ひよっこのロケ地を紹介!茨城県高萩市など主要撮影場所まとめ【NHK朝ドラ】

2017年4月3日から9月30日まで放送されたNHK「連続テレビ小説」第96作品目に当たる『ひよっこ』。NHKの朝の顔とも言うべき高視聴率番組ですが、意外と知られていないのが撮影場所(ロケ地)。地元では大いに盛り上がるものの全国的にはなかなか知る機会がないのも事実です。そんな朝ドラ『ひよっこ』の撮影場所を、主要ロケ地のみならず『こんなところで撮っていたの?』というような意外な撮影場所までまとめて紹介します。

ひよっこのロケ地を紹介!茨城県高萩市など主要撮影場所まとめ【NHK朝ドラ】のイメージ

目次

  1. ひよっこのロケ地を紹介!茨城県や東京など主要な撮影場所をまとめて紹介!
  2. ひよっこはどんな作品?
  3. ひよっこの茨城県のロケ地を紹介!
  4. ひよっこの東京都のロケ地を紹介!
  5. ひよっこのロケ地は静岡県や長野県にもあった!
  6. ひよっこのロケ地に実際に行ったという人の口コミを紹介!
  7. ひよっこのロケ地に行ってドラマの名シーンを追体験しよう!

ひよっこのロケ地を紹介!茨城県や東京など主要な撮影場所をまとめて紹介!

2017年上期に放送されたNHK「連続テレビ小説」96作目に当たる『ひよっこ』。NHKの朝の顔とも言うべき番組ですが、意外と知られていないのが撮影場所(ロケ地)ではないでしょうか。地元では大いに盛り上がるものの全国的にはなかなか知る機会がないのも事実です。そんな朝ドラ『ひよっこ』の撮影場所を、主要ロケ地のみならず『こんなところで撮っていたの?』というような意外な撮影場所までまとめてご紹介します。

ひよっこはどんな作品?

『ひよっこ』は、ヒロイン谷田部みね子が様々な試練を乗り越えて成長していく姿を通して、日本の高度成長期とそれを支えた人たちを描いたドラマです。脚本を担当したのは、朝ドラ実に3作目となる脚本家の岡田惠和さん。(過去には『ちゅらさん』『おひさま』がありました)。

時は、東京オリンピック開催にわく1964年。茨城県の山あいの村、久那郡奥茨城村(ロケ地…茨城県高萩市)の農家の長女として生まれたヒロインみね子も今や高校生。やがてみね子は、東京へ出稼ぎに行き消息を絶った父・実の跡(あと)を追うように上京します。

下町・向島の工場(ロケ地…静岡県富士市)で働きながら懸命に父を探しましたが、オリンピック後の不況で工場は倒産。行くあてのないみね子に手を差しのべたのは、かつて父がハヤシライスを食べた洋食屋(ロケ地…東京都大田区)の女将でした。

つぎに『ひよっこ』の俳優陣をご紹介します。ヒロインには『あまちゃん(2013年前期の第88作)』でヒロインの母(少女時代)を演じ、高く評価された有村架純。オーディション無しでの異例の抜擢でした。そのほか、ヒロインの祖父には古谷一行、父・沢村一樹、母・木村佳乃、洋食屋女将・宮本信子といった名優陣が脇を固めています。

平成29年度前期 朝ドラ「ひよっこ」ヒロインは有村架純さん! | 連続テレビ小説 | NHKドラマ

ひよっこの茨城県のロケ地を紹介!

