ドラマ「ライフ」のキャスト・あらすじを紹介！北乃きい主演の壮絶いじめ問題作

『ライフ』はすえのぶけいこが漫画雑誌『別冊フレンド』で連載を開始した漫画作品です。いじめを題材にした作品となっており、主人公である歩がとある事をきっかけにクラスメイトから壮絶ないじめを受ける事になりますが、負けたくない気持ちから毎日学校へ通っていじめに立ち向かっていきます。いじめを題材にしているため人の心の内側を非常に細かく描いている事が特徴で、『講談社漫画賞』を受賞するなど評価されました。

ドラマ『ライフ』は2007年に『ライフ〜壮絶なイジメと闘う少女の物語〜』というタイトルで放送されました。いじめを受ける生徒に北乃きい、いじめる生徒に福田沙紀を起用しており、ダブル主演となっています。登場人物などの設定などは基本的に原作と同じものとなっていますが、ストーリーにいくつかの相違点があり、原作の序盤では主人公の歩へのいじめは始まりませんでしたが、ドラマ版では第1話からいじめが始まります。

また、あらすじで後述しますが、歩以外の生徒へのいじめもあり、原作よりもより強くいじめへ着眼したストーリー構成となっている事も特徴です。キャッチコピーは『追い詰められた人間は、強く生きるしかない。私は負けない。』『あなたも友達のフリをした悪魔ですか。』などといった強い印象を与えるものとなっています。

ドラマ『ライフ』の主題歌は、中島美嘉の23枚目のシングル『LIFE』です。命をテーマにしたメッセージソングで、作詞を担当した高柳恋とヒロイズムがドラマ『ライフ』の脚本と原作漫画を元に書き下ろしました。CDにはドラマの挿入歌にもなっているバラードバージョンも収録されており、売り上げは10万枚を超えるヒット曲となりました。PVは雨にうたれながら歌う中島美嘉の姿が印象的です。

ドラマ『ライフ』の視聴率は第1話が11.0％で、第6話まで同じような視聴率を保つも、第7話で9.4％まで下がってしまいます。しかし、ドラマが後半に入った第8話には12.4％まで上がり、最終話には17.4％まで伸びる結果となりました。

ドラマ『ライフ』の主人公で、後述する愛海に誤解された事がきっかけで壮絶ないじめを受ける事になる椎葉歩を演じたキャストは北乃きいです。神奈川県横須賀市出身で1991年3月15日生まれの2019年現在28歳で、2005年からファッション雑誌『ハナチュー』の専属モデルとして活動を開始し、同年にドラマ『恋する日曜日』に主演で出演した事で女優デビューを果たしました。

以降は連続テレビ小説『純情きらり』やドラマ『14歳の母』などといった数々の話題作に出演し、2007年に『ライフ』の主人公・椎葉歩役を熱演した事で爆発的に知名度を伸ばします。同年には歌手デビューも果たしており、着うた限定として『桜舞う』をリリースしました。それからは女優業を中心にしながら、2014年からは関根麻里の後任として情報番組『ZIP!』の総合司会となり、約2年担当した後、2016年に卒業となりました。

安西愛海はドラマ『ライフ』のもう1人の主人公です。美人なうえにかなりのお嬢様で、性格も明るく社交的という完璧な女子生徒に見えますが、実は猫を被っており、自分の思い通りにならないと他人を傷つける事も何とも思わない性格をしています。あまりに冷酷な行動が続いたため周囲から引かれるようになっていき、徐々にクラスから孤立していきました。

演じているキャストは福田沙紀です。熊本県熊本市出身で1990年9月19日生まれの2019年現在28歳で、13歳の時に『全日本国民的美少女コンテスト』で演技部門賞を受賞した事でアイドルグループ『美少女クラブ31』のメンバーとなりました。芸能界に入ってすぐにドラマ『3年B組金八先生』に出演が決まった事で女優デビューも果たし、その後は今作『ライフ』に出演した事で女優として大きな注目を浴びました。

佐古克己は愛海の恋人であり、試験ではいつも学年トップの成績を取る優等生です。しかし愛海とは親同士に無理やり付き合わされたため全く興味が無く、さらに親の教育方針からサディストとしての性癖を持つようになったという危険人物となっています。演じているのは細田義彦です。東京都出身で1988年3月4日生まれの2019年現在31歳で、『ライフ』で悪人を怪演した事で世間から実力派俳優として注目を浴びました。

