あなたには帰る家があるのあらすじと最終回・結末ネタバレ！原作との違いは？

2018年の春に放映されていたドラマ「あなたには帰る家がある」のあらすじや最終回をネタバレ紹介していきます。また、主要キャストの紹介やドラマ「あなたには帰る家がある」を視聴していた方の感想なども併せて紹介していきます。近年話題に取り上げられることが多くなってきた”不倫”がテーマのドラマ「あなたには帰る家がある」は一風変わった人間模様が描かれていますので、ご覧になってない方でも十分楽しるでしょう。

佐藤真弓を演じたのは、女優の中谷美紀さんです。真弓は結婚13年目の専業主婦。娘の麗奈が中学に入学し子育てもひと段落したことで、元同僚の勧めもあり以前勤めていた会社旅行代理店「ラクタビドットコム」に再就職します。早瀬中学校の修学旅行の担当になり、そこで茄子田太郎と知り合います。ですが、夫の秀明が太郎の妻綾子と13年目の結婚記念日の日から不倫を始め、波乱の幕開けとなったのです。

佐藤秀明を演じたのは、俳優の玉木宏さんです。真弓の夫であり、綾子の不倫相手でもあります。住宅販売会社「渚ホームズ」勤務しています。家事や子育てには無頓着でしたが、不倫がバレて以降は積極的に家庭に参加しますが、空回り。不倫はほんの出来心から始めますが、最後はとても後悔し女性の怖さを思い知らされます。また、太朗にバレた時の秀明のひ弱な態度やヘタレな性格が露呈し真弓に呆れられてしまいます。

茄子田綾子を演じたのは、女優の木村多江さんです。太朗の妻である綾子は、太朗の実家で同居しています。料理上手で家庭的な良妻賢母。男性の視線を集める魅惑的な雰囲気を漂わせ、秀明もその雰囲気に落ちてしまいました。秀明との不倫を本気にしてしまい、拒絶する秀明に付きまといます。真弓の家に押しかけ宣戦布告をするなど肝の据わった一面もあり、また、過去には姉の夫と体の関係を持ってしまうトラブルメーカー。

茄子田太郎を演じたのは、俳優のユースケ・サンタマリアさんです。太郎は、早瀬中学校の国語の教師をしています。真面目で曲がったことが大嫌いな頑固親父です。老朽化した二世帯住宅を立て直すために、モデルハウスへ行き、そこで秀明が茄子田家の担当になったのが事の始まりでした。綾子の不倫を勘づくも、直接確認せずじわじわと攻めてくるタイプ。でも、実は言葉足らないだけで情に厚い人でした。

佐藤麗奈を演じたのは、女優の桜田ひよりさんです。麗奈は私立友聖学院中等部に合格し、陸上部へ入部した1年生です。佐藤家と茄子田家のキャンプで知り合った茄子田家の一人息子慎吾を好きになります。綾子が家に乗り込んできたことがキッカケとなり、父親の不倫を知ってしまいます。また、このことが友人によって陸上部内でバレてしまい居心地を悪くした麗奈。一人で色々なことを抱え込んでしまいます。

茄子田慎吾を演じたのは、俳優の萩原利久さんです。　慎吾は高校２年生。威圧的な父親と家族に対して誰にも逆らわない母親、母を疎ましく接する祖父母に自分の家族は異様だと感じています。その為自分のことはあまり話さない子供になりました。昔ながらの亭主関白な父親を良く思っていません。そんな慎吾でしたが、最終回では父親の本心を知り、家族に居場所見つけます。

住宅販売会社に勤める佐藤秀明とその妻は近々結婚13年目の記念日を迎えます。娘の麗奈は私立女子中学に合格し学校に通い始めていました。子供の子育てもひと段落し、働きに出ようかと考えていた矢先に、元同僚の愛川と偶然再会することに。愛川は独身でバリバリ働く所謂”バリキャリ”。それに比べ…と自分を比べる真弓。ですが、ひょんなことから職場復帰をすることになったのです。

