西郷どん(せごどん)の原作はひどい?林真理子の小説のあらすじと結末は?

大河ドラマの西郷どんですが林真理子原作の小説がひどいと話題になっています。ドラマ西郷どんの原作の小説では歴史描写の認識などがずれているなどの声があり、ひどいといった声が多いようです。今回はそんな西郷どんの原作で林真理子が手掛ける小説のあらすじや結末、林真理子の概要やどのような小説のジャンルを書いているかなどを交えてどのように西郷どんの原作がひどいのかをご紹介します。

西郷どん(せごどん)の原作はひどい?林真理子の小説のあらすじと結末は?のイメージ

目次

  1. 西郷どんの原作について紹介!
  2. 西郷どんとは?
  3. 西郷どんの原作を書いた林真理子とは?
  4. 西郷どんの原作のあらすじと結末
  5. 西郷どんの原作はひどいのか?
  6. 西郷どんの原作まとめ

西郷どんの原作について紹介!

2018年の大河ドラマとして放送されている西郷どん。その西郷どんの原作となったのは小説家林真理子が手掛ける小説となっています。今その原作がひどいという声が多くあり、厳しい評価がつけられています。理由としえは小説の物語のあらすじが歴史の知識が足らないや中にはボーイズラブの描写があるとのことでひどいという声が上がっているようです。そんな西郷どんの原作についてあらすじを交えご紹介します。

NHK大河ドラマ『西郷どん』

西郷どんとは?

西郷どんとは2018年の大河ドラマとして明治維新の立役者である西郷隆盛を愛に満ち溢れるリーダーとして描き放送されたドラマになります。実は2018年が明治維新から150年目にあたる年となっており、西郷どんのドラマ化が企画されました。原作は林真理子手掛ける小説で脚本家として「花子とアン」などで有名な中園ミホが担当することになりました。

西郷どんのキャスト

大河ドラマ西郷どんにのキャストとして世界遺産一級の資格を持つことや声優、ドラマで有名な鈴木亮平が西郷隆盛役を演じるにあたり、ドラマの語り手として1990年の大河ドラマ「翔ぶが如く」の西郷隆盛役を演じた西田敏行が演じることになりました。他にも瑛太や黒木華、高橋光臣など豪華キャストが出演する超大作となっています。

西郷どんの時代背景

西郷隆盛の時代は多くの歴史人物が登場します。薩長同盟の立役者坂本龍馬や大久保利通、徳川幕府最後の将軍徳川慶喜や江戸城無血開城で知られる勝海舟など多くの人物がドラマ西郷どんでも登場しています。時代の変革期でこのようにたくさんの人物一人ひとりが活躍する時代は日本史でも中々ない時代ともいえるでしょう。

西郷どんの原作を書いた林真理子とは?

西郷どんの原作小説を書いた林真理子とは元々コピーライターとして活動していた方で、「ルンルンを買ってお家に帰ろう」を期に小説家デビューを果たし、「最終便に間に合えば」や「京都まで」で直樹賞を受賞するなど名小説家となるに至りました。林真理子原作で多くのドラマや映画が放送されており、どのようなジャンルが得意かなどを交えてご紹介します。

恋愛作品が多い!

林真理子の得意ジャンルとして恋愛物の小説が得意なようで多くの恋愛作品を生み出しています。デビュー作の「ルンルンを買ってお家に帰ろう」はモテたいや痩せたい、結婚したいなど女性の本音を赤裸々に描いた作品で、直樹賞に輝いた「葡萄が目にしみる」は女子高生の青春を描いた作品になっています。山口瞳曰く林真理子は男と女の卑しさやイヤラシサを書くのが実に上手と評価しているほどの女性です。

林真理子原作のドラマとは?

西郷どん以外にも数多くの原作を手掛けている林真理子。原作のテレビドラマとして有名なのが仕事、結婚、恋愛について悩む女性OLを描いた「anego」、篠原涼子主演でフリーペーパーの編集者の人生を描いた「ウーマンズ・アイランド~彼女たちの選択~」や直木賞に輝いた女子高生の恋心など青春を描いた「葡萄が目にしみる」など数多くのドラマの原作を手掛けています。

林真理子原作の映画とは?

