2018年10月31日公開
2018年10月31日更新
バイプレイヤーズ2018のロケ地はどこ?無人島の撮影場所は千葉県富津?
2017・2018年と2期に渡ってテレビ東京で放送されたドラマ「バイプレイヤーズ」。2018年の第2期では、日本が誇るバイプレーヤーズ5人が、ある無人島でのロケに挑みます。ロケ地として使われたのは主に関東にある数か所。その中でも千葉県富津市がロケ地のメインとなったようです。海にも山にも恵まれたそのロケ地の美しさが作品のそこかしこで光っています。大杉漣の遺作ともなったこの「バイプレイヤーズ2018」。共演者とともに自然溢れるロケ地ではしゃぎまくるその最期の姿も、是非お楽しみください。
目次
バイプレイヤーズ2018のロケ地を徹底調査!
「バイプレイヤー」とは、「名脇役」という意味。大杉漣を始めとするバイプレイヤーズが集結したドラマ「バイプレイヤーズ」シリーズは、2017年と2018年にテレビ東京で放送された人気作品です。「バイプレイヤーズ」の2017年放送の1一期も2018年放送の第2期も、千葉県富津市や東京都など、関東がロケ地の中心になっています。第2期ではより千葉県富津市が多くロケ地に。そのロケ地を徹底的に調べていきます!
バイプレイヤーズ2018とは?
「バイプレイヤーズ2018」とは、2018年に放送されたドラマ「バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~」のことです。ある島でドラマの撮影に大杉漣達バイプレイヤーズ5人も呼ばれ、そのロケ生活の様子が主に描かれるのですが、そこに行きつくまでにバイプレイヤーズ5人が体験する「無人島生活」の様子も最初に描かれています。「バイプレイヤーズ2018」の簡単なあらすじからご紹介いたします。
迷子の迷子のバイプレイヤーズ
テレビ東京では、2018年に連続ドラマ、「しまっこさん」を放送することになりました。朝の連続テレビ小説という、全力でNH○に挑戦状を叩きつける企画です。その出演者の一部として、遠藤憲一、大杉漣、田口トモロヲ、松重豊、光石研の5人のバイプレイヤーズが選ばれました。5人は大杉漣所有の船で、意気揚々と旅気分でロケ地「雄父ヶ島(おじがじま)」に向かいます。
しかし辿り着いた先はロケ地の雄父ヶ島なのか違うのかよくわからない無人島らしき所。スマホの電波も立たず船も失い、5人は突然の無人島生活を余儀なくされました。ずるがしこい野猿との仁義なき戦い、野生の(小っさい)ワニとの命懸けのやり取りが繰り広げられます。無駄に海に出ようとしたり無駄に洞窟探検をしたり、どんどんバイプレイヤーズは無人島で体力を消耗していきます。ロケ地に着くまで生きているのでしょうか。
もう待てない!「しまっこさん」ロケスタート
一方その頃雄父ヶ島では、現れないバイプレイヤーズ5人を待たず、「しまっこさん」の撮影が始まっていました。5人全員の代役が立てられたのです。バイプレイヤーズ5人のマネージャーすらその5人と連絡が取れないのでどうしようもありません。それにより小日向文世など、別のバイプレイヤーズ5人が雄父ヶ島にやって来ました。しかも、元のバイプレイヤーズ5人はきっと死んだと、勝手に不穏な空気が流れ始めます。
無人島じゃなかった!!
奇跡が起きました。遭難バイプレイヤーズ5人は、奇跡的に「しまっこさん」ロケ中の岡田将生に出会い、自分達がちゃんと雄父ヶ島に到着していたことがわかったのです。着く港を間違えてロケ地エリアから離れていただけでした。しかしこの時点でロケ開始から10日以上経過。代役のバイプレイヤーズ5人もいます。元々のバイプレイヤーズ5人は、空いていた別の役をすることになりました。
名もなき「島おじさん達と島ママ」
バイプレイヤーズ5人がなったのは、「4人の島おじさん達と島ママ(※おじさんだけどおばさん)」。エキストラがする予定だった役を、急遽豪華すぎるバイプレイヤーズ5人で演じることになりました。ちなみに島ママをしたのは遠藤憲一。設定がややこしいうえに顔面のパンチ力が破壊的な島ママを生み出しました。5人は「何だかやる気が出ないな…」と感じながらも、そこはプロのバイプレイヤーズ。全力で超脇役を務めます。
まさかのライバル登場「島マダム」
スタートこそつまづきまくったバイプレイヤーズ5人ですが、順調に「しまっこさん」のロケは進行。しかしそんな中、バイプレイヤーズの1人、田口トモロヲが大風邪を引きます。熱も40度を突破し、ロケにも出られません。「しまっこさん」スタッフからは、ひとまず島おじさん3人と島ママで…と提案されますが、大杉漣は「5人一緒でないと」と反対。その結果「島マダム達」が誕生してしまいました。島ママ5人ではありません。
「島マダム」として新たに雄父ヶ島に上陸したのは、戸田菜穂など5人の「女バイプレイヤーズ」。島おじさん達&島ママの決め台詞だった「そうだ、そうだ」も「そうよ、そうよ」として女バイプレイヤーズに乗っ取られていきます。しかし結局酒が飲める大人が集まると、やることは一つ。夜の酒盛りです。翌日大風邪から全快した田口トモロヲが目にしたのは、シェアハウスに広がる男&女バイプレイヤーズたちの屍でした。
そんな人まで脇役に…!!
