西遊記・香取慎吾版まとめ！あらすじや新旧ドラマのキャスト・出演者も比較紹介

2006年にフジテレビで放送された「西遊記」は香取慎吾演じる孫悟空が仲間と供に旅をして様々な成長を遂げるという作品となっています。元々1978年に堺正章演じる孫悟空を筆頭として描かれた西遊記のイメージが強い作品でもあったために、放送前には様々な声が飛び交っていました。しかしいざ蓋を開けてみると香取慎吾の孫悟空が子供らしくしかしけして曲げない正義感を持っているなどから視聴者を虜にしていました。

また、ドラマとしても西遊記としての世界観はそのままに全く別のストーリーとして作られているために、旧作西遊記を知っている年代から初めて西遊記を見るという年代まで楽しめるドラマに仕上がっていました。また、キャスト陣も香取慎吾を始めとして役者だけでなくバラエティなどでも活躍する方々ばかりのため、今まではあまりドラマを観なかったという層にもヒットする作品が完成したのです。

ドラマ放送後の2006年にはカンヌ国際映画祭で映画作成表明がされ、その翌年の2007年に映画が公開されました。制作費用10億円という大きなプロジェクトとなり、ロケ地も中国などで行うなどスケールは大きくなっているにもかかわらず、キャスト陣はドラマ版と変わらない事から映画を待ち望んでいたファンも多くいました。

ここではそんな大人気を掴んだドラマ・最遊記の豪華とも言えるキャスト陣や旧作西遊記も踏まえたあらすじなどを詳しく説明していきたいと思います。また、あらすじだけではなく実際に西遊記を観た人達の感想をTwitterなどを調査して紹介していきたいと思います。

500年もの間大岩の中に封印されていた孫悟空(香取慎吾)はある日、天竺への旅をする三蔵法師(深津絵里)・沙悟浄(内村光良)・猪八戒(伊藤淳史)の力により大岩の封印を解かれます。500年ぶりの自由に逃げようとする孫悟空(香取慎吾)でしたが、三蔵法師の力により金枷を付けられてしまいます。金枷を外そうとする孫悟空(香取慎吾)に対して三蔵法師は供に天竺までの旅に同行し、成長したら外してあげるという約束をします。

徳の高い三蔵法師(深津絵里)、暴れん坊の孫悟空(香取慎吾)、頭の切れる沙悟浄(内村光良)、食いしん坊な猪八戒(伊藤淳史)という全く異なる個性を持った4人の旅はぶつかる事も多く前途ななんとされていました。しかし旅を通して巻き起こる様々な試練や困難を共に乗り越える事で4人の間にはかけがえのない「仲間」という絆が生まれていきます。

あらすじを見ていてもわかるように旧作と同じように旅の目的自体は変わらない作品となっています。しかし仲間という大切なものが側にあり、周りのために成長し強くなっていく姿はヒーロー像としてもマッチしたものとなっていました。また、カッコいいイメージから可愛らしいイメージまで持っていた香取慎吾だからこそ出せる味わいある演技も様々な人を魅了した作品となっています。

また今回はドラマのあらすじのみの紹介となりますが、この西遊記はドラマの後に映画公開もされている作品となっているため、そちらのあらすじも合わせて観る事で更に西遊記と呼ばれる作品の世界観を広げる事が出来るはずです。

あらすじ部分でも紹介したようにこの西遊記と呼ばれる作品には旧作と呼ばれる「初代」西遊記作品が存在します。ここでは新旧の西遊記キャスト陣を比較しながら詳しく紹介していきたいと思います。

孫悟空とは500年間岩の中に封印されていた猿の妖怪で高い戦闘能力を発揮します。三蔵が天竺への旅の供にと開放しますが、最初は反抗ばかりでその抑止力として金枷を頭にはめられています。とても正義感が強く仲間思いという純粋な一面を持っています。戦う時には自在に伸び縮みする如意棒を使って戦います。

この設定は新旧ともに変わってはいません。しかし大きくイメージが変わったとされるのは役者の雰囲気かもしれません。旧作の西遊記を知っている人にとっては「堺正章」が演じる孫悟空はとてもハマり役と言っても過言ではないほどです。当時から歌手・役者・コメディアン・司会者など様々な分野で幅を広げていた堺さんは悟空を演じる際もそのひょうきんさを体全体で表現していました。

