ひよっこの島谷純一郎（竹内涼真）とみね子の関係は？再登場シーンなどネタバレ

2017年に放送された朝ドラ「ひよっこ」。昨年放送されたばかりにもかかわらず、すでに再放送が望まれている人気作品ですが、その中でもみね子が東京に上京してから出会う島谷純一郎との恋愛模様は、島谷が登場する回ではツイッターのトレンドにも「島谷」がランクインするなど視聴者の興味も高かったことが伺えます。そんな人気キャラクターである「ひよっこ」の島谷とみね子の関係性をネタバレも含めつつ、探っていきます。

「ひよっこ」は2017年上半期（4月〜9月）にNHKで放送された朝ドラで、シリーズとしては96作目に当たります。26週に渡って放送され、全156話あり、最高視聴率は24.4％を記録しています。実在の人物をモチーフにしたものではなく、岡田惠和の書き下ろし脚本によるオリジナル作品です。岡田氏が朝ドラの脚本を手がけるのは「ちゅらさん」「おひさま」に続き、この「ひよっこ」で3作目となりました。

「ひよっこ」の時代は1964年の東京オリンピック前後。福島県に近い茨城の村に育った米農家の長女・谷田部みね子（有村架純）が主人公で、一家のために東京に集団就職で上京し、様々な困難に遭いながらも、みね子というひよっこ（未熟者）が人間として成長していく姿を描いた物語です。みね子が訛り混じりで一生懸命に話す様子がかわいらしく、それがまた共感を呼んだようです。

「ひよっこ」のタイトルのはいくつか意味が込められているそうです。まず1つ目は「金の卵」です。この時代、集団就職で上京してきた若者は金の卵と呼ばれており、その金の卵から孵ったばかりの雛（ひよっこ）＝主人公たちを意味しています。

そして2つ目は何かを成し得るには行動しなければならない、といった意味のフランスのことわざ「卵を割らなければオムレツは作れない」から連想されたタイトルであるようです。オムレツを作るために卵の殻を割り、行動する様子をひよっこに登場する若者たちが成長していく過程に照らして表現しているようです。

みね子は奥茨城村の農家に長女として生まれ育ちます。高校卒業後は家業に携わる予定でしたが、東京に出稼ぎに行った父親が行方不明になってしまい、父を探すため、家計を支えるために上京します。そして幼馴染の助川時子と共に東京の向島電機に就職しますが、なんとその年に会社は倒産してしまいます。その後向島電機で働いていた時に給料日のご褒美として通っていた洋食屋・すずふり亭でホール係として働き始めます。

みね子には祖父や母、小学生の妹と弟がおり、失踪した父に代わり実家のために仕送りに励んでいます。何事にも一生懸命で穏やかな性格ですが、周りを気遣うあまりにたびたびそれが逆効果になってしまうこともあるようです。自分からはアクションを起こさないほうですが、徐々に行動的な性格に変わっていく様子が物語を通して描かれています。

佐賀県鳥栖市で代々製薬会社を営む大企業・島谷製薬の長男で、みね子が住むことになったあかね荘6号室の住人。御曹司にして慶應大学に通う慶應ボーイですが、そういった恵まれた環境にいる自分を恥じている節があります。そして色眼鏡で見られることを嫌い、わざわざあかね荘で貧乏暮らしをしています。しかし服装や話し方などから育ちの良さが伺えます。

勉学に励み、理論立てて物事を話すため、最初こそみね子は島谷に対して厳しい印象を持ちますが、接していくうちに島谷の優しい部分が見えてきて徐々に打ち解けていきます。また高所恐怖症というかわいい一面もあり、ひよっこファンの心を掴みました。

ひよっこにおけるみね子と島谷の出会いはまだみね子があかね荘に引っ越して来る前のことでした。道でお金を落としたみね子を助けたのがたまたま通りがかったのが島谷です。お金を拾うのを手伝ってくれた島谷ですが、道端で財布を開くというみね子の不用心さを叱責し、みね子の心象は最悪のものでした。

その後、みね子がすずふり亭に勤めることとなり、あかね荘に引っ越したことで2人は再会を果たします。前述のこともあり、みね子は島谷のことを覚えていましたが、島谷のほうはみね子のことを覚えていませんでした。同じアパートの住人として交流していくうちに2人の距離は徐々に縮まっていくようになります。

最悪の出会いをしたみね子と島谷でしたが、いつしかお互いを意識し合うようになります。しかしお互いにあと一歩を踏み出せずにいました。その関係に終止符を打つのがビートルズ騒動です。

