2019年08月06日公開
2019年08月06日更新
女子的生活の最終回をネタバレ!ドラマキャストや原作小説の結末は?
『女子的生活(全4話)』は、NHK総合「ドラマ10」にて放送された作品です。主人公「小川みき」は、見た目は女性なのに身体は男性というトランスジェンダーという人物です。同級生の後藤が転がり込んでから優雅な『女子的生活』が過ごせなくなっている「みき」ですが、いよいよ最終回に突入です。今回の記事では『女子的生活』のドラマの最終回ネタバレ・原作小説の結末ネタバレを紹介していきます。そして、ドラマ『女子的生活』に抜擢されたキャストも紹介していきます。
女子的生活とは?
女子的生活の概要
ドラマ『女子的生活』とは、坂木司原作の短編小説をNHK大阪放送局が制作し、ドラマ化した作品です。ドラマ放送は、2018年1月5日から1月26日までの毎週金曜日に放送された「ドラマ10」の全4話です。主人公は、トランスジェンダ―『女子』だが、性別は『男子』で、好きになる子は女性と近年の国際的な問題にも掲げられている内容の物語です。
女子的生活のあらすじ
出典: https://mdpr.jp
ドラマ『女子的生活』の主人公・みき(志尊淳)は見た目はとても綺麗で美しい女性なのですが、身体的な性別は男性。勿論、恋愛の対象は女性という複雑な心理を持つ人物なのです。そんな主人公・みきは可愛い『女子的生活』に憧れを抱き、田舎からファッションの街・神戸に出て来て、アパレル企業に勤めます。そしてみきは同僚のかおりたちと『女子的生活』を満喫していました。
ある日、田舎の同級生だった後藤がみきのところに来て「お金がなく、頼る人がいないので助けて欲しい」と転がり込んできました。そして、みきと後藤の不思議な共同生活が始まります。後藤はそのお礼として「合コン」をセッティングします。渋々ながら出掛けたみきはゆいという女性と出会うのです。そんなある日、後藤はみきに「合わせたい人がいる」と言うのです。
出典: https://thetv.jp
その人はかつての同級生でミニーと呼ばれていた男でした。みきは「ミニーを鬱状態から助けたい」と後藤に切望され、またしても渋々会うことにしました。みきは最初はミニーに気を使っていたのですが、ミニーの言動に腹立たしさを感じ、「自分たちを見下している」と本性を見抜いた途端、反撃に出ます。
みきの日常に潜んでいる沸々とした靄に、みきは全身全霊で自己肯定力をもって突き進んでいきます。ファッションの街・神戸で繰り広げられる主人公・みきのコミカルで明るく、そしてちょっぴり切ない『女子的生活』を踏み込み描いたドラマ作品です。
主人公はトランスジェンダー
トランスジェンダーとは?
ドラマ『女子的生活』の主人公「小川みき」は男性なのに女装を好み、恋愛の対象は「女性」と所謂心と体が一致していません。現代社会ではそういった人のことを〈トランスジェンダー〉と性別違和のあり方を包括する表現として使用されています。〈性同一性障害〉と異なるところは、こちらは医学的な概念があり、出生時の性に対して持続的な不快感・違和感・精神的苦痛があり、外科手術を希望する人もいます。
しかし、〈トランスジェンダー〉は出生時の性別に対しての違和感・不快感に対して精神的苦痛が持続する人ばかりではないため、外科手術を希望する人ではないのです。境界を超える〈トランス〉と、性別を意味する〈ジェンダー〉を掛け合わせた合成語で〈トランスジェンダー〉と呼ぶようです。
女子的生活の最終回をネタバレ
最終回ネタバレ①後藤の決意
ドラマ『女子的生活』の最終回のネタバレになりますが、みきと共同生活を送っていた後藤は、みきに触発されて「自分にとって好きなものを見つけるまで戻らない」と考え、みきの自宅から出て行く決心をします。
最終回ネタバレ②ゆいの結婚
