華麗なる一族のドラマキャスト一覧!山崎豊子原作のモデルは?【木村拓哉】

『華麗なる一族』(2007年版)は木村拓哉主演のテレビドラマ。原作は山崎豊子の長編小説。実在する製鉄会社と銀行がモデルとされる。ドラマ『華麗なる一族』の主人公は財閥の御曹司、万俵鉄平。大手鉄鋼会社の重役である鉄平と、大銀行の頭取を務める鉄平の父・大介との確執を軸に、万俵家を取り巻く男女の愛憎を描く。主演の木村拓哉の他、北大路欣也、鈴木京香などの豪華なキャストで高視聴率を上げた。ここではドラマ『華麗なる一族』のあらすじとキャストのほか、モデルとなった企業についても紹介する。

華麗なる一族のドラマキャスト一覧!山崎豊子原作のモデルは?【木村拓哉】のイメージ

目次

  1. 華麗なる一族のドラマキャストが気になる!
  2. 華麗なる一族のドラマあらすじをネタバレ!
  3. 華麗なる一族のドラマキャスト一覧!木村拓哉主演!
  4. 華麗なる一族の山崎豊子原作のモデルは?
  5. 華麗なる一族のドラマ主題歌を紹介!
  6. 華麗なる一族のドラマキャスト一覧まとめ!

華麗なる一族のドラマキャストが気になる!

2007年に放映された『華麗なる一族』は、主演の木村拓哉、北大路欣也をはじめ、豪華な俳優陣で注目されたテレビドラマだ。『華麗なる一族』は、キャストのスゴさに加え、ストーリーの面白さも相まって視聴率20%超をキープし、関西では30%を超えた回もある。紅白歌合戦の視聴率を超えたことでも話題になった。この記事では『華麗なる一族』のキャストやあらすじ、モデルとなった企業などをまとめる。

木村拓哉主演のTVドラマ『華麗なる一族』は山崎豊子の同名小説が原作。TBSの55周年記念番組として制作され、全10回で放送された。原作小説は1974年にも映画化、テレビドラマ化された。この前二作では父親の万俵大介が主人公だが、2007年版のドラマ『華麗なる一族』では木村拓哉の演じる鉄平が主人公となっている。

華麗なる一族のドラマあらすじをネタバレ!

『華麗なる一族』は神戸の万俵財閥の御曹司・万俵鉄平(木村拓哉)と、その父・万俵大介(北大路欣也)の公私に渡る確執を軸に、鉄平の出生の秘密、万俵一族の愛憎を絡めて描かれる。ストーリーは鉄平の「阪神特殊鋼の溶鉱炉建設」と大介の「阪神銀行による上位銀行との合併」という二つの野望がぶつかり合って進展していく。ここでは大まかなあらすじを紹介しよう。

仕事に情熱を燃やす息子と冷徹な父

『華麗なる一族』の舞台は昭和40年初め、大阪万博を控えた高度成長期の関西。万俵財閥の御曹司、万俵鉄平は、同財閥グループの阪神特殊製鋼の専務を務めている。業績は良好だが、原料の鉄を帝国製鉄からの融通に頼っており、製造が不安定であることから自社独自の溶鉱炉が必要だと考えていた。鉄平は、系列銀行の頭取である父の大介に高炉建設のための融資を申し込むが、大介はしぶる。

大介は阪神銀行の頭取として、大蔵省による金融再編のための銀行合併への動きを察知していた。そして、生き残りの条件である上位9行に食い込むため、自分の阪神銀行より上位の銀行との「小が大を食う合併」を目論んでいた。そのために預金残高を上げねばならず、より多くの資金が必要となるため鉄平の阪神特殊鋼への融資をしぶったのだ。しかし、理由はそれだけではなかった。

万俵家の秘密

何かにつけ祖父の敬介に似ている鉄平を見るにつけ、大介は鉄平が自分の父である敬介の子ではなかと疑っていた。鉄平が生まれる前、鉄平の母・寧子(やすこ)は、舅である敬介に乱暴された過去があったからだ。大介は息子の鉄平の姿に敬介の影を感じ、親としての愛情を表せずにいた。

万俵大介は歪んだ性癖を持ち、夫婦の寝室に愛人を同衾させるという不道徳な生活を妻に強いていた。大介の愛人は高須相子という妖艶な女で、執事として万俵家の一切を取り仕切る才覚も持っていた。一方、妻の寧子は華族出身の深窓の令嬢で、結婚後も家事一つできないため、万事を高須相子に頼っている有様だった。愛人である相子は大介の子供たちの縁談にまで関わり、万俵財閥のための閨閥結婚(政略結婚)のまとめ役でもあった。

