2018年05月31日公開
2018年05月31日更新
シャンクスが腕を失った理由は?なぜ覇気を使わなかったのか真相を考察
ワンピース第1話でなぜシャンクスは左腕を失ったのでしょうか?20年以上続く人気作品ワンピースの中で、今も謎とされ伏線とも言われているのが、シャンクスが左腕を失った理由です。今回の記事では、ワンピース第1話で描かれたシャンクスが左腕を失ったシーンを中心に、この謎に迫る説を幾つか紹介していきます。更に、四皇となったシャンクスの経歴や、シャンクスが率いる赤髪海賊団の変遷なども紹介していきます。
目次
- 第1話から主要人物が腕を失う!人気作品ワンピースとは?
- シャンクスの腕前は少年期を過ごした海賊王の船に起因する?
- 伝説的な凄腕海賊達との戦闘を生き抜いたシャンクスの強さとは?
- シャンクスは世界一の剣の腕を持つミホークとライバルだった?
- 四皇となったシャンクスの腕前とは?
- シャンクスを支える赤髪海賊団副船長ベンベックマン
- シャンクスが全幅の信頼を置く赤髪海賊団幹部ラッキールウ
- 射撃の腕は海賊団一!赤髪海賊団幹部ヤソップ
- 今は幹部クラス?赤髪海賊団新入りロックスター
- 赤髪海賊団幹部?正体不明の5人のメンバーとは?
- 赤髪海賊団も初登場!シャンクスが左腕を失った第1話とは?
- シャンクスはなぜ左腕を失った?「シャンクスは弱かったという説」
- シャンクスはなぜ左腕を失った?「シャンクスの信念であるという説」
- シャンクスはなぜ左腕を失った?「シャンクスは悪魔の実の能力者だという説」
- シャンクスはなぜ左腕を失った?「わざと左腕を失ったという説」
- 「わざと左腕を失ったという説」なぜ利き腕を失ったのか?
- 「わざと左腕を失ったという説」なぜ右腕ではダメだったのか?
- 「わざと左腕を失ったという説」なぜシャンクスが教える必要があった?
- シャンクスはなぜ左腕を失った?わざと?理由は?考察まとめ
- なぜシャンクスは左腕を失った?「シャンクスは導く者だと言われている説」
- シャンクスとの再会に注目!
第1話から主要人物が腕を失う!人気作品ワンピースとは?
人気作品ワンピースは、1997年から現在も週刊少年ジャンプで連載が続く、海洋冒険ロマンを描いた大人気漫画です。ワンピース第1話では、主人公ルフィーの少年期の様子が穏やかな日常と共に描かれています。しかし第1話の後半部分は、一転してルフィーの大ピンチが描かれていきます。
この少年ルフィーの大ピンチを左腕を失いながらも救ったのが、赤髪のシャンクスと呼ばれる海賊でした。少年ルフィーを救ったシャンクスとはどんな人物なのでしょうか?なぜシャンクスは左腕を失ったのでしょうか?今回の記事では、赤髪のシャンクスの経歴などを中心に、第1話で描かれた「赤髪のシャンクスが左腕を失った理由」にまつわる考察を紹介していきます。
シャンクスの腕前は少年期を過ごした海賊王の船に起因する?
シャンクスは、後に海賊王となるゴールDロジャーが率いるロジャー海賊団の船で少年期を過ごします。少年シャンクスは、副船長であり冥王と言う異名を持つレイリーなどから多くを学び、海賊として成長して行きます。この時、後に王下七武海へ加わるバギーも乗船しており、ワンピースの作中でシャンクスとバギーの絡みがしばしば描かれています。
伝説的な凄腕海賊達との戦闘を生き抜いたシャンクスの強さとは?
雑用係としてロジャー海賊団の一員となっていた少年シャンクスでしたが、レイリーなどから多くを学び、青年となる頃には一員として戦闘に参加するまでに成長しています。このシャンクスが青年だった時代は、後に世界最強の海賊と呼ばれる白ひげや、金獅子のシキなどの伝説的な凄腕海賊や、センゴク、ガープ、ゼファーなどの伝説的な凄腕海兵達が、覇権を巡って戦いを繰り返していた時代です。
この時代を生き抜いたシャンクスは更に海賊として成長して行くのですが、真偽不明な一説では、この青年期に後に宿敵となる黒ひげと出会っていると考えられており、シャンクスの左目につけられた3本の傷は黒ひげに付けられたものと考えられています。この頃のシャンクスは、2本の剣を携えている事から二刀流だったと考えられています。
シャンクスは世界一の剣の腕を持つミホークとライバルだった?
