2018年10月31日公開
2018年10月31日更新
信長協奏曲のドラマ感想とあらすじを最終回までネタバレ!完結編の映画まで紹介
2014年にフジテレビ系列のいわゆる「月9」ドラマとして放送されたのが信長協奏曲です。大胆な設定とこれまでとは少し異なる歴史上の人物の側面、主演の小栗旬などの重要な役所の二役兼任などで話題となったドラマです。今回はドラマ信長協奏曲のあらすじを最終回までネタバレありで紹介しつつ、重要な役どころを演じたキャスト、ドラマを既に視聴した人の感想なども紹介しさらには完結編と言える映画に関しても触れていきます。
目次
信長協奏曲のドラマのあらすじを最終回までネタバレ紹介!ドラマの感想も
2014年にフジテレビ系の「月9」初の時代劇を題材としたのがドラマ信長協奏曲です。有名な歴史上の出来事などを大胆に解釈したキャラクター設定、それぞれのキャラクターを演じるキャストの豪華さなどでも話題になった本作は完結編として映画も作られる程に人気を博した作品です。特に重要な役どころを一人二役で演じた主演の小栗旬さんを代表する作品の1つとしても知られています。
今回はドラマ信長協奏曲のあらすじを最終回までネタバレありで紹介しつつ、出演した豪華なキャスト陣や既にドラマ信長協奏曲を視聴した人の感想などを紹介していきます。さらにドラマ信長協奏曲の完結編として描かれた映画信長協奏曲についてもネタバレありで触れていきます。
信長協奏曲とはどんなドラマ?
初めに信長協奏曲の概要的な部分を紹介していきます。信長協奏曲は2014年にフジテレビ系列で放送されたドラマですが、その原作は同名コミックです。
原作はゲッサン連載のコミック
信長協奏曲は漫画家の石井あゆみさんにより小学館が発行する月刊漫画雑誌「ゲッサン」にて2009年より連載されている歴史漫画です。歴史上の出来事をそのまま描くのではなく、石井さん独自の解釈を加えて歴史上から逸脱しない範囲で行われているキャラクター改変と、歴史に沿っているにも関わらずそれらのキャラクター改変によって違って見える歴史上の出来事の数々が話題を呼び人気作となっています。
漫画としても「第57回小学館漫画賞少年向け部門」の受賞、「全国書店員が選んだおすすめコミック2012」にもランクインするなど、高い評価を集めている漫画で、現在も連載が続けられています。史実の信長の最後である「本能寺の変」に間違いなく向かっているはずのストーリーがどのように展開されるのか注目されています。そんな漫画を原作としたのがドラマ信長協奏曲です。
主題歌はMr.Children「足音~Be Strong」
ドラマ信長協奏曲で話題になった物の1つが主題歌です。ドラマ信長協奏曲の主題歌はMr.Childrenがドラマ製作サイドからの依頼でドラマ信長協奏曲に合わせた製作された新曲「足音~Be Strong」です。発表以降、複数のプロ野球選手が入場曲として使用するなど曲としての人気も高く、ドラマ信長協奏曲の人気を後押しする結果となりました。
信長協奏曲のドラマの出演キャストを紹介
ここからはドラマ信長協奏曲に出演したキャストとそのキャストが演じたキャラクターについてネタバレありで簡単に説明していきます。先に1つネタバレしておくと元々実際のイメージからキャラクター改変が行われている信長協奏曲ですが、ドラマ化に際して、登場するキャラクターの有無や、原作漫画がまだ完結していない事もあって、そのあらすじに合わせたさらなる改変が行われています。
特に後述するようにドラマ信長協奏曲では主演の小栗旬さんが登場頻度も高く重要な役を二役演じているのでドラマを楽しむ上で今どちらを演じているのかという事を正しく判断する必要があります。
サブロー/小栗旬
信長協奏曲の主人公で小栗旬さんの1役目が、現代に生きる高校生のサブロー役です。信長協奏曲はこのサブローが戦国時代にタイムスリップしてくるという流れであらすじが描かれています。そして偶然にも出会った本物の織田信長から入れ替わりを依頼され、織田信長として生きていく事になるのです。その時代を越えたジェネレーションギャップにより、周囲から特に奥さんの帰蝶からは「うつけ」と呼ばれるようになります。
