大河ドラマおんな城主直虎の感想レビューまとめ!視聴率や評価は?【柴咲コウ】

毎年史実をモチーフにし様々な人物にスポットを当てる時代劇シリーズ大河ドラマ。そんな大河ドラマで2017年に放送されたのがおんな城主直虎です。1年の放送期間の間から多くの感想が投稿され、まとめや評価などが行われてきました。今回はおんな城主直虎の各話毎の感想を紹介し、またおんな城主直虎の全体の感想と共に、評価の1つの指標と言える視聴率などにも触れながら紹介していきます。

大河ドラマおんな城主直虎の感想レビューまとめ!視聴率や評価は?【柴咲コウ】のイメージ

目次

  1. おんな城主直虎の感想が気になる!視聴率も調査!
  2. おんな城主直虎の作品情報
  3. おんな城主直虎の感想や評価をまとめて紹介!
  4. おんな城主直虎の視聴率は?
  5. おんな城主直虎の感想は良好なものだった!

おんな城主直虎の感想が気になる!視聴率も調査!

日本を代表するドラマ放送枠である大河ドラマ。歴史上の人物の一代記を描く物語は同じくNHKの放送する連続テレビ小説と共に、高い注目を集める作品が放送されます。そんな大河ドラマで2017年に放送されたのが戦国時代、今川、徳川の間に挟まれてなんとか家を守ろうと奮闘する井伊直虎を主人公としたおんな城主直虎です。

2000年以降増えている女性主人公である事、また近年戦国時代を扱うゲーム作品などをきっかけに注目を集めていた徳川四天王の一人井伊直政にまつわる人物である事、さらにTwitterを始めとしたSNSでの拡散もあっておんな城主直虎には実に多くの感想が書かれる事になりました。今回はおんな城主直虎の感想をネタバレありでまとめていきつつ、評価の1つの指標と言える視聴率などについても紹介していきます。

大河ドラマ「おんな城主 直虎」 | NHKドラマ

おんな城主直虎の作品情報

おんな城主直虎は戦国時代、現在の静岡県西部にあった遠州井伊谷をメインの舞台としています。この地を代々治める井伊家でしたが、物語開始時点では今川に従属していました。井伊家嫡流には直虎(幼名はとわ)以外に子がおらず男子がいない為に跡継ぎ問題を抱えていました。婚姻などを駆使し、なんとか跡継ぎ問題を解決しようとしますが、今川からの命令で戦場に駆り出される事で男子をどんどん失っていきます。

そんな中で直虎という男のような名前を名乗ってなんとか井伊家を存続させる道を探る事になるのです。強い女性を描く物語と、史実の有名な出来事を上手く組み合わせたストーリーライン、出演した俳優陣の演技力の高さが評価されています。同時に多くの大河ドラマで1話で描かれる事の多い幼少期を4話、放送期間にして実に1カ月にも渡って放送するなど、これまでの大河ドラマにない試みをした異色作でもあります。

主演は柴咲コウさん

おんな城主直虎の主人公、直虎を演じたのが女優、歌手、タレントとしてマルチに活躍する柴咲コウさんです。大河ドラマへの出演はおんな城主直虎が初めての事でしたが、これまでにも数多くの作品に出演して評価を集めており、近年では「信長協奏曲」でのヒロイン帰蝶役など時代劇作に出演した実績もありました。

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おんな城主直虎の感想や評価をまとめて紹介!

ここからはおんな城主直虎の感想や評価をある程度の話数で区切ってまとめて紹介した上で全話を見た上での感想もまとめていきます。先にネタバレしておくとおんな城主直虎の感想は総じて高い評価をする物が多いです。

おんな城主直虎~第1話感想~

記念すべき新シリーズである第1話という事で、おんな城主直虎の1話は他の話に比べても感想が多いです。大河ドラマの1話は多くの場合幼少期が描かれる事が多いですが、おんな城主直虎でもその手法に則っており1話からはまだ柴咲コウさん演じる直虎ではなく、子役の新井美羽さんが幼少期とわを演じています。この演技には実に多くの高印象な評価をする人が多くなっています。

