2019年07月30日公開
2019年07月30日更新
NHK朝ドラの歴代視聴率ワーストランキング!1900年代と2000年代の違いとは?
NHK朝ドラは高視聴率を記録することでも知られている大人気コンテンツとして支持されています。100作目の朝ドラ『なつぞら』が放送しているため、朝ドラそのものにも注目が集まっています。高視聴率も話題になりますが歴代のワースト視聴率作品なども気にされているので、今回は『NHK朝ドラの歴代視聴率ワーストランキング一覧』を1900年代のドラマと2000年代のドラマに分けて紹介していきます。
目次
朝ドラ(NHK)の歴代ドラマ視聴率ワーストランキング一覧1900年代20~11位
まずは朝ドラ(NHK)の歴代ドラマ視聴率ワーストランキング一覧(1900年代)20~11位を紹介していきましょう。50年以上続く朝ドラは1900年代には超人気コンテンツとして、お茶の間に根付いていました。
20位:ええにょぼ
20位は1993年前期放送の『ええにょぼ』であり、平均視聴率は35.2%です。主演に戸田菜穂を起用して、朝ドラとしては異色の医療モノに挑戦した作品です。臓器移植などの医療問題を扱ったことで大きな話題になりました。
19位:火の国に
19位は1976年後期放送の『火の国に』であり、平均視聴率は35.0%です。主演にドラマ初出演となる鈴鹿景子を起用し、鉢植えが語り部となるなど様々な斬新な設定を採用した革新的な朝ドラとなっています。
18位:凛凛と
18位は1990年前期放送の『凛凛と』であり、平均視聴率は33.9%です。主演は田中実であり、テレビジョンを考案した川原田政太郎をモデルに、五作ぶりの男性主人公が活躍するサクセスストーリーとなっています。朝ドラ初となる海外ロケも話題になりました。
17位:和っ子の金メダル
17位は1989年後期放送の『和っ子の金メダル』であり、平均視聴率は33.8%です。主演には渡辺梓を起用し、当時人気絶頂だった女子バレーをテーマにオリンピックの金メダルを目指す少女の人生をハートフルに描きました。
16位:たまゆら
出典: http://hurec.bz
16位は1965年『たまゆら』であり、平均視聴率は33.6%です。主演に笠智衆を迎え、ノーベル賞文学賞受賞作家・川端康成が脚本を担当したことでも知られる伝説的朝ドラとなっています。舞台となった宮崎への旅行がブームになるなど大きな反響がありました。
15位:いちばん太鼓
15位は1985年後期放送の『いちばん太鼓』であり、平均視聴率は33.4%です。主演は岡野進一郎であり、大衆演劇をテーマに骨太な主人公の人生が描かれています。親子三世代の物語となっており、家族の新しい形を模索した異色の作品です。
14位:かりん
14位は1993年後期放送の『かりん』であり、平均視聴率は31.4%です。主演に細川直美を起用し、戦後の混乱期に恋や人生に悩む若者を描いた作品となっています。多くのエキストラを使用した諏訪大社前宮でのシーンは今でも語り継がれる名シーンとなっています。
13位:うず潮
13位は1964年放送の『うず潮』であり、平均視聴率は30.2%です。主演に新人女優・林美智子を起用し、朝ドラとしては初めての新人起用となりました。NHK大阪放送局が初めて製作した作品としても有名な作品です。
12位:君の名は
12位は1991年放送の『君の名は』であり、平均視聴率は29.1%です。主演に鈴木京香を起用し、連続テレビ小説30周年記念作品として一年間の放送となった作品です。菊田一夫の原作であり、幾度となく映像化、舞台化がされた傑作です。
11位:ふたりっ子
11位は1996年後期放送の『ふたりっ子』であり、平均視聴率は29.0%です。主演に菊池麻衣子と岩崎ひろみの二人を起用し、双子の姉妹の人生を描いた作品です。ヒロインの幼少期を演じた三倉茉奈・佳奈は双子タレントとしても人気を博しました。
朝ドラ(NHK)の歴代ドラマ視聴率ワーストランキング一覧1900年代10~4位
ここからは朝ドラ(NHK)の歴代ドラマ視聴率ワーストランキング一覧(1900年代)10~4位を紹介していきましょう。90年代後半は圧倒的な朝ドラが苦戦している時期であり、前半と比べて数字が極端に悪くなっていきます。
10位:あぐり
10位は1997年前期放送の「あぐり』であり、平均視聴率は28.4%です。主演に田中美里を起用し、明治埋めれの美容師・吉行あぐりの人生を描いています。ヒロインの夫を演じた野村萬斎は大ブレイクを果たし、亡くなってしまうエピソードでは問い合わせが殺到したという逸話を残しています。
9位:天うらら
