2019年08月30日公開
2019年08月30日更新
デッドストック〜未知への挑戦〜のあらすじやキャストは?村上虹郎主演のホラードラマ
テレビ東京系列で深夜に放映されたホラードラマ『デッドストック〜未知への挑戦〜』。コアなファンの多い骨太ホラードラマとして知られるドラマ『デッドストック〜未知への挑戦〜』の気になるあらすじや村上虹郎をはじめとするキャスト、感想などを一挙にご紹介します。未視聴の方向けにご紹介しますので、ドラマ『デッドストック〜未知への挑戦〜』が気になる方やホラードラマに飢えている方は必見です!
目次
デッドストック〜未知への挑戦〜は村上虹郎主演のホラードラマ
テレビ東京の撮り溜めた膨大なVHSのなかに潜む奇妙で不可解な謎。謎を紐解くホラードキュメンタリー企画。紐解けば紐解くほど深まる真相。そういったミステリーもののようなスリリングさのある村上虹郎主演のホラードラマ『デッドストック〜未知への挑戦〜』をみなさまご存知ですか?
今回はそんな村上虹郎主演のホラードラマ『デッドストック〜未知への挑戦〜』のあらすじやキャスト、感想などをドラマ『デッドストック〜未知への挑戦〜』を観たことのない方向けにご紹介いたします!まだ遅くない夏のホラーをたっぷり楽しんでいってください。
デッドストック〜未知への挑戦〜の概要
ドラマ『デッドストック〜未知への挑戦〜』は権野元監督、三宅隆太監督、森達也監督という3人体制の監督たちと同じく監督でもある三宅隆太監督と加藤淳也さん、継田淳さんの手によって脚本されたテレビ東京の誇るホラードキュメンタリードラマです。
主演キャストを村上虹郎さんがつとめたことでも知られる深夜ドラマで、2017年にテレビ東京の土曜深夜1時台の企画「ドラマ25」の一環として地上波で放映され、2019年3月に海外リメイクされることが発表されたことでも話題になりました。
Tips:デッドストック
「デッドストック」(dead stock)とは「売れ残り」や「長期間の在庫放置」を指す単語です。死蔵品とも訳され「役に立たなかったもの」「流行遅れのもの」「お蔵入り商品」なども指しますが、同時にお蔵になったからこそ「希少価値のあるもの」ともとれるネーミングになっています。ドラマ副題の「未知への挑戦」にはそういった未分類のカオスな貯蔵品のなかから真実をみつけてドラマに叩き直すという意気込みが伺えます。
村上虹郎がホラーに挑戦
村上虹郎のプロフィール
2010年代の日本のお茶の間を賑わす新星として人気のキャスト村上虹郎さんは俳優の村上淳さんと歌手のUAさんの間に生まれました。両親はすでに離婚済みですが、父親の村上淳さんとは離婚後も映画で共演するなど大人な距離感を保っています。
優しげな風貌と素朴な演技からファンの間でも人気が高く、ドラマ『デッドストック〜未知への挑戦〜』では彼の出演作の毛色からは珍しいホラーものに挑む新人AD「常田大陸(つねたりく)」を演じることになりました。
村上虹郎の主な出演作
村上虹郎さんの主な出演作品は2014年のデビュー作『2つ目の窓』(河瀨直美監督)にはじまり、映画では『ディストラクション・ベイビーズ』(2016年/真利子哲也監督)、『犬ヶ島』(2018年/ウェス・アンダーソン監督)、『銃』(2018年/武正晴監督)などが挙げられます。
また、ドラマでは『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(2015年)、『仰げば尊し』(2016年)、『この世界の片隅に』(2018年)、そのほかドラマや映画だけでなくCMやミュージックビデオなど多くの作品でその演技力を発揮しています。
村上虹郎の受賞歴
「武曲 MUKOKU」(@MUKOKU_movie)で優秀助演男優賞を受賞された村上虹郎さんが到着されました。 pic.twitter.com/yGsBx0U6xB
— 日本アカデミー賞協会 (@japanacademy) March 2, 2018