あらすじとしては井伊家という、後の世の直政と江戸時代以降しか知られていない家の実情を示すようなエピソード、そして井伊家には男子がいない事などが語られる事になりますが、このエピソードも非常に分かりやすかったという声が多くなっています。井伊家存続の為の婚姻なども戦国時代らしくて良いという感想が多く、好スタートを切る事になります。

おんな城主直虎~第2話~4話感想~

上記でも少し触れたようにおんな城主直虎は大河ドラマでも珍しく子役が演じる幼少期時代を4話までをかけて描いています。あらすじとしてはとわが出家し、井伊家を継ぐ男子の名である「次郎」から取って僧名として「次郎法師」を授かり、尼として生きていく覚悟を決めるまでが描かれる事になりました。ここでもやはり子役の演技力の高さを評価する感想が多くまとめられています。

また一方で新井美羽さん演じる直虎のヒロイン像が示され続けたという感想もあります。歴代大河ドラマには数々のヒロインが登場していますが、多くが美しく綺麗なヒロインであり、煌びやかな衣装を着ていたり、そうでなくてもパステルカラーの着物を身にまとうなどどこか華やかさを意識した作りになっていましたが、とわの着る着物は国人領主の娘とまさにいうべき地味な色合いの着物がチョイスされています。

これは先々の話の感想でも上がりますが、この2~4話の時点で、直虎というキャラクターが華やかさとは違ったヒロイン像で描かれる事を評価した感想も多くなっています。一方でやはり4話もかけて幼少期を描いた事には賛否両論あり、特に歴史的な出来事があまり表だって書かれない事には首を傾げる感想も見受けられます。しかしむしろ歴史の表舞台に関与できるはずもない直虎の目線なのだから当然とする感想もあります。

おんな城主直虎~第5話~9話感想~

5話からようやく柴咲コウさん演じる時代に入ります。そして早くもここで井伊家の主家にあたる今川家が凋落するきっかけとなる歴史的事件である桶狭間の戦いが描かれる事になります。しかし前年の「真田丸」とは違い戦いそのものを描くという形よりも、結果井伊家がどうなったかを描く形になっています。この「とわ及び井伊家視点で描く事の徹底」は以降の話でも不安の声は上がりつつも概ね高評価を受ける事になります。

そしてこの頃から大きく評価を受ける事になるのが直虎の幼馴染の1人で井伊家の家老を務めている小野政次を演じる高橋一生さんの演技です。イケメンであるのはもちろんですが、難しい立場である小野政次という役を見事に演じる演技力の高さに触れる感想は多く、総じて高い評価を受ける事になりました。事実高橋一生さんは他の出演作と合わせてではありますが、多くの助演男優賞を受賞する事ととなりました。

おんな城主直虎~第10話~12話感想~

桶狭間の戦いの後は、比較的歴史的な出来事、特に今川家と今川家から独立を果たした徳川家、そしてその両家に挟まれた井伊家という構図が描かれる事になります。とはいってもおんな城主直虎は難しくなりがちなこれらの出来事を深くは説明しておらず、ナレーションなどで終わる場合もあったので、その辺りは特に歴史が好きで大河ドラマを観ている人からは批判される事になりました。

またこの話の中で、井伊家の当主の座についていた直虎のもう1人の幼馴染、井伊直親が主家今川家から謀反を疑われて殺される事になる事になります。もっと幼馴染3人での活躍を描くだろうと思っていたとする感想もあり、幼少期を長くやった分のしわ寄せで駆け足になっているのではないかという感想もあります。そして前年の「真田丸」と違いこの時点で早くも直虎が領主となる事となりました。

同時にこの直虎になるまでに描かれる直虎のダメっぷりには人間味に溢れるとする感想が非常に多いです。また視聴者には見えるけど直虎からは見えていない事情などから政次の行動などが描かれるこの頃の物語は有名な武将では描けない部分として総じて高評価にまとめられる事になっています。

おんな城主直虎~第13話~15話感想~

13話からは井伊谷のおんな城主として活躍する直虎を描く事になりますが、全話観た後にここが見所だったとする感想が見られる程です。描かれるのはいわゆる「内政」です。井伊家の家臣はもちろん、領民、そして主家今川家に直虎が井伊谷の領主である事を認めてもらうというあらすじが展開されます。特にこの13~15話が高い評価を集めているのが、普段の大河ドラマならさらっと流してしまうこれらをしっかりと描いている点です。

