2018年10月31日公開
2018年10月31日更新
劇場版SPEC結のあらすじ感想ネタバレ!ラストの結末の意味や制作側の意図は?
人気シリーズ作品の劇場版「SPEC結」のあらすじやラストの結末をまとめてご紹介します。物語が非常に複雑な作品とも言われているSPECシリーズですが、ファンからの考察や制作側の意図として「SPEC結」を監督した堤監督のコメントも合わせてご紹介します。刑事ドラマとして始まった「ケイゾク」から超能力者たちの犯罪事件を解決する「SPEC」は大変話題の作品となっております。劇場版作品も合わせて注目し、人気シリーズのSPECに改めて注目してみてはいかがでしょうか。
目次
劇場版SPEC結のあらすじと感想が気になる!
劇場版「SPEC結」は人気シリーズSPECの中でもラストを描いたあらすじで話題となっている作品です。そんな劇場版「SPEC結」のあらすじと視聴したファンの感想レビューを合わせてご紹介します。
SPECシリーズとは?
SPECシリーズとはドラマ「ケイゾク」から始まった刑事ドラマのシリーズとなっていますがケイゾクの続編「SPEC」では超能力を持った「SPECホルダー」と呼ばれる人達の犯罪が増えた日本が舞台となっています。超能力を使って犯罪を犯す「SPECホルダー」の事件を解決していき、謎に包まれた朝倉という人物を追いかけていく物語となっており、劇場版「SPEC結」では衝撃的とも言われるラストが描かれている作品となります。
劇場版SPEC結のあらすじをネタバレ!
劇場版「SPEC結」は漸ノ篇(ぜんのへん)と爻ノ篇(こうのへん)という2部に別れて公開された作品となっています。漸ノ篇(ぜんのへん)のあらすじはもちろん、爻ノ篇(こうのへん)のあらすじとラストの結末までネタバレでご紹介いたします。
劇場版「SPEC結・漸ノ篇(ぜんのへん)」あらすじネタバレ1
ニノマエというSPECホルダーのクローンたちと戦った前作からの続きとなります。クローンニノマエと戦った瀬文焚流は前ち三ヶ月の怪我を負ってしまっています。瀬文の見舞いに訪ねた主人公の当麻はニノマエ達が誘拐されてしまったままで、行方不明となっている潤と母親の青池が警察病院で目撃されたという情報があったが、その後は行方不明のままになっていると瀬文に伝えました。
一方、秘密会議として世界の要人たちが集まっていました。その中でSPECホルダーである「プロフェッサーJ」が送ったニノマエクローンの失敗作としての映像が話題となっていました。そしてその会議で日本人である「卑弥呼」と名乗る人物がSPECを使ってほかの国々に宣戦布告をしました。クローンニノマエを消滅させたのは「セカイ」という男で、世界は潤と共に行動をしていました。
その頃、警察で発足したSPEC対策の部署「未詳」の野々村係長は愛人である雅と旅行を計画していました。ですが雅から諭されて野々村係長はSPECホルダーたちを殲滅する「シンプルプラン」と呼ばれている計画を阻止するために、プロフェッサーJが作ったウイルスを入手することにしました。ウイルスを入手する野々村係長ですが、他国のスパイによって野々村係長が殺されてしまいます。
劇場版「SPEC結・漸ノ篇(ぜんのへん)」あらすじネタバレ2
当麻の自宅に湯田(とうだ)と名乗る人物が訪ねてきました。なくなった当麻の父とは東大時代の先輩後輩の関係だったという湯田は「当麻の父はパラレルワールドの研究をしていたことが原因で殺された」と聞かされます。その時、当麻の祖母である葉子が突然自宅を爆発させました。これは葉子がSPECホルダーに操られてしまったことが原因でしたが、葉子は死んでしまい、湯田も大やけどを負ってしまいました。
