わろてんかのリリコ(広瀬アリス)のモデルはミスワカナ?女優から芸人に転身?

NHK連続テレビ小説「わろてんか」の女芸人・リリコは、実在した女芸人・ミスワカナをモデルに描かれた人物であり、作中では広瀬アリスさんが演じました。朝ドラ「わろてんか」にて、人気娘義太夫から女優へ、物語後半から芸人へ転身したリリコの役柄について、わろてんかのあらすじと共に、モデルとなった人気夫婦漫才「ミスワカナ・玉松一郎」のミスワカナについても知ってみませんか。

わろてんかのリリコ(広瀬アリス)のモデルはミスワカナ?女優から芸人に転身?のイメージ

目次

  1. わろてんかのリリコのモデルが気になる!
  2. わろてんかとは?
  3. わろてんかのリリコはどんな役?
  4. わろてんかのリリコを演じる広瀬アリスを紹介!
  5. わろてんかのリリコのモデルについてまとめ

わろてんかのリリコのモデルが気になる!

NHK連続テレビ小説「わろてんか」にて、主人公・てんが切り盛りする北村笑店の人気女芸人・リリコは、ミスワカナという実在の女芸人をモデルにした人物で、ドラマでは、広瀬アリスさんがリリコを演じました。自由奔放でありながら才能あふれる芸人だったミスワカナをモデルにしたリリコの役柄をドラマ「わろてんか」のあらすじを辿りながら、紐解いてみましょう。

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わろてんかとは?

NHK朝ドラ「わろてんか」は、吉本興業の創業者・吉本せいをモデルに、主人公・藤岡てんが明治後期から第二次世界大戦の終戦直後までの大阪を舞台に寄席経営に奮闘する姿を描いた作品で、2017年10月2日~2018年3月31日まで放送されました。

「わろてんか」のヒロインには、葵わかなさんが選ばれ、広瀬アリスさん演じるリリコとは、藤吉を巡る恋のライバル同士でした。後に北村笑店社長に就任したてんから、女性客に向けた人気漫才師を世に送り出したいという強い要望に応え、女優から北村笑店専属の芸人として活動していきました。

わろてんかの登場人物たちはモデルがいた

葵わかなさんが演じる主人公・藤岡てんや広瀬アリスサん演じるリリコを始め、わろてんかに登場した人物たちは、実在した吉本興業所属の芸人・役員、実業家などの人物像や経歴をモデルに脚本が制作されました。また、「わろてんか」後半にて結成された慰問団「わろてんか隊」は、吉本興業と当時の大阪朝日新聞社との協力により結成された「わらわし隊」をモデルとされています。

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わろてんかのリリコはどんな役?

「わろてんか」の序盤にて、主人公・てんの夫となる北村藤吉(松坂桃李)や芸人舶来屋キース(大野拓郎)と共に登場した広瀬アリスさん演じるリリコは、どのような人物なのか、「わろてんか」のあらすじを辿りながら見てみましょう。またリリコのモデルとなった実在の女芸人・ミスワカナについても探ってみましょう。

てんと藤吉との出会い

京都の薬問屋の長女・てんは笑うことが大好きな女の子です。ある日、従兄の風太と共に薬祭の見物へ訪れそこで、旅芸人・藤吉に出会います。薬祭で初舞台を踏むも、幸先良いスタートはならなかった藤吉をてんは励まします。そして、藤吉はてんに旅先で手紙を送ることを約束し、旅芸人仲間の舶来屋キース(大野拓郎)やリリコ(広瀬アリス)と共に、次の巡業先へ向かいます。

旅芸人一座「福楽座」の娘義太夫

広瀬アリスさん扮するリリコこと本名・秦野凛々子は、幼少期に両親を亡くした後、父の知り合いの芸人仲間に引き取られて以来、旅芸人を続ける娘義太夫です。娘義太夫とは、女性による義太夫語りを指し、その多くは15,6歳と年端もいかない少女たちでした。若者たちから絶大な支持を得ていた娘義太夫は、現代のアイドルのような存在であり、「わろてんか」でも娘義太夫時代のリリコの人気は絶大でした。

運命の出会いと許されざる恋

薬祭での出会いから数年後、女学校に通うてんの元に縁談が舞い込んできました。結婚に気乗りしないてんは、藤吉の元を訪ねようと大阪へ向かい、そこで縁談相手・伊能栞に出会います。その後、実家の薬問屋の倒産危機やそれらを原因とする先方からの破談が言いつけられるも、薬問屋は伊能栞の融資で持ち直します。その直後、てんは藤吉と再会します。

しかし、彼の傍には色濃い着物を身にまとう派手な少女・リリコがいました。藤吉と親しくするてんを見たリリコは、藤吉が大阪船場の米問屋「北村屋」の跡取り息子で、てんに送られてきた手紙の内容「順風満帆な旅」は嘘であったことを暴露します。また、てんも兄・新一が病のため亡くなったため、跡取り娘となっており、2人の恋は許されざる仲となっていました。

