2018年10月24日公開
2018年10月24日更新
GTO反町版ドラマのキャスト一覧!生徒役など出演者の現在は?【松嶋菜々子】
藤沢とおる原作の大人気漫画を原作としたドラマ「GTO」。2012年にはEXILEのAKIRAが主演でリメイクされた本作は主演の名前を取って「反町GTO」「GTO反町版」と呼ばれています。リメイクで再注目される事になった本作ですあ放送されたのが1998年と古く、当時出演したキャストはその後様々な人生を歩んでいます。今回はドラマGTO反町版に生徒役や教員役で出演した反町隆史や松嶋菜々子などキャストの現在を紹介していきます。
GTO反町版ドラマのキャスト一覧が知りたい!
2012年にリメイクされたEXILEのAKIRA主演によるドラマGTO。その影響でリメイクされる前の1998年放送の反町隆史主演のGTOも再注目、再評価される事になっています。放送当時も最終回には関東地区で視聴率35.7%を記録する名作ドラマでした。しかしやはり20年前のドラマ。出演したキャストは既に多くが歳を重ねています。
20年という歳月もあり、反町隆史、松嶋菜々子を始めとして多くのキャストがそれ以降にも活動を続け、ある人は活躍し、ある人はその姿を追う事ができなくなっています。。そこで今回はドラマGTO反町版に出演したキャストのその後を追いかけ分かる範囲で現在の活動についても紹介していきます。
GTO反町版ドラマ作品情報
ここからはGTO反町版のドラマに関して原作となる漫画などの情報も合わせて簡単に紹介していきます。
原作は続編!?単体でも楽しめる衝撃的作品に
ドラマGTOは元々は1996年から講談社の発行する漫画雑誌「週刊少年マガジン」にて漫画家藤沢とおるによって連載されている漫画を原作としています。漫画GTOをそれ以前に藤沢とおるが連載していた「湘南純愛組」の続編として展開され、「湘南純愛組」ではまだ高校生で地元では有名な不良だった鬼塚が、大人になって教師になるという破天荒な展開で注目を集める事になりました。
GTOは続編でありながら多少年代が経過している事、舞台も神奈川の湘南地区から東京に移っている事もあってGTOから読み始めても話を理解しやすい事、型破りな教師である鬼塚が問題を抱える生徒達の問題をこれまた型破りな方法で解決させ更生させていくという形で人気を集めました。2002年に連載が終了してからも高い人気を誇り、続編となる「GTO SHONAN 14 DAYS」「GTO パラダイス・ロスト」も展開されています。
原作漫画の人気からドラマ化へ
ドラマ化される際にはまだ原作漫画が途中の状態であった事、またドラマ化するに当たってプロデューサーを務めた安藤和久らスタッフなどの方針もあって「原作よりもシリアスな学園ドラマに」という方針が決定されます。原作にあるコミカルな部分を極力減らし、生徒の問題の本質に当たるエピソードをピックアップ、再構成してドラマが構成される事になります。
それに際して原作漫画GTOでは中学校が舞台でしたが、ドラマ化に際してより学園ドラマである雰囲気を演出する為に高校に変更、また原作漫画では鬼塚が教育実習先で出会った水樹ナナコ達が形を変えて登場するなど原作の雰囲気はそのままにより1つのドラマとして仕上げられる形となりこちらも話題作になっています。ドラマGTO反町版の成功でアニメ化も行われるというその後のメディアミックス展開も行われました。
出典: https://prcm.jp
原作から見えば改変が全くないわけではありませんが、原作の良さや雰囲気を大切にした作品でもあり、ドラマとしては関東地区での最終回の視聴率35.7%と驚異的な数字を叩き出し話題作となりました。GTO反町版はテレビスペシャルとして最終回のその後が描かれた他、夏休み期間中に鬼塚が北海道へ臨時教師に行く「GTO Live in 北海道」を原作としたドラマ完結編とも言える映画も製作されています。
カットされた生徒も多数
GTO反町版は元々は12話完結のドラマとして仕上げる為、原作では比較的初期から登場した生徒であってもドラマ版には出演していないキャラクターもやはり居ます。上原杏子や神埼麗美、理事長櫻井の孫息子である和久井繭なども登場していません。いなくなったキャラクターに関わるエピソードはそのものがカットされたり、別のキャラクターに設定が統合されたりしています。
ただ登場していないというだけで存在自体は示唆するような描写もあり、和久井繭などは登場していませんが、理事長に孫がいる設定自体は消えていないなどの例なども挙げられます。逆に上原杏子などは設定自体がそのまま相沢みやびに反映されており、親がPTA会長である事、のぼるに対してのいじめなどのエピソードはそのままみやびのエピソードとして成立しています。
GTO反町版ドラマのキャスト一覧紹介!
