2018年06月10日公開
2018年06月10日更新
シャーロット・リンリンの生い立ち・過去と若い頃は?モデルや能力まで考察
ワンピースの魚人島編からホールケーキアイランド編で活躍した『シャーロット・リンリン』。彼女は『ビッグ・マム海賊団』の船長であり、最も力のある海賊『四皇』の1人。本編で描かれたシャーロット・リンリンの過去数あるエピソードの中でもかなり衝撃的で、ファンの間で話題となりました。今回はそんなシャーロット・リンリンの生い立ちや能力、若い頃の姿やモデルとなった人物、人食いのエピソードについて紹介します。
目次
- ワンピースに登場するキャラクターのシャーロット・リンリンとは?
- シャーロット・リンリンの基本情報
- 従わない相手には怖い?シャーロット・リンリンの性格
- 発症したら誰にも止められない!シャーロット・リンリンの食いわずらいとは?
- シャーロット・リンリンの持つソルソルの実の能力とは
- シャーロット・リンリン率いる『ビッグ・マム海賊団』
- シャーロット・リンリンが率いるビッグ・マム海賊団の幹部を紹介
- シャーロット・リンリンの息子である千手のクラッカー
- シャーロット・リンリンの娘であるシャーロット・スムージー
- シャーロット・リンリンの次男は最強と呼び声高いシャーロット・カタクリ
- まるでミュージカル舞台!シャーロット・リンリンの治める『万国』
- シャーロット・リンリンのモデルとは?
- シャーロット・リンリンの過去を紹介
- シャーロット・リンリンの育ての親!マザー・カルメルとは?
- シャーロット・リンリンと巨人族との関係
- 悲劇の引き金?シャーロット・リンリンの大好物のセムラとは?
- 人食いのエピソード?消えたマザー・カルメルと羊の家の子供達
- シャーロット・リンリンの目指すものとは
- 若い頃のシャーロット・リンリン
- シャーロット・リンリンが再登場する可能性は?
- シャーロット・リンリンの今後の動きに注目!
ワンピースに登場するキャラクターのシャーロット・リンリンとは?
主人公・ルフィが海賊王を目指し冒険する『ワンピース』。国内だけでなく国外からも人気を集め、連載開始から20年経った現在でもその人気は衰えることがありません。2018年6月現在、89巻まで発売されていますが、長期連載にもかかわらず緻密なストーリー展開が魅力となっています。ワンピースの物語にはところどころ区切りが存在しており、その一区切りに対して『○○編』と呼称がつくことがあります。
例を挙げるなら、物語が開幕する第1巻からグランドラインに突入するまでの12巻を『東の海編』、アラバスタの女王・ビビを救い、クロコダイルを倒す23巻を『アラバスタ編』と呼ぶことが挙げられます。今回紹介するのはコミックス第82巻から繰り広げられる『ホールケーキアイランド編』で敵キャラクターとして描かれている、シャーロット・リンリンについてです。
彼女はワンピースの世界では最も力のある海賊『四皇』の1人とされています。ワンピース本編では、自分に従わない相手に対しては一切容赦しない人物として描かれていましたが、彼女の過去は複雑なもので、ファンからは恐れられると同時に、憐れまれることも。今回の記事ではシャーロット・リンリンの生い立ちや過去、能力、そしてモデルや若い頃の姿、人食いのエピソードについて紹介します。
シャーロット・リンリンの基本情報
まず初めに、シャーロット・リンリンの基本情報について紹介します。シャーロット・リンリンは『ビッグ・マム』という異名を持つ海賊で、その異名を冠する『ビッグ・マム海賊団』の船長を務めています。1人称は「俺」で、若い頃から現在まで変わっていません。ワンピースの世界では最も力のある海賊として『四皇』という人物達が存在していますが、冒頭でも触れた通り彼女はその内の1人です。
異名に相応しい巨体を持っていて、その身長はなんと8m80cm。若い頃から標準よりも大きな体をしていたようです。体重については不明ですが、ふくよかな外見をしています。ワンピースの中には巨人族と言う巨体をもつ種族が存在しますが、彼女は巨人族はありません。あくまで種族としては人間とのことです。
悪魔の実『ソルソルの実』の能力者で、普段はその能力を活かしながら万国(トットランド)という国を治め、その国と海域の女王として振る舞っています。 好物は甘い菓子で、定期的に「お茶会」を開催。その際には、自分の気に入っているお菓子を用意するよう、部下達へ命令している様子が描かれています。