「女である」という事を全面的に前に出したストーリーと、ただの脇役ではない「百姓」の力の見せ方、また大局を描く男性主人公では描きにくい「徳政令」「化粧領」などと言った地方領主ならではのエピソードがしっかりと描かれる事になります。戦国時代の表側では決してないものの、確かにそこに生きる人を描きしっかりとまとめられていると評価されています。

またこのテーマの最終的な部分が今川家を実質的に支配する寿桂尼という女性とのバチバチしたやりとりだという点も高い評価を受けています。大河ドラマに限らず女性同士の戦いはどうしてもドロドロした物が多くなりがちですが、ここでの直虎vs寿桂尼の戦いはリーダー同士のビジネスライクな話し合いとして描かれており、どうしても戦を直接描きにくい女性主人公ならではであるという感想が多いです。

またこの感想の裏には前年放送の「真田丸」での真田昌幸にも通じる物があり、重ね合わせてみていたという感想も多くなっています、大国相手に知恵を持って挑み、自らの優位に進めるという直虎の姿は確かに真田昌幸に近しい物があり、意識して演出しているのでは?という感想もあります。

同時にこの頃の感想として一番多いのは、政次を演じる高橋一生さんの熱演です。決して言葉にするのではなく、ちょっとした表情の違いで感情を表現する高橋一生さんの演技を絶賛する声はちょうどこの頃最高潮を迎えます。同時に史実を知る人からしたらあまりの高橋一生さんの熱演ぶりに、史実的に近々高橋一生さんの出番が終了する事を危惧する声も多くあります。

おんな城主直虎~第16話~23話感想~

16話以降も基本的には内政な回が続きますがその間にも着実に世間は動いているにも関わらず、井伊谷に直接関係がない事はそれが例え歴史的に有名な出来事であっても戦場などの場面は書かれないという事でどこか遠くで起こっている事件のような印象が強いという感想が多いです。それぞれの回のメインとなる話も、基本的には史実から逸脱しない範囲の想像の話がメインです。

そんな中でも感想が多いのが、この時点では既に亡くなっている直親演じる三浦春馬さんの演技です。回想として登場する事になるのですが、実際にそのシーンを演じた過去の話では名演だと言われていたにも関わらず、新たに隠し子が見つかるという事件のせいでゲス男に見えるという演出が行われます。高橋一生さんの感想でもそうですが、おんな城主直虎に出演しているキャストには二面性が描かれるキャラクターが多くなっています。

その中でも既に亡くなってしまった井伊直親の過去を描くエピソードは、これまで事ある毎に直虎に反発してきたしのが直虎と和解するシーンでもあり、こちらも女性を主人公にしたならではのエピソードであるという感想が多くまとめられています。特に直虎としのが井戸に向かって直親への思いをぶちまけるシーンでは一緒に叫んだという感想も見られる程です。

一方で直虎の精神的成長が描かれているという感想も多いです。大河ドラマに限らず女性を主人公とした物語では結婚や出産を1つの区切りにできますが、それができない直虎というキャラクターは井伊家や領民、さらには主家今川家とのやりとりの中で、したたかさも併せ持つ領主へと成長していく事になります。それらの精神状態の変化を見事に演じる柴咲コウさんの演技力の高さに触れる感想も多いです。

おんな城主直虎~第24話~27話感想~

24話では商業的に発展し自治が認められている気賀を巡った物語が展開されます。結果的に直虎が城主になる事になります。今まではあくまでも井伊谷の領主であった直虎はここで初めてタイトル通り、おんな城主直虎となるのです。この直虎が城主となるエピソードで目立つ事になるのが今川氏真です。時代背景的な部分もありますが、おんな城主直虎では例年の大河ドラマと比較してもかなり氏真存命期間が長いです。

直虎と直接接触するのは1~4話での幼少期以来ですがこれまでも度々登場こそしていました。しかし今川の実権は祖母である寿桂尼が握っている為、場面によって役割が大きく異なるキャラクターでもあります。氏真はどうしても名君と言われる父義元と比較して馬鹿殿のイメージが強いですがおんな城主直虎でそのイメージが少し変わったとする感想も多くなっています。

