ツバキ文具店のロケ地と撮影場所は?あらすじ・キャストや原作の鎌倉の名店も紹介

小川糸さん原作の小説「ツバキ文具店」が、2017年4月にNHKのドラマ10で「ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語」として放送されました。「ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語」はそのタイトル通り、古都鎌倉の魅力溢れるお店やカフェなどロケ地がたくさん登場します。「ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語」のロケ地や撮影場所、あらすじ、キャストなどを地元の人がおすすめするお店や鎌倉の魅力とともに紹介します。

ツバキ文具店のロケ地と撮影場所は?あらすじ・キャストや原作の鎌倉の名店も紹介のイメージ

目次

  1. ツバキ文具店とは?
  2. ツバキ文具店のロケ地と撮影場所
  3. ツバキ文具店のあらすじ
  4. ◆ツバキ文具店のキャスト
  5. ◆ツバキ文具店の原作に登場する鎌倉の名店
  6. ◆ツバキ文具店に関する感想や評価は?
  7. ◆ツバキ文具店のロケ地と撮影場所まとめ

ツバキ文具店とは?

「ツバキ文具店」とは、2016年4月21日に幻冬舎より刊行され、本屋大賞候補にもなった小川糸さんの小説です。鎌倉にある「ツバキ文具店」を中心に起こる人間ドラマを描いた作品。ロケ地も実際のお店が選ばれているので、ロケ地巡りなどするファンも多い作品です。

ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語~はNHKドラマ

ツバキ文具店の概要

「ツバキ文具店」は主人公の雨宮鳩子・通称・ポッポは、鎌倉で代書屋を営んでいた厳しい祖母の雨宮カシ子に反発し、家を出ていましたが、祖母の死をきっかけに鎌倉へ帰ってきます。葬儀が終わったら、祖母の家は引き払うつもりでいた鳩子でしたが、祖母が生前に引き受けていた代書の依頼を受けることになり、さらに手紙を書くことの魅力に取りつかれ、そのまま代書屋「ツバキ文具店」を受け継ぐことになります。

ツバキ文具店に集まる、ちょっと風変わりな人たちとのふれあいを通じて、様々な人間模様を描いていきます。

ツバキ文具店のスタッフ

テレビドラマ「ツバキ文具店」のスタッフは、脚本・荒井修子、演出・黛りんたろう、主題歌・絢香『コトノハ』です。脚本の荒井修子さんは、日本大学芸術学部演劇科を卒業後、ドラマ制作会社でバラエティのADを1年経験した後、シナリオ学校に入学されて、脚本家デビューした、41歳の脚本家です。「マザーゲーム」「ヒガンバナ」「水族館ガール」が代表作です。


演出の黛りんたろうさんは、NHKのディレクター、演出家、映画監督です。代表作は「鼠、江戸を疾る」「神の月」「まんまこと」などを演出しています。主題歌は、NHKの朝ドラなども多く担当している絢香さんです。「ツバキ文具店」の主題歌は『コトノハ』です。「三日月」「にじいろ」が絢香さんの代表曲です。

原作は小説

「ツバキ文具店」は2017年に本屋大賞にノミネートされたベストセラー小説が原作です。作者は小川糸さん。舞台は、海と山々に囲まれた古都鎌倉で、美しい四季の移ろいやロケ地も地元の人が通うお店などが描かれ、まるで鎌倉のガイドブックのようだと評価される人気の作品です。

主人公の雨宮鳩子、通称ポッポが亡くなった祖母の文具店を切り盛りしながら、代書を通じて人々の縁が広っていく物語です。

ツバキ文具店のロケ地と撮影場所

ここからは、原作「ツバキ文具店」に登場するお店や四季の移ろいの感じられる場所など、実際に原作「ツバキ文具店」で使われたロケ地や撮影場所を紹介していきます。ロケ地には、実際の名前のまま登場するお店が多いので、鎌倉のロケ地巡りも楽しめます。

ロケ地と撮影場所①鎌倉宮

「ツバキ文具店」のロケ地として紹介する1つ目の鎌倉宮は、神奈川県鎌倉市二階堂にある神社です。護良親王を祭神としています。別名は大塔宮と言います。「ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語」では、この鎌倉宮の横にポッポがよく通う「むぎカフェ」がある設定になっています。

ロケ地と撮影場所②大町会館

「ツバキ文具店」ロケ地の2つ目は、JR横須賀線鎌倉駅東口から徒歩15分のところにある大町会館は、八雲神社の隣りにある公民館や自治会館です。「ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語」では、「太町会館」と名前を変えて登場しました。

