2018年11月25日公開
2018年11月25日更新
マンハッタンラブストーリーのキャラクターは個性的?ドラマの名言も紹介【クドカン】
マンハッタンラブストーリーとは2003年に放送されたテレビドラマです。クドカンこと宮藤官九郎が手掛けたドラマでありクドカンの代表作は他にも「池袋ウエストゲートパーク」や「木更津キャッツアイ」などが挙がります。様々な作品を手掛けているクドカンの初のラブ・ストーリーとなっており注目されています。今回はそんなマンハッタンラブストーリーに重畳するキャラクターの紹介や作中の名言などをまとめます。
目次
マンハッタンラブストーリーのキャラクターやドラマ名言に迫る!
テレビ局の近くで営業している喫茶店「マンハッタン」が舞台となっており、マンハッタンの店長とそれを取り巻く店員たち、それに常連客達の思いなどを繊細に描写したドラマがマンハッタンラブストーリーとなっています。思いが連鎖していくのが特徴のマンハッタンラブストーリー、その設定が視聴者の人気を呼び「第39回ザテレビジョンドラマアカデミー賞最優秀作品賞」を受賞します。今回はそんなドラマの名言などを紹介します。
マンハッタンラブストーリーはクドカン初のラブストーリー!
マンハッタンラブストーリーの脚本を務めた宮藤官九郎。愛称はクドカンで知られている彼ですがここからクドカンについてまとめていきます。クドカンは幼い頃から文才があり、それを遺憾なく発揮し朝日新聞が主催している作文コンクールにも入賞した経験を持っています。その後は大学まで進みましたが友達ができなく通っていてもつまらないという理由で中退します。そして大学中退後は松尾スズキの劇団「大人計画」に所属します。
「大人計画」では座付き作家として活動しており、同時にバラエティ番組に関連する構成作家という仕事にも就いており文才で活躍していきます。劇団でも演出などを全て担当していたことで経験を積んでいきます。作家として活動もしていく中、1995年には阿部サダヲと村杉村杉蝉之介と共にハードコアバンド「グループ魂」を結成し2005年の第56回紅白歌合戦にも出場した経験もあり、様々な分野で才能を見せつけていきます。
そして、クドカンの出世作とも言われている「池袋ウエストゲートパーク」の脚本を担当し、高視聴率をマーク。一躍時の人になり脚本家として支持されるようになります。その後も「木更津キャッツアイ」や「タイガー&ドラゴン」など次々と話題作の脚本を担当することから人気脚本家として名を連ねるようになりファンも多くできるように。そして、その結果を得たことにより「第41回ゴールデン・アロー賞特別賞」を受賞します。
2年後となる2005年にしりあがり寿の漫画である「真夜中の弥次さん喜多さん」で映画監督も務めるなど幅広く活動の場を広げていきます。その後も脚本家としての道を突き進み、2006年には昔からファンであった女優の斉藤由貴を起用して始めての昼ドラ監督となった「吾輩は主婦である」を手掛けヒットします。同じ年のうちにアニメ映画「鉄コン筋クリート」で声優にも挑戦するなど多岐に渡ってクドカンの名を聞くようになります。
2013年にNHKで放送されている大人気の連続テレビ小説「あまちゃん」の脚本を担当し、注目を浴びるようになります。あまちゃんの脚本を務めたことにより「第78回ザテレビジョンドラマアカデミー賞作品賞・脚本賞や2013年新語・流行語大賞」など、複数の賞を一遍に受賞するなど着実と功績をあげていきます。その後もドラマ「ゆとりですがなにか」の脚本を担当、第脚本が認められ67回芸術選奨文部科学大臣賞を受賞します。
クドカンは変わった人?