明智光秀(織田信長)/小栗旬
そして主演の小栗旬さんが演じるもう1役が戦国時代に生まれ育った本物の織田信長です。ドラマ信長協奏曲では跡継ぎ争いを嫌ってサブローに織田信長を演じるように頼むと、後に明智光秀として家臣の1人に加わります。つまり演じる小栗旬さんは本能寺の変の当事者である織田信長と明智光秀の両名を演じる事になるのです。また戦国時代の礼儀作法を知らないサブローに変わって信長役として行動する場合もあります。
このように2役を演じる事になる小栗旬さんは1998年「GTO」で吉川のぼる役で初のレギュラーを果たすと数々のドラマ、映画に出演し「花より男子」「花ざかりの君たちへ~イケメンパラダイス~」「貧乏男子ボンビーメン」などに出演、同時に「秀吉」「天地人」「八重の桜」などの時代劇作品にも多数出演している俳優さんで現在では監督を務める事もあります。
帰蝶/柴咲コウ
織田信長の妻と言えば、斎藤道三の娘、帰蝶。信長協奏曲でもしっかりヒロインとして登場します。演じるのは柴咲コウさんです。普段はおしとやかに振舞っているものの、本質は気の強い性格であり、本物の信長に命じられておしとやかな振る舞いを行っていました。反面サブローとは口論になる事も多く、「うつけ」と呼びまわっていたのも帰蝶です。
サブローが父である斎藤道三を助けに向かった事で恩を感じ段々と夫婦としての関係になっていく様子が描かれ、最終回近くではサブローの良き理解者でもあります。同時にサブローが本物の信長でない事にも自ら気付くなど聡い面も見られます。
演じている柴咲コウさんは女優としても歌手としても活躍するタレントさんで、女優としては主演を務めた「世界の中心で、愛をさけぶ」や「どろろ」「Drコトー診療所」などに出演した実績を誇ります。近年では「おんな城主直虎」に主演するなど度々話題作に出演しています。その演技力の高さで主演でも助演でも活躍し、数々の賞を重要した経験を持っています。
池田恒興/向井理
原作を含め織田家の家臣の中でも最も信長に、そしてサブローに近いのが向井理さん演じる池田恒興です。跡目争いのお家騒動の際には信行側に付きますが、サブローの説得を受けて忠勤を誓うとサブローの補佐役として活躍する事になります。織田家の勢力が広がるにつれて家臣が増えていくサブローですが、その中でも常に登場する機会が多いのがこの池田恒興です。
演じた向井理さんは2006年にCM出演で芸能界デビューを果たすと、数々の作品に出演して実績を積み、「ママさんバレーでつかまえて」で準主演を務めると、連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」にてヒロインの夫・村井茂役を演じて話題となりました。以降も数々の作品に精力的に出演している俳優さんです。
木下藤吉郎(羽柴秀吉)/山田孝之
後に豊臣秀吉として天下をまとめ上げる事になる羽柴秀吉は登場時には木下藤吉郎の名を奪い取った山田孝之さん演じる伝次郎というスパイとして登場します。元々は今川側のスパイでしたが、信長と今川の戦争の際に家族を殺されてしまい信長を憎むようになります。信長の前では出世する為に笑顔を見せるも暗躍なども目立つキャラクターです。ある種信長協奏曲の中でも一番改変しているキャラクター性を持っています。
演じた山田孝之さんは「サイコメトラーEIJI2」で俳優としてデビューすると2003年「WATER BOYS」で主演を務め、エランドール賞新人賞を受賞して注目を集めると、2005年には「電車男」で映画での主演も果たし以降数々の作品に出演を続ける俳優さんです。その他には「闇金ウジムシくん」シリーズや「勇者ヨシヒコ」シリーズなど漫画原作を持つ作品などにも多く出演しています。
信長協奏曲のドラマのあらすじを最終回までネタバレ!