ここからはまずGTO反町版に出演したキャストを演じたキャラクターに軸を置きつつ、撮影時のエピソードなども交えて紹介していきます。
鬼塚英吉/反町隆史
GTOの主役で型破りな教師となるのが鬼塚栄吉です。基本的な設定は原作漫画と変わりませんが、暴走族の元リーダーで神奈川の暴走族2000人を1人でまとめ上げた伝説を持つなど、原作とは微妙に異なる点もあります。様々な問題を抱える武蔵野聖林学苑で、結託して教師降しを行う2年4組の担任となり生徒と対立、内山田を筆頭とする他教師陣のいじめも持ち前の型破りさを発揮して突破、徐々に生徒達の信頼を集めていく事になります。
ドラマ最終回では散々衝突しながらも信頼を集める事になった冬月との交際を開始、理事長に返り咲いた桜井の推薦で別の学校への面接に出向いている所で幕を閉じています。ちなみに上記のように暴走族のリーダーだったというエピソードがあるにも関わらず、キャストの反町隆史が大型二輪免許を持っていなかった為、通勤は自転車で行っていました。こちらは後に公開される事になる映画版で変更される事になります。
また反町隆史が当時は歌手としても活動していた事もあって、GTO反町版の主題歌も担当し、「POISON 〜言いたい事も言えないこんな世の中は〜」を発表、ドラマのヒットに合わせて曲単体でもヒット、その年に発生した和歌山毒物カレー事件の影響もあって出場こそなりませんでしたが紅白歌合戦に出られるレベルで売れています。
冬月あずさ/松嶋奈々子
本作のヒロインである冬月あずさも多少の改変が加えられ、元から教師を目指していたわけではなく、スチュワーデス志望だったが就職氷河期のせいもあって夢破れたOL教師という設定になっています。原作よりもより狡猾さが演出され、当初は社会的ステータスを見て男をキープするなどしていました。しかし数々の問題を解決していく鬼塚に徐々に惹かれていくという点は原作と同様です。
またスチュワーデス志望という設定は教師になって以降も継続しており、教師を続けながらスチュワーデス臨時採用試験を受けて見事合格、教師兼臨時スチュワーデスという二足のわらじを履きますが、一時は教師という職に失望してスチュワーデスになります。しかし最終的には教師としてのやりがいを見つけ、出向した鬼塚に変わって2年4組の担任を務める事になり、鬼塚のGTOに習ってGTFと呼ばれるようになります。
キャストの松嶋菜々子も当時NHK連続テレビ小説「ひまわり」のヒロイン役を演じるなど上り調子だった事もありましたがこのGTOへの出演でさらに人気を博し、翌年には3本の連続ドラマに続けて出演、それ以降に出演したドラマで高い視聴率を叩き出し続けて「奈々子の神通力」と言われる視聴率の女王として視聴者はもちろん業界内でも松嶋人気を高める事になります。
内山田ヒロシ/中尾彬
鬼塚と対立する教師の代表格と言えるのが内山田ヒロシです。原作ではどちらかと言えば鬼塚の非常識と言える行動に振り回される事になりますが、ドラマでは他教師陣の先頭に立って鬼塚を辞めさせようと比較的積極的に行動します。一方で文部省やPTAなど組織に対して弱く、それらに属する、関係する人の前ではひたすらペコペコし、善人を演じようとします。
内山田ヒロシ演じた中尾彬さんはGTOへの出演までは「大河ドラマ」や「必殺シリーズ」など時代劇などを中心に既に活躍していましたが、GTOへの出演以降、「ゴジラ」シリーズや「アウトレンジビヨンド」「ヒロイン失格」など現代を舞台にした物語への出演も増加させる事になります。同時にそのキャラクター性とおしどり夫婦というイメージもあって、CMやバラエティへの出演なども増えています。
桜井あきら/白川由美
