2018年11月25日公開
2018年11月25日更新
真田丸のキャストや登場人物一覧!三谷幸喜脚本の2016年大河ドラマ【堺雅人】
大人気大河ドラマ『真田丸』のキャストや登場人物をご紹介。『新選組!』以来となる三谷幸喜脚本の大河ドラマは、出演キャストだけでなくストーリー性もテレビ内だけにとどまらず、SNSでも大きく話題になりました。そんな大人気大河ドラマ『真田丸』の主役である真田信繁役、堺雅人を中心にメインキャストとその役柄を分かりやすくご紹介します。役柄は御家ごとにまとめておりますので、今一度大河ドラマ『真田丸』の世界観に浸ってみてください。
目次
真田丸(大河ドラマ)のキャストや登場人物が知りたい!
大河ドラマの長い歴史の中でも大人気作品の1つとなった2016年放送の『真田丸』。脚本はこちらも大人気となった大河ドラマ『新選組!』以来の脚本を手掛ける三谷幸喜。『新選組!』に引き続き三谷ファミリーと呼ばれる出演キャストたちが多く集まったこの作品は、『新選組!』を見ていた人にはどこか懐かしさを、三谷流大河ドラマを見るのが初めてという人たちにも幅広く楽しめる作品となっています。
そんな個性的な出演キャストたちが集った『真田丸』は、今や若者にも多くの支持を得て人気となっている真田幸村こと真田信繁が主役のドラマとなっています。そしてそんな真田信繁を取り囲む個性的な登場人物たちにもご注目。それぞれのキャストが織りなす個性的な登場人物たちの関係性や絡みは必見です。今回はそんなキャストと共に生きた登場人物たちを御家ごとにご紹介していきます。
真田丸の登場人物とキャスト紹介!~真田家~
『真田丸』の主人公である真田信繁が生まれ育った真田家。今となっては真田幸村という名前と共に御家の家紋である六文銭も、年代幅広く大人気となっている御家の1つです。真田の赤備えは真田レッドとも呼ばれ、その中でも最期まで敵将である徳川家康に向かって敵陣の中を切り込んでいった真田信繁の逸話は、今でもずっと語り継がれている物語の1つです。
そんな真田信繁をはじめとする真田家とそのゆかりの人々をその役を演じたキャスト共にご紹介。『真田丸』を見ていたという人も、今初めて見たという人も、どんな人々が真田家にはいるのか是非ご覧ください。
真田信繁(さなだ のぶしげ)/堺雅人
真田信繁という本名はあまり知られておらず、現在では真田幸村として親しまれている信繁。最期まで信念を曲げず諦めないという姿勢は、現在でも尚多くの人々の心を動かし尊敬されています。覚悟の紅と言われる真田の赤備えは、そんな信繁の生き様そのものを表しているのです。史実では関ヶ原の合戦で敗れた後、父親である昌幸と共に蟄居を命じられ長年戦や政からは離れて暮らしていました。
そんな彼が一気に名をあげるきっかけとなった出来事こそ、有名な大坂の陣なのです。豊臣家に呼ばれて大坂城まで出てきた信繁の風貌は、年齢とはかけ離れる程の年老いた風貌であったという逸話も残っています。それでも真田家の強さは蟄居を経た後も健在でした。徳川家康が死をも覚悟したという決死の突撃劇は、信繁の執念と生き様の象徴しています。
『真田丸』の主役である真田信繁を演じた堺雅人(写真向かって左)は、三谷大河では2度目の出演。彼の存在を大きくしたのは初の三谷大河でもあった『新選組!』。当時彼は、新選組総長、山南敬助を熱演。山本耕史(写真向かって右)演じる鬼の副長土方歳三と対になる存在として新選組の一員として活躍しています。局中法度と呼ばれる新選組独自の鉄の掟を破ってしまった山南は切腹へと追い込まれてしまうのです。
その際の切腹シーンはファンの間ではいまだに話題になるほどの名演技で、出演キャストだけでなく脚本家の三谷幸喜自身も本当に死んでしまったのではないかと思わせる程だったようです。その後も大河を含めドラマやCM等で幅広く活躍する彼の活躍が、真田丸の主役に繋がるきっかけとなったのではないでしょうか。
真田昌幸(さなだ まさゆき)/草刈正雄
