朝ドラわろてんかはいつの時代の話?時代背景や明治・大正・昭和の年表も紹介

朝ドラ「わろてんか」の舞台はいつ時代なのかについて、明治時代や大正時代、昭和の時代の出来事を紹介し、朝ドラ「わろてんか」の作品の時代背景を紹介していきます。また、主人公のてん役の葵わかなさんや藤吉役の松坂桃李さんなど、朝ドラ「わろてんか」の登場人物やキャストを紹介し、モデルとなった人物についてもみていきます。さらに、吉本興業の歴史やタイトル「わろてんか」の意味についても紹介していきます。

朝ドラわろてんかはいつの時代の話?時代背景や明治・大正・昭和の年表も紹介のイメージ

目次

  1. 朝ドラわろてんかとは?
  2. 朝ドラわろてんかの時代背景・年表
  3. 朝ドラわろてんかの登場人物・モデル
  4. 朝ドラわろてんかに関する2つのこと
  5. 朝ドラわろてんかを見た人の感想や評価
  6. 朝ドラわろてんかの時代いつまとめ

朝ドラわろてんかとは?

わろてんかの作品情報

「わろてんか」は2017年度の下半期2017年10月2日〜2018年3月31日に放送された、NHKの朝ドラこと「連続テレビ小説」です。主演の葵わかなさんをはじめ、松坂桃李さん、千葉雄大さんなどが出演しました。「わろてんか」は明治時代から大正時代を経て昭和の激動の時代で大阪を舞台に描かれ、吉本興業の創業者・吉本せいさんの生涯をベースにしたフィクション作品です。

わろてんかのあらすじ

明治35年、京都の薬種問屋「藤岡屋」の長女で、よく笑う「てん」という少女は若い旅芸人の北村藤吉と出会います。落ち込んでいた藤吉を励ましたてんは、藤吉に笑いの大切さを教わり、2人は文通するようになります。その後、明治43年女学生に成長したてんの元に縁談がやって来ます。動揺したてんは、藤吉に会うために単身大阪へ行きます。

そこで、暴漢に襲われたてんは縁談相手の伊能栞に助けられ、栞にも結婚する意思がないことを知ります。その後、縁談は破談になり、てんは偶然藤吉と再会します。運命の恋だと確信するてんと藤吉でしたが、恋敵のリリコの妨害により、2人の文通はてんの父の知られます。猛反対する父にてんと藤吉の仲が引き裂かれそうになります。そんな中、藤吉はてんと結婚するために実家の米問屋を継ぐことを決め、2人で大阪に行くのでした。

連続テレビ小説「わろてんか」 | NHKドラマ

朝ドラわろてんかの時代背景・年表

朝ドラ「わろてんか」の時代背景はいつなのかについて話題になっています。ここでは、朝ドラ「わろてんか」の舞台となった明治時代・大正時代・昭和の時代の各時代の時代背景をみていきます。また、明治時代から大正時代を経て、昭和の時代の年表で各時代に起きた出来事を紹介していきます。

時代背景①明治

時代背景1つ目「わろてんか」の時代はいつのなのかについて、明治時代は文明開化から始まり、2度の大きな戦争を経験します。明治27年に日本が清(中国)に戦争を仕掛け、日清戦争に発展します。そして、10年後の明治37年にはロシアとの間に日露戦争が始まります。日露戦争の際は、一部のエリアで戒厳令が発せられるなど、明治の時代は戦争により国民の暮らしにも影響が出ました。

時代背景②大正

時代背景2つ目「わろてんか」の時代はいつなのかについて、大正時代は45年続いた明治時代と異なり、たったの15年でした。しかし、その短い期間にも日本の文化は大きな転換期を迎え、激動の時代となりました。「わろてんか」の主人公・藤岡てんのモデルである吉本せいさんが寄席経営を始め、吉本興業部を立ち上げたのもこの大正時代でした。

また、大正3年にヨーロッパでは第一次世界大戦が勃発し、大正の時代を迎えた日本は明治時代の2度の戦争での勝利に酔い、欧米列強に一気に追いつくために鉄道や道路の整備や自動車の普及、電話や電報の発達など大きく工業化を進めていきました。さらに、大衆に向けた新聞や書籍、雑誌などが普及し始めたのも大正時代でした。

