死霊のはらわたリターンズシーズン3までネタバレ・感想まとめ！打ち切りの理由は？

ドラマ『死霊のはらわたリターンズ』は、グロテスクな戦闘シーンとギャグシーンが融合されたホラーコメディ作品で、映画『死霊のはらわた』シリーズの続編として注目を集めました。ここでは、『死霊のはらわたリターンズ』のシーズン1から、打ち切りとして終わったシーズン3までの、ネタバレ・感想を紹介し、打ち切りとなった理由についても、まとめてお届けします。

30年前、死霊達と血塗れの死闘を繰り広げたアシュリー“アッシュ”ウィリアムズ(通称：アッシュ)は、狭いトレーラーで1人ひっそりと暮らしながら、見知らぬ女性をナンパし、性行為に励む、乱れ切った日々を過ごしていました。

若い頃に死霊に襲われ、友人や恋人を亡くし、人生を狂わされてしまったアッシュは、自身の右手も失っていました。酒浸り女浸りと、生活の中で堕落の限りを尽くしているアッシュでしたが、スーパーの同僚である若者・パブロからは英雄扱いをされ、戸惑う様子を見せます。

死霊を呼び出す呪われた本「死者の書」を、トレーラーに隠していたアッシュでしたが、若い売春婦と夜を共にした際、酒に酔った勢いで、呪文を読み上げ、死霊達の封印を解いてしまいます。凶悪な死霊達はアッシュに復讐を果たすため、この世に蘇り、次々とアッシュの周りの人物達を巻き込んでいきます。

アッシュと共に呪文を読み上げた売春婦は、後日死霊に体を乗っ取られ、騒ぎを起こし、警察官のアマンダに重傷を負わせます。一方、アッシュは呑気に働き、同僚の女性・ケリーを口説き、彼女にこっぴどくフラれていたのでした。周囲の異変に気付き、死霊達が蘇ったことを知ったアッシュは、何とか死霊達から逃げ延びることを考え、街を離れることを決意します。

アッシュの事情を察したパブロは、「最後まで戦え」と叱咤に近い鼓舞を送りますが、アッシュは気が進みません。アッシュが店を去った後、ケリーは自宅にいる父親の様子がおかしいことに気が付きます。パブロはケリーを連れてアッシュのトレーラーを訪ねますが、そこにはアッシュの隣人の姿で現れた死霊がいました。

アッシュは自分と2人を守るために、再び死霊と戦うことを決意します。チェーンソーを取り出したアッシュは、苦戦しつつも何とか隣人の首を切り落とし、死霊を倒しました。アッシュは人生をあきらめている様に見えましたが、心の奥では死霊との戦いに備えていたのです。死霊の最大の目的はアッシュを狩ることですが、彼と関わる人物も、その戦いに巻き込まれていくのでした。

父親とビデオ通話をしていたケリーは、父親の様子がおかしいことを気にしていました。映像には半年前に亡くなったケリーの母親が映っており、ケリー自身も動揺を隠せずにはいられません。しかし、アッシュは死霊に騙された過去を思い出し、ケリーの母親は死霊に操られていると推測しました。ケリーはアッシュの警告を無視し、両親の待つ自宅へ向かいます。

アッシュはそんなケリーを放っておこうとしましたが、死者の書を彼女に盗まれ、パブロと共に急いで彼女の後を追いかけます。ケリーの家に慌てて駆け付けた2人でしたが、ケリーの母親は非常に穏やかで、人を襲う死霊には見えませんでした。

アッシュは疑いが晴れるまで、ケリーの母親に質問し、ついには彼女を殴ってしまいます。その際、ケリーの母親の正体が死霊であることが明らかになり、側にいた父親が死の餌食となってしまいました。

ケリーの母親に扮する死霊を倒し、戦いに勝利したアッシュは、死霊を本当の意味で撃退するために、2人を連れて、死者の書を読み解くことが出来る人物を訪ねる旅に出ます。一方、死霊にケガを負わされ、同僚を亡くしたアマンダは、アッシュの存在を知り、死霊と関係がある彼の足取りを辿るのでした。

死霊に憑依されたケリーの母親と、その死霊に襲われた父親は死亡し、2人の墓が立てられました。そこに現れたのは1人の女性で、強気な態度で死霊を脅迫し、アッシュ達がどこへ向かったのかを聞き出そうとしていました。死者の書に記載されている呪文を解読するため、アッシュ達3人はとあるオカルト書店を尋ねます。