村上虹郎さんの人気を世に知らしめるきっかけになったのはデビュー作でもある『2つ目の窓』に関して2015年の「第29回高崎映画祭・最優秀新人男優賞」を受賞したことで、その後も「第8回TAMA映画賞」(2016年)、「第38回ヨコハマ映画祭 最優秀新人賞」(2016年)、「第41回日本アカデミー賞 優秀助演男優賞」(2017年)など多くの賞を連続して受賞しているホットな俳優のひとりなのです。
デッドストック〜未知への挑戦〜のあらすじ
ここからはネタバレを最小限にまず深夜のホラードラマ『デッドストック〜未知への挑戦〜』のあらすじをご紹介しましょう!伏線は登場するものの終盤以外はオムニバスに近い1話完結の形なので単話でもお楽しみいただけます。ドラマ各話に関わってくるキーワードを挙げていきますので気になる回からチェックしてみてもいいでしょう。
第1話のあらすじ
第1話は、『デッドストック〜未知への挑戦〜』のきっかけにあたる部分になります。テレビ東京に新しくアシスタントディレクターとして配属された主人公の「常田大陸」は、虎ノ門の旧社屋に残された膨大なDHSの確認作業をディレクターの二階堂早織と佐山暁とともに任されることになります。
この出世街道や花のジャーナリストとしての仕事とは程遠い窓際業務とも言える気の遠くなるような作業のなかで、出世に固執する早織の提案で時折発掘される「奇妙な映像記録」を再検証しホラードキュメンタリー番組に出来ないかと提案するのです。最初のテーマは「曰く付きのトンネル」。このポピュラーな話題から切り込んでいき真相を追い求めます。伏線はこの回からすでに用意されていますのでまずは観てみるといいでしょう。
第2話のあらすじ
第2話は「日本人形」や「メリーさん」を思わせる付喪神信仰や人形供養をテーマとした回になっています。メインキャラクターは二階堂早織で、彼女がなぜ出世にこだわるのかなど少し登場人物のバックボーンも提示され始めます。
第3話のあらすじ
第3話のテーマは「丑の刻参り」。いわゆる他人を生きた人間が祟る「呪術」について現代でも「セミナー」が存在することを知り、一行は潜入取材を試みます。各登場人物たちの態度の違いなども伏線なので是非注目してみてください。
第4話のあらすじ
第4話のテーマは「コックリさん」。「コックリさん」は明治時代に日本に伝わった「降霊術」のひとつで海外では「ウィジャボード」として古くから愛好され畏怖されています。日本でも学校の階段にちなんでよく噂される「タブーのある怪談」の定番で、第4話でも一行はこの「コックリさん」の謎に迫ることになります。
第5話のあらすじ
第5話は「落ち武者の怪」と「山奥の旅館」というこれまた日本の怪談の定番をゆくチョイスになっています。オカルティックな雰囲気と「怪異とはいったい何なのか?」の本作における世界観が見え始める回でもあります。
第6話のあらすじ
第6話のテーマは「連続変死事件」と「謎の集団」「秘密倶楽部」という都市に潜む闇について緩急的に語られています。さながら「ウルトラQ」のようなオカルティックな要素を強く含む回で、ここから一気に「ただの日本怪異ものではないSF感」が出てきます。
第7話のあらすじ
第7話のテーマは「神隠し」「富士の樹海」「人体消失」という今だに磁場や地形など謎の多い富士の樹海での検証を経て、物語は核心に至っていきます。7話から10話にかけて主人公である常田大陸の過去や出生についての謎に迫っていくので、7~10話はまとめて観ることをおすすめします。
第8話のあらすじ
8話のテーマは「過去」と「真実」と「超能力」。まさに昭和のホラー番組で消費され忘れ去られていった人気テーマに沿って、常田大陸とその母に視点が移っていきます。怖いより感動するという感想が多いのも特徴です。
第9話のあらすじ
9話は8話に引き続き、「超能力」とマスメディアの付き合い方について語られていきます。過去が明らかになり、葛藤する常田大陸とクルーの群像劇がメインの主題になっています。
第10話のあらすじ