ビートルズの来日が決まり、みね子はビートルズ好きの叔父・宗男のためにこのプラチナチケットを入手しようと必死に懸賞に応募します。島谷の元には実家の父からビートルズのチケットが送られてきていました。親の力でなんの苦労もなくチケットを入手している自分と懸賞のために大量の歯磨き粉を購入して頑張っているみね子。彼女の必死な姿を見るたびに裕福な大学生と思われたくない島谷はなかなかチケットを渡せなかったのです。

結局島谷はみね子にチケットを渡すことができず、当日ギリギリになって宗男に渡します。しかし、宗男は島谷の気持ちもみね子の気持ちも理解し、目の前で見ず知らずのビートルズファンの女性にそのチケットを譲ってしまいました。後日、島谷はあかね荘のメンバーといる時に偶然この女性と再会して、島谷がビートルズのチケットを持っていたこと、そしてその女性に譲ったことがバレてしまいました。

島谷はチケットを渡せなかった理由を正直に説明します。他のあかね荘の住人から「それはみね子のことが好きだからだろう」と図星を指され、そのままの勢いでみね子に告白してしまいます。みね子も島谷の気持ちを受け入れ、島谷とみね子は付き合うようになったのです。

島谷とみね子の初めてのデートで東京タワーを訪れました。みね子がずっと行きたかった場所です。そしてもうひとつ行きたかった場所、島谷の通う大学も案内してもらいます。途中、構内で島谷の学友たちに遭遇しますが、島谷は彼らにみね子を彼女と紹介し、それに嬉しさと照れ臭さを隠しきれないみね子の姿にひよっこ視聴者も心を暖かくさせたようです。

島谷が実家に帰省した時にはお土産に有田焼のペンダントをプレゼントしてくれました。これは島谷が初めて女性にする贈り物であり、みね子にとっても初めて男性からもらった贈り物でした。

卒論を書き上げるために部屋にこもりきりになる島谷はみね子と秘密の合図を決めます。壁越しに1回のノックはあいさつ、2回はお茶へのお誘い、3回は外で話がしたい、というメッセージです。恋を楽しむみね子と島谷の様子に、朝から元気とときめきをもらうひよっこファンも多かったみたいです。

島谷との交際にときめきと嬉しさでいっぱいのみね子ですが、島谷とは住む世界が違うのでは？という不安も抱えていました。そんなみね子に島谷は言うのです。金を持っているのは父親であって自分ではないと。島谷が素敵であれば素敵なだけ、みね子は怖さも感じてしまうのでした。

島谷との交際はずっと家族のために頑張ってきたみね子が、家族だけでなく自分の幸せも考えるようになった大きな転換期とも言えるのではないでしょうか。ひよっこという作品にとっても重要なエピソードであると言えます。

順調に思えた島谷とみね子の恋ですが、島谷には深刻な事態が迫っていました。家業の島谷製薬の業績が思わしくなく、経営再建のために父親から竹富製薬の令嬢との縁談を迫られていたのです。島谷はみね子と交際していること、彼女と結婚を考えていることを説明しますが、父親からは認めてもらえません。家族とみね子の間で島谷は苦悩することになるのです。

島谷に縁談が持ち上がっていること、そしてそれが断るのが難しいであろうことをみね子はすずふり亭の娘である由香から聞かされます。由香は偶然島谷と父親の話を聞いてしまったのです。不安の中、みね子はようやく卒論を書き終えた島谷から話を聞くことができます。島谷は家を捨ててみね子とやっていく気持ちであること、貧乏になっても構わない覚悟を伝えました。

その気持ちを非常に嬉しく思うみね子でしたが、家族が大好きなみね子にとって島谷に実家と絶縁するという選択をさせてしまうことがどうしても受け入れがたいのでした。そして島谷のことは大好きであるのにその心を押し殺して「親不孝な人は嫌い」と告げるのでした。婚約指輪まで用意していた島谷でしたが、彼もみね子がどんな気持ちでそれを言ったのか理解しているので、深々と頭を下げてみね子の元から去って行きました。

その数時間後にみね子は20歳の誕生日を迎えます。親友である時子の胸の中で号泣しながらみね子は大人になったのでした。

みね子と別れ、島谷は家業を継ぐために故郷の佐賀県鳥栖に戻ってしまいました。こうして島谷はひよっこの物語から姿を消すのですが、島谷ロスになる視聴者が続出！早くも再登場を望まれていました。そして約1ヶ月後の第22週に再登場を果たします。

ヒデは島谷に会いに佐賀まで赴きます。現れた島谷の左手の薬指には結婚指輪がはめられていました。セリフで触れられることはありませんでしたが、親から勧められていた令嬢と結婚したことが示唆されました。

そしてヒデからみね子への恋心を打ち明けられた島谷は友人として彼の恋を「頑張れ」と応援しています。この時期にはみね子もヒデに惹かれ始めていますし、お互いに復縁する気もそんな立場でもないことが伺えます。自分ができなかった分みね子を幸せにしてほしいという思い、ヒデと島谷の男の友情が交錯する再登場シーンとなっています。