茨城県高萩市

ドラマ『ひよっこ』導入部「故郷編」の舞台となるのが茨城県です。茨城にはドラマ原作者である岡田惠和さんの強い思い入れがあったようです。岡田さん自身は東京出身なのですが、茨城に日本の故郷の原風景を見て郷愁にも似た感情を覚え、ゆえに『全国の方に茨城の魅力を伝えたい』という熱い思いが芽生えていったとのことです。

『ひよっこ』撮影場所のひとつ、茨城県高萩市は茨城県北東部に位置し人口約3万人。高萩市は、明治中期以降主に石炭産業で栄えました。全盛期には高萩炭鉱・望海炭鉱などが開かれましたが、石炭産業の衰退に伴い相次いで閉山。現在の高萩市主要産業は木材加工・パルプ加工業に代わっています。農業では高萩市は水稲、肉・乳牛、野菜栽培が盛んです。高萩市では、他に秋には美しい紅葉に彩られる「花貫渓谷」が有名です。

『ひよっこ』では、茨城県高萩市は、谷田部みね子が自転車に乗るシーンや農作業シーンのロケ地として使われました。作者・岡田惠和さんが郷愁を寄せる、古き良き時代のあたたかな日本の原風景がいまも息づいています。

同じく茨城県高萩市でのロケ、農作業シーン。主演の有村架純さんと作業の一コマです。慣れない鍬(くわ)を持つ手がとっても初々(ういうい)しいですね。ほっかむりや農作業着・麦わら帽子も ごく自然で秋の田園風景に溶け込んでいます。

茨城県常陸太田市

『ひよっこ』茨城県内のもう一つの主要撮影場所、茨城県常陸太田市。某大手家電メーカー創業の地として有名な日立市をはさんで高萩市の南に位置しています。面積は茨城県の市町村としては最大ですが、人口は19番目の5.2万人に止まります。浅川、山田川、里川の河川が並行して南へ流れ、それぞれの川に沿った谷に旧金砂郷町、水府村、里美村の集落と水田が広がっています。

茨城県常陸太田市は、『ひよっこ』では有村架純演じるヒロイン谷田部みね子たちが東京オリンピックの聖火リレー練習をするシーンの撮影場所として使われました。聖火リレー当日、バトンを受け取るシーンは「旧町屋変電所」前で撮影され、多くの地元エキストラの皆さんが動員されたようです。

茨城県大子町(諏訪神社)

茨城県大子町(だいごまち)は、茨城県の北西部に位置する町で、福島県や栃木県との県境に位置します。関東では比較的温暖な茨城県にあっては寒冷地域で、冬には氷点下5度を下回ることもあります。日本三名瀑(ばく)※のひとつ「袋田の滝」や「袋田温泉」、鮎釣りなどで有名です。(※…日光「華厳の滝」、熊野「那智の滝」とともに日本三名瀑と呼ばれています)。

『ひよっこ』では、常陸太田市同様に聖火リレーの撮影場所として大子町の諏訪神社が登場します。聖火を手に持つ女子生徒の体操着や、のぼりの「初志貫徹」の文字が時代を感じさせます。

茨城県水戸市

ドラマオーディションに臨む幼なじみの時子に付き添い、みね子は「NHK東京放送会館」を訪ねます。この建物の撮影シーンに使われたのが、実は茨茨城県水戸市の「茨城県庁三の丸庁舎」だったのです。(上の写真)『ひよっこ』の設定年代1964年当時NHK本部だった「NHK東京放送会館」は1973年に閉鎖され、渋谷区神南に新設された「NHK放送センター」に本部機能を移すことになったのでした。

ちなみに、上の写真が「NHK東京放送会館」、下の写真が現在のNHK本部「NHK放送センター」です。もう、昔の面影はどこにもありませんね。写真の比較では、「茨城県庁三の丸庁舎」も当然のことながら「NHK東京放送会館」とは異なりますが、半世紀前の建物の雰囲気は良く出ていると思います。これが『NHK東京放送会館だよ』と言わても、だれも違和感を感じることはないでしょう。

ひよっこの東京都のロケ地を紹介!

みね子がデートした慶応義塾大学は?

ドラマのストーリーは、導入部「故郷編」から いよいよドラマの佳境とも言うべき「東京編」へと展開し、撮影場所も茨城から東京へとシフトします。東京では、いったいどのような場所が どんなシーンのロケ地として選定されたのでしょうか。時代を経てもその姿を変えない場所、それはいずこ?