10話は7話から続く常田大陸編のアンサー部分になります。過去を知り、自分の内側に巣食っている「齟齬」「怪異」「狂気」と向き合いながら自分や母親への救済として決断を下す様に視聴者はホラー以上のドラマをみることになるのです。
最終話のあらすじ
最終話のテーマは怪異番組の定番中の定番にして原点回帰ともいえる「スプーン曲げ」。ネタバレを避けるために多くはご紹介しませんが、ここまで観きった視聴者への「怪異とは?」のアンサーが最終話に用意されていますので、是非とも最終話まで観てみることをおすすめします。
デッドストック〜未知への挑戦〜のキャスト
この章では気になるドラマ『デッドストック〜未知への挑戦〜』のキャストの別の出演作品などをご紹介しましょう。
キャスト①村上虹郎(常田大陸役)
主人公のAD「常田大陸」を演じた村上虹郎さんは、先述の通り2010年代を代表する俳優のひとりです。父親である村上淳さんとは『2つ目の窓』(2014年)と『銃』(2018年)で共演しています。
キャスト②早見あかり(二階堂早織役)
「常田大陸」の良き相棒として奔走するディレクター「二階堂早織」を演じているのは元「ももいろクローバー」のメンバーでもあった早見あかりさんです。早見あかりさんは映画『百瀬、こっちを向いて。』(2016年)で初主演を果たし、ドラマでも2012年の『さよなら、キノコ』で初主演を果たすなど村上虹郎さん同様2010年代を賑わす期待の女優さんです。
キャスト③田中哲司(佐山暁役)
若き2人のディレクターたちを見守るベテランディレクターの「佐山暁」を演じるのは『リング0 バースデー』で「山村貞子」役を演じた仲間由紀恵さんの旦那さんとしても知られる田中哲司さんです。
田中哲司さんは1997年の愛の劇場「ぽっかぽか3」の第8週ではじめてお茶の間デビューを果たし、その後 最初期の『世にも奇妙な物語』(1996~97年)をはじめ数多くのドラマでお茶の間を賑わしています。映画では『突入せよ! あさま山荘事件』(2002年)の「國松孝次広報課長」役や『それでもボクはやってない』(2007年)の「浜田明弁護士」役、『夢の中へ』(2005年)で主演を果たすなど味のある演技で画面を彩っています。
キャスト④中村優子
ドラマ『デッドストック〜未知への挑戦〜』のゲストとして出演している女優さんのひとりが中村優子さんです。1999年の映画『金融腐蝕列島〔呪縛〕』をはじめ数多くのドラマや映画でお茶の間を支えた深夜ドラマでもおなじみのベテラン女優で、『デッドストック〜未知への挑戦〜』でも安定したリアリティある演技をみせています。
キャスト⑤筒井真理子
ドラマ『デッドストック〜未知への挑戦〜』のゲストとして出演している女優さんのなかには、2016年の映画『淵に立つ』で第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門の審査員賞を受賞した筒井真理子さんもいます。中村優子さん同様に深夜ドラマ特有の生々しい演技を演じこなす俳優陣が不可思議でマニアックな世界観をつくりだしているのです。
デッドストック〜未知への挑戦〜の見どころ
見どころ①ハリウッドリメイクを意識
プロデューサーである五箇公貴さんの指揮のもと立ち上げられたドラマ『デッドストック〜未知への挑戦〜』は海外でも人気のドラマ『X-FILE』のようなカルティックな流行を狙ってかなりの熱量で作られています。インタビューでもハリウッドリメイクされることを目指している旨を公開し、緻密な脚本と豪華なキャストによるリアリティある演出は怖くて楽しい!と話題です。
見どころ②ドキュメンタリータッチ
ドラマ『デッドストック〜未知への挑戦〜』の魅力のひとつが毎話の演出構成として「POV」を用いたドキュメンタリータッチの番組シーンと、群像を映す際のカメラワークの緩急をつけるなどして観客を引き込む巧みな演出が挙げられます。日本に関わらずホラー番組でよくとられる今ではメジャーな手法ですが、そこに終盤のあらすじに繋がる布石をうまく混ぜることでより一層ファンの心を掴んでいるのです。
デッドストック〜未知への挑戦〜に関する感想や評価は?
