トドメの接吻のドラマ主題歌は菅田将暉！「さよならエレジー」の歌詞の意味を考察

トドメの接吻は2018年1月から3月まで放送された山崎賢人さん主演のドラマです。トドメの接吻の主題歌は、謎のストリートミュージシャンとして出演している菅田将暉さんが歌っています。今回はトドメの接吻の主題歌である、さよならエレジーの歌詞の意味やドラマの内容との関係性を調査しました。

トドメの接吻の主人公である堂島旺太郎は、ホストクラブ「ナルキッソス」のナンバーワンホスト。ある事件から人を愛さず、金や権力に目がくらむようになってしまいます。クリスマスイブの夜も、ホストクラブに訪れた100億の遺産を持つ並樹グループの令嬢、美尊をいい金づるとして狙っていました。

しかし、突然乱入したサンタクロースのコスプレをした女に、無理やりキスをされてしまいます。その直後、旺太郎はなぜか命を落としてしまいました。目がさめると旺太郎は7日前に戻っていました。同じように7日間を過ごしていると、またクリスマスイブにサンタクロースの女が現れます。旺太郎は為す術なく再びキスをされ、命を落とし、また7日前に戻るのでした。

3度目のクリスマスイブではなんとか「死の接吻」から逃れますが、旺太郎の行くところでキスをしてくる女が現れます。女から逃げ惑うある日、旺太郎に用意されたドリンクを飲んだ同僚が倒れてしまいます。旺太郎の私物からは毒物が発見され、容疑者として捕まってしまいました。

なんとか警察から逃げ出したところで、今度は何者かに背後から刺されてしまいます。旺太郎の命がつきかけるその時、またあのキスをする女が現れるのでした。女は「あなた、狙われてる」と言い、キスをすると再び旺太郎は息絶えてしまいます。そうしてまた7日前に戻ってしまったのです。

旺太郎はキス女から逃げるのに手助けをしてくれた謎のストリートミュージシャンに、タイムリープしているのだと告げられます。それを知った旺太郎は、タイムリープは美尊を手に入れるために使えると踏み、キス女・佐藤宰子に「キスの契約」を持ちかけるのでした。

トドメの接吻のドラマ主題歌を歌っている菅田将暉さんは、「共喰い」や「銀魂」など文芸作品から漫画コメディ作品まで、幅ひろい役柄を演じる実力派として人気の高い俳優です。作品に合わせて髪型や体型を変えるなど、俳優業に関してはストイックな一面も見せます。どんな人物なのか、またどんな作品に出演しているのか詳しく紹介していきます。

菅田将暉さんは1993年2月21日生まれで、俳優・歌手として活動されています。2008年に行われた第21回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでファイナリスト12人に選出されます。このコンテストがきっかけとなりトップコートに所属しました。

トップコートへの所属から翌年、2009年に放送された平成仮面ライダーシリーズ第11作「仮面ライダーW」にて、連続テレビドラマの初出演で初主演を果たしました。所属からすぐに人気ドラマシリーズの主役を務めていることから、すでに高い実力を持っている事がわかります。

2013年には主演を務めた「共喰い」で第37回日本アカデミー新人俳優賞を受賞。世界的にも評価された映画の主演をわずか20歳前後で果たし、注目を集めました。2014年には映画「そこのみにて光輝く」で高崎映画祭最優秀助演男優賞、他作品と合わせてTAMA映画祭最優秀新進男優賞、おおさかシネマフェスティバル助演男優賞を受賞しています。

2017年には「あゝ、荒野」で今度は第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞しています。非常に感覚的な演技力を持っていることから、天才的と称する監督も少なくありません。デビューから良作品にも恵まれ、数多くの受賞を受けている実力派俳優です。

音楽業は2013年から活動しており、はじめはバラエティ番組やイベント内で趣味のギターで弾き語りをしていました。2016年には「au BLUE CHALLENGE」三太郎シリーズの応援編で歌声を披露。さらに2017年に公開された「キセキ-あの日のソビト-」では、共演者と共に劇中でグリーンボーイズを結成し、CDデビューを果たしました。

