ブリッジのドラマあらすじやキャストを紹介!阪神淡路大震災の復興物語の見所は?

カンテレ60周年の記念として阪神淡路大震災を元ネタに使った。元ネタの提供者である岡本氏の役(高倉)を井浦新が主役キャストとして演じ「ブリッジ」はドラマ化された。ドラマ化するにあたり元ネタに震災にあった人たちに光を当て神戸の街を応援するようなあらすじになっている。「ブリッジ」のドラマ化で元ネタになった人はもちろん、元ネタ以外の全国の被災地の多くの人に元気を与える作品である。

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目次

  1. ブリッジとは?
  2. ブリッジのドラマのあらすじ
  3. ブリッジのドラマのキャスト
  4. ブリッジの未公開作品
  5. ブリッジのロケ地
  6. ブリッジのドラマに関する感想や評価
  7. ブリッジのドラマのあらすじやキャストまとめ

ブリッジとは?

ブリッジのドラマ作品情報

「BRIDGE(ブリッジ)」は阪神淡路大震災の神戸市にある六甲道駅の復旧を元ネタにしたドラマである。震災復旧工事の担当者である高倉昭(井浦新)を中心に関西テレビ60周年を記念して作られたドラマである。

ブリッジの放送日時

BRIDGE(ブリッジ)の放送日時は2019年1月15日阪神淡路大震災の起きた元ネタの地震の1月17日の2日前。スピンオフの葵わかな・佐野岳を中心にしたドラマと佐藤隆太を中心とした家族愛を描いたドラマは2019年1月1日から先行配信された。
 

ブリッジの制作スタッフ

脚本/一色伸幸は1960年生まれの脚本家であり小説家。小説家として自身がうつ病になった時のことをかいた「さよならうつ」という私小説もある。脚本家としてはバブル期に映画化された「私をスキーに連れてって」「7人のおたく」「僕らはみんな生きている」など多数の脚本作がある。

演出/白木啓一郎はカンテレのプロデューサーである。カンテレ製作のドラマにかかわり草なぎ剛主演の「37歳で医者になった僕」やAKIRA主演の「GTO」などを手掛けている。

ブリッジの元ネタ

阪神淡路大震災で被害を受けた神戸市にある「六甲道駅」線路と駅舎をたった74日間で線路ごと改修した井浦新演じる磐巻組の工事所長高倉昭が今回のドラマ「ブリッジ」である。この作品の元ネタは実際に神戸市の「六甲道駅」の復旧工事を行った奥村組の岡本啓さんの「神戸の街の人たちのために一日も早く復旧させたい」という思いで工事をした様子が描かれている。 

元ネタでは工事にかかる苦情や職員の苦労はドラマのあらすじ以上だった。それを支えたのが工事現場前の垂れ幕の文字だったと元ネタになった岡本さんは言う。その垂れ幕の文字が「工事のみなさま、怪我のないように」(元ネタでは全部ひらがな)だった。「工事の音は復興の音」そう言われた言葉に工事の騒音を我慢している人のために頑張ったという。

ドラマのあらすじ通り、震災で壊れたブリッジは、高架橋が頑丈にできていたので、そのまま使えたためジャッキアップ工法を用いた工事になったと元ネタの提供者である岡本さんは言う。被災した地域の人、必死で工事に向き合う現場の人たちの姿一つ一つがこの震災をテーマにしたドラマの元ネタである。

ブリッジのドラマのあらすじ

ブリッジのあらすじ

ブリッジのあらすじを見ていくと、橋を改修する工事の点では主人公は井浦新演じる高倉昭である。しかし全体を通してみると震災でつぶれた家から盗んでしまったビデオカメラの事で、23年間想い悩んだ春日豊ももう一人の主人公であるといえる。「震災にあったひとりひとりが主人公」という感想もあった。

すぐには分からなかった

日頃のむしゃくしゃする気持ちを震災の碑にぶつけていた克也(葉山奨之)に大人になった春日豊(椎名桔平)が声をかける。自分が面白半分でやってしまったことが後に23年間も自分を苦しめるなんて知る由もなかった春日。春日は克也にそんな後悔をしてほしくないと1995/1/17の事を話し始める。