時代背景③昭和

時代背景3つ目「わろてんか」の時代はいつのなのかについて、昭和の時代も激動でした。昭和の時代に入ると昭和恐慌・世界恐慌から満州事変に発展し、一気に太平洋戦争へと日本は突き進むことになります。昭和8年にドイツではヒトラーがナチスの総統に就任し、日本も昭和7年に満州国の建国を宣言し、その後有名な5.15事件や2.25事件が起こります。

そして、昭和16年に真珠湾攻撃をきっかけに太平洋戦争が始まりました。「わろてんか」の本編では昭和20年の終戦直後までが描かれており、モデルの吉本せいさんは終戦から5年後の昭和25年に亡くなりました。

明治・大正・昭和の年表

朝ドラ「わろてんか」の時代はいつ頃が舞台になっているのかについて、明治時代から大正、そして昭和の終戦直後までの時代背景をみてきました。上の画像は「わろてんか」の主人公・藤岡てんのモデルとなった吉本せいさんの生きた明治時代から昭和の時代の終戦までの日本と世界の主な出来事が記載された年表です。吉本せいさんがいかに激動の時代を生き抜いてきたのかが分かるでしょう。

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朝ドラわろてんかの登場人物・モデル

朝ドラ「わろてんか」の時代背景、明治時代から大正時代を経て、昭和の時代の出来事を紹介してきました。そして「わろてんか」の主人公のモデルとなった吉本せいさんは激動の時代を生き抜いてきたことが分かりました。次に、朝ドラ「わろてんか」の登場人物とキャスト、登場人物について紹介していきます。

葵わかな/藤岡てん

藤岡てんは京都にある老舗の薬種問屋「藤岡屋」の長女として生まれ、幼い頃から周囲の人々を明るくするよく笑う女の子でした。しかし、てんはある日、実家の仕事柄父親から笑い禁止令を出され、つまらない毎日を送ることになります。

そんなとき、偶然出会った旅芸人の藤吉に笑いの大切さを教えられ、「笑って生きる」ことが人生における希望であることを実感します。それから、大人になったてんは藤吉と再会し、大阪そして日本中に「笑い」を届けるべく奮闘します。

朝ドラ「わろてんか」で藤岡てんを演じた葵わかなさんは、1998年6月30日生まれ、神奈川県出身の女優さんです。所属事務所はスターダストプロモーション、2009年から活動を始めました。代表作は映画「くちびるに歌を」関谷チナツ役、ドラマ「ブラックペアン」花房美和(ヒロイン)役、映画「青夏 きみに恋した30日」船見理緒(主演)役などです。

モデルは吉本せい

葵わかなさんが演じた藤岡てんのモデルは「吉本せい」という明治時代から大正を経て昭和を生き抜いた吉本興業の創業者の女性です。せいさんは兵庫県明石市の米穀商を営む林家の三女として生まれました。12兄妹で決して裕福ではない家で育った彼女は、学校の成績が優秀だったにも関わらず、小学4年生終了時に実業家の家に奉公に出されます。奉公先の主人は非常にケチで、女中や奉公人に出す食事は悲惨なものだったそうです。

19歳のとき、せいさんは荒物問屋「箸吉」を営む吉本家の次男である吉本吉次郎と結婚します。しかし、日露戦争後の不景気により「箸吉」は経営不振に陥り、芸能好きの遊び人の夫は、債権者への対応をすべてせいさんに押し付けます。そして、その対応が悪いとせいさんを叱りつけるのでした。そんな最低夫は、さらに芸能興行に手を出し、その結果、家業を畳むところまで追い込んでしまいました。

また、姑からのいじめは相当なもので、実家の父親を頼るも追い出されてしまいます。そのため、せいさんは内職や働きに出て、必死に8人の子どもを育てるなど、大変な苦労をしました。

吉本興業の歴史

芸能好きの吉本せいさんの夫の吉次郎さんは1912年「第二文芸館」という寄席を購入します。しかし、家計の苦しい吉本家は買取金を自力で用意することができず、せいさんが必死で知人や実家に頭を下げてかき集めたお金で支払ったのでした。せいさんは寄席の客席を埋めるために様々な工夫をします。そして、客の回転率をアップさせる物販も始め、入場料収入以外の収入の道を見つけます。

