花子とアンのあらすじをネタバレ！最終回までの全話内容を簡単に紹介【朝ドラ】

あらすじのネタバレの前に、まずは「花子とアン」の最終回までのあらすじを、簡単にご紹介いたします。2014年上半期に放送された、NHK連続テレビ小説「花子とアン」のあらすじは、1908年にカナダの作家L・M・モンゴメリの児童小説「赤毛のアン」の日本語翻訳をした、「村岡花子（安中はな）」の激動の半生を約半年に渡って描いた作品です。物語は明治～大正～昭和の激動の時代を背景に展開されます。

山梨・甲府の貧しい小作農の家で生まれ育ったヒロイン・安東はなは、幼いころから想像力豊かに生きる少女です。10歳の時に、行商をしている父の応援により、東京のミッション系女学校に入学します。女学校で10年間、英語とその文学を学んだはなは、文学の道を希望するものの、家族のために、地元の山梨・甲府に戻り、教師として生きていきます。

教師時代に子どもたちのために書いた物語が出版されたことを機に、東京の出版社で編集・翻訳の仕事に就きます。印刷屋の青年・村岡英治と出会い、結婚し、村岡花子として名を改めます。村岡花子は震災・戦争の激動期を乗り越えながらも、翻訳家であり児童文学者として、子どもたちに物語を届け、その「想像の翼」を広げることに尽力するのです。「花子とアン」の細かいあらすじ・ネタバレは、キャストの後にご紹介いたします。

「花子とアン」は、明治～昭和の激動期に、翻訳家・児童文学者として活躍した村岡花子の半生をもとに創作されたテレビドラマです。村岡花子は、カナダの作家L・M・モンゴメリの「赤毛のアン」の日本語版翻訳者として有名です。村岡花子の孫である村岡恵理の著作を原案にして、脚本家・中園ミホの脚本によりドラマ「花子とアン」は制作されました。

物語の中には、「赤毛のアン」と主人公アン・シャーリーと、村岡花子を重ねた様々な演出が劇中のあちこちに登場し、日本でありながら「赤毛のアン」の世界観を感じさせる作品となっています。また、あらすじでは村岡花子の親友として登場する歌人・柳原白蓮も第2のヒロインとして、最終回までそのドラマチックな半生が描かれたことも、各あらすじネタバレサイトや感想サイトで話題となりました。

NHK連続テレビ小説で重要とされるあらすじの「語り」を担当するのは、美輪明宏です。明治～大正～昭和をつなぐ世界観と前回までのあらすじを、当時を知る、美輪明宏の垣根を超えた表現力によって最終回まで優しく語られます。そしてその主題歌「にじいろ」を歌うのはシンガーソングライターの絢香です。この「にじいろ」は、放送終了後、2016年にUQ mobileのCMソングとして再びテレビに流れました。

また、「花子とアン」ドラマ放送終了後には、「花子とアン」のスピンオフドラマが視聴者の求めにより制作されました。スピンオフドラマ「朝市の嫁さん」は、花子の幼馴染みでずっと花子に片思いしていた木場朝市(キャスト：窪田正孝)を応援する声にこたえて、2014年10月に放送されました。あらすじは朝市の結婚に関してのストーリーとなっています。

「花子とアン」の主人公であり、あらすじでは、後に「赤毛のアン」を翻訳する村岡花子の役を女優・吉高由里子が担当しています。吉高由里子は「東京タラレバ娘」「ガリレオ」などのドラマの他、映画「蛇にピアス」「カイジ 人生逆転ゲーム」「横道世之介」に出演しています。映画「横道世之介」でのお嬢様の演技が制作側の目に留まり、「花子とアン」のオファーがあったとのことです。

花子の夫である村岡英治役を、俳優鈴木亮平が担当しています。今年2018年NHK大河ドラマ「西郷どん」の主演に抜擢され、映画「俺物語!!」や「HK 変態仮面」でも主演を務めている人気俳優です。

花子の女学校時代からの親友・蓮子の役は女優仲間由紀恵が担当しています。仲間由紀恵は「TRICK」シリーズ、「ごくせん」シリーズなど、劇場版にもなる大ヒットドラマシリーズで主演を務めていました。大河ドラマ「功名が辻」や、紅白歌合戦の司会も担当経験を持つ、実力派女優です。

女学生時代からの花子の友人、醍醐亜矢子を高梨臨が演じています。高梨臨は映画「GOTH」にヒロイン役で出演した他、2009年放送の特撮ドラマの「侍戦隊シンケンジャー」のピンク役で一躍有名となり、子どもたちの注目を集めました。今年2018年放送中のNHK大河ドラマ「西郷どん」にも出演しています。

