【ひだまりスケッチ】アニメ5期制作の可能性は？OVA卒業編の続きは？

アニメの続編・5期が期待されている『ひだまりスケッチ』。原作は蒼樹うめ（あおきうめ）先生が漫画雑誌『まんがタイムきららキャラット』に掲載されている4コマ漫画で、連載開始年の2004年から2021年現在までに単行本が10巻まで発行されています。漫画はアンソロジーコミックスや英訳版も制作されるほどの人気となっている作品です。

また小説版は2巻登場しており、アニメで主人公・ゆのの声を担当している阿澄佳奈（あすみかな）さんがパーソナリティを務めるインターネットラジオ番組『ひだまりラジオ』も人気となっていました。ひだまりスケッチのアニメは現在6作品制作されており、地上波放送されたのは『ひだまりスケッチ』『ひだまりスケッチ×365』『ひだまりスケッチ×☆☆☆』『ひだまりスケッチ×ハニカム』の4作品。

そして特別編の『ひだまりスケッチ×SP』とOVAの『ひだまりスケッチ 沙英・ヒロ 卒業編』の2作品が発売されています。アニメには原作漫画に登場しないアニメオリジナルキャラクターも多数登場していたり、各話の内容が原作の時系列順とは違って放送されているため、原作漫画とはまた違った雰囲気を楽しむことができます。

髪に止めたバッテンの形をした髪留めがトレードマークの少女『ゆの』。ゆのは"やまぶき高校美術科"に入る夢を叶え、学校に隣接するアパート『ひだまり荘』にお世話になることに。そこでゆのは賑やかな同級生・宮子や、おっとり上級生のヒロたちの6人と共に賑やかな毎日を送っていくこととなります。

ここからは、ひだまりスケッチのアニメ5期が制作される可能性を「原作漫画のストック」「円盤（DVD・ブルーレイディスク）売上」「これまでの放送開始時期がいつだったか」に注目して考察していきます。まず初めはひだまりスケッチの"原作漫画のストック"。

こちらについては、ひだまりスケッチのアニメは原作漫画の時系列に沿っておらず話の内容がバラバラとなっているため「アニメ4期の内容はここまで終了している」という目処はありません。しかし、ひだまりスケッチのアニメは1期ごとに約14話程度で構成されているため、4期の終了時にひだまりスケッチのコミックス発行が6巻までだったことを考えると、単行本のストックが4冊近くあるため続編の制作は可能であるといえます。

ひだまりスケッチアニメ5期の可能性考察その2は「円盤売り上げ」から見ていきます。アニメ業界では円盤売り上げ枚数5000枚がアニメ2期の制作に取りかかる基準とされているので、第4期の円盤売り上げが全巻5000枚以上を達成しているひだまりスケッチは円盤の売れ行きから見ても、続編である5期の制作は可能だといえるでしょう。

現在まで6作品登場しているひだまりスケッチシリーズ。こちらではそんなひだまりスケッチのそれぞれのシーズンの放送開始時期がいつだったのかを見て5期の可能性を調べていきます。まず第1期の『ひだまりスケッチ』は2007年の7月から始まっています。そして同年3月までの放送が終了した後には、翌年の2008年7月に続編の第2期『ひだまりスケッチ×365』が開始。

そして第1期～2期が始まるまでの期間と同じく、約1年半後経った2010年1月に第3期の『ひだまりスケッチ×☆☆☆』が始まりました。その後も特別編の『ひだまりスケッチ×SP』が2011年の10月、第4期『ひだまりスケッチ×ハニカム』が2012年10月に開始され、現在の最終巻となっている『ひだまりスケッチ 沙英・ヒロ 卒業編』のOVAが2013年の11月に発売となっています。

以上の点から、今までのひだまりスケッチシリーズは続編が登場するまでに約1年～1年半の期間だったにもかかわらず、OVAで発売された最終巻を最後に8年以上も経過しているため「前作までのアニメ放送開始時期がいつだったか」という部分から考えると、ひだまりスケッチの続編アニメが制作される可能性は低いようです。

ひだまりスケッチのアニメ第1期『ひだまりスケッチ』のオープニング曲は『スケッチスイッチ』。エンディング曲は『芽生えドライブ』となっています。オープニングの『スケッチスイッチは』アニメの中でメインキャラクターたちの声をあてている声優の阿澄佳奈さん（あすみかな）・水橋かおり（みずはしかおり）さん・新谷良子（しんたにりょうこ）さん・後藤邑子（ごとうゆうこ）さんの4名が歌唱しています。