GTOにて唯一最初から鬼塚の味方であり、様々な問題を抱える武蔵野聖林学苑の理事長を務めるのが桜井あきらです。その問題を強引にでも可行けうする手段として問題がないとは決して言えない鬼塚を雇う事にします。昼には売店の売り子として生徒や教師達の素行を観察するなど行動派である一方、基本的には温厚な性格で、理想主義者な側面を持っています。
一方で現実を見る目も持っており、元は専任理事長でしたが、前任の校長が辞めた際、内山田の昇進に疑問を抱いて自身が校長を兼任する事にするなど人を見る目を持っています。終盤には一度クーデターにより理事長を解任されますが、最終的には復帰し、鬼塚を妹が理事長を務める学園へと推薦して送りだしました。GTO反町版の出演者の中で数少ないそれまでも高い実績を持ってドラマに出演していたキャストでもあります。
勅使川原優/井田國彦
GTOの教師陣の中でも「危ない」存在が勅使川原優です。数学を教える教師ですが、常に有名大学への進学率を考えている為、似た思考をしているいる内山田からは信用されているものの、生徒からは全く信用されておらず鬱陶しく扱われています。下手に頭が良いので鬼塚を辞めさせる為の策を練る事にも長けています。しかしその本質は、ストーカー気質であり松嶋演じる冬月の事を狙っていました。
自宅に冬月を招き睡眠薬で眠らせて襲おうとするなどそのやり方は卑劣極まりないものであり、反町演じる鬼塚に止められる事になります。その事が奇しくも反町演じる鬼塚と松嶋演じる冬月を近付けるきっかけともなりました。生徒から見て嫌な教師の代表的な例であるキャラクターですが、そんなキャラクターを井田國彦は巧みに演じています。
水樹ナナコ/希良梨
生徒の中で最初に鬼塚に心を開いて友達になったのが水樹ナナコです。最初に鬼塚の教師外しに行動を起こした生徒でもあります。家はお金持ちで裕福な家庭に育ちますが、その実家庭内別居状態になっており、その問題を鬼塚がこれまた型破りな方法で解決した事が心を開くきっかけとなりました。以降鬼塚が他の生徒の問題に対処する際にも積極的に協力するようになると同時に遊び友達にもなります。
また上記でも少し触れたように原作では鬼塚の教育実習先の生徒であり後述する他の生徒との面識はなく、登場も序盤の極限られた時期だけのキャラクターでしたが、ドラマでは最終回までしっかり中心キャラクターとして登場しています。演じた希良梨さんは出演当時、デビューから間もなく、このドラマGTOで一気にその知名度を高める事になっています。
村井国雄/池内博之
教師外しをリーダー格で同時に文武両道の優等生でもあるのが村井国雄です。後述する菊池の影響で目立ちませんが学業も上位クラスであると同時に水泳や陸上競技でも同校の体育教師である袴田にも勝る成績を収める教師外しがなければ非常に優秀な生徒でもあります。一方で幼い頃に父を亡くして母子家庭という影響もあり極度のマザコンでもあります。
ドラマ版GTOでは父親が鬼塚が憧れる暴走族の総長だったという設定があり、その為に鬼塚と母親は気が合って話も合う為、その事に関しても苛立ちを隠せずに居ました。最終的にはトラック運転手である母親も巻き込んだ度胸試しの結果、改心する事になります。演じた池内博之はモデルとして芸能活動を行っていましたが、前年に俳優デビューを果たしGTOにてその知名度を高める事になりました。
菊池善人/窪塚洋介
成績だけ見れば優秀な者も多い2年4組の生徒の中でもきっての天才と言われるのが菊池善人です。難解大学にも合格できるだけの成績があると言われると同時に当時はまだそこまで一般的ではなかったパソコンも巧みに使って合成写真を製作できるなど非常に優れた生徒でした。それぞれが得意であるはずのゲームで鬼塚を、英語で冬月を上回る力を見せるという事もあり大人を舐め腐った態度を取っています。
