ウルトラマンの完全生命体イフとは?アメトークでも紹介された最強怪獣の倒し方は?

50年以上、日本で愛され続けている「ウルトラマンシリーズ」。毎回、個性豊かな怪獣や宇宙人が登場しており、これまで登場してきた数はなんと1200体を越します。その中でも、シリーズ史上最強と謳われる怪獣が存在します。その名も「完全生命体・イフ」。2005年放送の「ウルトラマンマックス」に登場し、子供たちやファンに大きな衝撃を与えました。その完全生命体イフの最後や倒し方についてなど、詳しくまとめていきます!

ウルトラマンの完全生命体イフとは?アメトークでも紹介された最強怪獣の倒し方は?のイメージ

目次

  1. ウルトラマンに登場する完全生命体イフに迫る!
  2. ウルトラマンの完全生命体イフとは?
  3. ウルトラマンの敵である完全生命体イフは歴代最強クラス?
  4. ウルトラマンですら完全生命体イフの倒し方がない?
  5. ウルトラマン作中にて完全生命体イフの最後はどうなる?
  6. ウルトラマンに登場する完全生命体イフについてまとめ

ウルトラマンに登場する完全生命体イフに迫る!

円谷プロダクション製作で1966年に放送開始してから50年以上、日本で愛され続けている特撮ヒーロー「ウルトラマン」シリーズ。毎回、地球の侵略を企む宇宙人や街を破壊する怪獣が登場し、今ではその数1200体以上と言われています。

その中には、ウルトラマンが苦戦させたり、時にはウルトラマンを倒すような強敵怪獣というのは数多く存在しますが、それはどれも、最終的には力を合わせた人間たちによって倒されたり、ウルトラマンが他のウルトラマンと協力して倒されます。

TVシリーズ13作目「ウルトラマンマックス」

2005年に放送開始し、TVシリーズ第13作目となった「ウルトラマンマックス」。前作の「ウルトラマンネクサス」が重く暗い話だったため、「原点回帰」をテーマとして、明るい作風・一話完結で製作されました。また、TVシリーズでは、25年ぶりのM78星雲出身のウルトラマンになりました。

そんなウルトラマンマックスですが、第15話「第三番惑星の奇跡」にて、とある怪獣が登場します。その名も「完全生命体・イフ」。このイフこそが、ウルトラマン50年の歴史の中で、最強の怪獣と言われているのです。今のところ、イフの「倒し方」は存在せず、いわば無敵・不死身の怪獣なのです。イフは当時、多くの子どもたちとウルトラマンファンにとても大きな衝撃を与えました。

第15話「第三番惑星の奇跡」の簡単なあらすじ

絵を描くのが大好きだった孤児の少女アッコは、病気のために目が見えなくなってしまいます。しかし、それでもアッコは「目が見えないならピッコロを練習すればいい」と、前を向きます。そんな姿に心を打たれた防衛チームDASHの隊員ミズキ(長谷部瞳)は、主人公であり、ウルトラマンマックスに変身する隊員カイト(青山草太)と共に公会堂の下見に来ていました。明日、アッコのピッコロの発表会があるためです。

そんな時、DASH本部のエリー(満島ひかり)から、「正体不明の落下物がありました。現場に急行してください。」との連絡が。カイトとミズキの二人は現場へと調査に向かいます。すると、そこにあったのは、ゴムのように柔らかく、体温も脈拍もない、真っ白の「物体」でした。この物体こそが最強の怪獣である完全生命体・イフだったのです。

なんと、監督はあの三池崇史だった!

なんと、第15話「第三番惑星の奇跡」の監督を務めたのは、「悪の教典」や「藁の楯」などの数々の名作映画を世に送り出したあの三池崇史さんです!三池さんが監督を務めたこの回は、イフの存在と、その衝撃的な最後もあり、平成ウルトラマンシリーズの中でも屈指の名作とも言われています。

三池崇史さんは、続く第16話「わたしはだあれ?」の監督も務めています。こちらはシリアスな15話と打って変わって、明るいコメディ回となっています。記憶をなくしてしまう怪獣の影響で光線技のポーズを忘れたウルトラマンマックスが「命」のポーズをとるという名シーンも生まれました。シリアスからコメディまでこなす名監督三池崇史さんの凄さを実感させられます。

円谷ステーション - ウルトラマン、円谷プロ公式サイト

ウルトラマンの完全生命体イフとは?

進化する完全生命体

1200体以上の怪獣や宇宙人たちを抑え、ウルトラマンシリーズ最強の怪獣と謳われる怪獣、完全生命体・イフ。そのイフの特徴や強さ、倒し方などにについて、詳しく紹介していきます!

