幸色のワンルームがドラマ放送中止？キャストのプロフィールや最終回の結末は？

2018年7月に朝日放送テレビで放映されたドラマ『幸色のワンルーム』。元々はイラスト投稿サイトで公開されていた漫画作品でしたが、サイト内でも屈指の人気作品となり、後に商業コミックス化し、更に実写ドラマとなった作品です。しかし『幸色のワンルーム』はその内容から、放送前より物議が醸し出されていました。

実際にドラマが放送開始となってからは、一部の視聴者からクレームが出たともされており、最終的には関東地区での放送が中止されてしまっています。原作はかなりの人気作品であるにもかかわらず、ドラマ『幸色のワンルーム』は一体何故放送中止となってしまったのでしょうか？

実はドラマ『幸色のワンルーム』が放送中止となってしまった理由には、作品中に描かれている犯罪の描写と、実際に起こってしまった事件に関連があると言われています。今回はそんなドラマ『幸色のワンルーム』について紹介。放送が中止されてしまった理由とされている犯罪の描写や、実際の事件について触れていきます。

また、『幸色のワンルーム』が放送中止となってしまった理由を考察するとともに、『幸色のワンルーム』のキャストやあらすじ、最終回についても紹介していきます。

ドラマ『幸色のワンルーム』が放送中止となった理由について触れていく前に、まず『幸色のワンルーム』がどのような作品なのかについて紹介していきます。冒頭でも触れていますが、『幸色のワンルーム』には原作にあたる漫画が存在しています。原作である漫画作品は当初Twitterへ投稿されていた作品でしたが、のちにPixivというイラスト投稿サイトの個人のアカウントページで不定期連載という形で掲載されるようになりました。

Pixivでの掲載を続けるうちに人気が上昇。『幸色のワンルーム』は話題作となり、商業用のコミックになることが決定しました。

コミックは2018年11月現在で5巻まで発行。元々pixivでも話題の作品であったため、すぐに人気作品となったようです。そしてその人気から、実写ドラマ化されることとなりました。『幸色のワンルーム』の作品について簡単に説明すると、学校ではいじめ、家では虐待を受けていた少女がある日誘拐され、誘拐犯の家で幸せを感じながら生きる、というものになっています。

しかしながら、原作にあたる漫画作品は現在も連載中の作品であり、大まかなあらすじは同じものの、ドラマと原作とは異なる展開を見せています。今回紹介する内容は原作の漫画版ではなく、実写ドラマの『幸色のワンルーム』についてとなりますので、予めご了承ください。

ドラマ化が決定し、2018年の7月から朝日放送テレビで放送された『幸色のワンルーム』ですが、放送開始1ヶ月前の2018年6月に、関東地区ではドラマ放送中止が決定されてしまいました。更に先行放映を決定していたネットでの配信も中止されています。

テレビ朝日からは「改めて精査した結果、総合的な判断として放送を見送ることにした」とコメントが出されており、反対に予定通りに放送した朝日放送テレビからは社長である山本社長から「現代における問題点がつまっているドラマ。世の中の矛盾について見据え、問いかける意味でも、私は放送すべきだと思っています」との意見が発表されています。

では、ドラマ『幸色のワンルーム』は放送中止となってしまった理由とは一体何なのでしょうか？ここからは『幸色のワンルーム』が関東地区やネット配信での放送が中止になってしまった理由について触れていきます。

関東地区での放送やネットでの配信が中止となってしまった『幸色のワンルーム』。中止となってしまった大きな原因とされているのが「犯罪を美化している」という一部の方々からの意見です。既に触れていますが、『幸色のワンルーム』という作品は、学校ではいじめ、家では虐待を受けていた少女がある日誘拐され、誘拐犯の家で幸せを感じながら生きる、というものになっています。