ロケ地と撮影場所③江ノ電鎌倉駅

「ツバキ文具店」のロケ地3つ目は、江ノ電は鎌倉と藤沢をつなぐ電車です。江ノ電鎌倉駅は神奈川県鎌倉市御成町にあります。原作「ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語」で、ポッポが鎌倉に降りた時に登場した駅です。

ロケ地と撮影場所④観音通り商店街

「ツバキ文具店」のロケ地4つ目は、長谷寺から由比ヶ浜に続く観音通り。ここは、「ツバキ文具店」の中で重要なシーンの場所となったうなぎ料理店「つるや」やバーの「ザ・バンク」があります。実は、うなぎ料理店「つるや」はミシュラン1つ星を獲得している人気店です。

ロケ地と撮影場所⑤東勝寺跡

「ツバキ文具店」のロケ地5つ目は、JR鎌倉駅から徒歩25分程度の場所にある東勝寺跡でも撮影が行われていました。鎌倉時代の最高権力者、北条得宗家の氏寺として隆盛を極めた寺院であり、北条一族終焉の地ともなった東勝寺がロケ地に選ばれています。

ロケ地と撮影場所⑥むぎカフェ

「ツバキ文具店」のロケ地6つ目は、守景蜜朗が営んでいる「むぎカフェ」。ポッポがいつも食事をするカフェです。カフェは実在しており、鎌倉宮の横で「アトリエ・キカ&カフェ・グラス」という店名がロケ地です。民芸店を祖母から受け継いだオーナーの麻里子・レイナールさんが、地元を中心に日本全国の工芸作家の展示会などを行っています。

併設されたカフェで、作家さんやオーナーの麻里子さんとお話しながら、手作りのメニューを作家さんが作った器でいただける、おしゃれなカフェです。

ロケ地と撮影場所⑦お寺と神社一覧

「ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語」では、様々なお寺や神社が登場します。「ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語」にロケ地として登場するお寺と神社を一覧で紹介します。

  • 建長寺
  • 浄智寺
  • 八雲神社
  • 鶴岡八幡宮
  • 妙本寺
  • 光明寺
  • 百草八幡神社
  • 東勝寺
  • 御霊神社
  • 常栄寺
  • 妙隆寺
  • 本覚寺
  • 長谷寺
  • 那古寺

ツバキ文具店のあらすじ

ここでは「ツバキ文具店~鎌倉代書屋物語」のあらすじをを1話から最終話まで紹介します。

第1話あらすじ

雨宮鳩子の祖母カシ子は、鎌倉で代々、代書屋「ツバキ文具店」を営んでいました。代書屋とは、自分で書けない手紙を代筆する仕事です。祖母のカシ子が亡くなったとの知らせを聞いて、鳩子は8年ぶりに鎌倉に戻って来ました。幼い頃、母親に捨てられ、祖母に反抗して家出をした鳩子は、祖母の代筆屋である「ツバキ文具店」を継ぐ気はありませんでした。

しかし、そこに全身水玉の服を着た「マダムサイダー」がやってきます。彼女は、祖母のカシ子が無くなる前にお悔やみ状の代筆を依頼したと言うのです。マダムサイダーは鳩子にお悔やみ状を代筆してほしいと依頼します。鳩子が断っても、マダムサイダーは断る鳩子を無視して、書いてもらいたい内容を話し始めます。権之助という近所でも有名な方が亡くなったということで、そのお悔やみ状を書いてほしいという依頼でした。

権之助は、マダムサイダーが飼っているサルだったのです。ペットのお悔やみ状ならいいか、と軽い気持ちで鳩子はお悔やみ状を書いて、マダムサイダーに渡しますが「あなたのおばあさんなら、こんな失礼手紙書かない!」と激怒します。隣のバーバラ夫人に相談に乗ってもらい、権之助について知るためにマダムサイダーのもとへ行くと、子供がいなかったマダムサイダー夫妻にとって、子供のような存在だったことを知ります。

鳩子は、蔵の中で祖母カシ子が使っていた代書道具入れを見つけます。カシ子の代書道具入れ、宝箱、を見ていると、カシ子の言葉が思い出されました。「鳩子、その手紙にあった一番の道具を選んで、身を清め、まっさらな気持ちで筆を握る。お前の心がまっすぐならば、自然と筆は動く。それが代書屋だ」鳩子は、言われた通りに道具を選び、筆を握り、目をつぶってマダムサイダーのことを考えながらお悔やみ状を書き上げたのです。