大介の策略に翻弄される鉄平と阪神特殊鋼

高炉建設を目指す鉄平は、学生時代に世話になった三雲が頭取を務める大同銀行から融資を受けることになり、父、大介も阪神銀行からの融資を認め、念願の高炉建設が着工する。ところが、工事が進む中、鉄平が契約を取り付けた米国のベアリング社が他社に吸収合併され取引が停止し、阪神特殊鋼は経営難に陥る。

窮地に陥った鉄平は大介に追加融資を要請し、大介は快諾する。阪神銀行が追加融資を決めたことで、三雲の大同銀行からも更なる追加融資を受けることが決まり鉄平は安心する。しかし、阪神銀行からの融資は実施されず、阪神特殊鋼の経営はさらに悪化し倒産の危機に追い込まれる。架空の融資は大介の差し金だった。追い討ちをかけるように、大介は帝国製鉄に手を回し阪神特殊鋼への鉄の供給を停止させる。

実は、大介は阪神銀行の「小が大を食う」合併の相手として大同銀行に狙いを定めていた。阪神銀行から鉄平の阪神特殊鋼への架空の「見せ金」融資は、大同銀行に阪神特殊鋼へ追加融資を促すための策略だった。阪神特殊鋼が破綻すれば、多額の融資をしている大同銀行も経営が傾く。そうなれば阪神銀行に有利に合併話が進む。そう考えた大介は、大同銀行の業績を悪化させるために、息子の会社を意図的に窮地に追い込んだのだった。

それでも高炉建設があきらめきれない鉄平は、突貫工事で高炉建設を進めていく。しかし、高炉は爆発事故を起こし工員が犠牲になり鉄平は責任を問われる。阪神特殊鋼と鉄平はさらに追い込まれるが、この事故は、阪神特殊鋼を潰したい大介にとっては願ってもない出来事であった。追い詰められた鉄平は大介に会い、自分の出生について問うが、大介は答えに窮する。鉄平は自分が祖父の子であるとの思いを強くする。

息子が父を告訴!内部闘争から悲劇の結末へ

鉄平は父、大介が阪神特殊鋼を意図的に倒産に追い込んだことを確信し、阪神特殊鋼の取締役でもある大介を背任罪で告訴する。裁判が始まると阪神銀行が優位に立つが、事情を知る阪神銀行員の銭高の証言で形勢が逆転。阪神特殊鋼が勝利を収めたかに見えた。しかし、大介は上手だった。

大介は帝国製鉄に手を回し、破綻しかけた阪神特殊鋼を立て直す管財人として帝国製鉄の和島を就任させた。大介の息のかかった和島は、阪神特殊鋼の新たな代理人となり、阪神銀行への告訴を取り下げてしまう。そして、専務の鉄平をはじめ、重役たちを解任する。鉄平は自分と父との間の埋まらない溝に絶望し、猟銃を手に雪の篠山へ向かう。

ドラマ『華麗なる一族』のラストシーン。父の万俵大介はついに阪神銀行と大同銀行の合併に成功する。しかし、大介はその合併の記者会見の場で鉄平が篠山で猟銃自殺したことを知る。警察署の霊安室に集まる万俵家一族。その場で鉄平の血液型により、鉄平が大介の実子であることが判明し、大介は涙を流して息子の死を悼んだ。

華麗なる一族のドラマキャスト一覧!木村拓哉主演!

ここでは『華麗なる一族』のキャストをまとめる。俳優陣は木村拓哉、北大路欣也のほか、山本耕史、仲村トオルなど、ドラマや映画で主役を務める俳優が勢ぞろいしている。女優も鈴木京香、相武紗希、山田優など豪華な顔ぶれだ。メインキャストの役柄とともに俳優の経歴も簡単に紹介する。

木村拓哉/万俵鉄平(阪神特殊鉄鋼専務)

万俵鉄平(まんぴょう・てっぺい)は阪神特殊鋼の専務として、自社独自の溶鉱炉の建設を目指し、資金確保に奔走する。妻は大物政治家・大川の娘である早苗だ。政略による婚姻では合ったが幸福な家庭を築いている。大川をはじめ、大同銀行の頭取・三雲など支援者には恵まれているが、実父である大介からの愛情を感じられず苦悩し、自分の出生に疑念を抱く。