駅の復旧

大阪にある磐巻組の職員は阪神淡路大震災によって崩落した六甲道駅の改修に向かうように言われた。大阪から神戸に向かうと大阪とはまるで違う被害の大きさに驚く六甲道駅工事所長の高倉昭たち。この駅が開通しなければこの付近の人たちは歩いて通勤したり学校へ行ったりしなくてはならない。復旧工事はJR西日本よりかなり急がされた。

工事の記録係の仕事内容

JR東日本からやってきた玄能はかつて自分が三陸沖地震で使ったジャッキアップ工法でこの工事は期間が短縮できると高倉たちに指示して帰っていく。高倉は六甲道駅を作った人の名前の中にかつてのOB江戸川がいた事を知り江戸川に助言を求めるが退職して何年もたっていることからアドバイスはしてくれなかった。

記録係である豊はそんな一つ一つのつながりを言われるがままに記録していた。豊の持ってきてしまったビデオカメラを再生するとそこにはその家の子のだろうか。楽し気なかわいい女の子が動いている。生きているのか死んでいるのか今は知る余地もないが、写真や動画が残ることの意味を豊は考えていた。

神戸の復興工事をした人のコメント

工事のメンバーたちはそれぞれの持ち場につき玄能の言うジャッキアップ工法で2次被害が出ないように慎重に工事を始めた。余震もある中いつも以上に慎重さを求められる仕事に、社員たちは気持ちも体力も限界だった。なのに「工事を早く終わらせろ」というJR西日本からのむちゃな注文に高倉たちは…

阪神淡路大震災の復興物語の見所

ブリッジのドラマの見どころは絶望の中で心を見失ってしまっている被災者たちとのやり取りや、そのわだかまりが解けた時の心の交流。ボランティアが安易に書ける慰めの言葉にいら立つ被災者の想い。やっとローンを返し終わった焼き鳥屋がつぶれた男、工事を請け負っている國代の家は25年ローンを残して崩壊してしまった。

被害にあったひとりひとりに物語のあらすじがある。必死で誰かのために働いている人もまた被災者で、自分の事をほったらかしにしている人もいる。毎年のように起こる大型の災害日本。「その時の心構えとしても重要」と話題になった作品である。

BRIDGE | 関西テレビ放送 カンテレ

ブリッジのドラマのキャスト

キャスト①高倉昭/井浦新

磐巻組の六甲道駅工事所長の高倉昭は、大阪で妻・娘と暮らしている。震災後に神戸の六甲道駅の復旧工事をJRからの依頼で担当する。まじめな性格だが、熱くなると説教臭くなり名言を引用してしゃべりだす。

高倉昭を演じた井浦新は、1974年東京生まれの俳優である。デビュー時はARATA名義でモデルとして活躍していたが、三島由紀夫を演じるにあたり本名である井浦新に戻した。「ブリッジ」が放映された同じ1月に放映された「レ・ミゼラブル終わりなき旅路」はディーン・フジオカとW主演で話題になった。他には「アンナチュラル」などのドラマや「ピンポン」などの映画で活躍している。

キャスト②幼少期の春日豊/野村周平

六甲道駅の近くにある旅館「曙」の一人息子で近所に住む瞳からは弟のように気にかけてもらっている。けれど高校を退学になって少し拗ねたような目で世の中を見ている。震災の後つぶれた民家の中にあったビデオカメラを拾って、街を映していたところ高倉に声をかけられる。

野村周平は1993年兵庫県生まれの俳優。アミューズの新人発掘オーディションで吉沢亮・福田彩乃とともに選ばれる。映画・ドラマに活躍していたが2019年ニューヨークに語学留学・俳優修業という事でアミューズに籍を残したまま留学した。「ちはやぶる」「恋仲」「帝一の國」など印象的な演技で話題になっている。祖父が中国人のため中国語も日常会話として話せる。

キャスト③春日豊/椎名桔平

野村周平が演じた春日豊の23年後の姿を椎名桔平が演じる。23年前の自分のように世の中に対して拗ねて阪神淡路大震災の慰霊碑に落書きした少年と話をする。

椎名桔平は1964年三重県生まれの俳優・プロデューサーである。高校時代は国体に出るほどのサッカーの実力があったが、アマチュアなのにCMに出てしまったことが問題視されサッカーを辞めた。その後青山学院大学を卒業後俳優としてアルバイトをしながら続けていた。30代でようやくテレビドラマや映画で注目され始める。「Age,35 恋しくて」「ドク」「コードブルー」など代表作も多い。