石井知典は『女って怖い』が口癖の今時男子で、歩のクラスメイトです。歩がいじめられている姿を見て少しずつ愛海に反発するようになっていきました。演じているキャストは中村倫也です。東京都出身で1986年12月24日生まれの2019年現在32歳で、高校1年生の時にスカウトを受けた事で事務所入りし、2005年に公開された映画『七人の弔』に出演した事で俳優デビューを果たしました。

中村倫也はドラマ『ライフ』に出演した時はまだ新人でしたが、俳優としての才能の片鱗を徐々に見せ始め、2018年に連続テレビ小説『半分、青い。』にメインキャストとして出演した事でブレイクし、中村倫也の名前を世間に広めるきっかけとなりました。そんな中村倫也は2019年6月に公開された実写映画『アラジン』で、主人公のアラジンの吹き替えを担当し、劇中歌も歌った事で『歌が上手い!』と注目を浴びました。

椎葉文子は主人公である歩の母親で、典型的な教育ママであるため、いじめにより学校での出来事を話そうとしない歩とギクシャクした関係が続いていました。しかし歩がいじめられている事を知って、歩を一番に考えて守る事を決めます。演じているキャストは真矢ミキです。広島県広島市出身で1964年1月31日生まれの2019年現在55歳で、元宝塚歌劇団花組トップスターという経歴を持っており、現在は女優業を中心に活躍しています。

篠塚夕子は歩の中学時代の親友で頭の良い生徒でしたが、自分が勉強を教えた歩のみが西舘高校に合格した事で妬みや恨みが生まれて自殺未遂を図ってしまいます。演じているキャストは大沢あかねです。大阪府大阪市出身で1985年8月16日生まれの2019年現在33歳で、1994年当時9歳の時に子役モデルとしての活動を開始し、その後はタレントとして『クイズ!ヘキサゴンII』などといったバラエティ番組で活躍しました。

羽鳥未来は歩のクラスメイトで、他人を気にせず自分が正義と信じた行動を取る芯の通った性格をしています。父が病気で働く事が出来ないため、水商売や喫茶店など複数のアルバイトをこなして家計を支えているという苦労人でもあります。のちに歩と共にいじめに対して立ち向かう仲間であり親友となっていきました。

演じているキャストは関めぐみです。神奈川県出身で1985年9月8日生まれの2019年現在33歳で、2004年から女優としての活動をスタートさせ、映画『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』のヒロイン・雪崎絵里役や、ドラマ『フライトパニック』の紀藤由菜役など、数々の話題作にメインキャストとして出演していきました。

薗田優樹は歩のクラスメイトで、大人しい性格をしている真面目なタイプの生徒です。中学時代にいじめられていた経験があり、腕にタバコの跡があるため常に長袖を着て隠しています。先述した未来と共に歩のいじめに立ち向かっていく仲間となり、一緒に行動をしていく中でたくましく成長していきます。

演じているキャストは北条隆博です。愛知県出身で1986年5月25日生まれの2019年現在33歳で、2000年にドラマ『中学生日記』に出演した事で俳優としてデビューを果たしました。2016年からYouTubeチャンネル『JOEちゃんねる』を開設し、ゲーム実況などの動画をアップしています。

ドラマ『ライフ』で、福田沙紀演じる愛海は北乃きい演じる歩に凄まじいいじめを行い、そのあまりの壮絶さは視聴者が思わず目を背けたくなってしまうほどのものとなっていますが、実際のところ2人の仲はどうなのでしょうか?北乃きいと福田沙紀は同い年でお互い新人であったという事もあり、ドラマ『ライフ』をきっかけに仲良くなって、ドラマ『ライフ』の撮影の合間などにもツーショット写真を沢山撮っていたという事です。

ドラマ『ライフ』での演技によりいっそうリアル感を出すために北乃きいと福田沙紀は交流を禁止されていたようですが、2人は一緒に写真をブログにアップするなどして楽しんでいたようです。北乃きいと福田沙紀はドラマ『ライフ』で仲良くなった事がきっかけでプライベートでも遊ぶ仲になり、現在でも仲良しだという事が分かりました。ドラマ『ライフ』を観ていると考えられませんが、実際の2人は仲の良い友達です。

