ゲーム・オブ・スローンズシーズン8最終章の全話あらすじネタバレ！最終回の感想は？

ジョージ・R・R・マーティンさん原作のファンタジー小説シリーズ「氷と炎の歌」を原作に2011年よりシーズンを重ねてきたのがゲーム・オブ・スローンズシリーズです。舞台は中世ヨーロッパをベースにした世界ながら魔法やドラゴンなどの架空の存在も登場する世界を描く群像劇になっています。日本では2013年より順次放送され第6シーズン以降はアメリカでの公開と同時に配信されるようになりました。

人気はもちろん評価も高く、2011年の放送開始以降、2018年の最新作まで毎年のように数多くの賞にノミネートされて複数の賞を受賞、2018年までに通算132の賞にノミネートされて47賞を受賞した結果はドラマ史上で最も多い記録となっています。今回紹介するゲーム・オブ・スローンズシーズン8が放送されたのは2019年なのでこの記録はまだ増える可能性を秘めています。

そんなゲーム・オブ・スローンズシリーズの最新作にして最終章と銘打たれたのがゲーム・オブ・スローンズシーズン8です。元々日本での公開では各シーズンごとに独自に副題がつけられていますがシーズン8は副題もそのまま「最終章」とされた作品になっています。日本でも世界と同時に放送され2019年4月14日～2019年5月19日までをかけて放送されています。

ウィンターフェルを訪れるデナーリス軍。それぞれの感動の再会が描かれますが、組織としては好意的なデナーリスに対し北部の諸侯達は敵意を露わにします。ジョンスノウが北の王を辞めてデナーリスに忠誠を誓った事に不満を持っているのでした。アリアとジョン、サーセイとユーロン、ヤーラとシオンなどゲーム・オブ・スローンズシーズン8までのあらすじの中で生き残った面々が続々と登場し再会していきます。

1話で描かれる再会の中でも特に大きな要素となるのがサムとジョンスノウの再会です。ネタバレしておくとサムはシーズン7にてジョンスノウの出自を知る事になっています。この真実をサムはジョンに全て伝えるのです。ジョンは最初この話を信用しませんが、サムの事実を裏付けする言葉に困惑しながらもその事実を受け入れます。

ウィンターフェルではジェイミーの処遇について協議が行われていました。当初デナーリスは自らの父である王を殺したジェイミーを信じようとしませんでした。同じくサンサもジェイミーを許せないとかんがえていましたが、ブライエニーやジョンの説得も受けて渋々ですがジェイミーが戦列に加わる事を許します。仲違いしていたデナーリスとサンサなどの和解が進む中、ウィンターフェルにトアマンド達が帰ってきます。

トアマンド達から既に死者の軍団がすぐそこまで迫っている事を知らされた一同は集結して作戦会議を開きます。それぞれの配置等で話はまとまらないまま休憩に入り、そこでデナーリスもまたジョンからジョンが王位継承権を持つ事を聞かされる事になるのでした。2話のラストは敵襲を告げる角笛の音が響く中幕を閉じます。

3話ではいよいよ亡者の軍勢との戦いになります。様々な場面でエディソン・トレット、リアナ・モーモント、ベリック・ドンダリオンらが死に絶えていき、戦いは亡者の軍勢有利に進みます。亡者の軍勢を率いる夜の王も姿を見せ、デナーリスとジョンも苦戦しながらも戦いますがさらに亡者の軍勢に有利になる事態が起こります。この戦いの中で倒れた死者達が亡者となって襲いかかってきたのです。

シオンは決死の覚悟で夜の王と戦い絶命します。ブランの元に現れた夜の王がゆっくりとブランに近づく中、アリアが襲いかかり夜の王を倒す事に成功。夜の王を倒した事で亡者達も消滅していきます。この戦いで深手を負ったジョラー・モーモント、メリサンドルらの死亡が描かれる形で3話はラストを迎えています。

亡者との戦いに勝利したデナーリス達ですが、多くの犠牲を出した事も間違いありません。それらの弔いを行い、同時に勝利の宴を行います。宴の席では各々が楽しみますがその楽しみも長く続くわけではありません。今でも王都はサーセイらによって押えられている為、デナーリス達は王都に舞い戻りサーセイを討つ必要があります。民に認めてもらう為にもサーセイのみを討ち果たす事で話の方向がまとまります。

