の恋人がいました。冴えないサラリーマン・中妻、学者の稲戸井、貴族探偵のです。依子は3人を別荘へ招待し、それぞれを家族である兄の豊、父の規明、継母の志津子に紹介しました。そんな顔合わせの最中に稲戸井が殺害されてしまいます。アリバイから中妻に疑いがかかり、中妻の無実を証明する為、女探偵の愛香が呼び出されます。
ネタバレです。愛香は推理の結果貴族探偵を犯人と推理します。すると貴族探偵は呆れて、使用人を呼び真犯人を推理しました。犯人は豊と志津子でした。犯行動機は、稲戸井が規明と志津子の子供である礼人の旧字が”禮人”である事から実は豊と志津子の子供である事を見抜いてしまった為でした。前回同様に愛香は間違った推理で貴族探偵を犯人に仕立て上げてしまう結末となってしまいました。
ネタバレあらすじ⑧貴族探偵対女探偵3話
小説『貴族探偵対女探偵』第3話「むべ山嵐を」のあらすじです。大学の研究室で院生の大場が殺害されました。状況から考えて犯行な内部の人間と考えられます。使用する人間によって色分けされた紅茶のカップが事件の鍵を握っていました。愛香は一つ一つの事象を確認し、”貴族探偵”が犯人だと推理しました。
ネタバレです。犯人は院生の原木でした。腹木は最近まで恋人だった田京を陥れる為に、現場にカップを残して大場を殺害しました。しかし、第一発見者であった田京は自分のカップを下げ、自身が疑われないように隠蔽工作をしていました。これにより、事件は混乱します。下座上座に口うるさい大場は、死後に席を移動させられており、これによって犯人の人物像が明らかになる結末でした。愛香は自分の推理の未熟さを悔やみました。
ネタバレあらすじ⑨貴族探偵対女探偵4話
小説『貴族探偵対女探偵』第4話「弊もとりあへず」のあらすじです。舞台は新潟の山奥にある旅館「浜梨館」です。「浜梨館」は「いづな様」と呼ばれる座敷わらしが願いを叶えてくれるという旅館で、愛香は興味本位で訪れた紗知の付き添いで訪れていました。そこでネットアイドル・有畑しずるの恋人として有名な田名部優紀に向けられる憎悪の視線を感じ取ります。
有畑は田名部にフラれた事で自殺しており、有畑の熱狂的なファンが田名部を狙っている恐れがありました。そして愛香の予想通りその日の夜田名部は殺されてしまいました。事件の鍵となるのは被害者の残したメモとそこから推測される犯行時刻でした。
ネタバレです。犯人は有畑のファンである有戸秀司でした。事件の真相は単純で田名部を逆恨みした有戸が殺害したという明確なものでした。しかし、殺された田名部は本物の田名部ではなく、有畑のファンを恐れていた田名部が入れ替わってもらっていた赤川和美という別人でした。有畑の恋人田名部は実は女性で、赤川に頼んで名前をすり替えていました。
そして被害者のものと思われていたメモは赤川に入れ替わっていた田名部の物だった為、有戸のアリバイは崩れました。この回は読者も見事に騙している”叙述トリック”の物語と結末になっており、読者からは賞賛の感想が寄せられています。
ネタバレあらすじ⑩貴族探偵対女探偵5話
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小説『貴族探偵対女探偵』第5話「なほあまりある」のあらすじです。愛香は何者かによって孤島へ呼び寄せられました。その島は元伯爵の具同家が所有する島で、3人の孫が集まっていました。長男の娘である真希、次男の息子である弘基、三男の息子である佳久です。そして弘基は従兄妹である国見奈和を、佳久は大学の先輩である葉子を、真希は幼馴染である依子を同伴していました。そして依子は恋人の貴族探偵を連れて来ていました。
そして島で事件は起きました。殺されたのは前日の晩に「昔目撃したひき逃げ犯の事を思い出した」と発言した葉子でした。そして隠蔽工作の邪魔になった使用人の平田も殺害されてしまいました。事件の解決の鍵は、部屋ごとに品種の違うバラが置かれていた事と、何者がいた痕跡である濡れた跡でした。この事を踏まえ愛香が犯人と指差したのは貴族探偵でした。
ネタバレです。愛香は貴族探偵を被害者の部屋にいた人物と言いますが、犯人ではないと言いました。犯人は葉子を自室で殺害し、葉子の部屋へ遺体を運ぶ際に貴族探偵に目撃されてしまいました。その為、犯人は葉子の部屋を自室にする必要がありました。貴族探偵は確かに被害者の部屋へ足を踏み入れていましたが、一緒にいたのは葉子ではなく犯人でした。そしてその犯人というのが貴族探偵にしがみついて離れなかった国見奈和でした。
今回は「部屋の入れ替え」というトリックを使った結末で、初めて愛香が正しい犯人を言い当てた回でした。得意げな愛香に貴族探偵は愛香を雇った張本人だと主張し、自分の所有物が事件を解決したと言い放ちました。そして愛香が”使える人間”である事を認めた貴族探偵は使用人が忙しい時は愛香を使うと言ってのけ、愛香は「お断りします!」と断固拒否するという結末でした。