キャスト④服部瞳/葵わかな

神戸から大阪のホテルで働いているホテルウーマン。震災の前の日から17日にかけて夜勤の担当だったため、大阪で地震にあった。テレビに映し出される神戸の街を見て家族や思いを伝えていない幼なじみのことが気になった。がれきの中徒歩で交通機関が動いているところまで歩いて通勤する頑張り屋でもある。

スピンオフの主役である服部瞳を演じた葵わかなは1998年神奈川県出身の女優である。小学生の頃クイズ番組に出るようなタレントになりたいと思っていたところをスカウトされた。アイドル活動を経て朝ドラ「わろてんか」のヒロインに抜擢された。「ブラックペアン」など女優として地道に活動している。

キャスト⑤春日ふみ子/森下ひさえ

高倉に頼まれて神戸の街の撮影をする春日豊の母親で「曙」の女将。しっかり者の女将で話題になろうとしてやってきた演歌歌手の相手も嫌な顔せずに対応する。春日ふみ子を演じた森下ひさえは、野村周平と同じアミューズ所属の女優。舞台を中心に活躍している。森下ひさえのツイッターには出演舞台の写真がたくさんアップされている。

キャスト⑥竹田里津/阿部純子

竹田里津は芦屋に勤務する銀行員。まだ交通の便が整備されていない中徒歩で通勤する。そんな徒歩通勤仲間に瞳がいる。毎朝瞳に父アキオの話で瞳を笑わせてくれるのだが。実は父は震災で亡くなっていた…。

阿部純子は1993年大阪出身の女優。ファッションモデルとしてデビューし、現在は女優として活躍している。朝ドラ「とと姉ちゃん」では主人公の女学校時代の友人を演じ、戦後再会した時に主人公が出版社を立ち上げるきっかけになる重要な役を演じた。その他映画・ドラマに出ている。

キャスト⑦佐伯有/佐野岳

地元に愛されるカリントウなどを売っている菓子屋の跡取り息子として働いている。地震の起きた朝これまで喧嘩ばかりだった瞳が大阪で夜勤だったことを聞き、瞳のことが気になって仕方なくなり店のカリントウをもって瞳のいる大阪まで必死にたどり着く。

ブリッジのプロログドラマの中でピュアな恋愛ストーリーを見せてくれる佐伯有を演じたのは佐野岳。佐野岳は1992年愛知県生まれの俳優である。ジュノンボーイのグランプリを取り愛知の大学に通っていたが中退して俳優として「仮面ライダー鎧武/ガイム」リメイク版の「GTO]の生徒役、「仮面同窓会」などで活躍している。

キャスト⑧鶴義太郎/松尾諭

高倉とは同期だったこともあり二人とも六甲道駅を作った江戸川とも一緒に働いた。当時は上司の手が出るのは当たり前の時代で鶴も江戸川から殴られたことがあり退職を喜んでいた時期もあった。けれどそれから何年か経った今、江戸川のやった仕事を見てその丁寧さに本気ですごいと感じていた。

松尾諭は1975年兵庫県生まれの俳優。大学卒業後社会人を経て俳優になった。ドラマの中ではほっこりと安らぎを与える役が多い。朝ドラ「ひよっこ」の車掌役は「車掌さんのスピンオフが見たい」と話題になっていた。

キャスト⑨佐渡島克也/葉山奨之

兵庫県内でも有名な進学校に通う高校生。少し荒んだ心の克也は阪神淡路大震災の石碑に落書きをしたことで警察に捕まってしまった。そんな様子を見ていた成長した23年後の春日豊は克也にあの震災の日からこの駅がどう復興していったのかを伝えた。

葉山奨之が1995年大阪生まれの俳優。クローズゼロの小栗旬に憧れ同じ事務所のオーディションを受けて芸能界に入った。朝ドラ「まれ」では主人公まれの弟を演じた。「モンテクリスト伯」では、特殊な運命により孤児院で育ち実の母と愛人関係になってしまう複雑な役を演じた。

キャスト⑩國代寛治/佐藤隆太

磐巻組の高倉の部下。六甲道駅現場主任であり当時一番被害がひどかったといわれた神戸市長田区に住んでいた。まだ25年ローンが残っていた自宅が倒壊してしまったがそれでも明るく頑張った。明るく豪快な性格は後輩だけでなく、下請けの他の会社の人からも好かれている。