そんなところに、野々村係長が書き残していた「引継書」を読んだ馬場が当麻のもとに駆けつけてきました。馬場から事情を聞いた当麻は、自身のSPEC能力で未来予知の能力を呼び出そうとしますが、力が暴走してしまってうまく使えませんでした。一度「未詳」当麻は戻ることにします。そして未詳では瀬文に対して野々村係長からあるものが届きました。中は「シンプルプランのウイルス」となっていました。
そのウイルスに対するワクチンを作ろうとする当麻立ちの前に野々村係長が現れました。そして死んだはずの吉川が現れ「その野々村係長は偽物だ」と告げます。野々村係長の引継書には吉川が蘇生されていたことも記されていましたが、知らない目の前の野々村係長は偽物だと判明します。乗っ取られている野々村係長ですが、残った最後の意思で部下である当麻たちを救うこととなりました。
ですが、その後すぐに現れた新たなSPECホルダーの城旭斎浄海(じょうきょくさいじょうかい)の能力、水を武器にする能力によって、その場にあったウイルスに当麻が感染されられてしまいました。そして浄海はプロフェッサーJだと思われていましたが、同時にウイルスに感染していました。
劇場版「SPEC結・爻ノ篇(こうのへん)」あらすじネタバレ
ウイルスに感染してしまった当麻を急いで調べますが、感染したウイルスがインフルエンザだという結果が出ました。周りの仲間たちは安堵しますが、当麻だけは得体の知れない違和感を覚えていました。ですが、ウイルスを作ったプロフェッサーJを探し出すために捜査を再開する当麻たちは、自宅に訪ねてきた湯田(とうだ)がJUDAH(ユダ)と名乗るプロフェッサーJだと突き止めます。
その頃、爆発でやけどを負って入院している湯田は、医者を操ってSPECホルダーを虐殺し、子供たちをシンプルプランウイルスに感染させていました。そして同時に当麻もウイルスによって倒れてしまいます。倒れた当麻はSPECが暴走し、瀬文たちの目の前で姿を消してしまいました。その後、要人たちが集まる秘密会議に当麻が現れます。要人たちから当麻は「ファティマ第三の予言の左手に火の剣を持った天使」と呼ばれました。
その頃瀬文たちはセカイの元へたどり着いていました。ですがセカイのSPEC能力で時を止めてしまいます。セカイは肉体を持たない霊体の存在だとわかりますが、セカイは瀬文を吹き飛ばしてこの世界と終わらせようと動き出しました。
劇場版「SPEC結・爻ノ篇(こうのへん)」あらすじネタバレ2
セカイはSPECの能力でそこに当麻を呼び出しました。ソロモンの鍵と呼ばれている当麻を使って先人類たちを呼び出すためです。ですがそこで当麻は目を覚まし抵抗しました。そんな当麻に味方するのは要人会議に出ていた「卑弥呼」でした。セカイは卑弥呼を消そうと意識を当麻から外した隙に、当麻は餃子ロボを召喚します。そしてロボの背中についている鏡を使ってセカイの能力を跳ね返しました。
その場に現れていた湯田を巻き込んでセカイとともに撃退しますが、逃げ出していただけのセカイと湯田は再度、世界を終わらせるために動き出します。ですが卑弥呼の助言によって仲間たちの力を借りた当麻はSPECの能力を使ってパラレルワールドの世界を繋ぎセカイと湯田を押さえ込みます。そして当麻は長く持たないその力が働いているうちに、瀬文に自分も含めて打ち抜いて欲しいと頼みます。
瀬文は当麻を意を決して打ち抜きます。気がついた瀬文の前には当麻の遺体がありました。それを同僚殺しだとして瀬文は捕まってしまいました。当麻はパラレルワールドの狭間である誰にも見えない世界で漂うだけの存在となってしまいますが、閉じ込められてしまった瀬文にだけは当麻を感じることができて助け出すことができました。
劇場版SPEC結のラストの意味をネタバレ考察!制作側の意図は?