貴族探偵の原作小説とドラマ版との違い
小説『貴族探偵』のあらすじをご紹介してきましたが、次はそんな小説『貴族探偵』とドラマ『貴族探偵』の違いを比べてご紹介していきます。爽快な推理シーンは双方に表現されていますが、その他に小説とドラマでは相違がありました。
原作とドラマで大きな違いがある
まず小説『貴族探偵』とドラマ『貴族探偵』について大きく違う点は”女探偵”の愛香が登場するタイミングです。ドラマでは愛香が主軸で物語が進みますが、小説では愛香は途中から新進気鋭の探偵として登場します。そして次に生瀬勝久さん演じる鼻形刑事の存在です。小説では特定の刑事はいない為、ドラマオリジナルのキャラクターとなっています。
そして使用人の風貌にも違いがありました。メイドの田中は小説では20代の可愛らしいメイドとして描かれています。ドラマでは中山美穂さんが演じており、同じように可愛らしいキャラクターではあるものの、年齢に大きな違いがありました。また運転手の佐藤も屈強なボディーガードと小説では描かれていますが、ドラマで演じるのは小柄な滝藤賢一さんでした。
謎はドラマ全体の敵?
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そして何よりも大きな違いがドラマ『貴族探偵』に登場する「謎」というキャラクターです。「謎」は小説には登場しないドラマオリジナルのキャラクターです。そして仲間由紀恵さん演じる「謎」は”ドラマ全体の敵”として描かれています。しかし真相は愛香の師匠・切子を狙っていた政宗是正から切子を守る為、死を偽装していた貴族探偵の秘書・鈴木でした。
鈴木は愛香のスマートフォンの人工知能・ギリとしても愛香を手助けしてきました。貴族探偵の使用人の中でも特に優秀で、県警のトップと対等に渡り合うなど敏腕の使用人として描かれています。
貴族探偵のドラマのキャスト
次にドラマ『貴族探偵』のキャストについてご紹介していきます。ドラマ『貴族探偵』では人気俳優を数多く起用しており、その豪華なキャスティングに視聴者からは多くの感想が寄せられていました。
キャスト①相葉雅紀
ドラマ『貴族探偵』で正体不明の”貴族探偵”を演じるのは相葉雅紀さんです。国民的アイドルである「嵐」のメンバーである相葉雅紀さんですが、今回は”貴族探偵”という謎の多いキャラクターを演じられています。女性に弱く、レディファーストで上流階級らしいスマートな振る舞いの”貴族探偵”を相葉雅紀さんは見事に演じられており、放送回数を重ねる毎に相葉雅紀さんを賞賛する感想が視聴者から多く寄せられました。
キャスト②武井咲
ドラマ『貴族探偵』ヒロインである女探偵・高徳愛香を演じるのは武井咲さんです。若手の実力派女優の武井咲さんですが、ドラマ『貴族探偵』では師匠である喜多見切子の死をきっかけに探偵業を継ぎ、師匠の死の真相を突き止めようと奮闘する新米探偵を演じています。洞察力や推理力は高いものの詰めが甘く、毎回”貴族探偵”に手柄を取られてしまいますが、最終回では見事犯人を言い当てる事に成功しました。
キャスト③井川遥
ヒロイン・高徳愛香の師匠で名探偵である喜多見切子を演じるのは井川遥さんです。ドラマ『貴族探偵』では貴族探偵との推理対決後に謎の死を遂げた事になっていました。しかし真実はある事件に巻き込まれ、愛香に危害が加わる事を防ぐ為、貴族探偵に協力を頼み”死”を偽装していました。最終回では生存が確認され、遠く離れたイタリアの貴族と結婚し幸せに暮らしている結末が描かれました。
キャスト④中山美穂
ドラマ『貴族探偵』で”貴族探偵”のメイド田中を演じるのは中山美穂さんです。田中は紅茶の給仕が得意で、貴族探偵曰く「彼女に紅茶を出させれば右に出るものはいない」ほどとの事でした。田中は事象の整理が得意で、事件が起きた際は事件の概要を再現VTRや人物相関図などでまとめています。再現VTRでは犯人役を演じ、貴族探偵に「演技が大げさすぎる」と注意される場面もありました。
キャスト⑤松重豊
ドラマ『貴族探偵』で”貴族探偵”の執事山本を演じるのは松重豊さんです。松重豊さんは名バイプレイヤーとして有名ですが、『貴族探偵』でも名脇役ぶりを発揮されています。執事山本は丁寧な口調の紳士で、その丁寧すぎる性格ゆえに前置きが長く、貴族探偵からは「手短に」と注意される事もしばしばあります。貴族探偵が少年の頃から仕えている執事で、再現VTRの被害者女性役で貴族探偵から演技を褒められていました。
キャスト⑥滝藤賢一
