熱海の捜査官の結末が最悪？謎すぎるあらすじや最終回を考察【山﨑賢人】

熱海の捜査官は、2010年7月～9月の毎週金曜日に、テレビ朝日系の「金曜ナイトドラマ」枠で放送されたテレビドラマです。主演はオダギリジョーで、相棒には栗山千明、今注目の俳優である山崎賢人や二階堂ふみも出演しています。この熱海の捜査官のあらすじや、謎多き最終回、結末について考察していきます。

全８話で、第1話「広域捜査官 星崎剣三」、第2話「包帯少女の正体」、第3話「熱海の中心で真実を掴もう」、第4話「北島紗英と邪悪な者たち」、第5話「星崎剣三 消失の危機」、第6話「新宮寺は如何にして命を落としたか」、第7話「真犯人の過去が過去に過去で」、最終話「予測不能な最悪の結末」です。

「天国へようこそ」は、東京事変による楽曲で、配信限定シングルとして2010年7月28日にリリースされました。この楽曲は熱海の捜査官の主題歌として、制作スタッフからの要望を受けた椎名林檎が書き下ろしたものです。この「天国へようこそ」の歌詞は熱海の捜査官の内容とも密接に関わっていて、視聴者の考察対象にもなっています。

熱海の捜査官は、架空の南熱海市を舞台にして、女子高生失踪事件の謎を、広域捜査官として当地に赴いた星崎剣三(オダギリジョー)が追求していくミステリードラマです。謎解きのミステリードラマでありながら、犯人をはじめとして、最終回は多くの謎を残して結末を迎え、視聴者の間では現在も様々な考察がみられます。

この熱海の捜査官で物語の重要な役割を果たす永遠の森学園の生徒たちはとても豪華です。四十万新也役には山崎賢人、甘利レミー役には二階堂ふみが出演しています。山崎賢人のデビュー作であり、二階堂ふみは連続ドラマ出演二作目でした。他にも味澤宙夫役に染谷将太、そして熱田水役では相楽樹までいます。数年後には超売れっ子となる俳優のブレイク前で、知名度がまだまだ低い時期の作品であり、先見の明がみられます。

今作の主人公で、広域捜査官です。意味不明な単独行動が多く、「東京の事件」の担当から外されてことから、3年前の未解決事件を調べるために南熱海市に派遣されました。常に物腰は丁寧で、立つ時に両手を後ろで組む癖があります。口癖は「あー、大体わかりましたよ」で、本編の随所で聞かれます。捜査を進めるにあたり、第六感を頼りにすることから、周囲からはなかなか理解されません。

また、色々な非科学的なアイテムを捜査に活用し、抽象的で意味深な発言が多く、謎多き登場人物たちと普通に会話します。不思議要素を除けば優秀な捜査官です。最終話にてバスに乗り込み、先に乗っていた東雲(三吉彩花)と共に”ライン”を越えていきます。

星崎(オダギリジョー)の相棒として南熱海市に派遣された広域捜査官です。階級は警視正、立場は星崎の上司になりますが、敬語を使って接しています。事件を追っていくうち、平坂(萩原聖人)に好意を寄せるようになっていきます。時々、横浜弁になることがあります。最終話にて、星崎に「引き続き学校を頼む」と言われ、置いて行かれてしまいます。

行方不明になった後唯一発見された永遠の森学園の女子生徒で、秘密の写生クラブのメンバーです。バス消失後、バス停で倒れていたところを発見されます。発見以来3年間意識不明でしたが、突如として意識を回復し、事件が再調査されるきっかけとなりました。

失踪事件については全く記憶がありませんでしたが、物語が進むにつれて重要なキーワードを思い出していくことになります。目覚めた後しばらくは顔や腕などを包帯で覆っていたのですが、やがて自ら包帯を取り去ります。口数が少なく、星崎の不思議発言にもあまり反応しません。

7歳の時に人体の蘇生実験を受け、死を体験しています。失踪事件の平坂(萩原聖人)の共犯者であり、サイドブレーキを元に戻してバスを発進させた張本人でもあります。最終回では、死んだはずの新宮寺の運転するバスに乗り、途中から乗ってきた星崎と共にラインを越えていきます。

永遠の森学園における数少ない男子生徒の一人です。市長である甘利雅彦(団時朗)とその愛人の間の子供で、レミー(二階堂ふみ)の腹違いの兄です。父親の愛情を一身に受けるレミーに対して複雑な感情を持っています。趣味は釣りで、レミーを使って釣りポイントに行きやすくするために新設堤防を作らせた張本人です。

東雲(三吉彩花)のことは、自分と同じ闇を持つ存在として、どんな手を使ってでも守りたいと思っています。3年前の失踪事件前日に、秘密の写生クラブの活動の一環として全裸のヌードデッサンのモデルを務めています。その絵を持ち続けていましたが、全て燃やしてしまいます。