鬼塚の熱弁で「一緒に馬鹿やる方が楽しそう」と教師いじめを辞めて理解者になり、特に機械関係で鬼塚をサポートするようになりました。演じた窪塚洋介はGTOで知名度を上げたのをきっかけに「池袋ウエストゲートパーク」などにも出演するなど精力的に俳優活動を続けていました。
相沢みやび/中村愛美
2年4組のいじめの扇動者でもあり、教育評論家でPTAの母を持っているのが相沢みやびです。根は真面目で優しい性格ながら、過去の経験からその知識や頭脳を大人に歯向かう事に注いでいる性悪な女に変貌してしまいました。上記の村井や菊池ら教師外しのリーダー格が抜けた後、最後の1人になっても抵抗を続け、教室内に居場所を失うと登校拒否するようになります。
上記でも少し触れたように、自身の設定に合わせて原作に登場した上原杏子の設定も引き継いでいる分、絡んでいるエピソードも多く、より深いキャラクターとして成立する事になりました。鬼塚の生徒の中で最後に改心したのがみやびでしたが、それまでにも幼馴染である朋子の背中を押すなど、一時的に協力する事はありました。演じた中村愛美は当時まだ中学生ながらも大人びたみやび役を演じ切り話題となりました。
吉川のぼる/小栗旬
上記のナナコの加入によって割りを食ったのが吉川のぼるです。原作では鬼塚最初の理解者であり、最初に友達になりますが、ドラマではナナコ、菊池の後にスポットが当たる事になります。みやびとその取り巻きにいじめられており、耐えかねて飛び降り自殺をしようとした所を鬼塚に助けられています。鬼塚の提案と捨て身の告白によりいじめから脱却しました。このいじめられっ子吉川のぼるを演じていたのはなんと小栗旬さんです。
この頃の小栗旬はどこかもっさりしていて、いじめられっ子という役どころの関係もあってあまりモテるような印象はないので、現在の小栗旬のファンにとってはある種、狂喜的であるとも言えます。小栗旬さんのファンならある意味必見であるともいえます。
野村朋子/黒田美樹
2年4組の生徒達は皆、鬼塚が担任になった当初は心の闇を抱えているような状態だった中、唯一純真さを見せていたのが野村朋子です。何をやらせてもダメでトロイことから別名トロ子と呼ばれていました。引っ込み思案ながらその演技力の高さに目を付けた鬼塚によりアイドルのオーディションを受けさせられる事になります。実際にそのオーディションによってスカウトを受け、聖林学苑を中退する事になりました。
他の生徒達の心を開かせる鬼塚が唯一周囲の反対も聞かずに辞めさせようとした生徒でもあり、実際に唯一辞めた生徒でもあります。キャストの黒田美樹さんは、演じた野村朋子がGTOで唯一と言える純真なキャラクターであった事もあってブレイクする事になりました。
実はこんな人も出演していたGTO反町版
主要なキャラクター、及びそのキャストは上記に記した通りですが、1話限りのスポット出演などを見てみると2018年現在有名な方もGTO反町版には出演しています。その代表例が玉木宏と江角マキコです。玉木宏さんは10話に他校の生徒役として、江角マキコさんは11話に看護婦役として登場しています。
玉木宏はまだ上京したての頃でエキストラ的な出演ですが、GTO以外にも出演しておりオーディションで役を勝ち取る時期が2003年まで続く事になります。今では数々のドラマや映画で主演を務める玉木宏の下積み時代に当たる作品とも言えます。一方で江角マキコは同年放送で自身の代表作ともなる作品「ショムニ」が放送開始直前という事で友情出演という形で出演しました。
GTO反町版ドラマの生徒役や出演者の現在は?
