貴族探偵に仲間由紀恵が登場！「ギリ」の声役で本当の正体は秘書の鈴木？

• 脚本：黒岩勉
• 演出：中江功/金井紘/相沢秀幸
• 出演者：相葉雅紀/武井咲/井川遥/生瀬勝久/滝藤賢一/木南晴夏/仲間由紀恵/中山美穂/松重豊
• エンディング：嵐「I'll be there」
• プロデューサー：羽鳥健一/西坂瑞城
• 制作：フジテレビ
• 放送期間：2017年4月17日-6月26日
• 放送枠・時間：フジテレビ月曜9時枠/月曜 21:00-21:54
• 放送回数：11回

『貴族探偵』はフジテレビドラマ枠｢月9｣の30周年記念作品で制作され2017年4月からTVドラマ放送されたドラマです。30周年記念作品ということもあり、劇中にはあらゆるミステリードラマやCMのパロディが盛り込まれています。貴族探偵は本格推理小説という名のファンタジー寄りの作品で無闇にツッコんではダメと毎回ドラマのエピローグなどに記載されているようです。

『貴族探偵』のあらすじを紹介します。主人公の貴族探偵は上流階級出身らしいということ以外は本名から年齢、住所など一切不明で正体は謎とされています。貴族探偵は推理することはなく、使用人たちに推理を任せて自身は好きなことをして自由に過ごすというスタンスの探偵です。

事件が起こる現場で貴族探偵と必ず出会うのが探偵業に情熱を注いでいる高徳愛香です。彼女は探偵であるにもかかわらず一切推理することのない貴族探偵に対抗心を抱き、自分が先に事件を解決しようと駆け回ります。

仲間由紀恵が出演のドラマ『貴族探偵』は、2010年5月26日に集英社より発売された麻耶雄嵩著の小説を基に制作されました。物語は「推理小説」という名の完全なエンターテイメントミステリー作品です。2013年10月18日に文庫版『貴族探偵』が、その1週間後に続編『貴族探偵対女探偵』が発売されました。

『貴族探偵対女探偵』は2014年度の｢本格ミステリ･ベスト10｣で第1位を獲得し、文庫版は2016年9月16日に発売されています。『貴族探偵』のドラマ化に伴い2017年5月号『小説すばる』で続編『貴族探偵対女探偵対怪盗マダム』が発表されています。

ドラマ『貴族探偵』に出演している仲間由紀恵の役どころは謎とされてきましたが、「ギリ」の声であることが明らかとなりました。「ギリ」の正体は一体何者なのでしょうか？『貴族探偵』での仲間由紀恵の役どころについて迫ります。

• 生年月日：1979年10月30日
• 年齢：39歳
• 出生地：沖縄県浦添市
• 身長：160cm
• 血液型：A型
• 趣味：ドライブ
• 特技：水泳
• 職業：女優/タレント/司会者
• 所属事務所：プロダクション尾木

• TVドラマ『神様、もう少しだけ』
• TVドラマ『TRICK』シリーズ
• TVドラマ『ごくせん』シリーズ
• TVドラマ『功名が辻』
• TVドラマ『ありふれた奇跡』
• TVドラマ『テンペスト』シリーズ
• TVドラマ『花子とアン』
• 映画『トリック劇場版』
• 映画『映画版 大奥』
• 映画『ごくせん THE MOVIE』など多数

『貴族探偵』に仲間由紀恵が出演するということは分かっていましたが、他のキャストがはっきりと役名があるにも関わらず、仲間由紀恵の役名だけが「謎」とされていました。一体どいうことなのだろうかと放送が開始されるまでは不明だった為、作品への興味が湧きドラマを視聴しようと思った人もいたようです。

4月17日初回『貴族探偵』ドラマ放送終了後、「謎」とされていた仲間由紀恵の役柄が「ギリ」の声であることが明らかとなりました。あまりにあっさり仲間由紀恵の役柄が分かりましたが、その正体や目的が気になると思った人も少なくなかったのではないでしょうか？ドラマが展開していくにつれて徐々にその正体が明らかとなっていきます。

仲間由紀恵が演じる「ギリ」の声とは武井咲演じる高徳愛香の持つスマホアプリの音声です。iPhoneの「siri」と同じ機能を持っています。仲間由紀恵の役どころが判明した当初は声だけの出演と思われていただけに、月9枠で声だけの出演に仲間由紀恵を起用するところが豪華と言われていたようです。中には2話以降に仲間由紀恵が姿を見せるのではないかと期待の声もあがっていたようです。