表裏比興の者としても知られる真田信繁と信幸の父親である真田昌幸。元々は昌幸の父親である幸隆と共に戦国のカリスマとしても名高い武田信玄率いる武田軍に仕えていました。しかし敬愛する信玄公の死、そして武田家の消滅により真田家当主となっていた昌幸は、真田家存続のため、あれやこれやと策を講じていきます。そしてその策に周辺諸国の戦国武将たちをも巻き込み、戦国乱世を生き抜いていくことになるのです。
そんな真田昌幸を演じるキャストは草刈正雄。実は彼、昔から何かと真田家の役とは繋がりがあり、若かれし頃に出演した『真田太平記』で当時演じたのは真田信繁。その際に当時真田昌幸役であった丹波哲郎から大事にしていた刀を受け取ったのだそうです。その刀を今回、大河ドラマ『真田丸』の主役である真田信繁役の堺雅人に手渡したのだとか。テレビでも代々受け継がれる真田の血は、まさしく今も生き続ける戦国武将そのものです。
真田信幸(さなだ のぶゆき)/大泉洋
大河ドラマ『真田丸』の中では、いつも巻き込まれて浮かばれない信繁の兄である信幸。しかし博識且つ聡明、そして寛大な心を持つ信幸は、多くの人々から慕われていました。関ヶ原の直前、犬伏の別れという真田家では有名な出来事でもある真田親子が話し合って西と東に分かれるという時には、真田家がどちらが勝っても負けても存続するよう信幸だけが徳川家康率いる東軍に組することになるのです。
その後、関ケ原の戦いに敗れ蟄居させられた真田昌幸と信繁親子。本来ならば殺されるはずであった2人を生かしてほしいと必死で懇願する信幸の姿は、徳川四天王の1人であり戦国最強とも謳われる本多忠勝の心をも動かし、信幸の願いを受け取ってほしいと家康公に直接申し出たという逸話も残っています。彼の優しくも内に秘められた熱い思いは、今も人々の心の中で生き続けています。
そんな苦労人でもある『真田丸』の真田信幸を演じるキャストは、実力派俳優大泉洋。大人気演劇ユニットでもある『TEAM NACS』のメンバーの1人。舞台だけに限らず、ドラマやCM、そして時にはバラエティーもこなす万能な俳優です。少々毒舌なトークとその人柄は、多くの人々を楽しませています。そんな毒舌な一面と俳優としての名演技を魅せる彼は、とても魅力の高い人なのです。
矢沢三十郎頼幸(やざわさんじゅうろうよりゆき)/迫田孝也
信繁から「三十郎」と呼ばれる彼は、矢沢頼幸。真田家に代々仕える矢沢家に生まれ、真田家とは従兄弟の間柄。信繁の家臣として行くところ行くところ、常に同行する忠義に溢れた頼幸に最大の試練が訪れたのが大坂の陣。信繁に兄信幸に仕えて東軍へ出向けという命令に最後の最後まで首を振っていました。それでも敬愛する信繁の言うことを守ると決めた頼幸。その別れが今生の別れとなるのでした。
登場人物である三十郎を『真田丸』で演じるキャストは迫田孝也。『真田丸』の現場での彼はとても楽しくムードメーカーとして現場を和ませていたのだそうです。また、2018年の大河ドラマ『西郷どん』では、自ら役柄を演じると共に、薩摩言葉の指導者として周りに指導をしており、多彩な魅力を持っている俳優です。NHKの情報番組にも出演するなど、NHKと関わりの深いのです。
きり/長澤まさみ
大河ドラマ『真田丸』のヒロインとして紹介されているきりは、当初はうざいヒロインとして様々な評価がありました。しかし物語が進むにつれ彼女の芯の強さに救われている信繁の姿に、共感をした人も多いのではないでしょうか。戦国乱世の時代、なかなか女性の生き様というのはピックアップされないものですが、表では男が、裏では女がそれぞれ壮絶な戦いを繰り広げていたのです。
そんなきりは、ずっと信繁に淡い恋心を抱いてきました。しかし信繁から1人の女性として意識されることなく、目の前で彼が祝言を挙げるという場面に何度も居合わせることになってしまいます。それでもそこは芯の強いきり。何とかして信繁の役に立ちたいと自分なりに考え行動した結果、最後の最後でその夢がかなう瞬間が訪れるのでした。彼女の一途さに心惹かれた人も多かったのではないでしょうか?