一方、エンディング曲『芽生えドライブ』は作詞を担当したmicco（みっこ）さんと作曲担当の菊池達也（きくちたつや）さんの2人からなる音楽ユニット『marble（マーブル）』が歌唱しています。1期～OVA『ひだまりスケッチ 沙英・ヒロ 卒業編』の第1話までのエンディング曲は全てmarbleの楽曲となっており、シリーズ通しての最終話であるOVA・第2話のみ別の歌手の曲が採用されています。

ひだまりスケッチのアニメ第2期『ひだまりスケッチ×365』の主題歌はオープニング曲が『？でわっしょい』、エンディング曲は『流星レコード』となっています。オープニング曲『？でわっしょい』は1期と同じくキャラクターたちの声優である阿澄佳奈さん・水橋かおりさん・新谷良子さん・後藤邑子さんが歌っています。

1期では声優名での記載でしたが、2期からはキャラクター名での記載に変更されました。そしてエンディング曲の『流星レコード』はアニメひだまりスケッチ1期に続きmarbleが提供する楽曲『流星レコード』となっています。

ひだまりスケッチのアニメ第3期『ひだまりスケッチ×☆☆☆』のオープニング主題歌は前作から引き続きキャラクターたち4人の声優が歌う『できるかなって☆☆☆』です。また、歌手名の記載は前回と同じくキャラクターの名前で、"☆☆☆"の読み方は"ほしみっつ"となっています。エンディング曲も前作までの歌手のmarbleが担当しており、曲名は『さくらさくら咲く 〜あの日君を待つ 空と同じで〜』となっています。

地上波放送版の最終シーズン4期『ひだまりスケッチ×ハニカム』の主題歌はオープニング曲が『おーぷん☆きゃんばす』となっています。前作までのオープニング曲はゆの（阿澄佳奈）・宮子（水橋かおり）・沙英（新谷良子）・ヒロ（後藤邑子）の4名が歌っていましたが、こちらの曲はさらに乃莉（のり）の声優・原田ひとみ（はらだひとみ）さんと、なずなの声優・小見川千明（おみがわちあき）さんを加えた6名での曲。

またこちらの曲はOVA『ひだまりスケッチ 沙英・ヒロ 卒業編』の第1話でも使用されました。そしてエンディング曲は『夢ぐも』。こちらも前作までと同じくmarbleが歌っており、卒業編の第1話エンディング曲としても使われています。

アニメ5期がいつから始まるのか気になっているファンも多い『ひだまりスケッチ』。アニメの続編がいつになるのかといった発表は未だありませんが、原作漫画は続々と新刊が発売されています。アニメの続編も気になるところですが、原作漫画がいつまでも続いて欲しいと願うファンも多いようです。

いつ5期が始まるのかと期待を持たれているアニメひだまりスケッチ。アニメ5期が制作されない理由には色々な説がありますが、その中の1つが吉野屋先生役の声優・松来未祐（まつきみゆ）さんが2015年に逝去された件。その訃報に、プライベートでも仲の良かった阿澄佳奈さんなど、共演声優陣やスタッフの気持ちを配慮して卒業編で打ち切りになったのでは？という声も上がっています。

現在も原作漫画が人気連載されているひだまりスケッチですが、視聴者の間では「アニメはOVAで完結しているのでは？」という声も多く見られています。今までは地上波放送でシリーズを制作していたひだまりスケッチ。しかしそこにきてOVAという媒体で制作されたことや、今までメインキャラとして登場していた人物達の卒業といったきりの良い内容という面から、既にアニメシリーズは完結しているという意見も出ています。

以上。ひだまりスケッチのアニメ5期の可能性・続編があるかについてご紹介してきました。その結果、2021年現在ではひだまりスケッチのアニメ5期は制作されない可能性が高くなっています。原作アニメのストックや円盤売り上げでは十分な条件を満たしているにもかかわらず、OVAの卒業編以降、5期制作の兆しが見えていないという現状。

そしてシリーズ最後に制作されたOVAの内容がきりが良いということと、初めて「OVA」として発売されている点から、作成陣の間では卒業編で完結されているのではないかという見方が有力なようです。アニメ続編が制作されないのは残念なことですが、蒼樹うめ先生が描く原作漫画は現在も絶賛連載中となっているので、アニメの続きが気になるかたはぜひ漫画版でお楽しみください！