その書店には、呪文など、オカルト事情に詳しいライオネル・ホーキンスという人物がおり、彼から話を伺おうとしたその時、刑事のアマンダにバッタリと遭遇してしまいます。同僚が殺された一件は、アッシュが絡んでいることを知ったアマンダは、彼のことを殺人犯だと思い込んでいました。しかし、書店員から話を聞きたかったアッシュ達は、やむを得ず彼女を気絶させます。

死者の書を見たライオネルは、死者の書そのものには害がなくても、中に書かれていることは実害だらけだと語りました。この死者の書は、人間を呪うために作られたのです。苦しい呪縛から解き放たれるためには、呼び出した本人の中から、解決策を見つける必要があると、本には記されていました。

しかし、アッシュは何を思ったのか、死者の書に記された悪魔の1人・エリゴスを、ライオネルに召喚させ、エリゴスから助言を得ようとします。不幸なことにライオネルは悪魔に殺害され、アッシュ達も悪魔を戻すことが出来ず、ひどくうろたえますが、ケリーが本を使って、悪魔を殴り倒したことで、事態はすんなりと収束したのでした。

アッシュを追うアマンダは、書店で抵抗にあったものの、謎の女性から助けを得ました。その女性は、ケリーの両親が眠る墓の前で、死霊相手にも怖じけず、強気な態度で、アッシュの居場所を聞き出していた人物でした。その女性は、30年前、アッシュは私の家族を殺した、と語りました。アッシュを追っているアマンダは、彼女と行動を共にすることを決意します。

アマンダ達がチームを組んだ一方、アッシュ達は、パブロの叔父・ブルホを訪ねる道中で、死霊に追われつつも、彼の元へ辿り着くことが出来ました。ブルホのシャーマンならではの力を借り、アッシュは自身の精神世界を巡ります。

その間、パブロは失われたアッシュの義手を、何とか制作しようと行動しますが、一方ケリーは具合の悪さを抱えていました。ケリーの中には、書店で召喚された悪魔・エリゴスが身を潜め、彼女を心身共に、完全に乗っ取ろうとしていたのです。エリゴスはケリーに本で叩かれた際に、倒されたのではなく、彼女の中に逃げ込んでいたのでした。

ハイになった状態から、精神世界へ移動したアッシュは、悪魔のエリゴスと遭遇します。しかし、目が覚めた途端、アッシュはケリーの首を絞めていました。パブロとブルホに捕まったアッシュは、悪魔祓いを受けることに。本当に悪魔が取り憑いているのはケリーの方ですが、パブロとブルホはアッシュを疑っていました。

アッシュが意味のない悪魔祓いを受けている間、ケリーに憑依したエリゴスはパブロを色仕掛けでハメようとしていました。しかし、純情すぎるパブロにイラついたエリゴスは、自分から正体を明かしてしまいます。

ケリーに取り憑くエリゴスを追い払うために、ブルホは、ニワトリの血をかけたり、ヒルを飲ませたり、聖水を飲ませたりと、色々試しますが、効果は得られませんでした。ケリーを愛するパブロが、「俺に取り憑け」とエリゴスに言った後、エリゴスはケリーの体から離れ、姿を現します。

暴れるエリゴスにブルホを殺され、アッシュは危機感から何も考えずに銃弾をエリゴスに打ち込みました。見事エリゴスは倒され、アッシュ達はブルホを弔った後に、その場を去りました。

アッシュ達がエリゴスと戦っていた時、アマンダと手を組んだ女性・ルビーは、アッシュの失った右手を使って、彼を捜索していました。一方アッシュの義手は、パブロによって改良され、不自由のないものへと変化していました。3人の結束はさらに強くなり、「俺達で死霊を倒そう！」と意気込むのでした。

アッシュ達がブルホの家を去った後、一足違いでルビーとアマンダが家に訪れました。そこで2人は死霊と相まみえ、死霊側は意味深に、ルビーのことを裏切り者と呼びました。ルビーはそのまま死霊と炎の中へ消え、アマンダは訳の分からないまま、1人で行動することになります。