大河ドラマ『真田丸』の登場人物きりを演じるキャストは長澤まさみ。彼女の役柄上、綺麗で女性らしさを併せ持ちながら、どこかいつも男勝りな役柄が多めですが、今回の登場人物であるきりもまた男勝りな芯の強い女性です。しかし彼女曰く「こんな役にはもう出会うことはないかもしれない」というほど、今回の大河ドラマ『真田丸』のきりという役は彼女にとって大きな財産となったようです。
春(はる)/松岡茉優
信繁の正室となる春は、あの豊臣秀吉の子飼いで石田治部の無二の親友でもある大谷刑部吉継の愛娘。大河ドラマ『真田丸』の中では、可愛らしさがある反面、女性らしい嫉妬深さが時折見え隠れ。そのため、信繁の屋敷の障子は彼女の嫉妬による物への八つ当たりでいつでも穴だらけ。そんな彼女ですが正室として嫡男大助を出産。その大助こそが父信繁と共に壮絶な戦いへと後に身を投じていくことになるのです。
そんな信繁の正室である春を『真田丸』で演じるキャストは、松岡茉優。本格デビューとなったのは、おはスタのおはガール。2013年にNHK連続テレビ小説『あまちゃん』に出演すると、その役がハマって注目を浴びることとなるのです。その関係で紅白に出場したり、連続ドラマで初主演をこなすなど若いながらも実力のある女優です。
真田丸の登場人物とキャスト紹介!~織田家~
天下布武を掲げる織田信長がその頭角を現し始めたのは、今川義元との桶狭間の戦い。その戦に見事勝利した織田軍は破竹の勢いで勢力を増していき、衰退し始めていた武田軍をはじめ、あっという間に近隣諸国にとって脅威の存在となるのです。そしてその勢いのままに突き進む最中、天下統一まであと一歩というところで明智光秀が謀反。織田信長が本能寺の炎の中へと姿を消してしまうのでした。
織田信長(おだのぶなが)/吉田鋼太郎
戦国乱世において『天下布武』をとなえる第六天魔王、織田信長。彼のあまりにも過激で壮絶な人生は、歴史の教科書に載るほど有名です。しかし当時から恐れられる一方で、積極的な海外交流で外国の人たちに対する気遣いや優しさを見せる一面もあるなど、とても魅力の幅広い戦国武将です。奥州の独眼竜とも称されるあの伊達政宗にとっても憧れの存在であったのだとか。そして彼の最期は未だ多くの謎に包まれているのです。
登場人物である『真田丸』の織田信長を演じるキャストは、こちらも実力派俳優吉田鋼太郎。普段のドラマや舞台では渋くクールな役柄が多い彼ですが、流行語大賞にもノミネートされた『おっさんずラブ』では同性愛者として会社の部下に一途に恋心を抱く上司を熱演。新境地を開きました。彼の役柄に応じた役作りはどのような役であろうとも見ている人たちに違和感なく見せる演技力が魅力です。
明智光秀(あけちみつひで)/岩下尚史
「敵は本能寺にあり!」という言葉で有名な明智光秀。彼は織田信長を本能寺の変で破った後に、豊臣秀吉の手により阻まれ三日天下とも呼ばれてしまっていますが、彼自身はとても忠義に厚く聡明な武将の1人でした。そんな彼が何故主君である織田信長を謀反人と呼ばれてまで討ち果たす必要があったのか、現在でも数多くの諸説がありますが、真実は彼自身にしか分からないことなのかもしれません。
登場人物である『真田丸』の明智光秀を演じるキャストは、岩下尚史。愛称「ハコちゃん」と呼ばれる彼は、國學院大學客員教授、作家や伝統文化評論家としても活躍しています。この大河ドラマ『真田丸』での明智光秀役が俳優デビューとなりました。しかし俳優デビューとは思えないほどの役作りで主君に忠義を尽くす明智光秀を熱演。多彩な才能をさらに開花させました。
滝川一益(たきがわかずます)/段田安則
天下布武を掲げる織田信長の重臣の1人でもある滝川一益は、甲州征伐の際、信長の嫡男である織田信忠率いる軍に同行し信濃に攻め入りました。そこで滝川一益は甲斐の虎こと武田信玄亡き後衰退しつつあった武田軍の当主、武田勝頼を天目山麓で討ち取り武田軍を滅亡に追いやりました。主君織田信長にとって戦に長けた武田軍の滅亡は、天下布武を掲げるにあたりとても大きな意味を持ちました。
登場人物である『真田丸』の滝川一益を演じるキャストは、段田安則。多くのテレビドラマや映画で活躍する俳優です。大河ドラマ関係ではこの『真田丸』が彼にとっては4作品目の出演。他には1990年の『翔ぶが如く』、 1991年の『太平記』、そして1996年の『秀吉』では、この『真田丸』と同じ滝川一益を演じ今回が同じ姿は2度目。それだけ彼の滝川一益という戦国武将としての評価が高いのでしょう。
真田丸の登場人物とキャスト紹介!~徳川家~