原作の作者である『はくり』さんは、『幸色のワンルーム』を制作し始めた当初『世の中にはいろんな人がいるという話』といった形でTwitterに投稿されていました。Twitterでの投稿作品をPixivでまとめて公開するうち、作品を応援するファンが増加。しかしながら、この内容について「誘拐という犯罪行為が美化されているのでは？」という意見も一部からあげられるようになったようです。

ドラマの放送前からこうした意見はあったものの、ドラマの放送が決定した後「誘拐の被害者を中傷しているのでは？」「誘拐を肯定することになるのでは？」と様々な方向から意見が噴出されるようになったそうです。テレビ朝日が『幸色のワンルーム』の放送中止を決定した1つ理由は、そうした意見を鑑みた結果だったとされています。

ドラマ『幸色のワンルーム』が放映中止となってしまった理由のもう1つとされているのが、「実際に起こってしまった誘拐事件」です。原作著者であるはくりさんによれば、『幸色のワンルーム』の設定はあくまでオリジナルであり、特にモデルとした事件は無いとのことですが、2014年に「モデルとなっているのでは？」と言われる誘拐事件が起きてしまっています。

その事件というのは「朝霞市女子中学生監禁事件」。当時中学1年生だった女子中学生が2014年に誘拐され、2016年までの2年間にわたって、誘拐犯との生活を強いられていたという事件です。事件の概要等を確認する限りでは、誘拐犯と生活するに至る過程が『幸色のワンルーム』とは全く異なるものとなっています。

しかしながら「女子中学生が誘拐される」「誘拐犯と生活を共にする」という設定が、一部の方にとって、この事件を連想させるキーワードとなってしまっていたようです。2016年に容疑者は逮捕されていますが、その逮捕当時、事件についてはかなり大きくマスメディアに取り上げられました。その為、『幸色のワンルーム』の設定を聞いた時点で、事件を思い出してしまった可能性は充分あります。

また、Twitterに投稿された『幸色のワンルーム』の原作とされる漫画は、この事件について報道がなされた直後ということもありました。こうした事件があった為、一部の方からは「事件の被害者を中傷するのでは？」という意見が出たらしく、そうした意見が放送中止につながったのだと一般的に言われています。

その設定から、様々な意見が寄せられ、関東地区での放送とネット配信が中止となってしまった『幸色のワンルーム』。実際の事件とは関係ないとされていますが、作品発表のタイミングや、実際の事件を連想させてしまうキーワードが含まれていたことが、放送中止の大きな要因になってしまったと言われています。

しかし、その一方で関西地区では予定通り『幸色のワンルーム』は放映され、ファンから支持を受けることとなりました。実際に視聴したファンの感想は様々ですが、中には「キャストの演技が凄かった！」「主役2人が原作のイメージ通りだった」という声もあがっています。
 

では、『幸色のワンルーム』の主役2人にはどんな俳優がキャストとして登場したのでしょうか？ここからは『幸色のワンルーム』の主演を務めたキャスト2人を中心に主要なキャストについて、簡単に紹介していきます。

まず最初に紹介するキャストは、誘拐されてしまう少女「幸」を演じた山田杏奈さんです。山田杏奈さんは2001年生まれの女優。2011年に「ちゃお☆2011オーディション」でグランプリに輝き、アミューズに所属したことがきっかけとなって芸能界入りしたそうです。2018年現在、芸能界入りしてまだ7年という若手女優さんではありますが、出演した作品は実に多数。

テレビドラマ『咲-Saki-』や『花燃ゆ』等に出演し、2015年にはドラマ『12歳。』では主演として出演されています。また、映画『ミスミソウ』や『あゝ荒野 全編』等にも出演されており、2016年に放映された映画『TOO YONG TO DIE！若くして死ぬ』でも主演を務めました。

今回紹介する『幸色のワンルーム』はテレビドラマ初の主演作。幸を演じるにあたって、原作で描かれている幸の表面上明るい部分と闇を抱えた二面性を特に意識して演じ分けたという旨をコメントしています。そうした意識が演技に反映されているのか、実際に『幸色のワンルーム』を視聴したファンからは「原作の幸そのものだった」といった感想も挙げられていました。