劇場版「SPEC結」のラストは複雑で一度視聴しただけでは理解がしにくいといった感想も上がっている作品です。ここでSPEC結の監督である堤監督のコメントから考察できるラストの意味をご紹介いたします。制作側の意図も考察レビューが上がっていますので合わせてご紹介します。
「SPEC結」のラストで誰にも見えない空間を漂っていた当麻
「SPEC結」のラストで当麻が漂っていた空間について、SPEC結の監督である堤監督がコメントをしています。パラレルワールドとは、現在の世界と同時に動いている別の世界のことですが、別の世界がいくつもあってミルフィーユのように重なっているとしています。さらに当麻は、そのパラレルワールドが重なっているミルフィーユ状になっている空間を永遠に落ち続けていることを表していたとコメントされていました。
「SPEC結」のラストで異空間から瀬文が当麻を引っ張れた理由
瀬文はラストで同僚殺しとして閉じ込められてしまいます。その閉じ込められている部屋が、壁はものすごく汚れていて床が小石だらけの紛争地帯のような部屋となっています。その部屋が「現実の世界ではないかも知れない」と堤監督は含みを持ったコメントをされていました。
このコメントによって、ラストで閉じ込められていた部屋もパラレルワールドの一つとして考え、そこで助けを求めていた当麻の気持ちを感じることのできた相棒の瀬文だったからこそ当麻を違う空間から引っ張れたのではないかと考えるファンの考察が多く上がっています。
要人会議で言われた「ファティマ第三の預言」とは
「ファティマの予言」と言われる3つの予言がキリスト教に実在している予言となっています。1917年にファティマという村に聖母マリアが現れて予言したものが現在ローマ教皇庁で保管されています。村に現れた「歳暮マリア」もローマ教皇庁から認定されている本物だとされています。
ファティマの予言1つめは「地獄が実在している」という予言でした。死後、地獄に導かれると二度と出ることはできず、転生ができなくなると予言されています。そして2つ目は第一次世界大戦だった当時に第二次世界大戦を予言していた「大戦争の終焉と勃発」です。これについては第二次世界大戦という実際に大きな戦争が起こっています。
そしてSPEC結にも出てきた「ファティマ第三の予言」は現在公開されていません。聖母マリアは1960年に公開するようにとしていましたがローマ教皇庁で封印されています。一度、キリスト教信者の過激派団体が飛行機をハイジャックしファティマ第三の予言を公開するように求めましたがそれでも公開されませんでした。ハイジャックは神の加護もあって犠牲者は出ていません。
このことから、ファティマ第三の予言についても多くの考察が上がっています。その中でも有力と言われているのが「第三次世界大戦」もしくは「世界の終焉」についてと言われています。SPEC結で当麻がファティマ第三の予言の天使」と呼ばれたことから「世界を消滅させようとしているセカイを止める天使として当麻を呼んだ」と考えられるという感想レビューも上がっています。
SPEC結のラスト考察をネタバレ
劇場版「SPEC結」は当麻を瀬文が引っ張ってハッピーエンドではありませんでした。世界に戻ると、当麻が抱えている「セカイ」もどこかの世界に戻ってしまうことになります。当麻は「セカイ」の輪廻転生を打ち切るために、共に異空間を漂うことを選びました。これによって世界が滅ぼされる心配がなくなり平和となるというラストが描かれています。
そしてSPEC結の最後に謎の男女の会話があります「行きましょう朝倉」というセリフでは、多くのファンが頭を悩ませることとなっています。朝倉とはSPECシリーズの始めとなる「ケイゾク」で快楽殺人を犯しており、他人に乗り移る能力を持ったキャラクターです。
この朝倉についても堤監督は「朝倉はセカイよりも上にいる存在」とコメントされています。SPECの物語では今の人間は宇宙からやってきた生命体で、元々地球に住んでいた先人類を駆逐してしまったとなっています。地球に住んでいた先人類はSPECを持っていたと言われています。隠れて生き残っていた先人類たちが「ガイア」を取り戻そうとしていると考えられています。
そして先人類たちの「ガイア」とは地球のことを行っていると考えられています。地球や自然は意思を持っていると考えられていて、SPECの能力は「ガイア」と対話をして使える能力とされています。そしてガイアでの創造者が「セカイ」というキャラクターとなっており、その上の存在である神のような存在が「朝倉」と考えられています。
出典: http://gaia3.net
ですが「ガイアの意思」は人類の滅亡ではありませんでした。セカイの行動を止めるために当麻に対して次元を超えるという能力のSPECを与え、セカイの輪廻転生を終わらせるための能力だと言われています。そしてSPEC結では当麻の能力によってセカイは異世界を当麻に抱えられて漂うことによって今後の世界に現れないラストとなっています。
劇場版SPEC結を観た感想を紹介!
