2018年10月27日公開
2018年10月27日更新
アンナチュラルの主題歌はLemon!歌詞の意味や人気の理由は?【米津玄師】
アンナチュラルのドラマがおもしろい!と話題になり、主題歌である米津玄師が歌っている「Lemon」も同じく大ヒットしました。TBSで作られた野木亜紀子脚本のオリジナルテレビドラマアンナチュラル。独特の世界観に夢中になった人も多いのではないでしょうか。ドラマの内容はもちろん、主題歌に至るまで詳しく調べてみました。どこが面白いのか?なぜLemonはヒットしたのか?気になる疑問を一緒に見ていきましょう。
目次
アンナチュラルの主題歌であるLemonの人気の理由に迫る!
アンナチュラルというドラマが面白い!と言われてすぐに、主題歌である「Lemon」も脚光を浴び、たちまち街中で流れる大ヒットにつながりました。作詞作曲は米津玄師という注目若手シンガーソングライターです。米津玄師さんをすでに知っている人は改めてより深く。知らない人は、今回のまとめをきっかけにしっかりと一緒に探っていきましょう。
アンナチュラルとは?
まずは、ドラマ「アンナチュラル」について簡単にご紹介します。脚本はあの「逃げ恥」の脚本を書いた野木亜紀子さんが担当されています。ストーリーは、ドラマ上の架空の研究機関である自然死究明研究所(通称UDIラボ)が舞台。現実にないにも関わらず本当に存在するかのような場所や組織、登場人物のキャラクター性とストーリー。アンナチュラルの世界はリアリティがあるからこそ、のめり込んで見てしまうドラマになっています。
アンナチュラルの個性派メンバー
アンナチュラルの主人公でありヒロインの三澄ミコトを石原さとみさんが演じています。その脇を井浦新さん、窪田正孝さん、市川実日子さん、松重豊さんという幅広い層のキャストたち。人気と実力を兼ね備えた、個性もしっかりとあるツワモノばかりです。さらには、本業がお笑いである「ずん」の飯尾和樹さんが出ているのもアクセントになっています。
ここで気になったのが、「アンナチュラル」の意味。分解してみると簡単なのですが、「ナチュラル」を否定した「アン・ナチュラル」からきています。
昨夜はアンナチュラルが胸アツだった…。中堂さん…、好き。
— なるみかん (@126ooo621ooo) October 22, 2018
一番簡単に訳すと『不自然な』という意味になります。不自然な死を解き明かすUDIラボを舞台としたドラマなので、納得です。
不自然死(アンナチュラル・デス)の遺体を解剖調査しているラボのメンバーである三澄ミコトを中心に進んでいくこの物語。さらに個性的なキャラクターたちと共にいろんな状況の不可解な「死」を前に、その真相に向かい合い謎や事件を解明していきます。
TLで拝見してる方々がアンナチュラルにはまって中堂さんに落ちて行く様子を眺めまくっている……
— おのでら(オリジン済み×4) (@onodera_kyo) October 24, 2018
アンナチュラルのキャラクターの中でも、無愛想なベテラン法医解剖医の中堂系の発言がシビれる!カッコいい!と悶絶する人が続出しました。ツンデレという言葉がありますが、デレがほとんどなくツンとしている中堂。ですが、たまに見せる優しさや人間味溢れる行動が、見ている人の心を掴むようです。また中堂の「クソ」という口癖を言われたいという女子も急増しました。
理不尽な状況や不可解な問題に対して、諦めず協力し合いながら。時には喧嘩や衝突をしつつ、ひとつひとつ真摯に向き合っていくラボメンバーたち。それぞれに抱えている問題も少しずつ浮き彫りになりながら、それぞれの正義を目指しながら。必死に生きている様子が描かれています。アンナチュラルは1話からしっかりと作り込まれた世界観と伏線があって、最終話まで見逃せないドラマです!
アンナチュラルの主題歌を歌う米津玄師とは?