翌日、マダムサイダーがやってきて、お悔み状を読むと、「これでいいのよ」と絶賛しました。気持ちよくなったマダムサイダーは、昔、カシ子にラブレターを頼んだことを話しだします。それは今のご主人でした。一通の手紙で人生を変えてしまうこともあることに気づいた鳩子は、「ツバキ文具店」を継ぐことを決めました。

第2話あらすじ

「ツバキ文具店」の鳩子のもとに、三津田という男が離婚のお知らせの代書を依頼しに「ツバキ文具店」にやって来ます。三津田は妻はインテリアコーディネーターで共同で会社をやってきたのですが、奥さんから好きな人ができたので別れてその人といっしょに暮らしたいと言われたので、別れることになったと鳩子に話しました。

奥さんは、すでに沖縄で新しい彼と暮らしており、奥さんの希望は文面はおまかせで、持参したWのシーリングスタンプを使ってもらいたいということだけでした。「ただ、僕たちが幸せな結婚生活をしていたってことは、きちんと書いてほしいんです。円満離婚ですから」そう鳩子に伝えて、三津田は「ツバキ文具店」をあとにしました。

「円満離婚」という言葉が引っかかった鳩子は、次の日に、三津田に連絡をして写真とかもう少し詳しい話を聞くことにしました。三津田の会社に出向き、二人の写真を見せてもらった鳩子は、また悩んでしまいます。その時、カシ子の声が聞こえてきます。「鳩子、お前のこころがまっすぐなら、自然と筆は動く。それが代書屋だ」鳩子は、まだ自分の心がぶれていることに気付きます。

鳩子は、夫婦ふたりで仲良く暮らせるようにとデザインしたという三津田の自宅を訪れました。二人の思い出話を聞いた翌日、むぎカフェで、三津田のWのシーリングスタンプを守景蜜朗に見せると、「これ、逆さのMじゃないの?」と指摘を受けます。

最後にそれを使うと言うことは、結婚生活がとても楽しかったんじゃないのか、ちゃんとしあわせな時間はあったんじゃないかと、鳩子の心の中に浮かんできました。三津田にその話をすると、泣きそうな顔をします。鳩子は、三津田に言いました。「書かせてください。三津田さんの手紙。心を込めて書かせてください」

鳩子はパソコンで文章を練って、活版印刷で印刷をし、結婚していた同じ年月の切手を貼り、あて先は万年筆で書き、シーリングスタンプで封をしました。そして『幸せの修了証書』が出来上がったのです。

数日後、三津田がやってきて、別れた奥さんからも「あなたと結婚してよかった。今までありがとう」と泣きながら電話をもらったと話し、鳩子に感謝を伝えます。そして、あの手紙のおかげで前を向くことができましたと、言って「ツバキ文具店をあとにしました。

第3話あらすじ

ある日、「ツバキ文具店」に鳩子の元カレ・武田が訪ねてきます。5年前、鳩子がデザイン専門学校に通っていた時に知り合い、武田と付き合い始めますが、武田が大阪転勤になったのをきっかけに別れたのです。武田がやってきた「ツバキ文具店」にやってきた理由は、有名エッセイストの竜崎先生に執筆依頼を書いてもらいたいということでした。

代筆屋「ツバキ文具店」の話や、字もきれいだから、それを思い出してやってきたという武田。テンプレートそのままの依頼文を見せられて、「私はあんたの友達じゃないから。手紙は書かない」と言って、鳩子は武田を追い返しました。

夕方、男爵が「ツバキ文具店」にやってきて、鳩子に仕事の依頼をします。依頼の内容はお金を貸してほしいという手紙に断りの返事を書いて欲しいというものでした。その手紙は、回りくどく、恩着せがましくて、誤字脱字だらけでした。焦って殴り書いたのが見え見えのその手紙に男爵は怒っており、金を貸す気はないから、逆恨みされない様ににうまく断りの手紙を書いて欲しいという依頼でした。

鳩子は、「ツバキ文具店」にやってきた白川に男爵のことについて聞いてみました。白川は「男爵は、ああ見えて、優しい人だと思うよ」と話し、以前、捨て猫を引きとった男爵の話をしました。その夜、鳩子は男爵の断り状のことを考え始めます。そして「男爵の断り状は、けじめという愛情なのかもしれない」と思い当ります。