アッシュの手首が消え、道標が無くなってしまったものの、アマンダはレストランでアッシュを見つけ、彼を追い詰めます。アマンダは、殺人容疑でアッシュを捕まえようとしますが、そこに死霊となった上司が現れ、彼女を襲います。

アッシュはいつも通り巧みな手口で死霊を倒し、事の重大さをアマンダに見せつけます。アマンダは、アッシュ達が置かれている危機的状況を察し、彼らの仲間として行動を共にすることを決意したのでした。

死霊と一悶着あったレストランを訪れた際、アッシュは旧友のレムと会っていました。レムは武器を持つことに誇りを感じる武器集団の一員です。アッシュはレムから武器を入手するため、彼の元へ向かいましたが、レムは既に死霊となっており、自分の仲間を襲っていました。

アッシュとアマンダはその騒ぎに巻き込まれたことにより、地下室に閉じこめられ、さらには、手錠でお互いを繋がれてしまいます。ケリーとパブロは何とか脱走し、森へ逃げましたが、武装集団に襲われ、ピンチに陥るも、戦いに勝利します。アッシュとアマンダも助かるものの、アッシュだけが姿を消してしまいます。

その頃、パブロの叔父の家で、炎に焼かれたルビーが、灰の中から蘇り、復活します。ルビーが目指すのは、アッシュが最初に死霊達と戦った忌むべき山小屋でした。アッシュと離れ離れになった3人も、武器を入手した後、山小屋へ向かいました。ルビーと3人は、まるで定められたように、同じ場所を目指すのでした。

アッシュの姿が見えなくなったのは、彼が1人で、呪われた世界を終わらせようとしていたためでした。アッシュが向かう先は、呪いに満ちた始まりの山小屋です。アッシュが1人でいると、アマンダがそこへ駆けつけました。

アマンダは、アッシュに全てを背負わせることを拒否し、共に終らせることを選んだのです。2人は山小屋に足を踏み入れ、まずはアッシュだけが、呪いの始まりの地下倉庫へと下りていきました。アッシュの脳内には、若い頃の惨たらしい記憶が蘇りました。

地下倉庫からアッシュが戻るのを待つアマンダでしたが、戻ってきたアッシュは、義手ではなく、本物の右手を備えていました。彼は本当のアッシュではなく、偽物だったのです。偽アッシュは、アマンダを襲い、彼女を酷く痛めつけました。偽アッシュが去り、アマンダの元へ本物のアッシュがやって来ますが、彼女はもう虫の息でした。

アッシュは、アマンダから自身の偽物がいることを聞かされ、驚きます。愛が芽生えていた2人は引き裂かれ、アッシュはアマンダの最期を見届けました。パブロとケリーに合流した後、アッシュはアマンダの仇を取るために、自身の偽物と戦うことを決意します。

アッシュが2人いるという奇妙な光景を目の当たりにしたパブロとケリーは、本物と偽物を見分けるために、彼らに質問をします。2人は、アッシュの女好きな一面を餌にした巧みな質問方法で、本物のアッシュを当て、偽物のアッシュには銃弾をお見舞いしました。山小屋の死体を処理しようと準備を始めるアッシュ達でしたが、そこにハイキングをしている男女3人組が登場し、厄介な事態へと陥ります。

結局、パブロとケリーが、道に迷った3人組を、森から連れ出すことになり、アッシュは山小屋に1人で残りました。アッシュが自身の偽物を解体していると、死者の書が突然声を発します。死者の書が喋り終えると、その場からアマンダの死体が消え、彼女の体はパブロ達の方へ向かっていました。アマンダの体は完全に死霊に乗っ取られていました。

ハイキングの男女2人が殺害され、もう1人の女の子・ヘザーは生き残り、パブロとケリーと共に死霊から逃れようとします。死霊化したアマンダはパブロを殺そうとしますが、駆けつけたルビーによって阻止されます。大切な仲間であったアマンダを葬った後、アッシュ達は合流し、ルビーから死者の書について説明を受けます。

ルビーによると、死者の書を葬る方法は1つで、表紙の顔をカンダリアンの剣で切り取り、バラバラにする必要がありました。表紙が喪失された死者の書を、ルビーに引き渡すと、ルビーは呪文を唱え始めました。

すると、表紙だった顔は、パブロの顔面に強く貼りつき、彼は苦しみ始めます。アッシュとケリーは儀式の中止を訴えますが、ルビーはそれを拒否し、死者の書の作者は自身であると、彼らに打ち明けます。