リリコはてんの恋のライバル

広瀬アリスさん演じるリリコは、幼少時に旅芸人に引き取られた際、彼女に優しく接してくれた北村藤吉に恋心を寄せていました。しかし、偶然訪れた京都の町で藤吉とてんが運命の出会いを果たしてしまい、リリコは二人の仲を裂こうと策略を図り、てんの実家・藤岡家へ乗り込んだこともありました。

てんの大阪での暮らし

父・儀兵衛の勘当を受けたてんは、藤吉と共に大阪船場の米問屋「北村屋」へ向かい、藤吉の母・啄子(鈴木京香)と共に店を切り盛りします。後に北村屋が借金を抱えていたことが知れ渡り、藤吉が儲け話に乗り失敗したことで、米問屋は倒産、土地は借金の担保にされていたことから住処を失い、失意の中、てんと藤吉、啄子は売れない芸人が暮らす貧乏長屋へ住み始めます。

寄席「風鳥亭」開業と商売繁盛へ

芸人たちが集まるお店で「笑いが人を幸せにする」ことを知ったてんは、藤吉に寄席小屋の経営を提案します。当初は寄席の開業に反対だった啄子も、2人のひたむきな姿を見て考えを改め、米問屋で培ってきた経験と知識を生かして、2人の寄席経営を手伝います。そして、1年後には目を見張るような繁盛ぶりへ成長し、啄子は、てんと藤吉の結婚を認め、知人のいるアメリカへ旅立ってゆきます。

失恋から人気娘義太夫へ

恋心を寄せる藤吉がてんと結ばれることを知ったリリコは、ある日、上等な着物をまとった姿を藤吉とてんに目撃されます。失恋により自暴自棄になった末、贔屓客の後添えになろうとしていたリリコに、藤吉から娘義太夫としての才能を聞かされます。その後考えを改めたリリコは、関西で人気娘義太夫に成長します。また、てん・藤吉による「風鳥亭」開業と同じくして、リリコも東京へ進出、娘義太夫として人気を博します。

北村笑店の繁盛とリリコの娘義太夫引退

1914年にてんと藤吉の間に長男・隼也が誕生、「風鳥亭」では、人気落語家・月の井団吾との専属契約やてんの提案で職員や芸人の給与を月給制に変更などを経て、北村笑店は演芸業界の大会社に成長します。そして、東京で娘義太夫として人気を博したリリコは、娘義太夫を引退し、大阪へ戻った後、芸人仲間たちが住む芸人長屋で暮らし始めます。

リリコの女優デビュー

大正4年に娘義太夫を引退し、大阪に戻ってきたリリコは、北村笑店の外部役員を務める伊能商会の社長・伊能栞が設立した活動写真制作会社の専属女優に転身します。女優活動を始めたばかりの頃は、気まぐれで飽きっぽい性格が幸いし、一方的に契約を破棄をしようとするなど、自由奔放な一面が見られました。後に乙女組の指導などを経てプロとしての自覚が芽生え、主演級の人気女優として活躍します。

女芸人ミス・リリコの誕生

リリコが伊能の制作会社の専属女優として活躍していた頃、てんの夫・藤吉が脳卒中に襲われ亡くなります。その後の北村笑店は、取締役経理を担当していたてんが社長に就任します。女優として活躍するリリコは、女性客に向けた人気漫才師を世に送りたいてんの要望に応える形で、伊能商会から北村笑店へ移籍します。当初は、女一人で漫才をする予定だったリリコに運命の出会いが待っていました。

ミス・リリコ アンド シローの誕生

リリコの元に伊能からの紹介で、ある人物が相方として紹介されました。彼の名は、川上四郎(松尾諭)と言い、無声映画の伴奏楽士をしていたアコーディオン奏者です。シロ―は、ある日、道端ですれ違いざまにリリコに持っていた牛乳をかけてしまったことがありました。トーキー映画の台頭で失業危機に陥った中、伊能に紹介された芸人になったシロ―は、人前でしゃべることが苦手なことが発覚します。

お互い快く思っていなかったこともあり、結成間もない「ミス・リリコ アンド シロ―」の漫才は順調なスタートではありませんでした。そんな中、喋りが不得手なシロ―に目を付けたてんは、二人に「しゃべらない漫才」を考案し、「ミス・リリコ アンド シロ―」はたちまち北村笑店の看板芸人へ成長を遂げます。

リリコとシロ―の恋の行方

漫才師として結束を強めた二人の間に恋が芽生えていました。北村笑店の看板芸人として人気を博する一方で、シロ―の元に昔の音楽仲間から上海での楽団結成の誘いの声がかかりました。一度は音楽家をあきらめ芸人として活動していこうと決意するも、リリコと話し合い、てんたちの理解を得たシロ―は、漫才活動を休止・リリコと結婚して上海へ旅立ちます。

わろてんか隊との合流と帰国

昭和14年、アメリカとの戦争が激しさが増す時世に、てんが社長を務める北村笑店に、戦地に赴く兵士たちへの慰問活動を打診されます。慰問には反対の声も挙がるも、てんの決断により北村笑店の看板漫才師および重役により「わろてんか隊」が結成され、一向は慰問活動のため戦地へ赴きます。