高校受験を控えていた椎葉歩は親友の篠塚夕子と一緒に西館高校を目指していました。成績優秀な夕子は歩に勉強を教えながら、2人で楽しく受験勉強の日々を送ります。しかし、いざ合格発表の日になってみると合格したのは歩だけで、夕子は落ちてしまいました。夕子はショックと嫉妬で自殺未遂をしてしまい、歩はその事で友人を作る事も接する事も怖くなってしまいます。

歩は西館高校に入学してからも友達を作ろうとせず、いつも大人しくしていました。そんな歩に家が裕福なお嬢様である安西愛海が声をかけてきて、それがきっかけで仲良くなります。愛海には佐古克己という恋人がいましたが突然フラれてしまい、それを歩に相談しました。『こんな事話せるの歩だけだ』という愛海の言葉を聞いた歩は友達が出来た嬉しさで泣き出してしまうのでした。

歩は愛海がフラれた理由が知りたくて克己に問いただします。しかし、その様子を愛海の取り巻きが携帯電話で撮影し、愛海に見せた事で、愛海グループによる歩へと壮絶ないじめが始まってしまいました。歩は本当の事を話しても信じてもらえず、愛海の彼氏を奪った女としてクラスで孤立していくのでした。

壮絶ないじめに屈せずに立ち向かう事を決めた歩でしたが、教室に入るとプリクラ手帳を落としてしまいます。それを拾おうとした歩の手を愛海が踏みつけた事で、歩は愛海を突き飛ばしました。しかし、それを担任の教師である戸田和佳絵に見られてしまい、歩は職員室へ呼び出されてしまいます。歩はいじめられている事を言いますが取り合ってもらえず、誰も味方になってくれない現状に愕然とするのでした。

愛海が全ての事件の黒幕だと分かった事で歩いじめは無くなり、代わりに愛海が学校中にいじめられることになっていました。歩は愛海の事を許す事は出来ませんでしたが、いじめ自体を許す事が出来ずに手を差し伸べ、未来や薗田と共に愛海に罵声を浴びせる生徒達に強いまなざしをむけるのでした。以上がドラマ『ライフ』のあらすじになります。

ドラマ『ライフ』は当時、いじめ描写が凄いと話題になりました。北乃きい演じる歩はトイレに入ればバケツで水をかけられ、クラスでは無視され、服を脱がされた事もありました。そのためドラマが放送されると視聴者からの批判や抗議の電話が鳴りやまず、その数は約2000件にも及んだという事です。

ドラマ『ライフ』の過激ないじめ描写に対する『放送と青少年に関する委員会』に寄せられた視聴者による批判は55件となり、『まるでいじめを助長しているようだ』『子供に見せるべきドラマではない』などといった内容の意見でした。しかし一方で、『このドラマに勇気をもらった』『自分の行動の間違いに気付いた』などといった若い世代による意見も集まりました。

ドラマ『ライフ』に中村倫也が出演していた事に驚くファンは少なくありません。中村倫也と言えば2018年後期からブレイクし、2019年にはドラマや映画だけでなくバラエティ番組に引っ張りだこの大人気トレンド俳優となっています。中村倫也のファンの中には当時、ドラマ『ライフ』を観ていた視聴者も多く、『なぜ気付かなかったのか』と悔やむファンがいます。中村倫也の人気の高さがうかがえる意見です。

ドラマ『ライフ』は、あらすじで前述してきたように北乃きい演じる主人公がとあるきっかけで壮絶ないじめを受ける事になります。現実でも問題となっているいじめを題材にしている事で、引き込まれるように観てしまう視聴者は多くいます。

ドラマ『ライフ』を見た事で、いじめについて考えさせられるという視聴者の感想は非常に多くあります。視聴者からの批判も少なくなかったドラマ『ライフ』ですが、元々の制作意図はいじめ問題について世間に伝えるためとなっています。

ドラマ『ライフ』のあらすじをネタバレし、北乃きいをはじめとするキャスト陣も紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?あらすじを読み進める事で主人公である歩がいかに壮絶ないじめを体験する事になるのかを垣間見る事ができ、いじめについて考えさせられます。中村倫也も出演していたという事で、近年は中村倫也ファンからも注目されているドラマ『ライフ』をもう1度観てみるというのはいかがでしょうか。