いよいよルビーと敵対することになったアッシュ達は、死者の書の表紙が顔に貼りついたパブロを救おうとしますが、ルビーは彼を誘拐し、地下室へ隠れ蓑してしまいます。アッシュはルビーと対決するため、地下室に足を運びます。

ルビーは、自分の子供(悪霊)を生成する儀式を行い、パブロの口からは、異様な形をした子供が吐き出されました。その子供を何とか倒したものの、まだルビーとの戦いは残っています。

ルビーは、アッシュに魅力的な条件を提示し、死霊と人間の間で停戦を結ばせようとしますが、アッシュはそれを拒絶します。しかし、パブロとケリーを人質に取られ、アッシュは徹底的に追い込まれてしまいます。仲間の命を重んじたアッシュは、ルビーとついに停戦を結んでしまいます。

契約を締結したことで、死霊達はルビーの監視下に置かれ、アッシュ達には平和な日々が訪れることが決まりました。生き残った3人は、車で山小屋から離れていきましたが、世界中が災害に襲われていることを、彼らは知りませんでした。

アッシュは、ジャクソンビルでの派手な生活を楽しんでいましたが、ルビーによって召喚された死霊達に襲われ、停戦が廃止されたことを知り、楽しい日々に別れを告げなければなりませんでした。

アッシュ、パブロ、ケリーのお馴染みの3人組は、ミシガン州にあるアッシュの故郷を訪れ、アッシュの実家にて彼の父親と会います。街の者は、アッシュのことを快く思っておらず、特に保安官のトーマスはアッシュを嫌っていました。死霊達からこの街を守るために帰ってきたアッシュでしたが、歓迎されることはありませんでした。

死霊を呼び寄せた張本人ルビーが、火葬場にいることを察知したアッシュ達は、彼女から話を聞き出します。ルビーは、悪霊(子供達)が自分(母)を裏切ったと語り、困った素振りを見せていました。ジャクソンビルに死霊を行かせたのも、アッシュに気付いてもらうためでした。

子供達の狙いは、死者の書を奪い、母・ルビーを殺害することでした。ルビーは、その場で3人の子供達に襲われますが、アッシュは彼女を助けます。アッシュは、敵であったルビーと再度契約を交わし、悪霊(子供達)を共に倒すことを誓うのでした。

仲間になったルビーは、死者の書を死体安置所に隠したことを告げます。パブロは、死者の書と合体してから、自身が本と融合している感覚を持ち続けていました。アッシュとケリーは死者の書を手に入れるために、死体安置所へ向かいます。アッシュは死体の中に隠された死者の書を見つけたものの、死体の腸が触手の様に絡みついてアッシュを攻撃します。

一方、アッシュの父親はリリアンという女性と自宅でイチャつきながら、時間を過ごしていました。アッシュの部屋がある2階では、パブロとルビーが待機していました。ルビーと話す中で、パブロは死者の書に襲われてから、自分に透視能力が備わったことを知ります。そんな時、1階にいたはずのリリアンが、死霊化してパブロ達を襲いました。ルビーはリリアンを倒し、そこにアッシュとケリーが戻って来ました。

しかし、死者の書を取り返したはずのアッシュは、死者の書を車内に置き忘れてしまいます。その上、アッシュを快く思っていない若者によって車は盗まれ、アッシュ達は途方に暮れるのでした。

アッシュに恨みのあるティーンエイジャー達は、死者の書を乗せたままのアッシュの車を盗み出してしまいます。その内の1人・アンバーが、死者の書の呪文を読み上げたことで、車は死霊に憑依され、最悪のドライブとなりました。

アッシュは車と死者の書を取り返すために、親友のチェットと策略し、バーでパーティーを挙げることに。しかし、そこにティーンエイジャー達は集まりませんでした。死者の書と合体したことをきっかけに、パブロは、食欲を失い、夜も眠れなくなったことを、ケリーに打ち明けます。

アッシュは、パーティーに訪れた父親・ブロックと喧嘩になるものの、ブロックが死霊の存在を知ったことで、父と初めて分かり合うことが出来ました。しかし、親子の和解も束の間、死霊に憑依されたアンバーによって、ブルックが殺されてしまいます。
一方、ルビーとケリーは、死者の書を取り戻す別の方法を考えていました。