ここからはドラマ信長協奏曲のあらすじを最終回までネタバレありで紹介していきます。信長協奏曲は1話の冒頭僅かのシーンだけは現代でのサブローの姿が描かれる形で始まります。
現代の高校生サブロー!戦国時代へ
サブローは高校の修学旅行で戦国時代村にやってきていていました。時代村の中でサブローは転んだ拍子に戦国時代にタイムスリップしてしまいます。そこに現れたのが本物の織田信長でした。自身と瓜二つであるサブローに織田信長は「自分の代わりに織田信長として生きてほしい」と頼みます。まだこの時点でサブローは戦国時代に来たとは思っておらず戦国時代村のアトラクションの一種だと思い込んでいた為に快諾してしまいます。
織田信長が去るとそこに織田信長を追ってきた家臣達が現れ織田信長として城に連れていかれる事になります。そこに今川勢が攻めてきたという知らせが入りサブローも戦場に赴く事になります。その戦場での壮絶な戦いを目にしてやっとサブローはここが本物の戦国時代だと悟る事になるのです。どうする事もできないサブローはそのまま戦国大名織田信長として生きていく事になります。
弟・信行との対立
信長の父が「家督は信長に譲る」という遺言を残して伝次郎(後の秀吉)に暗殺されてしまう。織田家当主となったサブローは、家臣に週に1度は休みを与える、食事を日に2回から3回に増やす、領地争いをしていた親戚、信清に領地を明け渡すなど次々と織田家の改革を行っていきます。これまでの信長と打って変わった様子の信長に家臣達は気が気ではありませんでした。
そんな中、サブローは本物の信長の正室である帰蝶と対面します。容姿端麗の帰蝶に鼻の下を伸ばすサブローでしたが、元々政略結婚の為に仲が悪かった帰蝶と本物の信長の関係、そして帰蝶の本質は気が強い性格であった事から上記のサブローの行動もあって「うつけ、うつけ」と責めたてるのでした。
そしてついに弟・信行が行動を起こします。元々家督争いで本物の信長を恨んでいた信行は兵を起こしてサブローに襲いかかるのです。降伏を促す恒興、早々に承諾しかけるサブローでしたが、降伏するなら切腹をと迫る恒興に降伏を撤回、絶体絶命のピンチに追い詰められます。しかしそこで信清がサブロー側として加勢にやってきます。これによりサブローは辛くも信行との戦に勝利する事になりました。
サブローは裏切った側である信行、柴田勝家などの縄を解きます。死ねば悲しむ家族がいるとするサブローに柴田勝家は感服し、信行にもサブローに仕えるように促しますが、信行はそれでも納得がいきませんでした。許されたばかりだというのにサブローに刀を振り上げたのです。それを止めたのは他ならぬ柴田勝家でした。信行は謀反の責任を取って切腹、柴田勝家が介錯してしまいます。
さらに信行側として振舞った責任を感じて切腹しようとする恒興をサブローは必死に説得して踏みとどまらせます。徐々にサブローが家臣たちの信頼を集める中、本物の信長は共に逃げる家臣から尾張(信長の本拠)に戻っては?と提案されますが、これからは明智光秀として生きる事を誓い、もう信長と呼ぶなと家臣に厳命するのでした。ネタバレするとここまでが1話のあらすじとなっています。
道三との出会い
ここからは2話のあらすじのネタバレになります。道三から会見の申し込みを受けるサブロー、「美濃のマムシ」と呼ばれる道三に会いたくないと駄々をこね逃げ回るサブローですが、家臣たちに捕まり、頼みの綱であった道三の娘でもある正室、帰蝶にも「潔く斬られてこい」と言われてしまいます。無下にするわけにもいかず、サブローは道三からの会見の申し出を受ける事にします。
服装選びで迷った末に現代の学生服姿で会見の場に出向いたサブロー。道三の息子義龍はその珍妙な姿に怒りを露わにしますが、道三は二人きりにさせろと命じて自身も一旦退出します。戻ってきた道三はなんと警官の姿をしていました。なんと道三もサブローと同じように現代からタイムスリップしてきた未来人なのでした。そしてサブローは道三は既に40年もの間この戦国時代で生きてきた事を知ります。