ドラマ『女子的生活』の最終回のネタバレになりますが、みきの恋人だったゆいは、地元の彼氏から指輪を渡され、プロポーズされます。ゆいは悩みながらも結婚を決意し、プロポーズを承諾します。みきは、ゆいの結婚を祝福しますが、その反面、言葉では表せない淋しさを覚えます。
最終回ネタバレ③セレブ合コン
ドラマ『女子的生活』の最終回のネタバレになりますが、後藤がみきの自宅から出ていってから、久しぶりに『女子的生活』を満喫するみきでしたが、どことなく淋しさが漂ってました。そんな折、会社の取引先のお嬢さんが主催するセレブ合コンに、みきとかおりが参加させられることになります。しばらくして、主催者のお嬢さんであるマナミが登場し、その場にいた男性陣は一気に盛り上がります。
よくよく聞けば、その「セレブ合コン」に来ていた人たちは、マナミとケンイチの幼なじみで、他の友人たちにも出会いの場を提供しようと試みた合コンだったことが判明したのです。そしてそこにいた、お嬢様・マナミはみきのことがとても気に入り連絡先を交換することになります。次の日、マナミはみきを連れまわし、最終的にはみきの自宅まで手料理を持って押しかけてきます。
最終回ネタバレ④みきとマナミ
ドラマ『女子的生活』の最終回のネタバレになりますが、みきはマナミと「セレブ合コン」で出会い、気持ちが乗らないまま付き合いを進めていってたのですが、みきの誕生日に、マナミが作る料理等を振る舞われていくうちに、少しづつではありますが、みきはマナミに対して心を許していく様になりました。
最終回ネタバレ⑤ケンイチの暴言
ドラマ『女子的生活』の最終回のネタバレになりますが、合コンで出会ったマナミはみきの自宅まで押しかけて来ます。そんな時に再び現われた後藤とマナミの婚約者ケンイチ。そして、マナミの婚約者であるケンイチが後藤に対して「見た目は女だけど、中身は女好きでしょ?」「凄いよねぇ。そういう格好していたら女の子に近づき放題!」「君もすごいですね。こういう人と住むって覚悟いるでしょう?」と暴言を吐いてしまいます。
それを聞いた後藤は頭に来て切れてしまうのです。そして後藤は「小川は…みきは、どこに出しても恥ずかしくない、俺の大切な友だちだ!」といいます。そのやり取りを見ていたみきは、耐えきれなくなり、部屋を飛び出してしまうのです。そして驚くことに、マナミが婚約者であるケンイチに拳でパンチを入れたのです。
最終回ネタバレ⑥2人の友情
ドラマ『女子的生活』の最終回のネタバレになりますが、水族館に出掛けたみきは、水族館で働いている人から「後藤が待っている」と教えられ、後藤のいるところに行きます。ケンイチと殴り合った後藤から、あの後、婚約者であるマナミからも殴られたことを話し、2人は笑うのでした。そして、その日に誕生日を迎えたみきは後藤からアンパンをプレゼントされます。
みきは後藤と一緒にアンパンを頬張りながら、「一緒に住んでもいいよ」と告げます。そして、みきは心機一転、長かった髪をバッサリと切り、新たな気持ちで『女子的生活』を始め、後藤との共同生活を再開するのでした。
女子的生活のドラマキャスト
ドラマキャスト①志尊淳(小川みき役)
ドラマ『女子的生活』主人公・小川みき役にキャストされたのは、若手俳優の中でも注目度が高い志尊淳です。主人公である小川みきは、男性として生まれて来たのですが、着用する衣類、髪型などは見るからに女性なのです。しかし、恋愛の対象は「女性」という、見た目と心が違う性別違和のトランスジェンダーだったのです。田舎から都会の神戸に出て来て、ファッション通販会社で働いています。
- 本名:志尊淳(しそんじゅん)
- 1995年3月5日・東京都生まれ・A型
- 身長:178㎝
- 2011年:ミュージカル『テニスの王子様』2ndシーズン/向日岳人役
- 2015年:ダマシバナシ/吉田聖也役
- 2017年:きみはペット/合田武志役
- 2018年:連続テレビ小説『半分、青い。』/藤堂誠役
- 2019年:潤一/潤一役