花子の幼馴染みであり同級生の木場朝市を、窪田正孝が演じています。窪田正孝はその演技が注目される人気俳優で、映画「東京喰種」「カノジョは嘘を愛しすぎてる」やテレビドラマ「デスノート」「アンナチュラル」など多数の作品に出演しています。

花子がアルバイトをした会社の編集長・梶原聡一郎を演じるのは藤本隆宏です。元オリンピック選手の経歴を持ちながら劇団四季に入団し、現在は舞台を中心にドラマ「坂の上の雲」「ガラスの家」など出演しています。

蓮子の駆け落ち相手である社会主義運動に傾倒する学生・宮本龍一を演じるのは、中島歩です。2015年公開の映画「グッド・ストライプス」で初主演し、「我が家の問題」の最終回や、「すべてがFになる」にも登場しています。

蓮子の二度目の夫として登場する石炭王・嘉納伝助を吉田鋼太郎が演じています。当時実在した実業家・伊藤伝右衛門をモデルにした役です。吉田鋼太郎は蜷川作品の舞台俳優として有名でしたが、ドラマ「半沢直樹」で注目され、「東京センチメンタル」でドラマ初主演、2018年の「おっさんずラブ」で大人気となりました。

「花子とアン」のあらすじネタバレの第1週です。主人公・安東はなは、明治時代の山梨県甲府の小作農の家に生まれます。貧しい小作農の家では満足に学校に通えませんでしたが、はなが7歳の時、行商を営んでいる父の吉平からもらった絵本と出会います。本の世界に興味を持ったはなは、父の理解と協力によって、小学校で読み書きを覚えます。

はなの才能に気づいた父は、はなの才能を伸ばすべく、東京のミッション系女学校に通わせようと尽力します。父は力を尽くしてくれましたが、他の家族は納得せず、3年越しの努力によって、東京の女学校への編入が叶うのです。

「花子とアン」のあらすじネタバレの第2週では東京のミッション系女学校に編入したはなですが、親元を離れ、慣れない東京・慣れない環境・そして全く縁がなかった英語についていけず、ホームシックになってしまいます。苦手な英語の課題では、はなの軽い気持ちでした不正により、外国人教師スコット先生を傷つけてしまいます。ブラックバーン校長の助言から、その後はなは英語の勉強に真面目に取り組み、5年後には学校の成績もクラスで上位の実力になります。

あらすじでは、はなの英語力は先生たちに認められ、英語教師に推薦される話や、出版社への就職斡旋話も出てきます。卒業式では、優秀さを買われて、ブラックバーン校長の通訳も務めるほどでした。そんな女学校生活で、はなは2人の友人に恵まれます。入学当時から仲の良い同期の醍醐亜矢子と、8歳年上の葉山蓮子です。葉山蓮子は最初ははなと険悪でしたが、「腹心の友」と呼び合うほどに仲良くなりました。

この二人は最終回まで、はなの大切な友人としてはなの人生に関わってきます。後半のあらすじネタバレですが、醍醐亜矢子ははなの兄の安東吉太郎と結婚し、はなと親戚になります。また、葉山蓮子は後の歌人として活躍します。物語中盤のあらすじネタバレでは、葉山蓮子の駆け落ちを巡っての騒ぎが発生します。最終回あらすじでも蓮子との友情は続いていきます。

「花子とアン」のあらすじネタバレの第7週では、はなの「腹心の友」葉山蓮子は、実家の事情のため、福岡県の実業家である嘉納伝助と結婚することになります。結婚に反対するはなと、蓮子は言い争って物別れとなり、蓮子は女学校を辞めることになります。しかし、嘉納伝助のもとに蓮子が嫁いだ頃には、すでに伝助と愛人の間に子どもも生まれていました。女中たちにも冷遇される蓮子は、嘉納家で孤独に生活することになります。

一方、はなは女学校を無事卒業します。教師たちにもその将来を期待されていた成績優秀なはなですが、希望していた東京の出版社への就職は、故郷で帰りを待つ家族のために断念せざるを得ませんでした。はなは地元山梨県甲府の小学校の代用教員として、子どもたちに勉強を教えることになります。試行錯誤しながらの小学校教師生活でしたが、ある日、ある生徒のために書いた童話「みみずの女王」が、児童文学賞に輝きます。

「花子とアン」のあらすじネタバレの第9週では児童文学賞を受賞してから4年、はなは小学校教師を続けていました。ある日、蓮子からの手紙でやる気を出したはなは、再び筆をその手にとります。あらすじでは蓮子は歌人として活躍し、歌集を出版していたのです。触発されたはなが作った第2作が「たんぽぽの目」でした。