劇場版「SPEC結」は物語の複雑性からファンの間で多くの考察や感想が上がっている作品となっています。ファンの間で行われているラストについての考察や感想をまとめてご紹介します。
SPEC結の最後のやつ見た!!!
— りんご⠒̫⃝⠒̫⃝⠒̫⃝ (@pkx_wk) October 25, 2018
面白かった!!!最後イマイチわかんなかった
トーマ死んじゃうとは😭
でも、なんか死んだはずの
触れたら記憶が読み構えるSPECの人と
記憶を変えれるSPECの人(名前忘れた)付き合ってる感じに出てた???
野々村係長も生きてたし
でも瀬文は捕まってたし??教えて🙏🏻
特に、複雑なラストとなっているSPEC結はパラレルワールドの概念が出てきているため、死んだはずの人が生きていたり登場人物の誰かがいない世界が描かれていたりと混乱する部分を確認しているファンも多く見受けられています。
#SICKS では野々村光太郎は死んだということになっていたが、違和感を感じた。なぜなら、#SPEC 結で歴史が巻き戻されて、「にじみ当麻」のシーンで野々村光太郎たちが捜査会議を開いているようなシーンがあったから。
— ケイゾクなるままに おーちゃん! (@bukuro_saiko) October 19, 2018
今にして思えば、あれが野々村「光太郎」である描写ははっきりとは出てないけど。
また、死んだはずの野々村係長が会議を開いているシーンで、前作のSPECから歴史が巻き戻された世界なのではないかという考察も上がっています。またSPEC結の野々村係長は野々村光太郎ではなかったかもしれないと考えている感想レビューも上がっています。
「SPEC~結~」を観た。なるほど!分からん!!が感想としては正解かと。
— ヤスス (@yassGCC) September 27, 2015
エヴァやまどマギと同種の、世界や時間の壮大すぎる概念にヒトが溺れるって感じのお話。平行世界に救いを見出だして、現行世界の滅びを受け入れるってとても仏教的。キリスト教的受肉の概念が出た割には仏教映画でしたね。
刑事ドラマとして始まったSPECシリーズですが、SPEC結はSF要素が多く取り入れられた作品となっています。特にパラレルワールドの概念や世界に対して神のような存在として登場するセカイから宗教的な概念も持ち合わせていないとわかりづらいとの感想レビューも上がっておりました。
ケイゾクからこっちファンやってる人間が、SPEC結を鑑賞した後の感想一発目はこれに帰結すると思う。「朝倉ああああああッ!?」
— 暇シン (@itomasin) September 23, 2015
そして、歴代のシリーズを見ていたファンがSPEC結で大きく動かされたラストのシーンで流れたセリフ「行こうかアサクラ」について、朝倉は刑事ドラマとして描かれたシリーズの最初となる作品「ケイゾク」で一際異彩な能力で人々を操った人物です。長い間、存在が未知とされていた人物の名前に多くのファンを悩ませている感想レビューも上がっています。
劇場版SPEC結のあらすじと感想まとめ!
人気シリーズの劇場版「SPEC結」はラストがとても難解ですが、多くの伏線が隠された物語とシリーズの始まりとなる「ケイゾク」に登場していた最大の謎である「朝倉」の名前が出たことで大きな話題となった作品となっています。この機会にSPECシリーズとともに劇場版「SPEC結」も合わせて注目してみてはいかがでしょうか。