また、短気な性格の悟空が旅をするに連れて徐々に優しい心を持って周りと接し、面倒見のいい優しい性格へと変化する表現を見事に演じきった事で「孫悟空=堺正章」というイメージが定着していました。

そんな方程式が覆されたのが2006年に香取慎吾が演じた孫悟空でした。元々香取慎吾も「慎吾ママ」と呼ばれるキャラでアイドルでありながらひょうきんな表現が可能な事を証明していた人物で、孫悟空の明るくひょうきんな表現もしっかりと演じました。また香取慎吾らしい単純でちょっとお馬鹿な感じが視聴者に新しい孫悟空のイメージを作り上げました。

猪の一族に生まれた妖怪で三蔵の二番目の弟子になります。戦闘能力は3人の中では低いではありますが、優れた嗅覚を持っているため、その能力を活かした活躍を見せます。桑のような形をした九本歯の馬鍬と呼ばれる品で元は猪八戒の前世とも言われている天蓬元帥(天界に棲む官職)が元帥昇進祝いに天帝からプレゼントされた品とされています。本気で震えば一振りで風を呼び、炎を生むとされる武器です。

新旧の西遊記で最も変化が見られたと思われるのがこの猪八戒になります。旧作西遊記では西田敏行が猪八戒を演じており、その際の設定では「女好き」「大食漢」「邪な心を持つ」など天竺を目指す一行の中でもかなり抜け目のない性格でした。しかし西田敏行の持つ愛嬌や独特のユーモアが猪八戒の役にマッチし、どこか憎めない魅力的なキャラクターと評判でした。

そんな猪八戒ですが、新作西遊記では「泣き虫」「気弱」「損な性格」といった全く正反対とも言える設定で描かれています。またそんな猪八戒を演じていたのが伊藤淳史だったこともあり、前年の「電車男」と重なって見ていた視聴者も多かったようです。しかし損な性格の猪八戒ですが、真っ直ぐで悟空に並ぶほどの正義感を持っている事から旧作同様愛されキャラとして人気を呼びました。

三蔵の一番弟子を務めているカッパの妖怪で、とても頭がよく参謀役として他2人をまとめてくれます。しかしかなりの女好きな上、頭の皿を見られる事を恥ずかしいと感じているのか常に布で隠している状態です。また、降魔の宝杖と呼ばれる半月型の刃が先端についた武器を使用しています。また、その柄は月で生えると言う桂の木で出来ており、芯には一本の金が通っており、簡単に折る事が出来ない作りになっていると言われています。

沙悟浄に関しては新旧ともに頭がよくクールなイメージで描かれています。しかし細かな設定などを見ていくと若干の違いがある事がわかります。旧作で岸部シローが演じた沙悟浄は心配性で涙もろく、ロマンチストな一面があるとされています。また、女性に弱く簡単に恋に落ちては破局するなども描かれていました。

対象に新作西遊記の内村光良演じる沙悟浄は女好きを豪語する一方で頭の皿を見られるのが何よりも恥ずかしいと考えるなど違った一面を見せてくれます。また、一番弟子という事もあり猪八戒や孫悟空へ兄貴風を吹かせる場面も多いです。しかしその両方共に冷製で頭の回転が早い切れ者という設定が活かされています。
 

殺伐とした世界を救うために、頼もしい弟子と共に天竺への旅へ出た高名なお坊様で、美しい見た目とは裏腹に頑固で堅物という設定が描かれています。前世は釈迦如来の二番弟子である金蝉童子だったとされているが、説法や教えを軽んじていた事から転生させられ人間として成長したとされています。

元々絶世の美男子として語り継がれていた事もあり、新旧ともに演じているのは女優となっています。旧作の方ではクールでミステリアスとされている夏目雅子で、この時の三蔵法師の設定では真面目すぎるほどの堅物とされていました。独りよがりな所があり、ヒステリックな部分も描かれていましたが、旅をしている中で己の欠点に気づき、徐々に寛大さや優しさを育んでいく姿はまさに夏目雅子だからこそ演じられたと言われています。