デッドストック〜未知への挑戦〜感想①理に適った脚本の安定感!
今更プライムビデオで『デッドストック 未知への挑戦』見始めたんだけどめっっちゃ面白いな。三宅監督ががっつり噛んでるだけあって理に適った脚本の安定感と絶妙な間でショックを起こすホラー表現のお手本みたいな気持ち良さが持続する。これはリアルタイムで出会いたかったな pic.twitter.com/itUEoSvFrT
— チン丸 (@I_am_TomCruise) May 16, 2018
ホラードラマ『デッドストック〜未知への挑戦〜』の脚本は特に評判がよく、「一気見よりもリアルタイムで観たかった」という感想が多く挙がるほどに、一見すると繋がってないようなお話が伏線回収されていく楽しさがホラードラマ『デッドストック〜未知への挑戦〜』の評判をあげているようです。
デッドストック〜未知への挑戦〜感想②さながら日本版X-FILE
『デッドストック〜未知への挑戦〜』テレビ東京で放送してたドラマ。全11話Amazonにて鑑賞。滅茶苦茶面白かった。日本版のXファイルといった感じ
— 地獄 (@TiBlc) September 23, 2018
1話30分以下なのも観やすくて良い。
基本ホラーだけど、モンスター物や心霊系など、毎話違う魅力があって物語の振り幅が広い。オススメは2話、4話、11話。 pic.twitter.com/1TgVHf8tTZ
ホラードラマ『デッドストック〜未知への挑戦〜』は日本でも人気のジャンルである心霊モノや呪いなどだけでない海外のファンも意識したジャンル選択がなされているのも特徴です。特に2話の「人形供養」や4話の「こっくりさん」、驚きの着眼点溢れる最終話は多くのドラマファンが感想であげる人気の回となっています。
デッドストック〜未知への挑戦〜感想③演出に痺れる最終話!
アマプラでちまちま見てた「デッドストック~未知への挑戦~」の最終回すごかった。久々に頭のてっぺんまで痺れた…。モキュメンタリーなホラーから始まって後半は主役を軸に物語が展開していって…そして最後にアレか!すごかった……森達也監督すごかった。最後まで見て本当によかった…
— 氷川へきる9/20「おれはじ1巻」9/26「ぷれっぱ!」単行本発売! (@hekky3) June 25, 2018
ホラードラマ『デッドストック〜未知への挑戦〜』の最終話は10話までとは少し違う毛色で他のホラードラマ作品とは異なる「オチ」がついており、その「オチ」がファンの間では感想も高評価のものになっています。ただの恐怖だけでは終わらないまるでミステリーものを読み終わった後のような後読感があるのもホラードラマ『デッドストック〜未知への挑戦〜』の特徴のひとつです。
デッドストック〜未知への挑戦〜感想④キャスト激ハマり
デッドストック来週で最終回かー。とてもよいドラマでした。大陸というか、虹郎がよかった。キャスト激ハマリ。来週最終回かーぇー
— なり (@mk006) September 22, 2017
ホラードラマ『デッドストック〜未知への挑戦〜』のキャストに関する感想も概ね高評価になっています。特に主演キャストの村上虹郎の演技力や役へのマッチ感や、ドラマ最終話の「あのキャスト」への納得感やハマり感にファンは満足しているようです。大御所が揃うという訳ではないものの、キャストへの細やかな気遣いが見える配役になっています。
デッドストック〜未知への挑戦〜のあらすじやキャストまとめ
村上虹郎主演のホラードラマ『デッドストック〜未知への挑戦〜』のあらすじやキャスト、感想のまとめはいかがでしたか。近年では珍しい骨太なホラードラマに高評価の感想が並ぶ風景は何処となく好奇心を誘うものなのではないでしょうか?DVDの販売やネット配信もしていますので、是非ともこれを機に「呪われてみても」面白いかもしれません。