市長の娘であり高飛車な女子生徒で、秘密の写生クラブのメンバーでもあります。四十万(山崎賢人)の腹違いの妹でもあります。3年前に「あしかのショー」という映画に出演が決まっていたのですが、なぜか製作中止になっています。そのニュースも同時期に起きた失踪事件にかき消されてしまい、そのことに不満を持っています。

星崎(オダギリジョー)のことを気に入り、強引に近づこうとします。東雲(三吉彩花)に対してコンプレックスを抱き嫌っています。誰も自分の話を聞いてくれないことに悩み、繊細な一面も持っています。なぜか四十万には逆らえません。

本庁の切れ者鑑識で、星崎(オダギリジョー)曰く「（頭が）切れすぎて痛いくらい」。星崎とは知り合いであり、その捜査力を認めています。遺留品や証拠品の鑑定結果は一度しか言わない主義を持っています。

南熱海警察署の署長です。自分の仮説の実験が失敗に終わったり、星崎の発言の意味がわからなかったりすると頭を抱えてしゃがみ込んでしまいます。

警察署唯一の女性警察官で、笑い方が独特です。星崎(オダギリジョー)には、「第一印象が最悪だった」という理由でほぼ毎回イタズラを仕掛けていきます。ほとんどが1対1ですが、拾坂(松重豊)と北島(栗山千明)を巻き込んで芝居を打ったこともあります。一方で、星崎用に仕掛けたトラップが回りまわって、事件に関わる思わぬきっかけを生むこともありました。

環境保護団体NPO「空と海と虹の会」代表です。団体の本部は道路建設予定地にあり、再三立ち退くように脅されているが、一向に気に留めていません。バスが今になって発見された理由を科学的に解明し、北島(栗山千明)に教えました。一見、人当たりのよい柔和な性格にみえますが、本部の内外にいくつもの隠し監視カメラを仕掛け、客人に見えないように監視しています。

「平坂歩」は偽名であり、本名は「風宮巧」です。元天才脳外科医でもあり、南熱海市に住む前は「徳永研究室」という研究機関に所属し、人体の蘇生実験を行なっていました。この時に、当時7歳の東雲(三吉彩花)に蘇生実験を施していました。行き過ぎた蘇生実験は同僚・上司に非難されることとなり、研究室からは去りました。

その後南熱海市に移り住み、理由は不明ながら、東雲と協力して死を知り得る3人を乗せたバスを誘拐します。団体本部の地下に市役所からの電線を引き込み、3人を仮死状態にして蘇生実験の研究をしていました。

最終回には全てを知った北島と1対1の銃撃戦になり、北島を追い詰めますが、間一髪で駆けつけた星崎(オダギリジョー)に撃たれます。意識不明のまま、広域捜査庁医療センターにヘリで極秘に搬送されました。最終話では看護師を襲い、逃走しようとしています。

3年半ほど前から南熱海市市長を務めているレミー(二階堂ふみ)の父親で、四十万(山崎賢人)の父親でもあります。朱印頭と繋がっています。平坂(萩原聖人)には市役所からの電力の一部を提供しています。

謎に満ちた永遠の森学園の教師です。新宮寺(山中聡)と秘密を共有しており、こっそり2人でいるところを何度も目撃されています。新宮寺が死んだ時は、周りの制止を振り切って遺体に駆け寄ろうとし、号泣しました。また、事故死と断定された後も、他殺の線で調べてほしいと星崎(オダギリジョー)に訴えました。四十万(山崎賢人)に迫り、キスした仲でもあります。

永遠の森学園の送迎バス運転手です。3年前の失踪事件の発覚後、畑を全裸で疾走しているところを保護されました。事件を自分の責任だとして悔やんでいます。敷島(藤谷文子)とは何らかの秘密を共有しています。実は新興宗教の「Mr.2」の正体であり、星崎(オダギリジョー)らが調べようとした矢先、事故死してしまいます。最終回にて、東雲(三吉彩花)を乗せてバスを運転していました。途中で星崎も加わり、2人を乗せてラインを越えていきます。

南熱海の中心に位置する分杭ビルの5階に住む女性です。不思議な力を持ち、星崎(オダギリジョー)たちの思考や動向をいつもある程度把握しています。力を使い、軽い傷ならある程度治すことができます。星崎たちにお守りを渡し、これが結果的に北島(栗山千明)の命を救うこととなります。最終回にて、訪ねてきた東雲(三吉彩花)から衝撃の事実を聞き、星崎宛に「一足先に行っています…」という置手紙を残し、姿を消します。

裏街道ムードを大切にしている、ヤクザの組長です。市長である甘利(団時朗)とは協力関係にあるが、レミー(二階堂ふみ)と組んで強請をかけたりするなど、なんでもありです。最終回では、街のバランスを保つために平坂の団体を引き継ぐことになります。