鳩子は、太めの万年筆、インクは漆黒、便箋ではなく原稿用紙を選び、男爵の気持ちになりきって、断り状を書きました。それをポストに投函すると、鳩子の友達の香波がやってきます。武田に鳩子の「ツバキ文具店」のことを教えたのは、香波でした。武田が仕事的で躓いていることを教えてもらった鳩子は、男爵に書いたのと同じテイストの手紙を書いて、もしも会ったときに武田に渡してくれと香波に手紙を渡します。

男爵に会うと、この間の依頼の断り状を出した相手から「失礼な手紙を出してすまなんだ」という手紙をもらったと鳩子に報告してくれました。その成功報酬にどこでも連れて行ってくれるという男爵に、鳩子は、うなぎをリクエストします。そこで、男爵が鳩子のおむつ替えをしたり、鳩子の母のことを聞きます。その時、鳩子は「もっと、母の話を聞きたいが、同じくらい聞きたくない気もした」と複雑な気持ちになります。

数日後、鳩子の手紙をもらった武田がやってきて、竜崎先生から執筆の依頼をもらったことを報告しました。武田は鳩子のメッセージをもらって、何度も手紙を書きなおし、上司の許しを得て先生に出し、その結果、OKをもらえたと話します。感謝を伝え、鳩子を食事に誘った武田ですが、鳩子は「行かない」と躊躇なく答えたのでした。

第4話あらすじ

「ツバキ文具店」に「ただ、ぼくが、元気だということを伝える手紙を書いてほしい」という園田薫が訪ねてきました。出す相手は、初恋の人で幼馴染の人で、子供の頃マンションのお隣りさんで、かつては結婚の約束もしていたと言います。園田は今では別の女性と結婚をしていて、子どももいるのですが、ただ一言、元気でいることを伝えたいということでした。

希望は、文字を女性の文字で書いてほしいということでした。彼女の旦那さんが見て、疑問を持たないようにと配慮してのことだといいます。幸い、名前も薫なので、女性として書けば、波風たたないと園田は鳩子に依頼します。そして、彼女と付き合ってた頃の写真を見せてもらい、つれていきたいところがあるからと、後日会う約束をしました。

八幡宮は初めに園田が告白した場所で、桜との絆を感じることができる場所だと園田は話しました。そこで鳩子は、「桜に会いたい気持ちはあるか?」という質問をします。すると「桜が会いたいと言ってきても会うことはない」と断言しました。だからこそ、手紙を見たときに波風が立たないような手紙を書いてもらいたいと鳩子に再度依頼しました。

鳩子は、ガラスペンを選び、便箋はベルギー製のクリームレイドペーパーで手紙を書きました。手で触ると手すきの様なぬくもりがあって、優しさや柔らかさを感じるものです。インクはセピア色。そして、園田薫になりきって言葉をしたため、ポストに投函しました。後日、園田から「ツバキ文具店」に現金書留が届き、代金よりも多くの金額が入っていました。

鳩子が、園田に連絡をすると、彼の奥さんが出て「主人は、昨日亡くなりました」と告げます。「園田さんは、かけがえのない人への、人生最後になるかもしれない大切な手紙をわたしに託してくれた」と鳩子は、園田につれてこられた八幡宮で涙を流しました。

第5話あらすじ

むぎカフェの店主・守景蜜朗と男爵に案内されて、笹原花蓮という女性が、鳩子を訪ねて「ツバキ文具店」にやってきました。花蓮の依頼は、義母の知里への還暦のお祝いメッセージを書いてほしいというものでした。花蓮は国際線のCAで、短い手紙でもちょっといそがしくて書けないという理由で、鳩子に代筆を依頼しに来たのです。

その後、鳩子がむぎカフェに行くと、蜜郎から、花蓮はいつも泣きそうな、思いつめたような顔をしてむぎカフェにやって来るということを聞きます。優しいと言っていた義母に昏々と説教をされていたようだと蜜郎は言うのです。数日後、「ツバキ文具店」を訪ねてきた花蓮に、鳩子は義母・知里との仲を聞いてみました。花蓮は、本当は知里とうまくいっていないということを鳩子に話しはじめました。

花蓮は字が汚く、以前、義母に手紙を送った時に「字が汚いのは心が汚いからだ」と言われ、通信添削に強制的に申し込まれ、それで字の練習をしているが、なかなか上手になれないと鳩子に話しました。さらに、知里から、「子供の頃に両親が離婚したから、字が汚い」ともいじめられたというのです。しかし、花蓮は、母親がいない自分に、やっとできた母親だから、仲良くなりたいと鳩子に訴えます。