様々な実績と実力を兼ね備えているクドカン。しかし、本人の私生活ではかなり変わっている人物だと噂されており色々な分野でその実態が語られています。クドカンがミステリー作品の執筆をしている時に家族に犯人をすぐに当てられてしまったために、公園の噴水で頭を冷やしている所をクドカンの妻が現場を見て固まってしまったことなどがあったそうです。それだけ脚本の活動に力をいれているためか突発的な行動が目立つそうです。
他にも様々なエピソードを持っているクドカンですが、その独特な感性を持っているために面白い作品を作れるのではと言われています。そして、クドカンのこだわりなどもありテレビドラマ作品の主演などは岡田准一、長瀬智也、尾美としのり、小泉今日子といった固定の俳優を多く使うことにしていると言われており、その俳優の実力を認めている節もあると考えられています。あくまで脚本家としての道を貫いているクドカン。
マンハッタンラブストーリーのドラマキャラクター紹介
そんな変わった凄腕脚本家が生み出したマンハッタンラブストーリー。ここからはこのドラマに登場するキャラクターを紹介していきます。松岡昌宏が演じる喫茶「マンハッタン」の店長。マンハッタンの店員たちには店長と呼ばれていますが、本当は「マスター」と呼ばれたいと心の中で常に思っているとか…。マンハッタンの店主として、コーヒーの味には絶対的な自信を持っており、「都会の隠れ家」のような場所を目指しています。
店長は、コーヒーの味が判らないTV局関係は「ただうるさいだけで隠れ家に程遠い存在」な客として毛嫌いしていました。松岡昌宏らしく、店長もかなりの無口で無表情を維持しており、お客様に対してプライベートの詮索や干渉をしないことを決めており松岡昌宏らしい役と言われがちですが、心の中ではツッコミや関係の心配などをしているため好奇心が強い一面も。お人好しな面もあり、心配のためか変人的な行動を取る事も。
その心配し過ぎな性格からか照れ隠しでコーヒーに例え、最後の決め台詞「私の人生と経験と魂をこめて言わせてもらう」は名言に挙げられるほどのキャラクターです。店長は普段、店の裏方を務めているため常連客でも店長の姿を見た人は少なく、店員でも後述する忍も観ることは少ないとか…。店長の呼び方はは様々で「ヒゲさん」や「万次郎」など色々な呼び方をされており、おちゃめな一面も持っているキャラクターなのです。
マンハッタンに通う常連客
小泉今日子演じる赤羽伸子はマンハッタンに通い続ける常連客の代表的な存在で、ドラママンハッタンラブストーリーに登場する脚本家の千倉先生のファンです。タクシー業界で働いておりそこでは伸子はアイドル的な存在で「タクドル」と呼ばれ神聖視されるほど。マンハッタンに通い続けてはいますが、コーヒーは滅多に飲まず、さらにマンハッタンにのメニューにあるアイスコーヒーとアイスクリームでコーヒーフロートを作ります。
それが正式に採用され、マンハッタンのメニュー入りを果たすほど。伸子もかなり奇抜な特徴を持っており、自身の機嫌が悪い時は、他の客に絡んでいき目つきや柄も非常に悪くなるのです。大ファンである千倉にも絡んでいったりと店長からは「デビル赤羽」と恐れられるほど。恋愛経験は浅く、時に考えられないほど大胆な行動に出たりしますが、根は臆病で不器用なのもポイントです。赤羽には何か秘密が隠されているそうですが…。
べっしーと呼ばれている別所秀樹。気取った言動や行動がとても多く、男性や女性から鬱陶しがられていることもしばしば。その性格からか多彩な女性関係を持っていますが本人は頑なに「友達」と称しています。秀樹は突拍子もない特徴を持っており、それが自身の伝えたいことをダンスで表現するという特徴があり、それも鬱陶しがられる要素の1つですが、本人は全く気付かずそのダンスでミュージカルのオーディションに合格します。
森下愛子が演じる千倉真紀。「恋愛職人」や「ロマンスの神様」と世間で呼ばれている有名脚本家。昔は女優を目指していたが挫折し、文才を活かして脚本家として成功しました。マンハッタンでは窓際の席でいつも執筆しており、店長のことを「ヒゲの人」と呼ぶことも。TV局のロビーに視聴率が張り出されるまで自身の作品の人気度合いを知らずに活動していましたが、視聴率が15%以下では「誰も興味がない」と一蹴し怒ることも。
このマンハッタンラブストーリーに2時間サスペンスの帝王として本人役を演じています。千倉が描くドラマにも出演しており、本人が居ない場面では船越と呼び捨てにされ、かなり雑な扱いを受けています。ドラマ以外では第五話の最後に初登場し注目されます。店長を唯一「マスター」と呼び、出されたコーヒーを絶賛、感動した店長から心で「ミスターマンハッタン」の称号を贈られたよき理解者という役回りをしています。