ドラマ『貴族探偵』で”貴族探偵”の運転手兼ボディーガード佐藤を演じるのは滝藤賢一さんです。ボディーガードというだけあって戦闘能力は高く、武闘派です。クールに見えますが、再現VTRなどではコミカルな表情も見せ、非常に表情豊かなキャラクターとなっています。身体能力が異常に高く、通常の人間ではあり得ない速さで移動したり、あり得ない程重いものを持ち上げたりと度々周囲の人間を驚かせています。
キャスト⑦生瀬勝久
ドラマ『貴族探偵』オリジナルのキャラクターである鼻形雷雨を演じるのは生瀬勝久さんです。鼻形は本部長直々の命令により”貴族探偵”専属となった刑事です。推理力は驚く程低く、いつも的外れな推理をする為、人望は非常に薄いです。貴族探偵を”貴族様”と呼びますが、内心では胡散臭さに疑いの目を向けている場面もありました。喜多見切子のおかげで昇進出来た事もあり、切子を”女神様”と呼んでいます。
キャスト⑧仲間由紀恵
ドラマ『貴族探偵』で「謎」役を演じるのは仲間由紀恵さんです。その存在は「謎」とされていましたが、正体は”貴族探偵”の専属秘書鈴木でした。切子を政宗是正の手から守る為、貴族探偵の命により”死”を偽装するなど敏腕で、シンガポールで活動していました。しかしドラマ版10話で日本へ帰国しました。愛香の相談役「ギリ」として陰ながら愛香を支えてきた事が判明しました。
貴族探偵は歴史に残るドラマ
ドラマ『貴族探偵』は歴史に残るドラマと言われている事をご存知でしょうか?次はそんな『貴族探偵』がなぜ歴史に残るドラマと言われているのかを徹底調査してご紹介していきます。
低視聴率の貴族探偵
ドラマ『貴族探偵』は「月9ドラマ」でありながら初回に視聴率11.8%を記録して以来1桁の視聴率が続き、最終回は9.8%で幕を下ろしました。豪華な俳優と豪華絢爛なセットを使用し、「フジテレビが社運をかけて金を投じたドラマ」とまで言われた『貴族探偵』でしたが視聴率を見るとそれ程高くはなく、むしろ低視聴率であったと言われています。視聴率だけ見ると”コケた”と言われてしまうのも納得の数値になっていました。
低視聴率でも高評価の理由
しかしこれだけ低視聴率だった『貴族探偵』ですが、「歴史に残る珍味ドラマ」と言われています。次はなぜ『貴族探偵』が「歴史に残る」と言われているのかを解説していきます。
理由①演技力の高さ
1つ目の理由は生瀬勝久さんや、松重豊さん、滝藤賢一さんなど舞台で鍛えられた俳優さんを起用する事で、高い演技力の俳優陣が多かった事が挙げられます。コミカルな演技やシリアスな演技などシーンによって見事に演じ分けており、俳優陣の”変顔”にも高評価の感想が多く寄せられていました。
理由②脇役が主役級
2つ目の理由は中山美穂さんや井川遥さん、仲間由紀恵さんといった主役級の女優さんを少ししか出演しない”ちょい役”で起用した事が挙げられます。端役でも主役級の女優さん、俳優さんを起用する事で見事に存在感を出す事に成功しました。
理由③若手の見せ場
3つ目の理由は木南晴夏さんや岡山天音さんなどの若手演技派俳優さんを起用し、しっかりと見せ場を設ける事で若手俳優さんの個性をしっかりと見せた事が挙げられます。重鎮の俳優陣だけでなく、今後活躍していくであろう俳優陣も見事に活用し、まとめていた作品として高い評価の感想が多く寄せられています。
貴族探偵の主題歌
ドラマ『貴族探偵』はその内容だけでなく、主題歌にも注目が集まっています。国民的アイドルグループ「嵐」のメンバーが主人公を務めるドラマは、「嵐」が主題歌を歌う事が多いですが、ドラマ『貴族探偵』も例外ではなく「嵐」の楽曲を使用しています。
主題歌は嵐のI'll be there
ドラマ『貴族探偵』は「嵐」の「I'll be there」です。「I'll be there」は「嵐」の51作目のシングルで、2017年4月19日に発売されました。”大人の嵐”をテーマにした楽曲で、通常は歌声を生かす為に控えめな楽器が「I'll be there」ではビッグバンド・ジャズで楽器が大きく主張する楽曲になっています。
原作ファンに賞賛された主題歌
「I'll be there」は『貴族探偵』の原作ファンからも多く賞賛の感想が寄せられました。「嵐全員が貴族」のようだと原作ファンは絶賛する感想を寄せています。『貴族探偵』主題歌の「I'll be there」の初披露は『2017 FNS うたの春まつり』でした。貴族の屋敷を彷彿とさせるセットで舞い踊る「嵐」の姿に原作ファンはドラマの公開が待ち遠しいと多くの感想を寄せました。
原作のある作品の映像化は非常に難しく、原作ファンの心を捉えるのは困難である事が多いです。しかし、「I'll be there」は楽曲発表の段階で賞賛する感想が多く寄せられ、原作ファンと「嵐」ファンの間でお互いのジャンルの良さを紹介し合う交流が生まれる程、原作とマッチした主題歌であった事が分かります。
貴族探偵の原作小説に関する感想や評価は?