高炉建設に情熱を燃やす青年、万俵鉄平を演じるのは木村拓哉(きむらたくや)。2016年に解散した人気アイドルグループSMAPのメンバーで、愛称は「キムタク」。テレビドラマ、CMを中心に映画、舞台にも出演している。ドラマの主演は数多く、『ロングバケーション』(1996・山口智子共演)、『HERO』(2001・松たか子共演)は特に人気が高い。主演男優賞も数々受賞している。妻は元歌手の工藤静香。

北大路欣也/万俵大介(鉄平の父・阪神銀行頭取)

万俵財閥のオーナーであり阪神銀行の頭取である万俵大介は、大蔵省による金融再編のための銀行合併への動きを知り、阪神銀行の生き残りをかけて策略の限りを尽くす。実父・敬介に妻を乱暴された経験を持ち、妻妾同居という不健全な一面も持つ。息子・鉄平の父親が敬介ではないかと疑い、息子に愛情を持てずに冷たくあたる。そして、ついに息子の会社を自分の銀行のために利用する。

万俵大介役の北大路欣也は10代から俳優として数多くの映画、ドラマ、舞台劇に出演。代表作は映画『八甲田山』(1977)で、主演の高倉健とともに第1回日本アカデミー賞を受賞した。TV時代劇『忠臣蔵』、『子連れ狼』、『剣客商売』のほか、大河ドラマ『竜馬がゆく』、『独眼流正宗』などにも出演している。2015年旭日小綬賞など受賞歴多数。1974年の映画『華麗なる一族』では鉄平の部下、一ノ瀬四々彦を演じた。

鈴木京香/高須相子(万俵家の執事、大介の愛人)

高須相子は万俵家の家庭教師、執事であり、大介の愛人である。お嬢様育ちで家事が一切できない寧子の代わりに万俵家の一切を取り仕切る。出自は不詳ながら、執事としての手腕は凄腕で、大介の子供たちの政略結婚もすべて相子が取りまとめる。しかし、その子供たちには疎まれている。

妖艶な高須相子を演じるのは鈴木京香。1991年、朝ドラ『君の名は』の真知子役で世に出る。テレビドラマ『王様のレストラン』(1995)の愛人役で人気を博し、以後、『ラヂオの時間』(97)など、三谷幸喜作品の常連として出演。シリアスな作品からコメディまで幅広い役をこなし、日本アカデミー賞の女優賞を何度も受賞している。酒豪で知られる。

長谷川京子/万俵早苗(鉄平の妻)

鉄平の妻、早苗は政略結婚で万俵家に嫁いだが鉄平との関係は良好である。一族の中で唯一、幸せな結婚生活を送る女性、早苗は長谷川京子が演じる。女性ファッション雑誌のモデルを経て女優業を開始し、CMにも数多く出演する。テレビドラマ『おいしいプロポーズ』(2006)、映画『七夜侍』(2008)で主演を務める。夫はロックバンド・ポルノグラフィティーの新藤晴一。

原田美枝子/万俵寧子(鉄平の母)

不幸な母親・寧子(やすこ)を演じるのは原田美枝子。北大路欣也と並ぶベテラン女優だ。映画の代表作は『あゝ野麦峠』(1979)、『火宅の人』(86)、『釣りバカ日誌2』(90)など。黒澤明、深作欣二などの著名な監督からオファーを受け、映画賞の受賞も多数。出演したドラマも多く、『土曜ワイド劇場』、『火曜サスペンス劇場』などに数知れず出演している。

山本耕史/万俵銀平(鉄平の弟)

万俵銀平は鉄平の弟で阪神銀行本店営業部貸付課長であり、将来の頭取候補でもある。冷めた眼で万俵家を見ており、自分の結婚も一族のためと割り切るドライな若者だが、鉄平のことは慕っている。シニカルな銀平役は山本耕史。ミュージカル『レ・ミゼラブル』で注目され、意向、ドラマ、舞台で活躍する。2015年、女優の堀北真希と結婚。

山田優/安田万樹子(大阪重工の社長令嬢、のち銀平の妻)

大阪重工の社長令嬢・安田万樹子は政略結婚で銀平の妻となるが、銀平からは顧みられない。あるとき万俵家の恥ずべき内情を目撃してしまう。安田万樹子役は山田優が扮する。山田はモデル、女優でCM出演も多数。テレビドラマ『のダメカンタービレinヨーロッパ』(2008)、『正義の見方』(同)などに出演。夫は俳優の小栗旬。

相武紗希/万俵二子(鉄平の妹)