「しまっこさん」の撮影も後少しとなっても、さすが「バイプレイヤーズ」、がんがん豪華俳優が超ちょい役で投入されます。「バイプレイヤーズ2017」からの役所広司はもちろん、平泉成、滝藤賢一、田中要次、ユースケ・サンタマリアなど挙げきれないほど。極めつけは里見浩太朗。さすがのバイプレイヤーズもすっかり「ミスター時代劇」に縮みあがっています。ちなみに里見浩太朗の役は、雄父ヶ島の犬神様、というかほぼ犬です。
出会いはアドリブで
「しまっこさん」での島おじさん達と島ママの出番は一体どうなるのか、惜しみなく投入される、里見浩太朗をはじめとした豪華俳優陣には他に一体どんな役が付いていくのか。ちなみに「バイプレイヤーズ2018」にゲスト出演する俳優陣は誰なのか、バイプレイヤーズ5人自身も基本的には事前に知らされていません。各ゲストとの出会いのシーンはアドリブです。そのやり取りもフフッと笑える見どころの1つです。
バイプレイヤーズ2018の主要キャストを紹介!
バイプレイヤーズ2018のロケ地を紹介する前にもう1つ、重要なキャスト達5人を改めてご紹介いたします。5人とも実に有名な、誰もが知る日本のバイプレイヤーズです。ドラマに習い、50音順となっております。全員が本人役です。
遠藤憲一/本人役
遠藤憲一、エンケンです。高身長、強面というビジュアルから悪役を演じることも多い遠藤憲一。しかし最近ではドラマ「民王」(2015)やドラマ「お義父さんと呼ばせて」(2016)での演技が、「お茶目、可愛い」と視聴者の心を掴みました。声もダンディーで人気があり、声の仕事は700本以上務めてきたともいわれています。あの映画「マトリックス」シリーズの日本プロモーション時のナレーションをしたのもエンケンです。
大杉漣/本人役
2018年2月に亡くなった大杉漣。日本の映画、ドラマには欠かせないバイプレイヤーでした。1980年代の数々の日活ロマンポルノ映画への出演、1990年代のVシネマでの活躍を経て、「300の顔を持つ男」と言われる名俳優として有名になりました。本作「バイプレイヤーズ2018」撮影中での急逝。共演者、スタッフなど、沢山の人に囲まれての最期だったそうです。
田口トモロヲ/本人役
俳優、映画監督、ミュージシャン、ナレーター、元漫画家など、多くの顔を持つ田口トモロヲ。1970代末に漫画家、1980年頭に俳優デビューしています。田口トモロヲといえば眼鏡がトレードマークですが、映画「仮面ライダー THE NEXT」(2007)で演じた敵役では、眼鏡をしたまま仮面をしれっとかぶっています。最近の活躍としては、ドラマ「この世界の片隅に」(2018)や映画「伊藤くん A to E」といったものがあります。
松重豊/本人役
「バイプレイヤーズ」の中では1番年下の松重豊。スレンダー体型ですが、俳優として大きな転機となった役は「元力士の警備員で殺人鬼」。黒沢清監督の映画「地獄の警備員」(1992)での重要な役でした。監督が松重豊の迫力を買って体型度外視の決断だそうです。松重豊といえば「孤独のグルメ」シリーズ。シーズン3でやめるはずだったようですが、人間ドックに引っかからなかったなどの理由で現在シーズン7に突入しています。
光石研/本人役
「友達に誘われてエキストラのオーディション受けたら、主役になっちゃった」という光石研。16歳高校生での俳優デビューでした。1980年代から本格的に活動を始め、多数の映画やドラマに出演しています。優しい雰囲気を持つ光石研ですが、ドラマ「ど根性ガエル」(2017)でみせた板前役から映画「アウトレイジ」シリーズで見せたヤクザ役まで幅広い役を演じています。いわゆる「カメレオン俳優」の1人です。
バイプレイヤーズ2018の無人島のロケ地は千葉県富津?