続いて紹介するキャストは誘拐犯である「お兄さん」を演じた上杉柊平さんです。上杉柊平さんは1992年生まれの俳優。2015年に放映されたテレビドラマ『ホテルコンシェルジュ』への出演がテレビドラマ初出演となっており、その後NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』や『ドクターX』『正義のセ』にも出演し、着々と出演作数を伸ばしています。

テレビドラマの他には映画『シマウマ』や『一週間フレンズ。』や『リバーズエッジ』にも出演。デビューしてまだ間もない為、出演作品はまだ数多いとは言えませんが、注目度の高いドラマや人気映画作品へも出演しており、これから先の活躍が期待される俳優として注目されています。

主役でもある少女「幸」の母親役を務めたキャストは雛形あきこさんです。ドラマの中では幸に虐待を行う母親として登場しました。雛形あきこさんは1978年生まれの女優兼タレント。以前はグラビアアイドルとしても活動されていた方です。女優としてデビューされたのは1992年の中学2年生の頃。『おべんきょう』というドラマに出演したのが初となったそうです。

出演作品は実に多数。『動物のお医者さん』や『私が私であるために』、『花燃ゆ』等の他、ゲスト出演した作品も数多く存在しています。また2001年に放映された映画『極道の妻たち』や、2018年の映画『のみとり侍』にも出演。タレントとしては『めちゃめちゃイケてる！』に22年もの間レギュラーメンバーとして出演し、お茶の間を賑わせました。

続いて紹介するキャストは、幸の父親役を演じた清水伸さんです。ドラマでは酒に酔うと幸に暴力をふるう父親として登場しました。清水伸さんは1972年生まれの俳優。劇団「ふくふくや」で副座長をつとめていらっしゃいます。過去に出演した作品は多数。実写映画『デスノート』や『宇宙兄弟』にも出演し、更にドラマ『冗談じゃない！』や『猫弁と透明人間』等の他、ゲスト出演作品も数多いようです。

もちろんCMや舞台でも活躍中。俳優として活動され、様々な作品に出演している清水伸さんですが、特技も実に多彩。ボクシングやアクション、殺陣の他、サッカーやギター等もおこなっていらっしゃるそうです。

続いて紹介するキャストは、幸の通う学校の教師役として登場した戸塚純貴さんです。ネタバレとなりますが、ドラマの中では幸に対して性的暴行を行う教師として登場しました。そんな教師役を務めた戸塚純貴さんは1992年生まれの俳優です。戸塚純貴さんの母が、戸塚純貴さんの知らない内にジュノン・スーパーボーイ・コンテストに応募し、見事「理想の恋人賞」を受賞したことをきっかけに芸能界入りしたとのことです。

テレビドラマへは2011年に放送された大人気ドラマ『花ざかりの君たちへ』への出演が初。その後『仮面ライダーウィザード』や『リーガルV』にも出演し、『スカッとジャパン』の再現VTR等でも活躍されています。多くの方から今後一層の活躍が期待されている、現在人気上昇中の俳優さんとなっています。

最後に紹介するキャストは、刑事役を務めた木下ほうかさんです。ドラマの中では、幸の母親が何かを隠していると見抜き、幸の行方を追いながら事件の真相に迫る人物として登場しました。そんな刑事役を務めた木下ほうかさんは1964年生まれの俳優兼タレント。1980年に『ガキの帝国』という映画に出演し、それから活動を続けているベテラン俳優さんとして知られています。

今回紹介する『幸色のワンルーム』以外では、ドラマ『三匹のおっさん』や『モブサイコ100』、『チア☆ダン』への出演の他、『スカッとジャパン』での再現VTR等でも活躍。映画『ソロモンの偽証』や『空飛ぶタイヤ』等への出演も有名となっており、クセのある役が上手い役者さんとして人気が出ているようです。