出典: https://mora.jp
ここでは、アンナチュラルの主題歌を担当した米津玄師さんについてご紹介していきます。現代だからこそ生まれたと言っても過言ではない今世紀の天才!というのも、ニコニコ動画という動画投稿サイトで顔出しをせずに「ハチ」のハンドルネームで活動していた米津玄師さん。人気ボカロPとして最初の注目をされます。
米津玄師の、イラストもすごい好きだな
— 月子 (@natsukkk0410) October 18, 2018
音楽ソフトで音楽を作り、イラストやデザイン、編集などの全てを自分でプロデュースして作品をネットに投稿。それが人気になりここまで来たのだから、本当に現代が生んだスーパースターです。音楽の才能だけでなく独自の世界観たっぷりなイラストも評判を呼んでいます。書き込まれた繊細なイラストのファンも多くいます。
ハチ名義ではアルバム2枚発売後、2012年に今のスタイルと同じ、本名の米津玄師として自分の歌声によるアルバム『diorama』を発売します。その後アニメのタイアップや他の人とのコラボと話題が尽きない米津玄師さん。音楽シーンを疾走する米津玄師さんはLemon以外にもすてきな曲がたくさんあるので、簡単ではありますが少しだけ曲紹介もしていきます。
ハチ名義の楽曲
「マトリョシカ」や「パンダヒーロー」「砂の惑星 feat.初音ミク」等のミリオン再生を越えるヒット曲を多数量産、オリジナルアニメーションも相まって中毒性のある楽曲が人気に。この頃はまだ米津玄師さんの歌声ではない時代です。初期のハチ時代をこよなく愛する米津ファンも少なくないのが現状です。また、米津玄師とハチが同一人物というのを知らずにあとで知って驚く、という経験をした人もいたんだそう。
「砂の惑星」は、米津玄師さんがいきなりハチ名義でアップした曲ということで話題になりました。たくさんの人がこの曲に注目し、考察もたくさんされました。言われているのは、ボカロ界を取り巻く状況が描かれているのではないか、ということ。そしてボカロの有名曲のパロディという意見もありました。過ごしてきた時代、そして今。変わっていく時代を象徴している曲。と囁かれています。
米津玄師本人が歌っている楽曲
米津玄師といえばすてきなイラストが特徴的で、いろんな才能のある人だと認識している人が、さらに驚くのが身体能力!ダンスまでできてしまう彼の才能に、嫉妬すらしてしまいそうなほどに、多彩な彼に驚きを隠せません。「LOSER」では動く米津玄師をたっぷり見れます。
Lemonはアンナチュラルの主題歌ですが、人気アニメ「僕のヒーローアカデミア」のオープニングテーマになっている「ピースサイン」もキャッチーでかっこいい楽曲です。主人公であるデクがピースサインをしているイラストを米津玄師さんが描いた赤いジャケットのCDも売られています。
こちらは「アイネクライネ」という楽曲です。この曲にぴったりな淡い水彩画のイラスト。とってもキュートで少し切なさも感じさせてくれます。男の子と女の子、そして周りの景色がとても鮮やかで美しいd。最後には二人とも笑顔で、手を繋いでいるシーンがあるので気になる人はぜひチェックしてみてください。
コラボ曲
「打上花火」では米津さんが初めて女性とコラボしました。透き通った美しい声質を持つDAOKOさん。映画『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』の主題歌でもあります。米津さんの4thアルバム『BOOTLEG』ではセルフカバーバージョンが聞けるので、よければ聴き比べてみてくださいね。
「灰色と青 (+菅田将暉)」は、今大人気の菅田将暉さんとのコラボ楽曲です。米津さんが菅田くんの声に惚れ込んで実現したというこの曲は、交互に歌う二人がとても印象的で、幻想的な煙の使い方もぜひ見てもらいたいカッコイイPVに仕上がっています。
アンナチュラルの主題歌はLemon!タイトルと歌詞の意味とは?
アンナチュラルの主題歌になったLemonは、2018年03月14日に発売されました。これほど人気の楽曲について、もっと知りたい!教えてほしい!というあなたのために、もっと詳しく見ていきましょう。タイトルである「Lemon」とはどういう意味なのか?歌詞の内容は?という疑問について、一緒に見ていきましょう。
今更言うまでもありませんが、もちろん「Lemon」のジャケットデザインは、米津玄師さんが描いたものです。アンナチュラルのドラマを思わせる少し儚さがジャケットからも伝わってきます。全体的に淡く透明感のある色彩の中に描かれたレモンは、緑の葉も印象的に描かれています。歌詞や曲だけでなく、本人書き下ろしのジャケットデザインもファンにとっては楽しみの一つになっています。
「Lemon」というタイトルの意味とは
こちらの「Lemon」という楽曲、実は「Memento」というのが仮タイトルだったんだそうです。ちなみにメメントの意味は、死を連想させる思い出や、想い、というニュアンスがあります。ドラマ、アンナチュラルでは死がテーマなのでつけたそうですが、米津玄師さんとしては直接的すぎる表現に少し違和感があったとのこと。
他の言葉を探していたところ、歌詞で浮かんだフレーズ「レモン」から抽出して「Lemon」に決定したとインタビューで答えています。また、米津玄師さんは果物が人間に似ていて美しいと語っているほど、歌詞や曲に果物を用いることがあるんだそうです。なので、今回のレモンも米津さんにとっては自然な流れでの引用だったのかもしれません。他の楽曲でも使われている果物での表現、気になる方は探してみてください。
歌詞の一節である「胸に残り離れない苦いレモンの匂い」というフレーズが頭に浮かび、タイトルもここから「Lemon」になったと本人が語っています。アンナチュラルを観るとき、この事実を知って聞いた曲は一味違って聞こえるかもしれません。
Lemonの歌詞の世界観
アンナチュラルはオリジナルドラマということで、アンナチュラルの脚本を読んで曲を書き上げたという米津玄師さん。歌詞ももちろん脚本からインスパイアされているので、ドラマの内容とリンクした楽曲に仕上がっています。死をテーマにしたドラマだからこそ歌詞にもその想いが反映されているのですが、「死」という言葉を入れずに表現しているのをご存知でしたか?