お菓子に対しては若い頃から異様な貪欲さを持っており、自身が治めている海域では「みかじめ料」ではなくお菓子を納品することを要求。過去、お菓子を納期までに納めなかった国を壊滅させたこともあったようです。
従わない相手には怖い?シャーロット・リンリンの性格
シャーロット・リンリンの性格について説明するなら「マフィアの頭領」と言い表すとしっくりくるかもしれません。シャーロット・リンリンは、基本的には相手が逆らわなければ被害を与えず、それなりの報酬を与える人物であり、彼女の治める万国は外から見る限りでは平穏を保っています。一見すると、シャーロット・リンリンによる被害は非常に少なく見えるのですが、それはあくまで外から見た印象です。
確かに逆らわない相手には目立った危害を加えませんが、逆らう相手に対しては非常に冷酷で、例え相手にどんな事情があっても、絶対に許すことはありません。本編では、過去お茶会の日と母の葬儀の日が重なった為に、お茶会不参加の旨を伝えたことのあるジグラという人物が登場しましたが、その時ジグラに対してリンリンはジグラの父親の首が入った箱を送り付けたようです。
この方針については、傘下に入った海賊に対しても変わることがありません。シャーロット・リンリンは基本的に部下に対して「来る者は拒まず、去る者は殺す」という考えで接しており、傘下から抜けようとした相手にはルーレットを用いて「失う部下の数を決める」という制裁を行っています。本編では、過去この制裁によって全滅してしまった海賊団あったということが描かれていました。
発症したら誰にも止められない!シャーロット・リンリンの食いわずらいとは?
逆らう相手には「制裁」を行うシャーロット・リンリン。しかし、彼女の恐ろしい面はそれだけではありません。彼女には彼女特有の癇癪「食いわずらい」というものがあります。この「食いわずらい」というのは若い頃からリンリンが持っている癇癪の1つ。リンリンが頭に思い浮かべた食べものが食べられない状況に陥った際に起こる、激しい癇癪の事をいいます。この癇癪状態に陥ったリンリンは理性を失いかなり普段以上に凶暴に。
見境なく暴れ周り、周囲のものを食べつくしてしまいます。食いわずらいを治めるには、リンリンが要求するお菓子を与える事。しかしながら、この「要求するお菓子」はその都度違っており、食いわずらいを予め予測して対応することは非常に難しいものとなっています。更にそのお菓子の材料が入手困難な場合もあります。
また、「食いわずらい」の特徴としては、この状態に陥ったリンリンが、他の食事では決して満足しないという点が挙げられます。普段はかなりふくよかな体形をしているリンリンですが、満足できない食事では栄養をうまく吸収できないようで、僅か十時間程度で劇的に痩せてしまう事もあります。しかし痩せてしまったからと言って、リンリンの力が衰えるわけではなく、むしろ身軽になり戦闘力は増加します。
普段は見せない俊敏性を持って行動する為、かえって抑止が難しくなります。普段から十分な力を持っているリンリンですが、彼女のこういった一面も『四皇』として挙げられる理由の1つとなっているのかもしれません。
シャーロット・リンリンの持つソルソルの実の能力とは
とても強大な力を持つシャーロット・リンリン。ここではシャーロット・リンリンに宿る、悪魔の実の能力について紹介します。シャーロット・リンリンの持つ能力は『ソルソルの実』の能力。対象者の魂に干渉する能力となっています。
リンリンはかなり若い頃にこの能力を手にしており、万国(トットランド)を治めるのにこの能力を使用しています。半年に一度住人から一ヶ月分の寿命を抜き取ることで、その代償に住民達の安全を保証しているようです。抜き取った寿命はもちろん、自身の魂を使役することも可能で、万国の住人から寿命を徴収する際には、自分の魂を黒いスライムのようなものにして徴収者として使役していました。
また、他人から取り込んだ寿命(=魂)を岩や木、無機物等に与えると、魂を入れられた無機物が生き物のように人格を持つようになります。それにより、会話も可能に。本来は生き物でないものを使役することもできるようになります。しかも、そういったリンリンによって魂を与えられた存在は「ホーミーズ」と呼ばれ、リンリンの命令には決して逆らえないようになっています。
