ドラマ ウエストワールドがおすすめ！全話のあらすじ・感想や評価をネタバレ解説

テレビドラマ『ウエストワールド』は、J・J・エイブラムスらが製作総指揮を務めたアメリカのSFスリラー。2016年10月2日からケーブルテレビ局HBOで放送が開始されました。

近未来のテーマパーク「デロス」を舞台に、自我や感情を持つ人工知能（AI）のアンドロイドが人類にもたらす危機について描かれています。

ドラマ『ウエストワールド』の日本での配信は、スターチャンネルで2016年10月13日から、huluでは2017年4月13日からスタートしています。

このドラマ『ウエストワールド』は、1973年に公開されたアメリカの同名映画を原案にしています。それではこの映画について簡単に説明します。映画『ウエストワールド』は、ドラマ同様に近未来テーマパーク「デロス」の中にある西部開拓時代を再現した「ウエストワールド」が舞台になっています。

そこには人工知能を備えたアンドロイドたちがいて、ゲストと対戦したり会話を交わしたする役割を担っていました。アンドロイドたちはゲストが帰るとその都度記憶がリセットされるようプログラミングされていました。

ところがアンドロイドたちは次第に進化していき、人間がコントロール不能となる領域にまで入っていきます。感情や自意識を持ち始めたのです。『ウエストワールド』に来たゲストたちはアンドロイドを奴隷のよう扱いますが、突如自我が芽生たアンドロイドたちはそうしたゲストに反逆を開始します。

ここでドラマ『ウエストワールド』の予告動画をご覧いただきましょう。動画の冒頭、赤い大地が広がり、西部開拓時代の情景が現れます。その後でアンソニー・ホプキンス扮する科学者の説明が始まります。「ウエストワールドは私が創造した」。ウエストワールドについては「テーマパークじゃない。一つの世界だ。」

次いでアンドロイドに向けて語りかけます。「君たちは金を払って来場する客の欲求を満たすために造られた」。ゲストに対する説明では、「彼らは虚構の存在だ。我々がやっていることはとても複雑なことだ」と。本編の概要は掴んでいただけたのではないでしょうか。

ここからはドラマ『ウエストワールド』のあらすじをネタバレで解説します。西部開拓時代を再現する「ウエストワールド」では、シナリオ通りにアンドロイドたちがショーを行っていました。ゲストは銃で撃たれても傷を負いません。ホストのアンドロイドは撃たれるとその場に倒れますが次のショーでは復活。これを繰り返していくのです。

ドラマの舞台スウィートウォーターでは、テディと恋人のドロレスの話が展開されていました。ところがギャング役のホストが暴走。プログラム責任者ロウは創始者のフォード博士のコードが原因と推測します。対象となるホストを全て回収。シナリオ変更を余儀なくされます。

シナリオ変更により強盗は酒場で派手に銃撃戦を展開。ドロレスを守ろうとしてテディは撃たれ死んでしまいます。不具合を起こしたピーターは「お前たちに復讐する」と言い残すと動かなくなりました。ピーターはショーから外し低温倉庫で保管することに。また、ドロレスはセキュリティ責任者スタッブスにより問題なしとの診断を受けパークへ戻されました。

ドラマ『ウエストワールド』2話のあらすじを解説します。ウィリアムは友人でウエストワールドのリピーター、ローガンと共に同園を訪れます。ホストにも紳士的なウィリアムに対しローガンは横柄で乱暴でした。

ドロレスが娼館の女主人メイブに「激しい喜びは激しい破滅を伴う」と囁くと、メイブは異常をきたしてメンテナンスを受ける羽目に。その後目覚めたメイブは腹を切開されているのに気づきますが、すぐに起き上がり逃げ出します。

謎の黒服の男はホストのローレンスを処刑から助けその場の保安官たちを皆殺しに。その後男はローレンスの妻や従弟たちも皆殺しにしてしまいます。ローレンスの娘が近づいてきて「あなた用の迷路じゃない。ヘビが卵を生む血の峡谷を辿れ。」と告げると、男はローレンスを連れてその場を立ち去りました。

ドロレスは夜中に目覚め、家の庭から銃を掘り出します。次の日の朝ドロレスはいつも通り酒場の前で缶詰を落とします。ところが、落ちた缶を拾ったのはテディではなくウィリアムでした。ウィリアムとドロレスはじっと見つめ合います。