花蓮と似たような境遇の鳩子は、「ツバキ文具店」に戻り、花蓮の通信添削の練習帳を見ながら、何度も花蓮の字を練習しました。翌日、花蓮に手紙を渡すと、花蓮は「こういう字が書きたかった、これをお手本にして、字を練習します」と喜びました。しかし、数日後、メッセージカードを鳩子が書いたことがばれて、義母の知里が「ツバキ文具店」にやってきました。

知里は自分のことを優しい人間だと思っていたが、自分が姑になって怖いくらいにさらっと、嫌味を言ってしまうと言います。字が汚い人は心が汚いってひどいこと言って、通信添削を送りつけてしまったが、この文字を見てこれが本当の花蓮なんだと気づいたと、でも、花蓮に対してなかなか素直になれないと話しました。鳩子は、自分も母に捨てられ、母親に対して素直になれず、素直な花蓮が羨ましいと知里に言います。

そこへ花蓮がやってきて、知里に代筆を頼んだことを謝ります。しかし、知里は「あなたらしい、あなたの字」と告げ、花蓮に汚い字だと罵ったことを涙ぐみながら頭を下げました。花蓮は、妊娠していることを話し、「この子のためにも字を練習します」と話し、知里と笑顔で帰っていきました。鳩子は、あの手紙で救われたと思いました。鳩子自身も母のことで、ほんの少し前を向けたような気がしたのでした。

第6話あらすじ

母親を老人ホームへ

白川清太郎は、母親の千代をホテルに滞在するだけだと嘘をついて老人ホームに入所させました。清太郎が帰ろうとすると、千代が出てきて、「清太郎、帰るわよ。手紙が来るのよ」と言って、出てきてしまいました。そのとたん、千代は倒れてしまったのです。

「ツバキ文具店」に集まった人たちでお餅を食べようとしていた鳩子に白川から連絡があり、代書の依頼をしたいと言われました。母親の千代が待ってる夫からの手紙を書いてもらいたいと言うことでした。白川の父親は、貿易商で海外にいることが多かったので、外国から千代に何十通もの手紙を出していたようです。しかし、白川の父親はガンで亡くなっていたのです。

白川の父親が書いた手紙をみると、全部、「愛するチーちゃんへ」「愛しのチーちゃんへ」で始まっていました。そして、「世界で一番、チーちゃんを愛しているボクより」という言葉で終わっていました。文面には、「タマのり人生」と書かれていて、どういう意味なのかと鳩子は気になり、千代をむぎカフェに連れてきてもらい、話を聞くことにしました。

痴呆のすすんでいる千代は、鳩子に会うと「カシ子先生、いつもお世話になります」と、鳩子を先代のカシ子と思っているようでした。鳩子は、「タマのり人生」の意味を聞くと、地球をタマだとおもっていて、そのタマにのって自由に生きてるんだという意味だと教えてくれました。そして、貿易で世界を飛び回る夫を待っていると話します。

話疲れて「ツバキ文具店」で眠ってしまった千代を見て、白川はあんなに楽しそうに話す千代を久しぶりに見たと話しました。そして甘酒を飲みながら、鳩子はカシ子に似ていると言います。そして、勤めていた商社で大きな契約で失敗した白川は、認知症の母親を妻に押し付けたことから離婚して、会社も辞めてしまい、母親と心中をしようとした時に、カシ子に止められたと話します。その時に飲んでいたのが甘酒だったのです。

鳩子は次の日から、天国にいるお父さんはなんて伝えたいんだろう?と鳩子は考え始めました。鳩子は、手紙を台紙に貼って、周りを押し花で飾りました。その手紙を人ホームに行って千代に渡すと、泣きながら、でも嬉しそうに「あのひと、見てるのね」と笑顔になりました。

第7話あらすじ

「ツバキ文具店」では、毎年旧暦の2月3日に手紙供養が行われます。全国から供養してもらいたい手紙が届くのです。鳩子が手紙の整理をしていると、一人の女性が「絶縁状を書いてほしい」と依頼をしにやってきました。女性は、名前を教えるのを拒否したため、鳩子は「匿名さん」と呼ぶことにします。しかし、鳩子は相手を傷つける手紙を書くことに躊躇していました。