次週予告に島谷の姿が映っただけでSNSでは話題になっていました。その再登場に歓喜するひよっこファンも多数見受けられました。

島谷ロスに陥っていた視聴者には嬉しい再登場でしたが、その薬指に結婚指輪がはめられていました。約1ヶ月ぶりの再登場に沸いたお茶の間は寂しい現実を突きつけられることになりました。

実際はみね子を迎えに来るどころの話ではなく、家業のために結婚をしていました。島谷の置かれた立場もわかるだけになんとも切ない再登場シーンでした。

待ちに待った島谷の再登場でしたが、島谷の現状に少なからずショックを受けたひよっこファンもいたようです。再登場したと思ったらすでに結婚していたのですから、みね子との復縁を願っていた視聴者としては願ったような再登場の仕方ではなかったかもしれません。しかたのないこととはいえ、少し寂しさを感じさせる再登場となりました。

ひよっこの主人公である谷田部みね子を演じるのは今や大人気女優となった有村架純さんです。朝ドラへの出演は2013年放送の「あまちゃん」に続いて2作目となり、2作目にして主人公の座を射止めました。2017年のCM会社数は11社を数え、堂々の2位にランクインしました。10月からはTBSにて主演ドラマが放送開始予定で、まさに今が旬の女優さんと言えるでしょう。

有村さんは兵庫県伊丹市出身の25歳、身長160cm、B型で、2010年に芸能界デビューしました。趣味は料理とお散歩とのことですが、特に料理は好きなようで姉・有村藍里さんのSNSなどでその腕前を垣間見ることができます。妹のほうが有名でお姉さんは色々と大変そうですが、お姉さんとの仲はいいようです。

女優としての転機は19歳の時で知り合いの女性カメラマンに「覚悟が足りないのでは？」と図星を突かれたことだったそうです。その直後に撮影が始まった「あまちゃん」には相当な決意で臨んだことを明かしており、彼女の演技に魅了された視聴者も多かったようです。以降女優としての才能を認められ、日本アカデミー賞新人俳優賞を始めとした数々の賞を受賞するなど若手女優としての人気を確立しています。

通常朝ドラの配役はオーディションによって決まります。現に「あさが来た」で主演を務めた波瑠さんは何度も朝ドラのオーディションに挑んだ末の合格だったそうです。しかし「ひよっこ」のみね子役に関しては脚本の岡田惠和氏の強い要望により、オーディションを行わずに有村架純さんに主演が決まりました。これは2014年放送「花子とアン」の吉高由里子さん以来とのことです。

ひよっこのみね子が恋に落ちる島谷純一郎を演じるのは竹内涼真さんです。2013年に芸能界デビューし、翌年の2014年には仮面ライダードライブにて主演を務め、イケメン俳優の仲間入りを果たします。

1993年4月26日生まれ、東京都出身の25歳です。185cmの長身で、女性ファッション誌の男性専属モデルオーディションにて2457人の中からグランプリを獲得しています。ミニチュアシュナウザーを飼っており、名前はフレア。レアちゃんと呼んでかわいがっている様子がたびたび自身のSNSでも紹介されています。

2017年はひよっこの他に「陸王」などの話題作にも出演し、一躍知名度を上げました。日本アカデミー賞新人俳優賞やエランドール賞新人賞も受賞し、今一番勢いのある役者さんと言っても過言ではないかもしれません。

竹内涼真さんといえばサッカーが上手なことでも知られています。5歳からサッカーを始め、プロサッカーチームの東京ヴェルディユースに所属しており、同期にはのちにプロになった選手もいたようです。本気でサッカー選手を目指していて、サッカー推薦で大学にも進学しています。しかし、足首の大怪我などもあり、20歳の頃にサッカー選手の夢は諦めたそうです。

2018年に行われたサッカーW杯ではTBSでスペシャルサポーターを務めました。ご本人的にも待ちに待ったサッカー関連のお仕事だったようで、現地で日本代表の試合観戦や取材も精力的にこなしました。サッカー経験者だけあって的確な質問やわかりやすい解説など、サッカーファンの間でも好評だった模様です。これからサッカー関係のお仕事も増えていくかもしれません。

島谷とみね子の恋は残念ながら悲恋という結末に終わってしまいました。家庭の事情というお互いを思う力だけではどうにもならない問題が原因だけに、島谷もみね子も心に傷を残している様子が描かれました。それもまた「ひよっこ」である2人が大人へ成長していくための良き糧になっているのではないでしょうか。

今回はひよっこの島谷とみね子の関係や再登場シーンのネタバレを紹介しましたがいかがだったでしょうか？この記事をみてひよっこに興味を持った方は是非ひよっこをご覧ください。