愛川の部署に配属され、10年振りの職場はほぼデジタル化されておりあの頃とは変わっていることばかりで戸惑う真弓でした。同僚で上司にあたる小島は自分より年下でしたが、何とかついていくことで精一杯。一方、夫の秀明は住宅販売の営業をしており、家を売ることに奮闘中です。そこに、茄子田夫妻がモデルハウスの見学へやってきました。太郎は傲慢で態度が悪く、難ありな客でした。

ですが、その茄子田夫妻が新築ハウスを検討しているということで、自宅まで訪問に行くことになったのです。そこでは、義父母や夫に大人しく従い家事をしている綾子の姿がありました。不憫な境遇だなと同情する秀明。太郎に誘われお酒を飲むことになった秀明は、飲みすぎた秀明を介抱してくれる綾子に心を奪われてしまったのです。

真弓は、秀明が家事を手伝わないことに対して溜まりに溜まっていた不満が爆発し喧嘩になりました。ですが、愚痴を友人に漏らす真弓の気持ちはだんだん落ちついていき、もうそろそろ結婚記念日だとわくわくし始めました。秀明と一緒お祝いをしようと約束していた当日の13年目の記念日、真弓は思いでのメンチカツを手作りします。ですが、時間になっても一向に秀明は帰宅しません。

なんと、秀明はたまたま道で見かけた雨に濡れる綾子を車で送ると言い車に乗せました。すると、お互いそれとなくそんな雰囲気になりそのままホテルへ…。13年目の結婚記念日に不倫をしてしまった秀明。それを知らず家で待ち続ける真弓でした。

結局その日の夜のことは真弓にはうまく誤魔化した秀明でしたが、後ろめたさからいつもはしない家事を手伝うことに…。行きつけのカレーショップへ行き、オーナーの圭介と話していると、圭介に浮気をしたことがバレてしまいます。辞めておけと忠告をされますが、頭の中は綾子のことでいっぱいの秀明。一方、真弓はその浮気に少し勘づいていました。モヤモヤしていましたが、担当をもつことになり仕事に集中し始めます。

担当先は、中学校でした。その学年主任の先生と修学旅行についての打ち合わせとしてカフェで待ち合わせをすることになったのです。そこにいたのは太郎。もちろんこの時はお互いのパートナーの不倫を知るはずもなく、太郎の横暴な注文にイライラしながら仕事をする真弓でした。帰宅すると、秀明から仕事用のバックを買いに行こうと提案が。その誘いが嬉しかった真弓だったのですが、その約束の日、再びドタキャンされるのです。

真弓と待ち合わせをしていた秀明だったのですが、その直前綾子から呼び出しがかかります。真弓の元へ行く秀明でしたが、クレジットカードを渡し「これで好きなものを買って」と去ってしまったのです。その行動にイラつく真弓。綾子の用事は、物件のことでした。太郎からの間取りの不満と変更の要望でした。渋々それに従う秀明でしたが、帰宅後、真弓は怒っていました。

娘の麗奈に、秀明との買い物を楽しみにしていたということを聞き、秀明は反省します。ある日、真弓が家計簿を付けていると、秀明名義のクレジットカードの明細が出てきました。詳細には”ホテル”という名前が…。もちろん真弓には身に覚えがありません。秀明の浮気がバレた瞬間でした。

真弓は早速浮気相手を探り、秀明の同僚森永を疑いますが違うことを確信します。浮気相手の特定ができないまま、真弓の夫が秀明だと知った太郎は佐藤夫妻を茄子田家に別々に招きました。茄子田家には綾子もいました。夫婦が鉢合わせしたことで、秀明は慌てますが綾子は落ち着いています。4人で茄子田家の居間にいる不思議な空間の中、何とか話を繋げます。そして話の流れで2家族でバーベキューへ行くことになってしまったのです。

バーベキューの当日の日、2家族はバーベキュー場へ集まりそれぞれが持ってきた物を持ち寄っていました。綾子は手の込んだ料理や下ごしらえをしてきていて、一方真弓は手抜きの物ばかり。綾子は勝ち誇った顔をしますが真弓は気が付きません。太郎は、秀明の不倫に気が付いていてそれを止めようとしていました。そして不倫の話を遠回しに持ち出します。ですが秀明の不倫相手は自分の妻です…。