「ツバキ文具店」にやってきたバーバラ夫人に絶縁状のことを相談すると「絶縁するってことは、それだけ相手に執着があるってこと。見方を変えると、絶縁も愛情の証かもしれない」と答えました。そう言われ、鳩子は先代とのことを思い出します。すると、イタリアから来たニョロという青年が鳩子を訪ねて「ツバキ文具店」にやってきます。ニョロの母がカシ子と文通をしていたとニョロは説明し、手紙の束を鳩子の前に差し出しました。

ニョロから手紙の中には、鳩子のことがたくさん書いてあり、鳩子を愛していたんだと聞いた鳩子は、複雑な表情しか出来ませんでした。そして、鳩子は匿名さんの絶縁状の代書を一度断りますが、自分の気持ちをごまかせば、今までどおりに行くかもしれないけど、もうごまかしは嫌だ、相手も幸せになれないと訴える匿名さんの想いに応えることにしました。

絶縁状には鏡文字を使い、鳩子はやって来た匿名さんに鏡を使って手紙を読むように言います。手紙を読んだ匿名さんは「思い切って書いてもらってよかった。これで私、前に進めるわ」と涙を流しました。手紙供養をした日、鳩子はニョロから預かったカシ子の手紙を開きます。そこには、鳩子を母親から引き離したのがカシ子だと嘘をついていたので、日本中探してでも謝りたいと書かれていました。

カシ子は、自分の人生をささげて、鳩子に愛情を注ぎ続けてくれていたことに気づいた鳩子は、涙が止まりませんでした。翌日、魚屋のおばさんが初孫の誕生に向けての代書の依頼をしにやって来ました。その依頼を受けたもののすぐには取りかかれない鳩子は、むぎカフェに行きます。そこで、蜜朗から店を閉めて実家に帰るかもしれないこと聞きます。その夜、机に向かいますが、鳩子は代書することができませんでした。

翌朝、むぎカフェの玄関には、「しばらくお休みさせて頂きます」という張り紙が貼られていました。

最終回あらすじ

初めて、カシ子にの愛を感じた鳩子は、カシ子を一人で逝かせてしまった事を後悔します。さらに、心のよりどころだったむぎカフェの店長の守景蜜朗と娘の陽菜が鎌倉からいなくなってしまうことを聞いて、手紙を書けなくなってしまいました。そんな鳩子を心配して、バーバラ夫人が「ツバキ文具店」にやって来ます。そして、カシ子との思い出を鳩子に話し始めました。

バーバラ夫人は「カシ子さんは、心の中の鳩子ちゃんに寄り添われて亡くなったの。だからひとりじゃなかったわ」と鳩子に告げます。涙の止まらない鳩子に「桜の季節になったら、みんなを呼んでお花見しましょ」と誘いました。その日の夜、鳩子は蜜朗に呼び止められます。おいしいワインが入ったから飲みに来てくれと言われました。お店に入った鳩子は、長野の実家に帰る蜜朗に寂しさをぶつけ、そのまま酔いつぶれてしまいました。

お花見では、白川が新事業を立ち上げることや、男爵と鳩子の友達パンティーが婚約したことなどが発表されました。鳩子がいないところで、バーバラ婦人と白川が、鳩子はまだ立ち直ってないし、代書屋の仕事をやめてしまうかもと蜜朗に言いました。鳩子が帰って来ると蜜朗は立ち上がって、長野に帰るのをやめると言い出します。そして、鳩子に「これからもぼくらのそばにいてくれませんか?」と伝えます。

その夜、鳩子は先代に手紙を書きました。道具は、高校生になったとき、先代がプレゼントしてくれた万年筆、便箋と封筒は先代のお気に入りのものでした。そして、鳩子は代書屋「ツバキ文具店」を再開しました。

◆ツバキ文具店のキャスト

「ツバキ文具店」に出演するキャストをを紹介します。主演の多部未華子さんを始め、実力派のキャストが勢揃いです。

キャスト①多部未華子

雨宮鳩子、通称ポッポちゃん。厳しい祖母に反発して高校を卒業した8年前に家を出ました。祖母の死をきっかけに帰郷して代書屋を継ぐことになります。自分を捨てた母の顔すら知りません。