仲間由紀恵が演じたギリ正体をネタバレします。その正体は『貴族探偵』第7話で明らかとなりました。愛香は師匠である喜多見切子(井川遥)の死の真相に迫るために切子が最後に関わった事件を調べており、切子の過去を振り返る場面が登場します。貴族探偵(相葉雅紀)は「鈴木」という人物に「彼女のことはお前に任せる。確実に殺せ」と命じられます。そこに登場したのが秘書の鈴木・仲間由紀恵だったのです。

仲間由紀恵演じる秘書の鈴木は原作にはないドラマオリジナルのキャラクターとなっています。鈴木という人物の正体が気になり過ぎた原作ファンは「貴族探偵」の原作者麻耶雄嵩の別の著書「神様ゲーム」を読むのに夢中になっていたようです。「鈴木」と言う人物は「神様ゲーム」に登場する人物で本作との関連を探るために読了し推測していたようです。「貴族探偵」ファンの熱狂ぶりが感じられるエピソードとなっています。

ギリと鈴木の関係についてネタバレします。貴族探偵は「彼女のことはお前に任せる。確実に殺せ」と秘書の鈴木に命じた時に「近しい人間にも気付かれぬよう、監視を怠るな」とも言っていました。鈴木はタブレットを打つと、高徳愛香のスマホに音声アプリ「ギリ」のアップデートの連絡を入れて「ギリ」になりすまして愛香を監視していたのでした。

愛香を監視する他にも1年前に死亡した喜多見切子が書いた後追いメモで「正宗是政(まさむねこれまさ)」を割り出した愛香は「ギリ」に問います。鈴木は貴族探偵に不利となるようなそれ以上の情報や質問には答えないようにしていたようです。

切子の過去の事件を振り返る『貴族探偵』の第7話のあらすじをネタバレしていきます。2016年3月2時頃、喜多見切子(井川遥)の大事なクライアントでもある都倉電子社長の都倉健一(小木茂光)が自宅書斎で死亡しているのが発見されました。

部屋の鍵は内側からかけられた密室状態で書斎の鍵は都倉の胸ポケットと都倉のバックに収められていました。鍵はこの2つだけで、警察は状況から判断して都倉が睡眠薬を飲んで自ら右手首をカッターで切った自殺と断定します。

都倉の死を聞いた切子は直に都倉家を訪れます。出迎えたのは都倉電子営業部長の正津幸彦(堀部圭亮)で、居間には妻の光恵(広末涼子)、都倉の前妻の息子の忠仁(藤原季節)と娘の江梨子(唐田えりか)、そして、秘書の旗手真佐子(森口瑤子)がいました。正津と真佐子はゴルフ接待の為に前日から都倉家に泊まっていたようです。

切子は都倉が亡くなった書斎へと足を運ぶと、そこには当時まだ交番勤務の警官だった鼻形雷雨(生瀬勝久)の姿がありました。切子はさっそく捜査を開始し、一通り見終わると鼻形に「床にこぼれたべたべたした物の正体」「遺留品の中の糸に付着しているもの」「都倉の胸ポケットの小さな穴の有無」を調べるようにワインをご馳走すること、手柄は鼻形に譲ると条件を付けて頼みます。

都倉が殺害された犯行時刻は深夜1時くらいだと営業部長の正津の話から割り出します。そこに貴族探偵のメイドの田中(中山美穂)が現れ、貴族探偵(相葉雅紀)のいる簡易サロンに案内されます。簡易サロンには関係者が全員集められていました。貴族探偵と面識のあった切子はお互いに事件を推理して競い合います。その頃、切子に調べ物を頼まれた鼻形が所轄に行くと貴族探偵に秘書の鈴木もいました。

都倉家では切子が関係者全員のアリバイを確認します。都倉の息子・忠仁と娘・江梨子は共通の友人とレイトショーを見ていた語り、営業部長の正津はプレゼン資料の手直しのために会社にいたといいます。妻の光恵は夜11時に、秘書の真佐子は夜12時にベッドに入っていたようです。

切子は都倉の子供たちに呼び出されると後妻の光恵が犯人だと言います。子供たちは15年前に実母を亡くし、都倉は真佐子と内縁の関係にあったにも関わらず、クラブのママだった光恵と出会って僅か半年で結婚して真佐子を秘書に追いやったと怒りを露にしていました。正津の話では都倉の前日に光恵と真佐子が同じバックを持っていたことでトラブルになっていたと語ります。