マンハッタンの店員
喫茶マンハッタンのただ1人の店員であり、店長が考えていることが唯一分かる人物と言われています。そんな忍を店長は「エスパー忍」と呼んでいます。蒲生忍を店長が読めなかったのも面白エピソードと挙げられます。無口な店長に代わって考えていることを代弁したり、忍が行動を起こすことによりその場の雰囲気が変わるという不思議な能力を持っており、その行動いかんで時給が変動するのに忍は不満を持っています。
マンハッタンラブストーリーのドラマ名言
ここからは店長が残してきた数々の名言を紹介していきます。店長は普段姿も見せなければ名前も知る人も少ないのです。無口で無表情ですが困っている人には助言やアドバイスを送ります。しかし、どれも心の中でということですが、店長が悩めるお客に放った名言をまとめます。まず店長の代表的な決め台詞と言われているのが「私の経験と人生と魂を込めて言わせてもらう」のが代表的で視聴者も気に入ったフレーズと言われています。
第1話で自身が愛している男性のことを諦めようとしている女性に対し店長は「何事にもなぁ、適温っつーもんがあんだよ。冷めたら終わりなんだぞ、わかるか、今があんたの適温なんだ。よく聞け。私の経験と人生と魂を込めて言わせてもらう。鉄は熱いうちに飲め!もとい、打て。」とコーヒーを交えたアドバイスを悩める相手に贈ります。その言葉を聞いた女性は前向きになり、コーヒーと店長に対して感謝を述べ進んでいきます。
第2話
2話ではさらに複雑なお客へ送るアドバイスが心に響いたという感想が多く残っていました。2人の女性を好きになってしまった男性へ店長が「複数の女性を相手にすることで、大事なことを見失ってる。例えば、私はコロンビアも好きだがマンデリンも好きだ。しかし、二つを同時にブレンドして飲もうとはしない。2つのブレンドには良い所も悪い所もあるから。もう一方の魅力を最大限にしるにはもう一方を捨てる勇気も必要だ」
さらにマンハッタンラブストーリーの3話ではイケない恋に身を焦がしている女性に喝を入れる店長の名言が奥深くいいキャラクターをしていると言われています。店長はその女性に対し「あんたは蒸らし過ぎだ。蒸らし過ぎたコーヒーを割れたカップで飲んでいるようなものだ。私の経験と人生と魂を込めて言わせてもらいます。奥様は蒸らし過ぎです。」とコーヒーに例えはっきりと言ってしまうところも店長のよさと言われています。
マンハッタンラブストーリー・4話の名言
マンハッタンラブストーリーの見どころとも言われている店長の名言。コーヒーや登場キャラクターに注目するのもマンハッタンラブストーリーの楽しめるポイントですが名言もまたいい味を引き立てます。マンハッタンラブストーリーの4話では若い女が気になり、長年付き合っていた女性と別れようとしている男性の目を覚ますために「本当にいい豆は、賞味期限ギリギリまで美味しいんだ!」と、喝を入れ、男性の目を覚ますのでした。
さらに、マンハッタンラブストーリーの5話では不倫相手の男性が好きになった女性に対し「わたしはブラックコーヒーが大好きだ。砂糖やミルクではごまかせない、豆本来の味が如実に表れるからだ!今の君はブラックコーヒーじゃない。コキャラメルモカフラペチーノだ。ブラックになれ、ブラックコーヒーのようにストレートに自分の気持ちを相手にぶつけろ!」という名言を残します。5話になってもぶれないキャラクターです。
他にもマンハッタンラブストーリーではたくさんの名言を残している味わい深いキャラクターの店長。マンハッタンラブストーリーではたくさんの悩めるお客様が店長に対し名言を残すのが印象深いドラマとなっています。クドカンが手掛けたマンハッタンラブストーリーともあり、ビターテイストなドラマと思われがちですがこのマンハッタンラブストーリーに関しては当てはまらずコメディーに近くいいキャラクターばかりが登場します。
マンハッタンラブストーリーのキャラクターやドラマ名言まとめ
ここまでマンハッタンラブストーリーに登場するキャラクターやこのマンハッタンラブストーリーで放たれた名言などについてまとめましたが、人気脚本家であるクドカンが手掛けたこともあり人気を博したマンハッタンラブストーリー。松岡昌宏が演じている店長は名前も明らかにされず、人前にも中々素顔も明かさないという本当にマンハッタンラブストーリーの主役なのかと疑われるほどのキャラクターでしたが個性がかなり強いです。
無口ですが、お客に対して真摯に向き合う姿がやはりマンハッタンラブストーリーの見どころであり魅力でもあります。気になる方はぜひこのマンハッタンラブストーリーを見てみてください。