國代を演じた佐藤隆太は1980年東京生まれで日本大学を卒業している。「海猿」シリーズでは主人公を演じた伊藤英明の相棒役として話題になった。その後高校生時代から大好きだった野球漫画「ROOKIES」をいつかドラマ化したいと夢を持っていた。夢が叶い主演で映画化もされた。

キャスト⑪花祭俊貴/波岡一喜

花祭俊貴は、磐巻組の六甲道駅工事副所長であり、高倉を支える役割である。花祭俊貴を演じた波岡一喜は1978年大阪生まれの俳優である。朝ドラ「ちりとてちん」「わろてんか」で落語家を演じて話題になった。このほかにも多くの作品のバイブレイヤーとして活躍している。

キャスト⑫御手洗靖/浅香航大

高倉の部下で六甲道駅の工事の安全管理を担当している。兄のように慕う國代(佐藤隆太)が事故でケガをした時に、周りからは大袈裟と笑われたくらいに心配していた。

御手洗靖を演じた浅香航大は、1992年神奈川県出身の俳優。2008年まではジャニーズ事務所に在籍していたが、少々やんちゃなところがあり事務所を退所したとバラエティ番組で自身が語っていた。その後は俳優として朝ドラ「マッサン」「ひよっこ」で目立つ役を演じている。フジテレビの「グッドドクター」では主人公をいじめる先輩役を演じた。

キャスト⑬高倉奈々/吉田羊

高倉昭の妻。今回の仕事を請け負う大阪の会社勤めのため家族である妻も中学三年の娘も大阪に住んでいる。ものが落ちてきたりとか、倒れたりはあったけれど建物が崩壊するなどの大きな被害はなかった。夫が未だ余震が続く危険な現場で働くことを心配していた。夫の仕事を信頼し夫を支えている。

吉田羊は年齢不詳40代とも言われている。大学卒業時に自分は勤め人にむかないと劇団の女優募集などに応募し歩みを進めていた。無名時代は朝ドラの常連で「瞳」での西田敏行からのアドリブに堂々と対応していた点に「すごい」と思った中井貴一が「風のガーデン」のプロデューサーや舞台の三谷幸喜などと引き合わせたのが転機になった。「コウノドリ」「HERO」など高評価な演技が多い。

キャスト⑭あだばな/濱田マリ

神戸六甲道駅の改修を頑張る工事の人や、店がつぶれたり家が無くなってしまったりする人のやるせない思いを聞く駅前スナックのママあだばなと名乗っているが本名ではない。

スナックのママを演じた濱田マリは1968年神戸生まれの女優でありタレントである。デビュー当時は不思議チャンキャラの音楽を「モダンチョキチョキズ」で歌っていたが徐々に女優にシフトしていった。朝ドラ「マッサン」では外国人と結婚した女性を演じ日本人の元に嫁いできた英国人ヒロインの相談相手として支えた。「シグナル」では身寄りを無くした少年に焼き鳥屋なのにオムライスを作る女将を演じた。

キャスト⑮小比類巻葵/中村靖日

新聞販売店の二代目やるせない思いを工事現場の高倉たちにぶつけていた。今回の元ネタになった実際の工事現場の前に「工事のみなさま、怪我のないように」という横断幕をかけた人物。この横断幕は休みもろくにとれない工事現場の人たちを元気づけたという。

中村 靖日は1972年大阪生まれの俳優。武蔵野美術大学在学中から演劇に興味を持ち自主映画などを作っていた。そのまま芸能界に進みバイブレイヤーとしてあらすじに大きくからむ役ではないが、印象的な演技でドラマを支えている。「ゲゲゲの女房」「マッサン」「ごちそうさん」などの朝ドラの常連であり医龍2では高橋一生らと病院を立て直す医師として重要な役を演じた。

キャスト⑯玄能美能留/ユースケ・サンタマリア

本来ならこの工事には2~3年かかる。そんな時に高架橋の躯体が頑強なことからジャッキアップ工法で持ち上げることで期間を短縮すると言う案を持ってきたのが玄能である。玄能は宮城県沖地震での東北新幹線の高架をジャッキアップさせたという実績を持つ。

ユースケ・サンタマリアは1971年大分県生まれの俳優。現在は俳優として認識度が高いがデビューはラテンロックバンドのヴォーカル&MCだった。その為バラエティなどでの司会進行なども評価を受けている。「踊る大捜査線」ではプロファイリングの最先端の公証人としてスピンオフで主役の映画「公証人真下正義」も封切られた。多くのドラマ・映画に出演している。