放送前から物議を醸しだし、放送日の約1ヶ月前に関東地区の放送とネット配信の中止が決まった『幸色のワンルーム』。しかし、関西地区では予定通り放送され、実際に放送を見た視聴者からはドラマに対して肯定的な感想もあげられています。さきほど紹介したキャストについての感想は勿論ですが、中にはストーリーに対して肯定的な意見も。

一部の方々からは問題視された『幸色のワンルーム』ですが、あらすじはどのようなものだったのでしょうか？ここからは『幸色のワンルーム』のストーリーについて、最終回に至るまでの全体的なあらすじを紹介していきます。

ドラマ『幸色のワンルーム』の始まりは、とあるニュース番組から始まります。ニュースの内容は、とある14歳の少女が行方不明となっている、というもの。そのニュースを見ているのは、なんとニュースで「行方不明」と報道されている14歳の少女本人でした。テレビのニュースでは、少女の母親が涙を流し、我が子の身を案じている姿が映されていますが、少女は「こんな体にしておいて」と吐き捨てます。

実は少女は家の中で実の母親から虐待を受けていたのです。少女の体は全身のいたるところに痣があり、額には包帯が。そんな少女の傍では、青年が少女と一緒にニュースを見ています。少女は家出虐待を受けるだけでなく、学校ではいじめを受けており、その上とある教師からは性的暴行まで受けていました。そんな境遇から少女は自分の人生に嫌気がさし、自殺しようとしていたのですが、少女はその青年によって助けられたのです。

助けられた少女はそのまま青年に誘拐され、青年の部屋で暮らすようになっていきます。少女は誘拐犯である青年を「お兄さん」と呼び、慕うように。しかし青年自身は「見ず知らずの僕をどうしてそんなに信用してくれるの？」と疑問を口にします。すると、少女は「こんないっぱい私を好きな人が酷い事するわけないし」と笑顔で返答しました。

疑問を口にした青年に、笑顔で答えた少女。その少女の視線の先には、少女の写真が壁に貼り付けられていました。その写真の量は1枚2枚ではなく、壁を覆いつくす程のもの。通常なら青年を気味悪く思うところですが、家で虐待、学校ではいじめと性的暴行を受けていた少女は、誘拐犯である青年をヒーローのように扱い、慕うようになっていたのです。

また、大量の写真についても「こんなにも私を見てくれる人がいたなんて！」と喜ぶ様子を見せます。更に、母から虐待を受けていた少女は自分の名前を捨てる事を決意。誘拐犯である青年に「名前を付けて欲しい」とねだり、「幸(さち)」という新しい名前を貰う事となりました。

新しい名前を与えられて喜ぶ幸。更に幸は「お兄さん」にとあるゲームを持ちかけます。そのゲームの内容というのは、「2人で警察や両親という鬼から逃げるゲーム」というものでした。そして「もし逃げ切れたらお兄さんと結婚する」「逃げ切れなければ一緒に死ぬ」と言うのです。

幸はお兄さんと暮らすうちにだんだんとその生活に幸せを感じ始めるようになります。食事について青年から「何か食べたいものある？」と訊ねられると「私が決めていいの？」と喜ぶ始末。聞けば、幸は実母に手料理を食べさせてもらった記憶がなく、更に普段の食事は皿に盛られたものではなく、床に投げ捨てられたものを食べていたのだと言います。

食事をしながら「食べる事って楽しい事だったんだね」「これから毎日ご飯楽しみにしてていいかな？」とはしゃぐ幸。そして、壁の写真については「これからは壁の写真、2人の写真に変えていこ」と提案。これがドラマ『幸色のワンルーム』の大まかなあらすじとなります。

ここからはいよいよ『幸色のワンルーム』のドラマ最終回についてあらすじをネタバレ紹介していきます。物語りの核心に触れるネタバレが多分に含まれておりますので、『幸色のワンルーム』を最終回まで観ていない方や、ネタバレが苦手な方はご注意ください。最終回の前の回では、幸へ性的暴行を行っていた教師、形切と揉み合いになり、いよいよ2人の生活にも終わりが見えてきた、という展開を迎えました。