この大河ドラマ『真田丸』で、真田信繁の最大の敵ともなる徳川家康率いる徳川軍。元々は今川や織田に組するとても小さな御家でした。そして徳川家康自身も何度も命の危機に晒されました。しかし家康は「鳴かぬなら、鳴くまで待とう時鳥」という有名な一説にもあるように、諦めずにじっと好機を待ち続けていました。その結果、彼は見事に天下人となり戦国乱世を終わらせ江戸時代を作る礎となったのです。
徳川家康(とくがわいえやす)/内野聖陽
大河ドラマ『真田丸』で、主人公である真田信繁に最後は追い詰められながらも、ずっと目の前に立ちはだかった信繁にとっては最大の敵である徳川家康。関ヶ原の戦いでは西軍の石田三成に対して東軍の総指揮をとる総大将として西軍を打ち負かすと、大坂の陣では豊臣に属する者達を一掃。戦国乱世を終わらせました。そしてその後ほぼ200年という長い年月、日本は徳川政権を中心とした国作りとなるのでした。
登場人物である『真田丸』の徳川家康を演じるキャストは、内野聖陽。この大河ドラマ『真田丸』では、徳川家康の体型に近づけるために体重を増やすなど深く役作りをする俳優です。その他大河ドラマでは、2007年に放送された『風林火山』では山本勘助役として主役を演じています。大河ドラマだけでなく、連続ドラマや映画、そして舞台など、様々な場所で輝きを放つマルチな才能を発揮しています。
徳川秀忠(とくがわひでただ)/星野源
徳川秀忠は徳川家康の三男であり徳川二代将軍でもあります。関ヶ原の戦いでは、父家康とは別に別動隊を率いて関ヶ原を目指していました。しかしその道中、秀忠の行く手を阻んだのはあの真田昌幸、信繁親子でした。上田城に籠城していた真田親子率いる真田軍は、巧妙な手口で秀忠率いる一軍を挑発し、関ヶ原の到着を遅らせることに成功。結局秀忠は関ヶ原の舞台に立つことなく、関ヶ原の戦いはあっけなく勝利を決したのでした。
登場人物である『真田丸』の徳川秀忠を演じるキャストは、星野源。俳優でもある彼は、歌手としても大人気活躍中です。特に恋ダンスでSNSやテレビで老若男女に幅広く支持を得た『恋』という曲は、動画再生数が多かっただけでなく、様々な年代の人たちがそのダンスを動画サイト等にアップすることでもとても有名になりました。今もCM等でも幅広い活躍をしています。
本多忠勝(ほんだただかつ)/藤岡弘、
戦国最強とも謳われる徳川四天王の1人、本多忠勝。彼の百戦錬磨の戦ぶりは今も多くの逸話が残っています。数多という戦に出陣活躍していながらもかすり傷1つ付かない強靭な腕の持ち主で、主君である家康も大いに信頼していたようです。また、真田信繁の兄、信幸の義理の父親でもあり、大河ドラマ『真田丸』の中では自由奔放な忠勝に信幸が振り回される様子もコミカルに描かれています。
登場人物である『真田丸』の本多忠勝を演じるキャストは、藤岡弘、。仮面ライダーの主演を務めたことで大ブレイク。そんな藤岡弘、は大河ドラマでは常連俳優の1人であり、過去には『勝海舟』、『草燃える』、『おんな太閤記』、『春の波涛』、『春日局』、『花の乱』に続き『真田丸』の出演となっています。そんな大河ドラマ常連の藤岡弘、は、本多忠勝という役柄に出会えたことにとても感銘を受けたのだそうです。
小松姫(こまつひめ)/吉田羊
小松姫こと稲は、戦国最強と名高い本多忠勝の愛娘。父親に似て負けん気が強く、老若男女問わず誰に対しても引けを取らない強気な姿勢で、これぞ武将の娘という貫禄が漂っています。また、真田信繁の兄、信幸の正室でもあり、信幸に有無を言わせないほどの圧力で真田家に嫁いだ後も、なかなか御家に馴染めずにいました。しかし徐々に心を開き信幸を支える良き妻となるのでした。
登場人物である『真田丸』の稲姫を演じるキャストは、吉田羊。テレビドラマだけでなく、映画やCMでもまるで稲姫の如く存在感を発揮する実力派女優です。役柄もどちらかといえば、ツンツンとしたクールな役柄が多く、この人が本多忠勝の娘である稲姫というのは誰もが納得するのではないでしょうか。そんな中にも女性らしさや繊細さが溢れて魅力的です。
真田丸の登場人物とキャスト紹介!~豊臣家~
今では天下人として名高い豊臣秀吉とその一派。しかしながら、こちらも有名な通り元々秀吉は農民の出で当時としても異例中の異例の成り上がりでした。その為武家の出の者たちからの評判は悪く、本能寺の変後、織田家の家臣たちと対立しあったりしていました。しかし彼の周りにいる者達の厚いバックアップにより、農民だった秀吉は天下人秀吉となった様子が大河ドラマ『真田丸』でも鮮明に描かれています。
豊臣秀吉(とよとみひでよし)/小日向文世
織田信長に仕えていた当時は猿、と呼ばれていた秀吉。そんな秀吉は信長のため、織田家のためと日夜奔走していました。加賀100万石で有名な加賀の前田家当主前田利家とは家族ぐるみで仲が良く、彼の親友の利家は豊臣五大老の1人として大きな役割を果たしました。また、北条攻めの際大幅に遅れてきた奥州の独眼竜こと伊達政宗を、一旦は処罰仕掛けるものの政宗の奇想天外なやり方が気に入り許したという逸話も残っています。