キャスト⑰但馬源/小市慢太郎

阪神淡路大震災は兵庫県神戸市に大きな爪痕を残した。神戸に比べたら被害の少なかった大阪から工事に来ている高倉達。この震災でようやく店を作った時のローンを返し終えた焼き鳥屋がつぶれてしまった但馬源。やりきれない気持ちを大阪から来た高倉達にうっぷんをぶつける。しかし24時間働き詰めの作業員に現場近くの空き地で焼き鳥を焼いて差し入れをするようになり、交流も生まれた。

小市慢太郎は1969年大阪生まれ同志社大学を卒業後演劇の世界に入る。朝ドラ「てっぱん」での演技が好評でバイブレイヤーとしていろいろなドラマ・映画に出ている。「救命病棟24時」の東京大地震のシリーズでは、小市慢太郎が震災で店がつぶれた店主を慰める医者役だったことがツイッターで話題になっていた。

キャスト⑱観音崎発光/片瀬那奈

売れない演歌歌手の観音崎発光は神戸の街に来て被災者を励ますための自作の歌を作って売って回る。テレビの取材でも来れば名前も売れると春日豊の実家の「曙」旅館に泊まり込みで頑張る。

片瀬那奈は1981年東京生まれの女優でありタレントである。モデルとしてデビューし歌手としての活動もしている。主にバラエティの出演の方が目立つが、女優としても「20世紀少年」シリーズにも出ている。月9の「海月姫」でも主人公に敵対する会社の社員役を頑張っていた。

キャスト⑲江戸川正央/桂文枝

磐巻組OBであり、崩落したJR六甲道駅の工事に19年前にかかわった。高倉とは先輩後輩の間柄で、現役の頃は高倉を殴りつけるなど指導は厳しかった。しかしその分仕事は綿密で確実な安全設計が出来る仕事に仕上げた職人肌の男である。六甲道駅の復旧工事を任された高倉から19年前の工事のことを含めて相談される。しかし「年寄りが口を出すのは不作法」と言って今の高倉たちの技術に任せた。

江戸川正央を演じた桂文枝は1943年大阪生まれの漫才師であり司会者。現在の桂文枝は6代目に当たる。1970年代80年代は人気司会者としてあちこちの番組の司会をしたりしていろいろなゲームを考案した。当時の様子を明石家さんまが良く真似をする。この当時の名前は「桂三枝」だった。

ブリッジの人物相関図

2019年1月15日にテレビ放送で公開されたドラマだけだと、チョイ役程度にしか出てこないキャストもいる。ディレクターズカットでたっぷりそのキャストの素顔が見られる。放送前にネットで放送された2作品の中でも多くのキャストに光があたっている。

ブリッジの未公開作品

未公開作品①ひと目、あなたに

本編の主要キャストである野村周平演じる春日豊の幼なじみ瞳(葵わかな)を中心としたサイドストーリーで地上波に先駆けて配信された。地上波未公開作品である。運命の1月17日ホテル勤務の瞳は夜勤でその日はホテルにいた。瞳の住む大阪のホテルから地元兵庫県神戸市の六甲道をテレビが映し出したとき日常からかけ離れた姿がそこにあった。

家族のことももちろん気になる。でも幼なじみの佐伯有(佐野岳)のことが気になって仕方がない。お互いに好きな気持ちは通じ合っている。でも幼なじみの期間が長すぎて未だに言い出せない二人。瞳は有に「ひと目会いたい…」そう思っていた。

未公開作品②ひと口、あなたに

磐巻組で働く作業員の國代寛治(佐藤隆太)は仕事中の事故で病院に救急搬送された。工事現場の安全係の御手洗(浅香航大)は事故を見て大袈裟に心配してしまうので所長の高倉(井浦新)や鶴(松尾諭)まで急いで駆け付けた。けれど御手洗が騒ぐほど重症でもなくその場は笑い話で数日の入院をすればすぐに退院できると言われた。

國代は入院中に食べた病院食の味に毎日子育てをしながら美味しい料理を作ってくれる妻の遥のありがたさを知った。退院したら結婚記念日の1月17日に手料理を作ると國代は決めて料理教室に通い始めた。そして阪神淡路大震災の1月17日が来て…。