ロジャー海賊団が解散した後のシャンクスは、赤髪海賊団を立ち上げ仲間達と共に海賊として成長して行きます。この頃のシャンクスは、世界一の剣の腕を持ち、後に王下七武海に加わる鷹の目のミホークと剣を交えています。この2人の対決は決着がついていないとされている事から、シャンクスの剣術が世界最強レベルにあったと考えられています。
但し、左腕を失ったシャンクスに対して「片腕の貴様と今さら決着をつけようなどとは思わん」とミホークが発言している事から、シャンクスの剣術は左腕があればこそ世界最強レベルだった事が伺えます。
四皇となったシャンクスの腕前とは?
世界一の剣豪ミホークとの決闘などを経て、海賊として更に成長したシャンクスはいつの頃からか、偉大なる航路グランドラインの三大勢力である「四皇」の一角となります。シャンクスが四皇となった時期については左腕を失った後なのか、前なのかが不明となっているほか、どういう経緯で四皇となったのかについても不明なままとなっています。
シャンクスが一角を担う四皇とは、配下の幹部が王下七武海と互角に戦え、副船長などの大幹部は海軍大将とも互角以上に戦えるような、強力な人材で結成された海賊団を率いてる海賊であり、強大な戦力をもって偉大なる航路グランドライン後半の海「新世界」を牛耳る4名の大海賊を指します。
四皇の中でもシャンクスは、最強なのではないか?と言う説があります。これは、ワンピースの作中で四皇同士の接触を描いたシーンが非常に少ない点に理由が有ります。その希少な四皇同士の接触にシャンクスが全て関わっています。そして、その全ての接触でシャンクスは無傷に近い状態でいる事から、シャンクス四皇最強説が生まれたようです。
これらの事から、四皇となっている現在のシャンクスの腕前は、世界に影響を与えるほどの強さだと考えられています。次の章からは四皇シャンクスが率いている、赤髪海賊団について紹介していきます。
シャンクスを支える赤髪海賊団副船長ベンベックマン
赤髪のシャンクスが率いる赤髪海賊団の副船長ベンベックマンは、原作者尾田栄一郎氏曰く「ワンピースの作中で最も頭のいい人物の1人」であり、海軍大将黄猿をも一睨みで制するほどの高い戦闘力を持った人物です。ワンピースの作中には、ベンベックマンが悪魔の実の能力や覇気を使うシーンは有りませんが、自然系(ロギア系)の能力者である海軍大将黄猿を制している点から、相当な覇気の使い手だと考えられています。
ベンベックマンはワンピース第1話から、同一の物かは不明ですが片手で扱える銃を愛用しています。これまでに、剣などを使う様子は描かれておらず近接戦闘時もこの愛用の銃で殴打するなどしています。また、現在まで懸賞金も不明となっていますが、四皇ビッグマムの最高戦力だったカタクリが10億ベリーを超えている為、ベンベックマンの懸賞金も10億を越えるものと考えられています。
シャンクスが全幅の信頼を置く赤髪海賊団幹部ラッキールウ
赤髪海賊団幹部ラッキールウは、シャンクスが全幅の信頼を寄せている人物です。肉が大好物なのか、ラッキールウは肉をかじっているシーンがとても多く、その為か丸々とした体系です。副船長ベンベックマンと同様に、悪魔の実の能力や覇気を使ったシーンは現在までに無く、懸賞金についても不明となっています。
射撃の腕は海賊団一!赤髪海賊団幹部ヤソップ
赤髪海賊団の幹部ヤソップは、アリの眉間に銃弾をぶち込めると豪語するほどの射撃の腕を持った人物です。主人公ルフィーの仲間であるウソップの父親で有る事から、ウソップと同様に様々な種類の銃弾を操るのではないか?とも言われていますが、悪魔の実の能力や覇気、懸賞金については不明です。
今は幹部クラス?赤髪海賊団新入りロックスター
赤髪海賊団に籍を置くロックスターは、ワンピースの序盤に登場し赤髪海賊団の使者として四皇白ひげと面会した人物です。この時のロックスターは、作中に新入りと描かれていた為、赤髪海賊団に加わってから日が浅いことが伺えますが、その時点で懸賞金が9千万を越えていた事から、現在は幹部に近いところまで成長しているのではないか?と考えられています。
赤髪海賊団幹部?正体不明の5人のメンバーとは?