天下人秀吉を演じるキャストは、小日向文世。彼は三谷幸喜脚本の大河ドラマは2度目の出演。三谷幸喜脚本の大河ドラマ『新選組!』では、この『真田丸』の石田三成役でもある山本耕史演じる土方歳三の義理の兄佐藤彦五郎を演じていました。その時には明るくひょうきんな役柄だったことから、今回シリアスで非情な面を併せ持った豊臣秀吉という役柄は『新選組!』当時のファンからしても新しい彼が見えたのではないでしょうか。
北政所(きたのまんどころ)/鈴木京香
天下人になった秀吉の正室、寧。歴史の教科書では主に北政所として名を残していますが、ゆかりの地では、「ねね」という名で残っています。織田信長に夫秀吉が仕えていた時代、彼の女好きで頭を悩ませていた寧は直接信長にその悩みを記した文を送りました。その後信長の返事には「あの猿にこんなできた嫁は勿体なさすぎる。」と記してあったという逸話も残っています。
登場人物である『真田丸』の寧を演じるキャストは、鈴木京香。彼女もまた三谷幸喜の大河ドラマに出演するのは2度目。『新選組!』では、佐藤浩市演じる新選組初代局長でもある芹沢鴨の愛妾、お梅を演じた。その際には芹沢鴨暗殺の際に、堺雅人演じる山南敬助や山本耕史演じる土方歳三達に、お梅も共に暗殺されてしまいました。そんな彼女も三谷幸喜脚本の大河ドラマを含む大河ドラマの常連、真田丸含め5回出演しています。
豊臣秀頼(とよとみひでより)/中川大志
豊臣家最後の当主である豊臣秀頼は、秀吉と茶々の間に生まれた待望の男子。史実でも当時としてはとても珍しい高身長で体格もよかったのだそうです。そんな秀頼はとても聡明で、あの徳川家康が秀頼と対峙した時には危機感を感じたほど。秀吉亡き後、母親である茶々と共に大坂の陣では総大将として徳川家康と2度に渡り対峙するも、味方の敗戦により大坂城内で母親の茶々と共に自刃しその若い生涯を閉じたのでした。
登場人物である『真田丸』の豊臣秀頼を演じるキャストは、若手俳優中川大志。彼の若いながらも聡明さを兼ね備えた見た目と演技は、『真田丸』が終わった後もとても人気でした。街中では普通に「殿!」と呼ばれたりしたそうです。中川大志本人としても豊臣秀頼という役を楽しめたようで、彼の元で年上の武将たちが一斉に頭を下げるその光景がとても印象深く気持ちがいいとも語っていました。
茶々(ちゃちゃ)/竹内結子
天下人豊臣秀吉の側室であり豊臣秀頼の母親でもある茶々は、三姉妹の長女。実は彼女の父親である浅井長政と母親であり織田信長の妹でもあるお市は、当時織田信長に仕えていた秀吉率いる軍に攻め滅ぼされた過去があり、謂わば豊臣秀吉は両親の仇。しかしそんな敵である秀吉の側室にあえて身を投じた茶々は、秀吉亡き後、秀頼と共に豊臣の頂上に君臨することとなるのです。
登場人物である『真田丸』の茶々を演じるキャストは、竹内結子。テレビドラマをはじめ、映画や舞台、そしてCMを幅広い活躍をする多彩な魅力を持つ女優です。またその他にもエッセイを出版したり、CDデビューをしたりと、女優という域を越えた活躍を見せる彼女はとても素敵な女優なのです。
豊臣秀次(とよとみひでつぐ)/新納慎也
豊臣秀次は、豊臣秀吉の養嗣子として扱われており、豊臣家2代目の関白を預かりました。しかし秀頼が生まれると秀吉は秀頼ばかりに愛情を注ぐようになり、結果として切腹まで追い込んでしまうのです。大河ドラマ『真田丸』の中では秀次は、きりに片思いをする普通の青年のように描かれています。恋愛で結ばれることのなかった武家社会だからこそ、秀次の片思いの物語は人々の心の中に深く刻まれたのではないでしょうか。
登場人物である『真田丸』の豊臣秀次を演じるキャストは、新納慎也。実は彼、あの島津四天王の1人、新納忠元の末裔なのです。戦国時代における島津の戦い方は個性的で力強く、そしてどこか人を惹きつける戦い方をしていました。その為か彼自身も個性を活かした俳優として舞台やドラマで幅広く活躍しています。三谷幸喜作品では他にNHK正月時代劇『風雲児たち〜蘭学革命篇〜』で杉田玄白役にて主演を務めています。
石田三成(いしだみつなり)/山本耕史
関ヶ原の戦いでは西軍の総大将としても有名な石田三成。彼は幼少期、秀吉に茶を差し出し気に入られ召し抱えられたという逸話がとても有名です。これまでも石田三成が描かれる作品はとても多く、しかしながら大体は冷酷非道な悪役のような存在として描かれてきました。しかしそんな石田三成が悪役としてではなく、心を持った1人の人間として上手く描かれているのが大河ドラマ『真田丸』なのです。