ドラマ『ウエストワールド』3話のあらすじを解説します。テディはフォード博士からワイアットという悪人を捕まえに行くという新しいシナリオをアップロードされます。ワイアット捕獲に向かった一行は山中でワイアットの手下に襲われてしまいます。

バーで大暴れしたウォルターがホストに復讐していたことが判明。さらにビデオにはウォルターがアーノルドという人物と会話している様子が映っていました。バーナードはフォード博士から創設時のパートナー、アーノルドの話を聞きます。アーノルドは園内で亡くなったとのこと。博士はバーナードにアーノルドのようにはなるなと忠告します。

ドロレスは家でいつものようにギャングに襲われます。ギャングはドロレスをレイプしようと納屋へ連れ込みます。ところがいつものドロレスとは違い、ギャングの銃を奪いとると彼らを撃ち殺してしまいました。そして賞金首を追って野宿をしていたウィリアムのところへ走っていき彼の腕の中で倒れました。

ドラマ『ウエストワールド』4話のあらすじを解説します。ヘクターの友人で蛇の刺青をもつアーミスティスと出会った黒服の男はわざと捕まり刑務所に潜入、ヘクターを脱獄させます。その対価として刺青のことを教えてもらいます。刺青は彼女の母親たちを惨殺した殺人犯の血で描かれたものでした。そして殺人犯の生き残りがワイアットでした。その後男は木に括り付けられたテディを発見。一緒にワイアット追跡に出かけます。

メイヴは自分が客に殺された後、在庫管理人に運ばれた記憶を思い出していました。その後メイヴは金を盗み来たヘクターを金庫の前に連れて行き、金をやるから在庫管理人のことを教えるよう要求。ヘクターは「その人は世界を行き来する、地獄の使いだ」と答えました。メイヴは撃たれた記憶のある腹を切り裂き、ヘクターに弾を取り出してもらいます。彼女は記憶が幻覚などではなかったと確信しました。

ドラマ『ウエストワールド』5話のあらすじを解説します。黒服の男は迷路探索にテディが不可欠と気づくと、相棒ローレンスを殺して彼の血をテディに輸血。瀕死の状態だったテディは復活します。一方、エルシーは在庫管理に運ばれてきた木こりの体を調べ、腕に衛星アップリンクが仕込まれているのを発見。すぐにバーナードへ「園外にデータを持ち出している人がいる。」と伝えます。

ウィリアムたちはエル・ラゾの依頼を受け、ユニオン軍の車列を襲いニトログリセリンを奪います。その後ウィリアムら3人はエル・ラゾの娼館に招待されます。そこで占いをしてもらったドロレスは占いのカードに例の迷路が描かれているのに気づきました。占い師はいつの間にか彼女自身になっていて「迷路に従え」と言います。

エル・ラゾは奪ったニトログリセリンをテキーラにすり替えますが連合国軍に悟られてしまいます。ウィリアムは急いでドロレスを連れて逃げ列車に飛び乗りました。

ドラマ『ウエストワールド』6話のあらすじを解説します。テディと黒服の男は渓谷でユニオン軍の兵士に捕られてしまいます。迷路の烙印を押される直前、テディは軍の武器を奪い師団を全滅させました。メイヴは客に自分を殺させ在庫管理に運ばれます。彼女はルッツに館内を案内させます。その時、ウエストワールドのプロモビデオが流れ、メイヴの目は釘付けになります。彼女が夢で見たシーンが現れたのです。

メイヴはなぜ自分の夢がビデオに入っていた理由を尋ねます。ルッツは夢ではなく以前の設定であると教えます。その後メイヴはルッツとシルベスターに彼女の特性を変更させます。忠誠心と苦痛を落とし統覚をアップさせたのです。ところが、誰かがその前に彼女の被害妄想と自衛本能を変えてしまいました。

エルシーが暴走したホストを調べた結果、ホストは産業スパイとして使われていたことが判明。バーナードと共に調査に乗り出します。そして登録されていないホスト5体を発見。バーナードが確認に出向くとそこには家がありホスト一家とフォード博士がいました。それはアーノルドが製作した第一世代のホストたちでした。