死霊に憑依されたアッシュの愛車デルタは、暴れ続けていました。パブロと若者の1人レイシーは、デルタに誘拐されてしまいます。アッシュは、デルタと追いかけっこを続け、カーレース場にやって来ました。

パブロが、死者の書から受け取ったメッセージを読み上げると、デルタは死霊の呪縛から解き放たれます。地獄へ続く穴が、デルタのトランクに生成され、アッシュはそこに死者の書を放り込み、本自体を滅却させるのでした。

死霊と格闘する回数も増え、たくましくなっていくアッシュでしたが、保安官のマージーによって、逮捕されてしまいます。マージーは、悪魔・バールに取り憑かれていました。無実のアッシュを解放するために、パブロ、ケリー、ルビーが留置所に訪れます。

悪魔・バールは、人間の皮を略奪して纏い、その人物を乗っ取る能力を持っていました。留置所の中の誰がバールに憑依されているのか、皆疑心暗鬼の状況でした。バールが現れると、ルビーは「裏切り者」として制裁を受け、不死身の状態を解かれてしまいます。バールによって、危機的状況に立たされた4人でしたが、バールを倒す希望が、パブロの中に隠れていることが判明します。

アッシュ達は、異変を有したパブロを、アッシュ宅まで連れ帰ります。そして、ルビーは、パブロの身に何が起きているのか、説明を始めます。パブロと死者の書は一体化の道を辿っており、両者が完璧に統合された場合、パブロの自我は消滅する、とルビーは語りました。しかし、凶悪なバールを倒すには、パブロと死者の書を、完全に一体化させるしかありません。
 

パブロと死者の書が融合すると、バールを撃退する呪文がパブロの体に現れました。一方、アッシュの元には、死霊に憑依され、復活を遂げた姉シェリルが姿を現します。シェリルは、30年前に、アッシュが死霊と初めて出会った山小屋で亡くなっていました。

運命とは非情なもので、姉と戦うことになったアッシュ。しかし、死霊となった彼女をチェーンソーで倒したことにより、街の住民達から手のひら返しの様に支持を受けます。アッシュが狂っているという誤解が解けたのも束の間、アッシュはバールに捕獲されてしまうのでした。

バールに捕まったアッシュが目を覚ますと、そこは病院の精神科でした。アッシュは強制的に治療を受けさせられ、次第に自分が何者なのか、パブロ達は自分にとってどのような存在だったのか、全てが曖昧になり、真実が分からなくなります。

戸惑いを隠せないアッシュに対して、バールは、痛み(電気ショック)を与える洗脳方法を用いて、アッシュが死者の書を始末するように仕向けます。耐えきれなくなったアッシュは、死者の書の破棄を約束してしまうのでした。

バールに捕まっているアッシュを取り戻すために、パブロ、ケリー、ルビーは病院へ訪れました。バールの策略で、保安官とその妻リンダの娘レイシーが、死霊に憑依されてしまう。レイシーは凶悪な死霊と化し、父親である保安官を殺害するものの、その後ケリーによって葬られます。夫と娘を同時に失ったリンダでしたが、ケリーから事情を聞いたことで、彼女の協力者となります。

バールによって洗脳されたアッシュは、パブロを誘拐して拘束し、バールから、ケリーとリンダの殺害を命じられます。しかし、アッシュは実は洗脳などされておらず、パブロの身を守ります。自由になったパブロは、バールを地獄送りにする呪文を唱え、見事バールをやっつけます。喜びも束の間、バールを倒した後、パブロの体は上半身と下半身が分裂してしまいます。

アッシュは狂った様に車を何回もグルグルと回転させ、相棒パブロの死を悲しみます。アッシュは、死者の書の封印を解いた過去さえ改変すれば、パブロの死も無かったことに出来ると気が付き、ルビーに過去へ連れて行く様に命じます。ルビーが呪文を唱え、3人(＋パブロ)は車に乗ったまま1980年代へタイムトリップ。しかし、3人は山小屋へ向かう途中で、まだ封印が解けていないはずの死霊に襲われます。

ルビーとケリーはアッシュと離れ離れになってしまい、アッシュだけが山小屋に到着しました。地下室にはヘンリエッタという女性が鎖で繋がれており、アッシュは彼女が死霊だと思い込み、何度も彼女を殴ります。しかし、彼女は夫のノウビー教授こそが死霊だと証言します。