9位は1998年前期放送の「天うらら』であり、平均視聴率は27.7%です。主人公は須藤理彩であり、本作がドラマ初主演となっています。高齢者介護という当時問題になり始めた社会問題を扱った作品としても注目されました。
8位:甘辛しゃん
8位は1997年後期放送の『甘辛しゃん』であり、平均視聴率は26.6%です。主演に佐藤夕美子を起用し、朝ドラとしは初めて阪神・淡路大震災を扱った作品です。義弟との許されざる恋を描いた異色の作品であり、放送当時は昼ドラの全盛期ということも作品に影響しています。
7位:すずらん
7位は1999年前期放送の『すずらん』であり、平均視聴率は26.2%です。主演に遠野凪子を起用し、柊瑠美、倍賞千恵子など世代ごとにヒロインを演じる女優が変わったことも話題となりました。北海道を舞台にした物語であり、美しい雪原やSLは放送当時注目されました。
5位:ぴあの
5位は1994年前期放送の『ぴあの』であり、平均視聴率は25.5%です。主演に当時現役の宝塚娘役だった純名里沙を起用し、大きな話題となりました。音楽がテーマとなっており、久石譲が劇中の楽曲の作曲を担当したことでも注目されました。
5位:ひまわり
5位は1996年前期放送の「ひまわり』であり、平均視聴率は25.5%です。主演に松嶋菜々子を起用し、バブル崩壊で混乱した日本の中で強く生きる女性を演じました。語りに萩本欽一や音楽担当に山下達郎などが参加していることでも知られています。
4位:春よ、来い
出典: https://buyee.jp
4位は1994年後期放送の「春よ、来い』であり、平均視聴率は24.7%です。ヒロインに安田成美(のちに中田喜子)を起用した作品であり、ヒロインの降板騒動などでも話題となった朝ドラです。戦後の日本を生きる女の一代記となっています。
朝ドラ(NHK)の歴代ドラマ視聴率ワーストランキング一覧1900年代3~1位
ここからはいよいよ朝ドラ(NHK)の歴代ドラマ視聴率ワーストランキング一覧(1900年代)3~1位を紹介していきましょう。いずれも低視聴率朝ドラとして語り継がれており、不名誉な記録を残してしまいました。
3位:あすか
3位は1999年後期放送の『あすか』であり、平均視聴率は24.4%です。主演に竹内結子を起用し、和菓子に人生をささげた女性の人生を描きました。和菓子を通じて描かれるハートウォーミングなホームドラマとなっています。
2位:やんちゃくれ
2位は1998年後期放送の『やんちゃくれ』であり、平均視聴率は22.5%です。主演は本作がドラマ初出演となる小西美帆であり、人生は何度でもやり直せるということをテーマに描いた作品です。
1位:走らんか
1位は1995年放送の『走らんか』であり、平均視聴率は20.5%です。主演は三国一夫であり、昭和の時代と平成の時代の葛藤を描いた新時代を生きる青年を描いた作品です。男性主人公は10年ぶりでしたが、視聴率は低調に終わってしまいました。
朝ドラ(NHK)の歴代ドラマ視聴率ワーストランキング一覧2000年代20~11位
ここからは朝ドラ(NHK)の歴代ドラマ視聴率ワーストランキング一覧(2000年代)20~11位を紹介していきましょう。2000年代には視聴率が低迷していた時期がありますが、現在は朝ドラ人気が復活しており20%の大台を記録することも珍しくありません。
20位:わろてんか
出典: https://ciatr.jp
20位は2017年後期放送の『わろてんか』であり、平均視聴率は20.1%です。主演に葵わかなを起用し、日本のお笑いの礎を築いた大阪の興行師『吉本せい』がモデルとなっており、関西の明るい雰囲気が話題となりました。
19位:まれ
19位は2015年前期放送の『まれ』であり、平均視聴率は19.4%です。主演に土屋太鳳を起用し、パティシエになる夢を追う少女の物語であり世界的なパティシエが監修した美しいスイーツは視聴者にも好評を博しました。
18位:どんど晴れ
18位は2007年前期放送の『どんど晴れ』であり、平均視聴率は19.4%です。主演に比嘉愛未を起用し、比嘉愛未はドラマ初出演という攻めたキャスティングも大きな話題となりました。旅館の女将をテーマにした奮闘記となっています。
17位:純情きらり
17位は2006年前期放送の『純情きらり』であり、平均視聴率は19.4%です。主演に宮﨑あおいを起用し、一躍人気女優として成功させました。当時の朝ドラヒロインとしては異例のオーディションなしの抜擢という事でも話題となりました。
16位:カーネーション
16位は2011年後期放送の『カーネーション』であり、平均視聴率は19.1%です。主演に尾野真千子を起用し、日本を代表するデザイナー・コシノ三姉妹の母でもある小篠綾子のい人生をモデルとしています。朝ドラでは異色の妻子ある男性との恋が描かれました。
15位:てるてる家族