鉄平を慕う妹・二子(つぎこ)は、兄の部下、四々彦の恋人となるが、万俵家の令嬢である二子には高須相子が政略結婚を準備していた。二子は苦悩するが鉄平の会社を救うために婚約を受け入れる。清純な二子(つぎこ)役は相武紗希。ミスタードーナツのテレビCMで知られる。2003年のドラマ『WATER BOYS』で女優デビュー。『アテンションプリーズ』(06)などのドラマやCMにに出演するほか、声優もこなす。

仲村トオル/美馬中(万俵家の婿・大蔵省主計局次長)

仲村トオルが演じるのは大介の長女・一子の夫、美馬中(みま・あたる)。閨閥結婚で妻に愛情はない。大介に命じられ銀行合併工作に奔走するが心から従っているわけではない。仲村トオルは1985年、映画『ビー・バップ・ハイスクール』でブレイクし、ドラマ・映画の『あぶない刑事』(86)シリーズで人気を不動のものとする。他にTV『チーム・バチスタ』シリーズなど。舞台、映画出演も多数の実力派。

華麗なる一族の山崎豊子原作のモデルは?

『華麗なる一族』の原作は山崎豊子の長編小説だ。1970年から'72年まで『週刊新潮』に連載され、その後、出版された。『華麗なる一族』は実在の企業をモデルにしているといわれ、万俵家のモデルは神戸の岡崎財閥だとされる。しかし、原作者の山崎豊子は岡崎家が万俵家のモデルであることは公には否定している。なお、ドラマに登場する池は日本平ホテルだ。

主人公・万俵鉄平が専務を勤める阪神特殊製鋼のモデルは山陽特殊鋼。この会社は昭和40年に粉飾決算が発覚し、主幹事・山一證券が倒産寸前まで追い込まれ、日銀が救済したことで知られる。『華麗なる一族』のドラマ内の出来事はこの事件をモデルにしているといわれる。

『華麗なる一族』で万俵家が新年を祝う「志摩観光ホテル」であるが、このホテルはモデル、というより、実在する豪華ホテルだ。皇室御用達でもあるこのホテルは世界中の賓客が宿泊し、2016年の伊勢志摩サミットの会場ともなった。実は、『華麗なる一族』の原作者、山崎豊子氏が定宿としていたことでも知られ、作品冒頭の夕日の描写はホテル滞在中に執筆したという記録が残っている。

『華麗なる一族』に登場する他の企業のモデルはどうか。鉄平の父、大介が頭取を勤める阪神銀行は神戸銀行がモデル。また、大同銀行は協和銀行がモデルであるといわれる。作中の阪神特殊鋼は、実在の阪神特殊鋼とは直接的な関係はない。

華麗なる一族のドラマ主題歌を紹介!

『華麗なる一族』はキャスト同様、音楽も豪華だ。作曲は服部隆之で、イギリスのフィルハーモニア管弦楽団が演奏を担当し、ロンドンでレコーディングされた。サウンドトラックも発売されており、主題歌の「メインテーマ・オブ・華麗なる一族」など、約20曲が収録されている。

服部隆之はパリ国立高等音楽院卒。椎名林檎などのポップスから鮫島有美子などクラシックまで幅広いアーティストの楽曲を手がける。ドラマや映画音楽の作品も多く、日本アカデミー賞も3作品で受賞している。演奏のフィルハーモニア管弦楽団は、ロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホールを拠点にしたオーケストラで、数多くの著名な指揮者との音楽録音で知られる。

華麗なる一族のドラマキャスト一覧まとめ!

今回は「華麗なる一族」のドラマキャスト一覧や原作のモデルを紹介したがいかがだっただろうか?木村拓哉主演のテレビドラマ『華麗なる一族』は、木村のほか、北大路欣也、鈴木京香、山本耕史など主役級の豪華なキャストで高視聴率をあげた。

物語は神戸の万俵財閥の御曹司で阪神特殊鋼の専務として高炉建設に情熱を燃やす万俵鉄平と、その父であり阪神銀行頭取、万俵大介の、親子の心のすれ違いによる悲劇を描く。また、鉄平と大介の公私両面に渡る確執を核に、一族の男女の愛憎が交錯し重厚なストーリーとなっている。

原作は『白い巨塔』などで知られる山崎豊子の長編小説で、1974年にも2度、映像化されている。それらと比べながら見るのも面白い。また、このドラマ『華麗なる一族』の音楽は服部隆之が作曲。演奏はイギリスのフィルハーモニア管弦楽団が担当し、ロンドンでレコーディングされた。

原作も、キャストも、ストーリーも音楽も、題名にふさわしい華麗なドラマで、木村拓哉ファンでなくても楽しめる作品になっていて質の高いエンターテイメントに仕上がっていると評判の作品なので是非ご覧あれ。

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