上の写真は、有名な慶応大学三田キャンパスです。向島電機倒産後、失意のヒロインみね子は、洋食屋「すずふり亭」女将に拾われフロアー係の職を得て、アパート「あかね荘」に居を移します。そして、同じアパートに住む島谷 純一郎と運命的な出会いから交際が始まります。最初のデートで訪れたのが、島谷が通っている慶応大学キャンパスだったのですが、実際にロケで使われたのは帝京大学八王子キャンパスでした。(下の写真)

なぜ慶応大学で撮影されなかったのかは不明ですが、前述NHK同様に三田キャンパスも近代化が進んでおり、当時の建物としてふさわしくないと判断されたのではないでしょうか。帝京大学八王子キャンパスは、1966年竣工、撮影が行われた2016年には建物解体が始まるなどドラマの設定により近い建物だったようです。

もうひとつのデートロケ地は?

『ひよっこ』ヒロインみね子が心を寄せる純一郎から「デートでどこに行きたい?」と聞かれ、真っ先に答えたのが「東京タワー」・「増上寺」でした。渋いとはいえ、田舎から上京した当時の若者にとっては定番の(自然な)場所だったのでしょうね。

父・実が目撃された飲食店街

みね子の父・実の捜索を担当していた、赤坂署の警察官・竜星涼(演;綿引正義)は、ある時、有力な目撃情報を得ます。さっそくみね子を伴い現場である飲み屋街へ出向きます。ロケ地は大田区大森にある「山王小路飲食店街」(下の写真)です。

警察官・竜星涼とみね子が歩いた飲み屋街です。今は少なくなってしまった、昭和の風情を感じさせる貴重なスポット。撮影スタッフにはここでもロケ地選定の妙に感心させられます。

ひよっこのロケ地は静岡県や長野県にもあった!

『ひよっこ』の撮影場所は、ドラマの舞台、茨城・東京だけかと思いきや、一見何の関連もない長野県や静岡県やにロケ地がありました。どういう理由で?と不思議に思われる方もおられるでしょうが、1960年代高度成長期の首都圏の面影は、いまや遠く離れた地方都市に求めざるを得ないのかも知れません。

常陸高校の校舎は長野県松本市の高校

『ひよっこ』でヒロインみね子が奥茨城からバスで通う高校「常陸高校」。ロケ地には、茨城県ではなく長野県にある「松本深志高校」が選ばれました。

長野県松本深志高等学校は、創立140年を超える長野県内で最も古い歴史を持つ高等学校です。レトロな校舎がドラマスタッフの琴線に触れたのではないでしょうか。『ひよっこ』では、国登録有形文化財の管理普通教室棟(1933年建築)がロケ地として使われました。また、この高校であった実話にもとづく映画『さよなら、クロ』でも撮影場所となった校舎です。ちなみに、歴史ある高校として各界の著名人を多数輩出しています

日比谷公園は神奈川県にある?

ドラマのオーディションで痛恨のミスを犯してしまった時子。親友の落胆ぶりを見かねたヒロインみね子は、三男にお願いして時子のことを励ましてもらうよう頼みます。3人は「日比谷”中央”公園」(架空の名称、「日比谷公園」を想定していると考えられる)に集まり、近くの銀座を散策するなどして束の間の休日を過ごします。

美しく吹き上がる噴水が印象的なこの「日比谷中央公園」、実はロケ地として使われたのは神奈川県相模原市にある「県立相模原公園」(最初の写真)でした。2番目の写真は「日比谷公園」です。写真を見比べるとわかるように、どちらも大きな噴水がシンボルとなっています。ただ、現実の「日比谷公園」は、背景の高層ビル群や車ひしめく道路の騒音などこのドラマのカットとしてはふさわしくないと判断されたのでしょう。

上野駅のロケは静岡県浜松市のこんなところで!