そして、芸人からの信頼も勝ち得て、せいさんの血の滲むような努力により複数の寄席を経営するまでに至ります。しかし、末の次男が生後間もない頃、夫の吉次郎さんが37歳の若さで亡くなってしまいます。そこで、せいさんは実の弟を2人呼び寄せて、吉本興業の仕事を手伝ってもらいます。弟2人はかなり優秀で吉本興業をどんどん盛り立てて行きました。

そんな頃、せいさんは横山エンタツさんと花菱アチャコさんという2人の芸人に目を付け、新しい形の漫才を思いつきます。そして、2人の漫才は大人気となり、これをきっかけで主力が落語から漫才へと転換していきます。そして、ラジオが普及する頃には時代の波に乗って、吉本の漫才をラジオで放送し、日本中に笑いを届けるようになりました。

松坂桃李/北村藤吉

大阪の老舗の米問屋「北村屋」の長男で、跡を継ぎたくない一心で旅芸人の仲間になり、京都へ巡業に行ったときにてんと出会います。後に、年頃に成長したてんと再会して恋をし、てんを「一生笑わせる」ことを誓います。そして、てんと結婚するために実家の北村屋を継ぐことになりました。

しかし、簡単に人を信用するお人好しであるため、北村屋を手放すことになります。その後、新たに小さな寄席を経営することになり、てんとともに日本中に笑いを届けるために奮闘します。

朝ドラ「わろてんか」で北村藤吉役を演じた松坂桃李さんは、1988年10月17日生まれ、神奈川県茅ヶ崎市出身の俳優さんです。所属事務所はトップコート、2008年から活動を始めました。代表作はドラマ「視覚探偵 日暮旅人」日暮旅人(主演)役、映画「キセキ -あの日のソビト-」JIN(主演)役、映画・Webドラマ「不能犯」宇相吹正(主演)役などです。

モデルは吉本吉次郎

松坂桃李さんの演じた北村藤吉のモデルとなった吉本吉次郎は、後に吉本吉兵衛に改名し、芸能好きが転じて家族で寄席を経営するようになります。どうしようもない遊び人でしたが、芸を見る目は確かだったそうです。吉本興業が勢いに乗ったのは妻・せいの才覚のおかげですが、夫の吉次郎も吉本興業の創業者の1人として名を連ねています。

千葉雄大/藤岡新一

藤岡屋の跡取り息子で、帝大で薬学を学んでいるてんの兄。将来の夢はどんな病も治すことのできる薬を作ることで、ドイツ留学を望んでいました。厳格な父親と対立することもしばしばありましたが、薬種問屋の仕事に使命感を持っており、真摯に仕事に取り組む父親を尊敬しています。

しかし、幼少期から体が弱く、若くして亡くなります。てんにとっては「辛いときこそ笑う」「笑いは人間の特権」など笑いの大切さを教えてくれた優しい兄です。

朝ドラ「わろてんか」で藤岡新一役を演じた千葉雄大さんは、1989年3月9日生まれ、宮城県多賀城市出身の俳優さんです。所属事務所はジャパン・ミュージックエンターテインメント、2007年に活動を始めました。代表作は映画「殿、利息でござる!」千坂仲内役、映画「帝一の國」森園億人役、ドラマ「プリティが多すぎる」新見佳孝(主演)役などです。

新一はオリジナルキャラクター?

千葉雄大さんの演じたてんの兄・藤岡新一のモデルについてみていきます。てんのモデルの吉本せいさんにも兄がいましたが、その兄が薬学部出身だとか病気がちで若くして亡くなったという情報が一切見当たらないことから、藤岡新一はモデルのいない朝ドラのオリジナルの登場人物のようです。

広瀬アリス/秦野リリコ

秦野リリコは幼少期から旅芸人一座で娘義太夫で、藤吉のことを兄のように大切に想っており、いつしか恋に変わっていきます。しかし、てんという恋敵の登場により、てんに嫉妬するようになり2人の仲を引き裂こうとします。やがて、大阪のてんと藤吉の元を離れ、東京で一躍スターになるも数年後、再び藤吉の前に現れることになります。

その後、四郎とコンビを組んで「ミス・リリコ&シロ−」として漫才を行うことになり、最初は反発しながらもやがて公私ともに四郎とパートナーとなります。そして、リリコはてんの生涯の友となります。

朝ドラ「わろてんか」で秦野リリコ役を演じた広瀬アリスさんは、1994年12月11日生まれ、静岡県出身の女優さんです。所属事務所はフォスタープラス、2008年から活動を始めました。代表作はドラマ「探偵が早すぎる」一華(滝藤賢一さんとのW主演)役、映画「氷菓」千反田える役、ドラマ「ハラスメントゲーム」高村真琴(ヒロイン)役などです。

モデルはミスワカナ?