ホーミーズの存在は無害なようにも思えますが、その実態は雲や火であり、リンリンが命令すれば天候を自在に操ることも可能。ビッグ・マム海賊団の幹部の1人、スナックを討ったというウルージの船も、この能力とクラッカー軍によって沈められたそうです。
シャーロット・リンリン率いる『ビッグ・マム海賊団』
ビッグ・マム海賊団の船長として活動するシャーロット・リンリン。では、彼女が率いるビッグ・マム海賊団とは一体どんな海賊団なのでしょうか?ここではビッグ・マム海賊団について紹介します。ビッグ・マム海賊団の拠点は新世界に存在する万国(トットランド)。万国は34もの諸島とその周辺海域から成立している国で、特にその諸島の中心部『ホールケーキアイランド』を主に活動しているそうです。
作中明かされたジンベエからの情報によると、船長であるリンリンの部下には優秀な人物が多いとのこと。悪魔の実の能力者も多数在籍しているらしく、現時点で判明しているだけで11人(元傘下を含めると12人)もの能力者が存在しています。この11人の能力はお菓子に因んだ名称が多いのですが、ビッグ・マム海賊団にはこの11人の他にも悪魔の実の能力者がいるようで、その全員がお菓子に由来する能力を持っているのかは不明です。
ビッグ・マム海賊団の中でも最高幹部とされるのが『スイート3将星』。元々は『スイート4将星』だったそうですが、4将星の内の1人『シャーロット・スナック』がウルージーによって倒されてしまったことから『3将星』となったようです。スイート3将星に就くのは『シャーロット・クラッカー』『シャーロット・スムージー』『シャーロット・カタクリ』の3人。3人ともが高額な懸賞金をかけられている実力者となっています。
シャーロット・リンリンが率いるビッグ・マム海賊団の幹部を紹介
シャーロット・リンリンが率いる『ビッグ・マム海賊団』。その内『スイート3将星』と呼ばれる3人はビッグ・マム海賊団の最高幹部とされています。ここからは、その最高幹部3人がいったいどんな人物なのかを紹介していきます。
シャーロット・リンリンの息子である千手のクラッカー
ビッグ・マム海賊団の最高幹部、『スイート3将星』。その中からまず最初に紹介するのは『シャーロット・クラッカー』。リンリンの10男にあたる子供で悪魔の実『ビスビスの実』の能力者でもあります。ビスビスの実の能力は、ビスケットを生成し、操るというもの。生成したビスケットはとても堅く、鎧として使用することも可能。また、生成したビスケットを操って、兵士として使用することもあるようです。
その堅さはルフィのギア4でようやく破壊できるほどで、ルフィと対決した時にはルフィ達を苦しめました。懸賞金額は8億6000万ベリー。シャーロット・リンリンの治める万国ではビスケット大臣として活動しており、住居の壁を作る等していました。
シャーロット・リンリンの娘であるシャーロット・スムージー
次に紹介するのは、シャーロット・リンリンの14女にあたる子供『シャーロット・スムージー』。モデルのように美しい女性ですが、彼女もスイート3将星の1人です。悪魔の実『シボシボの実』の能力者で、人間や動物等の生き物はもちろん、岩等の物体すら雑巾のように絞り上げ、そこから水分を取り出すという能力を持っています。
絞り上げられた対象者はミイラのように干からびるという恐ろしい能力ですが、戦闘の際にそれを用いた姿はまだ描かれていません。また、この悪魔の実の能力の他に、巨大化する能力も持っているようで、ルフィ達と対立しサニー号を追いかけていた際には巨大化した後斬撃による攻撃を行っていました。懸賞金は9億3200万ベリー。リンリンが治める万国では『ジュース大臣』として活動しているようです。
シャーロット・リンリンの次男は最強と呼び声高いシャーロット・カタクリ
スイート3将星で最後に紹介するのは『シャーロット・カタクリ』。ビッグ・マム海賊団の最高幹部・スイート3将星でも最強の男として登場しました。リンリンの治める万国では粉大臣を担当。悪魔の実『モチモチの実』の能力者で、餅を生成して操る能力と、自身の体を餅にする能力を持っています。また、恐ろしいまでに鍛え上げた見聞色の覇気の使い手で、ほんの少し未来のことを予知することも可能。
自身を餅へ変化させる能力と、未来予知を組み合わせることによって、敵が強力な覇気使いであっても、その攻撃を完璧に回避することが可能となっています。その能力の為か、ビッグ・マム海賊団の中では『背を地につけた事のない最強の男』として有名になっており、ファンクラブまで存在。仲間から絶大な信頼をえているキャラクターです。懸賞金はなんと過去最高額の10億ベリーです。
