ペテロの葬列の最終回あらすじをネタバレ！続編や低視聴率でも高評価の理由を考察

日本を代表するミステリー作家である宮部みゆきの人気長編小説『ペテロの葬列』の実写化作品である小泉孝太郎主演ドラマ『ペテロの葬列』が高評価を受けていることが話題となっています。視聴率こそよくなかったものの、その内容は本格ミステリーでありキャストたちの心理描写を鋭く描いた点などが高評価を受けています。ここではドラマ『ペテロの葬列』について紹介する前に、『ペテロの葬列』などの基本情報を見ていきましょう。

ここでは『ペテロの葬列』の基本情報を見ていきましょう。『ペテロの葬列』は小説と同名のタイトルで人気俳優である小泉孝太郎を主演にむかえ、テレビドラマ化された作品です。2014年7月7日から9月15日まで毎週月曜日20:00からTBS系の「月曜ミステリーシアター」枠で放送されました。本作は2013年7月8日から9月16日まで月曜に同じくTBS系「月曜ミステリーシアター」枠で放送された『名もなき毒』の続編となっています。

『ペテロの葬列』のネタバレあらすじは前作『名もなき毒』を知らなければ語ることの出来ない作品です。ここで前作『名もなき毒』について見ていきましょう。ドラマ『名もなき毒』は2013年7月8日から9月16日まで月曜20:00にTBS系「月曜ミステリーシアター」枠で放送された作品です。

この作品の作者である宮部みゆきはドラマ化にあたって主人公に小泉孝太郎を指名しており、実際に小泉孝太郎が主演に起用されました。小泉幸太郎にとっては『コールセンターの恋人』以来4年ぶりの連続ドラマ主演であり、TBSの連続ドラマには初主演となりました。

ここではドラマ『ペテロの葬列』の原作となった宮部みゆきの原作小説『ペテロの葬列』について見ていきましょう。大手の会社から独立して私立探偵となった杉村三郎を主人公としたシリーズ『杉村三郎シリーズ』の初の映像化作品となっています。2018年4月現在までに長編『誰か Somebody』『名もなき毒』『ペテロの葬列』の3作、短編集『希望荘』が出版されています。

また同じ著者の大ヒット作品である文庫版『ソロモンの偽証』第6巻には『杉村三郎シリーズ』の短編「負の方程式」が収録されていて、いまだにシリーズは続いています。宮部みゆき本人はこの作品に多くの歌謡曲が出てくることから、『昭和名曲歌謡シリーズ』と呼んでいます。『誰か Somebody』、『名もなき毒』、『ペテロの葬列』が小泉孝太郎主演で映像化されています。

ここでは『ペテロの葬列』の原作者である宮部みゆきについて簡単に紹介します。宮部みゆきは日本を代表するミステリー小説家で、日本では知らない人がいない程に有名なミステリー作家として知られています。ミステリーだけにとどまらず、ファンタジーや怪談話など幅広いジャンルの作品を執筆することで知られています。宮部みゆきの代表作に『火車』や『理由』、『模倣犯』などがあります。

まずは『ペテロの葬列』のネタバレあらすじを見る前に、『ペテロの葬列』のキャストを見ていきましょう。キャストを知ることでネタバレあらすじもより深く知れるので、一読して見てください。

今多コンツェルン・グループ広報室の「あおぞら」編集部に所属する会社員で普段は平凡な人間のように見えますが、周囲からは探偵のような扱いを受けることが多い主人公である杉村三郎を演じるのは人気俳優の小泉孝太郎です。平凡でありながら、時に鋭い洞察力と着眼点をもつ優秀な一面を見せる杉村三郎を作者の指名通りに好演しています。

『平成の名総理』である小泉純一郎の息子としても知られる小泉孝太郎の代表作に『コールセンターの恋人』や『ミステリー作家・朝比奈耕作シリーズ』、『警視庁ゼロ係』などがあります。

高級エステサロンで働く腕のいいエステティシャンで杉村の妻である菜穂子を担当していましたが、家庭の事情によりエステを辞めると菜穂子に告げるところから物語は意外な方向へ向かっていくきっかけとなる間野京子を演じるのは多くのドラマで主演を務める女優の長谷川京子です。清楚で菜穂子の良き相談相手でありながら、ミステリアスな雰囲気を醸し出す美女を長谷川京子が好演しています。