太郎の息子慎吾と麗奈は仲良く釣りをしていましたが、慎吾に「うちとは関わらない方がいい」と言われてしまいます。バーベキューは終わりに近づき、綾子と真弓はよそよそしくも一緒に後片付けに入りました。すると、綾子は秀明の不倫相手が自分だと言うかのように『雨に唄えば』を秀明がいつも口ずさむように歌いだしたのです。それに真弓は気がつき、綾子が不倫相手だと確信しました。

綾子は、バーベキューの時に太郎が持ち出した不倫の話で「13年間一緒にいた家族だから、一度や二度の浮気ぐらいなんてことはない。最後は私の所に帰ってくる」と言っていたことに少しジェラシーを感じていたのです。綾子の宣戦布告でした。帰宅し、麗奈を下した後に車の中で綾子との関係について問い詰めました。すると、秀明はあっさりと「別れる」と不倫の相手が綾子だと認めたのでした。

綾子との不倫がバレてからというもの、秀明はいつもやらない家事を手伝い始めました。真弓は怒り心頭でしたが、麗奈にバレないようにいつものよに仲の良い夫婦を演じるように秀明に言いました。秀明の不倫相手が綾子だと知らない太郎は、修学旅行の打ち合わせの時に、「浮気される方にも原因があるぞ」と真弓に説教を始めます。太郎は何も気づきません。

愚痴をこぼしに圭介のカレーショップで愛川と話ていると、愛川も不倫をしていると暴露、更には圭介が秀明の不倫を知っていたということにショックを受けた真弓は、ストレス性急性胃腸炎に罹ってしまい病院へ運ばれてしまったのです。この状況に慌てる秀明は、真弓と麗奈がいなくなるのは嫌だ、担当を変わってもらうしもう会わない、そう真弓に言います。それに対し「許す日が来るかどうか分からない」そう言う真弓。

茄子田家の担当は、上司に頼み込み代えてもらった秀明。代わりに森永が茄子田家の担当になったことを知り、秀明に避けられていることを悟った綾子は、嫌がらせのように手作りメンチカツを作り真弓の職場に届けたのです。”いつも秀明さんにお世話になっております。”と添えて…。その綾子の非常識な行動に激怒した真弓は、茄子田家に怒鳴り込みにいきます。太郎はまだ帰ってきていません。

秀明と別れる気はない事、これ以上やり続けたら太郎に話すと綾子に言いよる真弓でしたが、綾子も負けじと言い返します。「許すとか許さないとかあなたはそんなに立派な人なの？あなたといる秀明さんが可哀そう。浮気される方にも原因があるわよ」そう悪気もなさそうに淡々と話す綾子に激高した真弓は、「浮気される方に原因があるわけないだろー！」と怒鳴り茄子田家を出ました。すると、帰宅した太郎と鉢合わせ…。

何も言わずに太郎の元を去った真弓に、とうとう不倫の事実に気が付いた太郎でした。綾子とのやりとりを秀明に話しますが、綾子にはおっとりと清楚なイメージしかない秀明は、「綾子さんが…？」と困惑します。一方太郎は、綾子に不審な点があったため、綾子が大切にしていたお皿を割ったり、お弁当を食べなかったりと陰湿な嫌がらせをしまうす。その行為に気付いた綾子は、秀明を呼び出したのです。

綾子は、太郎に不倫を気付かれたかもしれないこと、家を建て直したらあの家からますます逃げ出せなくなるかもしれない事を秀明に訴えます。そして次の日、太郎は真弓と秀明を昼食に誘い「他人の妻を盗んだ男の罪の重さがわかるか？お宅には可愛いお嬢さんがいるよな？」そうつぶやくのでした。麗奈の為に、佐藤家は家族旅行をしていました。麗奈がそのことをSNSに上げていたのを発見した綾子…。

何と、太郎と慎吾をそれとなく旅行に誘いだし佐藤家と同じ旅館へ泊ることに…！そして、何も知らない佐藤家と鉢合わせします。その晩、真弓が温泉に入っていると綾子が入ってきました。綾子は真弓に秀明とのことをペラペラと喋りだすのです。それに耐えられなくなった真弓。次の日の朝、太郎はランニングをする真弓を見つけ、「大事な家庭を壊したのはあんたの夫だ」と問い詰め、太郎は一人帰ってしまいます。