その頃、戦争の激化に伴い、シロ―たちが結成した上海の楽団は解散を余儀なくされていました。そして、日本から慰問団体「わろてんか隊」が上海を訪ねてきたことを知ったリリコとシロ―は、わろてんか隊に所属する北村笑店の面々と再会を果たします。再開後、二人もわろてんか隊に加入し慰問活動を開始、日本へ帰国します。

女太閤・てん

リリコ・シロ―も加わった後も各地で慰問活動を行なったわろてんか隊は、国からそれらの功績が認められ、てんは勲章を授かり、「女太閤」と謳われるようになります。一方で、戦争は日を追うごとに激化していき、北村笑店へ在籍する多くの若手芸人達の元に「赤紙」が届けられました。赤紙は、てんの息子で、リリコも幼少時から可愛がっていた隼也の元にも届けられ、彼らと共に戦地へ赴きました。

そして、昭和15年、日本ではアメリカに対する敵対心から洋風の名前を禁止する「芸名統制令」が施行されます。北村笑店に残る芸人たちは、改名を余儀なくされ、リリコは、本名及び娘義太夫時に使用していた「凛々子」に変更させられます。

戦争の激化

戦争の激化に伴い、昭和20年、北村笑店はとうとう解散を決意します。てんや子どもたちは田舎へ疎開することを決め、リリコとシローを含む芸人や役員たちは大阪に残り続けました。その後、大阪大空襲に見舞われてしまい、終戦を迎えても彼らの消息は分かりませんでした。

運命の再会と北村笑店への復帰

昭和21年、大阪の町でアコーディオンの伴奏に合わせて「リンゴの唄」を口ずさむ男女の姿がありました。その場を通りかかったてんが二人に近寄ると、大阪大空襲以降、行方が分からなかったリリコとシロ―の姿がありました。お互いの無事と再会を喜び、リリコとシロ―は北村笑店へ復帰します。また、かつて北村笑店に在籍していた芸人・社員が次々と集まり、仮設の舞台で「北村笑店物語」が開演します。

ミスワカナはどんな人物?

わろてんかに登場する夫婦漫才広瀬アリスさんと松尾諭さん演じる「ミス・リリコ アンドシロ―」は、昭和初期から戦時中にかけて活躍した実在の夫婦漫才「ミスワカナ・玉松一郎」をモデルに脚本が描かれました。「わろてんか」での漫才シーンのように、しゃべくりを基調にしつつ時折歌を交えて繰り広げられる華麗な音曲漫才で、一世を風靡した人気夫婦漫才でした。

コンビ結成後、広島にて玉松一郎のセロで音曲漫才の初舞台を踏み、後に中国・青島へ渡り漫才を続けるも一郎の病気を理由に日本へ帰国します。1937年に吉本興業の林正之助の誘いを受け入社、芸名を「ミスワカナ・玉松一郎」とし、寄席やラジオ出演などを盛んに行ない、1938年吉本興業の慰問団「わらまし隊」に加入し、中国戦線へ慰問を行ないます。1946年にミスワカナは心臓発作により36歳で急逝します。

ミスワカナのスピード感あふれる変幻自在な話術・歌に、玉松一郎の絶妙なツッコミとアコーディオン演奏は、現在も高い評価を得ている漫才であり、2人の漫才は後の夫婦漫才に大きな影響を与えました。また、ミスワカナには、人並み外れた記憶力と優れた音感を武器に、歌唱力だけでなく日本各地の方言を操れる離れ業ができたと言われています。

わろてんかのリリコを演じる広瀬アリスを紹介!

実在の女芸人・ミスワカナをモデルに描かれたミス・リリコを演じた広瀬アリスさんは、静岡県出身のファッションモデル、女優です。同じくファッションモデル、女優として活躍する広瀬すずさんは妹にあたります。12歳の時に、地元のお祭りにてスカウト・芸能界入りしました。当時は日焼けと短髪だったことから男の子と間違えられてスカウトされた経歴の持ち主です。

2009年に女性ファッション雑誌「セブンティーン」の専属モデルオーディションに応募し、見事グランプリに輝きます。その後、妹・広瀬すずさんもセブンティーンのブランプリに輝き、史上初となる姉妹で同誌の表紙を飾りました。モデル業は2015年に専属モデル卒業に伴い引退し、現在は女優業に専念、「わろてんか」では、モデルとなったミスワカナを思わせるリリコの快活な演技と漫才が高く評価されました。

わろてんかのリリコのモデルについてまとめ

ドラマ「わろてんか」の主人公・てんのライバルから人気娘義太夫、活動写真の女優、そして北村笑店の芸人へと転身・「ミス・リリコ アンド シロー」を結成し、音曲漫才で人気を博したリリコは、実在した人気女芸人・ミスワカナをモデルに描かれました。また、リリコを演じた広瀬アリスさんの演技が高く評価された朝ドラ「わろてんか」を一度、観てみませんか。

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