2018年06月03日公開
2018年06月03日更新
コウノドリ(ドラマ)の赤ちゃんは本物!未熟児などリアルな撮影方法は?
綾野剛さんが主演で話題となり、続編まで作られた日本ドラマ、コウノドリは産婦人科が舞台となっているので、エキストラとして本物の赤ちゃんがたくさん出てきます。コウノドリにはそのストーリーの関係上、健康な赤ちゃんばかりではなく、時には未熟児の赤ちゃんが出てくることもあります。これらの赤ちゃんは本物の赤ちゃんをキャステングしているのでしょうか?それとも特撮やCGでの吹き替えなのでしょうか。数々の疑問について調べました。
目次
- 赤ちゃんがいっぱい!日本ドラマのコウノドリは産婦人科が舞台
- 日本ドラマのコウノドリをまだ見たことがない方にドラマを紹介!
- 全部本物の赤ちゃん!ドラマのコウノドリのもう一人の主役の赤ちゃんはどうやって募集したの?
- 未熟児の赤ちゃんやNICUなどはどうやって撮影したの?
- この赤ちゃんだからこそできる!キャスティングのち密さがコウノドリのドラマに感動を支えた!
- コウノドリの出演者のあのイケメン俳優が娘と共演!そしてもう一組の親子も
- 赤ちゃんエキストラ達のその後は?第1弾から2年後に再びエキストラとして参加する元・赤ちゃんも
- コウノドリの出演者と赤ちゃんのツーショットを公開!
- 他の日本ドラマでの赤ちゃんのエキストラ事情は?コウノドリの赤ちゃんとどう違うの?
- コウノドリは日本ドラマ史上初の本物の赤ちゃんを現実に最も近い形で撮影に起用!
- ドラマのコウノドリでぜひ赤ちゃんの姿をチェック
赤ちゃんがいっぱい!日本ドラマのコウノドリは産婦人科が舞台
TBS系列で2015年に第1弾、2017年に第2弾が放送された日本ドラマのコウノドリは産婦人科での生命のドラマがテーマですので、実際の赤ちゃん達がたくさん出てきます。今回はこの赤ちゃんをテーマに日本ドラマのエキストラ事情や、コウノドリに出てきた、あのイケメン俳優の娘さんもあわせて紹介します。
日本ドラマのコウノドリをまだ見たことがない方にドラマを紹介!
日本ドラマのコウノドリはTBS系列で2015年に第1弾、2017年に第2弾が放送された人気ドラマです。人気俳優の綾野剛さんが主人公の鴻鳥サクラ役を熱演、またキャストも松岡茉優さん、吉田羊さん、坂口健太郎さん、星野源さん、大森南朋さんら豪華な俳優陣が出演しています。どのような内容のドラマだったのか、簡単に紹介します。
リアルな医療現場は本物の病院!全面協力の元で撮影されたコウノドリの舞台
ドラマの撮影現場となった病院やロケ地は複数あり、病院やナースステーションなどは本物です。赤ちゃんが映るシーンの分娩室やNICU(新生児集中治療室)などはセットを使っています。まず、聖ペルソナ医療センターの外観は神奈川県立がん医療センターを使用しています。ナースステーションは東千葉メディカルセンター、そして病院の屋上と中庭は綾瀬市役所だそうです。色々な場所を組み合わせて架空の病院を上手く作り上げています。
未熟児や新生児がいるNICUでの撮影や、本物の未熟児の撮影は神奈川県立こども医療センターで行われていました。未熟児や撮影時の数日前に生まれた本当に生まれたての新生児などは、このこども医療センターで厳密な管理の元、赤ちゃんの親御さんの立ち合いの元にコウノドリの撮影が行われました。
コウノドリの原作漫画について知りたい!ドラマとはどう違うの?
原作は鈴ノ木ユウ氏の漫画で、講談社のモーニングで連載されています。鴻鳥サクラは聖ペルソナ医療センターに勤務する産婦人科医であり、また謎のジャズピアニスト「ベイビー」でもある、という所に変更はありません。漫画では鴻鳥サクラ以外にも名前がカタカナの登場人物がいるのですが、ドラマではカタカナ表記以外になっているという違いがあります。
日本ドラマのコウノドリはどんなドラマだったの?まずは第1期から紹介!