ある日、麗奈の学校終わりに麗奈を待ち伏せしていた綾子。「お茶しない？」そう麗奈を連れ出したのです。お茶から帰ってきた麗奈は、綾子の思惑を知る由もなく、スイーツの写真を真弓と秀明に見せました。当然真弓は再び怒りに燃えます。茄子田家へ抗議しに行くと、家には慎吾しか居らず、慎吾に教えてもらった浜辺へいくとそこには思い悩み黄昏る太郎がいました。

太郎の隣に座る真弓。実は、真弓の両親は父親の不倫が原因で離婚していました。麗奈に自分と同じ気持ちをしてほしくない、壊れたものは元に戻らないけど麗奈のためにセロテープを貼ってでも家を守りたいことを太郎に伝えました。その頃秀明はモデルハウスに綾子を呼び出していました。秀明は、遊びだったこと、愛していない事を綾子に伝えました。本気だった綾子はショックを受けましたが、それでも秀明を諦めきれない綾子。

翌朝、綾子は太郎に置手紙を残し出ていきました。行先は佐藤家。学校へ行く前の麗奈に詰め寄る綾子。「私と麗奈ちゃんのパパは愛し合っているの。これからは私をママと言って」麗奈は驚き泣き出してしまいました。それに気づいた真弓は激高します。秀明は困惑していますが、「出て行ってくれ」と言います。そこに太郎が登場します。秀明を殴る太郎と、太郎から逃げる秀明。

2人の争いに佐藤家のリビングはぐちゃぐちゃになってしまいます。思い出の詰まった写真たても割れてしまい、その光景に悲しくもあり怒りもある真弓でしたが、とにかく2人を止めなければいけないと玄関の外へ出ていった2人を追いかけます。ですが、外階段を踏み外した秀明は階段の下まで落ちてしまい救急車で運ばれる音に…。幸い命に別状はなく、入院となってしまいました。

今回の騒動から姑にまで知られてしまった綾子は茄子田家を追い出されてしまいました。綾子と話し合った太郎は、今回の事は許すからこれからはもっと家族に尽くせと言います。ですが、「あなたのことは最初から一度も愛したことはありません。別れてください」そう太郎に言うと綾子は家を出て行ってしまいました。茫然とする太郎…。一方真弓は、悩みに悩み秀明と別れることを決意します。

秀明は、真弓から離婚を言い渡されました。そして、麗奈からも完全に無視をされた状態となってしまたのです。麗奈は両親の離婚に対してそっけない態度のままです。真弓は離婚後の生活に向け心機一転奔走します。一方、茄子田家では太郎が綾子からも離婚を拒否し続けていました。太郎は、「結婚してからお前にかかった費用を返せ」と綾子が離婚できない状況に追いやっていました。

綾子は慎吾に離婚のことを話しますが、慎吾は茄子田家に残ると選択したのです。誰からも味方になってもらえない綾子でしたが、ある作戦に乗り出します。それは、いつものようにご飯を家族で食べている時のこと、床下から隠し通帳を持ち、勝手口から逃げたのです。それに後から気付いた茄子田家。気付いた時には既に綾子はいなくなっていました。綾子はウィークリーマンションを借り、ひとまずの間そこで生活を始めました。

綾子は、秀明を尾行し秀明が一人で引っ越したアパートに押しかけました。予想外の出来事に怯える秀明でしたが、「帰ってくれ」と言い放ちます。ですが、「あなたに嫌われても、私は愛している。だから、終わりを決めるのは私。また、来るね」そう言い去る綾子に対し恐怖感でいっぱいになりました。秀明は、途方にくれます。本当は真弓とは別れたくなかったし、麗奈とも家族のままでいたかったのです。

一方、真弓は太郎と話をしていました。綾子に対して亭主関白な意見な言葉を吐きだす太郎に、真弓は秀明の良い部分ばかりを太郎に話しました。そこで真弓は、これまでの13年間の結婚生活を振り返り、秀明に対して不倫以前はとても良いパートナーでいられたと回想します。そして真弓は、その想いを伝えるべく秀明を呼び出し、これまでの感謝を伝えました。そしてその後離婚届けを提出し、心機一転頑張ろうと意気込むのでした。