過去にアルバイトをしていた出版社の編集長である梶原聡一郎は、その作品に高い評価をし、はなの第2作目「たんぽぽの目」が出版されることになります。そして、梶原編集長の出版社に誘われ、はなは東京の出版社に転職することになります。本を作る夢を諦めないはなの夢が一歩前進したのですが、この先のあらすじネタバレでははなは想像以上の激務に苦労をすることになります。

「花子とアン」のあらすじネタバレの第12週では時代は明治から大正になります。はなは、東京の出版社「聡文堂」で、編集者の激務に追われていました。アルバイト時代出会った印刷屋の青年・村岡英治と再会し、心を寄せていきます。村岡英治の応援によって、編集の仕事だけでなく翻訳も始めたはなは、ある作品の翻訳に取り組みます。「王子と乞食」という童話を翻訳し、新しく創刊される児童文学雑誌にて掲載されます。

そんな中、腹心の友・葉山蓮子に再会します。蓮子と話すうちに、自分の夢を応援してくれてきた村岡英治に片思いしていることに気づきます。しかし、英治に思いを告げたところ、英治は実は結婚していたことを知るのでした。妻のいる相手を好きになってしまい、道ならぬ恋に苦しむあらすじとなっています。仕事に影響が出るほどになってしまい、実家に戻り、家族と話し合った末に、英治への気持ちにふたをするのでした。

一方、既婚者だった英治は、妻と死別していました。はなの幼なじみであり、はなに片思いをしている青年・木場朝市と話し合い、はなへの気持ちを知っていた妻の遺言に後押しされ、はなと再婚することになります。お互いの家族から結婚を反対されますが、なんとか説き伏せ、はなの故郷である山梨県甲府にて結婚式をあげるのです。この挙式の場で、はなは「花子」と名乗ることを神に誓うというあらすじになっています。

2人が結婚してから1年半後、英治と花子の間には男の子が生まれました。他方、花子の学生時代からの「腹心の友」である葉山蓮子は、夫との仲に苦しんでいました。あらすじでは失意の中の上京した折に、社会主義運動に傾倒する帝大生・宮本龍一と出会い、恋に落ちてしまいます。

宮本龍一はブルジョア階級を嫌い、蓮子に心無い言葉を浴びせながらも、蓮子に惹かれていき、夫との関係に疲れていた蓮子も、宮本龍一に恋に落ちるのは簡単でした。2人は静かに愛を深めていきます。そして、花子が長男を出産した後、2人は駆け落ちしてしまう展開のあらすじになっています。

「花子とアン」のあらすじネタバレの第17週では蓮子と龍一が駆け落ちし、蓮子が出した絶縁状と、それに対応する夫・伝助の反論文が新聞を賑わせます。心配した花子は、蓮子たちの逃亡を手助けします。結果的に、蓮子が龍一の子を妊娠していることが明らかになり、夫・伝助が身を引くことで騒動は収まりましたが、蓮子の実家は簡単には許さず、蓮子の兄により、蓮子は龍一と引き離され、実家で監禁されるあらすじです。

監禁先の実家で、蓮子は龍一の息子・純平を出産します。一方、花子の翻訳した「王子と乞食」が単行本として出版されることになります。夫の英治も仕事がうまくまわり、長男も育ち、全てがうまくいきかけたところ、関東大震災が起こります。震災では多くのものを失います。英治の弟・村岡郁弥や会社の社屋など、失ったものに涙しながら、花子と英治は歯を食いしばって、会社の再建に取り組むのです。

あらすじでは「王子と乞食」の出版を目指し、学生時代の友人や、蓮子の元夫・伝助の協力を得ながら、花子と英治は出版社兼印刷会社を設立します。待望の「王子と乞食」も無事出版され、花子の翻訳本が世に出回るようになります。一方、実家に監禁されていた蓮子は関東大震災を機に開放され、龍一との生活をスタートします。龍一は社会運動はやめて弁護士として働き、長男に続き、長女の富士子も生まれます。

蓮子と花子は、女学生時代を思い出すかのように、家族ぐるみで仲良く友情を深めます。
そんな幸せな生活は簡単に終わりを告げます。花子の息子の歩が、赤痢で亡くなってしまうのです。たった5歳でこの世を去った息子を思い、一度は死をも考えるようになってしまった花子ですが、英治や蓮子の言葉に救われ、日本中の子供たちのために、物語を世に送り続けることを誓うのです。

「花子とアン」のあらすじネタバレの第21週では時代は大正から昭和になり、花子と英治は新しい雑誌「家庭」を世に送り出します。花子は、子どもたちに物語を届けるため、NHKのラジオ番組「コドモの時間」のナレーターの仕事を始めます。番組は簡単で伝わりやすく、子どもたちに受け入れられていきます。しかし、あらすじでは戦争が始まり、日に日に戦局が厳しくなり、ラジオの原稿の内容も国策の指示が入ったものになります。