結婚した今も美人女優として抜群の美しさを保っている長谷川京子の代表作に『僕だけのマドンナ』や『Mの悲劇』、『おいしいプロポーズ』など多くのドラマがあります。

今多コンツェルン会長である今多嘉親の妾の子として生まれ、杉村三郎の妻となる杉村菜穂子を演じたのは多くの作品に出演する美人女優の国仲涼子です。母の死後には今多家に引き取られ大切に育てられた箱入り娘で、世間とはやや感覚がずれたところもあり、こうした価値観のずれが三郎の人生に大きな影響を与えるとこになる重要人物を国仲涼子が好演しています。

清楚で世間知らずな女性から、徐々に三郎への不信感や自身の影の部分と直面することになる杉村菜穂子を演じた国仲涼子の代表作に『ちゅらさん』シリーズや『ブラックジャックによろしく』、『結婚できない男』などがあります。

奔放な性格で毒舌な今多コンツェルンの広報室のベテラン編集長であり、杉村三郎の上司である園田瑛子を演じるのは室井滋です。バスジャック事件をきっかけに、秘められた過去が明らかになっていく物語の深みを増す重要人物をベテラン女優の室井滋が好演しています。重いテーマを扱っている『ペテロの葬列』でコミカルな要素を加えてくれるキャラクターとして人気のキャラクターでもあります。

時にコミカルに、時にシリアスな編集長を演じたベテラン女優として多くの作品で高評価を受ける室井滋の代表作に『ギフト』や『心療内科医・涼子』、『菊次郎とさき』などがあります。

マイペースでつかみどころがなく奔放で言いたい放題な態度をとる今多コンツェルン広報室の編集者で杉村三郎の同僚である実は雄一郎を演じるのはムロツヨシです。軽い態度で仕事に臨んでいるように見えるが、実際は園田と杉村を陰で支えている存在で広報室を支える重要人物をプライベートでも小泉孝太郎と仲がいいことでも知られるムロツヨシが好演しています。

現在大ブレーク中の俳優として知られ、コメディーはとして高い評価を得るムロツヨシの代表作に『勇者ヨシヒコ』シリーズや『空飛ぶ広報室』、『大恋愛〜僕を忘れる君と』などがあります。

何事もはっきり言う勝気な性格であり、広報室の面々の冗談に突っかかることもある広報課きっての若い女子メンバーであるアルバイト編集部員の椎名遥を演じるのは岡本玲です。ニックネームは『シーナちゃん』と呼ばれており、広報室の人気者として活躍する椎名遥をバラエティー番組でも活躍をする若手女優の岡本玲が好演しています。

若い頃から女優としてもタレントとしても活躍する岡本玲の代表作に『フリーター、家を買う。』や『最高の人生の終り方〜エンディングプランナー〜』、『純と愛』などがあり、『めざましテレビ』へのレギュラー出演などでも知られています。

菜穂子の父で日本有数の一大グループ企業「今多コンツェルン」の総帥である今多嘉親を演じるのは2016年に惜しまれつつも亡くなった平幹二朗です。杉村にとっては、偉大な義父にして人生の師とも呼べる存在であり、彼の人生を変えた存在である今多嘉親をベテラン俳優の平幹二朗が好演しています。平幹二朗の代表作に『義経』や『けものみち』、『精霊の守り人』などがあります。

今多会長の側近でありエリート社員である橋本真佐彦を演じるのは人気俳優として活躍している高橋一生です。多くの事件に巻き込まれ常に忙しい杉村に代わり、妻である菜穂子の身辺を護っていることで菜穂子の信頼を獲得しています。しかしこの関係が杉村の人生を大きく変えることとなる重要人物を好演して評価を上げました。

現在多くの作品でメインキャラクターを演じており、大ブレーク中のイケメン俳優の高橋一生の代表作に『わろてんか』や『民衆の敵〜世の中、おかしくないですか!?〜』、『僕らは奇跡でできている』などがあります。

バスジャック事件の実行犯で、物語の軸となる男となるバスジャックの人質の前では「佐藤一郎」と名乗っている謎の老人を演じるのはベテラン俳優の長塚京三です。巧みな話術で被害者たちを丸め込んでいく不気味なバスジャック犯を長塚京三が好演しています。この作品の最も重要な登場人物といっても過言ではないので、長塚京三の存在感は圧倒的といわれています。

『ペテロの葬列』のキーマンとして登場する存在感抜群の老人を見事に演じた長塚京三の代表作に『愛の嵐』や『炎立つ』、『ナースのお仕事』などがあります。

『佐藤一郎』がバスジャックするバスの運転手として登場し、乗客を守るために勇敢な態度を見せる女性運転手である柴野和子を演じたのは多くの作品に出演する青山倫子です。一児の母親であり、バスジャック犯人からはその娘を脅しに利用されてしまうなど人生を狂わされてしまう母親を青山倫子が好演しています。青山倫子の代表作に『ネコナデ』や『パラノーマル・アクティビティ 第2章 TOKYO NIGHT』などがあります。