シャンクスが率いる赤髪海賊団には、外見だけが判明している幹部と考えられているメンバーが5人居ます。船長であるシャンクスをはじめ、この個性豊かな謎の多いメンバーで構成されている赤髪海賊団は、四皇白ひげと海軍本部の間で起きた頂上戦争にも参戦しています。この頂上戦争では、ベンベックマンが海軍大将黄猿を制したシーンをはじめ、赤髪海賊団の存在が戦場に大きな影響を与えているシーンが描かれています。
頂上戦争での赤髪海賊団の存在感から、名前や種族、悪魔の実の能力など全てが謎のままとなっているこの5人のメンバーが、幹部クラス以上の実力者である可能性は非常に高いと考えられています。片腕を失った状態でも四皇の座に就いているシャンクスの強さは、副船長ベンベックマンをはじめとするこのメンバーによるところが少なく無いのかもしれません。
赤髪海賊団も初登場!シャンクスが左腕を失った第1話とは?
シャンクスや赤髪海賊団と少年ルフィーの穏やかな日常
ワンピース第1話の前半部分は、シャンクスやベンベックマンらと楽しく過ごす少年ルフィーや村娘マキノの姿が描かれています。この前半部分で注目されているのが、「カナヅチは海賊にとって致命的だぜ」と言う日常の中でのシャンクスのセリフと、ルフィーが悪魔の実を食べゴム人間になった事が判明したシーンでの「一生泳げない体になっちまうんだ!」と激昂したシャンクスが発したセリフです。
このシャンクスの2つのセリフは、悪魔の実を食べた者が受ける「呪い」の怖さを知っている為だろうとする説が有り、この説ではシャンクスは第1話の時点で何らかの能力者だったのではないか?としています。
更に、この前半部分には重要な描写が有ります。それが、酒場でのシャンクスの食事シーンです。このシーンからは、フォークなどを左手で使っている事から、シャンクスの利き腕が左腕だという事が分かります。
シャンクス率いる赤髪海賊団VS山賊
ワンピース第1話の中盤では、シャンクスら赤髪海賊団の面々と山賊との全面対決が描かれています。この戦いはシャンクスら赤髪海賊団の圧勝に終わりますが、山賊の親分がルフィーを連れて逃げ出した為、シャンクスがうろたえるシーンが描かれています。
このシーンで重要だと考えられているのが、赤髪海賊団と山賊が戦った場所だと言われています。戦闘になる直前にシャンクスが「港に誰も来ないから何事かと思えば」と発言している点と、ルフィーをさらった山賊が、海に出る直前のシーンに赤髪海賊団の船が描かれている点です。この事から、戦いの場になった場所と、赤髪海賊団の船が有り山賊がルフィーを連れて海へ出た港付近には、それなりの距離が有ると考えられています。
ルフィーを助け左腕を失ったシャンクス
ワンピース第1話の後半部分は、前半部分の穏やかさとは真逆の緊迫した展開となります。山賊にさらわれ海に落ちてしまったルフィー。そして、山賊を喰らい、次にルフィーを喰らおうとする「近海の主」と呼ばれる巨大生物が現れ、ルフィーは絶体絶命の状況となります。「誰か助けて・・・」と力なく叫ぶルフィーの前に現れたのが、シャンクスでした。
しかし、身を挺してルフィーを護ったシャンクスに、容赦ない近海の主の攻撃が浴びせられ、シャンクスは利き腕である左腕を失ってしまいます。その後、激昂したシャンクスの一睨みで近海の主は姿を消します。この時のシャンクスの一睨みは「覇気」ではないか?と考えられています。この時点でシャンクスが覇気を完全に使いこなせていたのかは現在も不明なままです。
ワンピース第1話の中で最もかっこいい名言が、「おい泣くな、男だろ?安いもんだ、腕の一本くらい。無事でよかった」と言うルフィーを助けたシャンクスの言葉だと言われています。
左腕を失ったシャンクスと少年ルフィーが交わした約束
ワンピース第1話のクライマックスでは、左腕を失ったにも拘らず変わらぬ陽気さでルフィーと話すシャンクスが描かれます。そして、ルフィーの「いつかこの一味にも負けない仲間を集めて、世界一の財宝見つけて、海賊王になってやる!」と言う言葉を受けたシャンクスは「この帽子を預ける。おれの大切な帽子だ。いつかきっと返しに来い。立派な海賊になってな」と話し、シャンクスとルフィーは再会の約束を交わします。
ワンピース第1話は、この約束を交わしたシーンから一気に10年後へと時間が流れ、成長したルフィーが近海の主を渾身のパンチでぶっ飛ばし、出航するシーンで終わります。このワンピース第1話で今も読者の間で話題に上がるのが、「シャンクスはなぜ左腕を失ったのか?」と言う点です。この点については様々な考察がされていますが、現在も謎のままとなっています。次の章からは、この点についての考察を4つ紹介していきます。