出典: https://prcm.jp
ここからはGTO反町版ドラマに出演したキャストの2018年10月現在確認できる情報をまとめていきます。多くのキャストがこの反町GTOをきっかけにブレイクしたと言えますがその後の明暗は分かれる事になっています。
松嶋菜々子は反町隆史と結婚
主演の反町隆史とヒロインの松嶋菜々子はドラマ撮影終了後から良好な関係を築き、ドラマでの鬼塚と冬月がそうであったように交際を開始、2001年、反町の歌手としての最後のライブであったZEPP TOKYOでのライブ終了後に結婚を発表、反町と松嶋2人揃って会見を開いています。当時両者ともに人気の絶頂であった事もあってビッグカップル誕生と騒がれました。
その後2004年には長女が、2007年には次女が誕生(反町の方針により子供は一切公表せず)するなど夫婦関係は良好で、現在まで結婚生活が続いています。反町隆史は、GTO以降も「日本のシンドラー杉原千畝物語 六千人の命のビザ」「限界集落株式会社」など数々の作品に主演として出演し、現在では、「相棒」シリーズの冠城亘役を中心に活動しています。
一方の松嶋菜々子も出産で一時休業こそあれ、女優として精力的に活動を続けています。松嶋菜々子の出演するドラマは当たるとさえ言われ「菜々子の神通力」などという言葉も生まれています。近年、特にその名を知らしめたのが「家政婦はミタ」で、主演となる三田灯役という無表情で機械的な家政婦を演じ切りました。「家政婦はミタ」は最終回にてGTOを上回る40%の最高視聴率を記録しています。
小栗旬は押しも押されぬ俳優に!
教師役である反町隆史や松嶋菜々子がGTO出演時からある程度の知名度を持っていたのに対し、当時まだ無名だった人が多い生徒役の中でその後もっともブレイクした例といえば小栗旬で間違いないでしょう。ドラマや映画、CMへの出演はもちろん、監督として映画を撮影する事もあるなど幅広く活躍しています。GTOが連ドラでは初レギュラーでしたが、明確にブレイクしたと言えるのはもう少し先の事になります。
その後の出演歴もダントツの実績を誇っており「貧乏男子ボンビーメン」や「花より男子」、「花ざかりの君たちへ~イケメンパラダイス~」などの現代作から、「天地人」「秀吉」「八重の桜」などの時代作、「ルパン三世」や「銀魂」、「信長協奏曲」など既に人気の高いアニメ作品の実写化など実にバラエティに飛んだ作品に出演しています。近年では「響~HIBIKI~」に出演した事でも話題になりました。
私生活も充実しており、「貧乏男子ボンビーメン」での共演をきっかけに女優の山田優と4年の交際期間を経て結婚、現在までに2人の子供を設けています。確認できる範囲ではGTO出演者で以降同じ芸能人と結婚しているのは上記の反町と松嶋の2人と小栗旬だけになっています。
池内博之は名脇役として現在も活動中
村井国雄のキャストを務めた池内博之は現在も俳優として精力的に発動を続けています。しかしその活動の舞台は日本に留まらず、2013年に出演した日中合同製作映画「スイートハート・チョコレート」以降、中国、香港での人気が高くなり、中国映画、香港映画への出演の機会が増加する事になっています。近年では舞台にも興味があるようで、「赤道の下のマクベス」という舞台に主演として出演するなど、活動の幅を広げています。
日本での最新の出演作はドラマなら2018年7月から放送された「ハゲタカ」のアラン・フジタ役、映画なら同じく2018年公開の「食べる女」の豆乃修治役で、毎年のように映画やドラマにも出演を続けています。
窪塚洋介はマルチに活躍中
「活動の幅の広さ」という意味では菊池善人役のキャスト、窪塚洋介は非常に幅広いです。上記でも触れた「池袋ウエストゲートパーク」などへの出演など俳優として確かな実績を積んでいましたが、転落事故にあって以来、テレビドラマへの出演の機会は少なくなっていきました。とはいえ俳優業ももちろん行っており、映画や舞台を中心に活躍しています。
一方で「卍LINE」名義で楽曲を発表、さらには「空水」としてカメラマン活動、さらにはレゲエDJなども行うようになっており、それぞれで一定の評価を得るに至っています。俳優としての実績であれば上記の反町や松嶋、小栗などには敵いませんがマルチな才能を発揮して活躍していると言えます。
井田國彦はプロデュース業なども行うように
勅使川原優を演じた井田國彦はGTOのイメージもあっては普段は弱腰な男性役を演じる事が多いですが、凶悪犯、政治家、刑事など演技の幅も非常に広く現在でもドラマや映画で活躍しています。一方で、その活躍は俳優業に留まらず、演出や脚本、プロデュースなども手掛けるようになり、また作曲家としてもいくつかの映画に音楽を提供するなどして活動しています。
出典: https://miima.jp
俳優業から延長したそれらの仕事も行っているという意味では上記の窪塚洋介にも近い形で活躍していると言えますが、より芸能界に深く根付いて活躍しているのが特徴と言えます。近年、俳優としてはドラマでは「水曜ミステリー9」や「土曜ワイド劇場」などの単発長編作にスポット出演しているなどテレビでもその姿を見かける事ができます。
希良梨は台湾で結婚!