一方、麗奈は陸上部の信頼できる友達に家庭の事情を話ました。誰にも言わないでと言ったのに、翌日から麗奈の家庭の事情は知れ渡っていて「大丈夫？元気出して」など、心配の言葉をみんなから掛けられることになり、複雑な感情と共に、なぜ言わないでと言ったことを喋ってしまうのかと友達同士の絆問題で心が揺れていました。そして、学校を辞めたいと真弓に話します。

真弓は、麗奈からの言葉に悩みました。お馴染みのカレーショップで、圭介と愛川にこのことを話すと、後日お店にやってきた秀明に、圭介が麗奈の様子を話しました。心配になった秀明は麗奈の学校まで行きます。麗奈を見つけた秀明は麗奈に話しかけます。ですが、秀明に気付いても無視を決め込む麗奈。その日の夜、真弓から麗奈のことは自分で何とかするから余計なことをするなと釘を刺されます。

電話を切ると、インターホンが鳴りました。来訪客は、またしても綾子でした。追い返そうとしましたが、その日は雨が降っており、綾子はびしょびしょに濡れていたのです。追い返すわけにもいかず、お人好しな秀明は綾子を家の中へと上げてしまいました。秀明がみていない隙を狙い、綾子は引き出しの中にあった部屋の合鍵をバックに入れました。完全に秀明のストーカーと化していました。

一方太郎は、秀明のストーカーとなっている綾子をストーキングしていました。仕事を探す綾子を見た太郎は、「あいつに仕事なんかできっこない」そう言います。「男に寄生するしか能がない女だよ」と綾子のことをバカにする姑。慎吾は、母親のことを悪く言う2人を良く思っていません。一方、太郎の中学校へ修学旅行の件で訪れた真弓に、太郎は綾子の悪口ばかり言います。

そんな太郎の発言に、綾子のことはよく思っていませんがイラついた真弓は、「専業主婦をバカにするな！奥さんは所有物でも家政婦でもない！」と怒鳴りました。それに少し動揺した太郎。その言葉が心に引っ掛かり、その日の帰り綾子を待ち伏せした太郎は、綾子に「俺はお前を傷つけて嫌な思いをさせたか？」と問いかけます。ですが、綾子のもう関係ないといった態度に血が上った太郎は再び罵倒します。

一方、麗奈は真弓と秀明を目の前にやっぱり3人で一緒にいたいと本心を打ち明けました。その日は、以前のように3人でご飯を食べ3人で過ごしました。麗奈の気持ちを知った真弓と秀明は、2人で協力して麗奈を支えて行こうと決めたのです。ですが、そんなほのぼの雰囲気も一転、翌日、秀明の住むアパートへ郵便物を届けようと訪れる真弓を目撃した綾子は、秀明のアパートへ先回りし合鍵で秀明の部屋に侵入したのです。

綾子の行動を知らない真弓は、インターホンを鳴らします。すると、秀明の洋服を着た綾子が出てきたので真弓はびっくり仰天。そこにタイミングよく秀明が帰宅してきました、思いがけない展開に動揺する秀明。何も知らない真弓と秀明と、何かを企む綾子の3人…。

綾子はその状況を楽しそうに笑って微笑みます。そして、「いつもお世話になっております」と挨拶をしたのです。そして、綾子と一緒に住んでいると勘違いをした真弓は荷物を秀明に強引に渡し怒って帰ってしまいました。そんな真弓を微笑みながら見送る綾子。数日後、カレーショップ「こまち」の10周年イベントパーティがありました。そしてその日は真弓の誕生日でもあります。夜は麗奈とレストランの予定です。

10周年記念にはたくさんの人がお祝いに駆けつけていました。いつものように愛川や真弓も訪れていました。秀明も隠れて訪れました。ですが、真弓に姿がバレ一緒の席へ…。すると、そこに綾子が手料理を持って現れたのです。事情をする圭介や愛川は目が点になりました。真弓はひしひしと怒りを募らせます。そして、追い打ちをかけるように太郎も現れたのです。4人は話し合うことに…。