15位は2003年後期放送の『てるてる家族』であり、平均視聴率は18.9%です。主演は石原さとみを起用し、なかにし礼の小説『てるてる坊主の照子さん』を原作としています。朝ドラとしては異色の作品で、ミュージカルシーンなどもある革新的な朝ドラとなっています。
14位:おひさま
14位は2011年前期放送の『おひさま』であり、平均視聴率は18.8%です。主演に井上真央を起用し、戦後を生きる強い女性の姿を描きました。東日本大震災の直後の放送だったため、放送日が延期されるなど様々な措置が取られましたが、戦後復興期のストーリーは多くの人に勇気を与えました。
13位:ゲゲゲの女房
13位は2010年前期放送の『ゲゲゲの女房』であり、平均視聴率は18.6%です。主演に松下奈緒を起用し、漫画家・水木しげるの妻の人生を描きました。現在の朝ドラブームに火付け役として知られており、流行語大賞にも選出された話題作となっています。
12位:風のハルカ
12位は2005年後期放送の『風のハルカ』であり、平均視聴率は17.5%です。主演にドラマ初出演の村川絵梨を起用し、大自然の中でレストランを開く広尾員の好演が目立ちました。実際にセットとしてレストランが作られるなど、大掛かりなセットも当時は話題となりました。
11位:てっぱん
11位は2010年後期放送の『てっぱん』であり、平均視聴率は17.2%です。主演は本作がテレビドラマデビューとなった瀧本美織です。爽やかな広島の風景、食事や音楽など多くの要素が盛り込まれた青春ドラマとなっています。「てっぱんダンス」などは当時大きな話題となりました。
朝ドラ(NHK)の歴代ドラマ視聴率ワーストランキング一覧2000年代10~4位
ここからは朝ドラ(NHK)の歴代ドラマ視聴率ワーストランキング一覧(2000年代)10~4位を紹介していきましょう。2000年代前半は視聴率が悪くなっており、2010年に放送時間を変更するまで悪い数字が続きます。
10位:純と愛
10位は2012年放送の『純と愛』であり、平均視聴率は17.1%です。主演に夏菜を起用し、超能力を持った青年との恋愛を描いた異色の朝ドラとなっています。衝撃の最終回は賛否両論が巻き起こった作品としても知られています。
9位:わかば
9位は2004年後期放送の『わかば』であり、平均視聴率は17.0%です。主演は本作がドラマ初出演となる原田夏希です。阪神・淡路大震災をテーマにした作品であり、被災地が力強く復興していく様子を爽やかに、そして切なく描いた良作となっています。
8位:芋たこなんきん
8位は2006年後期放送の『芋たこなんきん』であり、平均視聴率は16.8%です。主演に関西の大御所・藤山直美が起用され、当時47歳でのヒロイン起用は最年長記録となっています。大阪を舞台に明るく、古き良き家族が描かれました。
7位:ファイト
7位は2005年前期放送の『ファイト』であり、平均視聴率は16.7%です。主演に本仮屋ユイカを起用し、競走馬・サイゴウジョンコの出会いと奮闘を描きました。実際の競走馬の出演や武豊などの出演も放送当時は大きな話題となりました。
5位:天花
5位は2004年前期放送の『天花』であり、平均視聴率は16.2%です。主演は当時モデルとしてカリスマ的な人気を博していた藤澤恵麻で、人気アーティスト・MISIAがテーマ曲を担当したことでも話題となりました。仙台の田園風景の美しさも多くの人の記憶に残っています。
5位:だんだん
5位は2008年後期放送の『だんだん』であり、平均視聴率は16.2%です。主演は第55作「ふたりっ子」にも出演した双子姉妹の三倉茉奈・佳奈が起用されました。「ふたりっ子」ではヒロインの幼少期を演じて、一躍人気者になった二人のヒロイン起用は大きな話題となりました。
4位:ちりとてちん
4位は2007年後期放送の『ちりとてちん』であり、平均視聴率は15.9%です。主演に貫地谷しほりを起用し、従来の朝ドラヒロインの『ポジティブで明るい』というイメージとは違い、『ネガティブでヘタレ』という新たなヒロインを作り出した挑戦的な作品です。
朝ドラ(NHK)の歴代ドラマ視聴率ワーストランキング一覧2000年代3~1位
ここからは朝ドラ(NHK)の歴代ドラマ視聴率ワーストランキング一覧(2000年代)3~1位を紹介していきましょう。2009年の作品はかなり悪い数字を残しており、2010年には放送時間を変更することになります。
3位:瞳
3位は2008年前期放送の『瞳』であり、平均視聴率は15.2%です。主演に榮倉奈々を起用し、ダンスをテーマにした朝ドラとなっています。EXILEのメンバーや多くのストリートダンサーが出演したことでも話題になりました。
2位:つばさ