佐藤がバスジャックしたバスの乗客の一人で金属加工工場の経営者である田中雄一郎を多くのテレビ番組に出演している峰竜太です。口の悪さが目立ち説教しがちな『昭和のオヤジ』だが、本当は情に厚い男を峰竜太が好演しています。とことん金に執着を見せるような一面があり、物語をかき乱していくキャラクターとなっています。

俳優としてよりもバラエティー番組出演などで知られている峰竜太の代表作に『西部警察』シリーズや『熱中時代 教師編II』などのドラマ作品や『アッコにおまかせ!』、『出没!アド街ック天国』などのバラエティー番組があります。

民間の老人ホーム「クラステ海風」で暮らす母を訪ねた帰りに佐藤のバスジャックに遭ってしまい、バスジャック事件の被害者になってしまう迫田とよ子を演じたのは多くの作品に出演する女優の島かおりです。バスジャック事件に大きくかかわることとなる役を好演しています。島かおりの代表作に『キッズ・ウォー』や『コード・ブルー』などがあります。

ここからは多くの事が話題になっているドラマ『ペテロの葬列』のあらすじをネタバレも含めてみていきましょう。複雑な内容なのでこの章では最終回直前までのネタバレあらすじを簡単に紹介していきます。

主人公の杉村三郎は大企業の今多コンツェルン会長の娘婿であり、杉村の妻は会長の娘の菜穂子で桃子という三人家族で幸せに暮らしています。この会社の広報室「あおぞら」でここの副編集長として働いていました。そんな中、編集長である園田らと取材帰りにバスジャックに遭遇してしまいます。バスジャック犯は男で『佐藤一郎』と名乗る老人でした。杉村ほか7人が人質となってしまいます。

『佐藤一郎』と名乗る男は巧みな話術で乗客の心を掴んでいき、その上後日慰謝料を払うからしくしてくださいと丁寧に頼みます。バスジャック開始から長時間経つと、警察に包囲されてしまいます。佐藤はある三人の男を連れてこいと警察に要求しますが、警察は突入し佐藤は自殺してしまいます。無事解放され安堵した杉村達ですが、後日実際に佐藤が言っていた慰謝料が届いたことから被害者たちの歯車は狂っていきます。

バスジャック犯の被害者たちは集まって話し合い、寄付や譲渡などそれぞれが思う通りに慰謝料を使っていきます。杉村は『佐藤一郎』と彼が要求した『三人の男』について調べていきます。すると佐藤は人心掌握の技術の講師であり、そのテクニックで詐欺グループのコンサルタントをしていたことが判明します。そして佐藤が要求した三人とはこの詐欺グループのメンバーでだったのです。

高級エステサロンで働くエステティシャンで菜穂子を担当していた真野京子ですが、家庭の事情によりエステを辞めると菜穂子に告げます。残念がる菜穂子でしたが、快く送り出します。そして京子が再就職した先は三郎の広報室でした。京子の歓迎会の後、三郎と二人だけで相談があるという京子は『ストーカー』行為にあっていると打ち明けます。

佐藤は詐欺グループの首謀者たちを警察の前で断罪しようとしたが失敗してしまい自害しまったのでした。事件の真相が判明する中、バスジャック事件の被害者のひとり・坂本がバスジャック事件を起こしてしまいます。バスジャック事件で心に闇を抱えてしまった坂本は杉村達の事も恨んでいました。坂本は逮捕されたものの、佐藤から慰謝料をもらったこともバラし、杉村たちもバッシングされて杉村は退職を余儀なくされてしまいます。

ここまでは『ペテロの葬列』のネタバレあらすじについて見てきました。バスジャック犯である佐藤の犯行理由や飲み込まれていく被害者たちでしたが、最終回では杉村にも人生の転機ともなる試練が訪れます。それでは最終回のネタバレあらすじを見ていきましょう。

坂本が起こしたバスジャック事件に巻き込まれてしまった杉村の同僚である野間京子は無事解放されて会社に出勤しました。しかし、社員の様子がおかしいことに気づき、何があったのか聞きます。社員によれば、弁護士を名乗る男が着て「野間京子はうそをつく女だ」と話したという事でした。野間京子は弁護士にストーカーされていることを告白します。そして一人で戦う事を決意します。