ノウビー教授が、山小屋へ連れ込んだ学生に、罠を仕掛けている場面を見て、アッシュは彼女の言葉を信じます。ノウビー教授への疑いが強まった時、ヘンリエッタが死霊と化し本当の姿を現します。「ヘンリエッタが死霊である」というアッシュの勘は当たっていたのです。ヘンリエッタの暴走が始まり、アッシュと学生は地下室に閉じ込められたまま、彼女と戦うことになりました。

ノウビー教授が山小屋から脱出しようとした際、バッタリと1982年のルビーと出会ってしまい、殺害されます。アッシュは死霊化したヘンリエッタの首を切断し、彼女をやっつけます。過去のルビーは、未来のルビーを敵視し、彼女自身を殺害してしまいます。

その後、アッシュとケリーは、車に乗って森を脱出しようとしますが、パブロに憑依していたバールのせいで、計画は全て狂います。バールは実は滅せられておらず、死んだパブロに取り憑いていたのです。

アッシュは、バールと一対一で戦うこととなり、アッシュが勝てばパブロ達が生き返る幸福な世界、負ければ死霊達で満ちた暗黒の世界が訪れる契約を交わしました。バールはアッシュの大切な人々に姿を変えて現れ、アッシュは苦戦を強いられます。しかし、バールが油断した隙に、アッシュはバール自身の爪を用いて彼を倒します。

契約はルビーによって施行され、ルビー自身も契約通り地獄の業火へ呑み込まれました。アッシュは死霊退治を遂げた本物の英雄として、街の皆から称賛と祝福を受けます。アッシュは平和な世界と幸せな生活を手に入れました。しかし、燃え朽ちた山小屋の近くを通りかかった何者かが、死者の書を見つけてしまうのでした。

葬ったはずの死者の書が、違う誰かによって発見され、呪文が読み上げられてしまいます。死霊達は再びアッシュの街エルクグローヴへ現れます。アッシュは、元恋人・キャンディスと偶然に出会い、娘のブランディとも初めて対面します。その後、高校で死霊に憑依された生徒達が出没し、キャンディスは、「娘ブランディが死霊に襲われている、助けて」と、アッシュ達を頼ります。

アッシュ、パブロ、キャンディスは、ブランディを救出するために、高校へ向かいました。ブランディの友人レイチェルは、死霊に憑依され、キャンディスを襲い、彼女を断頭して殺害します。新たに始まった死霊退治。アッシュ達には、新たな仲間ダルトンが加わり、アッシュ、パブロ、ケリー、ダルトンの4人で、死霊退治を始めるのでした。

母親と友人が死霊のせいで亡くなってしまったブランディは、アッシュによって学校へ送られ、スクールカウンセラーに扮したルビーと出会います。ルビーの狙いは、ブランディに父親アッシュを殺害させることでした。ブランディがアッシュと親しくならないように、ルビーは、アッシュに関する悪い嘘をブランディに話します。

一方、アッシュはルビーと死霊達の狙いが、自分の娘ブランディだと気が付きます。何故ブランディが狙われているのかというと、英雄(アッシュ)が娘ブランディによって殺害されれば、ルビーの望んだ世界が手に入るためでした。アッシュは何があっても娘ブランディを守り抜くと決意します。

キャンディスの葬儀に来ていたアッシュは、死霊と化したキャンディスと戦い、勝利するものの、そのことによって余計にブランディから怪しまれることとなってしまいました。一方、パブロの元には予言を告げる女性が現れ、焼け朽ちた山小屋の跡地へ向かうように促されます。そこには、カンダリアンの剣が眠っており、アッシュ達は車で山小屋の跡地へ向かいます。

しかし、ダルトンが死霊に憑依され、剣を手にしたケリーに襲い掛かります。ケリーを助けるために、パブロはダルトンを車で轢いてしまいました。ルビーはアッシュの父親ブルックを蘇生させ、アッシュと戦わせました。アッシュが死霊化した祖父を殺害した光景を見て、ブランディはアッシュへの疑心を強めてしまうのでした。

死霊に憑依されパブロに轢き殺されたダルトン、彼の先祖はシュメール人で、シュメール人は死者の書の一部のページを所有しており、山小屋の地下室に、死者の書の隠されたページを眠らせていました。ルビーは同じく死霊達から裏切り者と呼ばれるカヤから忠告を受け、アッシュが山小屋の跡地にいることを知らされます。