そんなクールな三蔵法師のイメージを覆したのが深津絵里が演じた新作西遊記になります。堅物な点は同じなのですが、泣き虫で打たれ弱いという頼りないイメージのものでした。しかし頑固で融通が効かないなど旧作同様の三蔵設定が活かされており、また少し天然な部分を取り入れる事で深津絵里ならではの可愛らしい三蔵法師が完成したとされています。

香取慎吾など出演するキャスト陣も見所ですが、西遊記では使われている主題歌にも注目できます。ここではその主題歌を紹介すると共に旧作のドラマ主題歌にも触れていきたいと思います。

2006年に放送された新作西遊記の主題歌は「Monkey Magic」が歌う「Around The World」です。メンバー全員が旧作西遊記の主題歌を担当した「ゴダイゴ」の大ファンという事、日本人とカナダ人の多国籍バンドという事もあり、日本語と英語をミックスした楽曲が特徴的となっています。

またこの「Around The World」もドラマに合わせて作られているため、イントロや間奏などのインスト部でチャイニーズテイストを取り入れてたサウンドとなっています。三蔵法師一行の胸の内を思わせる歌詞が人気を呼び、オリコンチャート3週連続4位を記録した曲となっています。

旧作西遊記の主題歌とされる「Monkey Magic」はゴダイゴが歌った事で大変有名になりました。8枚目のシングルでもあるこの曲は全英語詩で描かれていて、異国情緒あふれる感じに仕上がっていました。その楽曲の雰囲気とドラマの雰囲気が見事に融合した事により、1つの世界を生み出したとされています。

西遊記は日本だけでなく中国でも有名なお話になります。そのため、様々なドラマ・舞台・映画として作品が作られてきました。その中でも最も視聴者の印象に残っていたのは堺正章演じる孫悟空だったのです。しかし今回の香取慎吾が演じる孫悟空はどういった声が聞こえてきたのでしょうか。

やはり人気アイドルの香取慎吾が演じたという事もあり、元々ドラマが好きで見ていた視聴者だけでなく香取慎吾ファンも注目する作品となっていたようです。その他にも沙悟浄や猪八戒などの注目できるキャストも多かったために反響の声は大きかったようです。

しかし視聴者を一番に驚かせた回はやはり最終回と言えるかもしれません。孫悟空(香取慎吾)が三蔵法師のために徳の高い老僧に啖呵を切るシーンは迫力満点でしたが、何よりも嬉しかったのが堺正章の登場です。新旧共に西遊記を観ていた人などからしたらW孫悟空という感じもあります。

また、この新作西遊記から観ていた人も堺正章の釈迦は渋さもありまた味わい深い役柄として人気を高めていたようです。このように新旧のキャストのコラボが見られるのも西遊記の見所の1つになっているのかもしれません。

Twitterの他にもレビューなどでも様々な声が聞こえてきています。あらすじに触れる内容もあればガッツリとネタバレを入れているレビューなどもあり、1度見た事がある人やこれから見ると言う人でもうなずける書き方がされています。しかし高評価の意見だけではないのが良い作品とも言えます。ここからは西遊記に関する低評価もお伝えしていきたいと思います

昔ながらのキャストが好きな人もいれば、きちんと原作を読んで「西遊記」という作品を知っている人も数多くいる事がこの作品のメリットでもありデメリットにもなります。当時は「香取慎吾というブランド俳優が・・・」という辛口コメントも見られました。しかしやはりしっかりとした演技やギャグチックなストーリー展開は多くの層を楽しませる作品となったとされています。

香取慎吾が演じる西遊記をあらすじやキャスト情報と共に紹介していきましたがいかがだったでしょうか。お調子者で暴れん坊という孫悟空の設定や西遊記の世界観はそのままにして、香取慎吾だからこそ作り出せる新たな西遊記を堪能する事ができたと思います。

また、香取慎吾だけでなくメインキャストや各話に登場するオリジナルキャラを演じるキャスト陣も西遊記という世界観を壊す事なく綺麗に仕上がっている状態もドラマやテレビ離れしていた視聴者を引き戻すきっかけにもなったとされています。

長年愛されている「西遊記」という作品で長年定着してしまったイメージを変えてくれたのが香取慎吾主演の西遊記とも言われています。またこのドラマ放送後には映画上映もされるなどの人気を高めている作品となっています。あらすじだけではわからない迫力や思いなどはぜひ作品を通して確認してみてください。