一方でデナーリスを女王として認めていない者達がいるのも事実です。デナーリスはその対抗馬足り得るジョンに出自の件をこれ以上他の者に話さないようにとお願いしますが家族には話さないといけないとジョンとの意見は対立する事になってしまいました。結局一枚岩とはいかないままデナーリス達はサーセイの元に交渉に向かいます。

王都に向かう道中、騎乗したドラゴンを強襲されます。海に落下するドラゴン達から投げ出された一行でしたがなんとか浜辺にたどり着きます。しかしミッサンディは捉えられ一層不利な状態で交渉に臨む事になってしまいました。4話のラストでは結局サーセイとの交渉は決裂し、ミッサンディの首が切り落とされる形で幕を閉じています。

デナーリス軍がデナーリスとジョンのどちらが王につくべきかで割れる中、デナーリス軍は王都の囲い込みに入ります。デナーリスはジョンを擁立しようとしたヴァリスを処刑しますが同時にジョンの気持ちが自分から離れてしまっている事も悟ってしまいます。デナーリスはサーセイを打ち倒すべく、周囲の静止も振り切って王都に進撃する事を決めてしまうのでした。

それぞれの想いが交差し、民が逃げ惑う中、デナーリス軍は艦隊に対してドラゴンを放ち一斉に攻撃を開始します。その勢いは凄まじく瞬く間に王都に侵入。王都兵は投降の意志を示し、陥落の鐘が鳴り響きます。デナーリスはティリオンと王都が陥落したらすぐに攻撃を辞めると約束していましたがこの約束を破り、投降した兵のみならず民をも巻き込んでの攻撃へと移ってしまいます。

5話のラストはアリアが描かれる形で幕を閉じます。アリアはデナーリス達とは別にハウンドと共に王都に侵入、デナーリス軍の攻撃が激化するとハウンドはアリアに決別を告げ、アリアは偶然出会った避難民と共になんとか逃げようとします。何度か爆風に巻き込まれ灰にまみれ意識を失っていたアリアが目を覚まし見たものは破壊しつくされた王都でした。アリアは偶然見つけた白馬に騎乗し王都を走り出ていきます。

すっかり破壊された王都で、それでもデナーリスは「勝利」を謳い、活躍した者達を称えます。先頭に立って活躍した勇敢な戦士、グレイワームを陸軍大臣に任命し、その展望はウィンターフェルに残る権力全ての破壊を目論んでいました。その姿はまさに暴君そのもので捕虜になった兵士達の処刑を断行、さらに兄を逃し王の手を辞める反逆者としてティリオンもまた逮捕されてしまいます。

そんなデナーリスの様子を見つめるジョンの心は揺れていました。偶然再会したアリア、面会した捕縛されたティリオンそれぞれにデナーリスを女王のままにしておいてはいけないと警告され、それでもジョンはあくまでも女王はデナーリスであるべきだという考えが拭えないままなのです。ジョンは胸中が定まらないままデナーリスに会いに行きます。

デナーリスはジョンと再び手を取り合う事を望みますがジョンは彼女の行いを責めます。あくまでも自分の行動は正義であるとするデナーリスに対しジョンの言葉は届きません。そしてジョンはデナーリスの2人で全てを決めて慈悲の世界を作ろうという民に自由はないという言葉に決断します。デナーリスのキスを受けながら彼女の胸を刺して殺してしまうのです。

結果的にデナーリスが死んだ事でジョンは女王殺しとして捉えられ、捕縛されていたティリオンらも含めて主要な名家が一同に介します。元々はティリオンの処遇を話す為の集まりでしたが話は2点3点としてまとまらず、決断すべき王を選ぶべきだという流れになります。ティリオンがブランを推すと皆がそれに賛同、同時にサンサは北部で独立勢力となる事を宣言しブランもそれを認めるのでした。