綾子は自分で作ってきたタッパーに入った料理を並べ始めました。そして、郵便物と一緒に持って行った秀明の実家から送られてきた桃を勝手に使った物を「秀明さんの親戚から届いた桃で作ったムースよ」と言います。その態度に怒りを隠せない真弓は「桃は冷やしてかぶりつくのが一番美味しいの」と言い残しその場を去りました。当惑する秀明でしたが、真弓を追いかけますが綾子が追ってきます。

綾子の栃木にある実家の母親が危篤だという連絡が舞い込んできたのです。すぐに行った方がいいという秀明に、「秀明さんと行きたい。太郎と行くなら死に際に会えなくてもいいわ」と言います。子供のような言い訳をする綾子に呆れた真弓は、秀明に一緒に行けと言います。2人は栃木へ行ってしまいました。一方、「あんたもあの女と一緒に出ればよかったのに」と祖母から言われた慎吾…。

栃木についた綾子と秀明でしたが、母の死に目には会えませんでした。「最後まで親不孝者だったわね」と姉にキツく言われた綾子は弱気になります。一方、真弓は、麗奈がこれなくなってしまったかわりに海辺で佇む太郎をディナーに誘います。真弓の誕生日だと知った太郎は、真弓を祝いしてくれました。真弓の理想な人の”一途で、一緒にいて楽しくて、浮気をしない”といった条件に太郎が当てはまっていることに気付きます。

翌日、太郎の元に綾子の母が亡くなったことと葬儀の日時が知らされます。離婚届と2人の写真を眺める太郎は何かを決心した様子です。葬儀の日、無断欠席をした麗奈と慎吾は一緒に綾子の実家のある栃木へ向かって居ました。実は、太郎の母親から太郎の本当の子供じゃないということを聞いていた慎吾。本当の父親は綾子の姉の夫なのではないだろうかと勘づいて慎吾はそれを確かめるべく栃木へとやってきたのでした。

麗奈と慎吾が一緒に栃木へ行ったことを聞いた真弓と綾子は一緒に栃木へやってきます。実家に着いた綾子を見つけた姉は、慌てて人気のない場所へ…。姉からの綾子へのひどい態度に驚く真弓でした。子供たちを探しにやってきた太郎と秀明と合流した4人は慎吾と麗奈を探すことになりました。ベンチに座っている2人を見つけた太郎は、慎吾にびんたをします。

「どこにも居場所がなく帰る家がない！本当のこと教えてくれよ」と泣きながら太郎と綾子に詰め寄る慎吾。すると、綾子はあっさり「あなたは姉の夫との子よ」と教えます。私生児、ましてや姉夫の不貞を働いたと知られるのは大ごと…。お見合いをすることになった綾子は、「女性にモテなさそうで、家庭を大切にしてくれそうな太郎さんを選んだのよ」と言います。

「赤ちゃんには父親が必要だったの」そう淡々と話す綾子。その日の通夜、綾子は親戚一同から冷ややかな視線を向けられますが、綾子に続いて太郎と慎吾もやってきました。3人がお焼香を済ませると、「うちの大事な一人息子です。茄子田慎吾です」と親戚に紹介したのです。慎吾はそんな太郎の行動がすごく嬉しかったのでした。そして、秀明らが待つ宿へ戻ってくると、綾子に離婚届を渡し「自由になれ」と言ったのです。

勘違いしている太郎は、秀明に「綾子を幸せにしてやってくれ」と言い去りました。ですが、そこへ「俺は倒産といる」そう告げた慎吾。太郎を追ってきた真弓に、「慎吾が誰の子供かなんてどうでもいい。綾子の子なら俺の子だ」と言うのでした。

いよいよ気になる最終回に突入です！佐藤夫妻と茄子田夫妻はどんな結末を辿るのでしょうか。最終回に向けて動き出した2組の夫婦とその子供たちの運命を描いた最終回のあらすじを引き続きどうぞ！