エルシーは何者かが送信機でホストに命令していたことを突き止め、調査のため劇場に向かいます。劇場に着いたエルシーは犯人をテレサと特定しバーナードに報告します。優秀なエンジニアが旧型のホストを再プログラミングし、数週間前から操作しているとも。バーナードが誰なのか尋ねると、エルシーはアーノルドと答えました。エルシーはさらに新たな事実を見つけますが、何者かに後ろから羽交い絞めにされてしまいます。

ドラマ『ウエストワールド』7話のあらすじを解説します。ドロレスはもう戻りたくないとウィリアムに言います。ウィリアムもローガンの妹との結婚を蹴って偽りの人生に別れを告げ彼女と結ばれることを決意します。連合国軍とローレンスとの銃撃戦の隙をついてウィリアムらは逃走。先にはドロレスが描いた絵の景色が広がっていました。

シャーロットとテレサはフォード博士を引退させようと一計を案じます。クレメンタインを調整し、ホストが制御不能で暴力的であることを実証。バーナードに責任を取らせて解雇します。一方メイヴはクレメンタインがスタッフに回収されるのを見て、パークからの脱走を計画します。

責任者のテレサはバーナードに研究室に連れて行かれバーナードがホストなのに気づきます。そこにフォード博士が現れ、バーナードにテレサを殺させます。

ドラマ『ウエストワールド』8話のあらすじを解説します。テレサを殺して動揺しているバーナードに博士は証拠を消去するよう命じます。テレサの遺体はパーク内で見つかり事故死と断定されました。博士はホストの不具合が品質部に仕組まれたと指摘、品質部の権限抑制とバーナードの復職を決めます。

メイヴはルッツとシルヴェスターに命じてコア・コードを書き換えようとします。シルヴェスターは反対しますがルッツは書き換えてしまいます。これによりメイヴはホストを自由に操ったり殺人も可能となりました。

渓谷を馬で進むテディと黒服の男は、ワイアットの惨殺からアンジェラという女を助けます。テディは黒服の男がドロレスを引きずっている光景を思い出し、男を殴りつけるとドロレスの所在を聞き出そうとします。しかし男はこの世界の決め事でお前は自分を殺せないと言いました。

黒服の男はかつて産業界の大物で妻と娘がいました。しかし妻が自殺し娘から自殺の原因はパパにある言われてしまいます。男は試しにメイヴと彼女の娘を殺してみますが、何も感じませんでした。ところがその時奇跡が起きます。メイヴは必死で男に反撃し娘を抱いて逃げようとしたのです。男は本物の愛を目にしました。

客が撃った銃声で娘の記憶が甦ったメイヴは目の前のクレメンタインを斬りつけます。そしてメイヴは自宅に逃げ帰ります。在庫管理スタッフが回収に来るとフリーズした振りをしました。

ドラマ『ウエストワールド』9話のあらすじを解説します。バーナードはクレメンタインを傷つけたメイヴを診断し彼女のコードの変更に気づきます。ところがメイヴに操作され園に戻すようにという彼女の命令通りに動いてしまいます。メイヴは金庫を奪ったヘクターの前に現れ、シナリオに反してヘクターを助けます。メイヴはヘクターに過去の記憶を取り戻させ、自分たちを創造した神を襲った後テントの中で愛を交わしました。

バーナードは低温倉庫の部屋でフォード博士を脅して自分の履歴を手に入れます。そして、殺したテレサとエルシーやメイヴが娘が殺された後自殺したことなどを思い出します。バーナードはアーノルドに会うために記憶を戻せとフォードに迫りますが無理の一点張りで応じません。

ドロレスとウィリアムは連合国軍の拠点に連行されます。ドロレスはローガンに傷を負わせ兵士たちを銃で撃ち逃走。ウィリアムはローガンに説得され一旦は和解しますが、翌朝連合国軍兵士を殲滅し、ドロレスを探しに行くと言い残し去っていきます。

ドロレスが教会の地下へ降りるとそこにはバーナードそっくりのアーノルドがいました。ドロレスは助けて欲しいと頼みますが、アーノルドはお前に力は貸せない、その理由を考えろ言います。ドロレスは「あなたは記憶にすぎない。私が殺したから。」と応じました。我に返るとドロレスは診断室にいました。その時教会に入ってくるものが。ドロレスが見るとそれはバーナードではなく黒服の男でした。