シャンクスはなぜ左腕を失った?「シャンクスは弱かったという説」
ワンピース第1話でシャンクスが左腕を失ったのは、「シャンクスが弱かったという説」と言うものがあり、これは文字通りの説で、第1話の時点ではシャンクスがそもそも弱かったのではないか?とする説です。この説の根拠となっているのが、この村の場所にあります。ワンピースの第1話では描かれていませんが、ワンピースの作中でこの村は、世界最弱の海と言われる東の海イーストブルーにあるフーシャ村だと描かれます。
ワンピース第1話の後半で「ずいぶん長い拠点だった」とシャンクスが話しているシーンが有る事から、シャンクスら赤髪海賊団が長く最弱の海を拠点にしていた事が伺える点や、この時点でシャンクスが四皇だったならば、偉大なる航路グランドラインの後半の海と呼ばれる新世界に居るはずだろうと言う点から、この時点でのシャンクスは近海の主に勝てない程度の海賊だったのではないか?と言うのがこの説です。
この説では更に、シャンクス自信が弱かった為に利き腕と考えられている左腕を失う羽目となり、近海の主を追い払えたのは、命の危険から発動した偶発的な覇気によるものだろうとしています。この説は、読者からはあまり好まれてはいない様ですが、矛盾が少ない説として今も残っている説の1つです。
シャンクスはなぜ左腕を失った?「シャンクスの信念であるという説」
シャンクスはなぜ左腕を失った?「シャンクスの信念であるという説」とは、シャンクスが持つ強い信念を理由とする説です。ワンピース第1話で描かれる赤髪海賊団と山賊の戦闘は、少年ルフィーの行動に理由があり、そこから発展した為に起きた物です。しかし、シャンクスは「どんな理由があろうと、おれは友達を傷つける奴は許さない!」と言う信念を持っていた為、身を挺してルフィーを救ったのではないか?と言うのがこの説です。
この説が支持される理由は、全てワンピース第1話に描かれている事だけで説明が付く点と言われています。この説では、港と、山賊と戦闘した場所との距離以外に大きな矛盾点はなく、第1話の時点でシャンクスが能力者かどうか、四皇となっていたかどうか(強かったかどうか)などは全く関係なく、友達を護りたいと言う純粋な思いだけでシャンクスが行動していると考えている為、結果として左腕を失ったと考えているようです。
シャンクスはなぜ左腕を失った?「シャンクスは悪魔の実の能力者だという説」
次に紹介する「シャンクスは悪魔の実の能力者だという説」とは、ワンピース第1話の時点でシャンクスは悪魔の実の能力者であり、近海の主との戦闘では海に浸かっていた為に本来の戦闘力が発揮できず、左腕を失ったのではないか?とする説です。この説の根拠は、すでに紹介していますが、山賊との戦闘場所が、赤髪海賊団の船が停泊している港からそれなりに距離が有ると考えられている点です。
この説では、ルフィーをさらい、煙幕を使って逃亡した山賊を見つけ、海上で近海の主に襲われているルフィーのそばまで行くには、悪魔の実の能力による移動手段がなければ矛盾するだろうと考えており、何かしらの能力でルフィーの救助に向かったが、能力者だった為海中では本来の力が発揮出来ずに左腕を失ったとしています。
この説では、左腕を失ったシャンクスは「時間を操る能力者」或いは「空間を操る能力者」と考えているようです。しかし、この説には否定的な考察もあります。否定派の意見としては、シャンクスが悪魔の実の能力を使ってルフィーの救助に間に合ったとしても、シャンクスの体が海に浸かっている事から、悪魔の実の呪いによって溺れていないのはおかしいだろう、というものです。
否定的な意見も多いこの「シャンクスは悪魔の実の能力者だという説」ですが、ルフィーが悪魔の実を食べた事が判明した際のシャンクスの慌てぶりは、悪魔の実をシャンクスがすでに食べており、悪魔の実の呪いがどれほど海賊にとって致命的なものかを知っていたからだ、とする意見などが有る事から現在も残っている説です。
シャンクスはなぜ左腕を失った?「わざと左腕を失ったという説」
出典: http://festy.jp
最後に紹介する説は「シャンクスはわざと左腕を失ったという説」です。これも文字通りの説です。この説は、海賊へ強い憧れを持つ少年ルフィーに、海の過酷さや危険を知らしめる為に、シャンクスがわざと左腕を失ったのではないか?と言うものです。
この説は広く支持されている説なのですが、なぜ利き腕である左腕だったのか?なぜ右腕ではなかったのか?そもそも、なぜシャンクスが体を張ってルフィーに海の過酷さを教える必要があったのか?などの疑問の声が多く聞かれる説でもあります。
「わざと左腕を失ったという説」なぜ利き腕を失ったのか?