一方、死霊に襲われ、トレーラーに逃げ込んだケリーは、アッシュは悪者ではないことをブランディに伝えます。しかし、そこに死霊と化したパブロが現れ、2人を襲いました。アッシュは、ルビーとは行き違いで、彼女の家に訪れ、そこでルビーが新たに産み落とした赤ん坊と遭遇します。

死霊と化したパブロでしたが、ケリーにカンダリアンの剣で突かれた後、叔父のブルホと予言者の女性と精神世界で再会し、祈祷師として偉大な復活を果たします。ケリーはパブロと愛を誓うために、彼にキスをしました。

英雄として大きな力を持つアッシュでしたが、自身が側に付いていなければ死霊は倒せない、とパブロは語ります。パブロは、すぐさまにアッシュの身を案じ、彼の元へ駆け付けます。アッシュは邪悪な赤ん坊が自身の面影を有していることに注目し、彼が自分の小さな分身であることに気が付きます。

赤ん坊を捕らえたアッシュでしたが、そこにブランディが現れます。アッシュは、スクールカウンセラーに扮したルビーの存在を、ブランディに知らせますが、赤ん坊が首のない死体と化し、アッシュへの疑いが強くなります。しかし、ブランディは最終的にアッシュを信じ、彼を車に乗せ、逮捕されないようにその場を離れました。

ケリーは両親を殺された復讐心から、ルビーと戦います。カンダリアンの剣を手にしていたケリーでしたが、不利な状況に追い込まれ、自身がカンダリアンの剣に貫かれ、命を落としてしまいました。アッシュは、娘ブランディと少しずつですが、確かな絆を育んでいました。そんな彼の元に、味方となるシュメール騎士団が現れ、共に死霊を退治することとなります。

祈祷師としての能力を有したパブロは、アッシュの写真に手を触れ、彼が今どのような状況にあるのかを知りました。ルビーによって殺されたケリーの体はカヤに乗っ取られ、ルビーはアッシュを始末するため、第2フェイズへ進もうとしていました。

呪文によって作られた死者の国へ続く裂け目。パブロはそこにケリーの姿を見つけ、ケリーがカンダリアンの剣によって死亡したことを知ります。ブランディにアッシュを殺害させるために、ルビーは自分の子供を偽アッシュとして高校に出没させ、生徒達を次々と襲わせます。

ルビーはその間ブランディに接近し、「アッシュは悪魔で、死霊を用いた殺戮も全ては彼の意志」という嘘の情報を彼女に伝えて、何とか信じさせようとします。偽アッシュはブランディに近づき、ありもしない殺人の話を彼女に話し、偽りの恐怖を彼女に植え付けます。恐ろしさに圧倒されたブランディは、父親アッシュが真の悪魔であると思い込んでしまいます。

ルビーはカンダリアンの剣をブランディーに渡し、偽アッシュの殺害を命令しますが、ブランディにはそれは出来ませんでした。偽アッシュは、その場に現れた本物のアッシュに銃で撃たれ、命尽きます。とうとう追い詰められたルビーは、カンダリアンの剣でアッシュを殺害しようとしますが、アッシュを庇ったブランディに殺害を阻止されました。しかし、剣はブランディを突き刺し、彼女は命を失います。

ブランディとケリーの死を受け、アッシュとパブロは彼女達を助けるために、作戦を立てます。死者の国へと通じる裂け目には、死者の魂が集まり、ブランディとケリーの魂もそこにいました。アッシュ達は、裂け目から2人の魂を連れだし、生き返らせることを望んでいました。

裂け目の世界は日常風景と変わらない見た目をしているものの、そこの世界に身を置く魂達は、邪悪な存在の者達に襲われ、辺りは混沌と化しています。アッシュ達は、裂け目の世界で何とか2人と再開し、ダルトンの助けも借りて、裂け目から全員で脱出しようとしますが、ケリーだけが出ることが出来ませんでした。ケリーが裂け目から出るためには、カヤから体を取り戻す必要がありました。

ルビーはシュメール騎士団の1人の血と皮膚を用いて、死者の書のページを改変し、邪悪な者達から永遠に逃げることを考えていました。しかし、ルビーとカヤは邪悪な者達に見つかってしまい、処刑されてしまいます。