1960年代地方から集団就職でやってきた”金の卵”たちを出迎えたのは、今見ると そこはかとない哀愁漂う「上野駅」でした。当時の地方の若者の例にもれず、『ひよっこ』ヒロインみね子もこうして東京駅に降り立ちます。上の写真は、1960年当時の上野駅構内、下の写真はご存知今の上野駅構内です。

こうして見比べてみると現在の上野駅構内は、CGでも多用しない限り撮影には使えません。そこで『ひよっこ』スタッフが選定したのは、なんと遠く離れた静岡県浜松市にある「浜松オートレース場」でした。(下の写真)

下の写真は放送された『ひよっこ』の映像です。どうですか?エキストラの服装、オリンピックの旗、時代を感じさせる商品宣伝など1960年代上野駅の雰囲気がよく出ていますね。さすが!プロの仕事を感じます。

向島電機社屋の撮影はなんと静岡県富士市!

『ひよっこ』ヒロインみね子の最初の就職先、向島電機社屋外観と隅田川周辺のロケは、静岡県富士市で行われました。富士市の撮影場所は、1960年代・古き良き時代の向島(下の写真)を色濃く反映したものと思います。

ひよっこのロケ地に実際に行ったという人の口コミを紹介!

つぎに、趣向を変えて『ひよっこ』ロケ地に実際に行った人の口コミをご紹介します。みね子の故郷茨城県に出かけた方のブログです。

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ひよっこのロケ地に行ってドラマの名シーンを追体験しよう!

「NHK放送会館」のロケ地「茨城県庁三の丸庁舎」へ行ってみよう

まずは、『ひよっこ』最初のロケ地「茨城」へ出かけてみましょう。スタート地点を東京駅とします。公共交通機関を使うなら、東京駅8番線からJRときわ・勝田行に乗り込みます。

水戸駅で下車。そこからタクシーで約15分。片道の所要時間は1時間45分ほど、交通費は約6,400円です。

続いて東京のロケ地に足をのばしてみよう

『ひよっこ』東京のロケ地に行ってみましょう。ヒロインみね子の初デートの場所「東京タワー」と帝京大学キャンパス(ドラマでは慶応大学)です。まず、東京タワーですが、初めての方でもわかりやすい行き方は、東京駅丸の内南口からバスを利用する方法です。乗り場は東京駅丸の内南口改札を出ですぐです。東急バス東98系統「等々力操車所前行き」に乗り11番目「東京タワー」で下車。所要時間20分、運賃は210円です。

みね子初デートロケ地、次は帝京大学八王子キャンパス(慶応大学)です。まず電車で移動します。JR中央・青梅線青梅特快・青梅行(2番線発)5駅目「新宿」で下車。次に3番線へ回り京王線特急・高尾山口行へ乗り込みます。7駅目「高幡不動」で下車(乗車時間45分、運賃513円)。ここからバスで移動します。京王バス1番のりば「帝京大学構内」行きに乗車、終点「帝京大学構内」下車。(乗車時間12分、運賃190円)

最後に静岡県浜松市でドラマの追体験!

1960年代の風情を求めて「上野駅構内」のロケ地として選ばれた「浜松オートレース場」を訪ねてみます。東京駅からはもちろん新幹線ひかりで。”ひかり”のすべてが「浜松」に停車するわけではないのですが、1時間に1本は用意されています。(乗車時間1時間28分、運賃7,770円)『ひよっこ』の時代であれば当然在来線しかなく、5時間以上はかかったものと思われます。ずいぶん早く・近くなったものですね。

浜松駅前バスターミナル16番乗り場[48]西山行に乗り込みます。約20分で「オートレース場」に到着。運賃は350円です。浜松駅は始発なので不要ですが、帰りはバスに乗り込むとき「整理券」というものを受け取らなければなりません。この整理券の番号により運賃が決まります。また、バスは後ろ乗り前降り、運賃は降りるときに払います。

ひよっこのまとめ

ここまでどうでしたでしょうか。1つのドラマをつくるには、役者やスタッフだけでなく、さまざまな地域やそこで暮らす人々の協力があって初めて優れた映像が出来上がる、その過程がおわかりいただけたのではないでしょうか。機会があれば、他のドラマや映画についても調べて、ひよっこをご覧ください。

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