第1弾は平均視聴率11.5%を記録し、テレビドラマ低迷と言われる時代に、なかなかのヒット作となりました。内容は1話完結で、第1話は原作漫画の第1話を同じく、綾野剛さんが演じる鴻鳥サクラの人物紹介と検診を未受診だった妊産婦の緊急搬送がテーマでした。基本的な話は原作漫画と同じなのですが、少しずつドラマならではの展開もあり、原作を読んだ人も楽しめるようになっています。
コウノドリ第1弾の最終回は「母と子を救う チームが起こす奇跡」というタイトルで視聴率は12.3%を記録しました。この回では、それまでのエピソードで出てきた母子のその後の様子や、鴻鳥サクラがジャズピアニスト「ベイビー」ではなく鴻鳥サクラとしてクリスマス会でピアノを弾くシーンなど必見シーンがたくさんあるのですが、更に鴻鳥サクラのモデルの荻田和秀医師ら本物の医師が多数エキストラ出演しているのも見所の一つです。
好評だった第1弾をうけて制作されたコウノドリ第2弾のエピソードも紹介!
第2弾は鴻鳥サクラの恩師がいる離島の病院をサクラが訪れるシーンから始まります。聴覚障碍者の夫婦の出産と、心室中隔欠損症の赤ちゃんの出産という、身体障碍や先天的疾患などがテーマの第1回、そして子宮がんを患いながらも出産を決意した妊産婦へと続きます。出産時の妊婦の死亡、出生前診断で21トリソミー(ダウン症)が判明した赤ちゃんをどうするかといった、非常に深い部分にも切り込んでいます。
出典: https://thetv.jp
コウノドリのドラマ第2弾の最終回では「死戦期帝王切開」を扱っています。これは妊婦が出産時に心肺停止状態になったケースでの帝王切開で、母体の蘇生を行いながら帝王切開をで赤ちゃんを取り出すという、日本でも6例しかない稀な術式です。モデルとなった荻田和秀医師が実際に行ったもので、NHKの「プロフェッショナル~仕事の流儀~」で荻田和秀医師を特集した時にも取り上げられています。
全部本物の赤ちゃん!ドラマのコウノドリのもう一人の主役の赤ちゃんはどうやって募集したの?
新生児や未熟児の場合は、協力してもらっている神奈川県立こども医療センターで、スタッフが直接、ご家族に依頼して出演してもらったそうです。18トリソミーの赤ちゃんは医療センターの医師にスカウトされました。そして21トリソミーの子役の場合には、公益財団法人日本ダウン症協会の協力の元、オーデションで選びました。またTBSのサイトでも赤ちゃんのエキストラを募集していました。
未熟児の赤ちゃんやNICUなどはどうやって撮影したの?
コウノドリのドラマは病院の全面協力によって成り立っていた!
コウノドリの撮影では赤ちゃんは本番だけ。リハーサルは人形を使って何度も行っていたそうです。その他、赤ちゃんを撮影する際には「現場のスタッフは全員入浴して清潔にする」「全員マスク着用」「医療指導の医師が立ち会い無しに撮影はしない」「医師や助産師の立ち合いも必須」と赤ちゃんを守りながら撮影していました。
未熟児やNICUにいる赤ちゃんなど病院外に出られない赤ちゃんの撮影は?
コウノドリでは未熟児やNICUにいる赤ちゃんなどを撮影する時には、実際に病院で撮影を行ったそうです。もちろん、一方的に行って撮影するのではなく、医師や保護者に説明して了承を得た上で、赤ちゃんの様子をみて病院のOKが出た時にのみ撮影したそうです。慎重に安全に撮影が行われました。
この赤ちゃんだからこそできる!キャスティングのち密さがコウノドリのドラマに感動を支えた!