しかし、そこでお兄さんは幸へ「結婚しよう」と提案。そしてそのまま最終回を迎えます。幸へ「結婚しよう」と伝えたお兄さんでしたが、最終回でお兄さんが幸を連れて行った先は教会等ではなく、幸の実家でした。家を訪れた2人を見て幸の両親は驚きますが、ひとまず家の中に2人を招き入れます。そして「誘拐犯」と名乗るお兄さんに対して父は幸を帰してくれたことについてお礼の言葉を述べました。

そして同時に、警察に通報する意思がない事もお兄さんに話ます。お兄さんは不審に思いながらも「何故娘を虐待するのか」と訊ねました。すると両親は虐待を否定。虐待などという事実はないのだと言い始めます。更に母親は幸へ「虐待なんてないわよね？」と話しかけますが、幸は怯えて何も話せません。そんな幸を見てお兄さんは母親へといくつかの質問を繰り返します。

すると業を煮やした母親は「殴って何が悪いのよ！」と逆上。お兄さんはそんな幸の母に対して「ありがとうございます」と会話を録音したボイスレコーダーを見せつけました。そして幸に「これで君は自由だ」とボイスレコーダーを手渡し、2人で家から出て行こうとします。そんな2人を他所に、この騒ぎに乗じて幸の父は離婚届を取り出して幸の母へと渡しました。

元々幸の父はストレスをため込み、事あるごとに幸の母に向かって「出来損ないを生みやがって」と日々漏らしていました。一方、そんな幸の父からの不満をぶつけられていた幸の母親は、その不満を幸へぶつけるように虐待を行っていたのです。離婚届を渡された母親は激昂し、とうとう包丁を持ち出し、幸へと襲い掛かりました。しかしそこでお兄さんが幸をかばい、刺されてしまいます。

刺されて血塗れになり、床に倒れこんでしまうお兄さん。その直後、警察が部屋へと飛び込んできます。そしてそのまま幸の母親は逮捕。警察の現れたタイミング、そして血塗れにもかかわらず微笑むお兄さんを見て、幸は「母親に刺され、母が逮捕されるところまで」がお兄さんの作戦だったと悟ります。一方、刺されたお兄さんは「幸が幸せになりますように…」と言い残して死んでしまいました。

「私たち何か悪いことした？」と幸はお兄さんの手を握り号泣。幸はお兄さんによって親から守られ、死ぬ意味をなくしました。そして場面は切り替わり、2年後。幸は白いワンピース姿で、かつてお兄さんと暮らしていたワンルームへと戻ります。ワンルームの壁には、お兄さんと幸とのツーショット写真が。幸はその写真に向かって「幸せいっぱいの結婚式を挙げよう」と話かます。

そして、ウエディングドレスを着て幸がバージンロードを歩いていると、そこにはタキシード姿のお兄さんが幸を待っていました。…しかし、それは全て幸の見た夢だったのです。幸がお兄さんの元へと向かった直後、直後、刑事の竹下がワンルームへとやってきました。そこでは、幸が幸せそうな表情を浮かべたまま亡くなっていたのです。これが、『幸色のワンルーム』の最終回となります。

設定自体も衝撃的ながら、かなりインパクトのある最終回だったと言われる『幸色のワンルーム』。では、『幸色のワンルーム』を最後まで観た方は、いったいどのような感想を抱いたのでしょうか？ここからは『幸色のワンルーム』を最終回まで観た方々がどのような感想をあげているのかを紹介していきます。

まず多かった感想のが「キャストが原作のイメージ通りだった」という感想です。原作漫画版での幸は明るい面と闇を抱えている面とを持つ、二面性のある人物として描かれています。ドラマ化が決まった際、原作のファンからは幸の二面性が再現できるかどうか心配する声が上がっていましたが、実際にドラマが放送されると「幸がイメージ通りだった」という感想が多くあげられました。