確かに氏真は徳川の独立を許してしまうばかりか、武田にも同盟を破棄され最終的に滅ぼされる事になるので決して名君とは言えない大名です。事実旧来のイメージである馬鹿殿の連想されるシーンも採用されているのでおんな城主直虎でこのイメージを覆すつもりはなかったと思われますが、同時に瓦解する今川家をなんとか支えようとする姿、そして偉大な父と偉大な祖母になんとか食らいつこうとする姿が高評価を受ける事になりました。

おんな城主直虎~28話~29話感想~

28話は直虎の精神的な師匠寿桂尼が大きく活躍する話で、まさに義元亡き後も大大名家今川家を支えてきた女傑というべき活躍をします。この28話でようやく登場した信玄との面会シーンなどはまだまだ直虎では醸し出せない雰囲気は凄まじいという感想が多くなっています。特に昨年の真田丸から続けて視聴している人は寿桂尼の凄さはもちろん、対する信玄はまさに真田昌幸の師匠だと感じたという感想が多いです。

この寿桂尼と信玄のやりとりは演技はもちろんですがそのセリフも高度な嫌味でまとめられている辺りも評価の高いポイントになっています。さらに寿桂尼は自らの老いすらも外交の道具として使う巧みさ、さらに直虎を呼びだしての泣き落とし的な試験など、最後まで硬骨さが際立っていたとする声が大きいです。直虎と話すシーンはその後のシーンを見ると違って見えるから凄いという感想も多いです。

また今川家の面々を除くと戦国時代に名を残すビッグネーム不在と言われるようになっていたここまでのおんな城主直虎において信玄の登場は非常に大きな物があるという感想も多いです。これまでの話の中でも武田の襲来はまさに天災であるように扱われていましたが、この28話と29話でより一層悪役じみた動きを見せる事になります。信玄を演じる松平健さんの熱演に触れる感想も見られます。

信玄の行動はやはり真田昌幸に通じる部分があり、こういう役所がおんな城主直虎にはいなかったという役割を見事に演じているという感想も見られます。またこの寿桂尼と信玄というビッグネームに並んで強さを発揮するのがしのと虎松です。これまで感情任せに動く事の多かったしのが良母に成長しており、徳川への人質話を虎松の成長に繋げる為に動く姿が描かれました。

この時の虎松はまだ幼少期として描かれていますがその姿に、1~4話で描かれた幼少期の直虎を重ねる人も多くなっています。特に人質として婚姻を求められたしのを守るべく、子供ながらに策を巡らせる姿とそのしっかりとした策に困惑する直虎の様子などはやはり虎松がもう1人の主人公である事を感じたする感想も多いです。

おんな城主直虎~30話~33話感想~

ついにその時を迎えてしまいます。おんな城主直虎の感想の中でも特に登場回数の多い高橋一生さん演じる小野政次が33話にて死んでしまうのです。ちょうど30話ぐらいから「死亡フラグ」なのでは?と言われる行動が増え、感想の中でも指摘される事が多くなります。これまで直虎と政次だけの秘密であった政次が裏切っていない事を家臣に明かすシーンなどはまさに死亡フラグと言われる代表的なシーンです。

近年では好きだった作品などが完結した際にこれ以上先が読めない事を悲しむ言葉として「○○ロスがつらい」という言葉で表現される事がありますが、この33話の感想は「政次ロスがつらい」という言葉が埋め尽くす結果となっています。しかもこの感想をいだいたのは視聴者だけではありませんでした。この33話の後のインタビューで直虎役の柴咲コウさんも言及しているのです。

大河ドラマが一代記的な物語なので、登場人物が死んで退場していくというのは通例ですが、おんな城主直虎は特に井伊家の近しい物を演じるキャストが多い中、やはり出演シーンの多さもあり、柴咲コウさんと高橋一生さんは一緒に過ごす時間が長くなっていきます。それがこの33話の収録終了後、もう次回からは高橋一生さんはいないんだと柴咲コウさんなりに「政次ロス」をしていたのです。