ここで、熱海の捜査官の簡単なあらすじを紹介していきます。物語の舞台は架空の市である南熱海市です。物語の始まりは、南熱海市で3年前に起こった奇妙な事件でした。3年前、南熱海市にある永遠の森学園のスクールバスが、女生徒4人を乗せたまま忽然と姿を消してしまいます。バスが消えた後に、運転手の新宮寺(山中聡)と女子生徒の一人、東雲(三吉彩花)だけが発見されます。発見された東雲は意識不明でした。

しかし事件から3年後、未だ女子生徒3人とバスが行方不明の中、意識不明であった東雲が突如として意識を取り戻します。そんな中、この失踪事件を捜査するため、東京から二人の広域捜査官が南熱海市へ派遣され、星崎(オダギリジョー)と、北島(栗山千明)でした。3年間全く手掛かりのなかった謎の事件が、東雲の覚醒と共に静かに動き出していきます。

熱海の捜査官の前には、三木聡とオダギリジョーがタッグを組んだ「時効警察」「帰ってきた時効警察」が金曜ナイトドラマ枠で放送されていました。その他にも金曜ナイトドラマ枠では「トリック」シリーズや「特命係長 只野仁」シリーズなどの人気シリーズなどのヒットドラマを生み出したことでも有名です。

熱海の捜査官は「時効警察」の出演者が数多く出演しており、「時効警察」の売りの一つであったシュールなギャグも健在です。特に星崎(オダギリジョー)と桂東(ふせえり)のバトルは一押しで、「第一印象が悪い」という理由で絡まれ続けます。他にも「時効警察」を見ていた視聴者にはたまらない演出もあり、逆に熱海の捜査官を見てから「時効警察」を見るのも良いと思います。

ここまで、熱海の捜査官のあらすじや出演者などについて紹介してきました。ここから、熱海の捜査官の最終回である、「予測不能な最悪の結末」のあらすじを紹介しながら考察していきます。

北島(栗山千秋)は、平坂(萩原聖人)に追い詰められます。北島を救ったのは、星崎(オダギリジョー)でした。星崎に撃たれた平坂は、意識不明の重体となります。星崎たちは、平坂の事務所の床下を調べることになります。床下には地下室があり、特殊な実験ケースに入れられた失踪したはずの３人の少女が生かされており、平坂の日記も残されていました。南熱海市にはマスコミが大挙して押し寄せ、大騒動に発展します。

　その頃、東雲(三吉彩花)は、占い師の占部（銀粉蝶）に会っており、東雲はなにかを耳打ちします。東雲は、全ての記憶が戻っており、占い師は、そのことを見抜いています。さらに、東雲は、四十万(山崎賢人)に別れを告げます。星崎と北島が、熱海を去るときが来ます。星崎たちは、東雲がいないのに気付きます。東雲は、失踪した３人のところへ行きました。東雲は、平坂の共犯者でもありました。その頃、平坂も覚醒していました。

星崎は、失踪場所に立ち、そこへバスがやってきます。東雲が乗っていた、運転手は、死んだはずの新宮寺のようです。バスは、光り輝く道を通って去ります。東雲は、星崎に問います。「どこに行こうとしているのか、分かる？」、星崎は、「多分」と答えます。バスの行く先は、光り輝き、全てが光に包まれ、結末を迎えます。

ここまで、熱海の捜査官の最終回である、「予測不能な最悪の結末」のあらすじを紹介しながら考察していきましたが、謎多き結末であることがわかります。

熱海の捜査官のあらすじや最終回、結末について考察してきました。ここでは、様々な感想や評価について紹介してみます。

このツイートでは、熱海の捜査官でのオダギリジョーと山崎賢人との共演が注目ポイントであることを挙げています。この熱海の捜査官でのオダギリジョーとの共演が、現在の山崎賢人の活躍のベースとなっていることは間違いないのでしょう。

こちらのツイートでは、熱海の捜査官を考察するための助けとして、主題歌の「天国へようこそ」を挙げています。日本神話の影響にも言及しています。

熱海の捜査官にはＤＶＤ発売宣伝の為に作られたTwitterの公認アカウントが存在します。こちらのアカウントのツイートでは、本編の結末のヒントなどを知ることが出来ます。考察の助けになることは間違いありません。

ここまで熱海の捜査官のあらすじや最終回や結末についてまとめてきました。オダギリジョーや栗山千明をはじめとして、今大活躍中の山崎賢人や二階堂ふみも出演している豪華な作品です。最終回や結末については謎が多いドラマですが、様々な考察が出来る楽しみがあります。今回紹介できなかった魅力がたくさんありますので、是非視聴していただけたらと思います。