登場人物である『真田丸』の石田三成を演じるキャストは、山本耕史。彼もまた三谷幸喜脚本の大河ドラマは2回目で、『新選組!』では新選組の鬼副長土方歳三を演じ、その当時も相当な人気を呼びました。また大河ドラマでは異例の続編『土方歳三最期の1日』がNHKの正月ドラマとして放送され、最後まで土方歳三を演じ切りました。石田三成の親友である大谷刑部を演じる片岡愛之助とは、その続編以来の共演となり話題を呼びました。
大谷吉継(おおたによしつぐ)/片岡愛之助
大谷吉継は石田三成とは無二の親友で、豊臣子飼いのうちの1人です。戦国武将らしい手厳しい面と人としての優しい面を持ち合わせており、まっすぐで不器用な三成のことをいつもサポート役として親友として見守っています。そんな彼が病を患い体に自由が無くなった頃に引き起こされた関ヶ原の戦いで、彼は親友三成のいる西軍として出陣。敗北した後切腹をして、その後追いかけるように命を落とした親友と共に乱世に散ったのです。
登場人物である『真田丸』の大谷刑部を演じるキャストは、片岡愛之助。三谷幸喜脚本の大河ドラマには2回目の出演で、『新選組!』の続編である『土方歳三最期の1日』では山本耕史演じる土方と共に幕府軍として戦う総裁、榎本武揚役で出演。また、同じく三谷幸喜脚本のNHK正月時代劇『風雲児たち〜蘭学革命篇〜』では、杉田玄白の知り合いである前野良沢役を演じ、三谷作品において重要人物を任せらているキャストです。
千利休(せんのりきゅう)/桂文枝
千利休は豊臣秀吉のお抱えの茶人でした。大河ドラマ『真田丸』の中では、陰の参謀役のような存在で茶室で政の話をもちかけてくる秀吉にアドバイスをするなど、ただの茶人ではない人物として描かれています。また、商売人としての一面も持ち、同ドラマ内では豊臣秀吉の下で茶をたてつつも陰では北条と繋がり商売をしていたのです。その後切腹に追い込まれ果ててしまうのです。
登場人物である『真田丸』の千利休を演じるキャストは、桂文枝。落語家でありながら、テレビ番組では主にクイズ番組の司会業をこなすなど、幅広く活躍しています。また、テレビドラマや映画、CMにも出演するなどジャンルを超えた活躍をしているキャストの1人です。
真田丸の登場人物とキャスト紹介!~武田家~
かつて、『風林火山』を掲げた戦国のカリスマであり甲斐の虎とも呼ばれた武田信玄で有名な武田軍。武田騎馬隊はとても有名で、その攻撃力は圧倒的なものでした。しかし信玄公亡き後を託された勝頼は、偉大過ぎる父親、信玄の影響もあってか政を上手く行うことができず、次第に衰退の一途を辿っていきました。武田軍の滅亡は乱世に更なる混沌を引き起こすこととなるのでした。
武田勝頼(たけだかつより)/平岳大
武田信玄亡き後、武田勝頼率いる武田軍は信玄公の時代に鍛え上げられた騎馬隊を使い、織田徳川の連合軍に対し戦を挑んだ長篠の戦。しかしその自慢の騎馬隊は数多という鉄砲によって討ち果たされ、壊滅状態に陥りました。そして父親である信玄公と共に戦った武田四天王全員をこの戦とその近くで起こった戦により失ってしまいます。そうして勝頼本人も後々様々な場所を転々とするも、命を落とし武田家は滅亡してしまったのです。
登場人物である『真田丸』の武田勝頼を演じるキャストは、平岳大。同じ戦国時代を舞台とした司馬遼太郎原作の映画『関ケ原』では、岡田准一演じる石田三成を支える島左近を熱演。石田三成がキャスティングされることは多くても島左近がキャスティングされることは少ないため、島左近がこれだけピックアップされた作品は珍しいのです。彼の目力と迫力のある演技力で島左近に魅了された人も多いのではないでしょうか。
出浦昌相(いでうらまさすけ)/寺島進
大河ドラマ『真田丸』の中では主に真田昌幸に仕えている出浦昌相。元々は甲斐の虎こと武田信玄に仕えていました。昌幸亡き後は昌幸の嫡男である信幸に仕えており、真田親子にはゆかりのある人物の1人です。陰ながらにいつも昌幸を支え、時には指南を、時には策を講じ自ら打って出る頭脳、技術共に一流。真田昌幸の影といっても過言ではない真田家にとっては大きな存在でした。
登場人物である『真田丸』の出浦昌相を演じるキャストは、寺島進。強面な彼はテレビドラマ、特に刑事ものを中心に怖そうな役柄をすることも多いですが、そんな強面を活かしてテレビドラマだけでなく映画にも出演し活躍している俳優です。また大河ドラマにはこの『真田丸』を含め3回出演。『武蔵』と『風林火山』にも出演しています。
室賀正武(むろがまさたけ)/西村雅彦
『真田丸』のファンの中ではお馴染みの「黙れ小童!」が口癖の室賀正武。この口癖は主には真田信繁の兄、信幸に向けられて使われており、序盤だけに出てくる武将としては異例の存在感を放ちました。その為、暗殺された回では室賀ロスという現象まで引き起こされ、SNSでも大きく話題になりました。『真田丸』主役の信繁たちと同等の存在感を放っていたことがうかがえます。