同じ現代人として意気投合した2人でしたが、会見を終えると道三側から帰蝶を武田家に送るようにと義龍が使者がやってくるのでした。帰蝶自身は嫌がりますが、家臣からは道三の意志に従うしかないと説得されます。それでも納得のできないサブローは再び道三と会見しますが、道三は「見つからなかったから仕方ない」と言うのでした。
2度目の会見の帰り道、別行動から合流した恒興からとある盗人の話を聞きます。その盗人は道三の指示で「とよとみひでよし」「とくがわいえやす」の名前を持つ者を探していたというのです。流石のサブローも聞き覚えのあるその名前に、道三が娘の為に後々勢力を築く事になる2人の元に送りたいと考えているのだと悟ります。
同時期、道三の元に件の忍が戻ります。その忍は変わりにサブローが亡くしていた歴史の教科書を持ってきました。その教科書を読んだ道三は息子義龍により謀反を起こされる事を知ります。そしてほぼ同時に実際に義龍が謀反を起こしたのでした。その知らせはほどなくしてサブローの元にも届きます。サブローは急ぎ兵を整えさせると、道三の救援に向かいます。
サブローが救援に向かっているという知らせを聞くと、道三は驚愕しました。サブローはそれまでの会見で歴史に詳しくない事を露見していましたが、その歴史の教科書に書かれている信長のように道三を助けに向かっているというのです。知らないにも関わらず信長と同じく行動するサブローに道三はサブローを侮っていたと思い知る事になります。
道三の元に向かうサブローの元に道三からの使者が訪れます。そしてサブローに、サブロー宛て、帰蝶宛ての手紙、そしてさらに包みを渡すのでした。使者に道三について尋ねると切腹したと告げるのでした。落胆しながら城に戻ったサブローは帰蝶に手紙を渡します。その愛情のこもった手紙に涙する帰蝶と側にいるサブローが描かれます。
2話のあらすじのラストはサブローが道三からの手紙を読む場面で終わります。手紙には「歴史は自分の手で切り開け」と記されており、同時に受け取った包みには道三により本能寺の変のページが破られた歴史の教科書が入っていました。同時に伝次郎がスパイとして織田家に潜入してきた様子が描かれています。
サブローによる桶狭間の戦い!
3話のあらすじでは歴史上の有名な出来事の1つである「桶狭間の戦い」がベースに描かれる事になります。上洛する為に織田領に進行する今川軍との戦いが描かれる事になるのです。しかしその軍勢は今川軍の4万5千に対して織田軍は2千と圧倒的な大差が付けられていました。籠城か出陣かの決断を迫られるサブローですが、決断できるはずもなくなんと城を抜け出して逃げ出してしまいます。
しかし道に詳しくないサブロー。偶然にも桶狭間方面に向かってしまいます。今川領に入り込んでしまったサブローは、村人のお春に助けられる事になります。しかしそこに今川軍の侍達がやってきて物品、さらには女を差し出せと迫ってきます。サブローはなんとか村人達を守ろうとし、今川の侍になりすました犬千代により九死を脱する事になります。
しかしそれは村人達からすれば今川軍を怒らせた行為に他なりません。サブローは今川勢に許しを請いたい村人達に捕らえられてしまいます。村人達はサブローの首を差し出す事で許しを乞おうと考えたのでした。そこにサブローが処刑されそうになっていると知らせを聞いた恒興達がやってきて村人達を斬ろうとしますが、サブローが身を呈して恒興達を押しとどめます。
そこでサブローは戦は人を救う為にも出来るという事を学び、サブローは戦う事を決意するのです。2話のあらすじの最後にて道三から受け取った教科書を参考にしようとするサブローでしたが、桶狭間で勝ったと書いてあるだけで詳細は不明です。しかし村人達によって桶狭間がすぐ側にあり、既に今川軍は到着している事を知らされます。寡兵だからと義元の首だけを狙おうと考えるサブローに村長が協力を申し出ます。
前祝として義元の元を訪れた村人達。歓迎の舞を披露するなどし、その場所に義元がいる事をサブロー達に知らせるという物でした。作戦は功を奏しサブローは義元を破る事に成功します。尾張の城に戻ったサブローは帰蝶に逃げ出した事を詫び、戦を無くす為に天下を取る事を宣言する所で3話のあらすじは幕を閉じます。
サブローが勝ち得ていく信頼