キャスト②高橋克典

白川

白川清太郎役。元エリートサラリーマンで英語が堪能な鎌倉の観光ガイドです。昔、カシ子に書道を習っていました。実は高齢の母親の介護に悩んでいます。

キャスト③上地雄輔

鳩子が通う「むぎカフェ」の店長・守景蜜朗。1人娘・陽菜を育てるシングルファーザーです。性格は控えめなで穏やか。店長との会話は鳩子にとって癒し。

キャスト④新津ちせ

蜜朗の娘、守景陽菜 、通称はーたん。手紙を書くのが大好きで、鏡文字を混ぜて鳩子と文通をしています。

キャスト⑤片瀬那奈

楠帆子、通称パンティー。明るく前向きな、パンを焼くのが得意な小学校の先生。パンと教師(ティーチャー)をかけてあだ名がパンティーになりました。手紙に関する出来事がきっかけで、鳩子と友達になりました。

キャスト⑥奥田瑛二

謎の紳士、通称男爵。噂では高台に住むお金持ちです。カシ子と交友関係にあり、鳩子が小さい頃からよく知る仲でした。性格は不愛想ではっきりものを言いますが、鳩子は苦手意識があります。

キャスト⑦江波杏子

「ツバキ文具」の隣人、通常バーバラ婦人。上品かつ少々ミステリアス。彼女の話す言葉には「自由に楽しく生きる人生」のヒントが詰まっていて、鳩子にも数々のアドバイスをします。フランスなど海外生活経験者で、目利きの画商でもあります。

キャスト⑧倍賞美津子

「ツバキ文具店」の先代、雨宮カシ子。娘が鳩子を捨ててからは女手一つで育てました。後継者にするべく鳩子に厳しく指導したが、鳩子が反発して家を出たあとに死去してしまいます。

◆ツバキ文具店の原作に登場する鎌倉の名店

「ツバキ文具店」には、鎌倉の様々な名店がロケ地となっています。「ツバキ文具店」の撮影場所となった鎌倉の名店を紹介します。

鎌倉の名店①スターバックス鎌倉御成町店

「ツバキ文具店」のロケ地の1つ目は、スターバックス鎌倉御成町店は、日本に14軒しかない、スターバックスコンセプトストアのひとつで、広々した一戸建てのお店です。昭和に活躍した漫画家、横山隆一の邸宅跡に建てられ、テラス席はこじんまりとした庭に面しており、その庭にはプールや藤棚がある、珍しいスターバックスです。

鎌倉の名店②パラダイスアレイ

「ツバキ文具店」のロケ地の2つ目は、鎌倉農協連即売所の中にあり、独特の世界観をもったパン屋さんです。原作では、鳩子が東京から鎌倉に帰ってきて、バーバラ夫人と海へ行く途中に立ち寄ったお店。鳩子が買ったあんぱんが有名です。

鎌倉の名店③キャラウェイ

「ツバキ文具店」のロケ地の3つ目は、鎌倉で有名なカレー屋さんです。連日、鎌倉の小町通りで行列の耐えない人気店です。ごはんの量が選べるので、たくさん食べたい男性も少食の女性も楽しめます。人気メニューは、チーズカレーです。

鎌倉の名店④鎌倉市農協連即売所

「ツバキ文具店」のロケ地の4つ目は、鎌倉市農協連即売所。朝8時から農家で採れた野菜を売る市場が開かれています。休みは、お正月の4日のみ。年中、鎌倉の新鮮な野菜を買うことができる。鎌倉の台所です。

鎌倉の名店⑤光泉

「ツバキ文具店」のロケ地の5つ目は、北鎌倉駅前にある稲荷寿司専門店です。原作では、鳩子、バーバラ夫人、パンティーと七福神めぐりで待ち合わせした男爵が光泉の稲荷寿司を差し入れました。

鎌倉の名店⑥ひなとり処鳥一

「ツバキ文具店」のロケ地の6つ目は、鎌倉駅前にある鶏肉専門店です。「ツバキ文具店」の原作のあらすじでは、鳩子がお正月に鳥一の鶏団子を入れたお雑煮を食べているシーンがあります。人気のコロッケは毎日250個~300個が完売するということです。

鎌倉の名店⑦sahan

「ツバキ文具店」のロケ地の7つ目は、地元の女性たちに人気で隠れ家的なカフェ、sahan (サハン)。「ツバキ文具」の原作のあらすじでは、イタリアから訪ねてきたニョロという青年が母からの手紙を鳩子に渡し、鳩子が手作り定食を食べながら、先代が静子さんに宛てた手紙を読んだお店です。
 

鎌倉の名店⑧OXYMORON

「ツバキ文具店」のロケ地の8つ目は、「ツバキ文具店」の原作のあらすじでは、カレーの偵察をしたいという守景さんからデートに誘われた鳩子が案内している地元の若者に人気のカレー屋さんです。