真弓は、自分と麗奈と慎吾と太郎の4人で幸せになると突然宣言しました。ですが、これは綾子が太郎の元へ戻ってほしいという真弓の作戦でした。真弓と本当は離婚をしたくなかった秀明は真弓に「愛してる」と土下座をします。秀明からも突き放され、行き場のない綾子が帰れる場所は太郎の元だけだと思えば戻ってくるだろうと考えたのです。一方秀明は真弓からは突き放されます。

ですが、綾子は意地を張っており、本当は太郎の元へ戻りたいと思い始めていましたが、流されるまま秀明と同居を始めるのです。秀明は森永が綾子とのことを上司に告げ口され、左遷をされます。太郎の綾子への想いを知った真弓は、秀明の職場へお弁当を届ける綾子を待ち伏せし、このままでいいのかを問います。「目をつぶって暮らす夫婦生活なら誰と一緒にいても同じ」とまた維持を張り真弓から逃げます。

綾子を追いかけた真弓と、それを負った秀明、そして秀明に会いに来た太郎の4人はエレベーターが停止し閉じ込めてしまったのです。微妙な空気が流れる中、真弓が綾子と太郎に本心を喋らせるように促します。すると、太郎は綾子に気持ちを伝えました。まだ維持を張ろうとする綾子に、「自分の帰る家ぐらい自分で決めたら？」と言います。エレベーターから出た綾子と太郎は抱き合い茄子田家の争いは一件落着しました。

一方、秀明と真弓は少し距離を置いて生活することが心地良く思いようになり、2人は以前よりも険悪な雰囲気になることなくデートをしています。そして、2人は別々の道を歩き始め、結末を迎えました。

原作では登場人物の年齢が違います！原作秀明は26歳、真弓は28歳、麗奈は1歳なのです。そして、原作太郎は33歳、綾子は30歳、そして小学4年、2年生の息子が2人いるのです。原作では子供を巻き込むことはありませんでしたが、ドラマでは年齢設定を上げたことで、現代風の不倫、また、子供同士の恋模様やラインを交換するなどの演出に繋げました。

ドラマ「あなたには帰る家がある」にはドラマオリジナルキャラクターがいました。それは、秀明と真弓行きつけで大学の後輩が経営するカレーショップの駿河太郎さん演じる三浦圭介と、真弓の会社の年下の上司役のトリンドル玲奈さん演じる小島希望です。

「あなたには帰る家がある」のドラマ化にあたり、ドラマ制作スタッフが役100人の奥様方に”夫婦あるあるネタ”などをリサーチし、ドラマに取り込んだという工夫もありました。年齢設定をあげたことで、視聴者に共感を抱いてもらえるよう、夫婦の間にある「あるある」というコメディ要素を取り入れたのでしょう。

「あなたには帰る家がある」は毎回展開が読めまなく、毎週視聴者の期待を大きく上回り満足させる結末になったのでしょう。10話以上もまだまだ続きがあるのでは？と続編を期待させるドラマでもありました。最終回で意外な結末を迎えた「あなたには帰る家がある」は大好評のまま幕を閉じました。

最終回を迎えた「あなたには帰る家がある」の感想で一番多かったのが、こちらのような感想でした。慎吾が太郎の実の息子ではないという衝撃的な事実を突きつけられましたが、太郎の慎吾を実の子供以上に想う気持ちに、パワハラをかましていた茄子田でしたがそんなことがチャラになるくらい好印象を受けました。

こちらも同様、一番多かった感想の一部です。最終回の結末部分で太郎が慎吾に放つ言葉です。不倫ドラマなのを忘れるくらいこの太郎の言葉ですべて丸く収まったようです。様々な人間模様を描いた「あなたには帰る家がある」でしたが、不倫の被害者はパートナーだけでなくその子供たちにまで及ぶという想いが視聴者に届きました。

ここまで、ドラマ「あなたには帰る家がある」のキャストやあらすじ、また、最終回の結末までをネタバレをしてきましたがいかがでしたでしょうか。結末に納得はいきましたか？最終回を見終えた人には様々な感想がありました。最終回では太郎が良い人に見えたのではないでしょうか。「あなたには帰る家がある」はDVDが発売され、また原作もありますので、もっと作品に触れたい方はぜひそちらもチェックしてみてください。