2位は2009年前期放送の『つばさ』であり、平均視聴率は13.8%です。主演に多部未華子を起用し、朝ドラ初の平成生まれのヒロインとして当時大きな話題となりました。埼玉県を舞台にした作品も初めてであり、初めて尽くしの作品として知られています。
1位:ウェルかめ
1位は2009年後期放送の『ウェルかめ』であり、平均視聴率は13.5%です。主演は倉科カナが起用され、ウミガメをメインのテーマに大自然を通して故郷の大切さに築いていくハートウォーミングな作品となっています。
朝ドラ(NHK)の歴代ドラマ視聴率一覧
ここからは朝ドラ(NHK)の歴代ドラマ視聴率一覧を見ていきましょう。1960年代~1980年代は朝ドラ全盛期であり、驚異的な視聴率を記録した作品が複数存在します。ここでは1980年代、1970年代、1960年代に分けて視聴率一覧を紹介していきます。
1980年代の歴代ドラマ視聴率一覧
ここからは1980年代の歴代ドラマ視聴率一覧を紹介していきましょう。1980年代は『おしん』を始めとして高視聴率を連発しており、朝ドラ全盛期となっています。
1980年~89年
1980年前期『なっちゃんの写真館』39.6%、1980年後期『虹を織る』38.5%、1981年前期『まんさくの花』37.1%、1981年後期『本日も晴天なり』36.6%、1982年前期『ハイカラさん』36.2%、1982年後期『よーいドン』38.8%、1983年『おしん』52.6%、1984年前期『ロマンス』39.0%、1984年後期『心はいつもラムネ色』40.2%と推移しており『おしん』の高視聴率は朝ドラの歴史に残っています。
1985年から1989年までは昭和と平成の変わり目となる時期の作品です。1985年前期『澪つくし』44.3%、後期『いちばん太鼓』33.4%、1986年前期『はね駒』41.7%、後期『都の風』39.3%、1987年前期『チョッちゃん』38.0%、後期『はっさい先生』38.1%、1988年前期『ノンちゃんの夢』39.1%、後期『純ちゃんの応援歌』38.6%、1989年前期『青春家族』37.8%、後期『和っこの金メダル』33.8%と推移しています。
1970年代の歴代ドラマ視聴率一覧
ここからは1970年代の歴代ドラマ視聴率一覧を紹介していきましょう。1970年代は朝ドラの変革期であり、一年に二作放送されるようになったのもこの頃からです。
1970年~74年
まずは1070年代前半の作品について平均視聴率を紹介していきましょう。平均視聴率は1970年『虹』37.9%、1971年『繭子ひとり』47.4%、1972年『藍より青く』47.3%、1973年『北の家族』46.1%、1974年『鳩子の海』47.2%と推移しています。一年に一作放送したのは74年の『鳩子の海』までとなっています。
1075年~79年
1975年からは一年で二作品放送されるようになりました。平均視聴率は1975年前期『水色の時』40.1%、後期『おはようさん』39.6%、1976年前期『雲のじゅうたん』40.1%、後期『火の国』35.0%、1977年前期『いちばん星』37.2%、後期『風見鶏』38.3%、1978年前期『おていちゃん』43.0%、後期『わたしは海』、1979年前期『マー姉ちゃん』35.9%、後期『鮎のうた』42.7%と推移しています。
1960年代の歴代ドラマ視聴率一覧
ここからは1960年代の歴代ドラマ視聴率一覧を紹介していきましょう。朝ドラの記念すべきスタートであり、序盤では平均視聴率の記録が残っていません。
1961年『娘と私』、1962年『あしたの風』、1963年『あかつき』
1961年『娘と私』、1962年『あしたの風』、1963年『あかつき』の初期の三作品は視聴率が公表されていないため平均視聴率は不明という事になっています。
1964年以降の作品
1964年『うず潮』は、30.2%を記録しました。記録されている中で最初の平均視聴率となっています。その後、1965年『たまゆら』33.6%、1966年『おはなはん』45.8%、1967年『旅路』45.8%、1968年『あしたこそ』44.9%、1969年『信子とおばあちゃん』37.8%となっています。
朝ドラ(NHK)の歴代ドラマ視聴率ワーストランキング一覧まとめ
今回は朝ドラ(NHK)の歴代ドラマ視聴率ワーストランキング一覧まとめを紹介しました。朝ドラは良くも悪くも話題になるコンテンツであり、半年間の放送のため視聴率も注目されているドラマです。近年は視聴率も高い水準で安定していますが、黎明期や低迷期には不名誉な評価を受けた作品も多くあります。2019年7月現在、100作目となる朝ドラ『なつぞら』も放送しているので、今回のランキングを参考に一度ご覧になってみてください。