林真理子はドラマの原作以外にも映画の原作にもなっているものが多く存在します。夫との満たされない欲望を不倫で満たしていく官能ストーリ「不機嫌な果実」や恋愛に揺れる女性の心情を描いた恋愛映画「東京マリーゴーランド」や癌の宣告を受けた家庭教師が教え子に東大受験へと導く映画「受験のシンデレラ」など多くの映画の原作も手掛けています。

西郷どんの原作のあらすじと結末

さて西郷どんの原作を手掛ける林真理子についてご紹介しました。多くの恋愛作品を描いている彼女が描く歴小説の西郷どんはどのようなあらすじでどのような結末を迎えるのかを今からご紹介します。そして西郷どんのあらすじで何がひどいかなども歴史的視点から考えて頂ければと思います。

原作西郷どんの上巻のあらすじ

物語は西郷隆盛の子西郷菊次郎が京都の市長に就任する明治37年から始まります。西郷隆盛の子西郷菊次郎は彼の右腕の川村鉚次郎に父親西郷隆盛について教えて欲しいと問います。そして鉚次郎が西郷隆盛の一生について語りだします。身分の低い家に生まれた西郷隆盛。幼少期は小吉と呼ばれており、心優しい男児でした。

薩摩には年長者が様々なことを教える郷中教育というものがあり、隆盛はそこで勉学と示現流という薩摩の剣術を学びます。そして隆盛は有馬一郎という男に世界地図を見せてもらったことから彼の世界観を大きく形成されるようになります。そして9歳となった西郷隆盛は郷中に連れられた心岳寺である人物に出会います。その者こそ島津斉彬でした。

薩摩に島津斉彬ありといわれるほどの人物でその迫力と感動で西郷隆盛は斉彬に心酔していきます。その後島津では後継者を決める争い「お由羅騒動」が起き、斉彬が後継者に選ばれないことに心酔していた隆盛は納得できませんでした。隆盛と同じく斉彬を支持していた者が次々と切腹や島流しをされ、さらに隆盛は憤慨します。

そして斉彬の子供がどんどん亡くなるということがあり、島津当主の側室お由羅の呪いだと噂が流れます。それを知った隆盛はお由羅にこの世から消え去るように呪いをかけるのでした。その思いが通じたのか斉彬が島津当主となったのです。その後隆盛が26歳となり、伊集院家の娘で醜女(しこめ)と言われていた須賀と隆盛の家を建て直すため結婚します。

そんなある日隆盛は斉彬の行列に参加すうことが出来るようになり、大いに喜びます。下級武士では選ばれることは異例のことで実は隆盛が斉彬に送り続けた意見書が効果を成した結果でした。隆盛を見た斉彬は目を見て驚き評価します。その後隆盛は水戸藩の藤田東湖に会うなどの命令など斉彬の密使として動くことになりました。

原作西郷どんの中巻のあらすじ

密使として働いていた隆盛はある時大久保利通と斉彬の会話で外国が攻めてきたら対応が出来ないので開国せず軍備を整えてから港を開き軍備という抑止力で貿易を開始するというビジョンを得ることになります。しかし斉彬はその後急死してしまい隆盛は深い悲しみを背負ってしまいます。

深い悲しみを背負った隆盛に月照という住職が訪ねてきます。悲しむ隆盛に月照は懸命に癒し、二人は恋仲となり心、体で繋がる関係へと発展します。しかし二人は幕府により要注意人物とされており月照と隆盛は死ぬことを考えます。そして二人は抱き合い、入水自殺をし心中することとなるのでした。

心中した隆盛達ですが隆盛だけが生き残ってしまい奄美大島に島流しになります。菊池源吾と名乗り生活していましたがある日愛加那という女性を妻にもらいます。そして愛で人にとっての一番大切な物が分かるようになり、愛加那との間に菊次郎という子が生まれます。

その頃京では長州の反乱蛤御門の変が起こり隆盛は軍の責任者として長州藩と戦います。隆盛の指揮のもと勝利しますが京の町は壊滅状態となってしまいます。隆盛は心を痛めていた時に勝海舟と出会い幕府を見限る提案をされます。隆盛は斉彬と同じ考えの勝海舟に感動し、逆賊である長州を滅ばれないよう裏で動くことになります。

そして隆盛は幕府に見限るかたちとなった中坂本龍馬と出会うことになるのです。信用できる人物か見定めることとなった隆盛。そんな折、隆盛は大久保利通の提案で3度目の結婚をすることになります。その相手は糸という女性で菊次郎の育ての母親も必要だと思った隆盛は糸と結婚することになったのです。

原作西郷どんの下巻のあらすじ

天下に知らない者はいないといわれる坂本龍馬はとんでもない人たらしですが力を貸したくなる不思議な人物でした。早く世界との貿易がしたい龍馬に隆盛は共感します。薩摩と長州が手を組めば必ず成功すると坂本龍馬と中岡慎太郎が熱く説きますがなかなかうまくいかず膠着状態に陥ります。それを見かねた坂本龍馬は薩長同盟の会見に入り、とうとう薩長同盟が結ばれることになりました。

その後将軍家茂が急死し、後を継いだのが徳川慶喜。彼は長州との戦いを避け、幕府の威信が地に落ちてしまいます。そして大政奉還が行われ、倒幕側の勝利となりました。しかし隆盛は慶喜は二心を抱いていると疑います。しかし龍馬は疑いを持ちませんでした。その後すぐに近江屋事件と言われる坂本龍馬暗殺事件が起こり、龍馬は暗殺されてしまいます。