2017年3月21日に、auのCMで使われた「見たこともない景色」でソロ歌手としてデビューをしました。トドメの接吻で起用された「さよならエレジー」は2018年に3枚目のシングルとして発表されています。その後もアニメ映画「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE 〜2人の英雄〜」では主題歌として起用されるなど、俳優だけでなく歌手としても活動を広げています。

菅田将暉の役は、謎のストリートミュージシャン・春海一徳。ホームレスと一緒に生活しており、宰子のタイムリープに気づいた人物です。春海自身もタイムリープする力を持っており、同じ能力を持つ宰子の噂を聞いて探していました。はじめは旺太郎や宰子に関して度々助言や忠告をしていますが、二人を見て「過去に戻ることで人は幸せになるのか」疑問に思い、彼らを観察し始めます。

春海はトドメの接吻の物語を動かすキーワードとなる重要な人物でした。唯一タイムリープの情報を持っており、それゆえに時には二人を翻弄することもありました。そして物語の結末を迎えるのにも春海は重要な役割をしています。春海は裏の主人公といっても過言ではない人物でもあります。

トドメの接吻のドラマ主題歌は、春海一徳役として出演している菅田将暉さんが歌っています。主題歌のタイトルは「さよならエレジー」。エレジーは「悲歌」「哀歌」という意味があり、歌詞や曲調も寂しさを感じるものとなっています。さよならエレジーのMVには山崎賢人さんと、春海の格好を思わせる菅田将暉さんが共演されています。

さよならエレジーは「第三惑星交響曲」でCS2冠を獲得した石崎ひゅーいさんが書き下ろしている曲です。菅田将暉さんと石崎ひゅーいさんは以前から交流があり、石崎ひゅーいさんが歌うMV「ピリオド」に菅田将暉さんが出演することもありました。

そんな二人が相談しながら作った曲ということもあり、菅田将暉さんの声質や歌い方にしっくりと合う曲となっています。またレコーディングの際は、主演である山崎賢人さんがどのような表情をされるのか、菅田将暉さんが想像しながら歌った思い入れのある曲となっています。

菅田将暉さんと石崎ひゅーいさんにより完成されたさよならエレジーは、感情をそのままに歌うというよりも、どこか切なげな印象をもたらします。どのような歌詞になっているか、トドメの接吻とどうリンクしているのかを考察しました。

救いのない現実に溜め込んだものを吐き出した雲は孤独を表しています。「無口な空」や「雲」など無機質的な印象の歌詞に突如として「虹」という綺麗なものが登場します。綺麗な虹を見ているのに、それでも掴めないのは綺麗な景色を見ても孤独感がなくなることがないからです。また、この虹は「希望」を表しているようにも受け取れます。希望が見えても掴み取れないという現実を噛み締めているようです。

この後に「はじめてのキスを繰り返して欲しくて」と続きますが、孤独感を紛らわすようにキスを繰り返してほしいという気持ちが現れています。まさにトドメの接吻のようなフレーズ。しかし、キスを繰り返しても寂しさは紛らわす事ができないのです。それでも寂しい夜を超えて癒やされることを望んでいます。

本当の優しさではなく、偽りの優しさは満員電車のように憂鬱だと表現しています。優しさを「冷めたぬくもり」と表現し、そんな優しさなんかいらないと放り投げてしまいます。

もし自分が愛する人を見つけてその愛を信じても、いつか別れる時が来ます。「きっといなくなるんだろ?」という投げやり感のある歌詞は、少し諦めが入っているような印象を受けます。しかし別れなければならないのに、愛が自分を支配していてさよならを言うことができません。これは諦めたいけど実際には諦めきれないという感情を表しています。

さよならを言うかわりに抱きしめて流れ星に願っているという歌詞は、トドメの接吻の第9話の旺太郎と宰子を連想させます。実際に菅田将暉さんも第9話と歌詞を照らし合わせてみると面白いと書かれていました。