カヤが憑依していたケリーの体は、アッシュが取り返し、パブロ達のいる裂け目へ向かいました。しかし、死者の書の落丁部分が復元されたことにより、邪悪な力が解放され、巨大な魔物・破壊王ガンダールが姿を現します。

アッシュは破壊王カンダールの存在に恐れを抱きますが、ブランディに鼓舞されます。アッシュとブランディが死霊達を倒している間に、パブロが裂け目に入り、ケリーを生き返らせることが出来ました。

破壊魔カンダールの前では、兵器も役に立たず、人間界は恐怖で満たされていました。ブランディ達を安全な場所に避難させたアッシュは、選ばれた英雄として、1人でカンダールと戦うことを決意します。

アッシュは、剣を戦車で飛ばし、破壊魔カンダールを成敗することに成功するものの、戦車の上に巨大なカンダールがのしかかりました。アッシュは潰されることなく、生き残り、愛車デルタも戦車として蘇り、そのままシュメール騎士団と邪悪な者を倒す旅路に出るのでした。

2015年に放送されたシーズン1は、視聴者が43万7000人と、先行きが好調でした。しかし、2018年のシーズン3では、視聴者数が大きく減り、17万5000人という半分以下の視聴者数となってしまいました。視聴者の著しい減少は、ドラマの打ち切りと強く結びついたと言われています。この厳しい結果から、制作者側はシーズン3で打ち切りという判断を取る他ありませんでした。

主人公・アッシュ役を演じたブルース・キャンベルは、打ち切りという結果に苦言を漏らすこともなく、本作品に出演したことについて、感謝の気持ちを述べ、非常に前向きなコメントを残しています。

ブルースは、「このドラマで、アッシュ・ウィリアムズ役として出演したことは、とても大切な経験となっています。ロバート・G・タパートとサム・ライミという、『死霊のはらわた』シリーズの制作陣と再び組めたことで、ファンが喜ぶホラーコメディ作品を世に送り出すことができ、非常に光栄でした。」と語り、『死霊のはらわたリターンズ』に出演したことを、誇りに思っていることが明かされています。

シーズン3で打ち切りとなった『死霊のはらわたリターンズ』ですが、打ち切りにされたことで映画『死霊のはらわた』シリーズの評判が落ちる訳ではありませんし、ドラマ自体に厳しい評価が下される訳でもありません。低視聴率で無理矢理引っ張ることはせず、打ち切りという戦法を取った制作陣の行動は、スッキリとしていて、視聴者から好感を持たれたことでしょう。

『死霊のはらわたリターンズ』をシーズン3まで観賞すると、良い意味でありえない展開やギャグシーンなど、数えきれない程のネタに遭遇することでしょう。「どこどこのシーンで笑わされた」という感想が多く見られ、視聴者の笑いのツボを刺激していることが分かります。ストーリー展開や登場人物の言動にツッコミを入れる感想も多く、視聴者が楽しく観賞していることが、感想からよく伝わってきます。

『死霊のはらわたリターンズ』の感想の中で、ずば抜けて多かったものは、「面白い」という感想でした。シーズン1から3を見終わった視聴者達は、「全シリーズ面白い」という感想を述べ、作品に好意的な感想を多く寄せています。打ち切り理由の低視聴率が疑われる程、感想では高評価を得ていました。

『死霊のはらわたリターンズ』の視聴者は、ホラーファンが圧倒的に多く、視聴者の感想の中には、グロテスクさを称賛する声や、「もっとやってほしい」と、ゴア描写を強く望む感想も数多く見られました。元々がホラー映画なので、ホラーファンの心を掴むのは至極当然かもしれません。感想で述べられているトラウマ並の恐怖描写は、ホラー好きからするとご褒美で、もっと見たいと思えるきっかけとなるでしょう。

ここでは、『死霊のはらわたリターンズ』の全話ネタバレと感想、打ち切り理由について述べました。打ち切りされることが多い海外ドラマですが、本作は低視聴率の打ち切りに遭っても、色褪せない魅力を出し、シーズン3でスッキリと物語を纏めていました。『死霊のはらわたリターンズ』は、キャストからも視聴者からも愛されている、愛すべきホラーコメディ作品だと言えるのかもしれません。