広瀬アリスさんが演じた秦野リリコのモデルは、女性芸人のミスワカナではないかと言われています。ミスワカナは昭和初期〜戦中の時代に活躍しました。ヒロポンという覚せい剤の一種に溺れて若くして亡くなりましたが、横山エンタツと花菱アチャコと並び、玉松一郎との夫婦漫才で一世を風靡した天才漫才師です。

ミスワカナはせいの弟の林正之助がその実力に惚れ込んでスカウトした女性芸人で、奔放な性格の彼女に手を焼いて一度は手放しますが、後に彼女を呼び戻しました。秦野リリコとの共通点は天才的な女性芸人であることと、アコーディオン奏者の芸人と夫婦漫才をしていたこと位で他の共通点がないことから、モデルというよりも参考にした程度ではないかと考えられています。

実家の藤岡屋は実在した?

藤岡てんの実家である京都の老舗薬種問屋の「藤岡屋」は実在するのでしょうか?藤岡てんのモデルである吉本せいさんの実家は米穀商ですが、「藤岡屋」のような老舗でもなく大規模でもない小規模なお店でした。ただ、お店の経営事態は上手く行っており、そこそこ儲かっていたようです。

そのため、せいさんは貧しくもなく裕福でもない家で育つことになりました。そのことからも、大規模で裕福な老舗「藤岡屋」は朝ドラのみの完全オリジナルとなっているようです。

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朝ドラわろてんかに関する2つのこと

朝ドラ「わろてんか」の時代はいつなのか時代背景について、明治時代から大正時代を経て昭和の時代の出来事を年表とともに紹介し、激動の時代だったことをみてきました。そして、朝ドラ「わろてんか」の登場人物やそれぞれのモデルとなった人物を紹介してきました。次に、朝ドラ「わろてんか」は実話なのかやタイトルの意味を紹介していきます。

わろてんかは実話?

「わろてんか」は、激動の時代の中で吉本興業を創設し、日本中に笑いを広めた吉本せいさんをモデルにし、実話をベースにしたフィクション作品です。

わろてんかの意味とは?

激動の時代を生き抜いた吉本せいがモデルの「わろてんか」。そのタイトルの意味は大阪の方言で「笑ってほしい」「笑って下さい」という意味です。また、自分の失敗に対して「笑ってくれ」という意味もあるそうで、素晴らしいタイトルと言われています。

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朝ドラわろてんかを見た人の感想や評価

こちらは「わろてんか」のてんと藤吉にたくさんの笑いをもらい、本当に感謝しているという感想です。また、てんと藤吉の笑顔が大好きなのだそうです。

こちらは「わろてんか」の最終回に関する感想です。「わろてんか」を面白い作品に押し上げたのは、制作スタッフさんや俳優さんたちのおかげだと好評でした。

こちらは「わろてんか」という作品が大好きだと感想です。吉本興業とは別のフィクションとして「わろてんか」を楽しんだそうで、てんの多彩な笑顔や脇で作品を盛り立てたキャラたちがきちんと描かれていたところが評価されています。また、藤吉の成長も描かれており「わろてんか」という作品は群像劇だと感じたそうです。

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朝ドラわろてんかの時代いつまとめ

いかがでしたか?朝ドラ「わろてんか」はいつの時代なのかについて、明治時代から大正時代、昭和の時代の出来事を紹介し、時代背景をみてきました。激動の時代を描いた朝ドラ「わろてんか」の登場人物やキャスト、モデルとなった実在の人物を紹介し、「わろてんか」のタイトルの意味などをみてきました。

吉本興業の創業者・吉本せいさんの実話をベースにしたフィクション「わろてんか」を観たことがない人も、観たことがある人もぜひ「わろてんか」という作品をお楽しみ下さい!

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