ドラマキャスト②玉井詩織(かおり役)
ドラマ『女子的生活』のかおり役にキャストされたのは、潜在能力があり、天才肌と名高いももいろクローバーZのメンバー・イメージカラーはイエローの玉井詩織です。かおりは、みきの勤める会社の同僚で、ニックネームは「トルソーちゃん」と呼ばれ、サンプル商品のモデルにされています。合コンが好きで、合コンに意欲を出す癒し系のふるゆわ女子なのです。そして何より、みきの良き理解者なのです。
- 本名:玉井詩織(たまいしおり)
- 1995年6月4日・鹿児島生まれ・A型
- 身長:160㎝
- 2016年:ストレンジャー~バケモノが事件を暴く~/西崎汐里役
- 2018年:漫画みたいにいかない。/アンモモ役
ドラマキャスト③町田啓太(後藤忠臣役)
ドラマ『女子的生活』の後藤忠臣役にキャストされたのは、劇団EXILEのメンバーの一人、町田啓太です。後藤忠臣は、ある日一文無しになり、みきのところに転がり込んで共同生活を送り始めます。当初、みきの姿に困惑するも、みきの生きていく姿勢に共鳴を覚えます。性格は、お調子者なところも有りますが、友だち思いです。しかし、その友だち思いがみきにとっては逆手になり、イラつかせることも暫しあります。
- 本名:町田啓太(まちだけいた)
- 1990年7月4日・群馬県生まれ・O型
- 身長:181㎝
- 2011年:ろくでなしBLUES/渡久地誠二役
- 2014年:連続テレビ小説『花子とアン』/村岡郁也役
- 2017年:定年女子/溝口洋介役
- 2019年:プリンセス美智子さま物語/後藤成治役
ドラマキャスト④玄理(仲村役)
ドラマ『女子的生活』の仲村役にキャストされたのは日本語・英語・韓国語を話せるトライリンガル玄理です。仲村はみきの同僚で、ランチの時間には、みきとかおりと連れ立って食事に行き、お喋りに花を咲かせて「女子トーク」を楽しんでいます。
- 本名:玄理(ひょんり)
- 1986年12月18日・東京都渋谷区生まれ・B型
- 身長:168㎝
- 2010年:フリーター、家を買う。/島田彰子役
- 2013年:大河ドラマ『八重の桜』/西郷優布役
- 2017年:きみはペット/嶋中瞳役
- 2019年:連続テレビ小説『まんぷく』/望月綾役
ドラマキャスト⑤小芝風花(ゆい役)
ドラマ『女子的生活』のゆい役にキャストされたのは、フィギアスケートのインストラクターを目指していた時期もあったほどの腕前の持ち主、小芝風花です。ゆいはセレクトショップの店員で、後藤が設定した合コンで出会います。ゆいは自然派女子で、オーガニックな服を好んで着用しています。
- 本名:小芝風花(こしばふうか)
- 1997年4月16日・大阪府堺市生まれ・A型
- 身長:157㎝
- 2012年:息もできない夏/谷崎麻央役
- 2014年:GTO/成瀬つぐみ役
- 2016年:連続テレビ小説『あさが来た』/白岡千代役
- 2019年:トクサツガガガ/仲村叶役
- 2019年:ラッパーに噛まれたらラッパーになるドラマ/稲穂みのり役
女子的生活の原作小説の結末は?
ドラマ『女子的生活』の最終回結末と、原作小説『女子的生活』の結末には若干の違いがあります。ここでは『女子的生活』の原作者である坂木司のプロフィール紹介・主な作品紹介をしていきます。そして、原作小説『女子的生活』の結末と、ドラマ『女子的生活』の結末の違いを調べていきます。
原作は坂木司の小説
ドラマ『女子的生活』の原作は坂木司が書いた短編小説『女子的生活』になります。『女子的生活』は文芸誌【yom yom】の読み切り競作企画「ふたりぐらし」の第3回として2013年春号に掲載されました。そして、高好評で話題を呼び、2014年冬号~2016年春号(全6話)まで連載化されました。『女子的生活』は、近年の国際的な人権に関するトランスジェンダーである小川幹夫と後藤忠臣の共同生活を描いた小説です。
坂木司とは?