まるでミュージカル舞台!シャーロット・リンリンの治める『万国』
海賊団船長・リンリンが女王として治め、その子供たちが大臣を務める万国(トットランド)。では万国とは一体どんな国なのでしょうか?先程少し触れましたが、万国は34もの諸島とその周辺海域から成立している国で、島それぞれを大臣が統治しています。この大臣は全員がリンリンの実子で、担当食材の管理を担っているようです。
また大臣は自分の管轄する島では、担当食材に限っては建造物を食べてしまっても構わないというルールが存在します。このルールから物騒な印象を受けますが、万国の中は基本的にはとても平和で穏やか。建造物が食べ物から作られているということもあり、愛らしい印象を受けるファンもいるようです。作中でルフィやチョッパーはお菓子でできた街並みを見て興奮していました。
万国の住人は半年に一度寿命を1ヶ月分リンリンに提供しており、その代わりとしてリンリンは万国での生活と身の安全を保証しているようです。 集めた寿命(=魂)は国土に存在する草花や雲、建物吹き込まれることが多く、国内には魂を得て喋ることができるようになった家や木、山や雲が多く存在しています。また、万国に住んでいる人種も実に様々。しかしながら、ある事情によって巨人族だけは存在していません。
しかしそれを除けば、食べ物でできた家に喋る雲や山、そして色んな人種が平和にくらす万国はミュージカルの舞台のようだとファンの間でも話題になりました。実際、原作で原稿が納められた当初からアニメでは万国をミュージカル風に映すことを想定していたようで、実際の放映後には公式でもその部分をネットで公開していました。
シャーロット・リンリンのモデルとは?
まるでミュージカル舞台のような国、万国(トットランド)を収めるシャーロット・リンリン。ここからは彼女のモデルとなったと噂される人物について紹介します。シャーロット・リンリンのモデルになったとされる人物は2人いるとされており、モデルになったとされる人物の内の1人は『不思議の国のアリス』に登場する『ハートの女王』と言われています。
ハートの女王はリンリンと同じように極度の癇癪を持っている上、物語の中では口癖のように「首をはねろ」と発言。舞台である万国も、不思議の国と似た雰囲気があるので、ハートの女王がモデルになっているのは間違いないとされています。そして、リンリンのモデルとなったと噂されるもう1人の人物はシャーロット・デ・ベリーという海賊。
シャーロット・デ・ベリーはリンリンと名前がよく似た海賊として有名ですが、あくまで小説に登場する海賊であり、実在しないとされています。物語の中でシャーロット・デ・ベリーは海賊である男性に恋をし、男装して自らも海賊となります。その後女性であることがばれ、無理やり船長の妻とされてしまいますが、その後船長は死亡。自らが船長となり替わりました。そしてそこから、本来好きであった男性を夫として迎えています。
しかしながらシャーロット・デ・ベリーにまつわる話で最も強烈なのは人食いのエピソード。物語の中で彼女は漂流し、その飢餓から船員の誰かを食べなければならないという悲惨な状況へと陥ります。犠牲者を選ぶにあたって、くじ引きを利用しますがなんとそこで選ばれてしまったのはシャーロット・デ・ベリーの夫。ショックを受けたシャーロット・デ・ベリーは自ら海へと飛び込むという結末になっています。
シャーロット・リンリンの過去を紹介
海賊の中でも最強と呼ばれる四皇となったシャーロット・リンリン。では、彼女の過去はどんなものだったのでしょうか。ここではリンリンの過去について説明していきます。リンリンは元々ごく普通の一般家庭で育っていました。しかし小さなころからかなり体が大きく、人間離れした腕力を誇っていたようです。その為、悪意なく周囲へ大きな被害を及ぼしており、処刑となるところでした。
しかしそれを何とか国外追放で許してもらい、両親はリンリンを巨人族の住むエルバフという国へ置き去りにしました。リンリンは両親に置き去りにされたことに気付いて居ませんでしたが、エルバフには事情によって親元から離れざるを得なかった孤児を引き取る孤児院・「羊の家」があり、リンリンはそこに引き取られることとなります。
シャーロット・リンリンの育ての親!マザー・カルメルとは?