一方、バスジャック事件の影響で退職を余儀なくされた三郎を新たな悲劇が襲います。それは『妻・菜穂子の不倫』という事実でした。。後日、そして菜穂子は『事件を追っているときのほうが生き生きしている』と三郎と三郎に泣きながらも告白しますが、激高した三郎は家を出てしまいます。菜穂子と離婚した三郎は『一人で生きていく』という決意をし、仕事も家族も失う事になりました。

三郎は以前から憧れていた『目的を決めず行くローカル線での一人旅』をすること決めて、職場の仲間たちに別れを告げます。杉村が旅に出発するために歩いていると、間野京子がベンチに座り杉村を待っていました。互いに密かに惹かれ合っていましたが、杉村は全く見向きもせずまっすぐ歩き続けました。その姿を見た間野は反対方向へと歩き出しました。そして杉村は一人旅へと出発するのでした。

ここまでは『ペテロの葬列』のネタバレあらすじなどを見てきました。『ペテロの葬列』は視聴率があまり高くなかったものの、最終回まで一貫した質の高さから高い評価を得ている作品として知られています。ここでは低視聴率にも関わらず、高評価を受けている理由を見ていきましょう。

『ペテロの葬列』はその高評価とは裏腹に視聴率が低調で終わってしまいました。初回視聴率は9.1%と二桁に届かず始まり、平均視聴率は7.6%という低視聴率に終わってしまいました。第二話目からの視聴率をまとめてみました。

• 第1話『悪が生まれた瞬間 それは30年の時を経て 日本中を巻き込む巨大犯罪となった』9.1%
• 第2話『バスジャックの謎- 共犯者の影…死者から届く慰謝料』　　　　　　　　　　　8.8%
• 第3話『大金が人質たちの人生を狂わせる- 探偵杉村三郎始動! 三悪人の正体とは?』　  6.3%
• 第4話『30年前の真実 悪の歴史 動き出した後継者争い』　　　　　　　　　　　　　  7.0%
• 第5話『秘密の告白- 新たな殺人 悪が家族に伝染する』　　　　　　　　　　　　　　  7.8%
• 第6話『母の愛と罪- 新たな殺人の真犯人! バスジャック犯と人質の接点が明らかに!』   6.2%

• 第7話『バスジャック犯の本当の目的 -妻と夫の不協和音』　　　　　　　　　　　　   7.2%
• 第8話『衝撃の一夜! 妻は- 夫の決断 全ての謎を知る意外な共犯者!』　　　　　　　　  7.0%
• 第9話『第2のバスジャック事件発生! 人質はあの人- 犯人は誰か!?』　　　　　　　　   7.1%
• 第10話『最終回直前! 真性の嘘つき- 魔性の女の正体! 最後の秘密!』　　　　　　　　  7.1%
• 最終話『最後に罪を犯すのは誰?』                                                                       8.0%

『ペテロの葬列』の視聴率の低調ぶりを見てきましたが、見た人の感想は視聴率とは裏腹に高評価ばかりです。『ドラマの中では最高峰』という感想が多く、派手な展開はないものの深い人間心理を描いた作品として評価を受けています。『キャストがぴったり』という感想もあり、作者の意向が反映されたことが高評価となっています。『ペテロの葬列』は『本格ミステリー』として高評価を得ています。

『ペテロの葬列』が低視聴率の理由は録画派が多いからともいわれています。毎週月曜日20:00から放送という時間帯が録画派を増やした一因となっています。さらにストーリーが複雑で連続して見たいために『最終回まで一気見』するための録画が多かったというのも原因の一つとなっています。

今回は『ペテロの葬列』の最終回までのネタバレあらすじなどを見てきましたが、高評価を得ている『ペテロの葬列』の続編があるのか気になっている人が多くいるので、調べてみました。

最後は三郎が1人旅に出るところで終わっており、続編を暗示するような内容になっています。さらに最終回の最期に『to be continued』と続編を前提に終わっていることから、続編を期待している人が多くいます。

『ペテロの葬列』の原作である『杉村三郎』シリーズには続編があります。「負の方程式」という続編となる短編や『希望荘』という単行本など複数の続編が出版されているので、これらの続編作品の映像化も期待されています。視聴率が良くないにも関わらず、これほどまでに続編の希望が出ている作品も珍しいといわれています。

今回は高評価ドラマ『ペテロの葬列』の最終回ネタバレあらすじやキャストなどについて紹介しました。本格ミステリーを得意とする宮部みゆき作品の映像化なので、最終回までのネタバレあらすじを見てからでも楽しめる作品となっています。続編も期待されている作品なので、ぜひ一度『ペテロの葬列』をご覧ください。