今回大河ドラマ『真田丸』で室賀正武を演じるキャスト西村雅彦は、三谷幸喜脚本の作品には常に名を連ねる程の三谷幸喜ファミリーのうちの1人。テレビドラマ『古畑任三郎』ではコミカルなキャラを熱演しました。またこの『真田丸』では、序盤で死してしまう室賀正武ロスに本人自らなってしまっていたのだそうです。その後もしばらくは室賀正武が抜けきらず違う現場でその勢いが出てしまっていたと語っていました。
真田丸の登場人物とキャスト紹介!~北条家~
戦国時代以前から大きな権力を保持していた北条家。史実では北条攻めの際に無駄な戦を避けようと豊臣秀吉の片腕である黒田官兵衛が北条氏政、氏直を親子を説得に向かい貴重な刀を貰い受けたという逸話も残っています。『真田丸』の中では、誇り高い北条家の血を受け継いだ北条親子が、最期の最期まで時代の荒波に逆らい生きている姿が鮮明に描かれています。
北条氏政(ほうじょううじまさ)/高嶋政伸
歴史上の中では小田原攻めとして有名な難攻不落の小田原城が豊臣連合軍による包囲網にあっても、最期の最期まで誇りや名誉だけでなく土地も城も譲ろうとしなかった北条家の第4代当主。それ以前には武田や今川という当時ではとても大きな勢力を保持していた国と同盟を結ぶ国でした。しかし小田原城から見える位置に作られた一夜城をきっかけについに降伏。長きに渡った北条家はこれを機に歴史上から静かに去っていくのでした。
登場人物である『真田丸』の北条氏政を演じるキャストは、高嶋ファミリーの一員でもおなじみの高嶋政伸。この『真田丸』で演じた北条氏政のように立場の高い少々かわった性格をした役柄を演じることも多く、その演技力は周りを圧倒するほどの力を持った俳優です。そのため『真田丸』放送期間中はSNSで話題になることも多く、実力派キャストなのです。
北条氏直(ほうじょううじなお)/細田善彦
父親である北条氏政と武田信玄の娘である黄梅院を母に持つ北条氏直は、北条家の5代目当主。『真田丸』の中では父親に似て冷静ではあるものの、唯一の違いは策士家の父親に比べて少々短慮なところです。その為戦でも気を起こしてしまうことが多く気性が激しい一面も持っています。しかし最後は小田原攻めにあい降伏。表舞台からは去るものの北条家自体はその後も長く続いていくこととなるのです。
登場人物である『真田丸』の北条氏直を演じるキャストは、細田善彦。この大河ドラマ『真田丸』は実は大河ドラマとしては2度目の出演で、『花燃ゆ』にも出演回数は少ないものの出演しています。また、テレビドラマだけでなく映画や舞台、CMとマルチに活躍するキャストの1人です。
板部岡江雪斎(いたべおかこうせつさい)/山西惇
大河ドラマ『真田丸』の中では北条親子に忠義を尽くし、北条繁栄と安寧のために奔走する板部岡江雪斎。様々な領地や城の交渉の場には北条家代表として出ていくことが多く、真田信繁とも何度も顔を合わせています。また、小田原攻めの際にも北条を救ってほしいと信繁に願い出てくるなど、北条家に対して最後の最後まで考え尽くす姿がとても印象的です。
登場人物である『真田丸』の板部岡江雪斎を演じるキャストは、山西惇。大人気のテレビドラマ『相棒』シリーズでも人気の彼は、映画の同シリーズでも大活躍。また、大河ドラマにも複数出演しており大きな存在感を放っています。クイズ番組にも多く出る程インテリとしても名高く、その知識も幅広く彼の俳優人生にも大きく影響を与えているのではないでしょうか。
真田丸の登場人物とキャスト紹介!~上杉家~
戦の際には毘沙門天の『毘』や『龍』の御旗を掲げることで有名な越後の上杉家。謙信公亡き後、しばらくは御家相続の争いもありましたが、その後は上杉景勝の下、豊臣政権下では五大老の治める国の1つとして大きな存在感を示していました。主人公である真田信繁が人質として送られてきて幼少期を過ごしていたのもこの越後。『真田丸』の中では、景勝をはじめ重臣の兼続も信繁の面倒を見る心優しい御家なのです。
上杉景勝(うえすぎかげかつ)/遠藤憲一
上杉景勝は越後の軍神である上杉謙信の養子として上杉家の一員として過ごしていました。しかし謙信亡き後、こちらも養子の上杉景虎と後継者争いをすることとなります。その後継者争いに見事勝った景勝は、上杉の当主として目まぐるしく変わる乱世の世へと身を投じていったのです。豊臣政権内では豊臣五大老の1人にも任命され、豊臣の下に降りつつも上杉の存在感は健在でした。
登場人物である『真田丸』の上杉景勝を演じるキャストは、実力派俳優遠藤憲一。この大河ドラマ『真田丸』では強面として有名な彼が、生涯に数度しか笑ったことがないという上杉景勝を熱演。しかし史実とは違いより表情豊かで親しみやすい上杉景勝を演じることで、SNSでは、可愛い、天使、といったような声が続出。上杉景勝と共に彼自身のファンがこの作品で増えたのは言うまでもありません。