坂木司のプロフィール
- ペンネーム・坂木司(さかきつかさ)
- 生年月日・1969年生まれ(月日は非公開)
- 出身地・東京都
- 日本推理作家協会会員
- 本格ミステリ作家クラブ会員
- 2002年に覆面作家デビュー
坂木司の主な作品
出典: https://honto.jp
- 「ひきこもり探偵」シリーズ
- 「ホリデー」シリーズ
- 「二葉と隼人の事件簿」シリーズ
- 「和菓子のアン」シリーズ
- ゴルフ帰り同盟
- おしゃべりな銀座
- 何が困るかって
- おやつが好き
小説「女子的生活」の結末
まず、結末ではありませんが、主人公・みきが暮らしているのは、ドラマ『女子的生活』では〔神戸〕となっていますが、原作では〔東京〕なのです。名前もドラマの方では〔小川みき〕ですが、原作は〔小川幹生〕となっています。そしてドラマに出てくるみきの同級生〔後藤忠臣〕は、原作では〔後藤〕の苗字しかありません。と、この様に原作とドラマには異なる部分があります。
ドラマ『女子的生活』の結末では、みきに対するケンイチの数々の侮辱的発言に後藤だけではなく、マナミまでも怒り、拳をあげていますが、原作では後藤がケンイチの顔にワインを掛け「お前のちっさいものさしで、みきを計るな!」そして、みきが大切な友だち発言をします。みきは後藤の青春真っただ中のようなセリフに恥ずかしくなり、とっさにその場を逃げ出します。
みきと後藤の2人は肩を並べてコンビニに飲み物を買いに行く道すがら、後藤はみきに「男とか女とか、わからなくてもいいかな。どっちかわからなくても人間だし」とみきの生き方を肯定する発言でみきを励ますのでした。そしてみきは「明日は何を着ようかな。」と前に進むことを考えていたのでした。
女子的生活に関する感想や評価
女子的生活 第3話 とて良かった!
— Suzune (@suzune128) January 19, 2018
みきと家族の葛藤が解決できてよかった😭親友のためにわざわざ香住に駆けつけて、みきの家族に一生懸命に説明してくれて、泣いてくれて、後藤くんは本当にいいやつだなぁ😭 #女子的生活 #町田啓太 pic.twitter.com/ZkyTA8fo3m
ドラマ『女子的生活』を見て多く寄せられていた感想が、みきの同級生である「後藤」の優しさに感激・感動しました!という声でした。みきの姿を最初見たときは驚いた後藤ですが、トランスジェンダーに対して偏見なく、しかも肯定的に生きているみきに尊敬の気持ちを持つ後藤は、人を見た目だけではなく、中身で判断できる点がいいやつと評価されていました。
坂木司さん「女子的生活」
— ジノン (@jojousi56) May 2, 2019
読んでいて、爽快でテンポのいいお話でした。そして「ジェンダー」についても考えちゃうね。昔からあった事とはいえ、その事でからかわれたり、未だに偏見を持つ人もいるのも事実だろうし。本人の葛藤と周りの理解の差が激しい問題のひとつ。 pic.twitter.com/Tc3l7PHynQ
次に寄せられていた声が、このドラマを見て、少しでも〈トランスジェンダー〉に対する偏見が少なくなると嬉しい!という声です。心と体に違和を感じている本人が罪悪感に囚われないように、周囲の理解も必要です。ドラマ『女子的生活』は偏見の社会に大きなメスを入れてくれた作品です。
女子的生活最終回、最高だった!
— キッシー☀︎ももマニDAY2 (@fourleafclove55) January 26, 2018
かおり凄く可愛いくて好き。
後藤本当にいい人でかっこよかったし、
最後の髪切ったみきもかわいいくて驚いた!😳#玉井詩織 #かおり#女子的生活 #最終回#好きなドラマ pic.twitter.com/T41cTD6cGq
ドラマ『女子的生活』に登場する人物は、みなさん可愛くてかっこいい!と絶賛される方が多くいます。その中でも、やはり驚きを隠せないのが、主役の志尊淳扮する「小川みき」です。中性的な魅力を放つ志尊淳ですが、本当に可愛くて、最終回の結末に長かった髪をバッサリと切った姿は「驚異の可愛さ」と話題になったほどです。これからもドラマ『女子的生活』に登場した俳優・女優の活躍に目が離せません。
女子的生活の最終回をネタバレまとめ
出典: https://thetv.jp
今回紹介してきました、坂木司原作のドラマ『女子的生活』の最終回ネタバレや原作小説の結末紹介はいかがでしたか?ドラマの設定と、原作小説とは少し異なる部分もありますが、坂木司の作品に対する基本「主人公の成長」が良く解ります。見た目に囚われず、強くたくましく生き抜く主人公「小川みき」。
そんな強くたくましい「小川みき」をドラマで見るも良し!原作小説で読むのも良し!何かに悩んでいたら「男とか女とか、わからなくてもいいかな。どっちかわからなくても人間だし」と、後藤が小川みきに語った言葉は胸の奥深くに刻まれます。ドラマと小説では結末が異なりますが、『女子的生活』は人生観を膨らませてくれる作品です。ぜひ、ご覧ください!