おんな城主直虎~34話~38話感想~

33話で政次を失った傷から言え切れない直虎、井伊家の人々、そして視聴者。そんな中で展開されるのは井伊家取り潰しです。直虎もまた井伊家の再興を諦め、家臣達にもそれぞれの道を選ぶ事になります。虎松は松下家に養子に入る事になります。このお家取り潰しの後のあらすじをしっかり描く事は大河ドラマでも珍しく、それでいてしっかり描けているとする感想が多くなっています。

同時におんな城主直虎はここから直政が活躍する時代へと入っていく事になるという点に関しても大きな期待をしていたという感想が多いです。直政はどうしても他の作品だとパッと出てくるイメージが強いのでどこまで書かれるかが気になるという声もあります。同時にこの頃から直政の優秀さが垣間見えるという感想も多いです。

そして大きく描かれるわけでは歴史的な出来事も起こっていきます。家康が絶体絶命の窮地に陥る三方ヶ原の戦いなども描かれます。これまでもそうであったように戦のシーンは大きくクローズアップされる事はありませんでした。賛否あるこの演出ですが、徹底した井伊家の物語としてこの頃にはそれでこおんな城主直虎と受け入れられる感想が多いです。

おんな城主直虎~39話~最終回の感想~

39話からは物語の中心は実質的に虎松になります。徳川家康の許可を得て井伊万千代と名乗るようになった万千代ですが、まだ子供、出世欲に加えて直虎の事は井伊の再興を諦めたとして嫌悪するような状態でした。まだまだ自己中心的な考えをして周囲を振り回す万千代の尻拭いをする形で関わる直虎。感想には直虎のその後が気になるという感想と直政のどこまでを描くのかという2つの感想が混在する事になります。

しかし回を重ねるごとに万千代は成長し、草履番から小姓になり、やがて家康からも信頼されるようになります。また要所要所でしのや直親、政次に直虎と井伊家の者達の血を感じさせるシーンが加えられている事から、それらのシーン毎に直親や政次の最後を思いだして泣けてしまうとする感想も多くなっています。

そして最終回でついに直虎が命を散らす事になるのですが、同時に描かれたのが万千代の元服です。本能寺の変により混乱した旧織田領を巡った徳川家と北条家の和睦をまとめた功績でついに元服が認められる事になり、井伊家と小野家の通り字である「直」と「政」を組み合わせた「直政」となるのです。この直政として元服するのがおんな城主直虎の最後のエピソードになっています。

この終わり方はおんな城主直虎の締めくくりとして作中のエピソードの中でもかなり高い評価を受けています。特に39話からは実質直政が主人公と言える活躍をし、成長物語が描かれていたからです。しっかりと直政の物語にも区切りを付けた事が大きく受け入れられた評価となっています。

おんな城主直虎の感想全話まとめ

最後におんな城主直虎の全話通しての感想もいくつかまとめて紹介しておきます。ここまでの感想でも度々触れているように、おんな城主直虎に出演したキャスト陣の演技力の高さはかなり高い評価を受けています。主演の柴咲コウさん、高橋一生さんなど個人の演技を取り上げてまとめている感想も多い結果になっています。もちろん信長や家康、氏真など主要な登場人物以外のキャラの熱演を取り上げる感想も多いです。

また特に歴史が好きな人の感想として多いのが大河ドラマではあまりないハラハラドキドキが楽しめたという感想もまとめられています。大河ドラマはどうしても史実を追う関係上歴史を知っていると次に描かれるエピソードがある程度読めてしまう為、何が起こるのか、どういう展開がなされるのかというのが読めてしまうのです。しかしおんな城主直虎は普段は描かれない部分にスポットを当てていた事でこれらの感想が多くなっています。

上記の感想にも関係しますが、脚本に関してもかなり高評価をまとめている感想が多くなっています。特に史実要素の絡め方、直虎を始めとした各登場人物の描き方に関しては絶賛する感想が実に多くなっています。見せ方や演出もかなり好意的に受け入れている感想が多いです。決して大河ドラマの王道路線ではないものの、1つの大河ドラマの形としては面白いという感想もある程です。

特に前作真田丸でも目立った徳川家の面々は演じるキャストなどは変わっていますが、それぞれのイメージを見事に継承しており、違和感なく見る事が出来たとする感想も多く、時代的に真田丸よりも前の年代を描くおんな城主直虎での徳川家の面々をみて、「こんな出来事があったから真田丸であんな行動をしたのか」と連動してみる事ができたという感想もあります。

もちろんおんな城主直虎にも批判的な感想がないわけではありません。特に前年に放送された大河ドラマが知略あり派手な戦ありの真田丸だった事もあり、やはり大河ドラマでは戦場での戦いをもっと描いてほしいという感想やオリジナルの部分が多すぎる、もっと歴史的な出来事で井伊家の関わる物はしっかりと描いてほしかったという感想をまとめている人もいます。

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おんな城主直虎の視聴率は?