龍馬暗殺後旧幕府を滅ぼすため江戸へ総攻撃を仕掛ける隆盛。慶喜は交渉役として勝海舟を招集し、嘆願書に目を通し、勝海舟と隆盛の交渉の結果、江戸を攻撃しないと約束します。そしてこれが後の世に語り継がれる江戸城無血開城となるのでした。その後廃藩置県が実施され藩がなくなる事に不安を感じます。そこで隆盛と大久保利通との間で意見が分かれてしまうのでした。

隆盛は農業こそが魂の産業と考え菊次郎をアメリカに行かせます。一方大久保利通は強い国に追いつくための富国強兵論を唱えます。西郷隆盛、大久保利通両者とも意見は決定せず平行線のまま時は流れていくのでした。

原作西郷どんの結末のあらすじ

政治に疲れた隆盛は鹿児島に帰ることとなります。西郷隆盛は薩摩で百姓をする国を作ろうと立ち上がることになります。私学校などを作り、農業教育に励む隆盛に各国からの援助などでいつのまにか西郷王国が誕生しました。私学校の暴発を期に西南戦争に発展し、隆盛は軍の指導者となります。しかし熊本城の戦いなどで敗北し、追い詰められ別府晋介介錯のもと西郷隆盛の激動の人生に幕を閉じるのでした。

西郷どんの原作はひどいのか?

原作の西郷どんのあらすじや結末をご紹介しまいたがやはり歴史の有名な事件などはありますがオリジナルストーリーも組み込まれた作品になります。こういった点から歴史好きの方々などの西郷どんの原作はひどいといった声が寄せられているかたちとなります。どのようにひどいのかより詳しくご説明致します。

歴史の知識が足りない!

まず原作の西郷どんと実際の歴史は大きく異なっています。原作では隆盛と島津斉彬が出会い物語の序盤が形成されますが実際の歴史だと二人が薩摩で出会った記録は存在しません。さらに江戸にいる斉彬がお忍びで薩摩に帰れる訳もないし隆盛は酒が飲めないのに斉彬と酒を酌み交わすシーンがあり序盤から大きく歴史との違いが目立ちます。

さらに斉彬は当主の座に就くため、当主の斉興とロシアンルーレットで大勝負を挑みます。この点も歴史とは全く違う描写が描かれています。存在しない人物も登場し、海老原重勝という相撲時に登場する人物ですがこの人物は歴史に存在しない人になっています。須賀との結婚も実は史実では隆盛があまりにもしつこく求婚し、結婚したとなっています。

このように歴史と大きくかけ離れた作品おなっており、歴史好きや歴史評論家からは特にひどいといったことが語られています。こうなった理由として林真理子が誰も書いていない西郷どんを作りたいといった理由があり、それを脚本家の中園ミホに作り上げて欲しいといった理由からこういった歴史との違いが生まれたとされています。

BL要素がある!

歴史の違いでひどいと評価されている西郷どんですが他にもひどいといわれている理由があります。それは西郷どんにはボーイズラブ描写、すなわちBL要素あ描かれておりその理由でひどいとされているといった理由があります。

斉彬が亡くなった後西郷隆盛は住職の月照と出会うのですがその際死のうとしていた隆盛に床に誘うシーンがあります。そして体の繋がりも描かれており、二人は性別を超えた関係となってしまいます。そして二人は幕府から要注意人物とされており、隆盛と月照は抱き合い、入水自殺を試みるのでした。

薩摩には古来より稚児好きといった言葉があり、その時代では全国でよく知られていることであったため、薩摩の人はよく笑われていたいたようです。この言葉は稚児、すなわち少年を愛する文化といった意味があり、男色が薩摩では行われていたということです。なので月照と隆盛の間の恋愛も時代としてはある意味よくあったことではるようです。

こういったボーイズラブ描写がある西郷どんの原作で大河ドラマの発表の際、歴史学者などからひどいといった声や女性の視聴者を狙いうちしているのではないかといった一般視聴者の意見などがあげられました。なのでこれまでにない西郷どんを作りたいといった林真理子の意志がそういった今までにない西郷どんが作られ、また違った見方が出来る歴史ドラマになっています。

Thumb西郷どんのあらすじをネタバレ!原作小説の結末から最終回まで考察 | 大人のためのエンターテイメントメディアBiBi[ビビ]

西郷どんの原作まとめ

大河ドラマの西郷どんの原作について小説のあらすじや結末、何がひどいかなどについてご紹介しました。やはり歴史好きには受け入れがたいかもしれませんが今までにない新しい西郷どんとなていますのでまた違う見方で楽しめる事間違いないので興味があれば是非ご覧になってください。

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