もちろん幸についてだけでなく、「お兄さん」や幸の両親について好評な感想も。原作からドラマを観たというファンの方からも「思っていた以上に再現されていた」「幸が完全に幸だった」等の感想もあげられていた他、「幸の両親が怖かった」等、キャストの演技威力を評価する感想が多く見られました。

次に多かった感想は「放送中止にしなくてもいい」という感想です。「誘拐」という犯罪行為を設定に取り入れていることもあり、一部地域での放送やネット配信が中止された『幸色のワンルーム』ですが、実際の放送を見て「中止するような内容ではない」といった感想をあげる方もいらっしゃったようです。

同時期に放送されていたドラマの中には『幸色のワンルーム』以上に設定がハードだとも捉えられるれるものもあり、そうしたことを踏まえて『幸色のワンルーム』が放送中止になったことを疑問視する方もいらっしゃったようです。

また、中には「不倫をテーマにしたドラマは良くて何故誘拐をテーマにしたドラマがダメなのか」と疑問を持つファンも。実際の事件とフィクション作品を関連付けて考える方に対して「おかしい」と指摘する感想をあげるファンも少なくなかったようです。

最終回まで観たファンの中には、「最終回が悲しすぎる」「ラストが重すぎる」という感想を抱いた方もいらっしゃったようです。物語の始まり自体が、学校でいじめや性的暴行、そして家で虐待を受けている少女にスポットを当てているということで、物語が進むにつれ少女が幸せになっていくことを期待した方が多かったのかもしれません。

しかしながら、ドラマ版『幸色のワンルーム』は最終的にはお兄さんも幸も死んでしまうという最終回を迎えてしまいました。不幸な少女が幸せになれず、最後には死んでしまうという最終回に納得できなファンも沢山いらっしゃるようです。しかし否定的な感想だけではなく、中には最終回の後に「余韻に浸りたい」という感想をあげている方も。

もちろん悲しい最終回に気持ちが重くなってしまったという感想も多いです。ここでは最終回まで観た方の感想を紹介していますが、中には序盤の物語の重さに「見ているのが辛くなった」と感想をあげ、最終回までの視聴をやめた方もいらっしゃるようです。最終回については悲しい展開だった為、意見が分かれているようですが、好評な感想も多く見受けられました。

今回はドラマ『幸色のワンルーム』について、一部地域で放送が中止されたことや、ネットでの先行配信が中止されてしまった理由を始め、キャストや大まかなあらすじ、最終回のネタバレ等について紹介しました。『幸色のワンルーム』は誘拐をテーマにした事や、原作が制作された直前に中学生が誘拐されてしまうという事件が発生したことが問題となり、一部地域での放送中止やネットでの先行配信が中止されてしまったようです。

しかしながら、関西で実際に放送された内容を観たファンからは「中止にする必要はない」といった感想や「他のドラマの方が問題視されてもおかしくない」といった指摘もあがっています。また、ドラマの内容に関してキャストの演技力を評価する感想や、「最終回は悲しかった」としながらも肯定的な感想が多く見受けられました。

たしかにドラマのテーマが「誘拐」ということもあり、問題が全くないドラマなのかどうかは見る方の判断によって分かれる作品かもしれません。しかし、『幸色のワンルーム』はあくまで漫画を原作としたフィクション作品であり、誘拐を肯定するものではないとされています。

また、冒頭でも紹介しましたが、実際に放送を実行した朝日放送テレビの社長は「現代における問題点がつまっているドラマ」とコメントしています。『幸色のワンルーム』が放送を中止にしなければならない程の問題作かどうか判断するのは、実際にドラマを確認してみてからでも良いのかもしれません。

今回の記事でもし『幸色のワンルーム』が気になった方は、一部のネット配信サービスやDVD等での鑑賞が可能となっていますので、是非1度ご自身の目で確認してみて下さい。