4話以降のあらすじではサブローが天下を取るべく行動を開始します。家臣達から京都に行く必要がある事を教えられたサブローはその道中にある美濃の斎藤、近江の浅井を攻略する必要があります。サブローは4話の美濃で竹中半兵衛を仲間に加え、5話では浅井と同盟、浅井長政と友達になり、さらには身を隠していた本物の信長も明智光秀として家臣に加わります。7話では帰蝶の侍女として仕えていたスパイ、ゆきを仲間に加えるのです。
一方で6話では再びタイムスリップしてきた現代ではヤクザだった松永とも邂逅するなど、史実の人物から架空の人物までをどんどん仲間に加えていきます。一方で秀吉も徐々に織田家内での立場を上げていきます。数々の陰謀を巡らせる秀吉を警戒する半兵衛により未然に防がれる事も多かったものの、光秀が信長と入れ替わっている事に気付くなど確実に陰謀を重ねていきます。
陰謀の発端!比叡山焼き討ち
その秀吉の陰謀が表立って行われたのが、9話のあらすじです。サブローがキリスト教の布教を許可したのをきっかけにし、延暦寺が挙兵したのでした。この挙兵の話し合いに行ったのが秀吉と光秀でした。光秀はサブローの身変わりとしての行動でしたが、秀吉の唆しもあって延暦寺の本拠である比叡山を焼き討ちしてしまうのです。信長として行われたこの行動でサブローは家臣から疑心の目を向けられる事になります。
サブローは信長として比叡山焼き討ちは間違いだったと素直に謝りますが胸中は複雑でした。そして騙しや殺しをむやみやたらにしない事を誓い、みなにもそうして欲しいとお願いするのです。しかしその席の終わりにもう1つの悲劇が起きます。サブローを一番信頼している家臣、恒興がサブローと信長が入れ替わっている事を知ってしまうのです。恒興はサブローの事も、自分達を見捨てて逃げた本物の信長の事も信じられないのでした。
そして恒興はサブローに冷たい態度を取るようになり、帰蝶の侍女であるゆきが信長暗殺の身代わりとして犠牲になったのをきっかけについにはサブローに「偽者は出ていけ」と事実を知っている事を伝えるのです。この恒興とサブローのやりとりが最終回前、10話のあらすじの最後に描かれています。ちなみにネタバレすると帰蝶は恒興よりも早く比叡山焼き討ちの時点から信長の入れ替わりに気付いていた様子が描かれています。
信長協奏曲最終回:姉川の戦い
そしてここからが最終回のあらすじのネタバレになります。ギクシャクした空気が流れるサブローと恒興の元に浅井朝倉連合が挙兵したと知らせが入ります。家臣達は迎え撃つ準備を進めますが、サブローは和睦を結びたいと考えます。半兵衛を和睦の使者として送ろうと考えますが秀吉が待ったをかけます。かつて浅井と共謀した事がある秀吉は和睦されると自分の共謀がバレる可能性があると考えたのでした。
秀吉の説得を受けてサブローは書状による和睦提案を行う事になります。そこでサブローは恒興を呼びとめ、これが終わったら城をでていくと約束します。覚悟を決めたサブローは帰蝶にも本当の事を伝えようとしますが、既に気付いている帰蝶に話をはぐらかされてしまいます。一方の恒興は光秀を名乗る本物の信長に当主に戻るように話にいきますが、光秀はそれでは家臣達はついてこないだろうというのです。
一方で浅井長政は和睦を受け入れるつもりでいましたが、和睦を阻止したい家臣に目の前で切腹されてしまい、サブローを討つ覚悟を決めます。和睦の為にと訪れたサブローの元で、最後まで戦う事を宣言するのです。なんとか長政を説得しようとするサブローでしたが、その考えを変える事はついに敵いませんでした。
長政と戦わないといけなくなってしまったサブローは帰蝶に後押しされて戦場へと向かいます。秀吉が証拠隠滅の為に長政の父、久政を討つ中、炎に包まれる城を見上げてやはり間違っていると思ったサブローは長政の救援に向かいます。サブローが長政の元に辿り着いた時、長政は市と娘達を逃がし、今まさに切腹しようとしている所でした。思いとどまらせようとするサブローをよそに長政は切腹、サブローが介錯する事になります。
浅井朝倉連合との戦が終わった織田ではサブローがそっと城から抜けだそうとしていました。そこを追い掛けてきたのが帰蝶です。帰蝶は入れ替わっている事を気付いている事を含めてサブローに伝えますが、サブローは1人城を出ていくのでした。城を出たサブローが向かったのは、タイムスリップし本物の信長と入れ替わった場所でした。