最強の怪獣、完全生命体イフは、「受けた攻撃を吸収し、その能力を自らも使用できるように進化していく」という能力を持っているのが最大の特徴であり、恐るべき点です。つまり、イフに対して攻撃をすればするほど、その攻撃を吸収してイフも強くなっていくというわけです。これが、倒し方が存在しないと言われている理由です。

イフ・第一形態

イフが宇宙から飛来してきたそのままの状態です。真っ白の丸い物体、としか言いようがありません。その表面はゴムのように柔らかく、枝でつつくと同じ程度の力で押し返してきていました。脈拍も、体温すらもなく、この物体が宇宙のどこから来たのかも不明で、全てが謎に包まれています。防衛チームDASHは、特に何も害はありませんが、市街地の中心にあるということと、巨大すぎるということで、焼却処分をすることにしました。

イフ・第二形態

DASHによる焼夷弾での攻撃でイフからは大きな炎が上がり、誰もが焼却に成功したと思っていました。しかし、その煙の中から現れたのは、黒く禍々しい表面からいびつな形のトゲのようなもの無数に生やしたイフの姿でした。イフ第二形態です。イフはDASHの戦闘機めがけてトゲの先端から炎を吹き出し、それに驚いた隊員はイフにミサイルを打ち込みます。

イフ・第三形態

DASHの焼夷弾・ミサイル攻撃は全て無駄でした。イフに打ち込まれたミサイルは吸収され、背中からその分だけ大砲のようなものを生やして打ち返し始めます。DASHがなんとか退治すべく、攻撃を続けていると、なんと今度はおぞましい顔をした頭部と脚を生やし、移動を開始し始めました。DASHのエリーの「攻撃すれば攻撃する分強くなるのでは」という分析を聞いて戦闘機を退避させます。

第三形態へと進化したイフはその脚を使って公会堂へと突き進んでいきます。あした予定されいるアッコの発表会をなんとか守ろうと、ミズキ隊員は手持ちの光線銃で攻撃をしますが、イフもその光線をコピーしてミズキめがけて撃ち始めます。そしてイフの放ったミサイルがミズキに直撃する瞬間、カイトはウルトラマンマックスに変身。ミズキを助け、イフを必殺技・マクシウムカノンで木っ端微塵に爆破させます。

イフ・第四形態

しかし、イフは死んでいませんでした。木っ端微塵になったイフのかけらが再び集まり、また新たに体を変化させて復活します。その姿は自らを爆破したウルトラマンマックスをコピーしたためか人型に近くなり、二本の足でしっかりと地面に立っていました。おそらく一番イフとして姿を見るのはこの第四形態でしょう。

恐ろしいのはそれだけではありませんでした。イフはウルトラマンマックスの必殺技である「マクシウムカノン」をもコピーし、マックスに向かって容赦なく放ってきたのです。マックスは必死にバリアを使い抵抗し、イフに立ち向かっていきます。しかし、イフはマックスに殴られ「殴る」ことを取り込み、蹴られて「蹴る」ことを取り込みます。

ウルトラマンマックスはイフのその力に苦戦を強いられます。そして力を消耗し続けた結果、胸のカラータイマーが赤く点滅しはじめます。残りエネルギーの少ない中、ウルトラマンマックスは頭部に収納されている「マクシウムソード」を放ち、腕に傷をつけますが、イフはその傷跡からマクシウムソードを作り出し、放ち返してきます。それも、傷つけた二箇所から二つ分です。

残りわずかの体力のウルトラマンマックスに対し、イフは容赦なくマクシウムカノンを再び放ちます。マックスはパワーを振り絞り、小さなバリアでそれを防ぎ切りますが、今にも力尽きそうなほどになってしまいます。それを見たミズキはマックスを心配し「一旦逃げて!」と叫びます。それを聞いたマックスは、断腸の思いで宇宙へと帰っていきました。そして、公会堂はマックスから覚えた「蹴り」で無残にも破壊されるのです。

街を破壊し尽くすイフ

ウルトラマンマックスが帰ってしまい、イフは破壊の限りを尽くします。覚えたマクシウムカノンを放つと一瞬にして街は火の海となりました。しかし、誰も止めることはできませんでした。これ以上攻撃をしても更にイフは進化を続け、その分だけ強くなる一方だからです。状況はまさに絶望的でした。DASHも、ウルトラマンマックスもどうにもできず、とても悔しい思いをしていたはずです。

そんな中、ミズキとカイトはアッコのいる施設にきていました。アッコだけ部屋に閉じこもって避難をしていなかったのです。ミズキはアッコをなんとか説得しようとします。しかし、「ウルトラマンマックスでも駄目だったのに、DASHになんとかできるわけないよ!」そう言ってアッコは、裸足のまま一人で窓からどこかへ行ってしまいました。ミズキとカイトは必死でアッコを探します。

そしてイフ・第五形態へ

夜になり、イフは活動を休止し、眠りについていました。するとそこへ、アッコが歩いてやってきました。盲目ですが、きっとそこに何かを感じたのでしょう。「怪獣さんは、音楽が嫌い?私はね、大好きなの。」アッコは、イフの目の前でピッコロの演奏を始めました。ショパンの「別れの曲」です。イフは目を覚まし、真っ赤に光る瞳を光らせて立ち上がりました。

ピッコロの音を聞いたミズキはアッコを見つけ、イフに銃を向けました。しかし、そこには背中からパイプオルガンを生やしたイフがアッコに合わせて演奏をしている姿がありました。曲を聞くにつれ、イフの体は次々と変化をしていきました。ミズキは銃を下ろします。

刃のような右腕はアルプホルンに変わり、体からは数々の管楽器やハープ、更にはマリア像まで生え、最後には金色の美しい光を放ち始めました。恐ろしい姿だったイフは、アッコのピッコロの演奏を聴いて、第五形態へと進化したのです。

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ウルトラマンの敵である完全生命体イフは歴代最強クラス?