ブランによって新しく王の手となったティリオン。ティリオン自身は最初自らは罪人であるとしてその申し出を拒否しますがブランに説得されてその任を受け入れます。しかしそんなティリオンの権力を持ってしてもジョンをただ解放するわけにはいきませんでした。ジョンを解放しても、処刑されるような事になっても戦争が起こるからとジョンはカーセルブラック送りとなります。

その後は生き残った人物たちのその後が描かれ、アリアは北部には戻らず西部に冒険に出る事にし、ブライエニーによって「白の書」にジェイミーの「王殺し」以降の功績が書き足されます。王の手となったティリオンは小評議会を開催、サムやブラン、ダヴォスらと共に王都再建について話し合います。ゲーム・オブ・スローンズ最終章最終回のラストはジョンが自由の民を率いて壁の向こうに向かうシーンで幕を閉じています。

ゲーム・オブ・スローンズシーズン8までを通して描かれていたアリアに対しての伏線が最終回までで残念ながら生かされていないという考察が多くなっています。シーズン8の中でも5話ラストの白馬に乗ってかけるシーンから6話ではジョンと何気なく再会していたりとその間に何があったのかが分からないという声が多くなっています。

他にも光の王の寵愛を受けていると思われる描写、メリッサンドルの「緑の目」の予言等これまでのシーズンを通しての伏線となる要素は見事に回収されないまま終わっています。ゲーム・オブ・スローンズはシーズン8終了後、スピンオフが作られる事が予定されているのでそこでこれらの伏線を活かした何かのあらすじが展開される事を希望する声が多くなっています。

ゲーム・オブ・スローンズでも最大の秘密のように扱われてきたジョンの出自に関する秘密。シーズン7まで後生大事に描かれてきたこの要素はシーズン8で大きな要素になるかと思いきや、対して生かされたとは言えない使われ方になっています。あらすじの中では唯一デナーリスを追いこむ要素としての側面は持っていますが、もっと有効活用して欲しかったと言われる要素になっています。

上記2つも関わってきますが、いくらなんでも雑過ぎると言われたのがデナーリスに変わった次なる王の決め方です。行いはどうあれシーズン1から苦闘して王座についたデナーリス、シーズン1から数々の戦いで功績を上げ、出自的にも継承権を持っているジョンを差し置いて、人である事すら辞めているブランが王座に座るというラストには納得出来ないという感想も多くなっています。

またその決め方自体も流動的で結局はティリオンの意見1つで決まったような所があるなど雑な所が多いと言われるゲーム・オブ・スローンズシーズン8最終章を象徴するようなシーンになってしまっています。

ここまで紹介した要素を含めて、シーズン7、シーズン8と短編にした事に対して否定的な感想も多いです。ゲーム・オブ・スローンズのシーズン7、シーズン8が短編になったのはクリエイターであるデイヴィッドとダンの意向が強く、制作元であるHBOも原作者であるジョージ・Ｒ・R・マーティンももっとやれたという旨の発言をしています。

シーズンを短くまとめる為に、話が駆け足になり、結果としてそれまで作り上げてきた世界観や伏線がないがしろになってしまったという感想も多くなっています。また結果として重要な話やあらすじの大筋がわかりにくくなったという声も多くなっています。

ゲーム・オブ・スローンズの世界観の中でも強く打ち出されているのが「世襲」の否定です。血筋という意味合いで言えばデナーリスやジョンが上に立ち続けるべきですが、デナーリスは殺され、ジョンはデナーリスを殺したという理由こそあれ王座につくことはもちろん王座を決める為の話し合いの場にすら出席出来ていません。2人以外にも子供に権力を継承したいサーセイなど、悲惨な目に合う場合が多くなっています。

一方でブランやアリア、ブライエニー、サムと言った結婚しない、我が子でなくても愛情を注ぐという登場キャラが生き残りそれぞれの道を進んでいる点にも注目です。これらの要素が王道的なファンタジー作品のようでありながらゲーム・オブ・スローンズが高い人気を獲得した要因になっているとする感想もあります。