そこに追いかけてきたのが恒興です。恒興は再び織田信長として戻ってほしいと伝えます。光秀と話す中で恒興は自らの夢を叶えてくれたのも、自分が本当に仕えたいのもサブローだという事を認識したというのです。そして今度はサブローの説いた夢である平和な世の中を作るという夢を叶えたいというのでした。そうしてサブローは再び信長として城に戻る事を決意します。
ドラマの最終回としてのあらすじのネタバレは以上ですが、そこからは映画に続く、あらすじが少しだけネタバレされています。最終回に限らず秀吉の不審さを疑っていた竹中半兵衛。その半兵衛が秀吉を捕えるべきだと信長に進言します。しかし半兵衛が進言したのはサブローではなく、それまで光秀として行動してきた本物の信長でした。そして信長は秀吉と手を組んでおり半兵衛が殺されてしまうのです。
そして光秀が「わしが織田信長だ」というセリフがドラマ信長協奏曲の最終回最後のセリフとなっています。元々映画に繋がる事が告知されていただけに、あらすじとしてはしっかり完結しつつも信長の最後は描いていないという「まさに」と言える最終回となっていました。
信長協奏曲のドラマの感想・評価
ここからがドラマ信長協奏曲を既に最終回まで視聴した人の感想をネタバレありで紹介していきます。
改変につぐ改変は賛否両論あるが賞賛が多い
元々の原作漫画も信長を始め多くのキャラクターにそれまでのそれぞれの人物が持つイメージと異なったキャラクター性になっているキャラクターが多いのが特徴の1つでもある信長協奏曲ですが、ドラマ化されるに当たってそのキャラクター性にさらに改変が加えられています。それは主要なキャラクターであるサブローや明智光秀(本物の信長)、帰蝶などに関しても同様であり、感想を見るとどうしても賛否の別れる部分でもあります。
とはいっても原作漫画自体が大きくキャラクター改変を行っている事もあって原作ファンからも「これはこrであり」という声が大きいのも事実ですし、ドラマから信長協奏曲を知った人と同じ感覚で見れるという好評にも繋がっています。歴史好きの人からしても「ここでこのエピソードを盛り込んでくるんだ」というドラマならではの楽しみ方が出来るという感想を抱く人が多いようです。
小栗旬さんの演技は凄い!でも違和感がないわけがない
信長協奏曲のドラマ化が発表された時点で原作ファンから注目を集めたのが主人公サブローと入れ替わる織田信長のキャスティングでした。小栗旬さんが二役で演じているように原作にも2人は瓜二つな為に家臣などにも入れ替わったのが気付かれないという設定があったからです。性格的にも対称的である2人を演じた小栗旬さんは凄いという感想は非常に多いです。
しかし最早若手とは言えない小栗旬さんがタイムスリップした時点で高校生であるサブローを演じる事も、威厳のある織田信長を演じるのにもやはり違和感がぬぐえないという感想もあります。これは小栗旬さんの演技が悪いという話ではなく、どうしても実写化するに当たってぬぐえない部分だとは言えます。小栗旬さんのネームバリューもあって、サブローや信長というよりも小栗旬さんという見方になってしまうという感想もあります。
キャスティングに合わせた改変も?それぞれの俳優好きならおすすめ
本作は歴史物であるという都合上、どうしても限られた話数にしか登場しないキャラクター、キャストも大勢います。しかしそれらのキャラクターも含めて、演じるキャラクターの脚色にキャスティングされた俳優のイメージが強く反映されているキャラクターが非常に多いのが感想の多くで触れられています。上記でも触れた小栗旬さんなどは「まさに小栗旬さん」というイメージそのままの代表的な例です。
それ以外にも帰蝶の父であり、サブローと同じく未来人でもある斎藤道三を演じた西田敏行さんなど、限られた話にしか登場しないキャラクターもキャスティングされた俳優の色がそのまま脚色としてなされているキャラクターが多いというのも感想に多いです。それぞれの俳優さんのファンなら「まさに」というのを感じる事が出来るのでおすすめです。
歴史物としても意外に高評価?