受けた攻撃を自身の能力にする極悪設定

今まで紹介してきたように、イフは受けた攻撃を自身の能力として使用できるという非常に恐ろしい能力を持っています。つまり、どんなに強い武器で倒そうとしても、それと同等の力を得てしまうということです。イフには、倒し方という面では弱点は存在しないともいえる、最強の怪獣なのです。

変身怪獣ザラガスの最後・倒し方と比較

1966年に放送開始され、シリーズ第1作目となった「ウルトラマン」の36話「撃つな!アラシ」にて、なんとイフに似たような能力を持った怪獣が登場しています。イフとの違いや最後、倒し方についてなど比較していきます。

変身怪獣ザラガスは、非常に強力な光を発生させて敵の視界を奪う能力に加え、「受けた攻撃に対してそのダメージの分だけ肉体を変化させる」という恐るべき能力をも持っており、ウルトラマンを苦戦させました。防衛チームの攻撃を受けるもその攻撃に対しての耐性を身につけ、更に自らの発光能力を強化させました。

その力を強化させて再び街に出現した際、ウルトラマンもその光を受けて一時的に視力を失ってしまいます。しかし、「脳への攻撃に弱い」や「進化をする間は動きが止まり、防御力が薄くなる」などの弱点もあり、防衛チームの隊員がザラガスの口めがけて放ったQXガンが脳に直撃。よろめいたところをウルトラマンのスペシウム光線をうけて爆死するという最後を迎えました。

しかし、イフには弱点は存在しません。マクシウムソードを受けても傷口から放ったように、攻撃を受けてもすぐに進化をします。また、スペシウム光線のような強力な攻撃で破壊されたとしてもすぐに再生し、スペシウム光線を自分の力にするでしょう。最強の怪獣です。

再生能力+変身能力を兼ねたイフは「最強」

他にもウルトラマンを苦戦させてきた再生怪獣というものは数多く存在しますが、どれも弱点を突かれるなどして最後は倒されます。しかし、弱点がない上に再生能力+変身能力を兼ね備えたイフは「最強」であり、まさに「完全生命体」だと言えるでしょう。

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ウルトラマンですら完全生命体イフの倒し方がない?

現状「倒し方」というのは存在しない

どんなに強い技で攻撃したとしても、その能力を使用できるだけなので、現状で「倒し方」というものは存在しません。ただし、アッコの音楽で進化をしたように、シリーズ第11作目の主人公である慈愛の戦士ウルトラマンコスモスであれば、怪獣を落ち着かせることのできる技を使うことができるため、イフの暴走を止めることはできるのかもしれません。

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ウルトラマン作中にて完全生命体イフの最後はどうなる?

宇宙へと帰って行く

アッコのピッコロの演奏を聴き、第五形態へと進化をしたイフ。アッコは涙を流しながら演奏を続け、イフもそれに合わせて美しい音色を奏でます。そこへウルトラマンマックスが登場し、アッコとミズキを乗せたDASHの車を手に、宇宙へとイフを誘導していきます。

マックスとアッコの後を追い、イフも宇宙へと飛び立ちます。そうしてマックスと共に宇宙の彼方へと帰って行くという最後を迎えました。地球に再び平和が訪れたのでした。今も宇宙のどこかで音楽を奏で続けているのかもしれません。

放送されなかったもう一つのエンディング

なんと、この第15話「第三番惑星の奇跡」には、地上波では放送されなかったもう一つの最後、いわゆるIFエンドなるものが存在します。その動画はDVDボックスにて視聴することが可能で、その内容とは「アッコとミズキを乗せた車を、マックスがイフの上に落としてしまい、イフの叫び声が響いて終わる」という衝撃的な内容になっています。監督は最後までどちらの映像をテレビで放送するのか悩んでいたそうです。

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ウルトラマンに登場する完全生命体イフについてまとめ

ウルトラマンシリーズ最強と謳われる怪獣「完全生命体・イフ」の最後や倒し方についてまとめました。この「第三番惑星の奇跡」は今でもファンの間で名作と受け継がれています。「暴力では何も生まれない」「小さな一人の少女が地球を救った」というウルトラマンらしからぬこの回を、ぜひ一度みなさんも見てみてはいかがでしょうか?ここまで読んでいただきありがとうございました。

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