2人は互いに持っているバックを投げつけ合い、その時に光恵がバックを取り間違えて持って行ったと真佐子が証言しました。直接返せないと思った真佐子は書斎において都倉に返すようお願いしたということです。翌朝、都倉を迎えに訪れた真佐子は書斎に鍵がかかっていることに気付き、ドアの飾窓から中を覗いて遺体を発見し正津が鍵を壊して部屋の中に入ったと語ります。

切子が個別に話を聞いていると今から拍手が聞こえてきます。貴族探偵の運転手の佐藤(滝藤賢一)が手品を披露していました。貴族探偵は光恵にエアコンをつけてもいいかを尋ね、執事の山本(松重豊)に支持し、山本は30度の設定温度から下げてエアコンを入れます。その時メイドの田中がやって来て秘書の鈴木から捜査報告をします。

床に付着した液体はアルカリ性洗剤であり、糸はエアコン正面の壁際で発見され、都倉の胸ポケットには小さな穴があったということでした。切子は全員を集めると推理を始めます。犯行の手順は都倉に睡眠薬入りのチョコを食べさせて手首を切り、睡眠薬を飲んだようにみせかけます。胸ポケットに通した糸を飾窓から外へ垂らすと外から鍵をかけ、鍵に糸を通し、胸ポケットまで移動させて糸を抜くというものです。

しかし、糸を抜くときにオブジェに引っかかり糸が切れてしまった為、糸についた自身の唾液を分解させるために庭にあった水鉄砲にアルカリ洗剤を入れて糸目掛けて打ちます。そして、居間のエアコンを30度に設定して付けて洗剤を乾かしたと推理します。そして真犯人はそれが可能な光恵か真佐子と語り正津に警察に連絡するよう促すと光恵は都倉の自殺ということにしてほしいと言います。

経営難の都倉電子で身内に殺人犯がいたら会社は終わってしまうと語るのです。ここで貴族探偵が光恵は犯人ではないと言います。執事の山本は真佐子が光恵が犯人と思われるように光恵の口紅が付いて糸を仕込むために再び書斎に入り同じように糸を使って都倉のポケットに鍵を戻したといい、それが出来るのは真佐子だけだと説きます。真佐子は自供し鼻形に連行されていきました。

事件解決後、切子と貴族探偵は話をし、切子は貴族探偵にあるメモを渡してその場を去ります。貴族探偵は秘書の鈴木(仲間由紀恵)を呼び、「彼女のことはお前に任す。確実にころせ。」と告げます。更に身内の監視も怠らないように念を押し、鈴木は持っていた端末で愛香のスマホをハッキングして、ギリになります。場面は現在になり切子の話を聞いた愛香(武井咲)は、事務所に戻ると切子の手帳を調べます。

すると、破かれたページの次ページを鉛筆でなぞり、「政宗是正」の文字を読み取ります。愛香はギリに「政宗是正」とつぶやきますが、「・・・・その質問にはお答えできません」とギリは答えるのでした。

ドラマ『貴族探偵』に関する感想や評価をネタバレ紹介していきます。仲間由紀恵も出演した『貴族探偵』の感想・評価にはどのような声があがっているのでしょうか？さっそく見ていきましょう！

ドラマ『貴族探偵』は全体的に純粋に物語が面白く、ギリの正体が分かる場面では興奮を覚えて鳥肌がたったという感想があがっています。作品の構想がしっかりと考えられて作られているのが分かるとの声もあがっています。

仲間由紀恵の起用の仕方に驚いた方も少なくないようです。第1話では声のみの出演ということが分かり、かなり贅沢なキャスティングだと感じる方が多かったようですが、実は貴族探偵の秘書だったという登場の仕方で物語中の伏線の張り方が素晴らしいという感想があがっています。

ドラマオリジナルキャラクターのギリを演じる仲間由紀恵の登場で、原作ファンでさせも予想することが出来なかったこと、その登場によって相葉雅紀演じる御前が絶大で揺るぎない位置に座る存在であることが強調されてその存在感が凄いという感想も上がっています。

ドラマ『貴族探偵』で仲間由紀恵の役どころやその正体が明らかとなった第7話のあらすじなどをネタバレして紹介してきました。仲間由紀恵の声のみの出演と見せかけて実は物語のキーとなる人物・秘書の鈴木だったという落ちに驚愕し鳥肌がたったという人が後を絶たなかったようです。

エンターテイメント性もありながら、しっかりとミステリーも描かれており、原作を読みこんでいるファンをも魅了した内容のドラマとなっていたようです。面白いと評判のドラマ『貴族探偵』をまだ観たことがないという方は、本記事を参考にご覧になってみてはいかがでしょうか？