シャーロット・リンリンを羊の家に招き入れたのは、羊の家を運営していた「マザー・カルメル」という人物です。マザー・カルメルは羊の家に来ることになった子供たちに対し、常に優しく親身に接していました。その結果、羊の家に来た子供は、どんな悪童でも更生し良き里親と巡り合うと評判に。そのことから、マザー・カルメルは『聖母(マザー)』の異名を持つようになりました。
余談ではありますが、このマザー・カルメルにもモデルとなったとされている人物がいます。その人物とは『カルメル山の聖母』。これは聖母マリアの、カラメル修道会での保護者としての役目の名称のことです。マザー・カルメルの異名から考えて、モデルはカラメル山の聖母であることは間違いないでしょう。
若い頃のカルメルは『シスター・カルメル』と呼ばれており、海軍に捕まった巨兵海賊団の残党が処刑されそうになっているところへ「天が和解を求めている」と処刑中止を訴えた人物でもあります。しかも、カルメルの言葉に応じるかのように天候は荒れ、「この世のあらゆる種族が手を取り、笑いあえる世界へ!」というカルメルの言葉と共に稲妻が。まるで雷光が指し示したかのように、彼女を照らしました。
また、マザー・カルメルはソルソルの実の先代能力者であり、火の玉などに生命を吹き込むことも。その様子は周囲の人間には奇跡のように見えており、若い頃の逸話とこの能力によって更に異名が幅広く広がったようです。しかしながら『聖母(マザー)』というのはあくまで周囲からの評価であり、実際のところマザー・カルメルには裏の顔がありました。実はマザー・カルメルは孤児たちを売る、みなし子売りを行っていたのです。
マザー・カルメルは自身の行っている孤児の人身売買について悪事と思っているらしく、聖母を語る自分自身のことを偽善者だと語っていました。しかしながら37年間もの間子供たちに優しく接していたのは事実であり、優秀な子供に関しては海兵や諜報部員となるように根回ししていたようです。売られたと自覚のない子供たちにとっては就職斡旋までしてくれた優しいシスターとして映っていたのかもしれません。
出典: http://yonze.net
その証拠と言っては難ですが、子供たちは全員マザー・カルメルを慕っていました。シャーロット・リンリンもそんな中の1人であり、力加減を知らないために同じ孤児院に住む孤児や巨人族に被害を与えてしまう自分に対して理解を示し、更に優しく窘めてくれていたカルメルには非常に懐いていたようです。
シャーロット・リンリンと巨人族との関係
国外追放となり、巨人の住む島『エルバフ』に置き去りにされてしまったリンリン。リンリンについて説明する上で、決して欠かせないのが巨人族との関係についてです。リンリンの治める国、万国は色んな人種の集う国ではありますが、唯一例外なのが巨人族です。巨人族だけは万国に1人も済んでいないのですが、それについてはリンリンの過去に理由がありました。
力加減ができず、無知が原因で周囲へ被害を及ぼしてしまっていたリンリンでしたが、カルメルの教育によって、羊の家に来てから10ヶ月後にはエルバフの巨人族に受け入れられます。因みにリンリンはここで若い頃のハイルディンに出会っています。そんな中、島で行われる「冬至祭」の最中に、リンリンは初めて「食いわずらい」を発症。リンリンは見境なく大暴れし、その結果たった1日で巨人族の村を半壊状態にしていしまったのです。
その上、大暴れするリンリンを見かねて殺害を試みた巨人族の巨人族の英雄『滝ひげ』こと「ヨルル」を背負い投げで返り討ちにしてしまいます。巨人族はあわててリンリンにお菓子を与え、食いわずらいを止めましたが、高齢だったヨルルはこの騒動の怪我が元で死去。リンリンは巨人族から憎まれるようになってしまいます。
騒動の後リンリンは処刑寸前となりましたが、マザー・カルメルの懇願により、エルバフを去ることで事態は収拾します。マザー・カルメルはリンリンをはじめ羊の家の子供たちを引き連れ、他の島に新たに羊の家を設立することとなりました。
出典: http://iqune.com
しかしながらリンリンの起こした騒動は全ての巨人族に知れ渡ることとなり、リンリンと巨人族の間には深い溝ができたままとなります。その後海賊として勢力を伸ばしていたリンリンは、その一環として自分の娘、シャーロット・ローラを巨人国エルバフの王子・ロキの結婚相手として差し出しましたが、ローラはこれを拒否し、飛び出してしまいました。
代わりにローラにそっくりのもう1人の娘・シフォンを差し出しますが、ローラではない事を見抜かれて結婚を拒否されてしまいます。この件がきっかけとなり、元々険悪だった巨人族との仲が更に悪化。リンリンは巨人族にとって、名前を口にすることすらおぞましいとされる存在となってしまったのです。
悲劇の引き金?シャーロット・リンリンの大好物のセムラとは?