宰子がそばにいるだけで実は幸せだったのかもしれない、と感じる旺太郎の気持ちがあらわれているような歌詞です。歌詞の最後では、もう傷つかないしもう傷つけないという、最終話の旺太郎の気持ちへとつながっています。

素敵な歌詞と力強い声に胸を打たれる方も多いようです。旺太郎の気持ちをなぞった歌詞を、ずっと二人を観察してた春海役の菅田将暉さんが歌っていることも感慨深いです。

さよならエレジーはなんとYoutubeで5,000万再生を突破しています。山崎賢人さんが出演するMVと、何度リピートしても飽きない曲調が高い支持を得ています。ドラマを見た人はもちろん、さよならエレジーだけを聴いたという方にも好評です。

失って初めて側にいてくれる人がいた事に気付き、本当の孤独を知ってしまったかのようなワンフレーズ。寂しさが溢れているようなこの表現が心に残っている方も多いようです。旺太郎の心境がストレートに伝わってくる歌詞でもあります。

菅田将暉さんの哀愁のあるかすれた声と、トドメの接吻の雰囲気がぴったりだと感じる方もいました。春海役の菅田将暉さんが歌うことによって、切なさや歌詞へのイマジネーションも高くなります。

トドメの接吻の挿入曲はドラマの場面を思い出させるほどの、強烈なインパクトをもたらす楽曲ばかりです。耳馴染みがよく、トドメの接吻の雰囲気そのものを表しています。そんなトドメの接吻のサウンドトラックの楽曲は全部で27曲あります。

「TO DO ME」はトドメの接吻のオープニング曲で、まさにトドメを刺すような刺々しさが印象的です。「Spiral」は春海と旺太郎がタイムスリップについて会話をするシーンに使われていました。その他にも「IF」はピアノの心地よく切ないメロディがトドメの接吻のあらゆるシーンを思い出させます。

「IF」はトドメの接吻の続編でもある「トドメのパラレル」の予告にも使われていました。まさに、もしもの世界であるパラレルワールドにピッタリの曲となってます。

トドメの接吻のサウンドトラックは何回聞いても飽きないという方や、曲を聴くだけで泣きそうになるという方もいました。特に「IF」は重要な場面で使われていただけあり、サウンドトラックの中でも人気の曲です。

トドメの接吻の挿入曲を担当しているのはKen Araiさんです。ミュージシャンとしても活動されている方で、その他にも音楽プロデューサーやDJなど幅広く活動されています。女性に大人気の歌手、西野カナさんやKAT-TUNなどをプロデュースしてきた実力もあります。2016年には中国でワンマンツアーを行い、日本に限らず世界中で注目をされています。

これまでも「失恋ショコラティエ」や「宇宙を駆けるよだか」、「ラストホープ」などのドラマのサウンドトラックを担当しています。DJではEDM/エレクトロ・ハウスを得意としており、エキサイトなMIXが人気です。トドメの接吻のオープニングに使われている「TO DO ME」はまさに鋭く尖ったナイフのような印象で、かっこよすぎる、センスが良いと話題になりました。

アニメ作品の音楽も担当しており、「寄生獣 セイの格率」や「スタミュ」「ピングー」など、ジャンルを問わない楽曲を提供しています。

トドメの接吻のオリジナル・サウンドトラック(英名:TODOME NO KISS ORIGINAL SOUNDTRACK)は2018年2月28日に発売されています。全27曲、2,700円で購入することが出来ます。サウンドトラックのCDや楽曲はAmazonやiTunesなどで配信されています。

トドメの接吻の主題歌であるさよならエレジーは、ドラマの内容をなぞっている歌詞となっていました。ドラマを見終わったあとでも、サウンドトラックとさよならエレジーをずっと聞いて、内容を思い起こしている人も多いようです。

もし、まだドラマを見ていない方や使われている音楽を聴いたことがない方は、まずは菅田将暉さんのさよならエレジーから聴いてみてはいかがでしょうか？最初に聴いた印象と、ドラマを見終わってから聴く印象はまた違ってくるはずです。