ゲーム・オブ・スローンズシーズン8は日本では最終章と銘打たれた作品で文字通りラストを締めくくる作品ですがそのラストの終わり方もあって続編を臨む声も多くなっています。そしてあくまでも可能性の段階ですが続編のネタのメモではないかと言われる情報も出ています。ゲーム・オブ・スローンズシーズン8の続編では時間軸が大きく進み、シーズン8最終回から10年が経過しているという設定になっています。

六王国の1つであるドーン。ここに火の災害が起こり、デナーリスが復活するというのが続編の内容の1つとして予想されています。火の災害が起こる原因など詳細は不明です。

一方でジョンは壁の北の地で平和に暮らしており、2人の子供が生まれているという事になっています。ちなみに2人の子供の名前はロバートとリアナです。リアナはジョンの本当の母親「リアナ・スターク」に因んだ名前だと思われます。またジョン自身はホワイトウォーカーらとも友好的な関係を築いている事も明らかになっています。

デナーリスの子供が登場するという話もあります。シーズン1にてデナーリスが逃げていた東の地。シーズン6では銀髪の少年とフードをかぶった母親が登場し、紅の祭司が姿を見せます。この時フードを外した母親の顔がデナーリスだったという断片的なエピソードが紹介されています。少年はまさかデナーリスの子供なのではという予想です。

続編でも大きな戦いが起こるだろう事が予想されており、その敵となるのはドーンを滅ぼした存在になるそうです。アリアやジョン、ブラン、サンサが協力してこれらの敵に対するという予想もあります。ただその敵が何になるかに関しての情報はありません。

シーズン8の最終回にて西の大陸に旅立ったアリア。この続編の予想では「森の子どもたち」と共にウィスタロスに戻ってくるそうです。そしてこの「森の子どもたち」が新しい敵の来襲を予言するとのことです。順番的にはこのアリアの帰還から始まり上記のドーンに現れる敵とたたかうという流れでしょうか。

続編予想の中でも分かりにくい予想となっているのがドラゴンの来襲。原文を直訳するとドラゴンが来てブランが空を飛ぶというような内容が描かれていますが詳細は不明です。公開されている内容だけを考えるとドラゴンが敵という事はなさそうです。

ドーンの災害を始め新しい戦いの予言などに六王国、そこで六王国から独立した勢力になっている北の王国に協力を要請。北の王国の王はシーズン8の最終回でも描かれているようにサンサです。しかしこの要請に対して北の王国からは協力を拒否するとなっています。

ここからは既にゲーム・オブ・スローンズシーズン8最終章を最終回のラストまで視聴した人の感想を紹介していきます。高い人気を誇るゲーム・オブ・スローンズシリーズですが、シーズン8は上記でも紹介した考察感想にもあるような理由から決して評価が高いとは言えない状態になっています。

特に短編にまとめた事、それに伴う弊害に対しての感想が多く、「物足りない」「続編希望」という声が多く集まる結果となっています。上記のネタバレあらすじではカットしていますがそれぞれの登場人物の表層だけをなぞるような展開も多く、もっとそれぞれの人物にスポットを当てるだけでもしっかりとしたあらすじが出来たという感想も多くなっています。

ゲーム・オブ・スローンズではシーズン8までのあらすじの中で多くの登場人物が死んでおり、それはシーズン8でも同様です。主要な人物であっても必ずしも生き残るとも言えないほどの世界を構築しているので最終回まで生き残るだけでも十分に凄いという感想も多くなっています。

ゲーム・オブ・スローンズはシーズン8が日本の副題で最終章と銘打たれた海外発のドラマシリーズの中でも屈指の人気を誇る作品です。高い人気を誇った作品でその最終回とされた作品だけにゲーム・オブ・スローンズシーズン8は高い期待をかけられた作品になっていたと言えます。感想としてはその高い期待分落胆してしまったという声も多いですが感想数自体が多く、シリーズ全体としては面白いという感想も多いです。

ゲーム・オブ・スローンズはドラマシリーズでありながらそのこだわり抜いた世界観とその世界観に裏付けされた壮大なあらすじで強い人気を得ている作品です。最終章の最終回まで既に放送されているのでゲーム・オブ・スローンズをまだ視聴した事がないという人はぜひ1度視聴してみてはいかがでしょうか？