鎌倉の名店⑨麩帆

「ツバキ文具店」のロケ地の9つ目は、鎌倉にある生麩の専門店の「麩帆」です。原作のあらすじでは、鳩子たちがバーバラ夫人の庭で花見をした時、テーブルに並んでいた食べ物で登場しています。
 

鎌倉の名店⑩松花堂

「ツバキ文具店」のロケ地の10箇所目は、松花堂です。松花堂の羊羹は、徳川家に献上された羊羹で、こちらも原作のあらすじで鳩子たちがバーバラ夫人の庭で花見をした時のテーブルに並んでいます。

鎌倉の名店⑪ガーデンハウス鎌倉

「ツバキ文具店」のロケ地の11箇所目は、「ツバキ文具店」の原作のあらすじで鳩子とバーバラ夫人がモーニングを食べるカフェレストランとして登場しています。

鎌倉の名店⑫ベルグフェルド本店

「ツバキ文具店」のロケ地の12箇所目は、1980年創業の老舗ベーカリー「ベルグフェルド」が撮影場所として選ばれています。「ツバキ文具」の原作では、鳩子たちの七福神めぐりで男爵が、食後のコーヒーを飲みたいということで、みんなで立ち寄ったカフェです。

鎌倉の名店⑬ふくや

「ツバキ文具店」のロケ地の13箇所目は、鎌倉駅から徒歩5分ほどの場所にある、カウンター6席のみのそば屋さん「ふくや」が撮影場所になっています。近くには本覚寺や妙本寺などの観光スポットがあります。お店の名物「つったい肉そば」を鳩子もドラマの中で食べていました。

鎌倉の名店⑭露西亜亭

「ツバキ文具店」のロケ地の14箇所目は、「OXYMORON」の隣りにある「露西亜亭」が撮影場所に選ばれました。カレーパンのようなピロシキが人気で午後には売り切れてしまうほどの人気です。

鎌倉の名店⑮つるや

「ツバキ文具店」のロケ地の15箇所目は、1929年に創業されたうなぎ専門店の「つるや」が撮影場所として選ばれています。鳩子が謝絶状の成功報酬として男爵に連れて行ってもらい、念願の鰻を食べたお店です。

鎌倉の名店⑯ウーフーカレー

「ツバキ文具店」のロケ地の18箇所目は、江ノ電長谷駅から徒歩3分のところにある「ウーフーカレー」です。ビーフ、ポーク、チキンのいずれかと野菜、ゆで卵の乗ったカレーが人気です。

鎌倉の名店⑰萩原精肉店

「ツバキ文具店」のロケ地の17箇所目は、鎌倉駅から徒歩2分の萩原精肉店です。「ツバキ文具店」の鎌倉紹介では、「お肉屋さんとは思えないほど、シックでおしゃれな外観のお店」と紹介されています。

鎌倉の名店⑱ラ・コシーナ・デ・ゲン

「ツバキ文具店」のロケ地の18箇所目は、由比ヶ浜にある「ラ・コシーナ・デ・ゲン」です。石窯を使ったイタリアンが人気のお店で、「ツバキ文具店」の中では、鳩子が謝絶状の成功報酬として、男爵に連れて行ってもらったお店として登場しました。

◆ツバキ文具店に関する感想や評価は?

鎌倉の魅力がたくさん詰まった「ツバキ文具店」。実際の名前で登場するお店も多いので、「ツバキ文具店」の聖地巡りをする方も多いです。ロケ地でのキャストの目撃情報も多いです。

鎌倉駅でキャストの多部未華子さんを見たというツイートが多くみられました。鎌倉の各ロケ地で、多部未華子さん以外のキャストの目撃情報がありました。

「ツバキ文具店」が放送されていたNHKのドラマ枠のファンは多いです。「ツバキ文具店」は多部未華子も鎌倉も好きという方には、たまらない作品だったと言えます。

ドラマだけでなく原作の「ツバキ文具店」のファンの方も多いです。「ツバキ文具店」の続編である「キラキラ共和国」もとても良いと満足したツイートが多かったです。

◆ツバキ文具店のロケ地と撮影場所まとめ

NHKドラマ「ツバキ文具店」のキャストやあらすじ、「ツバキ文具店」に実際に登場するお店やロケ地を紹介しました。「ツバキ文具店」は物語としても楽しめ、鎌倉のガイドブックとしても楽しめる作品なので、ロケ地巡りをするのもおすすめです。

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