未公開作品③ディレクターズカット版

地上波で2019年4月15日21時~23時18分の約2時間と15分程度で放送されたブリッジのドラマを地上波未公開のシーンを合わせて全6話として再編集したもの。地上波の中では語りきれなかった人と人の触れ合いが描かれる。

未公開作品④メイキング・ドキュメンタリー

カメラのミニチュア

ブリッジのドラマに託したスタッフの想いや証言を聞いた人たちの思い、出演したキャストたちの思いを詰め込んだメイキング映像である。

ブリッジのロケ地

神戸市ロケ地

兵庫県神戸市にある六甲道駅を改修することがメインのドラマになっているので、神戸市のロケ地が多い作品になっている。

JR六甲道駅

本編のストーリーでは通勤困難な人たちのために少しでも早く駅の復興を頑張る作業員たちが描かれるため六甲道駅をロケ地にしたシーンが多い。

六甲本通商店街

六甲道駅の北口にある六甲道商店街ここで撮影していた葵わかな・野村周平を見たという目撃情報もツイッター等にあった。

諏訪山公園

神戸市中央区の諏訪山公園では椎名桔平の目撃情報があった。椎名桔平のシーンは冒頭の葉山奨之と出会い過去の後悔を葉山奨之に話すシーンがある。そこのロケ地かと言われた。

兵庫県のロケ地

兵庫県のロケ地は神戸市だけでなく尼崎市の武庫大橋もロケ地になった。ツイッター等での目撃情報では野村周平が撮影していたのが目撃されている。

奈良県のロケ地

奈良県奈良市にあるJRの奈良駅でのロケの目撃情報もあった。野村周平をみたとか「奈良県なのに六甲道駅とか盛りすぎ」という感想もあった。

神奈川県のロケ地

震災時の様子を再現したロケ地は神奈川県横浜市港南区のせりぎんタウンが使われた。ツイッターの目撃情報の中には夜に被災地としてのセットに出会ったというものもあった。俳優の目撃情報では葵わかな・野村周平などが見られている。

ブリッジのドラマに関する感想や評価

このドラマ「BRIDGE(ブリッジ)」のブリッジには震災からの復興にかける橋という意味ともう一つ理由がある。それが高倉昭を演じた井浦新の言う「今日から明日へかける(希望)の橋」という意味がある。どんなに悲惨な人生という道でもそれを必死で直してくれる人がいる。「目の前だけ見ないで周りの手を差し伸べてくれる手を探してほしい」というメッセージでもあるという意見もあった。

地上波放送された本編では語りきれなかった話がディレクターズカット版にはあり、出演者の松尾諭がその時の話をする。松尾諭の話を聞くだけでももう一度ブリッジのあらすじを振り返りながら見たいという声もある。

あらすじにはあまり関係ないキャラクター観音埼発光の演歌のカセットテープ。地域を明るくしようと言いつつ一発当てることを狙っているところが、明るく描かれていた。元ネタがあるのか探したが、分からなかった。

「頑張ろう神戸」このスローガンは当時オリックスにいたイチロー選手のユニフォームにも書かれていて、多くの人が神戸の復興を願った。ブリッジのあらすじを読んでいくと「頑張ろう」という声の向こう側の「これ以上どうすれば」と嘆く人たちのあらすじも見えてくる。災害の多い日本ではいろいろな震災だけでない自然災害による猛威が吹き荒れている。

阪神淡路大震災からの24年で自衛隊員をはじめとした応援の人たち、ボランティアの心構えなどが叫ばれているがそこに相変われず犯罪もある。そして「一番の問題は政治家が自分の事として考えていない」という厳しい意見もあった。

ブリッジのドラマのあらすじやキャストまとめ

自然災害などで何万人死んだとよく報道されている。それに対して「一つの命のあらすじが2万件消えた」と東日本大震災を言い表した人もいる。ブリッジのドラマは、そんなキャストひとりひとりのあらすじを丁寧に描くために本放送だけでは時間の関係で描けなかった人たちの人生にかかるあらすじを描いている。「自分の人生の中では誰もが皆主人公」さだまさしの歌の言葉。

埋もれてしまいがちのひとりひとりの人生のあらすじが本編を飛び出すスピンオフ作品・ディレクターズカット・そしてキャストの人生観からくる感想なども気になる人はぜひチェックしてみては?

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