原作では文章ならではの盲点をついてきたけど、ドラマは服の染み、包丁……映像で見せるからこそのアイディアで見事に「こうもり」をやりながら使用人達にまでそれをやり、原作にはない事件の結末に持っていく……スタッフ全員の力量に感服ですよ。みんなで再放送ごっこでもやります? #貴族探偵
— バクシー@ありがとう舞台銀牙 (@dakuban) June 12, 2017
こちらは原作の「こうもり」をドラマ化した回を絶賛している方の感想です。”双子の入れ替えトリック”で、文字のみの原作でこそ読者を欺いたトリックを見事に映像でも成し遂げたスタッフの皆さんへの賞賛の感想は多く寄せられました。原作で人気の高い「こうもり」は注目度も高く、多くの原作ファンが絶賛の感想を寄せています。
ちなみに私は #貴族探偵 を前半で早々に観るのやめた人達が、あのスタンディングオベーションしたくなる程の素晴らしい結末を見逃したという現実を知っているので、「つまんないから観るのやめた」という類の感想は全くあてにならないんだなと確信しました🤗 pic.twitter.com/qraBvkK8es
— ふじこ (@m8mnos2) April 17, 2019
ドラマ『貴族探偵』は前半で見るのをやめてしまう人が多かったそうです。しかし、この方は、ドラマの結末はスタンディングオベーションしたくなる程の素晴らしい結末だったと感想を述べられています。結末まで見る事がなかった方達が勿体無いという感想は多く寄せられています。
小説が原作である以上結末を知っている視聴者がいるのは当たり前だし原作既読でも楽しめるように作られるのが普通なんだけど、原作既読という事実さえもトリックにしたのは初めてなのでは?つくづく貴族探偵は常識脱ぎ捨てHigherなドラマだわ(*^^*) #貴族探偵
— りお (@ultramarine1224) August 28, 2017
ドラマ『貴族探偵』は原作が小説の推理物な為、物語の結末を知った上でドラマを見ている方も多い作品です。しかし、結末を知っていても楽しめるように工夫されており、原作ファンも欺くトリックも仕掛けられていました。そんなドラマ『貴族探偵』を賞賛する方の感想です。
『貴族探偵』9話。見事。お見事。原作既読勢をさんざん振り回した挙げ句の、原作と異なりつつもその本質は再現した美しい結末。このドラマ、黒岩勉氏が脚本担当と発表された時点で駄作にはならないと思ってたけど、裏切られなかったどころか期待以上。
— 千街晶之 (@sengaiakiyuki) June 12, 2017
ドラマ『貴族探偵』の脚本家である黒岩勉さんを賞賛している方の感想です。原作を読んでいる視聴者の方は原作とドラマを比べてしまい、原作の素晴らしさからドラマを酷評してしまう事は多くあります。しかし、ドラマ『貴族探偵』は原作ファンからの賞賛の感想が多く寄せられており、原作ファンからも愛されるドラマである事が分かります。
貴族探偵の原作小説をネタバレまとめ
ドラマ『貴族探偵』の原作小説のあらすじネタバレいかがだったでしょうか?ドラマでは原作のトリックやエピソードが忠実かつ、さらに上を行く表現をされており、麻耶雄嵩先生が望まれていた「忠実な推理シーン」は圧巻の演出が施されていました。原作ファンの多い作品だからこそ、原作ファンも喜ばせる工夫が散りばめられ、「歴史に残るドラマ」として語り継がれています。再放送や続編を望む声も多く、未だ根強い人気を誇る素晴らしいドラマである事が分かりました。