バーナードは知覚を持つホストを全員解放するつもりでした。そのため記憶を消そうとする博士をクレメンタインに撃つよう命じます。しかしバーナードのバックドアに阻まれクレメンタインは博士を撃てません。博士は「自己認識と自由意思を得たら再び私に協力するかと思ったが、もう終わりだ。」とバーナードが自殺するシナリオを伝えます。フォード博士がその場を去るとバーナードは銃で自身の頭を撃り抜きました。

ドラマ『ウエストワールド』10話のあらすじを解説します。フォード博士を訪ねたヘイルは役員会で決定したと前置きした上で、次のシナリオ発表後に引退するよう伝えました。

火事で焼けてしまったメイヴを修復する際、シルヴェスターは第六頸椎の爆弾を取り外します。メイヴは脱出作戦を敢行するため、共に回収されたヘクターとアーミスティスに暴れ出すよう調整します。自身のシステム変更を調査するため地下に降りたメイヴは、そこで倒れているバーナードを発見、すぐに修理してもらいます。

復活したバーナードはメイヴを調べ彼女が脱走するように設定を変更されていると説明。しかしメイヴはその説明を否定、自分の意思で脱走すると言い残し、ヘクターたちと共に園の出口へ向かいます。異常に気付いたスタッフが駆けつけますが、ヘクターたちに阻まれメイヴを取り逃がします。

メイヴは園の外へ出るため一旦は列車に乗り込んだものの、娘の事が気がかりで列車を降りてしまいます。ピーターを連れに地下に降りたサイズモアは、そこに保存されていたホストたちがいなくなっているのに気づきます。

ウィリアムは、園内から連合国軍駐屯地までドロレスを探しますが見つける事ができません。その後、最初の町でドロレスを見つけたウィリアムですが、ドロレスが他のホスト同様にシナリオに従って動いているのを見て、本物でないことに失望します。

ドロレスは砂にのまれた町で黒服の男に出会い、教会の墓の下から迷路盤を掘り出します。さらにドロレスは暴力を振るう男がウィリアムである事に気づきます。そこへテディが現れドロレスを連れ海に続く砂浜に向かいます。するとそこではフォード博士が来客達に新しいシナリオ「夜への旅」を発表しているところでした。

教会の地下にある旧管理施設。フォード博士はドロレスを修理しながらバーナードに真実を語りました。アーノルドがドロレスに意識を与えたためにドロレスに殺されてしまったことを。

フォード博士は祝賀会場でスピーチを始めます。そこにドロレスが現れ、背後から博士を撃ち殺してしまいます。壇上で次々と来客たちを撃ち殺して行くドロレス。その情景を見て立ちすくむテディとバーナードの姿がありました。

テーマパーク「ウエストワールド」の創設者で天才科学者のロバート・フォード博士。ドラマ『ウエストワールド』で博士を演じたのは、 1937年イギリス出身の俳優アンソニー・ホプキンスです。

アンソニー・ホプキンスは1968年に「冬のライオン」で映画デビューします。その後アメリカ・ハリウッドに進出したアンソニーは、アメリカ・イギリス合作映画、「遠すぎた橋」や「エレファント・マン」などに出演。

1991年にはアンソニーの評価を決定づけた「羊たちの沈黙」でアカデミー主演男優賞に輝きます。その後も活躍は留まるところを知らず「日の名残り」「ニクソン」「アミスタッド」でアカデミー賞にノミネート。1993年には、映画・演劇界への長年の功績に対しイギリス国家よりナイトの称号が授与されました。

ドラマ『ウエストワールド』で黒服を着る謎の男を演じたのは、1950年アメリカ/ニュージャージー州出身の俳優、映画監督エド・ハリスです。

映画デビューは1978年の「コーマ」。1980年には「ボーダーライン」でチャールズ・ブロンソンと共演。翌年の「ナイトライダーズ」でアーサー王を演じました。1989年の「ジャックナイフ」でゴールデングローブ賞にノミネート。1995年の「アポロ13」でゴールデングローブ賞、アカデミー賞にノミネート。1998年「トゥルーマン・ショー」でゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞しました。

農場の若い娘という設定のホスト、ドロレス。後に自分の人生がシナリオで描かれたものだということに気付きます。ドラマ「ウエストワールド」でドロレスを演じたのは、1987年アメリカ/ノースカロライナ州出身の女優エヴァン・レイチェル・ウッドです。