水樹ナナコのキャストとして出演した希良梨は、GTOへの出演後、いくつかの作品に出演していましたが20歳の時に突如引退を発表。体調不良を理由としていましたが、当時の噂では暴力団関係者との繋がりなども示唆されていました。しかし実際に子宮頸がんを発症していました。台湾に活動拠点を移して台湾の映画関係者と結婚。しかし上記の病気の影響もあり2度の流産を経験しています。
3度目の妊娠の際に子宮頸がんが再発してしまいますが、自身の意志により手術よりも出産を優先。無事に子供を産んでいます。現在は台湾でママタレントとしての活動をメインとしていますが、2014年には日本のテレビにも復帰を果たしています。日本への露出は一部バラエティ番組のみで女優などとしては活動しておらず、その露出も散発的なもので基本的な活動は台湾が中心です。
中村愛美も一応芸能活動継続中?
ここまでは大なり小なり芸能人としてしっかりとした活動をしている人達でしたが、何せ20年もの歳月が過ぎているので残念ながら現在の行方を追えないキャストもいます。その1人が相沢みやび役の中村愛美です。芸能活動前、ブルセラを行っていたとしてスキャンダル的な記事を書かれてしまった事から芸能界での仕事場を失い事務所を転々、一応2018年現在はオールウェイズという事務所に所属はしているようです。
しかしそのオールウェイズという事務所自体も所属人数も少数であまり活動が見られない事から、既に引退状態であるとも言えます。2014年頃までは数は多くないながらも映画やテレビドラマに少しずつ出演していますがその後は活動の痕跡を追う事が出来ないのが現状です。
すっぱりと引退してしまった黒田美樹
もう1人主要なキャラクターを演じたキャストの中で行方が分からないのが野村朋子役の黒田美樹さんです。GTOへの出演以降、CM起用やドラマへの出演をしていましたが、2002年に引退を表明し芸能界から姿を消しています。引退が表明されている分、上記の中村愛美さんよりは分かりやすいですね。ただ引退の理由などは発表されておらず現在も不明の状態です。
引退以降に流行ったSNSなどでもその姿を確認する事はできず、現在は完全に一般人として生活しているようです。
白川由美さんは心不全で2016年に急逝
GTOに理事長櫻井あきら役で出演した白川由美さんはその後も女優として精力的に活動を続けていました。GTO出演者との共演もあり、松嶋菜々子が主演を務めた「家政婦はミタ」でも松嶋菜々子演じるミタを阿須田家に紹介する紹介所の所長、晴海明美役を演じるなどしていました。しかし2016年、浴室内で倒れて心肺停止状態で病院に搬送される事になるとそのまま急逝してしまいました。
GTO反町版ドラマのキャスト一覧まとめ
こうして見てみるとGTO反町版に出演したキャストも非常に幅広い活躍を見せています。反町隆史や松嶋菜々子、小栗旬のように俳優として主演作を多数持つ人から、窪塚洋介のようにテレビからは姿を消しつつもその他の活動に精力的な人、黒田美樹のように芸能界からすっぱりと引退している人まで実に様々です。中でも白川由美さんが亡くなっているというのはショックが大きい人も多いのではないでしょうか。
AKIRA版のGTOの放送で再注目される事になった反町版GTOですが、同時に多くのキャストのブレイクのきっかけになったのも事実です。ドラマとしての完成度も非常に高く、原作からの改変があるとはいえ、その良さは十分に発揮されていて高い人気を誇ります。時代背景が関わる演出もありますが今見ても充分に楽しめ、考えさせられるドラマである事は間違いありません。
生徒達が抱える問題、松嶋演じた冬月を始めとした教師陣の問題など現在まで続く問題にも触れているドラマでもあり、それを反町演じる鬼塚が時に1人で、時に生徒達の協力を得ながら解決していく姿は見ていて非常に面白いと評判のドラマです。GTOが好き、AKIRA版で知ったという人はぜひ1度反町版GTOを視聴して見る事をおすすめします。