歌詞をよく読んでみるとわかるのですが、どこにも「人が死ぬ」というワードが出てきません。ですが全編通してこの切なさ、儚さがにじみ出ています。人の死を抽象的に表現したいという米津さんの思いが、直接的な言葉ではなくてもしっかりとみんなに伝わる魅力的な表現になっているということです。アンナチュラルの持つ空気感と曲が融合して、相乗効果をもたらしてくれています。
また、「あなたとわたし」という二つの代名詞が出てきています。歌詞カードを見て、隠れたメッセージや意味を解読するという聞き方をしてみるのもいいかもしれません。一度聞いただけじゃ分からない歌詞にも、人と人との繋がりがしっかりと感じられて繊細な表現がされている歌詞は、多くの人の心に響く歌詞になっています。
アンナチュラルの主題歌であるLemonの人気の理由とは?
多くの人の心に残るメロディと歌詞でその存在感を高めてきた米津玄師。多彩が故に話題は尽きません。彼の持つオリジナリティと中毒性、そして共感性の高さも重要な要素になっています。米津玄師さん自身がアップロードしているyoutubeでは、「Lemon」が1億再生を達成されたほどの人気ぶり!すごい数字です。なぜこれほど人気になったのか?詳しく見ていきましょう。
PVではなぜハイヒールを履いている?
Lemonを聴く手段として、アンナチュラルのドラマを観る以外にyoutubeのpvを見に行く人も多いのではないでしょうか。Lemonでは、米津玄師さんがなぜかピンヒールを履いています。男の人である米津さんがヒールを履いていたら、どうしても気になります。実は、ヒールを履きたいと言ったのは米津さん本人だというので、深い意味が込められていました。
調べてみたところ、米津玄師さんの中で「ほかの人がわからなくてもいい、2人だけの合図のようなものがあるんだろう」というのを形にしたのが、このハイヒールとのことでした。周りにとって意味がなくても、誰にも理解されなくても。その人とだけ繋がっている大切な意味のある行為やモノがあって、それがこのpvではヒールだったとのことです。
「ウェ」という音
アンナチュラルの主題歌になっているLemonにはなんだか不思議な「ウェ」という音が入っているのをご存知ですか?これはなんの音?と気になって仕方ないという人のために説明すると、人の声です。制作途中の中で、この曲にはこの「ウェ」が米津玄師さんの頭の中では鳴っていたんだそう。だから意味を聞かれても分からないけれど、なくてはならない音だと語っています。
何かをしながらだったり、お気に入りに入っているリストから何気なく音楽を聴くこと、ありませんか?強いメッセージが込められたpvや歌詞を、たまにはじっくり目で追いながら。歌詞の意味を理解しながら歌を聴いてみるのもたまにはいいかもしれません。
現代にマッチした天才
今や動画投稿サイトを多用することが普通になっている時代になり、いろんなsnsも発達し口コミ力も凄まじい。10年前ではマイナーだった出来事やモノが、今では溢れています。こんな時代にぴったりとハマり、自分の力を発揮した一人が米津玄師さんではないだろうか。
顔出しをしていない時期からしっかりとファンを獲得し、その後本名の米津玄師として活動をするようになると自分の声での音楽作りと、一歩一歩階段を登っていっている印象です。動画投稿サイトだけだった活動がアンナチュラルドラマのように、アニメや映画とのタイアップになっている曲も数多くあります。着実にステップアップを続ける米津玄師さん。今後の活躍も目が離せません!
アンナチュラルの主題歌であるLemonについてまとめ!
ここまで、ドラマ「アンナチュラル」と共に主題歌の「Lemon」について詳しくご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?何度聞いても飽きない、耳に残る楽曲の詳細を知ると、もっと深く解釈することでより世界観を堪能して聴くことができます。より一層楽しんで聞いてもらえたら嬉しいです。