「わざと左腕を失ったという説」のなぜ利き腕を失ったのか?と言う疑問については、単純にルフィーを助けた位置関係を理由とする意見や、シャンクスがこの時点で悪魔の実の能力者だったとした上で「悪魔の実の呪い」によって体の自由が利かなかったことを理由に上げる意見など、様々な意見が有るようです。また、作者尾田栄一郎氏が絵の構図的に左腕にしたのではないか?と言う意見も有るようです。
「わざと左腕を失ったという説」なぜ右腕ではダメだったのか?
「わざと左腕を失ったという説」のなぜ右腕ではダメだったのか?と言う疑問については、理にかなった意見は出ていないようですが、ある説ではシャンクスが左利きだった為、右腕でルフィーを抱きかかえ左腕で剣を抜こうとしたが間に合わず左腕を失った、としています。確かにルフィーを抱き抱えるだけでは、2人とも近海の主に殺されてしまう可能性があるので、利き腕である左腕で攻撃を加えようとしていたならば一定の理解は出来そうです。
「わざと左腕を失ったという説」なぜシャンクスが教える必要があった?
現在最も支持されている「シャンクスはわざと左腕を失ったという説」ですが、なぜシャンクスが身をもって海の過酷さを教える必要があったのでしょうか?その理由については、ワンピース第1話以降に描かれていると考えられています。
上の画像は、四皇白ひげと四皇シャンクスの対談が描かれたシーンです。このシーンで白ひげから「どんな敵にくれてやったんだ、その左腕」と聞かれたシャンクスは「新しい時代に懸けてきた」と左腕を失った事について話しています。
またあるシーンでは、シャンクスの恩師の1人である冥王レイリーに「東の海イーストブルーにロジャー船長と同じ事を言うガキがいたんだ!船長のあの言葉を!」と、嬉しそうに話すシャンクスが描かれています。これらのシャンクスの言葉から、ワンピース第1話では描かれていない、シャンクスがルフィーに期待する何かがあったことが伺えます。
少年ルフィーがどのような言葉を言ったのかは不明ですが、シャンクスはその言葉を理由に次の時代を生きるであろうルフィーに可能性を感じ、身を挺し左腕を失ってまでルフィーを助けたのではないか?と考えられているようです。しかし、この理由はシャンクスが身を挺してルフィーを助ける理由にはなっても、わざと左腕を失った理由にはならないと言う意見も有り、真相は不明なままとなっています。
シャンクスはなぜ左腕を失った?わざと?理由は?考察まとめ
なぜシャンクスは近海の主によって左腕を失ったのでしょうか?ワンピース第1話に描かれたこの謎は現在も謎のままです。これまでに紹介した4つの考察による4つの理由だけでは、何か腑に落ちないものを感じませんか?「海の過酷さを教える為にわざと傷ついた説」「能力者説」「信念説」「弱かった説」の4つの説を紹介してきましたが、どの説にも一長一短があります。
そこで1つの説を更に紹介します。この説は「なぜシャンクスは左腕を失ったのか?」と言う謎を考察した説ではありませんが、シャンクスがなぜルフィーを護ったのか、についての理由になると言われています。但し、次の章で紹介する説は、仮定が多く信憑性には欠けていると言われている説であるため、「なぜシャンクスは左腕を失ったのか?」の真相となるかは不明です。
なぜシャンクスは左腕を失った?「シャンクスは導く者だと言われている説」
なぜシャンクスは左腕を失ったのか?その理由は「シャンクスは導く者」だったという考察を紹介します。シャンクスは少年期から青年期までを海賊王ロジャーが率いたロジャー海賊団で過ごしています。このロジャー海賊団は、ワンピースの作中で唯一、偉大なる航路グランドラインを航海した海賊団です。