過去、巨人族の村で食いわずらいを発症してしまったリンリン。この食いわずらいのきっかけとなったのは、『セムラ』というお菓子でした。セムラというのは巨人族においては「冬至祭」と呼ばれる断食期間の前に食べる、外見はシュークリームに似たお菓子。断食前に栄養をつけるため振る舞われるお菓子となっているようです。ちなみに、このセムラというお菓子はワンピースの世界だけでなく、現実にあるお菓子として知られています。
セムラを食べ、その味の虜になったリンリンでしたが、その美味しさが忘れられず、断食7日目にして食いわずらいを発症。これがきっかけで巨人族から忌み嫌われることとなりました。しかし、セムラが原因で起こった悲劇はこれだけではありません。巨人族との間に溝ができ、羊の家を他の島に移した後、リンリンは6歳の誕生日を迎えます。
その際、お祝いとして振る舞われたのは大量のセムラによってできた巨大なケーキ「クロカンブッシュ」でした。羊の家の皆に誕生日を祝われ、幸せ絶頂だったリンリン。大好きなお菓子を頬張りながらリンリンは感激のあまり涙を流しました。しかし、そこで悲劇が起きてしまいます。夢中でセムラを食べたリンリンでしたが、気が付くとマザー・カルメルを始め、羊の家の皆が服だけを残して姿を消してしまっていたのです。
人食いのエピソード?消えたマザー・カルメルと羊の家の子供達
マザー・カルメルが消えてしまった、この過去の出来事はリンリンにとってトラウマとなっており、60年以上経った現在でも辛く思っているようです。リンリンはマザー・カルメルの写真を持っているのですが、その写真の入った写真立てが壊された場合には食いわずらいとは異なる癇癪を起し、泣きわめいてしまう程。
マザー・カルメル及び羊の家の子供たちがどうなったのか詳細は未だ描かれていませんが、ファンの間ではリンリンが食べてしまったと噂されています。「少年ジャンプの漫画で人食い描写なんてありえる?」との声も上がっていますが、過去ドラゴンボールでは魔人ブウが人間をお菓子に変えて、食べるという人食いのシーンがありました。
リンリンのモデルになったとされるシャーロット・デ・ベリーには人食いエピソードがありますし、更に、この事件の後リンリンはマザー・カルメルが保持していたソルソルの実の能力にも目覚めています。リンリンがセムラを食べるシーンでは、鳴き声や叫び声が描写されていますし、モデルとなったシャーロット・デ・ベリーの物語には人食いエピソードも。
これらから考えると、やはりリンリンはセムラに夢中になっている内、勢い余って皆を食べてしまったと考えた方が自然なのかもしれません。リンリンの人食いエピソードについては「周囲に血痕がない」「机をかじった事はリンリンは自覚しているし、人食いにだって気付くはず」との声も上がっています。
しかし当時その近くにはあらゆる物を食べ物に変える『ククククの実』の能力者であるシュトロイゼンが来ており、羊の家の皆はシュトロイゼンに食べ物に変えられてしまっていた可能性も。人食いとは少し違うのかもしれませんが、食べ物へと姿を変えられた皆をリンリンが食べてしまったのかもしれません。リンリンの人食いについては未だファンの間で議論が繰り広げられているようです。
シャーロット・リンリンの目指すものとは
セムラを夢中で食べている内に、消えてしまったマザー・カルメルと羊の家の子供達。リンリンが人食いを行った可能性もありますが、事実は描かれていません。その後リンリンがどうなったのかというと、一部始終を見ていたシュトロイゼンがリンリンに声をかけ、リンリンを保護したようです。マザー・カルメルの能力を受け継いだリンリンはシュトロイゼンと共に、2人で理想の国を作ることを目指すようになります。
羊の家で暮らしていたリンリンは、過去マザー・カルメルが「種族間の差別も何もない みんな同じ目線で暮らせる国」を作りたいと発言していたことを記憶しており、リンリンはマザーの理想をモデルとして、皆が同じ目線で暮らせる国を作ることを目標に動き始めます。しかしその「同じ目線」については、「(物理的に)同じ目線」と勘違いしており、かなり偏った思考の元で行動をとることとなったようです。