その頃、花子は妹の娘である美里を養女にしていました。美里やそのほかの子供たちに夢を届けるため、花子は原稿の内容に力を尽くします。一方、蓮子の夫・龍一が、反戦行為をした容疑で逮捕され、蓮子たちの立場も苦しくなります。蓮子の身の安全を思う花子は、国家と戦う気概を見せる蓮子をたしなめますが、反対する花子とは言い争いとなり、袂を分かつことになってしまいます。

また、同時期に、女学校のかつての恩師・スコット先生が、故郷の国に帰国することになり、友情の記念として一冊の本をもらいます。あらすじネタバレですが、その本こそが、後の「赤毛のアン」となる「Anne of Green Gables」なのです。やがて太平洋戦争が始まり、ラジオで子どもたちに夢を届けることが困難となった花子は、番組を降板することになりました。

あらすじでは、翻訳家として海外の文化・言語に親しんでいる花子たちは、戦争が進むにつれ、非難されるようになります。外国文化を感じさせるものを禁じられ、罰せられる世情の中、花子は、命を懸けて「Anne of Green Gables」の翻訳を続けるのです。

「花子とアン」のあらすじネタバレの第25週では苦しい太平洋戦争が終わり、かつて勤めていた出版社の梶原編集長の紹介で、翻訳作品の依頼をもらいます。花子は「Anne of Green Gables」の翻訳を提出したところ、作者の知名度が低いという理由で出版社側には受け入れられませんでした。「Anne of Green Gables」は他社でも簡単には採用されず、最終回まで時を待つことになります。

そして、NHKから再び花子にラジオ出演の依頼が来ます。ラジオで苦しい思いをしてきたことを思い出し、花子は悩みますが、花子のラジオを待つこどもたちや家族、友人のために、ふたたび「ラジオのおばさん」として活動を始め、最終回へと近づいていきます。

「花子とアン」のあらすじネタバレの26週では、6年後、花子は、自宅を図書館にしながら、翻訳を続けていました。ある日、女性向けの翻訳作品の原稿を依頼され、花子はずっと温めていた「Anne of Green Gables」を提案します。簡単には認められなかった作品ですが、ようやく日の目を見る日がやってきました。「Anne of Green Gables」は児童向けに「赤毛のアン」というタイトルにして出版され、ベストセラーとなるのです。

最終回では、「赤毛のアン」出版記念の式典の日に、「Anne of Green Gables」の続編である「Anne of Avonlea」の翻訳も出版されることが決まります。「Anne of Avonlea」は「赤毛のアン」の続編「アンの青春」として、後に人気作となります。花子が戦争中も命をかけて翻訳した「赤毛のアン」は、昭和の激動期を乗り越えて出版され、平成の現代でも子どもたちに愛される名作として「想像の翼」を広げていくのです。

「花子とアン」は、実際に存在した人物「安中はな」の半生をモデルに作られています。ドラマでは「安東家」として登場しましたが、史実では「安中家」(あんなか)のようです。村岡と結婚し、「村岡花子」というペンネームで活動することは、ドラマと史実は同じのようです。父・母・兄・妹・夫・息子など、登場人物はそれぞれ実際にいた人物を原案にして作られているようです。

不器用だけど前向きに頑張っている花子が好きという感想です。「花子とアン」のあらすじでは簡単な道ではなかったけれど、最終回に向けて確実に自分の夢を追い続けた花子の生き方は、皆の共感を集めたようです。

「花子とアン」のあらすじでは花子に片思いを続けた朝市を応援するファンは多く、その声援により、朝市が主人公のスピンオフドラマが放送されました。

先日亡くなった宮本浪子役の角替和枝を追悼するコメントです。「花子とアン」のあらすじでは、蓮子の駆け落ち相手・龍一の母親役でした。最終回から4年が過ぎても、今でも思い出されるほどの名脇役だったようです。

花子とアンのあらすじネタバレを最終回まで簡単にご紹介いたしましたが、いかがでしょうか。明治・大正・昭和の激動期を乗り越えた一人の女性の姿は、多くの人の共感を集めました。「花子とアン」のあらすじを知り、「赤毛のアン」はこうして生まれたのかと、改めて「赤毛のアン」を手に取りたくなるドラマと評される作品とも言われています。

もう一度「花子とアン」のあらすじを読み返すと、「赤毛のアン」がまた違う目線で楽しめるというファンもいたようです。ぜひチェックしてみましょう。