コウノドリに出演した赤ちゃん達はエキストラ募集などで集まりましたが、役柄によっては特別な方法で決まった赤ちゃんもいます。未熟児やNICUにいる赤ちゃんは撮影に協力してもらっている病院でスタッフが直接交渉してエキストラ出演してもらいました。21トリソミー(ダウン症)の子役、山田楽士くんは公益財団法人日本ダウン症協会でのオーディションで選ばれました。
お母さん役の奥山佳恵さんは実のお子さんがダウン症です。本当の親子のような自然な演技と楽士くんに向けた明るい笑顔は奥山さんならではだったという感想が多く見られました。なお、コウノドリのドラマでは出生前診断で21トリソミー(ダウン症)の可能性が高い事を指摘された夫婦が二組いて片方は出産を、もう一方は諦めるという選択をします。
コウノドリの出演者のあのイケメン俳優が娘と共演!そしてもう一組の親子も
コウノドリの準レギュラー的な扱いで出演していた小栗旬さんは、出産時に妻を失い、一人で赤ちゃんを育てるシングルファザー「永井浩之」を演じてました。娘の芽衣ちゃんの子役さんは「やまもときこ」ちゃんという赤ちゃんが演じていたのですが、最終回だけは、小栗旬さんの実の娘さんが芽衣ちゃん役でした。
赤ちゃん役ではありませんが、コウノドリにはもう一組、実の親子がエキストラで出演しています。それは原作者の鈴ノ木ユウさんと、その息子さんでした。第1弾の最終回のクリスマス会で鴻鳥サクラがピアノを演奏しているシーンの後ろに映っています。そして、他にも多くの親子が出演していました。
コウノドリの赤ちゃんエキストラの撮影では赤ちゃんの親御さんの手が共演
日本ドラマのコウノドリの撮影現場には多くの実の親子が来ていました。例えばNICUのシーンなどで赤ちゃんに触っている手はご家族か医療スタッフです。赤ちゃんの撮影は神奈川県立こども医療センターで行われていましたが、親子で協力してエキストラ参加をしていました。
赤ちゃんエキストラ達のその後は?第1弾から2年後に再びエキストラとして参加する元・赤ちゃんも
コウノドリでの赤ちゃんの撮影時では、本物の赤ちゃんを撮影するので、必ず医療監修の医師、医師、助産師の立ち合いの元で撮影が行われていました。撮影現場のスタッフは衛生に最善の注意をはかっていました。ご家族立ち合いの元で緑山スタジオのセット、または神奈川県立こども医療センターで撮影を行いました。
第1弾出演の赤ちゃんが2年後にも登場!日本ドラマならではの細やかさが光るコウノドリ
第1弾最終回で18トリソミー(18番染色体が3本ある状態)の尚人くん役を演じたエキストラの赤ちゃん「仁くん」が2年後の第2弾の第1話でも再び登場し、元気に成長した姿を見せていました。その後が気になる赤ちゃんが成長した姿を見られるのは、日本ドラマならではの気配りと評判になっていました。本物の赤ちゃんをエキストラにつかったコウノドリならではのエピソードです。
本物の天使になってしまった赤ちゃんエキストラ
撮影には神奈川県立こども医療センターでスカウトした未熟児の赤ちゃんもいたのですが、その中で、残念ながら撮影後に亡くなってしまった赤ちゃんエキストラもいました。第2弾の第2話に出演した「池谷桃花ちゃん」です。撮影の数日前に誕生し、撮影に臨んだ際には、お母さんの手も一緒に映っています。「はじめての娘との共同作業が嬉しかった」とお母さんは語っています。
コウノドリの出演者と赤ちゃんのツーショットを公開!
コウノドリ主演の綾野剛さんが演じる鴻鳥サクラと赤ちゃんのツーショットです。赤ちゃんの首の後ろに添えた手の感じがやさしく、しっかりと支えています。赤ちゃんの表情も、まるで信頼しきっているようです。
コウノドリの下屋加江役の松岡茉優さんと赤ちゃんの詠万ちゃんのツーショットです。抱き方が上手なので赤ちゃんも安心しきった表情をしています。松岡さんはご自身のブログで詠万ちゃんにすっかり癒されたと語っています。
そばでたたずむ赤西吾郎役の宮沢氷魚さんと坂口健太郎さんと赤ちゃんのスリーショットです。コウノドリで白川領役を演じた坂口健太郎さんも赤ちゃんの抱き方が上手です。第1弾では研修医だった白川領も第2弾では専門医として活躍していました。
赤ちゃんと見つめあうコウノドリの小松留美子役の吉田羊さんです。赤ちゃんも真剣な目で吉田羊さんを見つめています。このように新生児に近いお子さんを撮影に使えたのはスタッフと赤ちゃんの親御さん、撮影協力をしてくれた病院の協力によるものです。
他の日本ドラマでの赤ちゃんのエキストラ事情は?コウノドリの赤ちゃんとどう違うの?