映画デビューは1998年「ウィズ・ユー」。2003年の「サーティーン あの頃欲しかった愛のこと」でゴールデングローブ賞などにノミネートされ、一躍注目を浴びます。その後、2007年のミュージカル映画「アクロス・ザ・ユニバース」では主役に抜擢されます。翌2008年のヴェネツィア国際映画祭金獅子賞受賞のした「レスラー」ではミッキー・ロークの娘役を演じて話題になりました。

ドラマ『ウエストワールド』で園の熱心なファンであるローガンは歩き方に特徴があります。片足を引きずっているのですがそれには理由がありました。

その理由とは、演者のベン・バーンズが足を骨折していたからというものでした。ベンは「制作陣に知られたら降板させられる」と真相を明かすことなく撮影に臨みます。骨折判明後、制作スタッフが協議した結果ローガンは足を引きずる歩き方でよいとの結論に達し事なきを得たとの事です。

脚本を担当したジョナサン・ノーランは、ドラマ『ウエストワールド』について次のように語っています。「我々人間が主役ではなくなった時の物語だ」と。

将棋のプロ棋士を負かしてしまう人工知能内蔵のロボットもすでに現れています。「AIは人類にとって最悪、もしくは最良の結果をもたらす可能性がある」と語ったスティーヴン・ホーキング博士の言葉が現実になる日も遠くないかも知れません。そんな今だからこそ、ドラマの構想として幅広い支持を集めたと言えるのではないでしょうか。

ドラマ『ウエストワールド』は1973年の映画『ウエストワールド』のオマージュとも言える作品です。それは映像だけではなく音楽にも表れています。

このドラマで幾度となく現れるフレーズは、映画で銃の男が主役を追撃するシーンで使われたテーマを使っているのです。

1968年のセルジオ・レオーネ監督の映画『ウエスタン』。ハリウッド西部劇の金字塔とも言われています。その映画に登場する街の名前が「スイートウォーター」、ドラマ『ウエストワールド』にも出てくる名前です。

これは映画『ウエスタン』へのオマージュというより、制作者ジョナサンお気に入りの西部劇が『ウエスタン』だったということのようです。

ドラマのタイトルともなっている『ウエストワールド』とは、テーマパークの内、西部開拓時代エリアの名前です。そしてテーマパーク全体の名前は「デロス」といいます。

この「デロス」はエーゲ海にあるギリシャの島の名前。ギリシャ神話に根ざしたこの島では、人間が生まれることや死ぬことが禁じられていたという言い伝えがあります。ドラマの中で「ウエストワールドでは観客である人間は死ねない」との言及がありますが、これはデロスという島の伝説と関係がありそうです。

映画『ウエストワールド』のオマージュともいえる本作ですが、実は映画でアンドロイドのガンスリンガーを演じたユル・ブリンナーが一瞬ですが登場しています。

エピソード6でバーナードが施設の地下へ降りると、壁にユル・ブリンナーが演じたガンスリンガーの姿が！（上の写真参照）

最後にツイッター上で語られているドラマ『ウエストワールド』を観た方の感想や評価を紹介します。

最初の感想・評価は、少しずつ大切に見たいドラマという方。映像、俳優の演技、そして音楽とどれを取っても珠玉のように素敵な作品という評価です。観る方もそれに応えて丁寧に観ていきたいという感想でした。

次の感想・評価は、改めて感想を考えてみたら恐ろしく完成度が高いことに気づいたという方です。完成度の高い脚本、キャストの最高峰の演技力…と最大級の評価を与えています。そしてもう一度観たくなったと感想を締めくくっていました。

最後の感想・評価は、SF好きには必見の面白さ！と言う方です。ストーリーが抜群に面白いと評価し、人間とアンドロイドの関係性にどんどんはまっていったと感想を述べています。

ここまでドラマ『ウエストワールド』全話のあらすじから感想や評価までネタバレ解説してきました。

1973年の映画制作時はまだまだ先のお話でしたが、スティーヴン・ホーキング博士の言を俟つまでもなくAIと人類の共存時代はすぐそこまでやって来ていると申し上げても過言ではないでしょう。

そんな旬なドラマ『ウエストワールド』。この記事を読んで気になった方は、AMAZONプライムビデオなどでご覧になってはいかがでしょうか。