成長した後もその夢は変わっておらず、マザー・カルメルの不在もあってリンリンは暴走。やがてビッグ・マム海賊団を結成するに至ります。シーザーに人間を巨大化させる研究を進めていたのも、若い頃から持ち続けていたこの夢をかなえるためでした。また、マザー・カルメルと過ごした日々は、リンリンにとって幸福なものであったようで、マザー・カルメルの夢を引き継ぐ自分の行動に対して疑問を持つこともないようです。
成長してからは「おれの言うことをきけばみんな幸せにきまってる!」「きかないやつはわがままだから殺さなくっちゃ」と発言しています。元々は優しい性格だったようですが、偏った考えが原因で周囲の人間の事情を考えない凶暴な人物へとなってしまったようです。
若い頃のシャーロット・リンリン
過去孤児院で育ち、マザー・カルメルに育てられたリンリン。自身の暴走により全てを失った後、彼女は「みんなが同じ目線で暮らす国」の建国を目指します。しかし暴走したリンリンは「自分の意志に従わない者は殺す」という考えの元行動していた為、幼少期より高額の懸賞金がかけられることになります。
その額なんと5億ベリー。もちろんこれは過去の懸賞金額ですので、現在のシャーロット・リンリンにはもっと高額の懸賞金がかけられている可能性が高いです。ちなみに、幼少期を含め若い頃から絶大な力を持っていたリンリンですが、体形は幼少期と20代の頃とは大きく異なるようです。86巻のSBSでは若い頃のリンリンの姿が描かれていましたが、若い頃はモデルのようなスラっとした体形をしており、整った顔立ちをしています。
しかしながら同時に描かれた48歳の頃の姿を見ると、モデルのようだった体形は少し崩れています。おそらく、この頃からモデルのようだった体形から、現在のリンリンに近付いていったのでしょう。リンリンは若い頃から甘いものが大好きなので、ひょっとすると若い頃から甘いものを食べ続けるような食生活を送り、それが影響して現在の体形になってしまったのかもしれません。
シャーロット・リンリンが再登場する可能性は?
ここまでで、シャーロット・リンリンの生い立ちや能力、若い頃の姿やモデルとなった人物、人食いのエピソードについて説明しました。では、リンリンが再びワンピースに再登場する可能性はあるのでしょうか?リンリンが活躍したのは、ワンピースでは「ホールケーキアイランド編」と呼ばれる部分ですが、このホールケーキアイランド編では、麦わらの一味はビッグ・マム海賊団の幹部を倒したにすぎません。
麦わらの一味がシャーロット・リンリンから逃げ切る形で物語は終結しています。ビッグ・マム海賊団の最高幹部たちは倒されてしまっていますが、リンリンは倒されたわけではないため、ファンからは「再登場するのでは?」と予想されています。しかも、ビッグ・マム海賊団の1人、シャーロット・ブリュレにおいては、カタクリを倒してしまった麦わらを憎んでおり「許さない」と発言しています。
この2つの理由から考えると、いつになるのかは不明ではあるものの、シャーロット・リンリン含め、ビッグ・マム海賊団と麦わらの海賊団がもう1度闘う日が訪れるのではないでしょうか?
シャーロット・リンリンの今後の動きに注目!
今回はシャーロット・リンリンの過去や能力、そしてモデルや人食いのエピソードについて紹介いたしました。リンリンについては、その実力や若い頃の外見はもちろん、人食いと思われる過去のエピソードもあってファンの間でかなり話題となっています。人食いについてはあからさまな描写がない為、ファンの間では意見がわかれていますが、状況的にはリンリンが人食いを行ったと考える方が自然とされています。
リンリンは人食いと考えられるエピソードで読者へ恐怖を与え、立ち位置としては完全に敵キャラクターとして登場しています。しかし、過去のエピソードを見て「可哀そうなところもある」と同情するファンも。人食いと思われるエピソードを含め、過去リンリンが行ってきたことに本人に自覚がないことが余計に悲惨さを掻き立てているのかもしれません。
現時点ではリンリン自体が麦わらの一味と直接戦闘を行ってはいないため、今後再度活躍することが予想されます。これから先ワンピースがどう展開していくのかは分かりませんが、再びマザー・カルメルが大暴れする様子も見られるのではないでしょうか。これからもワンピースがどんな展開を見せるのか楽しみに見守っていきましょう。