上記のように非常に良好な物が多いおんな城主直虎の感想ですが、評価の1つの指標と言えるのが視聴率です。ここからはおんな城主直虎の視聴率について紹介していきます。

歴代の大河ドラマと比べると低い

大河ドラマはこれまで2018年11月現在も放送中の「西郷どん」を除いても実に56作が作られています。第1作「花の生涯」から1度も途切れる事なく放送されていますが、特に近年ではNHKの看板である事は変わらないまでもテレビ離れもあって視聴率は緩やかな減少傾向にあります。そしておんな城主直虎の視聴率は年間平均で12.8%となっています。

これは前年放送の「真田丸」の16.6%、2014年放送の「軍師官兵衛」の15.8%など近年にもある当たり作と比較するとどうしても低い数字になっていると言わざるをえません。しかしこれには落とし穴があります。元々大河ドラマでは主人公に女性を起用する例が2000年頃まではなかった事、そして2000年以降の女性主人公の大河ドラマはあまり成功したといえる作品が少ないのです。

男性主人公の作品と比較して、実際の戦場を描く事の少なさや、時代特有の血なまぐささなどを女性主人公では描きにくいと評価されています。また同時に過去の資料の量も男性に比較して女性は少ないのでどうしても想像で補てんする部分が多くなり、オリジナリティが強くなる故に途中でストーリーがグダってしまうというのが原因です。それらの理由でおんな城主直虎が女性主人公というだけで避ける大河ファンがいたのも事実です。

おんな城主直虎も視聴率だけで見ると、他の女性主人公作品で出来てしまった「大河ドラマは女性主人公作品は面白くない」というイメージに引っ張られる形になり視聴率が最後まであまり伸びなかったと言われています。視聴率だけ観る限りでは残念ながらおんな城主直虎にそれらの過去のイメージを払拭するだけの力強さはなかったと言わざるを得ない現状です。

視聴率という考え方への疑問符も露見したおんな城主直虎

上記でも紹介したように日本のテレビでは視聴率が1つの評価の指標となっていますが、これらの視聴率をまとめた感想などを観るとそもそも現実の多用なライフスタイル、大河ドラマを観る方法の増加を考えればあくまでもリアルタイムに放送を見ている人の数字である視聴率で判断するべきではないという意見が見られるのです。

現におんな城主直虎を含む大河ドラマはNHKが運営するオンライン動画サービスなどでも視聴できる他、録画して視聴している人なども多く、そちらで視聴しているという人の感想も多く挙げられています。なので視聴率の低迷がそのまま作品のつまらないという事には繋がりません。

おんな城主直虎の感想は良好なものだった!

おんな城主直虎は女性主人公として一定の危惧をされた作品でしたが蓋を開けてみると、しっかりしたストーリーと、史実の有名な出来事を上手く織り交ぜる事で1つのドラマとして高い完成度を誇る作品となりました。視聴率こそ大河ドラマとしては決して高いとは言えませんが、視聴した人の感想は非常に高い評価にまとめられていると言えます。

そもそものテレビ離れや録画での視聴者、オンラインサービスでの放送など大河ドラマを楽しむ手段が増えている事で単純に視聴率が下がっていると考えれば視聴率の低さがそのまま作品が面白くないという評価に繋がるとは言えない現状でもあります。個性的な登場人物も多く1つのドラマとして見れば非常に楽しめる作品であると評価されています。

事実おんな城主直虎はSNSでのトレンドの獲得などから放送された2017年の「Twitterトレンド大賞エンタメコンテンツオブザイヤードラマ部門」で1位を獲得するなど間違いなく話題になったと言える作品です。まだ視聴していないという人はぜひ1度視聴してみてはいかがでしょうか。

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