未熟児や新生児など、本物の赤ちゃんが多数出演し、その人数は50人はいたというコウノドリですが、それでは他の日本ドラマでは赤ちゃんの撮影はどのようにしているのでしょうか。実は赤ちゃんが芸能事務所に登録できるのは1ケ月検診を受けてからなのだそうです。したがってドラマなどでの撮影では新生児であっても生後1~2ケ月の赤ちゃんを使うのがほとんどだそうです。
まれにですが、撮影スタッフの知人などの伝手で新生児を撮影に使う事があるそうですが、とてもレアなケースのようです。そもそも撮影現場は男性が圧倒的に多く、赤ちゃんを扱うのに慣れていないという事情もあります。コウノドリのように本物の未熟児を撮影に使うというのは、日本ドラマ史上、初の試みと言われています。
コウノドリは日本ドラマ史上初の本物の赤ちゃんを現実に最も近い形で撮影に起用!
今回は産婦人科と周産期医療をテーマにしたドラマ、コウノドリの、赤ちゃんの撮影方法などを紹介しました。鴻鳥サクラのモデル、りんくう総合医療センターの荻田和秀医師や、神奈川県立こども医療センターなど、多くの医療機関や医療従事者、そして赤ちゃんの保護者の多大なる協力によって、コウノドリの感動シーンが撮影されていました。
数々の感動を与えてくれたコウノドリですが、第3弾を希望する声が続々とあがっています。第1弾が2015年、第2弾が2017年でしたので、2年周期なら次は2019年ではないか、という噂もありますが、あくまでも噂に過ぎず、公式な発表はありません。しかし原作の漫画コウノドリは連載中です。
俳優陣と赤ちゃん達をたっぷり楽しもう!日本ドラマのコウノドリを視聴するには?
第3弾を待ちきれないという人は、もう一度コウノドリの感動を味わえる方法があります。今回紹介した赤ちゃんの撮影方法などの情報があると、一度見た人でもまた違った見方ができるかもしれません。それでは、放送が終わってしまったコウノドリを見るためにはどんな方法があるでしょうか。
あの感動をいつか我が子ともう一度!コウノドリを手に入れる!
視聴者の感想をツイッターなどで検索すると、手元に置いておいて、いつか自分の子供にも見せてあげたいという人がたくさんいます。第1弾、第2弾がそれぞれDVD‐BOX、またはblu-rayBOXで発売されています。
コウノドリのDVDとブルーレイは第1弾、第2弾共に発売されていますが、それぞれ1枚ずつでの販売はなく、BOXでの販売のみになっています。また、原作漫画は小学館から2018年6月末に発行される23巻までが販売されています。
Amazonでオンデマンドで視聴する
Amazonビデオではコウノドリのドラマ第1弾がプライム会員は無料で視聴できます。第2弾は同じAmazonビデオでTBSオンデマンドから提供されており、第11話の「チームが起こす最後の奇跡 それぞれの進む未来」まで、1話あたり324円で購入できます。
ドラマのコウノドリでぜひ赤ちゃんの姿をチェック
実際に多くの赤ちゃんが起用された、ドラマコウノドリ。多くの赤ちゃんのキャスティングには、とても多くの配慮が必要であり、苦労が耐えません。しかしながら作品の魅力や、妊娠・出産・育児の大変さや、命の大切さをリアルに伝えるために、コウノドリのスタッフ全員が全力を注ぎました。多くのかわいい赤ちゃんの姿を、ぜひドラマコウノドリでチェックしてみてください。