シャンクスは偉大なる航路グランドラインを制した時もロジャー海賊団にいた事から、偉大なる航路グランドライン最果ての地ラフテルへの行き方や、ひとつなぎの大秘宝ワンピースの正体、ポーネグリフに書かれていた空白の100年に迫る何かなど、ワンピースの大きな謎の答えを知っている人物と考えられています。
しかし、海賊と敵対関係にある世界政府最高権力「五老星」の面々は、「暴れさせればこそ手に負えんが、自分から世界をどうこうする男ではない」と四皇の1人であるシャンクスを形容しています。この事から、シャンクスは海賊王になろうとはしていない、ひとつなぎの大秘宝ワンピースを手に入れようとはしていない、と考えられます。
ではなぜシャンクスは、三大勢力の一角とも呼ばれる四皇となったのでしょうか?海賊王ロジャーに憧れ、第2の海賊王になりたいなどの理由が有れば、その過程で四皇となるのはうなずけますが、五老星の言葉からその可能性はなさそうです。この説では、シャンクスが四皇になった理由を「世界を自由に動ける力を欲した結果」と考えています。
シャンクスが四皇になった理由「世界を自由に動ける力を欲した結果」とは、海賊王ロジャーの意志を継ぐ者を導く為であり、その為に「新世界」を含めた全ての世界を自由に動ける力が必要だったのではないか?その力を欲した結果が、現在の四皇となったシャンクスなのではないか?とこの説では考えています。
ワンピースの作中には、仲間殺しをした黒ひげを追うエースの動向を察知したシャンクスが、エースに黒ひげを追うのを止めさせるよう、四皇白ひげに語るシーンや、頂上戦争に乱入しようとする四皇カイドウを制止させている描写が描かれています。これらの描写から、少なくともシャンクスは世界のバランスが崩れるのを望んでいない事が伺えます。
五老星の言葉や、対四皇に示しているシャンクスの行動などから、シャンクスは時代を護り、導く者なのではないか?と言うのがこの考察の結論です。この「シャンクスは導く者だと言われている説」を、ワンピース第1話で左腕を失ったシャンクスの行動に当てはめると、海賊王ロジャーが語った言葉と同じ言葉を口にした少年ルフィーに、次の時代を動かす者の資質を感じたシャンクスが、左腕を失ってまでもルフィーを護ったと言うことになります。
シャンクスが導く者だったとする説を前提とする場合、わざと左腕を失った説は否定される事になりますが、わざとでは無くとも海の過酷さはルフィーにしっかりと伝えられていると考えられます。悪魔の実の能力者説については、わざと原作者尾田栄一郎氏が描かなかった可能性もある為否定も肯定も出来ません。
弱かった説についても、山賊との酒場でのやり取りは、シャンクスがわざとオチャラケテいるだけと考えられるので、この説を前提にする場合は否定される事になります。信念説については、導く者説と類似する点が多い為肯定材料となりえると考えられます。
シャンクスはなぜ左腕を失ったのか?わざとだったのか?悪魔の実の能力の影響だったのか?など、この謎は現在も考察がなされていますが、わざと説をはじめ、今回紹介してきた説に真実があるのかどうかも不明なままです。そして、この謎の答えがワンピースの作中に描かれるかどうかも不明です。
シャンクスとの再会に注目!
現在のワンピースは四皇編が描かれ、ワノ国の開放を巡って四皇カイドウと主人公ルフィーとの激突が予想されています。四皇編が始まってからも原作者尾田栄一郎氏は、わざととも思えるほど意図的にシャンクスだけ登場させていない事から、今後シャンクスは満を持した形で登場することが予想されています。
シャンクスの強さや、四皇となった経緯など、シャンクスについての詳細が描かれていけば、今回紹介してきた、シャンクスが左腕を失ったのは「わざと説」「悪魔の実の呪い説」「弱かった説」などの答えが見えてくるかもしれません。最終回へ向けて加速していると言われるワンピースですが、シャンクスにも注目して是非お楽しみ下さい。