「バイプレイヤーズ2018」のロケ地に迫っていきます。サブタイトルの「もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら」にあるその無人島とはどこなのか?実在するのか?他にロケ地となったのはどんなところなのか?などなど、ご紹介していきます。
ロケ地① しまっこさん撮影の無人島「雄父ヶ島(おじがじま)」
結論から言うと、雄父ヶ島は存在しません。1話に出てくる島の航空映像も、CGで作られているようです。ただ、静岡県伊豆半島の南に広がる伊豆諸島の1つ、「青ヶ島」がモデルなのかな?という声はちらほらあります。公式に発表されていないので定かではありません。
ロケ地② モンキー天国の港
あらすじにて既にご紹介しましたが、バイプレイヤーズのリーダー、大杉漣の船で5人は雄父ヶ島に辿り着きます。その時に本来着くべき港と違うところに着いてしまうのですが、その港にめちゃくちゃ猿がいます。
モンキーの天国です。こちらは伊豆半島の先端付近にある、「波勝崎苑(はがちざきえん)モンキービーチ」と言われています。野生のモンキー達約300頭ほどと出会えるそうです。
ロケ地③ おじさんにシェアされるハウス
「しまっこさん」のロケに向けて無事「雄父ヶ島」に辿り着いたおじさん5人は、紆余曲折を経てロケ隊と合流します。しかしホテルの部屋が足りず、5人は島にあった空き家でシェアハウスをすることに。
その生活の様子のロケ地は、千葉県富津市にある民宿、「錦海亭(きんかいてい)」だそうです。目の前に海が広がる南国風の建物で、カフェとしての利用も宿泊することもできます。富津でも有名な場所のようです。
ロケ地③ 「しまっこさん」ロケ中の休憩場所
「しまっこさん」のロケ中、着替えや休憩などに使われるある旧家が出てきます。このロケ地は千葉県習志野市実籾(みもみ)にある、旧鴇田(ときた)家住宅というセンが濃厚です。この家は、江戸時代の民家が再現されたもののようです。
ロケ地④ 寺島(じま)しのぶが肩を並べる観音様
「しまっこさん」の作中、寺島しのぶがゴジ○並に大きくなるシーンがあります。意味不明だと思いますが青空に向かって健やかに巨大化します。その時肩を並べる観音様は、実際に高さ56m。
千葉県富津市にいらっしゃる「東京湾観音」がそのロケ地となりました。胎内には324段の階段があり、それを登りきると東京湾が一望できます。ちなみに巨大寺島しのぶの肩には、島おじさん達が載っています。1人落ちます。
ロケ地⑤ バイプレイヤーズが島民と間違われる神社
島おじさん達&島ママは、出番の少なさから暇すぎて自由に島を動き回ります。ちなみに自転車が1台足りなくて松重豊はキックボードです。
それで食料買い出しに行く中、「しまっこさん」ロケがされている神社の前を通り、「映ってるから島民どいて」と完全に間違われています。その神社は、千葉県富津市にある「鶴峰八幡社(つるみねはちまんしゃ)」です。西暦1030年にできた、大変長い歴史のある神社です。
ロケ地⑥ 「しまっこさん」最終話の学校
「しまっこさん」の最後はある学校での撮影となるのですが、そのロケ地となった学校も千葉県富津市にあります。旧環南小学校です。廃校ではありますがリノベーションされており、富津市の大切な憩いの施設「環南みんなの楽校」として使われています。
「バイプレイヤーズ2018」のロケ地としてもそうですが、自然に溢れる中での美しい天体観測の場所として、また自然体験の場としても活躍しています。
バイプレイヤーズ2018の千葉のロケ地で大杉漣さんが死去?
大杉漣が亡くなったのは2018年2月21日の真夜中でした。まさにロケ地であった千葉県富津市内で、「バイプレイヤーズ2018」を撮影していた期間です。2月20日も普通にロケをし、その夜は松重豊、田口トモロヲ、光石研と夜ごはんに。23時頃ホテルの戻りましたが、日付が変わった0時頃、共演者同士のグループLINEに腹痛を訴えるメッセージを送ったそうです。
それにより松重豊や他スタッフに付き添われタクシーで救急病院に向かいましたが、到着時点で既に重体。そのまま、家族や共演者4人、事務所スタッフなどに見守られながら息を引き取りました。享年66歳。急性心不全でした。大きな悲しみの中、それでも共演者4人はスタッフに『なんとか「バイプレイヤーズ2018」は最後まで』と直談判したそうです。「バイプレイヤーズ2018」が大杉漣の遺作となりました。
バイプレイヤーズ2018のロケ地まとめ!
「バイプレイヤーズ2018」のロケ地を紹介させていただきました。千葉県富津市にロケ地が多かったようです。千葉県はロケのあっせんに積極的で、今回紹介した千葉県富津市は他のドラマや番組でもロケ地として使われています。残念ながら無人島「雄父ヶ島」は存在しませんでしたが、「錦海亭」や「波勝崎苑モンキービーチ」、「東京湾観音」など、ちゃんと実在しているロケ地に出会えるので、是非行ってみてください!