直江兼続(なおえかねつぐ)/村上新悟
上杉景勝の重臣でもある直江兼続は、兜に『愛』という一文字を掲げる武将としてもとても有名で、過去の大河ドラマである『天地人』はその直江兼続が主役となった物語です。その当時は俳優妻夫木聡が兼続を演じていました。大河ドラマ『真田丸』の中では、心優しくも不用意な約束ばかりする主君上杉景勝の言動に頭を悩ませつつも日々景勝のため、上杉のためと尽力している忠義深い家臣なのです。
登場人物である『真田丸』の直江兼続を演じるキャストは、村上新悟。甘いマスクはもちろんのこと、主に女性を魅了する低音ボイスは、SNSで大人気かつ大きな話題になりました。またこの大河ドラマ『真田丸』では直江状が劇中の朗読のみならず、後日公式ホームページに直江状の朗読が配信されるなど、『天地人』以来の直江兼続ブームを引き起こしました。
真田丸(大河ドラマ)の脚本を担当した三谷幸喜について
今までにない様々なロスや『ナレ死』という言葉まで飛び出した大河ドラマ『真田丸』の脚本を手掛けた脚本家の三谷幸喜。大河ドラマとしては『新選組!』に続く2作品目で、大河ドラマでは異例の続編でもある『土方歳三最期の1日』も手掛け成功させています。そんな彼が久しぶりに手掛けた大河ドラマ『真田丸』は、『新選組!』の人気を上回るような人気を博し、日本中に『真田丸』ブームを巻き起こしました。
三谷幸喜プロフィール
三谷幸喜脚本の大河ドラマはこの『真田丸』の他に『新選組!』も手掛けており、どちらの大河ドラマも異例の人気とブームを巻き起こしました。他にも三谷幸喜脚本のテレビドラマや舞台、そして映画はどれも大きな反響を呼んでおり、三谷幸喜作品に頻繁に出演するキャスト達を三谷幸喜ファミリーと呼ぶなど、彼の脚本家としての才能が各界に大きな影響を与えています。
テレビドラマでは『古畑任三郎』シリーズをはじめ多くの作品を手掛けているほか、映画では『清須会議』や『THE 有頂天ホテル』といった大ヒット作品を幾つも手掛けています。映画は監督と脚本家の両立をしており、三谷幸喜ワールドが全開の作品ばかりとなっています。
深い人間味を描いた大河ドラマ『真田丸』
三谷幸喜作品と言えば随所にみられるコミカルな笑いが特徴ですが、そんなコミカルな要素をほぼ封印し、その代わりに出したのは戦国時代に生きた人々の深い人間味。良いところもあれば悪いところもあり、それぞれの思惑や感情が何層にも重なり合って出来上がっている戦国時代を、今の人たちにとって身近な存在に近づけるような脚本で見ている人たちの心を1話1話鷲掴んでいます。
その中には様々な作品の中で悪く描かれがちな戦国武将たちを、より人間くさく描くことで教科書に載っている彼らとは違った面を知ることができるのです。戦国武将とて人の子で今に生きる人たちと何ら変わらない1人の人間であること、そして人としての心があり想いがあるということを三谷幸喜は大切にして描いているのではないでしょうか。だからこそ共感する人が多いのではないでしょうか。
主人公視点から見た大河ドラマ『真田丸』
大河ドラマ『真田丸』では、普通では大きく描かれるところをあえて簡潔にまとめることでも話題を呼びました。例えば関ヶ原の戦い。あれだけ長い関ヶ原の戦いまでの道のりの様々な武将の思惑や葛藤、そして想いを描いてきたにもかかわらず、まるで史実上の関ヶ原の戦いのごとく迫力ある戦シーンもなくあっさりと決着をつけてしまった三谷幸喜。
出演キャストの中には、その関ヶ原の戦いを楽しみにしていたという残念そうな声も多く聞かれる中、三谷幸喜その人がこだわったのは主人公視点から見た大河ドラマ『真田丸』でした。今回の『真田丸』の主役はあくまで真田信繁。関ヶ原の戦いの際には真田信繁は関ヶ原にはおらず、父昌幸と共に信濃の上田城にて徳川秀忠の軍を足止めしていました。
その為関ヶ原の戦い自体はあっさりと、上田城での攻防をメインに描いています。そしてそれが三谷幸喜自身の大きなこだわりでもあるのです。元々歴史好きで大河ドラマ好きでもある三谷幸喜は、子供の頃から作品を見ながらも「自分ならばこう描く」という具体的なストーリー構想までしていたようです。それほどまでに、彼の大河ドラマへの思い入れは強いのです。
真田丸のキャストや登場人物まとめ
三谷幸喜脚本の大河ドラマ『真田丸』は、個性的な登場人物たちとキャストたちにより紡ぎ出されたとても人間味の溢れ、尚且つ重厚なストーリーになっています。三谷幸喜の脚本だけでも成り立たず、キャストだけでも成り立たない、だからこそ彼らが協同で織りなす大河ドラマ『真田丸』が魅力的になり、放送を終了しても愛され続けているのです。