原作での脚色に加えてさらにドラマで脚色が加えられたドラマ信長協奏曲ですが、その感想を見てみると意外な事に歴史物を楽しむという観点で高い評価を受けていると言えます。同時期に放送されていたNHKの大河ドラマ「軍師官兵衛」など比較的史実を忠実に再現したドラマは、安定している反面、歴史を知っていてこそ楽しめる作品という感想が多いですが、信長協奏曲は知らなくても楽しめるのが却って強みになっています。
それこそ主人公サブローのように勉強として歴史を学ぶのが嫌いでもコミカルな雰囲気で視聴できる信長協奏曲は歴史物への導入として最適であるという感想が多いのです。特に戦国時代という人の生き死にを扱いシリアスなシーンも当然ありながらもドラマ最終回、ドラマ最終回から続く、後述する映画までその雰囲気を崩さなかった事も評価に繋がっています。
信長協奏曲の完結編にあたる映画も公開されていた!
ドラマ信長協奏曲は上記でもネタバレしたように、歴史上の出来事でいう所の「姉川の戦い」前後の出来事までが描かれています。映画信長協奏曲はその後の物語を描くドラマ最終回から繋がる最終章として史実の織田信長の最後である「本能寺の変」までのあらすじが展開されていきます。
映画信長協奏曲はドラマ化される時点で並行されて企画が進んでいた作品であり、ドラマ信長協奏曲に出演したキャストは総じて継続して出演されています。なのでドラマ信長協奏曲が面白いと感想を描く人の多くがそのままの流れで見る事をおすすめしている作品です。キャラクター性などもドラマ信長協奏曲をそのまま継承している作品となっています。
映画の感想などを見てみる限り、映画単独でみる作品ではなくあくまでもドラマ最終回の延長線上にある作品であり、映画が面白かったらドラマも見てみようというような事は出来ない作品です。ドラマを知っている前提である映画ですが、近年ではその流れを汲むドラマから映画化する作品も多いので、受け入れられており、好評を集める感想が多くなっています。
信長協奏曲のドラマ・映画を見てみよう!
ドラマ信長協奏曲は歴史を扱う作品の中でもかなりコメディ色が強い作品で歴史を知らなくても楽しめるドラマとして人気の高い作品です。歴史上の出来事はもちろん扱いますが、それらはドラマのあらすじの中で自然と展開される流れになっているので予備知識なども必要ない作品として楽しめる作品だという感想が多い作品になっています。
そしてドラマ最終回から続く形で展開される映画も高い人気を集めており、メディアミックス作品として高い人気を誇っています。歴史に触れる入口としても最良な作品です。演じるキャスト陣も非常に豪華で、それぞれのキャラクター性をしっかり再現しています。ネタバレを読んでいても楽しめる内容なのでまだドラマ信長協奏曲を視聴していないという人はぜひ1度視聴してみてはいかがでしょうか。